あいのりネタバレ所

あいのりは過去にフジテレビで約10年放送された恋愛バラエティで伝説化しています。2017年にNetflixで復活が発表されました。その名も「あいのりREBOOT」!MCはベッキーに決定。このブログでは主にあいのりのネタバレを中心にあらすじなどを紹介します。

関ちゃんがひとみへ告白。ひとみの出した驚愕の答えとは、、、/初代あいのり第71話のネタバレ

初代あいのり70話では、ケンの想いが徐々にケイコに向いてしまう回でした。

 

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71話の題名は「夢みる頃を過ぎても・・・」フジテレビでのオンエア日は2001年4月3日。

 

オグの複雑な心境

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アルゼンチンの広大な大地を走るラブワゴン。バルデス半島の旅は続く。

その時、何とペンギンを発見。7人が見つけたのはマゼランペンギン。その数およそ60万羽。ペンギンたちを見に海辺へ降り立った7人。

 そんな中2人きりになるケンとケイコ。2人を見つめるだけのオグ。

“ケンにお前じゃないよって言われるの恐いし。一回もケンとぶつかってないのに…分かってるんですけどね。頭の中では…恐いんですよね”

 

そんなオグがある決心を固めた。勇気を振り絞りケンを誘った。見慣れない人間の姿にペンギン達は興味心身の様子。

ケン「ずっと話したかったんだけどさ」

オグ「何でできなかったんだろうね」

ケン「恐かったのかなぁ」

オグ「ずっとモヤモヤがあったの。好きならしゃべればいいじゃんって思ってたし。でもいっつも逃げてて、だけど目で追ってて…もやもやがあるなら当たって砕けてみてもいいかなって。ケンは自分が好きだと思ってる人がいて、でも自分を好きだって言ってくれてる子がいたらケンは好きだって言ってる子の方を取っちゃいそうって」

ケン「今まではそうだった」

オグ「でもすごくいい風に変わったんじゃないかな。今はきっと自分が好きだと思うものに向かってくんじゃないかなって」

ケン「頑張ってるかなって気もしないでもないけど。あなたは?」

オグ「私頑張ってなかった。甘えてた、ずっと。ずっと恐いだけでただ答え見るのが恐くて私って人間を認めてもらえなくなるのが恐くて何もかも隠したくなっちゃって、すごい恐くて何も見えなくなっちゃった。久しぶりにしゃべって良かった」

ケン「やべぇ、ちょっと待って。泣きそう今。何か。目開けられねぇ」

オグ「泣いてもいいよ。ハンカチ持ってるから」

ケン「泣かんわ、マジで」

 やっとケンと話す事ができた。精一杯の気持ちを伝える事ができたオグ。

 

ケイコがケンを誘った

一方、ひとり不安なケイコの姿が。そして今度はケイコがケンを誘った。

ケイコ「私さぁ、しんどいよ。私よりずっと前にオグとケンの中で時間が流れてる。皆恋愛しに来てるからさ、こういう状況が私には辛いかな。真っ直ぐ正直に好きでいたいって思っちゃうんだよね。」

それぞれに不安と悩みを抱えながら旅を続けるメンバー達。

 

 

その夜、ホテルに戻ったメンバー達。ケンは1人ケイコの言葉を思い返していた。その手には牧場で取った指輪。あの時、オグに渡せなかった指輪。ケンは指輪を前に自分の気持ちをハッキリ決めるべき時が来た事を知った。

 翌日、ラブワゴンは南米大陸を西へ丸2日の大移動。ここはパタゴニア、別名、風の大地と呼ばれる場所。この広大な自然の中で、休憩タイム。するとフラミンゴを発見。さらに西へとひた走りついにアンデス山脈へとやって来た。7人は展望台へ登る。目の前に広がる雄大なアンデスの山々。

 そんな中ケンはひとりケイコの言葉、オグの事を考えていた。このままだと2人とも傷つけてしまう。そしてケンはついに決意を固めた。

 

ケンが決意を胸にケイコへ告白!

