玲花には実は離婚歴があった。その事実を知らない南ちゃん/初代あいのり第151話のネタバレ
初代あいのり150話では、みほが鉄の妥協を許さない言動に苦しさを感じていたころ、南ちゃんと玲花の間に恋が芽生えだした回でした。
151話の題名は「プライド」フジテレビでのオンエア日は2002年12月9日。
南ちゃんが玲花へピアスをプレゼント
フィジーを旅する7人。この日やってきたのは街の市場。貯めてきた旅の資金の中から全員におこづかいが支給されることに
メンバー「ありがとうございます」
すると南ちゃんが1人ある場所へと向かった。
実は3日前、居酒屋女将の玲花と南ちゃんの間でこんな会話が
南ちゃん「超ピアス欲しい~ずっと同じやつやってるからさ」
というわけで、玲花にプレゼントするピアスをこっそり探しに来た南ちゃん。予算は10ドル。果たして足りるのか?
南ちゃん「ハウマッチ?」
店員「2ダラー」
これは安い!しかしここは貧乏旅行の常識。南ちゃん、さらに値切る。そして
南ちゃん「プリーズ!10ダラーオンリー」
10ダラー?なんと自分で値段を釣り上げる南ちゃん!その結果
南ちゃん「センキュー」
南ちゃん、2ドルのピアスを10ドルでお買い上げ!大喜びの南ちゃん。店のおばさんはもっと大喜び!
その日の午後。南ちゃんはすぐさま玲花を呼び出した
南ちゃん「俺的にはねやっぱ女の子が欲しいなあとか言ってたりしたらさ。やっぱそういうのに使いたいんだよね。あんま分からないからさ、こういうの。プレゼント買ってあげたことないし、あげる」
玲花「ありがとう。もうっ、そういうクサイ事やってくれちゃって!」
南ちゃん「いやいやクサクないよ。たださやっぱ俺そういうことしたいんだよね」
玲花「うれしい~」
若奈にも過去にピアスをプレゼントしていたことを暴露される
その夜。玲花にピアスをプレゼントし、上機嫌の南ちゃん。しかし、この後コータの何気ない一言が南ちゃんを奈落の底へ突き落とすことになる。
コータ「昔ねぇ女の子にね、ピアス1組ずつプレゼントしたっていういいやついたよ」
南ちゃん「バカじゃないの?」
コータ「お前じゃんか」
玲花「…」
実は南ちゃん。以前にもピアスを旅の女性メンバー全員にプレゼントしたことがあったらしい。
南ちゃん「皆が欲しい欲しいっていうからさ、仕方ないからさ。で、誰1人つけてなかったからな」
コータ「いやつけてたじゃん。若奈は最後までつけてたよね。だから若奈、片方無くしちゃったからさ、また買ってやってたじゃん」
知られたくない過去を暴露された南ちゃん。
南ちゃん改造計画
その夜、男性陣の部屋では
南ちゃん「ピアスの話しをするなよ」
コータ「俺ね、途中になってから気がついた」
南ちゃん「何で女の子3人にあげた位でとまんないの?」
コータ「本当ゴメン、本当ゴメン」
南ちゃん「バカだよこの人。つけてたじゃん、若奈がとか…お前バカかっつうの。で、若奈が無くした後、また買ってあげてたじゃん?バカ?」
カズくん「ゴメン、関西的にはごっつうけんのよ、これ」
南ちゃん「違う、うけないんだって。俺本気だもん!」
鉄「いや、分かるよ。分かるけど」
南ちゃん「そうなんだけどでも…。ピアスをあげたってなったら今日もピアスあげて。お前バカか?って話に」
カズくん「今日の今日やからな」
鉄「その子も聞いてるからな」
南ちゃん「聞いてたよ~」
カズくん「南ちゃん!おいしい~」
南ちゃん「おいしくねぇよ。明日どうやって言い訳すりゃあいいんだよ俺」
1時間後。話題は移って南ちゃんの顔について。
カズくん「改めてね。正面から見るとおもろい顔してる」
南ちゃん「何を言ってるの?」
カズくん「すんげぇおもろい」
南ちゃん「ダメ?」
カズくん「うん。カッコ悪いよ」
そこで、さわやか不動産屋カズくんによる南ちゃん改造計画がスタート
カズくん“南ちゃんの恋を心から応援したいと思う。ガンバレ”
そして2時間後。南ちゃんがなんとここまで回復!カズくん、お見事!
翌日。朝食をとる6人。変身した南ちゃんは遅れてくる予定。果たして女性メンバーの反応は?そしてついに南ちゃんが現れた
ゆかちん「あれ、南ちゃんカッコ良くなった?ちょっと待って、立って。南ちゃんちょっとカッコいいよ」
玲花「南ちゃんて太ってないんだね。すごい引き締まったよね。新メンバーみたいだね」
南ちゃん改造計画大成功!
