ゆかちんの真っ直ぐな想いに気付いたカズくんもゆかちんが気になりだす/初代あいのり第161話のネタバレ
初代あいのり160話では、まりっぺの涙で恋をしてしまったカズくん。しかし、カズくんが気になるゆかちんも陰で涙をしていた回でした。
161話の題名は「僕の大切なみんな」フジテレビでのオンエア日は2003年2月17日。
浅ちゃん改造計画で女性陣が尽力
アメリカ大陸横断の旅を続けるラブワゴンは、南西部に位置するアリゾナ州をひた走る。
メキシコ国境付近の豊かな大自然に囲まれた道が、どこまでも続く。長旅の車内でメンバー達もちょっとお疲れ気味。そんな中、魚屋浅ちゃんが
浅ちゃん「昨日時間ちょっと暇やったしやっぱせっかくココに来たからポエムを」
サキ「読んで!読んで」
何と浅ちゃん、昨夜ポエムを作っていたらしい。
浅ちゃん「タイトルはな、~僕の大切なみんな~“住んでる場所は違うけど生まれた年は違うけど信じるものが一緒だしお互いに心は通じるし僕は皆が大好きです”」
これって、ただの作文。と、思ったら
浅ちゃん「“輝く時間を共に過ごせた大切なみんな僕はいつでも誇りに言える僕は皆が大好きです”終わり」
メンバー「おー」
意外と大好評!
その日の午後。シュリンプバーのサキが、あるメンバーの部屋へ
浅ちゃん「ビックリした」
サキ「浅ちゃん今時間平気?」
何と、浅ちゃんだ!想いを寄せるサキに呼び出され、ウキウキの浅ちゃん。シュリンプバーと魚屋、魚介類系の2人の恋が、ついに動き出すのか?しかし
ゆかちん・まりっぺ「わ!」
浅ちゃん「わービックリした」
待っていたのは、まりっぺとゆかちん。3人は浅ちゃんを素敵な男性に磨き上げることに
ゆかちん「ふんわりさせた方がいいんじゃない髪の毛」
サキ「私眉毛のちょっと気になる所やっていい?」
ゆかちん「ついでに鼻毛も抜いてあげて」
浅ちゃん「イターッ!」
まりっぺ「慣れてきた?長げえ」
続いて眉毛のお手入れ。
サキ「ちょっとぐらい痛くても平気」
浅ちゃん「あぁ…」
ゆかちん「変な声出さないでよ~」
浅ちゃん「あぁ!」
そして
まりっぺ「わー目がキリッとした」
ゆかちん「目意外に奇麗しゃない?」
すると浅ちゃん
浅ちゃん「ここまで誉めてもらったん俺生まれて初めてやしちょっと何て言っていいかわからへんけどちょっと変わったかな」
女性陣「変わった」
浅ちゃん「えへへへ」
そして、浅ちゃん。ちょっぴり目線も、合わせられるようになった!
カズくんとの距離を感じていたゆかちん
翌日。昼食を取るため、レストランに立ち寄った7人。
ここの看板料理はチキン&ワッフル。チキンの上から何とハチミツをたっぷりかける!この大らかな食い合わせが、実にアメリカ的。ここで活躍したのは、爽やか不動産屋のカズくん
カズくん「水下さい」
まりっぺ「サラダ系がいい」
カズくん「ドレッシングは何がありますか?」
カナダ留学経験でマスターした英語で、メンバー達をリードする。
そんなある日、ラブワゴンの中で。
カズくん「宮ケン勝負しようよ」
まりっぺ「首都?」
国の首都名当てクイズをする事にしたメンバー達。
タクロー「スウェーデン」
カズくん「ストックホルム!」
メンバー「すげえ」
タクロー「ケニア」
カズくん「ナイロビ!」
宮ケン「素晴らしい!」
知性派のカズくん、大活躍!すると、牛丼屋のゆかちんが
ゆかちん「私が問題出すよ。フランス」
宮ケン「パリ」
ゆかちん「北京」
宮ケン「北京は中国だよ」
ゆかちん「アフリカ」
カズくん「アフリカは国じゃねえべ!」
ゆかちん、お勉強は人一倍苦手のようだ
ゆかちん“カズくんはあんなにしっかりしてるのに私は頭悪いし、漢字も読めないしまだまだ足りないモノ大(多)すぎる”
強い想いとは裏腹に、ゆかちんはカズくんとの間に、遠い距離を感じていた・・・
アリゾナのフリーウェイ、ルート8を行くラブワゴン。アメリカ内陸部ならではの真直ぐに延びた道が、地平線まで延々と続く。その日の日没まで走り続けたラブワゴンはようやく街へと辿り着いた。
そこで7人が立ち寄ったのは、地元の人で賑わうレストラン。メニューを覗いてみると
浅ちゃん「マウンテン・オイスター?」
マウンテン・オイスター、「山のカキ」という謎の一品を発見。早速頼んでみる事に。
出て来たのは、こちら。一見何の変哲もない唐揚げが、マウンテン・オイスター。果たしてお味は
ゆかちん「何か熱くない?」
宮ケン「何かカーッてくる」
そこで、お店の人にきいてみると「ブル・ボールズ(牛の睾丸)」なんと牛のタマタマ
ゆかちん「誰のどこの?」
カズくん「牛の?」
カズくん「玉?」
ゆかちん「マジで食べちゃったの」
そう、素材は採れたての新鮮なタマタマ。精力増強にバツグンの効果がある。
宮ケン「ヤバイヤバイ、止めて止めて」
材料を聞いて、びびるメンバー達。すると、シュリンプバーのサキが
サキ「へ~意外と美味しいんだ」
サキ、玉玉大絶賛。
浅ちゃんがサキとお揃いのミサンガを買う
翌日。街のフリーマーケットへやって来た7人。魚屋の浅ちゃんが、想いを寄せるシュリンプバーのサキの傍に、さり気なく寄り添った。
同じ魚介類関係のシュリンプバーサキに、浅ちゃんはどんなアプローチをするのか?