その夜、ケンがラブワゴンへ向かった。チケットを受け取り待ち合わせの教会でひとり待つケン。そしてケンに呼び出されたのはケイコだった。

 ラブワゴンの中で芽生えたケイコへの想い。お互いの夢を語り合いケイコの優しさを知った。その想いはやがて確かな愛へと変わっていったのだった。

ケン「俺のね、旅の目的が達成できたから気持ちを伝えに来ました。いつも何か感じようとしてる目も大好きだし、でかい口も好きだし。ケイコの全てが好きです。もう一回言っていい?好きなんだよ!ケイコが好きなんだよ。ものすごく」ケンの力強い言葉。

 しかしその時ケイコが意外な事を切り出した。

ケイコ「一個さあ、聞きたい事があったんだけどさぁ。ケンは牧場で取ったリング、何でずっと持ってたの?その時は誰のために取ったの?」

ケン「ごめんな、俺。ウソ言えねぇからさ。今の俺の気持ちを信じて欲しいよ。上手くいえねぇけどさ。ちょっとでもケイコの中に俺がいるんだったら一緒に日本に帰りたい」

 チケットを渡し席を立つケン。その場に1人残されたケイコはただ泣き崩れるしかなかった。ケイコの涙は一体、何を意味するのだろうか!?その夜、思いがけないケイコの言葉に眠れぬ夜を過ごすケン。その手には指輪が。

 一方、ケンがケイコに告白したことを知らされたメンバー。オグにとって心のどこかで覚悟していた瞬間

“ケンの気持ちはケイコにしかないのを現実に知ってしまった。私の行き場はどこにもないって自分で確認しちゃった”

 

ケイコが出した答えとは!?

翌朝、待ち合わせの場所でケイコを待つケン。そしてケイコがやって来た。ケイコはどんな答えを出すのか。

 ケン「もう1回言うね。俺はケイコが好き。ただそれだけ。だからこのリングをケイコに渡したい」リングを差し出すケン。

ケイコ「そのリングは受け取れない。リングは受け取れないけどずっとケンの事が大好きだった。だから一緒に帰りたい」

ケン「すっげぇ嬉しい」

 そして仲間達と別れの時がやって来た。 ケンはオグの元へ「またね、ありがとな」

オグ「ありがとう」

 オグは込み上げてくる涙を抑える事が出来なった。2人を残しラブワゴンは走り出した。

あいのり、13組目のカップル誕生。ケン、ケイコおめでとう。

 

 オグの失恋

一方、車内では涙を止める事のできないオグの姿が“俺の第一印象は厚底ギャル。もうそういう目で見ちゃってたからって言われて逆に今日は見た目厚底ギャルみたいな格好してるんでそれは、私のささやかな抵抗だったんです。私じゃないんだって分かってたけど、でもやっぱりどっかで何かがってどうしても思っちゃうから”この旅で流した涙が報われる日はオグに来るのだろうか。

 

ラブワゴンはチリへ入国

あいのりの旅は17カ国目のチリに入国!関ちゃん「6カ国目だ。普通の旅人になっちゃったよ」しかし、このチリで関ちゃんの恋についに結論が出ることとなる。

 チリのドライバーは体重100kgのぺぺさん。そしてついに、女性の新メンバーを発見。

 

新メンバーのりんごが合流

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りんご(秋元智)は19才で青森県出身。大学生で今時珍しい純情女子大生 趣味は詩を書くこと。

 「私の趣味は詩を書くことなんですけど」ここでりんごがメンバー達にポエムを披露。

“~北斗七星~ たくさんの星達の中から出会うべく出会った7つの星 それぞれの光を発しながら1つの形を作る 1つになる 粉々に砕け散ってもいいから最後は輝く流れ星になりたい …りんご”

 りんごのポエムを聞いた関ちゃんの日記には“負けた”旅の資金1人1日2000円が渡され旅のルートは南から北に北上する事に。こうして、りんごを迎え新たな旅がスタートした。

 

関ちゃんとひとみが良い感じ

公園で一休みする一行。すると関ちゃんがひとみ を誘った。

ひとみ 「太ったね」

関ちゃん「俺さっき鏡見たんだけどさ、髪伸びたじゃん。ひげ伸ばしてんじゃん。日焼けちょっとしたじゃん。小汚いよね」

ひとみ 「元々だよ」

 立ち上がる関ちゃん。手を差し出すひとみ 。

ひとみ 「私ね、お父さんにこうやってもらうの好きだった」

関ちゃん「お父さん、また?またお父さん、俺?」

 起き上がろうとして頭をぶつける2人。仲むつまじい様子の2人の距離は確実に近づいていた。

 

