ビビがトビに恋。密かにビビに想いを寄せる芳ちゃん/初代あいのり第106話のネタバレ
初代あいのり105話では、やすがみずほへ告白をするもフラレてしまい、日本へ帰国した回でした。
106話の題名は「せつない雨」フジテレビでのオンエア日は2001年12月17日。
傷心が癒えないゆき姉
やすと別れキューバを走るラブワゴン。車内にはポッカリ空いた座席がひとつ。そして物思いにふけるみずほ。
いつも献身的な愛情を注いでくれたやすの告白を断ってまで続けた旅のわけ。
みずほ“もっと大きくなって強くなって納得のいく恋をしたい。それはやすと約束したから”
みずほはレゲエへの恋に前向きになることを決意していた。
そしてもう1人ゆき姉は思い返していた。やすとの別れを振り返りゆき姉には今、後悔の念だけが残っていた
ゆき姉“短期間にあれほど人を好きになったこと全部めちゃくちゃ思い出してこんなんで大丈夫やろうか…”
果たしてゆき姉の心の傷が癒える日はくるのだろうか?
この日ラブワゴンが到着したのはホセ・マルティ国際空港。6人はいよいよ島国キューバを離れ次なる国へ。お世話になったドライバーのロペスさんともここでお別れ。
キューバをあとにした6人。新たな国へ向け期待も膨らむ。
ホンジュラスへ入国!
そして海を越えフライトすること5時間。あいのり25カ国目はホンジュラス。
面積は北海道とほぼ同じ。農業と牧畜業を主とする日本ではあまりなじみのないこの国。
しかし、実は、世界で一番経済援助をしているのが日本。そのため親日家が多い国だという。
空港を出た6人。するとラブワゴン発見。ドライバーのホルヘさんは普段とても変わった仕事をしているらしい。
その仕事とは、まず1台のトラックに10人で乗り込み陸路アメリカへ。アメリカ各地を回り中古のスクールバスを10台買い付ける。乗ってきたトラックは解体しバスに積み10人がそれぞれバスを運転してホンジュラスへ帰国。
そして国内のバス会社にスクールバスを売りさばくという。確かに、街を見るとホルヘさんが売ったスクールバスばかり。
まさに、つわものドライバーなのだ。しかしホルヘさん、日本語はまるでダメ。
旅の資金は1日1人3000円。旅のルートは、首都テグシガルパからカリブ海に沿って北東を目指す。
そして、走り出したラブワゴン。最初の目的地は首都テグシガルパ。人口100万人を抱えるホンジュラスの政治、経済の中心地は標高1000メートルにあるため本来、爽やかな気候に恵まれた街。
しかし、この日は土砂降り。ラブワゴンを激しい雨が打ちつける。実はこの時期、ホンジュラスは雨季のまっただ中で年間降水量の9割が一気に降るという。
夕食を取ることにした6人はホンジュラスの郷土料理を食べさせてくれるお店へ。
注文したのは、カリブ名物コンク貝のスープ。ワシントン条約によりカリブ以外では食べることを禁じられているコンク貝。
そのスープの作り方はバナナとたろ芋をバターで炒めクレーントールというハーブの一種をきざんだものを加え、コンク貝の身とココナッツミルクを入れ2時間煮込めば出来上がり。
コンク貝のスープ大好評。芳ちゃんも完食。
トビに恋をするビビ
雨がしとしと降る中メンバーは宿探し。ようやく見つけたホテルで値段を聞く6人。だが提示された金額は1人一泊2000円。とても払えない。
すると必死に値引き交渉を始めたトビ。その結果トビの熱意が伝わりなんと半額に!その夜、ビビの日記には
ビビ“トビは軽い感じだけど頼りになる”
旅の初めはケンカばかりしていたトビとビビ。まるで兄と妹のようにじゃれ合い同じ時を過ごす内いつしかビビの中でトビへの思いは募っていった。
そして今日、6人の旅を引っ張る男らしいトビの姿に触れたビビは
ビビ“もっとトビと話したい。もっともっとトビのことを知りたい”
今、確信へと変わったトビへの熱い思い。動き出した国際恋愛の未来にすっきり晴れ渡る日はやってくるのだろうか?
翌日、町を歩いていた6人。すると、繁華街の露店で日本を思い起こさせる懐かしいものを発見。
道ばたで売られていたのはプレステのコントローラーと思ったら何とプレイステーションならぬポリーステーション。ホンジュラス、恐るべし。
その日の午後、町はずれの広場に出掛けた6人。するとなにやら人だかりが。くまのプーさん?を見つけた女性陣は人だかりに近づいて見ることに。
すると何と子供達に虐待されているプーさん。さらにキティちゃん?も犠牲に!