サキ「これにしよう私」
浅ちゃん「俺これにするわ」
浅ちゃん、サキとお揃いのミサンガを買う事に。さらに
サキ「お願いね」
浅ちゃん「付けてあげるがな」
何と、サキにミサンガを付けるチャンス到来!2人は、まるで恋人同士のよう!しかし浅ちゃん、緊張のあまり手が震える。
まりっぺ「グジャグジャじゃない?」
タクロー「やり直す?」
サキ「やって」
せっかく結んだミサンガを、ほどかれてしまった浅ちゃん。
タクロー「何で浅ちゃん、ああいう結び方が出来たのかが分からない」
浅ちゃん「だから普通の結び方やったらな。思い出が残らへんやろうと」
サキ「でも簡単に取れたよ。ポロって」
宮ケン「思い出が簡単に取れたよ」
浅ちゃんに思い出が残る日はくるのだろうか。
そんな落ち込む浅ちゃんを慰めようと
ゆかちん「あっち側にしようか、あのベンチ」
旅の先輩、ゆかちんが声を掛けた
ゆかちん「少なくとも今の浅ちゃんで。最初と本当違うから。最初ホント挙動不審だったよ。目合わせなかったもん。この子話せなくなるのかなって思っちゃって。ヤバイヤバイって思ってたけど。でも浅ちゃんには人を元気にさせる力とかさ、いっぱいあるから浅ちゃんらしく」
浅ちゃん「そっか。気引き締まってくるよ、話してたら。OKです!」
ゆかちん「浅ちゃんの魅力をいっぱい出してさ」
旅の先輩ゆかちんの力強いヨイショで元気をなくしていた浅ちゃんも、どうやら立ち直れたようだ。
まりっぺがタクローの純粋な部分に触れて恋をする
浅ちゃんを乗せ、再び走り出したラブワゴン。そんなラブワゴンの車内で名古屋出身の歯科助手まりっぺとタクローが隣同士に。
タクローといえば喜界島!鹿児島から船で何と12時間、信号もないコンビニもないファミレスもない小さな島だ。そんなふるさと喜界島を離れ、タクローは鹿児島で美容師をやっている。
まりっぺ「特技なに?」
タクロー「俺は仕事だね。もうそれのみを6年間費やしてきた。仕事だからね嫌だとか思ったこと無くて楽しくて毎日」
まりっぺ「なかなかいないよね自分の仕事納得してやってる人って」
タクローの仕事への熱い思いを、熱心に聞き入るまりっぺ
まりっぺ“タクローの夢や考え、同じ年なのにすごく立派に見えた”
その夜。7人は街へと繰り出した。すると
まりっぺ「歩きたくない?」
まりっぺが、タクローを誘い出した!
まりっぺ「高い所行きたい」
タクロー「しがみつくよ、俺」
実は喜界島出身のタクロー、生まれてこのかた高層ビルなど見た事もない。そんな事もあって、タクローは高所恐怖症。まりっぺがそんなタクローをなだめすかして、何とか展望台に誘い出した。すると
まりっぺ「うわ!凄い奇麗」
そこには、宝石箱の様に輝く夜景が!
タクロー「すごいね。とりあえず足がすくむね」
すると、そんな夜景を前にタクローが
タクロー「まりっぺとかは、何かこう一生懸命なの何でも」
まりっぺ「くだらないことにね」
タクロー「そういうのって純粋な感じ」
まりっぺ「誉められとんのかよく分からん」
タクロー「うん」
照れる事無く、思ったままを素直に語るタクロー。それは島育ちらしい明るく純朴な彼の人柄そのもの。遊び人の元カレに何十回も浮気されたまりっぺにとってそんなタクローの純朴さが何より新鮮だった。
まりっぺ「満足。ありがとうございました」
タクロー「うん。いいよ。俺が連れてきたみたい」
まりっぺ「うん」
そして
まりっぺ“タクロー、他の男の子とは違うかな。ちゃんと信用できるかなと思って。タクローは一番気になるかな”
ゆかちんに続き、第二の女性メンバーまりっぺの恋が動き出した!!
