トビがあいのりの旅をリタイア。涙に暮れるビビが出した結論は?/初代あいのり第110話のネタバレ
初代あいのり109話では、明らかに距離を置かれているビビに対して、自分の気持ちにも変化が起こっていたトビが印象的な回でした。
110話の題名は「終焉」フジテレビでのオンエア日は2002年1月21日。
あいのりの旅のリミットが迫るトビ
この日ラブワゴンがやってきたのはアティトラン湖。ここは世界一美しいと賞賛されている湖。その周囲に点在する村には独特な民族衣装をまとった人々が生活している。
湖畔にあるパナハッチェルの町を訪れた7人。民族衣装店に立ち寄る事に。
早速、7人も民族衣装に着替える。そこで女性陣3人の中で一番誰が似合っているかを選ぶ事に。タケとレゲエはゆき姉を選ぶ。芳ちゃんはもちろんビビを選ぶ。最後にトビもビビを選んだ。
この日のトビの日記には
トビ“今ごろ気付くなんて俺もバカだ。もっと1日1日を大事にしておけばよかった”
旅の期限を目前にトビは大きな焦りを感じていた。
その日の午後、アティトラン湖のほとりにやって来た7人。そして桟橋ではタケとビビが2人きりに。
タケ「昨日寝言でお父さんって言ったっち。何かパンの事思いよったんよ。何かパンの事しよったんかと思ってさ」
やっぱりパンの話。その時、そんな2人の元にトビが近づく
トビ「タケ悪い」
ただならぬトビの様子にタケは席を立つ。久しぶりに2人きりになったトビとビビ。旅の期限が迫る中、トビはどうしてもビビと話しがしたかった
トビ「マジメな話ね。ビビ俺の事避けてたべ?」
ビビ「イヤ別ニ」
トビ「この間も湖で話したじゃん。その時の事で俺を避けてた?泣いたんでしょ?」
ビビ「何デ知ッテルノ?」
トビ「情報早いから」
ビビ「イラン事言ウナヨ。芳チャン!」
トビの言葉で傷つき芳ちゃんの前でそっと泣いたビビ。しかし芳ちゃんはこの事をトビに話していたのだった。そして、2人の時間を取り戻そうとトビは焦っていた。
トビ「今更言うのも変だけどあれは無しで。あん時言ったのは無しで」
ビビ「無理。モウ言ッタカラ。ジャアアノ時言ッタ事全部ウソ?」
トビ「嘘じゃないけど…。俺ん中でも…最近、俺も変わる事があって」
ビビ「気持チトカ?」
トビ「そういう事」
ビビ「デモ無シニスルノハ無理。自分ノ言ッタ事ジャン」
トビ「分かってるよ。そんな事」
気持ちをうまく言葉で伝えられないトビ。そしてビビは何も言わずその場を立ち去ってしまった。呆然と1人取り残されたトビ。旅の期限を目前に訪れた最悪のすれ違い。
トビの元を走り去ったビビは芳ちゃんの所へ。
ビビ「芳チャン!イラナイ事言ウナヨ!泣イタ事トカナンデ皆ニ言ウノ?」
芳ちゃん「はっ、すいません」
ビビ「ダッテ私、皆ノ前ニ泣キタクナイカラダカラ芳チャンヲ誘ッテ芳チャンノ前ニ泣イタノ分カル?芳チャン一番話シヤスイカラ。何デ皆ニ言ッチャウノ?」
芳ちゃん「皆には言ってないよ」
ビビ「何デトビニ言ッタノ?」
芳ちゃん「…」
ビビ「マアイイヤ。ゴメンネ。サッキチョット声ガ大キカッタ」
自分が泣いた事をトビにだけは知られたくなかったビビ。
ビビに怒られて落ち込む芳ちゃん
その夜、余りのショックに崩れ落ちた芳ちゃんの姿が…。泣いた事をトビに話した為にビビに本気で怒られてしまった芳ちゃん。ビビのあんな表情を見たのは初めてだった。
その時ビビのトビへの強い想いを痛烈に感じ、芳ちゃんは動揺を隠せなかった
芳ちゃん“やっぱりビビを幸せにできるのはトビだと思った。情けないけどそう思った”
そしてこの日の深夜、芳ちゃんが動いた。トビを連れ出す。
芳ちゃん「まぁ俺の希望ね、これは。1人のたわごとみたいな。ビビにとってあいのりの旅は辛いものになって終わるしかないのかな?」
トビ「無理だって本当に」
芳ちゃん「そうかな。トビしかいない気がすんだけどな」
