おすぎを想う圭介。しかしそんな圭介を想う若奈/初代あいのり第135話のネタバレ
初代あいのり134話では、おすぎへ告白をした知くん失敗して帰国。親友の南ちゃんも感化されて若奈への想いを再認識された回でした。
135話の題名は「タスマニア物語」フジテレビでのオンエア日は2002年8月12日。
ダイジョーがあいのりに合流
タスマニア島を疾走するラブワゴン。オーストラリアの東南に位置する神秘の島は世界で一番水と空気がきれいだといわれ島の至る所に野生動物が姿を現す。まさに大自然の宝庫だ。
そして今日は男性新メンバー合流の日
南ちゃん「もうそろそろ、いそうじゃないの?」
若奈「イヤー、どうしよう」
ゆり「ドキドキする!」
期待に胸を躍らせ、そわそわする女性陣。走ること10分。男性新メンバー発見!
ダイジョー「静岡から来ました。年齢は初の30歳」
ダイジョー(30歳)はプログラマーで静岡県出身。男気溢れるあいのり史上最年長。
新メンバーのダイジョーを乗せ、再び走り出したラブワゴン。その車内、ダイジョーの話し相手は同じプログラマーで年齢も近いコータ
コータ「言語は何使ってんの?」
ダイジョー「C!」
コータ「VCとかじゃなくC?」
ダイジョー「VCも使う」
コータ「UNIX?」
コータ「へ~じゃあいいなぁ~はぁ~」
夢を追い求めるさすらいのロマンティストコータはニュージーランドで呉服屋ゆりの涙を目撃して以来ゆりに魅かれていった。
そして、30歳ダイジョーの参加の時の事をこう小説につづっていた。
~TogetherWith~八神華夜
“7人が定員のこのラブワゴンに、暖くん(知くん)との入れ替わりとして丸刈りの頭でさわやかに乗り込んできた僕より年上のサンゾー(ダイジョー)。にこやかにサンゾーと会話をかわすブルー(ゆり)の瞳をみながらサンゾーも来たばっかりだしな、ブルーもいいとこあるじゃん、とブルーの行動をほほえましく眺めていたんだ。つづく…”
想いを寄せるゆりと新メンバーダイジョーを暖かく見守るコータ。しかし、この後この30歳ダイジョーがさすらいのロマンティストコータを絶望の淵へと陥れることになる。
南ちゃんが好きな子にだけ優しくする宣言!
ラブワゴンを降りた7人は旅行者のための情報が揃うインフォメーションセンターで今夜の宿を探すことに
店員「安い部屋でも2人で44ドル(3600円)だよ。」
おすぎ「ひとり22ドル(1800円)高いよ」
店員「テントなら1人9ドル(700円)だよ」
ということで山の空き地にテント完成!その夜夕食はバーベキュー。キャンプ気分を満喫するメンバーたち。
すると闇にまぎれて姿を現したのはポッサム。ポッサムは体長40センチほどで大きな目とピンクの鼻が特徴。大自然のタスマニアでは、このようにかわいい動物たちが当たり前のように近づいてくる。続いてやって来たのは小さなカンガルー、ワラビー。
そして深夜、寝静まったテントの中で話し込んでいたのは南ちゃんと圭介
圭介「がんばってる?」
南ちゃん「がんばってるか分かんないけど俺は最初から変わってないし俺なんか1回見て好きになってくれるやついねぇと思うんだ」
圭介「うん」
南ちゃん「だったら俺はもっと色んな所で頑張ったりとか。もうたぶん皆に優しくすんのはもういいと思うんだ。女の子に優しくすんのは俺はもう好きな子にしかしねーし」
南ちゃん、好きな子にだけ優しくする宣言!
翌日、南半球のタスマニアは今が冬。明け方には気温も一気に下がる。この日の気温はなんと5度。
若奈「寒いよ~」
おすぎ「若奈死ぬほど、着ろ!」
若奈「死ぬほど着ちゃったもん」
一方南ちゃんは
南ちゃん「暑くねぇ~?」
なんとTシャツに短パン!すると、若奈は
若奈「うわ、南ちゃん見て!この手の平!」
南ちゃん「やっばいね」
若奈「死んでんだけど」
寒さに弱い天然娘若奈は手がしびれてしまった。そして、ほどけている靴ヒモを結ぶことができない
若奈「手がしびれてる…」
すると、みんなが見ている前で南ちゃんが、靴ヒモを結んであげた。好きな若奈だけに優しくすることを決めた南ちゃん。
その夜1人物思いに耽る南ちゃんの姿が。そして、ポケットにはつながるはずのない携帯電話。それは合コンで知り合った女の子の番号が入った南ちゃんの宝物だ。
ゆりがコータに話を振る
タスマニアを走るラブワゴン。車内では恋愛小説家コータがその溢れる知性で大活躍していた
コータ「ジンベイが18メートルとかでマッコウクジラが25メートル位でシロナガスが30メートル位でダイオウイカがやっぱり18メートル位」
さらにフランスの数学者エヴァリスト・ガロアについても知性を発揮
コータ「エヴァリスト・ガロア君。君は古来希に見る人類の至宝と言うべき天賦の脳髄を持っていながらたった1人の女を巡り決闘の末にその短い生涯を終えたね。すごいかっこいい人」
そして、翌日、ゆりがそんなコータのストライクゾーンにボールを投げてしまった
ゆり「豊臣秀吉ってどんな人?」
圭介「いい人だよ」
ゆり「何どんなパワーの人やったん?」
圭介「コータが知ってる絶対」
ゆり「知ってそう!コータ」
その時コータの目が輝いた!
