新メンバーハッシーがあいのりに合流。シマの恋愛にも動き/初代あいのり第189話のネタバレ
初代あいのり188話では、サキへの想いから立ち直れない浅ちゃんが出家する回でした。
189話の題名は「二十八歳の地図」フジテレビでのオンエア日は2003年9月15日。
浅ちゃんとボクサーが抜けたラブワゴン
ボクサーに続き、浅ちゃんも抜け、メンバーが5人になってしまった日の夜。夕食では重い空気が流れ、誰も話そうとしない。そんな中、創太は別れた2人のことを考えていた。
ミャンマーであいのりした創太。派手な見た目とは裏腹に実はとても熱い心の持ち主。ボクサーとの別れでは
創太「お兄ちゃんじゃないけどすっごい頼りになる人だよ」
人目もはばからず号泣していた。そして
創太“2人の分まで頑張ろう。俺にしかできない事あると思う”
翌日。ラブワゴンは首都ヤンゴンを離れミャンマーを北へと向かう。しかし誰も話そうとしない。
翌日も会話はなく、皆黙ったまま。
シマの日記“いつもボクサーと浅ちゃんと3人でいた。もう一緒に旅はできないのか…”
さくら日記“浅ちゃんがお坊さんになった。淋しいなぁ”
栄子日記“ボクサーが帰った。日本で頑張って欲しい”
浅ちゃん、ボクサーとの思い出がよぎるシマ、さくら、栄子の3人。しかし、新メンバーの創太は
創太“今の雰囲気に疑問を感じる。これでいいのか?”
生まれ変わる決意をした栄子
翌日。メンバーがやってきたのはインレー湖。標高1300Mに位置するこの湖は一年中涼しく過ごしやすい。
その日の午後。創太がついに動いた。先輩メンバー3人を誘いだす
創太「ボクサーが抜けて浅ちゃんもいなくなっちゃって。何か足りないものってあるじゃん。感じるじゃん心の中で。そういう状況を俺はどうにかしたいと思ってるのね。旅楽しみに来たわけじゃないし俺は」
シマ「でもそこの中でみんなそれぞれ創太だけが壁にぶちあってんったたあたってんじゃないんだよ。むしろねこれを急に変える方法があったら教えてほしいよ」
創太「皆すごい考えてんのすっごい分かるんだよ。でもこれでいいのかっていうのが少し俺の中で引っかかってる部分があるんだよ。でももう自分でどうしたらいいか分からない。すごい悔しいのそれが」
話し合いは平行線のまま。しかしこの日を境に一人のメンバーに異変が!
ゲーム翌日。
栄子「山手線ゲーム!いぇ~い!」
えっ、栄子が山手線ゲーム?
栄子「コペンハーゲン」
シマ「いえーい!」
さらに、昼食の時も栄子が
栄子「流行ったもの高校の時はやったもの。ルーズソックスがね、高校卒業するくらい」
さくら「あんなたるんたるんじゃなくてクシュクシュソックスとか言って」
創太「俺高1の時ロンバケ」
シマ「ついこの間やったような気がする」
創太「りぃそん時小学生?」
りぃ「わかんない」
シマ「東京ラブストーリーかぁ」
さくら「15年位前なんじゃない。中学生でしょ15年前って。りぃ3才だって」
栄子のおかげで笑顔の戻った5人。実は前日、栄子はスタッフの前でこんな話をしていた
栄子“誰かのせいにするんですよね、絶対。一番悪いのは自分なんですよね。だから本当、今の自分嫌ですね。ボクサーなんかホント一番一緒にいた時間とかすごい長かったのに全然分かってあげられなくて。すごいやっぱり後悔したんですよね。ちゃんと話をしなきゃボクサーと同じことになっちゃうなって思って。もっと皆のことわかんなきゃと思って。私のことも分かってもらわなきゃと思って”
栄子は今までの自分を反省し、変わろうとしていた。
翌日。さくらが栄子を誘った
さくら「なんか最近ねぇ、すっごい栄子の笑い声がね聞こえるの。あの栄子を見てるからさ」
あの栄子とは?ダメ出しを連発し女を捨てていたあの栄子。
さくら「ずっとなんか、文句ばっか言ってたイメージがすごい強かった」
