若奈への想いが溢れて、過去の思い出が詰まった携帯電話を投げ捨てる南ちゃん/初代あいのり第136話のネタバレ
初代あいのり135話では、おすぎへの真っ直ぐな想いをぶつける圭介。しかしそんな圭介を密かに想う若奈が発覚した回でした。
136話の題名は「宝物」フジテレビでのオンエア日は2002年8月19日。
圭介に近づきたいが、なかなかアクションを起こせない若奈
メインランドへに渡ったラブワゴンはシドニーへ。この旅一番の大都会にはしゃぐメンバーたち。ここシドニーは青々とした海と緑の木々に囲まれた美しい街。
早速7人は、シドニーで買い物をする事に。すると圭介がおすぎを誘った。そんな2人を見ていた若奈は
若奈“圭介と話したいのに近づけない…圭介は誰のコト考えてるんだろぉーな”
そんな若奈を見て南ちゃんが動いた
南ちゃん「若奈欲しいものあったら買いなよ。俺が買ってやるから。買いだって」
押し切られ、ついていく若奈
若奈「南ちゃんが買えばいいじゃん!」
南ちゃん「若奈の方が絶対似合う」
若奈「似合う?本当?本当に?」
南ちゃんが選んだのはコアラのTシャツ!
若奈「じゃあ、これにしよっか?」
南ちゃん「しろ!」
南ちゃん“若奈と一歩一歩前に進んでる気がする。いい感じ”
しかし若奈は
若奈“南ちゃんの気持ち嬉しいけど。南ちゃんは好きだけど恋愛じゃないから”
コータの誕生日に急接近!?
次の日の夜、小説を書きふけるコータ。ペンの進みもいいようだ。
一方その頃、南ちゃんが他のメンバーたちを呼び出した
南ちゃん「明日は何の日でしょう?」
実は、明日はロマンティストコータの誕生日。すると
メンバー「あっ、忘れてた」
メンバー全員忘れていたらしい。
南ちゃん「どうでしょう?なんかしてあげようよ」
ゆり「何が喜ぶ?」
すると南ちゃんが
南ちゃん「あっ、らかった!分かった!ルービックキューブに…」
南ちゃんが考えたプレゼントとはコータの宝物ルービックキューブを使ったものらしい。
ゆり「売ってないかな?」
南ちゃん「流行ってないからな。彼の中でブレイクしてるだけだからさ」
というわけでルービックキューブは気付かれないようにコータ本人から借りることに。
翌日、作戦開始。コータの隣に座ったのはゆり。そして、コータはいつものように宝物のルービックキューブを取り出した。
コータ「これがこの位置のまま、ここで回転したとしようよ」
ゆり「うん。全然考え方が分からんのやけど」
コータ「俺も知らないんだって。指が動いてるんだもん!で、こっちやって…」
ゆり「見てない!すごい!」
コータ「こうやってこうやってこうやって」
6面完成!するとおすぎ
おすぎ「気持ち悪~い」
小説~Togetherwith~
“ブルーの瞳が僕の指先に集まる。少し気持ちがくすぐったい。本当に嬉しそうに女の子らしい笑みを浮かべてくれる。やっぱこの人、かわいいなぁ!つづく…”
ゆり「もっと笑って!」
コータ「ハッハッハッハ」
ゆりの優しい言葉でくずれていくコータ。そして
コータ「別にもしあれだったら貸してあげても…」
ゆり「いい?」
作戦成功!
そしてコータの誕生日。バースデーケーキのかわりにコータの好物のオムレツにお祝いのメッセージをトッピング。
夕食を食べ終わった後
メンバー「コータおめでとう!」
コータ「そう来たか!」
コータ照れながらもうれしそう。そしていよいよメインのプレゼント
ゆり「プレゼントです。この形に見覚えは?」
ダイジョー「ありますか?」
コータ「回るんだけど」
南ちゃん「いいから早く開けて!」
包みを開けてみると中からルービックキューブが。するとそこにはたくさんの文字が書かれていた。
実は6人のメンバーは6面のキューブに一面ずつ誕生日メッセージを書いていた。それをバラバラにした状態で誕生日プレゼントとして渡したのだ。
コータ、さっそく挑戦!果たしてどれ位かかるのか?