ゆり「豊臣秀吉ってどんな感じの人?」
果たして溢れる知性を持つコータの答えとは
コータ「豊臣秀吉?絶対知らないと思うけれども歴史上の事実一つ教えてあげると右手の親指がもう1本ある」
ゆり「本当?」
圭介「俺も知らなかったよ」
ラブワゴンは今日も平和だった。
圭介の熱い視線の先にはおすぎ
その日の午後、昼食をとる事にした7人。やってきたのは街のパン屋さん。7人の昼食は巨大バーガー。なんと高さ25cm。これだけのボリュームでたったの500円。
若奈「どうやって食べるの、これ?」
ゆり「くずれる、これ絶対」
するとおすぎ見事な食べっぷり!そして、ついに完食。そして昼食後の車内。
おすぎ「あ~やばい、ゲップ!」
しかし、しばらくするとおすぎは沈んだ表情を見せはじめた。知くんの告白を受け入れることが出来なかったおすぎ。明るく振る舞っていてもおすぎは、告白を断った心の痛みを引きずっていた。そんなおすぎを見つめる圭介の熱い視線。
翌日、圭介がおすぎを誘った
圭介「最近はどう?」
おすぎ「最近調子?なんとか取り戻してきた。でも私も結構(知くんに)相談してたからさ。フォローも知くんがしてくれてたし。何かもういなくなるとキツイなって思ったよ。もうちょっといて欲しかったな…」
圭介「なぁ」
その日の圭介の日記には
圭介“やっぱりアイツはムリしてたんだ…。俺の中でおすぎは強い奴って思い込んでて…”
コータに恋愛の神様が微笑む!?
タスマニアの海辺を散歩する7人は何かを発見。さっそく近づいてみるとライトを持ったおばさんが。
するとペンギンだ!それはペンギンの中でも一番小さいフェアリーペンギン。ちょうどこの時間は昼間海で漁をしていたペンギン達が巣に戻るためかわいい行進を見ることが出来る。するとおばさんは
おばさん「ここのペンギンには人を幸せにする伝説があるの」
伝説といえば世界を旅するラブワゴンは今まで数々の伝説に遭遇して来た。私の記憶が確かならばコスタリカの幻の鳥ケツァールの伝説。ケツァールの羽根を手にしたなっちゃんはダイスケと見事カップルになった。
しかし中国・シンゴとミドリの愛の南京錠伝説は玉砕。スペイン・関ちゃんとひとみの結婚の泉伝説も玉砕。アルゼンチン・ケンとオグの幸せのリング伝説玉砕。メキシコ・みずほとレゲエの幸運の虫のブローチ伝説玉砕。
同じくメキシコ・芳ちゃんとミカのグレーホエールの伝説玉砕。数々の伝説はこれまで1勝5敗。かなり負けがこんでいる。
そして、ここタスマニアのペンギン伝説とは海から上がってくるペンギンを後ろ向きで足を開いて待ち股の間をペンギンがくぐれば愛が叶うというペンギンのラッキーアーチ伝説。果たしてこの伝説はあいのりメンバーに幸運をもたらすことが出来るのか!?
伝説に挑戦する4人の男たち。長い旅の全てをぶつける時がやってきた。その時ペンギンが来た。果たしてペンギン達は誰を選ぶのか?4人の表情に緊張が走る。運命の結末が訪れようとしている。
そして、ペンギンたちが一直線に向かっていったその先はなんとコータ!コータの愛は叶うのか?その時コータの前でペンギンが立ち止まった。コータに何かを感じたようだ。どうするペンギン?
そしてコータの股をくぐった!愛の使者たちは、コータの股を選んだのだ。今、恋愛小説家コータに幸運が舞い降りようとしていた…?
翌朝走り出したラブワゴンはタスマニアのエバンデイルという小さな街にさしかかった。すると何やらユニークな乗り物を発見。この自転車は19世紀末のイギリスの自転車、ペニーファージング。
この街では古くからペニーファージングのレースが盛んに開かれその名残で今も街の名物となっているのだ。7人は、この自転車に乗ってみることに。
まずは南ちゃんが挑戦。なかなか好調な南ちゃん。しかし
南ちゃん「危ねぇ!」
コケタ。
ゆり「前にボーンて飛んだもん」
その時圭介が動いた
圭介「おすぎー、行くぞ!」
おすぎをやさしく見守る圭介。
おすぎ「やばい、やばい」
圭介「危ない」
落ちるおすぎ
おすぎ「うわ~。痛~い。打った!打った!」
おすぎ股間を強打。この日の圭介の日記には
圭介“おすぎといる時ってバカな事ばっかりしてしまうけど俺はそーいうおすぎが好きだ”
6才年上のおすぎを真剣に想い始めた19歳圭介。
若奈の恋愛事情
その頃、そんな2人を見ながら、話し込むガッツキ南ちゃんと天然娘若奈
若奈「圭介とかさ、恋してなさ気かなーって思って」
南ちゃん「みんなしてるよ男は。してなさそうでも」
若奈「圭介とかも?」
南ちゃん「うん」
若奈「ふーん、そうなんだ」
南ちゃん「若奈は?どうなの?恋愛してる?」
若奈「…」
何も答えない若奈。そしてそれぞれの想いがすれ違った。
若奈“男っぽい人がいい。頼りになりそうなワイルドな人が。南ちゃんの気持ち分かってるくせに、でも圭介が好きだから…”
自分の想いとは裏腹な現実…若奈の心は切ない痛みを感じていた。