DAIのことを想うガチャピンだったが、裏腹な態度をとってしまう/初代あいのり第183話のネタバレ
初代あいのり182話では、タジィがリタイアした後に、浅ちゃんがさくらへ、ガチャピンがDAIへそれぞれの恋が動き出した回でした。
183話の題名は「あやまち」フジテレビでのオンエア日は2003年8月4日。
栄子の悩みを知っていたDAI
世界有数のお金持ちの国、ブルネイの街を歩く7人。ドライバーのスマンさんが、メンバー達を知り合いの民家へ案内してくれるという
「かなりすごいよこの家!」
「民家なんだ」
7人の目の前には、駐車場にベンツやポルシェが12台並ぶ民家!敷地面積500坪に、7LDK!大衆食堂を経営するダヤンさんの一家7人が住んでいる。日本からの珍しい訪問客に、ダヤンさんが昼食をご馳走してくれる事に。
これは「アンブヤット」というブルネイの郷土料理。椰子の木から取れる澱粉を溶かしたモノを、割り箸に巻き付けドリアンソースに付けて食べる
「ドリアン臭いね」
微妙な味らしい…。そんな中
ガチャピン「何でそんなに車がいっぱいあるんですか?」
ダヤンさん「車くらいしかお金の使い道がないのよ」
世界有数のお金持ちの国ブルネイでは、政府が石油などの輸出で十分潤っているため国民の税金は何とタダだという。教育費も、国が負担しておりタダ!その上、医療費もタダ!さらに電話代まで、市内通話がタダ!
そんな賑やかな食卓で元気の無い、男前の栄子アニキ。インドネシアであいのりした25歳の栄子。日本で歯科衛生士の仕事に誇りを持ち、一生懸命打ち込んで来た。そんな社会人としての厳しさもあって、この旅では大人気ない男性陣にダメ出ししまくる日々。
しかしそれ以上に、何も出来ずにいる自分に対して苛立ちを感じ悩みに暮れる日々が続いていた
DAI「マジで美味い。これ食ってよ」
そんな栄子の沈んだ表情に、沖縄ボーイDAIが気付いた。2人の姉に可愛がられて育ったDAIは、人一倍女性の気持ちが分かる繊細で優しい心の持ち主。辛辣で気が強く見える栄子アニキが、悩みを抱えながら旅している事をDAIだけは知っていた。
そして、その日の午後。DAIが、栄子を誘い出した
DAI「横になって喋ろうか?」
栄子「いい?」
DAI「いいよ。よくないこれ?寝ちゃいそう。思った事言っていかないと、辛かったら辛いって言ってさ」
栄子「自分が何がしたいか分かんなくなってきてる」
DAI「誰だってそういう時期はあるよ。だからさ、泣きたい時は泣けばいいし」
栄子「あんま泣けないの・・・意地張って泣けないみたいな」
DAI「どうして?我慢する必要ないじゃん」
栄子「グスッ」
DAI「大丈夫?」
栄子「泣いたって皆に言わないでね。恥ずかしいから」
DAI「どうしようかな」
栄子「ハハハ」
栄子を放っておけないDAIと、自分だけをみて欲しいガチャピン
タクシー翌日。7人は、川の向こうにあるという水上集落を訪ねる事に。2隻の水上タクシーに分乗し走ること5分
「うわー、すごいなぁコレ」
「こっから見る限りみんな良い家だね」
世界最大の水上集落「カンポン・アイール」はブルネイ一の名所。お金持ちの国ブルネイの中でも比較的低所得の人たちが住んでいるがご覧の通り暮しぶりは豊か。3万人の人々が、水上で涼しく快適な生活を営んでいる。
ここには水上の小学校から水上の寺院、水上の消防署、さらに水上のガソリンスタンドまで、生活に必要なものが全て揃っている。
そんな水上集落に降り立ったメンバー達。すると
ガチャピン「あれ、もう1艘いなくなっちゃたよ」
浅ちゃんとさくら、そしてDAIの3人が乗った、もう1艘の船が見当たらない。どうやら巨大な水上集落の中で、離れ離れになってしまったようだ
ガチャピン「探しに行く?」
ガチャピン達は、残りのメンバーを探す事に。川の上に張り巡らされた、迷路のような路地を歩き回る
ガチャピン「さっきのとこ戻ってきたんですけど」
シマ「ホントに?」
いくら探しても見つからない他のメンバー。そんな中ガチャピンは
ガチャピン“DAIはさりげなく、いつも近くにいてくれて。ふといなくなった時に一気に不安になっちゃって”
必死にDAIを探すガチャピン
ガチャピン「何て言うの?見ませんでしたかって。えっと、LookJAPANESE?」
「???」
一時間後。DAI達の手がかりは全く掴めない
ガチャピン「どこにいるの?」
その時
DAI「ガチャピーン」
ガチャピンを呼ぶ、DAIの声が!