実はこれはピニャタと呼ばれる子供の誕生日祝いの儀式。宙づりになった人形の中にはお菓子が詰まっていてそれを目隠しして叩いて割る、スイカ割りのような遊びなのだという。
そこでメンバーたちも挑戦させて貰うことに。まずは芳ちゃん。すると芳ちゃん大暴走。これには地元の子供引きまくり。
続いてレゲエが挑戦。するとレゲエ棒を折りやがった!誕生日台無し!大人げない日本人たちの暴走行為によって楽しかったはずの誕生会には重~い空気が。
この空気を打開すべく立ち上がったのは芳ちゃん。今日6才の誕生日を迎えたマリアちゃんのために
芳ちゃん「参加させて頂きありがとうございます。6歳の誕生日おめでとう。勝利のバンザイそーれ!」
これにはホンジュラスの子供たちも大喜び。
ビビに対して、妹のように接するトビ。そして芳ちゃんが、、、
翌日、首都テグシガルパを離れ移動を開始したラブワゴン。その車内仲良く隣に座っていたトビとビビ。
すると眠そうなトビ、大あくび。その時、トビの目にとっても寝心地が良さそうなビビの肩が。そこで
トビ「寄りかかっていい?ダメ?」
ビビ「イヤ。ダメじゃない」
その時、ビビの日記には
ビビ“ドキドキした。私はトビのことが好きなんだ”
しかし、トビはまったく違うことを考えていた
トビ“ビビはやっと日本人に慣れてきた。何とか力になりたい。俺にとっては大事な妹分”
言葉や文化の違いからなかなかメンバーに馴染めなかった香港出身のビビ。
しかし、人一倍正義感の強いトビは孤立するビビを放っておけずあくまで日本人同様に接することでビビの旅を支えてきた。
トビにとってビビは恋愛対象ではなく妹のような存在に過ぎなかった。ビビの気持ちも知らず、無邪気に接するトビ。調子に乗ったトビはさらに膝枕まで!ビビは、静かに喜びを噛みしめる。
その時、そんな2人の様子を苦々しく見つめているメンバーがいた。芳ちゃんだ!
その日の芳ちゃんの日記には
芳ちゃん“そうとうショックな出来事だった。ビビは一番気になる人だっただけに”
何とビビへの密かな想いを抱えていたバンザイ同盟の芳ちゃん。恋する香港娘ビビ。その恋に気付かぬ男トビ。そしてついに動き出した芳ちゃんの恋。
今、三角関係の嵐が吹き荒れる。ホンジュラスは、デンジャラスだった。
翌日、たまった洗濯物を洗うことにしたメンバーたち。男女別々のバケツに水をくみ洗濯を開始。するとトビが
トビ「俺のパンツ入れていい?」
「ダメダメダメ」女性陣、断固拒絶。するとビビ
ビビ「ねえ、私も入れていい?キャミソールとか」
ビビは一所懸命皆に馴染もうとしていた。そんなビビの行動にトビは
トビ“あいつは変わった。ジャマイカで一緒に合流した頃は絶対あり得なかった”
うまく皆に溶け込めなった頃のビビを思い出しその成長を喜ぶトビ。
そして洗濯も終わり衣類を干しているとなぜかニヤつく男性陣の姿。その視線の先には何と恥じらいもなくパンティーを干しているビビの姿が。
そこには万国旗のように色とりどりにはためくパンティー。そんな光景を見た芳ちゃんの日記には
芳ちゃん“バンザイ。目の毒だ。身体に良くない”
芳ちゃんとみずほが2人きりに
翌日、芳ちゃんとみずほが2人きりに。同じ日に合流した2人は良き相談相手になっていた。
みずほ「2カ国目。どういう風にしたいですか?」
芳ちゃん「2カ国目は恋愛をする。それが目標」
みずほ「目標なんだ。達成できそう?」
芳ちゃん「うーん…」
芳ちゃんの恋はさておき、話題はみずほのことに。
みずほ「結構私にとってこの国って大事やと思うんよ」
芳ちゃん「そういう意気込みで」
みずほ「キューバの想いを無駄にしたくないけね」
やすの告白を断りレゲエへの思いを貫く決意をしたみずほ。しかし、そのレゲエが見せるのは素っ気ない態度ばかり。恋愛の素振りさえ見せないレゲエに対しみずほはどう接すればいいか分からなくなっていた。
翌日、勇気を振り絞りみずほはレゲエを呼び出した。
みずほ「レゲエさんは?元気?」
レゲエ「別に何も変わってないよ。落ち込んでもないし、浮かれてもないけ」
みずほ「まだ帰る気はないん?」
レゲエ「帰る気はいつも…。」
みずほ「聞き方が悪かったらごめん。私はこの国頑張る」
精一杯想いを伝えるみずほ。そんな中棒で地面を叩いて遊ぶレゲエ。
みずほ「何でいつも遊びよるん。そうやって」
レゲエ「えっ?」
煮え切らないレゲエの態度にみずほは
みずほ“イライラして仕方ない。早くもくじけそう”
みずほは進展しない恋にすっかり自信を失いかけていた。
その日の夕方、思い悩むみずほは再び相談相手の芳ちゃんを呼びだした。
そこへ、しとしと降り出したホンジュラスの雨。雨宿りに向かう2人。すると芳ちゃん
芳ちゃん「雨宿りだべ。こういう所から恋が生まれるかもしれない」
雨宿りから始まる恋にあこがれるロマンティックな芳ちゃん。
ビビとトビの不思議な関係
ちょうど同じ頃、ビビがトビと雨宿りをしていた。
ビビ「トビノ好きナタイプハ?」
トビ「優しい子。あと浮気しない子」
ビビ「自分浮気スルデショ?」
トビ「しないっつーの。俺浮気嫌いだもん」
必死に恋愛の話を切り出すビビ。しかし、トビが口にした言葉は
トビ「やばいよなあ。俺とビビもう国3つ目だもんな。やばいよな」
この日、トビの日記には
トビ“この旅の目的は真実の愛を探すこと。自分が求める女性が来たら、と思う。今の3人には心が動かない”
降りしきる雨の中進展しないそれぞれの恋。しかしこれは嵐の前の静けさに過ぎなかった。