藍が志半ばでドクターストップによりあいのりの旅をリタイア/初代あいのり第100話のネタバレ
初代あいのり99話では、停滞しているラブワゴンの雰囲気にやすが喝を入れる回でした。
100話の題名は「絆」フジテレビでのオンエア日は2001年11月5日。
心機一転、藍は変わろうと試みる
この日メンバーはジャマイカでも知る人ぞ知る隠れた名湯があると聞き、探しに行くことに。
すると水たまりみたいに小っちゃな露天風呂発見!期待に反する小ささに一同がっかり。
とはいえ、せっかくなので管理人さんに頼み一応入るだけ入ってみることに。まずはトビが先陣を切って入浴。
トビ「温度少しぬるいです」
管理人さん「熱くしてやるよ」
謎の言葉を残し、どこかへ去っていった管理人さん。
待つこと5分。ようやく戻ってきた管理人さんは、いきなりポケットに手を突っ込みチャッカマンを取り出した。そして次の瞬間、水に火をつけた!
トビ「怖ぇーよ」
実は、この温泉、源泉と一緒に可燃性のガスが湧き出ていて火を付けると燃え上がるファイヤー温泉だった。火を付けることで、温度調節が可能だというこの温泉。
ファイヤー温泉をあとにしたラブワゴン。そろそろお腹が空いてきたメンバーたちは、途中、昼食をテイクアウトすることに。
すると、買い出し係を買って出たのは、藍だ!藍といえば苦手な辛い料理と暑さ、しかも初の海外旅行とあって、やる気を失いかけていた。
しかし、やすの言葉で藍は、再び前向きに旅をする気持ちを取り戻していたのだ。
慣れない英語で何とか買い出しに成功した藍の日記には
藍“今まで私は人を思いやる気持ちを忘れていた気がする。これからは、精一杯がんばりたい”
藍がレゲエを誘い出す
その日の午後。一行はジャマイカで一番海が青いと言われるオーチョリオスのビーチへ。
すると海に流れ込む大きな滝を発見!ダンズリバーというこの川は流れが幾段もの滝になって海に注ぎ込んでおり、その激流の中を歩いて登る事ができる。
さっそくメンバーたちも登ることに。しかし滑りやすい岩には、とび職のトビでさえ大苦戦。
何とか手と手を取り合い前へ進むメンバーたち。
そんな中、流れの中で身動きが取れなくなってしまった藍。その時、手を差し伸べたのはレゲエだった。力強く藍を引っ張り上げ脱出成功。
そして、この滝最大の難所も無事に登る事ができメンバー大盛り上がり。
そして、滝登りを終えたあと藍がレゲエを誘った。
藍「関ちゃん帰っちゃってやっぱり変わったよね」
レゲエ「そりゃあしょうがないよ。俺らで俺らのスタイル作っていかないと。プラスプラスでいかな。悪いとこじゃなくて、人のいいとこ、いいとこ、いいとこ見つけて。悪いとこはいっぱいあるけ悪いとこ見ても始まらんし。いいとこ見とったら、おっいい人やんってかっこいいねぇってそんなとこあると思うけ。誰だって1つはあるはず」
藍「いい事言うね」
レゲエ「いい事言うよ。たまには」
藍「おちゃらけてるレゲエしか見た事無い」
レゲエ「ちゃんと言う時は言うよ。でも芯は持っときたいなって思うけ。芯が無いと人間だめやん。ぶっとい芯が。女の子も太い芯がある子にグッとくるね。アルデンテみたいな線が」
レゲエの意外にマジメな一面を知る事が出来た藍は
藍“レゲエの印象が変わった。信念を持っている人だと思った。もっと話して分かり合っていけたらいいな”
今ゆっくりとアルデンテの恋が動き出そうとしていた。
藍の体調に異変が、、、
この日、ラブワゴンが訪れたのはモンテゴ・ベイ。その美しいビーチは、ジャマイカでも一番の人気スポット。世界中から多くの観光客が集まるリゾート地。
メンバーは昼食をとるためレストランへ。最近、積極的に仲間を気遣うようになった藍。恋愛の方も、上手く進展させる事が出来るのだろうか?
しかし、食事が終わる頃、藍の様子に異変が起きた。どうやら気分がすぐれないらしい。
レストランを出たメンバーはホテルにチェックイン。しかし、ここで緊急事態発生!藍が倒れた!