コータ「とりあえずルービックキューブをそろえられる男の子になりたいです」
タイムは13秒48!。
おすぎ「マジで!はえー!」
6面を合わせたルービックキューブからメンバーたちのメッセージが浮かび上がってきた。そんな中コータの目に留まったのはゆりのメッセージ
ゆりのメッセージ“DEARコータ29才おめでとう。「星に願いを」聞いてみて!”
その日のコータの日記には、素直な彼の心が綴られていた。
コータ“僕はいま、ゆりのことが好きなんです。彼女と一緒にいられたらそれで幸せです”
翌日、7人はシドニー郊外の漁港にやってきた。見つけたのは漁船にいっぱい積まれた大きなカゴ。近くにいる漁師さんに聞いてみるとカニを獲るものだという。
そこで7人はカニ漁に連れて行ってもらうことに。というわけで、早速出航。オーストラリアの広大な荒々しい海に船も木の葉のように揺れる。
そして2時間後カゴが仕掛けてあるポイントに到着。果たしてカニは入っているのか?見守るメンバーたちの胸も高鳴る。
するとオーストラリア名物の巨大ガニ、キングクラブが獲れた。大きな爪が特徴。港に戻ると漁師のおじさんが1匹ご馳走してくれる事に。巨大ガニをまるごと豪快に浜ゆで。
そして待つ事20分。巨大カニの甲羅は固いのでハンマーで割って、身を出す。美味しいカニに7人大満足。
若奈が圭介を誘う
その日の夕方、浜辺を散歩する7人。そこで若奈は勇気を出してこの旅で初めて想いを寄せる圭介を誘った。緊張する若奈。その第一声は
若奈「どうやって投げるの?コータ!」
えっ、コータ?
圭介「え?誰コータ?今ごまかしたふりしても俺わかってるからさ。今さらコータ言われてもさ、俺」
若奈、大失態。一方そんな2人の様子を見ていた南ちゃんは
南ちゃん「やべぇ、俺あふれたー!」
ダイジョー「南ちゃんもしゃべろうか…」
南ちゃん「しゃべんねぇよ。アバヨ!」
ひとり走り去る南ちゃん
南ちゃん“ショックだった。でも必ず1人になる人は出てくるし。カニも食べたしまぁいい一日だった”
想いを寄せる圭介とやっと2人になれた若奈。若奈はずっとおすぎに対する圭介の気持ちが気になっていた。
若奈「みんな恋は進んでるのかな?」
圭介「女の子の好きなやつはわかんないよ。でも男の好きなやつはだいたい分かってきたよね。南ちゃんはもう…な(若奈)行動みたらそう思わない?若奈毛布大丈夫か?て」
若奈「それは若奈が極端に寒がりだから貸してくれてんだよ」
圭介「バカ!意味が分かんねぇ」
そして、天然娘若奈はついに核心に切り出した
若奈「圭介の好きな人は誰?」
圭介「はっ?おもしろいね。じゃあ若奈誰?」
若奈「…じゃあ若奈が言ったら言う?」
圭介「言わないよ。本当に言う気かよ」
若奈「おすぎ?」
圭介「えっ?知らねぇよ!」
その日の若奈の日記には
若奈“やっぱり圭介はおすぎのコトが好きなんだ”
酔っ払った勢いで携帯電話の中身を見せてしまった南ちゃん
オーストラリアを走るラブワゴン。その車内では南ちゃんと若奈が隣の席に
若奈「南ちゃんいたんだよね?(日本で)好きな人が」
南ちゃん「いないよ」
若奈「えっいたって言ってたよ」
南ちゃん「そりゃちょっとは気になる子くらいはいたべ」
若奈「不純な動機だわぁー。そんな気持ちであいのりに参加するなんて。怖い、怖い。(南ちゃんの)携帯見ちゃったし」
南ちゃん「えっ」
若奈「言ってたよー。メールとか見たもん」
南ちゃん「飲みすぎたんじゃないの?」
若奈「全然飲んでない」
実は昨夜、酔っ払った南ちゃんは女性陣の前で携帯を見せていた。それは合コンで知り合った女の子の番号が入った南ちゃんの宝物だった。若奈の言葉が南ちゃんの胸に突き刺さる。
