コータがみほへ告白。1時間40分という最長時間を要した告白/初代あいのり第158話のネタバレ
初代あいのり157話では、鉄がみほへ告白をするが、失敗。それをみていたコータの恋にも火が付いてコータが積極的に動き出す回でした。
158話の題名は「守ってあげたい」フジテレビでのオンエア日は2003年1月27日。
コータに素を出せずに苦しむみほ
4人のメンバーを乗せ、中米ニカラグアを旅するラブワゴン。この日訪れたのは、グラナダ。
コロニアル様式の美しい建物が建ち並ぶこの街は古くから交通の拠点として栄えてきた歴史ある街。
早速、昼食を取るため、食堂へやって来たメンバー。メニューは、グラナダ名物ビゴロン、150円。山盛りのユカイモ、キャベツのサラダの上に乗っているのはなんと豚の皮の唐揚げ。唐辛子と玉葱を煮込んだタレをかけていただく。こうばしい食感に4人は大満足。
そんな食事の中、笑顔を絶やさず明るいみほの姿が
みほ「私多分この旅で倒れると思ったんだけど倒れなかったね」
ゆかちん「すっごい心配してたの。絶対一番に倒れるなと思ったの」
みほ「体力ついたと思う。多分」
しかし、みほは笑顔の裏で、ある別の思いを抱えていた。
食事の後、4人は安宿にチェックイン。快適な部屋に、すっかりリラックスモードの女性メンバー。
するとみほはゆかちんに、その胸の内を話し始めた
みほ「4人になってからはもっと落ち込んでたりしたらもっと目につくじゃない。人数が少ない分。だから本当に笑顔でいないとなと思って。絶対心配かけたくないと思う」
1人で心の整理をしたいが為に海岸でコータを拒絶したみほ。だが、それ以来、コータとどう接していいか分からなくなってしまったみほは、切なさに堪えきれず、泣いてばかりいた。
だが、みほは今、そんな弱い自分を必死で変えようとしていた。しかし
みほ“難しい人を好きになっちゃったんですね。きっと私は。だから毎日不安です”
優しさと冷たさ、コータの心に2つの人格を見つけてしまったみほは、どうすればいいのか?その答えを未だに見つけられずにいた。
弱い自分を見せないようにするみほ
その日の夕方、4人はグラナダの郊外にやって来た。目の前に広がっていたのはアポーヨ湖という美しい湖。その時
コータ「この辺のベンチでゆっくりしない?」
何とコータがみほを誘った。コータは、みほに対して気がかりだった事があった
コータ「最近食事とかの時にね。みほが本当皆の前ではいっつもニコニコしてるんだけど俺の目から見たらみほも多分色々考えてるんだろうなと思う時あるんだ」
みほが辛い気持ちをメンバー達に知られまいと無理して笑顔を作っていた事にコータは気付いていたのだ。そんなコータにみほは
みほ「暑さとかには疲れたりあと色々あったじゃない。玲花とか鉄の事とかやっぱ精神的には疲れてるけど。でも、大丈夫」
みほはコータにもう二度と弱い姿を見せたくなかった。
コータがみほへ告白を決意!
その夜。ホテルの部屋で黙々と日記を書くコータの姿が…。ん?日記じゃない…原稿用紙だ。という事は・・・
そう!コータは合流当時、あいのりの旅をモデルにした恋愛小説を執筆していた。番組の中でも何度か紹介されていたこの小説。
しかしあまりにも長い放送時間を小説にさいてしまったため視聴者の皆様から苦情メールが殺到!その結果コータの小説は二度と日の目を見る事はなかった。
しかし、そんな事は知らないコータはニュージーランドから6カ国に渡って小説を書き続けていたのだ。なんと、原稿用紙800枚に及ぶ超大作!
この物語の中でコータはタケル、みほは、はなとして登場する。そして今、コータの長編恋愛小説は完成の時を迎えようとしていた。
「Together With…」(最終話)
“旅でつねづね感じていた事がある。みな、はな(みほ)のことをか弱い人だと思っている。自分にとっての保護対象だと思っている。なにかあれば、真っ先にくじける人だと思っている。それほど強い意見など持っていないと思っている。でも僕も気が付いていなかったんだ。唇を横に引き、頬に力を込めて笑む。優しさなんかじゃない。このほほえみは、強さだ。気がつくとある人の隣にいるときだけ、落ちついている自分がいた。色々疲れることの多い旅だけど、その人の存在が僕の癒しだった。気がつくと、ずっと一緒にいたいと思っている自分がいた。だから、今から告白してくる”
コータ「シドニー、今日みほに告白しようと決めたからチケットを下さい」
ついにコータが永きに渡る恋に終止符を打つ。その結末に自らハッピーエンドを書き込むために!
