ゆりの純粋な想いに気付いたダイジョー。圭介の態度にヘコむおすぎ/初代あいのり第141話のネタバレ
初代あいのり140話では、ゆかちんの登場で圭介の想いに戸惑いが生じ、更にはゆりが想いを寄せるダイジョーまでもがゆかちんに恋をする回でした。
141話の題名は「私、恋をしている…」フジテレビでのオンエア日は2002年9月23日。
コータが溺れかける
今日はダリルさんが7人を海に連れて行ってくれるという。久しぶりの潮風に、心躍らせるメンバー達。船の上で早速水着に着替える。ゆかちんにとっては初めて。他のメンバーにとっても本当に久しぶりの海だ。7人は、待ちに待った青い海原へと飛び込んだ
「超きれい!」
ここは、世界的に有名なサンゴ礁の海、グレート・バリア・リーフ。シュノーケリングを楽しむ7人が目にしたのは、鮮やかなサンゴ礁が織り成す水中の楽園!
その時、あるメンバーに異変が
「マジ、マジ」
おすぎ「溺れてる」
南ちゃん「誰が溺れてるの?」
コータ「オレ!オレオレ」
コータだ!
実は恋愛小説家のコータは、カナヅチ。それなのに楽しそうなメンバーにつられてついつい海に飛び込んでしまったらしい。そんな間抜けなコータを助けに向かったのはおすぎだ!元ボディボード世界9位の実力で、アッという間にコータの救出に成功!
コータ「ゴホッ!怖かった、悪いありがとう」
おすぎ「29なんだから頼むよ」
コータ「済みませんでした」
その日のコータの日記には
“本気で怖かったんですけど何がしたいんでしょう僕は・・・"
ゆりを励ます圭介
珊瑚の海を楽しんだ後、船は再び7人を乗せビーチを目指す。そして到着した浜辺で呉服屋のゆりが圭介を誘った
「どうよ?行けそうなの?」
ゆり「悩むよ。昨日、一昨日位からまたゴチャゴチャ考えてて、新メンバーの事好きになる可能性もあるやろなとか思って」
ゆりがこの旅で出逢った30歳のダイジョー。地元の人と触れ合うのが大好き。人生経験があるのに素直な心も忘れないダイジョーにゆりは惹かれていた。
そんなゆりの気持ちに、気付いていた圭介
「思うように話してる?」
ゆり「私は話してるつもりでも全然気付いてもらえてなさそう。どうしたら行けるのかねちゃんと」
圭介「相手の気持ちはどうでもいいでしょ。頑張れよマジでお前も」
圭介はゆりに勇気をプレゼントした。
圭介が好きだと確信したおすぎ
手付かずの自然に囲まれたこのビーチ。実はアボリジニ・コミュニティの中にあるため地元の人以外は立ち入れないダリルさん達専用のビーチだという。そこで、地引網漁を手伝う事にしたメンバー達。圭介が、水中に網を張る係を買って出る。するとおすぎが、圭介を助けようと、もう一方の網を持った。
いつものように、笑顔を振りまくおすぎ。魚を2人で挟み撃ちにする作戦だが、果たして「やったー」圭介とおすぎの活躍で7人は今日の昼食をゲットした!獲れたのはガーフィッシュと呼ばれる白身の魚。調理方法はバーベキュー。ところが、このバーベキューが豪快そのもの!何と、生きたまま焚き火に放り込んで丸焼きにする!焼きあがった魚の味付けはレモンと塩。捕れたての新鮮な魚に7人は大満足!
そんな中、圭介の隣には寄り添うようにおすぎの姿が。この旅で、いつもおすぎの側にいてくれた圭介。自分が6つ歳上なのもちょっと太めなのも必ず乗り越えられる壁だと思っていた。しかしそんな時、突然現れた二十歳の新メンバーゆかちん。しかし、それでも持ち前の明るさを決して忘れる事なくおすぎは精一杯旅していた
“とにかく今は圭介だけを見てるので…もうすごい私は圭介が大好きですね"
ダイジョーにミサンガをプレゼントする
食事の後ビーチで思い思いに過ごすメンバー達。するとゆりが
「今ちょっと来て」
勇気を振り絞り想いを寄せるダイジョーを誘い出した
「この前さ」
ダイジョー「急に深刻な話。顔つき変わるで怖いよ」
ゆり「この前私酔っ払ってたやん。いっぱいダイジョー迷惑かけたやん。だから」
ダイジョー「くれんの?」
ゆり「ありがとうの気持ちも込めて」
それは、ドライバー・ダリルさんのお宅で作ったアボリジニ伝統のミサンガ。好きな人への想いを表す黄色と黒のビーズのミサンガをゆりは心を込めて作っていたのだ
「いらなかったらいらないって言っていいよ。ウソそれ言われるとショックかも」
ダイジョー「分かった。嬉しい」
ゆり「真剣に言ってるの?」
ダイジョー「嬉しいよ。汗びっしょりだ俺」
喜ぶダイジョー慣れない出来事に、照れまくるダイジョー。果たして想いは伝わったのか・・・?