心配したビビが様子を伺う。
ビビ「大丈夫?ドウ?」
藍「ちょっと気持ち悪い」
ビビ「胃ハ?胃ハ痛クナイ?」
藍「胃はねぇ。ちょっと痛い」
胃の調子が悪いという藍。
ビビから藍の状態を聞いたメンバーは何か自分たちに出来る事はないか話し合うことに。すると、
やす「ご飯作る?皆で」
トビ「お腹に優しい物…」
やす「雑炊…卵入れて」
藍のために食事を作ろうと近くのスーパーへ行き、材料を買い揃えるメンバーたち。
ホテルに戻り、早速夕食の準備をスタート。料理上手のレゲエが、雑炊を担当。鍋でご飯を炊きあげる。一方、他のメンバーはフルーツサラダ作り。
炊飯器なしでも、見事に炊けたお米に卵を落としレゲエ特製卵雑炊のできあがり。
レゲエ「美味くない?」
トビ「全然美味い」
完成した料理は、早速藍の部屋へ。
レゲエ「一応作ったけぇ。置いとくけぇさあ。食いたくなったら食って」
藍「ありがとね。皆」
やす「お大事に」
メンバーその夜、藍の容態が気になる男性陣の部屋では、こんな会話が…
レゲエ「ストレスやろうね。実はすげぇ繊細かもしれんし。人それぞれ、それも個性、あれも個性」
やす「個性だらけだかんね」
レゲエ「噛み合わん事もあるやろうけどかみ合わせるように歯車の形変えないけんのじゃないん?」
やす「うん」
レゲエ「また楽しくやって行きたいけぇ」
また5人で楽しい旅をしていきたい。そんな男性陣の願いは、藍に届くのだろうか・・・?
しかし深夜、藍の部屋から聞こえてくるうめき声。ここにきて藍の容態は急変。痛みをこらえる事さえ出来ない状態になっていた。
同行ディレクターは緊急事態と判断。藍を救急病院に連れて行くことに。急いで藍を車に乗せ、病院へ向かう。
胃を直接手でつかまれたような耐えがたい痛み。さらに発熱。病状はどんどん悪化していく。
20分後ようやく病院に到着。気を失いかけていた藍。急いで治療室に運び込まれる。時刻は午前3時をまわっていた。当直の医師が駆けつけ、すぐに緊急治療スタート。
うわごとのように、胃の痛みを訴える藍に対しまず胃の痛みを取るための注射と、体力回復のための点滴が打たれさらに細かい検査が行われた。
果たして藍の身体をむしばむ病魔とは?果たして藍は無事あいのりの旅に復帰できるのか?
そして診断の結果、藍は胃けいれんと急性胃炎を併発。絶対安静のため緊急入院することになった。
思えばここ最近、苦手な辛いものも無理して食べていた藍。その頑張りと初めての海外旅行の緊張。そして、相変わらずの暑さが、藍の身体に負担をかけていたのだ。
藍にドクターストップ!
翌朝。一夜明けて、胃の痛みも治まり容態も回復した様子の藍は落ち着きを取り戻し、ベッドの上で静かに休んでいた。しかし、医師の診断は
医師「これ以上旅を続けるのは難しい。このまま旅を続けても病気が再発してしまうよ」
なんと、ドクター・ストップ!
藍「リタイアするって事?正直ヤダけど…これで終わるのは。何もしてない」
藍は悔しさを隠しきれないでいた。少しづつとはいえ、確実にメンバーとの距離を縮めてきた藍。まさに、やっとこれからという時に起きた悲劇だった。
そこへ、藍入院の知らせを聞いたメンバーが到着。スタッフは藍の病状を説明する
スタッフ「これ以上現在の旅を続ける事は望ましくないとドクターストップがかかった」
ショックを隠しきれない4人。しかしもはや誰にもどうする事も出来なかった。
藍との別れ
複雑な気持ちを抱えたまま、藍の病室へ。
すると、メンバーの顔を見るなり藍は泣き出してしまった。藍の頑張りを知っているだけに、メンバーたちは言葉を失っていた。
藍「皆とせっかく仲良くなろうと頑張ってた時にこんなんなっちゃって。たくさんやり残した事いっぱいあるし。本当これからって時だったんだけど」
トビ「すぐ治るべ」
レゲエ「完全に治るまでムチャせんように」
藍「日本で応援してるから。私ができなかった事皆にして欲しい。何かこんなブサイクな顔して恥ずかしい」
レゲエ「目真っ赤になっとる」
やす「腫れぼったい」
レゲエ「ノーメイク?」
藍「当たり前。眉毛無いし」
やす「描いてあげようか?皆で」
レゲエ「油性マジックで」
ビビ「モウ泣カナイデ」
藍「泣かないって決めてたのに」
期待に胸を膨らませ、あいのりの旅に参加した藍。番組への応募の手紙には、旅への想いが綴られていた
藍“私は今まで恋愛してきた中で一度も本気で好きといえる男性に出会ったことがありません。外見だけでなく中身を理解し好きになってくれる男性と本気で恋がしたい。無期限で参加できます“
最初は積極的だった旅への想い。しかし、食事や暑さなどが原因でいつしか消極的になってしまった自分がいた。でもそんなとき、自分自身を取り戻させてくれたのは一緒に旅した仲間たち。
そして、藍は知った。前向きな自分でいることの大切さを
藍“短すぎたけど自分と向き合わさせてくれたのは皆だから。感謝してます。来て良かったです”
こうして、藍の短すぎるあいのりの旅は終わった…。