 

6人がやって来たのはプエルトモン。ここは漁業が盛んなチリ南部の港町。ホテルで一休みした後、プエルトモンの市場へやって来た。珍しい魚介類も豊富。店の中の食堂では格安な値段で魚を食べさせてくれる。

  すると食堂のおばちゃんが声を掛けてきた。持ってきてくれたのは大量のウニ。ここ、プエルトモンはチリでも有数なウニの産地。あまりの美味しさに一同大満足。

 

その夜、ホテルのロビーで楽しそうに語り合う関ちゃんとひとみ 。

ひとみ 「私って皆が思ってる程強くはないし」

関ちゃん「知ってる、強がり言ってる」ここで関ちゃん前から気になってる事を聞き出した。

関ちゃん「ひとみ はタイプの人じゃないと好きになんないの?」

ひとみ 「いや、するよ」

関ちゃん「正反対の人でも?それはなんなの?」

ひとみ 「男の人を見る時に私は堂々とした人が好き」そんなひとみ の言葉をかみ締める関ちゃん。

 部屋に戻った関ちゃんの胸には決意が“強い男になりたい。ひとみ が甘えられる男になりたい。もっと堂々とした男になりたい”新たな強い想いを心に誓った関ちゃん。そしてこの決意と共に関ちゃんの恋はクライマックスに向けて走り出した。

 

どうなる関ちゃんとひとみの恋

翌日、6人は教会の結婚式を目にする。この結婚式の新郎新婦は何と74才。貧しくて結婚式を挙げられなかった老夫婦の為に子供や孫達が結婚式を開いてくれていたのであった。参列者の拍手に包まれながら固い絆を近い合う2人。年齢を超えた深い愛情は6人の心に深く刻み込まれていった。

直也「よく20までに結婚とかさ、女の子って言うじゃん。だけどあの人達って74才で歳って関係ないんだなとか思う。心の問題じゃん。だから歳とかで決めるような結婚って…あせんなって」25才のひとみ の肩を叩く直也。

関ちゃん「俺はね結婚願望が強いの。現実的じゃなくて結婚は楽しいもんだって理想がすごい高くて」

 一方、ひとみ は、「この人の為に何百階っていう屋上から飛び降りる事が出きるかって言われたら落ちる事もできる。火の中を本当に好きなら飛び込んでみてって言われたら私は(自分なら)できると思う人しか付き合えなくてさ」

 身を焦がすような熱い愛に人一倍憧れるひとみ 。そんな自分に対して熱い想いをぶつけてくれる関ちゃん。しかし自分は“あと一歩踏み込む事ができない。その一歩は一体なんなのか分からない”そして関ちゃんは“恋愛に関しても完璧を求めるひとみ 。正直へこんだ”2人は再び出口のない迷路へと迷い込んでしまったのか?

 

 

翌日、再びチリを北上するラブワゴン。すると道沿いに巨大な滝を発見。ここはエルナハの滝。地元の観光名所にもなっている。滝に近づいた6人が目にしたのはダイビングポイント。しかし高さは15mとかなり高い。

 すると突然服を脱ぎ出した関ちゃん。そして関ちゃんは、堂々とした男となるために15mのダイブに挑む。関ちゃん、見事ダイブ大成功。ひとみ も関ちゃんの勇気を拍手でたたえる。しかし、直也がバク転ダイブを披露。これには地元の人達まで大絶賛。すると関ちゃん「くっそー」ボヤく。

 そして関ちゃん、タカシを誘う。 関ちゃん「俺飛び込む時、ビビッテるとか思われたかな?」

タカシ「考えすぎだよ。一番最初にいったじゃん。どうなの、いけそうなの?」

関ちゃん「前もブラジルの最後の方で絶対もうそろそろいくって、でアルゼンチン入ってさグチャグチャになってさ。駄目になったじゃん。その反省があるから今回は着実に。でももうタイムリミットみたいなのはチリかな。やっと決めた」関ちゃんチリで告白することを宣言。

 そして滝のそばまでやって来た6人。すると、関ちゃんの目の前にかかった7色の虹。それは2人の未来を祝福するかのように美しく輝いていた。

 その直後、関ちゃんがひとみ を誘う。

関ちゃん「詩書いちゃった。聞きたい?」“~虹~ 虹のように見たくても見たくてもなかなか見れなくて何気ない時に見える虹 何だか君の笑顔みたいね”