圭介とゆかちんが2人きりに
その頃、1人日光浴をするおすぎを他所に、圭介とゆかちんが2人きりに
「どう?」
圭介「結構迷いがあるんだろうねたぶん」
ゆかちん「悩みってさ何かの欲なんだよ。答えは2つのうち1個しかないじゃん。今日パチンコ行ったら勝てるかもしれないけど行かなかったら負けないで済むかもとかさ」
世話好きのゆかちんは、この日も圭介を前に彼女なりの意見を言おうと一生懸命。その時、昼寝から目覚めたおすぎは圭介が居ない事に気付き1人浜辺を探し始めた。そしておすぎは見てしまった!深く話し込んでいる2人の姿を・・・。
すると、おすぎは
「イエーイ、名コンビ。ハハハ」
笑顔の下に隠された切ない想い。おすぎは、ただ明るく振舞うしかなかった・・・。
翌日7人は、ダリルさんの家を出発する事に。するとチューンナップされたニュー・ラブワゴン!
『これはカンガルーガードだよ。こっちは飛び石ガードだ』
そう、これからラブワゴンが目指すのはオーストラリア中央部に広がる不毛の大地アウトバック。舗装されていない道路は飛び石の危険が付きまとい野生動物もいつ飛び出してくるか分からないという超デンジャラスなエリア。そこでこれからの長旅に備えラブワゴンにはかつてない重装備が施されていたのだ!
そして、ダリルさんご一家と別れの時。また1つ思い出を積み込んでラブワゴンは新たな旅へと出発した。チューンナップしたラブワゴンが目指すのはアウトバック横断の旅。オーストラリア東海岸から大陸中央部まで走行距離2000キロを3日間で一気に駆け抜けるという、これまでラブワゴンが経験した事のない強行軍だ
「あ!カッコいい!」
がまん見れば、地平線まで続く長い長い列車が大地を疾走中。そんな姿を写真に撮ろうとするゆかちん。すると
「俺も撮っちゃおう」
30歳のダイジョーがゆかちんといけない体勢に
「ダイジョー重なりすぎ!」
するとゆりは
「必死よこの人、ビックリした」
30分後、そんなダイジョーに思わぬ異変が
「いってきなダイジョー」
ダイジョー「プライドがあるじゃんやっぱり」
「無いよそんなプライド」
南ちゃん「30歳でこんなウンコ我慢してるヤツ初めて見た」
ようやくラブワゴンは休憩所に到着。ダイジョー、猛ダッシュ「かがんでる!」
コータの悩みに優しく答えるゆかちん
ダイジョーが幸せを噛み締めている頃ゆかちんとコータが2人きりに。するとコータ、いきなり悩みを口に出した
コータ「俺の話長いじゃん」
ゆかちん「でも時間は別にたっぷりあるから」
コータ「と思ったんだけど皆話が長い、特に最初の頃スゴイ言われちゃってて」
29歳のコータが、二十歳のゆかちんにグチる。すると
ゆかちん「ある意味それコータの良い所でもあるんじゃない?話が長いって」
コータ「何で?何で?」
ゆかちん「例えばさ今新メンバーが来ましたって自己紹介しますって覚えられやすいじゃん。話が長いコータですとか言ったら。コイツ話長いんだって話してみたらホントに長いんだって。不利な物を前向きに考えようよ」
親身になってコータにアドバイスする、世話好きのゆかちん。すると
コータ「コータ分かんないって思われたとこ沢山あるしそういう面でわかんない奴が1人でも中にいると皆もさ疲れるじゃん。たぶんそういう感じで皆に迷惑かけてたと思うんだ。それは反省したいなって」
その日のコータの日記には
“ゆかちんは長い僕の話を一生懸命聞いてくれました。それがとても嬉しくて晴れ晴れとした気分になれました。ニコニコの日"
ゆりの気持ちに気付いたダイジョー
同じ頃。ゆりがダリルさんに何やら相談事。すると、ゆりを残して1人席を立つダリルさん。待つ事10分。近付いてくる怪しい人影が「ダリル!」「ゆり!」ゆりの目の前に現れたのは、アボリジニ独特の衣装に着替えたダリルさん。これは、儀式を行う際に欠かす事の出来ないダリルさんの正装だという。