栄子「絶対誰の事も認めようとしてなかったもん。悪いとこばっかり探してここが気に入らないからダメとかここが嫌だからダメみたいな。じゃなくて1個いいとこ見つけたらそれが20にも30にもなるんだよね。ここ来たら自分の嫌なとこばっかり浮き彫りになるじゃん。良いチャンスじゃない?神様がくれたものすごい大きなチャンス」
さくら「きっかけはボクサーとの別れ?」
栄子「それも大きいけど、うん…」
さくら「ボクサーと話したい?」
栄子「今の状態でね」
変わり始めた栄子…それがやがて自らを激しい恋の嵐に巻き込んでいくことをこのときの栄子はまだ知らない。
浅ちゃんの僧侶生活
午前3時。ソーディーカ僧侶の一日が始まる
ソーディーカ「スー、スー」
一人用の蚊帳に入り、僧侶たちが行っているのは「アナバナ呼吸法」呼吸することに全神経を集中させ、雑念を取り払うというもの
ソーディーカ「スー、スー…」
この様に一つのことに集中することを仏教では「禅定(ぜんじょう)」という。30分間の呼吸法の後始めるのが「ウィパッサナー瞑想」ウィパッサナーとは「物事をあるがままに見る」という意味。この瞑想を1時間行い、ゆっくり考える心理状態を作り自分の悩みと向き合う。仏教の修業では、悩みを解決する答えは誰も教えてくれない。自分自身で見つけるしかないのだ。
午前7時。仲間の僧侶とともに托鉢に出る。手に鉢を持ち、信者達からほどこしを受ける。この時集めた食料が、自分たちの昼食になる。寺に戻ると全員の食料を合わせて昼食の準備に取りかかる。
午前10時。今日最後の食事となる昼食。午後からは一切の食べ物を口に入れてはならない。
午後2時、再び修業がスタート。一日4回、行われる修業は30分の呼吸法と、60分の瞑想を繰り返すのみ。果たしてソーディーカは悩みを解決できるのだろうか?
新メンバーのハッシーがあいのりに合流
一方、ソーディーカから300キロ離れた場所では
メンバー「やっほーい!」
メンバーがインレー湖を巡っていた
りぃ「すごい山きれいだね」
インレーを走る事30分。シマが予期せぬモノを見つけた!
シマ「ほらあれさぁ段ボール持ってない!?」
メンバー「えー」
男性新メンバー発見!!
栄子「えーちょっと待って!」
りぃ「髪長めじゃない?」
栄子「遠めから見たらかっこいい系?ちょっとわくわく!ちょっと待ってよ何で今日に限ってこんな私露出高いのー」
栄子のテンション上がりまくり!果たして、期待通りのイケメンなのか?
ハッシー「こんにちは!」
微妙な女性メンバー。
ハッシー「東京から来ました橋野直樹。ちなみに国籍は日本です。本気の恋ってのを見つけて日本に帰りたいと思っています。宜しくお願いします」
ハッシー(24歳)はダイニングバーを経営する、二代目の東京都出身。怪しい雰囲気漂うハッシー。
すると、いきなりハッシーから
ハッシー「どうぞ」
何と花束を送り女性陣の気を引こうとするハッシー。しかしその第一印象は…
りぃ「オデコ広~い」
栄子「オヤジくさい」
さくら「ちょっとタジィー系」
その日の夕方。早速、新メンバーハッシーが最年少18歳のりぃを誘った
ハッシー「でもマジでホントにあれでしょ?みぃが海外初めてでいきなりこういうとこきたら夜寝るとき虫とかさ」
りぃ「もう慣れた。虫つかむもんだって」
ハッシー「それがみぃか。虫とか平気でつかんで飛ばす子いるよとかいってみぃか?」
名前の間違いに気付きつつも、指摘できないりぃ。話題をかえようと話のネタを探す。そして
りぃ「分かった、似てる人いた。言っていい?中居くん」
ハッシー「おー」
嬉しそうなハッシー。ところが不満があるらしい
ハッシー「自分の中ではキムタクなんだよ。」
りぃ「あやしい」
ハッシー「あっそうみぃが」
りぃ「りぃだよりぃ!りぃ」
ハッシー「あっりぃだりぃ」
新メンバー、怪しいハッシー。果たしてこの男旅に溶け込めるのか?