みほと鉄の関係は相変わらず、冷めきっている様子
この日ラブワゴンが向かったのは、ビジレブ島の山間部。走ること4時間。見えてきたのはブクヤ村。この村の人口はわずか900人。フィジー伝統の「ブレ」という家々が今でも残っている。
そして、村の訪問に欠かせないのが、腰に巻きつける1枚の布。これはフィジーの正装「スル」そしてもう1つが、この「カバ」と呼ばれる物。
「カバ」とは、コショウ科の植物「ヤンゴナ」の根を乾燥させたもの。この粉末を水に溶いて飲むのだという。こうして7人は、ブクヤ村の酋長の元へ。
早速、カバを作り始めた。フィジーで村に入るためには必ず飲まなければいけないカバ。が、泥水そっくり。
まずは酋長が一杯。続いて南ちゃん。果たしてそのお味は?微妙な味らしい。
この日、村に泊めてもらうことになった7人。すると、コータのいつものおかしな話が止まらない
コータ「あの、一割何分何厘って言うじゃない。あれって昔「割」って言葉使わなくて「分」から始まったんだ。分厘毛糸忽微繊沙塵…虚空清浄とか」
メンバー「何それ?アハハハ」
しかし、更に飛び出すコータのマニアックな知性
コータ「他にもあるよ。ピカソの名前とか。パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パオロ・ファン・ネボムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シブリアノ…ルイス・イン・ピカソ」
するとみほが
みほ「そうなんだ~すごいね」
コータ「ちゃんと発音できないけど」
ゆかちん「何だろうねその才能。もっと違うところに生かせればいいんじゃない?」
みほ「えーでもすごいよ。私に無いもの沢山持ってるから」
コータ「あとね、円周率の小数点以下25ケタまでとか」
みほ「うん、うん、うん」
コータ「あとね、あとね、あとね」
こうしてブクヤ村の夜は、静に更けていった。
お世話になったブクヤ村の酋長にお礼を言い、再び走り出したラブワゴン。車内ではパイロット候補生の鉄とファーストキスを夢見るみほが隣同士に。
しかし2人は何も話さない。思えば、勘違いから始まった鉄のみほへの想い。しかし「日本全国中の恥さらしじゃねぇか俺は」あの日以来、みほと話せなくなってしまった鉄。そして今日もまた「……」
フェリー翌日。7人はフェリーで移動することに。そんな中、鉄は1人、デッキにいた。楽しそうなメンバーをよそに1人ぼっちの鉄
鉄“今、1人が寂しい”
そして鉄が誘ったのは南ちゃんと玲花。
鉄「辛かったね~。正直やっぱ(みほと)話せない状況だったね俺も。厳しいと思うんだよ。そう色々俺も色々考えてんだけど」
鉄は南ちゃんと玲花にこの旅で初めて自分の悩みを打ち明けた。
玲花「鉄のプライドみたいなのがあってそこをちょっと変えてみて」
鉄「そうなんだよ。それ良く分かってんだよ俺も」
南ちゃん「いいよ。いい事だよ。好きな子とケンカしたって毎日一緒にいられるんだよ。日本でケンカしたらいれねぇぜ一緒に。最高じゃん」
玲花「そこで終わりだもんね」
南ちゃん「最高じゃん。何か嫌な事あってもいれんだよ。一緒に。それだけで力もらえんじゃん。いけるよ」
鉄「よっしゃ~やってみますか」
翌日。7人は昼食をとるためレストランへ。すると、鉄が話し始めた
鉄「スゴイ記録があってね。携帯2週間まるで鳴んなかった」
南ちゃん「それ携帯持たない方がいいよ」
鉄「本当どうしようかなあと思ったもん。もう充電するの止めたんだよ。だから」
南ちゃん「それね携帯持たない方がいいよ。持ったら淋しいだけじゃん」
鉄「どうして俺が(携帯)持たない方向に話しが進んでるの?じゃあ私が友達になってあげるよとかそういうの無いの?」
南ちゃん「無い無い無い」
鉄「優しくね~」
プライドの高かった鉄が、メンバーの前で初めて見せたもう1つの顔。この時、鉄の中で何かが変わり始めていた。
みほのコータへの気持ちに気付いて、何もできない鉄
再び走り始めたラブワゴン。すると見えてきたのは真っ青な海。フィジーで最も美しいといわれるナタンドラビーチ。透き通るような青い海はまさに南の楽園フィジーならでは。
そんな美しいビーチを前に、カズくんはゆかちんと南ちゃんは玲花とそしてコータは1人で砂浜を歩き出す。
その結果、あとに残されたのは鉄とみほ。再び気まずい空気が2人を包む。その時鉄がある事に気がついた。それはコータに向けられたみほの視線。すると鉄は
鉄「みほ、コータの所行きたいんだろ」
みほ「勇気が出ない」
そんな弱気なみほの言葉を聞いて鉄は
鉄「行って来いよ。行かなきゃしょうがないだろ。頑張って」
みほ「ありがとう」
そしてみほは、コータの元へ歩き始めた。コータを想うみほに勇気を与えた鉄。しかし
鉄“その瞬間、私は悟った。強い熱い彼女への想いを”
改めてみほへの想いを確信した鉄。しかし鉄は、どうする事も出来なかった。
玲花には実は離婚歴があった!
