若奈が圭介へ告白!戸惑う南ちゃん/初代あいのり第138話のネタバレ
初代あいのり137話では、南ちゃんからの想いと優しさに触れて、思い悩む若奈が印象的な回でした。
138話の題名は「覚悟」フジテレビでのオンエア日は2002年9月2日。
カンガルーのお世話をするあいのりメンバー
オーストラリア東部の大草原を走るラブワゴン。すると
圭介「あっ、なんか死んでるあれ。カンガルー死んでた」
ラブワゴンを降りて近づく7人
ゆり「うわ、かわいそー」
そして道端に乗り捨てられた車にはカンガルーとぶつかった跡がくっきりと残っている。
ここオーストラリアでは、カンガルーと車の接触事故が多発しているため、道路の至る所にカンガルー注意の標識がたてられている。
再び走り出したラブワゴン。オーストラリアの現状を知り、言葉が出ない7人。
そんな様子を見てドライバーのダリルさんが案内してくれたのはソニアさんのお宅。
そして、家の中に入ってみると部屋のあちらこちらに、ちいさな子供のカンガルーが
ソニア「このカンガルーの子供たちは皆お母さんを交通事故で亡くしているの。ここで育てて野生に帰すの」
ソニアさんは20年前から交通事故で母親を亡くしたカンガルーの母親代わりとなり一人立ちするまで育て、野生に帰しているという。
すると7人は「なんかしてあげようよ」早速ソニアさんのお手伝いをする事に。
ソニアさんの家ではこの壁にぶらさげた手作りの袋が、カンガルーのお母さん代わり。有袋類のカンガルーにはこの袋が欠かせないのだ。
そこでメンバー全員、この袋を借りてお母さんに変身!若奈が担当するカンガルーの赤ちゃんは、生後4ヵ月。この家で一番小さいタップス
若菜「タップス!ご飯の時間でしゅよ。ごめんね、起きて」
まだまだ赤ちゃんのタップス。手で目を覆っているのはお母さんの袋の中と同じように暗くして、安心させてあげるため。排尿や排便の時は手で刺激を与えて出やすくしてあげる。
一方南ちゃんのカンガルーの赤ちゃんは
ダイジョー「でけぇー、南ちゃんでけぇー」
生後1年。名前はケイト。この家で一番大きいケイトはいたずら盛り。そして
南ちゃん「あっ、ヤッベー。速効小便もらしたっぺぇ。もらしたよこいつ。一番大きいのに!」
さらに
南ちゃん「ケイト!ケイト来い!来い!コノヤロー」
ケイトに手こずる南ちゃん。
若奈の想いに気付かない圭介
一方その頃、若奈は勇気を出して19歳の圭介を誘った
圭介「どうなっていくんだろうねこれから」
若奈「メンバー仲良いしね」
圭介「仲良すぎだよな」
若奈「でも好きな人は1人じゃん?」
圭介「でも誰かが動かねぇとさ、見た目で分かりやすいやつっているじゃん。動けてるわけじゃん。頑張ってるわけじゃん。俺らもそういう風にしたいんだよな」
若奈「…。でも逆に動けてないけど実はメチャメチャ好きな人とかもいるかもよ」
圭介「動けてないけども好きな人?」
若奈「好きってアピールはできてないけど密かに想い募らせてる子もいるかもよ」
圭介「うーん。でもその子はどうしたらいいんだろうね?」
若奈「どうしたらいいんだろうね」
精一杯の想いをぶつける若奈。しかし圭介は自分の事を言われていることに気付いてはいなかった。
その夜、ソニアさんを囲んでの楽しい食事。つきない話は、ソニアさんとカンガルーのここでの暮らしについて。
ダイジョー「顔で(カンガルー達は)分かるんですか?全員」
ソニア「あなたは友人を何で見分けるの?」
ダイジョー「顔」
おすぎ「何で始めたんですか?」
ソニア「カンガルーの赤ちゃんも人間と同じで誰かの助けがないと死んでしまうのよ。思い出してみて、野生動物だけじゃないわ。あなたも愛情をもらって大きくなったのよ」
このソニアさんの言葉を聞いて、南ちゃんは思い出していた。親から充分な愛情を受けられず、ずっと愛情への不信感を抱いていた若奈。そんな若奈と交通事故で母親を亡くしたカンガルーの赤ちゃんが南ちゃんの中で重なって見えた。
あいのりの旅を終了することを決意する若奈
翌朝カンガルーの赤ちゃんにミルクを与える南ちゃんと若奈の姿が…そしてそこにはなぜかコータの姿も…
まるで育児をする妻を見るかのようにやさしく若奈を見守る南ちゃん
南ちゃん“自分には若奈しかいない。若奈に絶対告白して、日本に帰っても若奈の事は俺が守る”
その日の夕方1人たそがれる若奈。そのすぐ近くでは、2人、楽しそうに掃除をする圭介とおすぎの姿が…
若奈の背中に響く圭介とおすぎの楽しそうな笑い声…若奈はもうそんな2人の姿を見る事ができなかった。
しかし若奈は南ちゃんのくれた大きな愛情に応える事もできない。そして若奈はある決意をした