ひとみ 「いいね、関ちゃんて」

 ひとみ の日記には、

“見てるなあって思った。笑っても笑っていない事。いつでも優しく見つめていて正直に嬉しいと思いました。けど何も言ってあげる事ができなかった”関ちゃんの優しさが痛い程分かるひとみ の心は今、大きく揺れ動いていた。

 この日6人は山間いのキャンプ場にやって来た。夕食は全員が自炊。料理の得意なひとみ が中心になってポトフを作る。メンバー達にも思わず笑顔がこぼれる。

 そして夕食後、それぞれの恋愛観と何故この旅に来たかを語り出すメンバー。

りんご「今実際自分でも自分がどういう人なのかわかんなくていつも周りの人に合わせて自分が何をしたいのかも何が好きなのかもわかんないから。もうちょっと自分の意志を持って素敵な恋愛をして思いっきり相手に気持ちをぶつけて帰れればいいなって思ってます」

 純粋な想いを語ったりんご。その時、ひとみ の目から涙がこぼれおちた。勝ち気なひとみ が初めて人前で見せた涙。誰も声を掛けることができない。涙の訳を話さないひとみ の気持ちが関ちゃんは再び分からなくなっていた。

 翌日、車内では悩むひとみ の姿があった。純粋なりんごを見てひとみ の中で何かが崩れていった。

ひとみ “メンバーと一緒にいると自分だけ何か違くて私は素じゃないなって。気が強くて、負けず嫌いで…1人でも大丈夫みたいな…そんなのってやっぱ絶対可愛くないし心の中ではすっごい寂しくて”そんなひとみ に関ちゃんは“ひとみ が落ち込んでる。不安でしょうがない”

 

その夜、6人はレストランへ。旅の資金を浮かすため食事は質素。当然お酒も禁止。すると隣りのテーブルのおじさんが声を掛けてきた。

 「私達と一緒にワインを飲みませんか?」声を掛けてきたのはこのチジャンの村でワイン工場を経営する社長さんだったのだ。是非日本人に試飲して欲しいという。そして次々と運ばれてくるワイン。

 

直也がオグを元気づける

 但し未成年のりんごはリンゴジュースでお付き合い。無言で飲みまくるメンバー達。そんな中、酔った直也がオグのそばへ。

オグ「いい気持ち?」

直也「酔っ払うと一緒にいたい」

 直也はテーブルに飾ってあった花をオグに渡し

直也「花は女の子に持っててもらいたいと思う。似合ってるよ」

オグ「私似合わなくない?」

直也「似合うよ」

オグ「雑草とかは似合うんだけどさ」

 さらにその花をオグの髪にさしてあげた。

 2時間後、パーティもお開き。メンバー達は頂いたワインで二次会決行。そんな中ひとり寂しそうなりんごに気付いたひとみ はテーブルの花を取りりんごの髪に挿してあげた。

 ひとみ の優しさにりんごもニッコリ。しかし、そんなひとみ の行動を許せない関ちゃんが

関ちゃん「普通折るか?こういうの。酔っ払ったからって折るか?だってさ、これお店のじゃん一応。そういう事するか?酔っ払ってない時」

ひとみ 「私はオグを見て似合うなって思ったからりんごにもやってあげたいって思って。やっぱり挿してもらったらうれしい」

関ちゃん「店のじゃん。普段そういう事しないひとみ がちぎんなくてもいいじゃんって思ったし」

直也「関ちゃん酔っ払ってんだろ。酔っ払ってたっていいんだよ。別に。酔っ払ってなくたって酔っ払ってたってどっちだっていいんだけど、これだけワイン飲んでりゃ人なんて酔っ払うんだって人は。だからそれでいいんだよ。酔っ払ったっていいんだけど俺はやりたい事言ったし、お前は言いたい事言ったし彼女は彼女でやりたい事やってそれをリスペクトすりゃいいんじゃねぇの。だって花がキレイだったのをあげたかったんだもん。すげぇキレイな事じゃん」

 

関ちゃん、ひとみへの苛立ちを隠せない

 しかし関ちゃんの怒りの原因は再び心を閉ざし始めたひとみ への苛立ちからだった

関ちゃん“ひとみ は恋愛…してないっていうのがすごい悔しいっていうか情けないっていうか…普段だったら言わないような事を言っちゃってすごい反省してます”