眩しく照りつける太陽の下、ビーチで過ごす7人。そんな中、南ちゃんと居酒屋女将の玲花は日光浴を楽しんでいた。
玲花「元気だね。ゆかちんは。ね、音が聞こえるでしょ。こういうの一番好き。私」
南ちゃん「まったりしてんのが?」
玲花「この時間が一番いい」
ゆったり流れる時間に身をゆだねつつ、南ちゃんはこの旅を振り返っていた。一時はバラバラになってしまったメンバーの絆。しかし、2人で力を合わせて乗り越えてきたこの旅。南ちゃんは今、玲花の存在の大きさを改めて実感していた
南ちゃん「見ててね、玲花はすごい人の事を考えてあげてるし、例えば特に女の子の事。俺らが気付かないような女の子でしか気付かないような所もすごい気付いてあげてると思うの」
玲花「じゃあちょっとは役に立ったのかな」
南ちゃん「それはどうしてかな」
玲花「自分の存在っていうかね、つい見失っちゃうの」
南ちゃん「何で自分をそうやって言うのよ」
何も答えることが出来ない玲花
玲花“南ちゃんは私の存在を認めてくれる。でも、私はあのことを思い出してしまう”
そして玲花は
玲花「何か悲しくなってきちゃったよ」
南ちゃん「なん…何でだよ。大丈夫?何でだよ。大丈夫?大丈夫?」
玲花「意味分かんないけどさ。悔しくて悲しくなってきた」
南ちゃん「大丈夫、大丈夫」
玲花「何か生きてる意味が分からなかったんだもん」
南ちゃん「全然意味あるって。大丈夫」
その日の夕方。南ちゃんはカズくんに玲花のことを相談した
南ちゃん「今日話してていきなり暗くなったりとかさ、すげぇ寂しそうな顔したりとかさ。だから見てらんなかった俺」
カズくん「でも分からんけどね。俺はあの子見ててすげぇ影があるように見えるんだけどね」
その頃、玲花はスタッフの部屋にいた。そして昼間見せた涙の訳を話し始めた
玲花「正確に別れたのは去年の10月なんですけど3年前に家を飛び出してそれからもうずっと別居生活を」
スタッフ「え?彼氏と…」
玲花「あ、もう結婚してたから」
玲花には離婚暦があった…。そんな事実を知らない南ちゃんは
南ちゃん「俺の中ではねすごい過去を聞いても俺はそんなの気になんないし。俺はいくよだから。関係ねぇし」
カズくん「やっぱりでももっと話した方がいいんじゃない?もうちょっと時間かけるべきやと思うで」
さらに玲花は離婚の原因についても話し始めた
玲花「痩せてました」
スタッフ「今よりも痩せてた?」
玲花「38キロ位になって過食症と拒食症の繰り返しで」
3年前、親友の突然の死をきっかけに、精神的なショックから拒食症に陥った玲花。実家に戻り静養するうち夫とも気持ちがすれ違い始め玲花はやり直すきっかけを失った。
それから2年後、夫は別の女性との道を選び玲花は離婚届にハンを押した。
カズくん「でも南ちゃんの前で言うのは良くないと思うんやけど俺ならもう一回考え直しちゃう」
南ちゃん「うん。仕方ない。俺好きだもん、だって」
カズくん「それ言われると返す言葉もないけどさ」
南ちゃん「だからいいんだよ。俺もうこんなやり方しかできないからさ。俺の場合は」
「ご飯だよ~」
カズくん「はーい。まあまた話そうよ。取りあえず焦んな。頑張ってきた長旅がぶち壊しになんで」
南ちゃん「もういいとこまで来てるよ。俺は。完璧」
カズくん「アカンて」
バツイチ拒食症の過去を持つ玲花。その事実を知らない南ちゃん。2人の前に、今、暗い影が落ち始めていた。