残された時間の少ないタジィがさくらに猛烈アタック/初代あいのり第181話のネタバレ
初代あいのり180話では、残り少ない時間のタジィが新メンバーのさくらに恋の予感がした回でした。
181話の題名は「ガムシャラで行こう!」フジテレビでのオンエア日は2003年7月21日。
タジィが強引にさくらを誘い出す
夜になっても活気溢れる古都ジョグジャカルタ。新メンバーさくらを迎え、初めての夕食へ
タジィ「今日さくらも入った事ですし何でも飲物(頼んでいいよ)」
残り2日のタジィの提案で、飲み物自由の大サービス!これにはメンバーも大喜び。メンバーのため、積極的に働くタジィ。すると
タジィ「あれ?さくらのが氷が入ってる」
ここインドネシアでは、生水で作った氷は体調を崩す原因になる。まだ旅に慣れない新メンバーさくらのために、店の人と交渉し、氷なしのジュースをGET!旅で疲れた体にビールがしみる…。
7人が注文したのは、「ジャワ風ラーメン」具に入れるのは、地鶏のレバーとキャベツ、トマトなどたっぷりの野菜。そして、味の決め手はエビのすり身に香辛料を加えた秘伝の特製ダレ。これらにスープと麺を加え、手早くチャンポン風に炒めれば出来上がり。鶏がらスープのあっさり味で、一杯100円。久々のラーメンとビールに、メンバー達は大満足。
その夜。ホテルに戻ったメンバーたちは、それぞれの部屋でのんびりくつろいでいた。
しかし、くつろいでいられない男、タジィが動いた。向かった先にはさくらが
タジィ「さくら、ちょっと話そう」
時間のないタジィが強引にさくらを誘い出す。タジィはさくらに今日中にどうしても聞いておきたい事があった
タジィ「さくらは日本でどんな恋愛をしてきたの?」
さくら「まあ元カレなんだけど…の事があって。このあいのりに応募したきっかけでもある。ひとめボレってあるんだなってホント初めて思ったから。でも今思うとさ、ひとめボレってはっきり言って外見じゃん。それで失敗しちゃったからやっぱり外見より内面をちゃんと見ようと…それで幸せな女になって帰る。心に決めた」
さくらはこの旅にかける決意を語った。さくらを見送ったあとも、一人ベンチから動こうとしないタジィ。そして
タジィ「すっげぇ、いい感じだなぁ。ヤバイなちょっと」
タジィのライバルとしてボクサーが参戦!
早朝6時。ニワトリよりも早く目覚めたメンバーがタジィだ!追試を受けるため、明日の朝には日本に帰国するタジィ
タジィ“本日もさくら満開で男の生き様を見せたいと思います”そして!あいのり最終日のこの日。タジィは燃えさかる炎に包まれる事になる!!
タジィの帰国まで、あと24時間。出発時間となり、ロビーに集まるメンバーたち。すると、
栄子「ガチャ(ワゴンの席)どこ行きたい?」
ガチャピン「どこでもいいよ私。じゃあさくらいいよ。一番後ろの席で」
タジィ盗み聞き。ということで、ダッシュで先回りして後ろの席をGET!すると予定通りさくらが隣の席へ。こうして旅の最終日、タジィは幸先の良いスタートを切った。
郊外へ向け、走り出したラブワゴン。しかしタジィに思わぬ強敵が現れた
ボクサー「俺、高校の時はKO率高かったんだよ」
ボクサーだ!ボクサーといえば…プロボクサー時代、日本ライト級第3位にまで登り詰めた熱血タフガイ
ボクサー「28勝のうち23KOだったんだよ。8回位皆KOだよ。関東大会とかみんな1ラウンドKOとかで優勝して全国上がっていったのね」
オレ自慢でさくらを独占するボクサー。タジィは自慢出来る事を探したが見つからない。
こうしている間にも、残された時間は刻一刻と過ぎ去っていく。タジィに焦りの色が見え始めていた。
ジャカルタ郊外へやって来た7人。歩くこと15分。すると目の前に現れた巨大な建造物。「ボロブドゥール」は、未だ多くの謎を残す世界最大級の仏教遺跡。1000年以上もの間、火山灰の中に人知れず眠り続け19世紀にようやく発見されたこの巨大寺院は、アンコールワットと並び称されるアジアの代表的な世界遺産の1つ。
早速7人は、ボロブドゥールの頂上を目指すことに。目の前には、地平線に霞掛かった大自然の壮大なパノラマが。
そんな中、タジィが見つめていたのは大自然ではなく、愛しのさくら…何とか2人きりになりたいタジィ。その時!
ボクサー「ちょっとぐるって回る?」
再び強敵ボクサー登場!これにはタジィ、ボー然。しかし、どうしてもさくらと話したいタジィは…必死の尾行。
しかし、なかなかボクサーはさくらのそばを離れない。そしてついに我慢できず!タジィが動いた!