静寂に包まれた教会で、ひとりコータはみほを待つ。
少年時代の辛い十字架を背負い生きてきたコータ。しかし、この旅でたったひとりのロマンスさんを見つける事が出来た。その時、みほがやって来た
コータ「ごめんね。夜遅くに呼び出しちゃって」
そして、このコータの告白は、あいのり史上、前代未聞のとんでもない告白となった!
コータ「パプアニューギニアでみほがいきなり来たばっかりでデコボコの山道歩かされてその後小学校とか行ってその後、山登って、下りて…。そして移動してか…」
コータは、みほとの旅の思い出を出会った日から事細かに話し始めた。
15分後
コータ「トンガに入ってカズくんが入って来てくれて」
30分経過
コータ「フィジーに入って」
45分経過
コータ「ニカラグアの移動が遠くって時間もかかって」
そしてコータの告白は、スタッフも未体験ゾーンに突入!すると、
ディレクター「テープ終わっちゃうんじゃないの。これ?」
カメラマン「チェンジですね」
60分テープ終了。そして、予定外の2本目のニューテープで収録再開
コータ「みほが言ってくれたリーダーシップがあるよねって言葉。
ずっと誰かに認めて欲しいって思ってた一言を最初に言ってくれたのはみほで、本当あの一言に救われて自分が何か手助けしてあげられる位に思ってた女の子に一番キツイ自分の気持ちを救ってもらっちゃって。
その後ビーチに行った時に気が付いたらみほは足場の悪い砂浜歩いて来てくれててあの時も傍にいてくれるだけで俺すごい幸せだなあって思って。あの辺りなんだよね。
あっ好きって一緒にいたいって事なんだ。気が付いたんだ。
ニカラグアで今まで誰にも話してなかったような話とかもする事になっちゃって。自分の良くない部分とか弟いじめてたとか母に手をあげた事があるとか話すことになっちゃって。
嫌われるかなと思ったけど聞かれた事はもう…出来る限り、俺は話しが長かったりそのくせ言葉足りなかったりして伝わりにくいかもしれないけど一生懸命話そうと思って。
俺は子供の頃から人と付き合うのが苦手で。
そのくせ寂しがりやだから人と一緒にいたいと思うんだけれども。なかなかそういう事もできなくってとか。でも自分は良いお父さんになろう。頑張ろう。
自分がしてもらえなかったことを自分の子供にたくさんしてあげたいんだって思って…。
だから誰かと恋愛する時はいつも、「この人と結婚したいな」「この人と家庭を築きたいな」ってそう思って付き合ってきたつもりなんだけれでもそこまで出来なくて。これでもう俺のあいのりの旅は終わるかな。
この旅辛い事の方が多い旅だったけど、みほに出会えたって事で「あいのり参加して良かったな」って思えるな。だから出来の悪い僕だけどみほを大切にしたい。何にも出来ないかもしれないけど大切にしたいって気持ちだけは持ってます。
今はそれしか用意できません。でも頑張ります。みほが僕の傍にいてくれる限り僕は自分の命が終わるまでみほの事は大切にしたいと思います。
だから一緒に日本に帰って下さい。まずは普通のデートから始めましょう。これチケットです。最後まで話聞いてくれてありがとう」
みほ「ううん。話てくれてありがとう」
不器用でまっすぐな想いを全てみほに伝えたコータ。こうして1時間40分に及ぶ、コータ一世一代の未曾有の大告白は、終わった。
コータからの長時間告白を受けてみほは悩んでいた
その夜、ホテルの部屋へ戻ったみほは、1時間40分に渡るコータの告白を思い返していた
みほ“ひとつひとつ事細かく覚えてて私でも自分の事忘れちゃってるのに覚えててくれたのは嬉しかったし。いつも見ていてくれてたんだなあって思って”
そしてみほはコータと過ごしたあいのりの旅を振り返っていた
みほ“私は21年間男の人と交際した事がなくて。あいのりの旅でファーストキスができたらいいなぁって。最初は恋愛どころではなくて、毎日男の人と一緒にご飯を食べたりずっとバスの中で密着してるっていうのが思ったよりも苦しくて…。コータはすごく優しくてコータの優しさに触れられると気持ちが楽になれる。コータって存在が自分の中で大きくなっていって。あっこれはもしかしたら恋なのかなって思って…今はっきりとコータに対して恋をしてるっていうのははっきり分かるんで…”
この旅でコータと出逢い人生で初めて恋する事の喜びを知ったみほ。
しかしコータの心に潜む2つの人格
みほ“好きになっても良い事ばかりじゃないから。毎日不安です”
そして今日、そんなコータからの突然の告白
みほ“この旅で自分の中でコータっていう存在は大きかったし存在感を改めて感じました”
この旅で始めての恋をし見違えるようにたくましく成長していったみほ。そして今、みほはある決心をした
みほ“コータは弱いところもたくさんあるしそういう所を私が守ってあげたいって思います”