ビビの為を想いそう伝えた芳ちゃん。しかし今のトビには答える事ができなかった。
翌日、ラブワゴンの車内には途方に暮れるトビの姿が。一度離れたビビの心を取り戻す事ができなかった。トビは今絶望の淵をさ迷っていた。
そんなトビに芳ちゃんが気付いた。そして落ち込むトビを盛り上げようと芳ちゃんが歌を唄う事に。「なごりゆき」を歌う芳ちゃん。
トビの心にビビとの思い出が降り積もっていた。
トビが突然泣き出す
そして7人はアティトラン湖が一望できる展望台に到着。そんな中、2人でくつろぐレゲエとトビ。
すると突然トビが泣き出してしまった。その理由が分からないレゲエ。人前で涙など見せた事が無いトビ。
しかし今のトビには溢れ出る涙を止める事ができなかった
トビ“親方との旅の期限まであと1日”
黙ってトビの肩を抱くレゲエ。
トビ「もう余裕」
レゲエ「大丈夫?きちんとしていける?」
トビ「いける。いける」
無情にも過ぎて行くトビの時間。旅の期限を知らない仲間達は無邪気にトビを盛り上げる。いつしかトビにも笑顔が戻っていた。
そして湖からの帰り際、7人で記念写真を撮る事に。ビビの隣りにそっと並ぶトビ。しかし、恐らくこれが最後の写真と思い再びトビに涙が。
そんなトビに気付いた芳ちゃんがトビの背中を叩き気合いを入れる。旅の仲間である芳ちゃんの気持ちをトビは痛い程感じていた…。
ラブワゴンに乗り込む7人。すると
トビ「デブ。ありがとう」
それはトビの不器用な感謝の気持ちだった。そしてこのときトビはある決意を固めていた。
トビがラブワゴンから降りる
トビが迎える最後の夜。ホテルの部屋には重大な決意をしたトビの姿が。そして夕食に行くためロビーに集まる7人。
そんな中、トビがメンバー達に口を開いた
トビ「皆に言わなきゃいけない事あって。仕事の都合あって俺は明日でリタイアします。ごめんなさい…」
予想もしなかったトビの言葉に黙り込むメンバー達。あまりの出来事にビビは動揺を隠せない。
トビ「本当ごめんなさい…」
リタイア…それがトビのだした答えだった。
そして7人は夕食のレストランへ。あいのりメンバーとしての最後の食卓。しかし寂しさから誰も話をしようとしない…。するとトビ
トビ「俺話してほしいんだけど。明日からもう話せないんだから」
最後は笑顔で別れたいと必死に明るく振る舞うトビ。トビの思いが通じたのかいつしかメンバー達も笑顔を取り戻していた。
しかしそんな中、ビビは涙を止められない
ビビ“すごく悲しくてあまり食べれなかった。今日の食事はこの旅の中で一番辛かった食事だと思う”
そんなビビをトビは見る事ができなかった。
動揺するビビだったが、、、
食事を終えた7人はホテルへ戻る。男性陣の部屋ではトビが荷物をまとめる
トビ「洗濯バサミ。皆で使ってよ。この先も頑張ってね」
その頃、女性陣の部屋では、
ゆき姉「ビビこのまま明日の朝迎えてもいい?」
ビビ「ダッテコレハトビノ出シタ答エダカラ…」
みずほ「ビビの気持ちはそれでいいん?」
ビビ「…」
答える事ができないビビ。
ゆき姉「ビビこのまま明日の朝迎えてトビが帰って新しい男の子が来てもやり残した事あるよ」
その時ゆき姉は思い出していた。キューバで想いを寄せていたやすに最後まで本心を押し殺し気持ちを伝えずに終わった自分。やすが去った後に残ったのは後悔だけだった。
ゆき姉「自分から気持ち言うってビビの中ではすごい大変な事やけどまだそこにおるんよ。明日はおらんのよ。ワゴンに乗ってないんよ明日は。今やったらまだそこにおるんよ」
自分と同じ思いをビビにはして欲しくなかった。ビビに素直になって欲しかった。そしてビビの出した答えは
ビビ「ゴメン。ヤッパリ考エタケド告白デキナイ」
トビへの想いを封印したビビ。今2人の恋に終焉の時が訪れようとしていた。