遠距離恋愛は出来ないから、あえて距離を置くトビに対してビビは!?/初代あいのり第108話のネタバレ
初代あいのり107話では、トビとビビが良い感じでしたが、ビビには留学をしたいという夢があり、それをトビに言い出せない回でした。
108話の題名は「弱音」フジテレビでのオンエア日は2002年1月7日。
新メンバーのタケが合流
ホンジュラスを旅するラブワゴン。この日は新メンバー合流の日。新メンバーに期待を膨らませる6人。その時!男性新メンバー発見。
タケ「福岡から来た武田です。今日ちょっとパン持ってきたんで」
タケ(武田明伸)は28歳でパン職人。福岡県出身でパンも恋も無添加で、福岡で実家のパン屋で働く。
実は「あいのり」に参加する前日、メンバー達のためにパンを焼いて持ってきたタケ。出会って早々、パンを配る。
タケ「手作りクリームパンなので。名刺代わりになりますけど」
果たしてその味は?「オイシイ」久しぶりに食べる日本のパンに女性陣大喜び。
タケ「1個120円なんで」
トビ「宣伝しなくていいから」
新メンバータケを加え、ラブワゴンに特殊な状況が発生。何と7人中4人が福岡県出身。
ゆき姉「福岡どちらですか?」
タケ「北九州小倉です」
ゆき姉「うち豊前です」
タケ「豊前のどこですか?僕水汲みにいくんですよ」
さらに、ゆき姉とタケにある事実が発覚!
タケ「10号線ローソンからまだ下ですか?」
ゆき姉「ローソンよりもっと海側」
実はタケとゆき姉は、とってもご近所さん。しかも2人とも実家が自営業。
さらに、年齢もたったの1つ違い。共通点だらけのこの2人。これにはゆき姉も久しぶりの笑顔を見せる。そしてタケの第一印象は
タケ「ゆき姉がちょっと…」
なんとゆき姉。福岡県のジモティー同士に、今、恋の予感・・・。
トビはビビと距離を置くことを決意した
その夜。トビはひとり、物思いにふけっていた。自分のために、夢を諦めるとまで言ってくれたビビの想い。それを否定して留学を強く勧めたトビ。
しかし留学の間1年間離ればなれになる2人の関係にトビは自信が持てなかった。そして
トビ“ビビと日本に帰っても守っていくことができない”
トビはビビと距離を置く決心を固めていた。
翌日、ラブワゴンは国境に到着。あいのり26カ国目はグアテマラ。
かつてマヤ文明の中心地だったこの国は、その名残りを今も残し、マヤの子孫達が独自の神秘的な文化を受け継いでいる。
そしてラブワゴン発見。グアテマラの民族衣装で出迎えてくれたのははにかむ笑顔がとってもキュートなペドロさん26歳。
旅は、日本の3分の1ほどの広さのグアテマラを北西へ向かうルート。旅の資金は1日1人2000円。
そして、ここグアテマラの通貨の単位は「ケツァール」ケツァールといえばコスタリカで見事カップルになった、ダイスケ、なっちゃんの恋の架け橋となった伝説の鳥。そのケツァールが国鳥だという。とっても縁起がよさそう。
こうして始まった「あいのり」グアテマラの旅。その車内、レゲエへの想いを新たにするみずほ。
仲良さそうなタケとゆき姉。ビビと距離を置くことを決意したトビ。そして、ビビに密かな想いを寄せる芳ちゃん。様々な感情がラブワゴンを包み込む。
激しく揺れるグアテマラの恋の予感に、スタッフは空撮をかますほど気合いを入れていた。
グアテマラに入国した7人。昼食を取るためレストランへ。
注文したのは、定番メニュー「ティピコ」500円。アボカドとステーキ、そこへ名物のフリホーレスが添えられた庶民の味。
フリホーレスとは黒豆の塩あんのこと。一見日本のあんこのように見えるものの甘くはなく塩味が効いたグアテマラ人の大好物。
食が進む7人、そんな中ビビと距離を置く決意をしたトビは全く会話をしようとしない。
昼食後、近くの公園で一休みすることにした7人。しかし、
トビ「俺も降りるわ」
ビビを避けラブワゴンに戻るトビ。ビビはそんなトビを寂しげに見つめることしかできなかった。
トビの態度に悩むビビ
その夜。ビビは切なさに押しつぶされそうになっていた。男らしく正義感あふれるトビに恋したビビ。いつしかまっすぐな想いはトビに伝わり、確実に近づいた2人の心。
しかし、1年間の留学の話をして以来トビの態度が急変した
ビビ“今日ハ結構辛カッタデスネ。ウマクイケルンジャナイカナッテ思ッテデモ突然ソウイウ態度…。何カ分カラナクナッテキタノ”
自分を避けるトビの行動に、ビビは完全に行き場を失っていた。
そして、同じ頃。芳ちゃんも眠れない夜を過ごしていた。この旅で、ビビに密かな想いを寄せていた芳ちゃん。
しかし、ビビのトビに対する一途な気持ちを知って以来、進展していく2人の姿を、ただ指をくわえて見つめるしかなかった。だが、このところ明らかにビビを避けているトビ。
芳ちゃんは今、複雑な感情にとらわれていた。
パンにテンションが上がるタケ
話翌日、ラブワゴンがやって来たのは、首都グアテマラシティ。人口120万、この国の政治、経済の中心として活気にあふれる、中米一の大都会である。
街の中心には、グアテマラの国木であるラ・セイバという巨大な木が生い茂り、その下に、市場がびっしりと並んでいる。
ここで7人、わずかな小遣いを手に買い物することに。その時、新メンバーのタケが、あるものを発見!