ガチャピン「あ、声が聞こえた。いた~アーもうバカ!」
喜びを隠し切れず、思わずDAIに飛びつくガチャピン。
無事に合流した7人は、とりあえず休憩する事に。そんな中、歩き回った疲れもあってテンション下がりっぱなしの栄子アニキ。そんな栄子を、優しく気遣うDAI。栄子の悩みを知っていたDAIは元気を無くしていた栄子を放っておけなかった。
しかし、そんなDAIの気持ちを知らないガチャピン・・・。2人をただ、見ているしかなかった
ガチャピン“DAIの気持ちが、わからない。きちんと私を見てほしい”
ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンを離れ、西へと走り始めたラブワゴン。車内では、相変わらずテンションの低い栄子アニキ。すると、そんな栄子の様子に気付いたDAIがとっておきの持ちネタを語り始めた
DAI「小学校6年生の頃、灯油を学校からパクって川にこぼしちゃったの。そしたら引火してさ、川が火の川になっちゃったの」
栄子の顔に笑顔が戻った。一方DAIに想いを寄せるガチャピンが、楽しそうな2人の様子を伺う・・・。すると
ガチャピン「ジャンジャジャーン」
風船をふくらませDAIの気を引こうとするガチャピン。しかし
DAI・栄子「みーかんーの花がー」
ガチャピンの想いに気付かず、栄子と盛り上がるDAI。ガチャピンは、見て見ぬふりをするしかなかった・・・。
どうしても強がってしまうガチャピン
7人を乗せたラブワゴンが、その日やって来たのは
「もしかて国境越え」
そう、日本の千葉県ほどしかない小さな国ブルネイの旅、ここでお終い。次の国は、あいのり記念すべき40カ国目
「せーのイェーイ~マレーシア!」
赤道直下に位置する「ボルネオ島」と、アジア大陸の南端に延びた「マレー半島」で構成された連邦国家マレーシア。南シナ海を間に挟んだ広大なエリアにまたがる国だ。
ドライバー・スマンさんから渡された旅の資金は、一人一日1000円。これで旅にかかる全ての費用をまかなう。
7人がいるのは、ボルネオ島の北部に位置する「サラワク州」世界的に有名な大自然の宝庫だ。太古から手付かずのまま残された熱帯雨林には、絶滅の危機に瀕しているオランウータンや独自の進化を遂げた食虫植物等、この島ならではの様々な動植物が生息する。
その日の午後。7人は、地元の子供達で賑わう川へとやって来た。南国特有の厳しい暑さから開放され、川遊びに夢中になる7人。
そんな中、ボクサーは石割り。DAIの側には、寄り添うようにガチャピンの姿が
ガチャピン「(胸見せて)こんな感じじゃん?ほら」
DAI「ヤベェ」
ガチャピン、大サービス!DAIの気を引こうと、一生懸命だ。しかし、その直後。またしてもDAIは、栄子のもとへ
DAI「皮、スゲェよ」
栄子「垢ぐらい出てきてるよ」
ガチャピン“何かと言うと、栄子とすごい楽しそうに喋ってて。あ、栄子の事好きなのかなって思ったし。とにかく逃げ出したくて、こういう状態から私はもう”
自分の気持ちに素直になる事が苦手で、意地を張ってばかりいたガチャピン。この旅で、宮ケンに恋をした時もただ強がる事しか出来ず、宮ケンが去って行くのを見ているしかなかった。そして、今
DAI「ガチャピンを気になるっていうのあるんだよ」
そんなDAIに、想いを寄せていたガチャピン。しかし、ガチャピンは今、再び同じ過ちを繰り返そうとしていた!