 先の見えない恋への不安から再び迷路に迷い込んだ関ちゃん。

 

関ちゃんの背中を押すタカシ

翌日、一行はレストランへ。まるで何もなかったかのように普段と同じ態度を装う関ちゃん。しかしその心の内は複雑だった。2人の間には目に見えない壁ができていた。そんな2人の様子を見ていたタカシが関ちゃんを呼び出した。

タカシ「今の状態ってちょっと嘘な気がするね。昨日あんだけ言い合ったのに今日、何事もなかったように接してるっていうのは」

関ちゃん「俺は何事もなかったように接したい。もう嫌なんだよ」

」 タカシ「触れないの?その事に」

関ちゃん「俺、またひとみ と喋りづらくなるのかなと思ってさ。また関係が崩れるのが恐い」

タカシ「嘘っぽくない?」

関ちゃん「逃げかな?」

タカシ「言った方がいいと思うよ」

 共に旅を続けた関ちゃんとひとみ をタカシは放っておけなかった。

その日の夕方、関ちゃんは勇気を出してひとみ の元へ。

関ちゃん「楽しい空気壊すの嫌いなくせにやっちゃったなって。一番嫌いな事自分がやってて。ごめんね」

 けじめをつけた関ちゃん。ひとみ はそんな関ちゃんの気持ちが痛い程分かっていた。わだかまりが解けた2人はまたいつもの笑顔を取り戻していた。

 

 

その日、夕食を終えた6人は街へ繰り出した。するとサーカス小屋を発見。早速中へ入ってみると何と、オカマショーが!会場は大盛り上がり。そんな大盛況のステージに熱い視線を送る関ちゃん。

 するとひとりのオカマちゃんが関ちゃんを連れ去りステージへ。その時関ちゃんは

関ちゃん“久しぶりの舞台。僕の中の芸人魂みたいなものが燃えてなんかやってやろうって思った”

 そして堂々と闘いの舞台へ。しかし見ているだけで何もできない。関ちゃん、このまま逃げるのか。ところが関ちゃんはこの一瞬を狙っていた。そして階段を降りた関ちゃん、コケた。

 関ちゃんの会心の一撃にチリ人大ウケ。これにはひとみ も大爆笑。あとは関ちゃんノリノリ。

関ちゃん“自分でも驚くほど思いきり良くできた。そして会場がウケタ。久しぶりの笑い声気持ちよかった”

 そんな関ちゃんを見つめるひとみ 

ひとみ “久々にお腹から笑ってしまった。関ちゃんも仕事してるみたいですごいなーって。関ちゃんの芸人魂を少し見れて嬉しく思った”

 鳴り止まない拍手の嵐に包まれ悠々と皆の元に戻る関ちゃん。

 

ひとみの手を握る関ちゃん

翌日、バルパライソに到着。ここは丘の斜面に街が密集する坂の多い街。その為、傾斜式エレベータ、アセンソーロが市民の足となっている。

 この日6人は世界的に有名な詩人パブロ・ネルーダの博物館を訪れた。早速、見学するメンバー。すると博物館の女性がネルーダの詩を読んでくれた。ネルーダの詩が関ちゃんの心にあった迷いを消し去っていく

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 “会えただけで良かったしこんなに人を好きになる事はないと思ってたんで…”

そして関ちゃんのポエムは“~ひとみ ~ ひとみ の事ずっと好きで良かった ここまで人を愛せたの君に出会ったからできた ひとみ が大好きで良かった”

 博物館からの帰り道、ひとみ の隣りに座った関ちゃん。そしてひとみ の手を握り締めた。

関ちゃん「調子に乗ってたら言って」

ひとみ 「調子に乗ってる」

しかしひとみ はその手を離そうとしなかった。

関ちゃんの日記には“手、汗でベトベトしちゃった。でもこの手はずっと離したくない。やっとつかめたひとみ の手。すごい温かかった”

 その日の夕方、関ちゃんがひとみ の元へ。そしてその強い想いを語り出した。

関ちゃん「プロレスでもそうだけどさ、花道通る時の歓声ってたぶん気持ちいいと思うんだ。それに近い事、人生に何個も花道を通らなきゃいけない事があると思うんだ。逃げちゃ行けない道っていうか諦めちゃいけない道っていうか、俺は今控え室に座ってるから」

