やすの気持ちを知り、自分の気持ちを押さえるゆき姉/初代あいのり第104話のネタバレ
初代あいのり103話では、やすがみずほへアピールするが、みずほの気持ちが徐々にレゲエに向いていく回でした。
104話の題名は「残酷」フジテレビでのオンエア日は2001年12月3日。
みずほへ指輪のプレゼントを計画するやす
旅を続けるラブワゴンはついにキューバの首都ハバナに辿り着いた。世界遺産に指定された街並みにクラシックカーが彩りを添える。ラテン気質の人々が醸し出す熱気と、古き良き時代の面影をあわせ持つ大都会、それがハバナだ。
そこでこの街に住むドライバーのロペスさんに27才のやすが何やら相談事。
そして向かった先は中米随一の気功師リーノさんの家。ガンをも治してしまうという奇跡のハンドパワーを持つリーノさん。毎日、何十人もの人が治療を受けにやって来る。そして、その神秘の術は、恋の病にも威力を発揮する!
早速治療が開始される。リーノさんの荒療治にやす、されるがまま
やす「あっ、だけどちょっとだけスッキリした」
パワーを注入され、気合十分のやすは、今度は市内のフリーマーケットへ向かった。
そこでやすが必死に探していたのは自分の気持ちに気付いてくれないみずほにプレゼントするための指輪
やす“みずほに自分が好きだという事行動で示すしかない”
そして、やすはみずほを呼び出した。
やす「本当に(恋するの)久しぶりなんだよね。本当に恋愛するとスゴイいいなぁ。だからこそ色々話して欲しい時もある。普段話している事よりかもっと深く話したいっていう気持ちもあるけどね。あっそれとな」
指輪を取り出すやす。
みずほ「きれいやん」
やす「あげるよ」
みずほ「わぁありがとう。やった!」
みずほ上々のリアクション!更に街角の花屋を訪れたやすは今度は必死に花束を探す。
やすがみずほを連れ出す
そしてその夜、ロペスさんに再び相談事。やすがお願いして貸してもらう事になったのは、何とロペスさんの車。しかも59年式のビューイック!日本では乗れないキューバならではのバリバリのクラシックカーだ!
さらに手には花束!完璧なシチュエーション!いくら超鈍感娘みずほとはいえ、ここまでやればやすの気持ちに気付くはず!
そして、やって来たみずほにやすは花束を渡す。
みずほ「何の日?」
やす「何の日でもないね」
みずほ「わぁキレイ」
しかし、やすの気持ちに全く気付いていないみずほ。
やす「どうぞ。ロペスさんが貸してくれたの」
みずほ「ロペスの車?スゴイこんなん乗ったん初めて」
みずほ大喜び!
みずほ「わぁスゴイ!」
ドライブを満喫するみずほとやす。そして走ること20分、2人は夜の海辺へとやって来た。
やす「照れるね」
みずほ「そう?私楽しい」
最高の雰囲気の中、やすは早速本題へ。
やす「ただ話してるだけで本当に笑ってる顔とかでスゴイ嬉しい。その顔が見れるんだったら頑張って何でもする」
みずほの勘違い
いよいよ佳境へと向かう2人のトーク!すると、
みずほ「この前やすはその人と上手く話せんて言いよったやん。話せるようなったやろ?別に気にせんで言ってみてもいいかも、ゆき姉も心配なんよ」
やす「えっ?俺が?あれ?」
みずほ「やっぱりゆき姉だって幸せになって帰りたいって思うのは。私毎日話しよって思うけ」
やす「何か誤解してない?」
みずほ「話しづらいって思っとんやったらそれは違うよ」
やす「何かスゴイ所を誤解してない?」
みずほの勘違いに気付きやす呆然。一方、みずほにも誤解するだけの理由が無い訳でもなかった。
やすが会話の途絶えていたゆき姉と夜2人きりで話し合っていた事にみずほは気付いていた。
そして、好きな人と上手く話せないというやすの悩み。「ゆき姉と話したいけど話せない」と取れなくもない。
しかし、お粥も、指輪も、花束もやすの今までの努力は見事に水の泡。
みずほへ誤解を伝えるやす
更にその日の夜遅くやすは再びみずほを呼び出した。このままじゃ一生自分の想いに気付いてもらえない。誤解を解くためやすはハッキリ気持ちを伝える事にした。
みずほ「何?」
やす「いや、誤解してる?」
みずほ「何を?」
やす「ゆき姉、気になってる人じゃないからね」
これはかなり踏み込んだ表現。すると、
みずほ「ただ話せんって言いよったけ。」
やす「はっきし言うけどゆき姉じゃないからね」
みずほ「いや、私にそんな言われても…ビビとかに言いなよ」
この言葉を聞いたやす
やす“頭の中がぐるぐる回る。今度はビビと勘違いしてるらしい”
みずほ「そんなに気にしとったん?私は忘れとったが」
みずほ「おやすみ」
みずほと別れたやす
やす「ツーッ。どう…どうすりゃいいんだろうって思うもん。もう無理だ・・・」
ショックに打ちひしがれるやす。
みずほへ気持ちを伝える
しかし翌日。それでもやすは、再び立ちあがった。お粥でも、指輪でも、花束でも愛する人への想いは伝わらなかった。しかし今、真実の愛をさまよった男は重大な決意を胸にみずほを呼び出した。
やす「とりあえずもう一度言うけど、ゆき姉も」