ダリル『プレゼントがあるんだ。媚薬だよ』
ゆり「ああ良い匂い」
ダリルさんがプレゼントしたのは、エミュのオイルとユーカリの葉から出来たアボリジニ伝説の恋の媚薬。どんな男もイチコロの魔法の力があるという。
ダリル『いつも身につけていなさい』
ゆり「ラブパワー?有難うダリル」
思わぬ宝物を手に入れ決意を新たにしたゆりは早速ダイジョーを誘い出した
「何かいい匂いする?ダリルがくれたの。さっきダリルが裸にペイントつけて」
ダイジョー「裸で来たの?何やってるよダリル」
ゆり「いやそういうんじゃなくて。ダリルと抱き合った時に」
ダイジョー「抱き合ったって言うなよ」
ゆり「ちょっと妬く?」
ダイジョー「妬かないよ」
ゆり「妬けよ」
ダイジョー「何で」
ゆり「絶対ねダイジョーはドンカンしょ。すごい」
そして
「♪私恋をしている苦しいくらいもう戻れないこの切なさを♪すごいね言ったね♪私恋をしている」
ダイジョーへの募る想いを今、精一杯ぶつけたゆり。その日のダイジョーの日記には
“最近ゆりがかわいくみえるときがある。勘違いかもしれないがゆりはオレのことが好きなのかな?
それともまだ恋愛してないのか、わからない"
ダイジョーの何気ない一言に傷つくゆり
アウトバックの旅を続けるラブワゴン。その車内でこの日1つの恋を揺るがす事件が起こった!
席替えをしたラブワゴンの中でゆりがダイジョーの隣をゲット!楽しそうに過ごす2人。
ゆり「途中寒くなってきたやん酔ってんのか分からんけどこのまま死ぬかと思った」
それは、大学のクラブで酔っ払ったゆりにダイジョーがずっと寄り添い介抱してくれた時の事。あの夜、ダイジョーがずっと側にいてくれたからこそゆりはダイジョーに対する自分の気持ちにはっきりと気付く事が出来た。それはゆりにとって忘れる事の出来ない宝物のような思い出だった。
ダイジョー「あん時気持ち悪かったのホントに?」
ゆり「当たり前やん。気持ち悪くなくて何であんな恥ずかしい事すんのよ私」
だがその時、ダイジョーの口にした一言が取り返しの付かない事態を招く事に
「自分(ゆり)が吐いてたから俺が飲めなかった」
お酒が飲めなかった事を冗談めかしてゆりのせいにしたダイジョー。
するとゆりは
「ごめんなさい」
そしてダイジョー
「ウソウソ!」
おすぎ「何どうしたの?」
圭介「何やってんのもう」
メンバー達の前で溢れる涙を止められないゆり。あの夜の出来事が何より大切な思い出だからこそゆりはダイジョーの言葉に深く傷付いたのだ。ゆりの複雑な女心が全然分かっていないダイジョー。ゆりはただ泣き続けるしかなかった。
あいのりのリタイアを考え出すおすぎ
そしてその夜。もう1つの恋が大きな岐路を迎える事になる。夕食の席に集まった7人。二十歳のゆかちんの隣には19歳の圭介が。楽しそうに過ごす2人を前におすぎはいつもの通り明るく振舞う。しかし、その笑顔の下には今にも張り裂けそうな想いが隠されていた。
おすぎが想いを寄せる19歳の圭介はここ数日、気が付けば二十歳のゆかちんと一緒。さすがのおすぎも割って入る事が出来ずそんな2人の姿をただ見ているしかなかった。そしてこの旅にいる以上、お似合いの2人から遠ざかる事すら出来ない
“やっぱ真剣に考えると年の差も気になるんですけど私じゃないほうがいいかなとか。(圭介は)表情とか気持ちとかがすぐ顔に出るタイプだから見てれば何となく"
若い圭介より6つも年上の自分。太目のルックスに自信のない自分。おすぎは圭介への恋を諦めようとしていた。そして
“一生に一度の夢のような時間。絶対に忘れません。もうこれ以上はムリ。日本に帰りたい"
おすぎは、リタイアを考え始めていた・・・。
恋に1人終止符を打とうとするおすぎ。涙を流す事しか出来ないゆり。
2人の想いは、荒れ果てた大地の中を、ただ彷徨うしかなかった。