 堂々とひとみ への想いを告げた関ちゃん。そして2人の5カ国に渡る物語はついに衝撃の結末を迎えようとしていた。

 

関ちゃんとタカシが語り合う

翌日、海へやって来た6人。関ちゃんはタカシと語り合う

関ちゃん「俺、今のこの気持ちがあれば堂々といけるような気がするんだよね」

 その心には何の迷いもなかった。関ちゃんは今夜ひとみ に告白する事を決心した。しかし、その頃ひとみ はひとり悩んでいた。いつでも温かく見つめてくれていた関ちゃん。その優しさは変わる事がなかった。そして関ちゃんはこの旅で堂々とした男に成長していた。

 一方、あと一歩のところで関ちゃんの気持ちに踏み出せない自分。変われない自分“最低最悪の奴です、ひとみ は。きっと関ちゃんを心から好きになれたなら苦しめないですむのに…悩ませないですむのに…すごい一生懸命なのが分かるから苦しいんだろうなって痛いだろうなって思って”どうしても関ちゃんの想いに答える事はできない。ひとみ は追いつめられていた。

 

 

まさかのひとみのリタイア宣言

一行はレストランで昼食。幸せ一杯の関ちゃんは食欲も旺盛。そんな中、食事が喉を通らないひとみ 。そして昼食後、ひとみ が「お話があります」話を切り出した。

ひとみ 「私のあいのりはスペインから始まりました。日本でもあいのり来てからも私は壁があるとか…影があるとか、幸薄いとか言われてて…自分自身そうなんだって思って納得しててどうしてなんだろうって考えもしなかったのね。もっと自分が正直に素直にその時思った事を…伝える事が一番大切なんだって、私には必要なんだって…思ったの。我慢しないで言う事、そう自分で気付く事ができたから。私はあいのりを卒業します。明日、日本に帰ります」

 何と、ひとみ 突然の帰国宣言。あまりの急な出来事に言葉も見つからず沈黙するメンバーたち。

関ちゃん「リタイアじゃん、それ。リタイアじゃない?カッコつけてるだけだと思うの、俺は」

 何も言い返せないひとみ 。

しかしこの卒業には別の意味が込められていた。どんどんたくましく成長していく関ちゃん。そんな彼の姿が眩しかった。そして何も変わらない自分を責め続けるしかなかった

ひとみ “たぶんもっともっと関ちゃんは変わっていくと思うから…でも私がいたらきっと他のものが見えないっていうか関ちゃんらしさが無くなっていくんじゃないかなって思うから…”

 これ以上旅を続けても関ちゃんを苦しめるだけで愛に応えることはできない。それがひとみ の出した結論だった。

 そしてひとみ はこのレストランを最後にメンバーと別れ別のホテルに移動する。

ひとみ 「たぶん私このあいのり卒業を涙で言ったら今までの旅を後悔してる、皆に引き止めて欲しいって思ってる証拠だと思うの」

 込み上げる涙をこらえひとみ は必死に笑顔を作っていた。

タカシ「悔いないんでしょ」

ひとみ 「ない」

タカシ「そういうひとみ を見れたならひとみ が帰っても俺は悔いはない」

 そんな中、直也が切り出した 直也「一番言いてぇ事がある奴がいるだろ」

関ちゃん「俺、何言いたいかわかんないや。全然わかんないから」

関ちゃんはあまりの出来事に言葉が見つからなかった。そしてひとみ が席を立った。

直也「早く言えって」

関ちゃん「待って、ちょっとあの…」声を掛けた関ちゃん。

 しかし何も言えない。そして、ひとみ は必死で涙をこらえ仲間達の前から去っていった。その時、ついに関ちゃんが立ち上がりひとみ の後を追う。

関ちゃん「ひとみ !ずるいよ…俺、マジでもう決めようと思ってたのにさぁ」

ひとみ 「チケット無いのに告白しちゃだめだよ」

関ちゃん「好きなもんは好きなんだ」

ひとみ 「ありがとう。ルール違反だよ」

関ちゃん「チャンス位くれても良かったのにさ…」

ひとみ 「ありがとう…頑張ってね」

 握手をする2人。そして笑顔で去っていくひとみ 。いくつもの国境を越えた2人の恋の終わりはあまりにも突然だった。

 ひとみ と別れた関ちゃんはただ泣き崩れるしかなかった。関ちゃんのすすり泣く声がチリの街角に響き渡っていった。こうして涙が枯れるほど泣き続けた関ちゃんは仲間達の元へ。