若奈“若奈は旅を終わらせます。自分のためにもそれが一番いいと思う”
翌日ソニアさんの家にかわいいお客さんがやって来た
若奈「あっ、コアラ!」
このコアラ、木から落ちて動けなくなっていた所をソニアさんが助けたという。
おすぎ「コアラっておっさんみたい。なんか酔っぱらった時のおっさんみたい」
その日の午後お世話になったソニアさんとは今日でお別れ。それぞれ世話をしたカンガルーの赤ちゃんに別れを告げるメンバーたち。
南ちゃん「おもらしだ。最初から最後までおもらしだ」
ソニア「あなた達の子供はここにいるわ。またいつでもお母さんになりに来なさい」
若奈が圭介へ告白
オーストラリアを再び走り出したラブワゴン。旅の疲れをとるため、今夜の宿はロッジ。久し振りに手足を伸ばせるベッドにメンバー大満足。
そしてその日の夕方旅を終わらせる覚悟をした若奈がついに南ちゃんを呼び出した。
若奈にはどうしても最後にしなければならない事があったのだ
若奈「もう随分長い事旅してるよね。いっぱい一緒にいたね。でも一番南ちゃんが色々若奈に気つかってくれたりしてんの分かってた。優しいよね。南ちゃんには南ちゃんでいてほしい。そのまんまで」
南ちゃん「いるよ俺はずっと。変わらないよ」
若奈「ごめんね」
南ちゃん「どうしたの?何かテンション高くね?」
若奈「南ちゃんにさ…借りてたじゃん。これ昨日洗ったの返す」
前日の夜若奈は、ニュージーランドからずっと借りていた南ちゃんのトレーナーを洗っていた。
寒がりな若奈を気遣い、自分はTシャツ短パンとなって貸してくれたトレーナー。そんな南ちゃんの愛情の証であるトレーナーに若奈は別れを告げようとしていた
南ちゃん「大丈夫なの、もう?寒くねーの?」
若奈「寒くない。ありがとう。手洗いしたんだよ。わかんないねどこ行くか。寒い国に行ったらその時また借りるかもしれないね」
南ちゃん「うん貸してやるよ。そしたら。どうした?」
若奈「どうもしない」
南ちゃん「どうしたの?」
若奈「どうもしないよ」
この日南ちゃんの日記には
南ちゃん“ショックだった。つらくて悲しくて今は何も考えたくない。若奈が好きなのは自分じゃなかったんだ”
その後、一人部屋に戻った若奈
若奈“南ちゃんにありがとうって気持ちと、でも圭介に好きっていいたい気持ちともう頭の中がメチャメチャで…”
そして若奈が向かった先は、ラブワゴン。
若奈「私は圭介に告白します。チケットを下さい」
ダリル「イエス」
若奈「今までずっとありがとう」
ダリル「イエス、グッドラック」
若奈は自分の想いを貫いて、圭介への告白を選んだ
若奈“若奈は一人で帰る覚悟で圭介に告白します。でも絶対に後悔はしないよ、これでいいんだ”
陽が落ちた湖で若奈は1人圭介を待つ。今までずっと言えなかった気持ちを告げるために…
その時圭介がやってきた
圭介「オイッス」
若奈「若奈はいつも南ちゃんと一緒にいて圭介とあんま話すこととかなかったでしょ?だけど今日はちゃんと話すから圭介もマジメに話してね。圭介は知らなかったと思うけど、もうずっと圭介ずっと見て来たし.圭介のこと好きだから」
圭介“すげぇービックリした。どーして俺なんだ!?俺が見る限り、若奈は南ちゃんだと思ってた”
若奈「ねっ相撲する時もね、がんばってたよね。何か皆で一緒にしようとかさそういう時、一生懸命するでしょ。負けず嫌いするじゃん。そういうのとか見てないようでちゃんと見てたし。でも圭介はいつもおすぎと一緒にいたでしょ。そういう時もただ見てるだけで。何かすごい自分でカッコ悪いなって。メチャメチャ辛かった。だから全然自信ないけど圭介のこと大好きですごいいいなって思うから一緒に日本帰ろう」
圭介「後悔しない?」
若奈「しないよ!」
圭介「笑える?」
若奈「笑えるよ!」
若奈「また明日」
若奈はずっと秘めていた想いを圭介にぶつけ、去っていった。
そして動揺する圭介。圭介は南ちゃんの気持ちを痛い程分かっていた
圭介“南ちゃんが自分の事好きっていうのがやっぱ伝わってるじゃないですか、若奈にはたぶん。若奈もまた正直な気持ちでいってくれたんだから俺も正直になって”
南ちゃんに若奈の告白が告げられる
その直後、南ちゃんに告白があった事が告げられる。
スタッフ「南ちゃん、いい?」
南ちゃん「はい」
スタッフ「ちょっと報告があるんだけど」
南ちゃん「はい」
スタッフ「若奈が圭介に告白しました」
南ちゃん「…」
南ちゃんは、何も言葉を返すことが出来なかった。
そしてスタッフが部屋を出た直後…南ちゃんの押し殺した泣き声が南十字星が光るオーストラリアの夜空に悲しく響いていた。