夕方その日の夕方。ガチャピンは、DAIを呼び出した
ガチャピン「すごい、DAI変わったよね」
DAI「何が?」
ガチャピン「いや、何か何となく・・・」
DAIへの気持ちを、素直に言葉にする事が出来ないガチャピン
ガチャピン「あのさぁ、気になるみたいなこと言ってくれたじゃん」
DAI「うん」
ガチャピン「別に好きとかそういう気持ちで言ってくれたか分かんないけどなんか私が舞い上がってたのかもしれないし。で、それでDAIが誘ってくれるかとかをハッキリ言って見てた・・・だけど全然来なかったじゃん。じゃあ言わないでよって、そういうことを。人の気持ちを弄ばないでっていうのもあったし」
そして、自分の想いとは裏腹の言葉が
ガチャピン「だからもう、あの日言った言葉はホント、チャラにしてくれていいし。うん」
ガチャピンは、取り返しの付かないすれ違いの道を、再び歩き始めた・・・
ガチャピンの態度に戸惑うDAI
翌日、街の市場に立ち寄った7人。すると生きた鶏が新聞紙で奇麗に包装されている!1羽400円。ドライバーのスマンさんに促され、7人は鶏を購入。
これからスマンさんの案内で、世界でも珍しい村を訪れる事に。ボルネオ島の奥地へと、走る事4時間。7人はとある村に到着。すると
「長いねぇ」
やって来たのは、「ロングハウス」何と、家の長さは100m以上!この1軒の家に、少数民族「イバン族」の村人が300人住んでいる。
広間の奥は、一軒一軒小部屋に仕切られており、そこに村人達が家族単位で暮らしている
「お母さん、こんにちはー」
7人を迎えてくれたのはミンタンさん。村一番の元気なお母さんだ。メンバー達を、ロングハウスに泊めてくれるという。先ほど購入した生きた鶏は、ミンタンさんへのプレゼントだった。これがイバン族のシキタリ。
その夜。村人達が、7人のために歓迎会を開いてくれる事に。イバン族ならではの華やかな歓迎の儀式に、見入る7人。すると、村人が踊りに誘ってくれた。
早速、民族衣装に着替えさせてもらう事に。男性陣は、その場でフンドシ姿。一方、女性陣は小部屋で着替える事に。すると
栄子「もう、ビーチク見えております」
さくら「ちょっと下乳でてるよ」
ガチャピン「姉さん一番危ない」
栄子「ガムテープちょうだい豆に貼るから」
そしていよいよ、女性陣が登場!
「イヨーッ」
旅の普段着姿とは見違えるような、セクシーな女性陣3人。なぜなら
「ノーブラ、ノーブラ」
そう、ノーブラだから。そんなメンバー達に、村人が地酒を勧める。このお酒、かなり強いらしい
浅ちゃん「うわ、ああやべ」
そんな中、1人豪快に地酒をあおる、沖縄ボーイDAIの姿が。何かを忘れようとするかのように、ひたすら飲み続ける
DAI“そう言われた時には・・ショックで、ガチャピンが分からなくなって。だから一緒にいるよりは一緒にいない方がいいかなと思ったりして。ちょっと遠くから見ようかなって”
地酒を浴びるように飲み続け、すっかり酔っ払ってしまったDAI。そしてさくらの横乳にタッチ
さくら「ちょっとーなんなのアンタ、いったーい」
―DAI暴走!
浅ちゃんを恋愛対象としてみる決意をしたさくら
翌日。ミンタンさんと寛ぐ7人。その時!
「持ってくの?」
7人の前から運び去られる鶏たち。イヤーな予感・・・。すると
「You&you」
さくら「えっ何?」
幸せ探しのさくらと魚屋浅ちゃんが指名された。
2人に与えられた仕事は
浅ちゃん「あっ、生暖かい」
さくら「浅ちゃん、ガンバレ!」
浅ちゃん「バカッ。ちゃうねん、コイツ目開けてんだよ」
さくら「あー、ホントだー」
浅ちゃん「まぁ、でも食ってるんだからねぇ、これを。そう割りきんなきゃ」
怖がるさくらのために、1人率先して鶏をバラす浅ちゃん。他のメンバーも、料理を手伝う。
1時間後。夕ご飯の出来上がり。今日のおかずはとっても新鮮な「トリの唐辛子炒め」
シマ「美味しい」
そんな中1人、具合の悪そうなさくら
さくら「あいたた、胃が痛い・・・」
食事を済ませたメンバー達が、片付けを手伝う中体調が戻らないさくらは、しばらく休ませてもらう事に。
部屋の片隅で、1人寂しく過ごす。すると
浅ちゃん「どないすか?」
さくら「うん、大丈夫?」
浅ちゃん「疲れたね、今日。やろ?いろいろ動いて、動いて。まぁ今日一日はゆっくりして、明日に引きずらんようにしたら、それでええさかいにね。自分の体の方が大事やろ。ここで終わりじゃないねんから」
さくら「優しいじゃん」
浅ちゃん「まあ無茶せん程度に」
さくら「ありがとう」
インドネシアであいのりしたさくら
さくら「いい女より幸せな女になるためインドネシアに来ました」
さくらは、自分にとって本当に必要な「幸せ」を探しに、この旅にやって来た・・・。そして、そんなさくらにいつも温かく寄り添ってくれたのは、浅ちゃんだった
さくら“浅ちゃんはすごいさりげない優しい所感じるし。恋愛対象としてちゃんと向き合おうって思いました”
幸せを探しに来たさくらが、浅ちゃんの心に、満開の花を咲かせようとしていた!