関ちゃん「ありがとう」

直也「良かった良かった、大丈夫」

関ちゃん「ごめん」

直也「言っただけ良かったって」

関ちゃん「直也に言ってもらわなかったら言えなかったかもしれない」

 再び関ちゃんの目から涙が溢れる。

 

 

放心状態の関ちゃん

ホテルへ戻ったメンバー達。そこには放心状態の関ちゃんの姿があった

関ちゃん「今までひとみ がいたのが嘘みたい。いなくなったのも嘘みたい。すっげぇリアルな夢だったらいいな。起きたら良かったなって言えるような…。一緒に帰りたかったなぁ…」

 そして、関ちゃんはひとみ が最後に言った言葉を思い出していた

ひとみ 「明日、日本に帰ります」ひとみ はまだここにいる。

 ひとりホテルを出た関ちゃん“ひとみ と一緒にいたい。ひとみ を守りたい。ありがとうラブワゴンの旅”

 運命を切り開く為、関ちゃんは掟破りの大勝負に出た。ラブワゴンへ行きチケットを受け取る。関ちゃんは今人生の花道を堂々と歩き出した。

 

 

そして関ちゃんはひとみ の泊まるホテルへやって来た。フロントでひとみ を呼び出し、階段の踊り場で待つ。ひとみ が部屋から出てきた

ひとみ 「どうしたの?」

関ちゃん「ごめん、言い残した事いっぱいあるから」

 ついに想いを告げる時が来た。

 

関ちゃんがひとみへ告白!

関ちゃん「俺スペインでひとみ と会ってからずっとひとみ の事思っててさ…あいのりイコールひとみ なのね。あんな別れ方じゃ納得いかないから。伝えたい事もあるし。ひとみ と会ってひとみ のいいとこも見たけどひとみ の細かいとことか強情なとことかそういうの全部知っててもやっぱひとみ がすごい好きだから…すっごく長く片思いしてて全然こういうきっかけが自分で踏み切れなくて…いろんな人の告白見てて俺はすごい恐かったの。自分の時が来るのが。でも今はチリ来て、ずっとひとみ がお姉さんぶってるじゃん。でも本当は弱い部分とか俺見てるから、だから決めてたの。だから今は全然恐くない。気持ち伝えたいと思ってて。ひとみ が好きになった人って火の中飛び込めるって俺もそんな気持ちなの。ひとみ がいないこれからの事よりだったら火の中飛び込んでの方が全然…それでひとみ が隣りにいてくれるんだったら全然火の中飛び込めると思ってるから…すっげー好き俺、ひとみ が。頼りないかもしれないけどひとみ を守っていきたい。これチケット…俺について来て欲しい」

ひとみ 「ありがとう」

 関ちゃんは堂々とその想いを伝え去っていった。立ち尽くすひとみ の心は大きく揺れ動いていた“関ちゃんがすごくカッコ良く見えて今まで見た事のない男っぽいというか堂々としていてドキドキしました。正直に嬉しいと思いました”関ちゃんの一世一代の告白に揺れ動くひとみ 。

 ひとみ は眠れぬ夜を過ごしていた

ひとみ “私が関ちゃんの立場だったらひとみ という人物を見たら絶対、ああもういいやって思うのに…ずっと関ちゃんは見ててくれて、優しさだけでは言えない、広い人だなあって思います…”

 関ちゃんの想いの強さに揺れ動くひとみ 。一方でひとみ はある責任を感じていた。関ちゃんを苦しめたくないと思って決めた帰国なのに、逆に関ちゃんを追いつめる結果になってしまった。自分のせいで関ちゃんの旅が終わってしまう。ひとみ はいつまでもチケットを見詰めていた。

 

告白  翌朝、関ちゃんがひとみ を待つ。その様子を仲間たちが見守る。5カ国に及ぶ関ちゃんとひとみ の恋の物語が今フィナーレを迎える。

 その時、ひとみ がやってきた。

関ちゃん「いっぱい旅してきて色々あったけどこれからもそれ以上に色々2人でありたい。ひとみ の弱い部分も強い部分もすっごい守りたい。大好き。ひとりで卒業とかじゃなくて2人で卒業しようよ。一緒に日本に帰ろう」

 

ついに関ちゃんの恋に結論が出る。果たしてひとみ の出した答えとは!?