タジィ「ちょっとボクサー、さくらと話していい?」
すると
ボクサー「ダメだよ」
残された時間が少ないタジィが焦る
その日の午後。近くに一風変わった村があると聞き、ドライバーのジャロットさんに案内してもらった7人。出迎えてくれたのは、この村の英雄だという、プルマディーさん。そして部屋の中には大勢の若者が。
すると、7人の前にあるものが運ばれてきた。お皿の上にガラスの器。そして!プルマディーさん、突然ガラスを食べ出した!いきなりの離れワザに、言葉の出ない日本人7人。
実はこのプルマディーさん。厳しい修行や断食によって、人間の潜在能力を極限まで引き出したカリスマ的人物。そんなプルマディーさんの元には、犯罪を犯したり、薬物にはまってしまった国中の不良達が自然と集まりいつか更正し、立派な大人になる事を夢見て、厳しい修業の日々を送っているという
プルマディーさん「私の修業は集中力を鍛えるものです。そして心が清らかでなければ能力は引き出せません」
さらにプルマディーさんがその能力を見せてくれる事に。まずは鉄ヤスリ2枚重ねを、手で折るという。鉄ヤスリと言えば、鉄さえ削ることが可能な鋼鉄製。その硬さは鉄の数十倍に及ぶ。
すると、この鉄ヤスリに名乗りを上げたメンバーが…本日、ノリノリのボクサーだ!
そして!失敗。2回、3回と挑戦するがどれも失敗で試合終了。
果たしてこの鉄ヤスリが手で折れるのか?独特の呪文を唱え始めたプルマディーさん。集中する事で自分の潜在能力を極限まで高めていく。
そして!何と鋼鉄のヤスリが手刀で粉々に!まさに驚異の集中力!これには栄子アニキも呆然。続いては弟子の頭にレンガを乗せ棒でくずす。さらに裸の弟子の隣で再び呪文を唱えるプルマディーさん。その手には鋭利なナイフが!まさか!?裸の弟子にナイフを突きつける
栄子「意味がわかんない」
果てしなく繰り出される意味の分からない超人技に、圧倒されるメンバーたち。そんな中、複雑な思いでいた男が1人…タジィだ
タジィ“最高に辛いですよ。俺も(終わりの)時が迫ってる。あぁ時間がないんだもんなぁ”
タジィは一人願っていた。この無意味な時間が一刻も早く終わってくれる事を……。
火の玉サッカーを体験
インドネシアの世にも奇妙な村に迷い込んだ7人。この日は、特別な修行が行われるという。プルマディーさんの弟子たちに案内され山道を歩いて行く。
すると、案内された河原には、修行の噂を聞きつけ、数百人を超える村人達が集まっていた。河原の中央には、ウォーミングアップを終えた、プルマディーさんの弟子たち。一体今度はどんな意味のない超人技をしでかすのか?7人も不安を隠せない。
すると、メンバーたちの前に何かが運ばれて来た。バケツに入ったそれは、中をくり抜いたヤシの実を液体に浸したもの
タジィ「ガソリン」
すると次の瞬間!何と手の上のヤシの実に火を付けた!そして!何と燃え盛るヤシの実を素足で蹴り始めた!
これぞ村の名物、究極の荒行「火の玉サッカー」!3日間の絶食で極限まで研ぎ澄まされた肉体は、炎の熱さを全く感じない、厳しい修業を積んだ者だけに許された禁断のスポーツなのだ!
タッチに出たボールは命がけのスローイン。何しろ長いボールキープは死を意味する。バックパスにうまく右足で合わせての弾丸シュート!これをキーパーナイスセーブ!そしてすぐに投げる。何度も言うが長いボールキープは死を意味する。
そして!「火消えたら止まるんだ」例え試合中ボールの火が消えても…即ニューボールが補充される。「熱くないの?あの人」ニューボールは火の勢いが倍増するためさらにエキサイティングなプレーが期待できる。時には観客をも巻き込み盛り上がる、文字通り世界一熱いサッカー。そしてついにフォア-ド、ハッサンがゴール!目の前で展開するとんでもない光景に度肝を抜かれた7人。さらに!ディフェンダーがヘディングした瞬間ボールの火が髪の毛に燃え移った!必死に消そうとしても消えないため、選手はそのまま川に飛び込み、姿を消した。果たして大丈夫なのか?すると無事生還。この九死に一生の大事故になぜかギャラリー大ウケ!プルマディーさんもガッツポーズ!
浅ちゃん「何で笑うんだよ」
DAI「拍手じゃないだろ」
河原を埋め尽くす数百人のサポーター。目の前で繰り広げられるインドネシアのとんでもない荒行に、メンバー達はもはや言葉を失うしかなかった。
だが、そんな中、あいのり最終日のタジィは1人別の想いで火の玉サッカーを見つめていた。その視線の先には、愛しのさくら…
タジィ“俺はさくらと出会い、今、自分のやるべき事が、ハッキリ見えました”
そして!タジィがピッチへ歩き出した。
ガチャピン「何やってんのタジィ」
タジィ「すごい熱い」
カナダからあいのりした大学生のタジィ。合コン好きのお調子者で、メンバーの前ではふざけた姿しか見せてこなかった
タジィ“あんまし人と衝突するのが好きじゃなくて。柔らかく柔らかく(人間関係を)まとめようと。そういう真剣な話から逃げてたんです。ガムシャラに行かなきゃいけないなって言うのは分かってるんだけど一生懸命さみたいなのが足りなかったんだと思う。さくらが入ってきて別に周りにどう思われようがどうでも良くて素直にできそうだなって今気がする”
浅ちゃん「タジィ普通にやってるやん」
DAI「タジィすごい活躍してるんだけど」
ピッチをガムシャラに走るタジィ。そこには以前の空回り男の姿は消えていた。
帰国が明日の朝に迫っていたタジィはあいのりの旅最終日に自らの力で明日への扉を開いた。