タケ「パンだ。感動」
すると売り物のパンをさわりまくる。
タケ「作ってから1日経ってるね」
ビビ「スゴイネ。サワルダケデ分カル」
そう、人はタケをこう呼ぶ。妥協を許さないこだわりのパン職人、と。
店では天然酵母を使い添加物なんてもってのほか。素材も九州各地に出向いて最高のものを探し歩くというタケ。合流の時持ってきたパンも、厳選素材で作られた究極の一品だった。そして、パンへの情熱はトークにも。
タケ「みずほちゅてあれパン好きやったんかね?」
みずほにいきなりパンの話!
みずほ「美味しくないパンは好かんのよ。給食のパンとか」
タケ「分かる分かる。添加物が入ってるようなパン。何ちゅうんかねあの…。何か無添加パンちゅうか、無添加パンいうても分からんかね」
結局最後までパンの話。さらにビビ相手にも
タケ「香港のパンって言ったらどんな感じ?」
ビビ「日本デハ色ンナ形アルジャン。人ノ顔トカ色々アルケド香港アマリナイネ」
タケ「素朴なパンだね」
ビビ「普通ノパン」
まさにパンの鬼!もちろんこの日の小遣いは全てパンに消えた!
タケ「臭いがいい」
タケ、大満足。
ビビを想い、あえて避けるトビ
一方、ビビを避けるように、買い物をするトビ。トビはビビにこれ以上、期待を持たせることが怖かった。結局ビビはひとりぼっちで買い物することに。
すると芳ちゃんがビビを誘った。トビに避けられ、寂しそうなビビを放っておけない芳ちゃんは一緒に市場を歩く
芳ちゃん“側にいる事で力になれるなら、そうしようと思った。それしか出来ない自分がはがゆかった”
2人が足を止めたのは色々な絵を売っているお店。グアテマラでは、様々なメッセージの入った絵が人気だという。
あるスペイン語のメッセージが気に入り、芳ちゃんは1枚の絵を購入。しかし、
ゆき姉「好きな人からもらえば嬉しい」
トビ「俺好きな人からそれもらっても嬉しくないよ」
みずほ「私もどっちかっていうといらん」
芳ちゃんのセレクト、大不評。しかし、この1枚の絵には芳ちゃんの切ない想いが込められていた。
芳ちゃんがビビを誘った
翌日、グアテマラシティの公園で、芳ちゃんは元気のないビビを誘った。しかし、落ち込んでいるビビに何を話せばいいか分からない。するとビビ
ビビ「疲レタ」
芳ちゃん「頑張る事に疲れた?」
ビビ「心ガ疲レタ。体ハ元気ダケド」
芳ちゃん「何か疲れてきた俺も」
ビビ「何デ疲レテンノ?恋愛シテナイジャン。ドコガ疲レテルノ?」
芳ちゃん「色々…。何か」
ビビ「駄目。モウ帰リタイ日本」
この旅で初めて、弱音を吐いたビビ。ビビは今にもくじけそうになっていた。
すると、芳ちゃんがビビをある場所へ誘った。
芳ちゃん「ビビの為に叫ぶ。がんばれー」
それは、芳ちゃんが今出来る精一杯の励ましだった。すると、ビビも
ビビ「2人デ帰リターイ」
決して交わることのない2人の想い。今、切ない三角関係が大きく転がろうとしていた。
パンその日の午後、ひとり考え込むパン職人タケ。早くも恋の悩みか?と、思ったら
タケ“この国のパンは無添加で安心して食べられます。もー毎日が楽しくてたまらない”
翌日のラブワゴン。その車内では、珍しく芳ちゃんとビビが隣同士に。するとビビからこんな例え話が