ひとみ 「スペインで新メンバーとなって合流して一番関ちゃんが優しくて温かい人だなって思った。ブラジルでリーノのギターでセレナーデ読んでくれた時すごい心に響いた。関ちゃんにいっぱい色んな事してもらっていっぱい詩を読んでもらって自分が素直になる事が一番大事だって気付いた。いつも関ちゃんが詩を読んでくれたんで私の気持ちを詩に書いてきたから読みます。『関ちゃん』 関ちゃんにはどんな言葉が似合うのか考えた。それは優しさの一言では足りないと思った。関ちゃんの事たくさん考えた。たくさんの笑顔をくれた。たくさんの優しさをくれた。たくさんの喜びをくれた。たくさんの嬉しさをくれた。たくさんの楽しさをくれた。たくさん見つめてくれた。たくさんの愛をくれた…関ちゃんに何もあげれなかった私がいる。それなのにそれでも好きだって大好きだって関ちゃんは言ってくれた。このまま帰ることはできない。平凡な毎日の中でどれだけ関ちゃんが大事だったか大切だったか大好きだったか気付くかもしれない。そして目の前にはいない関ちゃんに恋するかもしれない。関ちゃんに会う事ができて関ちゃんに愛してもらって嬉しい私がここにいる。ごめんなさい…そしてありがとう。ごめん、関ちゃん」

関ちゃん「俺もひとみ に会ってこうやって自分の気持ちちゃんと伝えて満足してるから。俺もちゃんと帰れるから」

ひとみ 「ありがとう関ちゃん」

 この旅で関ちゃんは愛することの喜びを知った。そしてひとみ は愛される事の喜びを知った。もう会う事はないかもしれない。しかし2人の心から恋の記憶は消える事はない。そして関ちゃんに別れの時が。共に旅してきたメンバー達ともここでお別れ。辛い別れに涙が止まらない女性陣。

関ちゃん「皆もすごい大好きな人に気持ち伝えて満足して帰って欲しい。俺、結果とかどうであれ満足してるから」

関ちゃんにもう後悔はなかった。

 

しかしひとみ は複雑な思いでいた。このままでは関ちゃんの旅が終わってしまう。ひとみ にはやらなければならない事が残っていた。そしてラブワゴンが走り出そうとしたその時、ひとみ が関ちゃんを呼び止めた。

ひとみ 「このままね、終わらせていいの?あいのり。これからじゃない?頑張って旅して欲しい…」

関ちゃん「ひとみ いなかったら…」

ひとみ 「大丈夫。関ちゃんならできるよ。頑張って、関ちゃん」

 ひとみ の涙に思わず関ちゃんはうなずいていた。

ひとみ 「ありがとう。ずっと見てるから頑張ってね」

関ちゃん「もっと強くなるから」

 しかしそこには複雑な思いが

ひとみ “ひとみ が関ちゃんなら頑張れるって言ったからそこで無理だよって言えなくてひとみ の前でカッコつけちゃってまた戻った”

ひとみ 「関ちゃんをラブワゴンにもう一回乗せて下さい」

 予想外の展開にメンバーは唖然。しかし「来いよー」「おいでー」関ちゃんの出戻り大歓迎。そしてひとみ と最後のお別れ。

関ちゃん「ひとみ 最高」

ひとみ 「ここでさしんみりになっちゃうから盛り上げてね」

 ひとみ を残しラブワゴンは走り出した。目の前からどんどん小さくなるひとみ に関ちゃんは、いつまでも手をふりつづけていた。  こうしてひとみ の5カ国に及ぶあいのりの旅は南米チリで幕を閉じた。

 

ラブワゴンは北へ向かって走り出した。その車内では歯を食いしばり必死に涙をこらえる関ちゃんの姿が

関ちゃん“ひとみ が関ちゃんなら頑張れるって言ってくれたから頑張る。頑張るしかない”

 ひとみ の為に再び乗ったラブワゴン。しかし隣りにひとみ はもういない。

関ちゃん「ごめん…」必死でこらえようとしていた涙が溢れ出した。

 関ちゃんに再び真実の愛がやって来る日は訪れるのだろうか。

 

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