そしてこの会話がきっかけで後に南ちゃんはとんでもない行動に出ることに。
今が冬のオーストラリア。雨の日にテントは辛い。そこで今夜はホテルを探す事に…。
すると、白いホテルを発見!ホテルの人に案内され、さっそく中へ。しかし
ゆり「何ココ?真っ暗」
すると
ホテルの人「ここは昔刑務所だったの」
実はここ、10年前まで刑務所として使われていた刑務所ホテル。オーストラリアでも特に凶悪な犯罪者達が収容され、絞首刑になった囚人も多いという。さらに
ホテルの人「ここで死刑になった囚人が今も立ったままこの壁に埋められているのよ」
そう今でも埋められてます。しかもそこはメンバーが泊まる部屋のちょうど裏側。
その夜、部屋割りをするメンバー達。
若奈「圭介どこで寝るの?」
圭介「俺、ここ」
若奈「コータと寝るの?」
圭介「1人であっちの方で寝るよって言ったらさ、1人は…とか言うの。コータと寝るのが恐いよな?コ~タ?」
コータ「は~い」
そして怖がる女の子のために、ガッツキ南ちゃんは寝ずの番をすることに決定。
深夜、寝付けない若奈は南ちゃんに自分が抱えていた悩みを話し始めた
若奈「家、本当貧乏なの。子供多いし、お父さん超借金作っててめちゃめちゃ大暴れしてぶっ殺してやるとか言って、お母さんの事。お母さんもまたお父さんの事すごい責め立てるの。そんで、妹とか弟が泣いてて」
若奈が幼い頃、父が事業に失敗し多額の借金。その為心も体も弱った母を中学の頃から支え続けた若奈。親から充分な愛情を受けられず、愛情に対する不信感だけが大きくなっていった
若奈「若奈って恋愛しても、いまいち本気になれなくて。いつも(相手から)言われていいかなってみたいな。自分がね親に愛情受けてなく育っちゃったらそれって一生人を愛せないのかな。愚痴っぽかった?ごめんごめん」
南ちゃん「全然だよ」
若奈「意味わかんない話ししてごめんね」
南ちゃん「意味わかんなくないよ。ごめんな」
若奈「何が?なんで南ちゃんが謝ってるのか分かんない」
南ちゃん「上手い事言ってやれなくて」
若奈が寝入った頃ひとり悩む南ちゃんの姿が。南ちゃんは若奈に、何一つ言葉をかけてやれない自分を悔やんでいた。
その手に握られていたのは携帯電話。若奈を守りたい、若奈に不安な想いをさせたくない。そして南ちゃんはある重大な決意をした。
携帯電話を投げ捨てる南ちゃん
次の日の夜、7人がやってきたのはオーストラリアで最も美しい夜景が見られるシドニー湾。
そんな中、自然に2人になる圭介とおすぎ。一方、ある決意を胸に若奈を誘う南ちゃん。そして事件は起こった!
南ちゃん「俺は思った。言ったじゃん。女の子が困った顔しても俺はどういう顔していいか分からないって。言葉とかで言うより行動とかで示さないとできないっていうか頑張れないっていうか」
若奈「めちゃめちゃ熱い男でしょ。皆で話してた時南ちゃんが一番しっかり話し聞いて自分の意見言ってると思うよ。知ってるもん。」
南ちゃん「そっか…」
そしてついに南ちゃんが行動に出た!
南ちゃん「たぶん、口でいったりしても俺はそういうのなんか言い訳っぽくなっちゃうじゃん。だから」
若奈「な~に、あれ?」
南ちゃん「携帯!」
南ちゃんは、宝物の携帯電話をシドニー湾に投げ捨てた。
若奈「はぁ~?何やってんの南ちゃん!」
南ちゃん「これが俺の気持ち。ごめんな。引いた?でもこんな事しかできねぇんだよ。携帯投げたのも俺の気持ち…かな?勝手な」
若奈「うん」
南ちゃん“日本で飲みいったりとかする子もいて、なんかそういう日本の女の子の事とか、帰ったらどうとかそういうの気にしたくなかったんでもう若奈だけ全部出し切りたいなって思って、捨てました”