ゆかちんがカズくんへアピール
アメリカ横断の旅を続けるラブワゴン。途中、7人はレストランで休憩を取る事にした。
するとなぜか、お年寄りがいっぱい。実はここ「サンシティ」には、あるオキテがあるという。それは、55歳以上しか住んではいけないという事。このお年寄りだけの街は、充実した医療施設やレクリエーション施設を誇り治安も抜群。サンシティの名の通り温暖で過ごし易いこの地に、人生の終の住処を求めた4万人の老人達が暮らしている。
そんな街を歩いていると
ゆかちん「あ、日本人だ」
日本人らしきお年寄りを発見!
日系2世の門本正一さんは85才。珍しい日本の若者達の訪問を歓迎してくれた。こちらは奥さんの清美さん。2人は60年前に結婚し、アメリカ国籍を取得。しかしその年に太平洋戦争が始まり、アメリカ軍に徴兵された門本さんは祖国である日本と戦ったという。結婚したばかりの2人は、その時離れ離れになってしまった
門本さん「だから4年半会わなかった」
ゆかちん「4年半一回も会わなかった?」
清美さん「2人ともヒミツなんかないの。エブリデイ話してエニウェイ仲良く」
宮ケン「ケンカとかあります?」
清美さん「ケンカありますよ」
門本さん「今は僕が怒られるばっかり」
清美さん「エブリディガンコですから」
60年の月日を共にしたお2人の、ほのぼのとした掛合いに和むメンバー達。
その夜。ご夫婦の話に刺激された7人は、お互いの結婚観について話し合っていた。美大生の宮ケンは
宮ケン「昔はむちゃくちゃな九州男児やったのね。男たるものみたいな。武士道とはみたいな」
ゆかちん「甘えられないの?九州男児って」
カズくん「絶対一緒に風呂とか入らないでしょ」
宮ケン「想像ができない」
ゆかちん「浅ちゃん余裕でしょ」
浅ちゃん「余裕、余裕。だからしたいねん!」
そんな思い思いの意見をメンバー達が語る中
ゆかちん「相手が働きたくないっていったら、じゃあ私が働くからあなたは家でいていいよって。私が養ってあげるよって思っちゃう。私が幸せにしてあげるよ。別に私幸せにされなくてもいいよって。ただ、私はそばにいるだけで幸せだから」
ゆかちんは、自らの想いを誰よりも熱く語った。新メンバーまりっぺが加入して以来、2人の姿を見る度にゆかちんは胸が締め付けられる思いでいた。そして、自分自身の情熱も見失いかけていた。しかし
ゆかちん“もしカズくんが他の子見てたとしてもこんだけの気持ちあるから頑張りたいから”
決意メンバーが部屋へ引き上げた後。ゆかちんはある決意を胸に、カズくんを呼び出した。自分の全てを分かってもらう為に…
ゆかちん「何か久々に恋愛について語りたいなって思って」
カズくん「コントの打ち合わせかと思った」
ゆかちん「やめてよもう。そんな事してる暇ないから」
カズくん「すみません」
ゆかちん「ずっと恋愛もしてなかったのね、2年と十ヶ月ぐらい」
そして
ゆかちん「それは高校3年の時の3月に付き合ってた人がバイクの事故で死んじゃったのね」
カズくん「え?」
辛すぎる想いを抱えてこの旅に参加したゆかちん。そして、いつしかその過去を乗り越え、新しい恋の一歩を踏み出していた
ゆかちん「すごい臆病になってたのね。恋愛からも背を向けてたりしてたんだけど恋愛してる今は怖いって言ってた自分が情けなくなってとことん好きになり過ぎてボロボロになるまで好きになりたいと思うのね。今ここで恋を見つけられたから忘れられんっていうのが大きかったけど忘れる事はできないけど思い出にできるかなってここで気付いたのね」
カズくん「納得できてる?」
ゆかちん「納得したからこういうんじゃん。泣かないでよ。ごめん何で?すごい今楽しいよ」
この旅でなかなか恋愛出来ずにいたカズくん。4カ国目のここアメリカで新メンバーまりっぺが気になっていた。しかし
カズくん“すごい前向きに前進できてる姿がやっぱりすげえ強いなって思って。旅に対する想いと自分に対して想ってくれてる気持ちの強さっていうのを何か認識したっていうか…”
いまカズくんは、ゆかちんの自分への想いにはっきりと気付いた。