お父さんのような存在になってしまっているシマ
仏教の国ミャンマーを北上するラブワゴン。すると突然車の長い行列が
栄子「わっすごっ!」
シマ「これかぁ!」
列の先には崩れかかった橋が!実は2日前に橋が壊れたため、前に進めず川を挟んで長い渋滞が出来てしまったという。中には、待ち切れずに川を渡り、動けなくなった車まで。
そんな中、壊れた橋の状態を真剣に観察する創太。修理の様子をしげしげと眺める。そう、創太と言えば橋の設計を研究している大学院生。
この日の日記には、こわれた橋の状況が図解付きで克明に記録されていた。創太は復旧の見込みをメンバーに説明する
創太「下にね、板をポーッって通してその上と下にこう板を重ねてた形の橋になっているわけね。完全に密着してないから同一に挙動しないんっすよ。自動車が上ガーッって通った時にそれぞれがそれぞれの振動で互い違いに揺れちゃったりするわけで。ねじりとかまげとかたわみとかが一斉に発生しちゃって。それでたぶん自動車加重によって限界が来てばこんてこう」
メンバー「?」
待つこと3時間。ようやく橋の応急処置が完了。何とかラブワゴンも橋を通過。
翌日。朝食をとるためメンバーは市場にやってきた
メンバー「おー来た!おーし、うん」
出てきたのは、ミャンマーの朝食の定番「イチャクエ」小麦粉を練り合わせ、ただ揚げただけのシンプルな揚げパンだ。この「イチャクエ」は、練乳がたっぷり入った甘いコーヒーにつけて食べるのがミャンマー流
りぃ「うん、おいしい。うまーい!」
イチャクエの味に大満足のメンバー。すると栄子が
栄子「お父さん買って」
シマをお父さん呼ばわり
シマ「じゃあいい子にしてたら買ってあげる」
栄子「やったー」
実は最近、シマのお父さんキャラはメンバーの中ですっかり定着しつつあった
栄子「いやこのでっかいのお父さんこのでっかいの買って」
シマ「よーし、いっちょこ(いっちゃおう)」
翌日。ラブワゴンに乗り込むシマは、最近、お父さんキャラでいじってくれる栄子の隣へ。そして、ある質問を投げかけた。
シマ「俺はどういう奴だと思う?」
栄子「たぶんポツッと言った一言にすごい意味が込められてるんだろうけどそこから奥を探し出すのにはまだ全然材料が足りない」
ブルネイであいのりしたシマ。高校時代は応援団長、大学ではテニス部の主将を務め熱い青春時代を過ごしてきた熊本男児のシマ。就職してからは営業マンとして活躍し、年収は1千万を越えるまでに。しかし
シマ“毎日追われていたんですね時間にとにかく。3ヵ月休みがないとかもありましたし。その時にすごく良く考えましたね。つまんない人生だなって。お金だけしか残らないみたいな”
果たして自分は幸せなのだろうか?悩んだ末に会社に辞表を提出。そして、あいのりの旅への参加を決意。1000万円の年収を捨て熱き青春を取り戻すために…。
栄子に恋をしたシマ
その日の夕方。シマは栄子を呼び出した。
シマ「いざこう2人になれば、何を話せばいいんやろって感じやね」
栄子「わかんないね。いざ2人になるとね」
シマ「栄子はすっごい俺と似てんだけどさ」
栄子「私もシマが一番近いな。自分に一番近いなって思った」
シマ「後が違うな。後って言うかね、変な言い方さ自分隠すためっていうかさ、栄子は自分でバカやって元気になって度が過ぎる時もあるけど変に自分に自信があるんだよな。何の自信でもないんだよなそれってな。俺もそうだな。何がど、お、もう前からさ行動力が全てだったんねぇ。何があったんだろうね。何がそうさせたんやろね」
青春時代を取り戻せなくなっていたシマ。すると栄子
栄子「だから変に格好つけるからダメなんじゃない?そういうのやめてみたら?何も考えないで。自分がそうしたいからするでいいんじゃないかなって」
この日の栄子の言葉は冷え切っていたシマの心の中に深くしみこんでいった。
翌日。移動中のラブワゴンから、妙な歌声が
シマ「こんなーにもー、騒がしい」
突然歌い始めたシマ!実は「青春を取り戻しに来た男」シマは、高校時代バンドでボーカルを担当し尾崎豊をよく歌っていたという。
そう、シマにとって、尾崎は青春の歌。この日のシマの日記には
シマ“栄子を目で追ってしまう。好きという感情が芽生えつつあるのかもしれない”
青春を取り戻しに来た男、シマ。シマの熱い歌声は栄子のハートに届くのだろうか?