みずほ「昨日聞いた」
やす「昨日聞いたよね」
そして、
やす「ビビも違うよ」
みずほ「ああ」
気付いてしまったみずほ
みずほ「…」
やす「今まで言ってた事はやっぱり全部…」
みずほ「…」
やす「ただだからこそひとつひとつ大切にしたいってのもあるし」
突然の事にショックを隠せず、その場を立ち去るみずほ。
やすへの思いをどうすることも出来ないゆき姉
その日の昼食。全く予想していなかったやすの想いに、みずほはかけるべき言葉を失っていた
みずほ“ほんとにほんとに混乱してて私は、どうしたらいいのか分からない”
一方、やすも想いが通じていなかった事を改めて思い知らされ一杯、一杯。そしてもう1人持ち前の明るさをすっかり失ってしまったゆき姉。
この旅でやすを密かに想い続けていたゆき姉。しかし旅を続ける内に、やすのみずほへの一途な想いに気付いてしまった。
そして昨日の夜も部屋で1人、やすとなかなか帰って来ないみずほの事を考えずにはいられなかった
ゆき姉“雷鳴って今11時。みずほが帰ってこん。きっとやすと一緒。ほんとにどうしたらいいのか分からなくなった”
それぞれの悩みを抱え、食事の進まないメンバーたち。
そんな暗い空気を感じ取ったのは、バンザイ隊長の芳ちゃん!そして、ムードを盛り上げようと公園に皆を集めた。
芳ちゃん「並んで、並んで」
早速、バンザイの練習。
芳ちゃん「勝利のバンザイ!バンザイ!バンザイ!バンザーイ!」
「合ってる?」
芳ちゃん「声がちっちゃいべ。こっちの3人はすごいすばらしい。こっちやり直し。やすのは何かヒザの動きが硬い。やすだけ残って」
そんな芳ちゃんの活躍で7人に笑顔が戻った。
ゆき姉の複雑な心境
そしてその後、2人になったゆき姉とやす。しかし、ゆき姉の気持ちを知らないやすは、残酷な言葉を口にしてしまう。
やす「やっぱいいよね。目標があるとね」
ゆき姉「好きになった人が出来たっちゅう事?」
やす「一番やっぱ辛いのってさ。見てもらえてないんじゃないかって思うと辛くなってくる時ってない?あるでしょ?」
ゆき姉「そりゃ誰にでもあら」
やす「ただやっぱり決めなきゃいけないことあるだろうから。やんなければいつまでもダラダラ旅続ける事になるかもしれん」
ゆき姉「そっかあ」
やすの決意を知り、言葉を失うゆき姉。そしてゆき姉は
ゆき姉「まだ2人で帰れそうにないやろ?」
やす「そら無いよ」
ゆき姉「ないやろ!待ちっちゃ、絶対待った方がいい。もったいない!止めた方がいい」
思わず口を突いてしまった、ゆき姉の本当の想い
ゆき姉“やすの口からはっきりと決心を聞いた。思わず帰ってほしくない本音が出てしまった。もういやだ”
翌日、ラブワゴンが目指したのはカバーニャ要塞。スペインの統治時代に建設された市街を一望できるハバナの名所。
そんな景色を他所に1人皆の輪から離れるゆき姉。ゆき姉には、心の整理をする時間が必要だった
ゆき姉“汚い気持ち一杯あるけ1人になりたかった。でも全部乗り越えたら強くなれる”
そしてゆき姉は、ある事を決心した。誘い出した相手はみずほ。しかしみずほはゆき姉の気持ちを知らない。
ゆき姉「恋愛はどんな感じ?」
みずほ「私さぁ結構鈍感みたい。正直ちょっと混乱しとうし。自分の気持ちがよう分かっとらんけ」
するとゆき姉
ゆき姉「やすの良さとか十分分かるやろ?」
みずほ「うん」
ゆき姉「ならいい。こんだけ普通に自然に優しく出来る人とかおらんよ。誰にもそうやん。男の子にもやし、女の子にも。やけ出とうやん顔とか」
辛い気持ちを必死に抑えゆき姉はみずほにやすの良さを伝ようとした。
みずほ「ちゃんとこれから見ていこうっていうのはやっぱり思う。逃げんで。ちゃんと伝わってくるものがあるけ」
ゆき姉「あるやろ?」
ゆき姉の言葉で、みずほの心の霧は少し晴れたようだ。そして、
ゆき姉「ちょっと今どこにおるかな。あっおった!待て!やすさんちょっと顔かして」
ゆき姉は、勇気を振り絞りやすを誘った!
ゆき姉「昨日は私もったいないとか言ってしまったけね。ちょっと考えたんよ」
やす「別にそれはもう話してさ。分かってもらえたかなと思うし」
ゆき姉「ありがとう。でも1つやすが自分で誤解しとう事は自分が優しいのを自信に変えて欲しいってすごい思ったんよ。やっぱり過去とかきつかった事とかいうのは自分の中で優しさに変えれとるなってスゴイ思った」
やす「ありがとう」
ゆき姉「すごいと思うよ。尊敬する。頑張って欲しい。悔い残さんようにして欲しい」
やす「うん。ゆき姉もね」
ゆき姉「おう!まかしとけ」
ゆき姉は、やすを精一杯の言葉で励ました。やすと笑顔で別れるゆき姉。
しかしその直後、泣き出してしまったゆき姉
ゆき姉「どこにも行けんやんか…」
ゆき姉“どう言ったらやすが自信持てるか、どう言ったらみずほが楽になるか。ちゃんと言えたんですけど。でも…やっぱり本当の自分の気持ちとかは違ってるから。本当に汚い気持ちとか一杯あったのに、今自分の気持ちそのまま言ってもみずほ困らせるしやすも困らせるから、かっこいいことだけ言って逃げました”