ビビ「A君トB君。A君ハ自分ノ好キナ人。スゴイ好キデ好キデ自分カラバッカリ行ッテ向コウハマダ自分ノ事幸セニデキソウニナイ。B君ハ自分ノ事ガ好キニナッテクレテ、俺ハ絶対アナタノ事幸セニスルヨッテ言ッテクレタラコノ人(B君)ト帰ル」
すると芳ちゃんが
芳ちゃん「B君いないの?」
ビビ「マダイナイ。ダカラ困ル」
そんなビビの言葉が芳ちゃんの胸に響き渡る。
芳ちゃん“自分はB君になれるだろうか?”“自分にそれだけの力があれば…。何とかしてあげたいっていうのはあります…”
一度はあきらめかけたビビへの想い。しかし今、芳ちゃんの心に再び強い感情が芽生えつつあった。
それは、ビビと2人で買った絵に込められたスペイン語のメッセージ。
「あなたのそばにいることを夢見て・・・」
果たして芳ちゃんの密かな想いが届く日はやって来るのだろうか?
ビビがトビを誘う
翌日、7人がやってきたのは近くの湖。ここで、メンバーの輪を離れ、湖畔でひとり想い悩むビビ。
そしてついに意を決したビビは、トビを誘った。しかし、何から話せばいいのか分からないビビ。するとトビが
トビ「元気?」
ビビ「チョット疲レタ。昨日ハ結構。今日ハデモ昨日ヨリ良クナッタ。ダッテ誰モ好キニナッテクレナイカラ。ショウガナイジャンソレハ」
トビ「そんな事言うなよ。お前」
ビビ「ショウガナイヨ。ソレハ本当二。スグ変ワルネ。トビハ。飽キッポイ?」
トビ「ううん。飽きっぽくないよ」
ビビ「飽キッポク見エル。チョット」
するとビビから核心をつく言葉が
ビビ「私今スゴイ日本ニ帰リタイヨ。モウ本当二。今スグ帰リタイ。ダッテモチロン帰リタイジャン。2人デ」
ビビの強い言葉に動揺を隠せないトビ。そしてトビは、つい言ってはいけない言葉を口にしてしまう。
トビ「俺から言える事はいい恋愛して帰ってよ。お互いにね」
あまりのショックに言葉を失うビビ。
その日の、トビの日記には
トビ“彼女がひいてしまうような事を言ったと思う。自分で何しゃべってんだろう?と思いながら話していた”
ビビは芳ちゃんの元へ
そしてトビの元を逃げるように去ったビビは芳ちゃんのもとへ。
トビとの恋に悩む自分をいつも励まし、元気づけてくれる芳ちゃんは、良き相談相手。ビビは芳ちゃんの気持ちが自分にある事に気付いていなかった。
芳ちゃん「どうしたの?」
ビビ「静カニナッテイイ?チョットダケ…」
切なさに耐えきれず、ビビは泣き出してしまった。
ビビ「ゴメンネ」
芳ちゃん「泣いた方がいいよ」
ビビ「本当二1人デ泣イタ方ガイイカモシレナイケド。デモ1人寂シイカラ」
芳ちゃん「疲れた?」
ビビ「スゴイ疲レタ。デモリタイアシタラマイナスニナッチャウヨネ」
芳ちゃん「気にしなくていいべ」
芳ちゃんは、そんな言葉しかかけられない自分が歯がゆかった。
トビへの想いを断ち切ったビビ
その夜。ホテルには、途方に暮れるビビの姿が
ビビ“本当にショックだった。自分の気持ちが一気に下がった”
そして、ビビの口から衝撃的な言葉が!
ビビ“正直モウトビト恋愛シタクナインデス。モウ恋愛対象トシテ無理”
想い続けたトビとの決別を誓ったビビ。
芳ちゃん、ビビ、トビ・・・今、3人の恋の歯車が大きく狂いだそうとしていた。