青春を取り戻したシマは栄子へ一直線/初代あいのり第190話のネタバレ
初代あいのり189話では、あいのりのお父さん的な存在になっていたシマが栄子に恋をした回でした。
190話の題名は「僕が僕であるために」フジテレビでのオンエア日は2003年9月22日。
栄子の一言で青春を取り戻したシマ
ミャンマーを走るラブワゴン。今日もシマは
シマ「♪僕が僕であるために~勝ち~続けなきゃならない」
そしてインレー湖で舟に乗り換え走る。すると
りぃ「何だ、あれ?」
見えてきたのは、湖に浮かぶインダー族の村。彼らの家は、湖に柱を打ちつけた高床式住居。彼らは外敵から身を守るために、湖の上で生活を始めたと言われている。
そして村は職業によって4つに分かれている。鍛冶屋の村、織物業の村、漁業の村。そして、農業の村。
ん!?湖の上で農業?何と湖の上で野菜をつくっているインダー族。実はこの畑、水に浮かんでいる浮き畑。
この浮き畑は2つの層に分かれている。湖に浮かんでいた浮き草を集めその上に養分をたっぷり含んだ、湖の底の土を乗せる。
こうして作った畑でトマトなどの野菜を栽培しているのだ。浮き草の層には空気が沢山含まれているため浮き畑には人が乗っても大丈夫
栄子「すーごい、何あれ?」
長いノコギリで切り分ければ、畑を移動させる事も簡単。
メンバー「ハロー!」
メンバーが訪ねたのはドライバー、プーチューさんの友人、アウミンさん。するとアウミンさんがインダー族独特の舟の漕ぎ方を見せてくれるという。
それがこちら、片足漕ぎ
「自由自在だよ」
この片足漕ぎは、舟の上で漁をする際片腕を自由に使うために編み出された生活の知恵。インダー族の人々は、幼い頃から片足漕ぎをマスターしている。
そんな中、シマはこの旅を振り返っていた。ブルネイであいのりした熊本男児のシマ。かつては年収1000万円を超える優秀な営業マンとして活躍。
しかし、仕事に追われ、休みさえ取れない日々を過ごすうち、シマは青春時代の熱い情熱を失っている自分に気づいた。
そして会社に辞表を提出し、あいのりに参加。青春を取り戻したい。そんなシマの心につき刺さった栄子の言葉
栄子「だからさ、変に格好付けるからダメなんじゃない。自分がそうしたいからするでいいんじゃないかなって」
シマ“自分がどうあるべきなのか今まで自分に対してそうやって言ってくれる女の子がまずいなかったですからね。嬉しかったですね”
そしてシマの脳裏にあの熱き青春が蘇ってきた
シマ「おーし!」
なんと、シマが片足漕ぎに名乗りを上げた
シマ“がむしゃらにやりたい。僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない。正しいものは何なのか。それがこの胸にわかるまで”
って、これ、尾崎豊の歌?そして片足漕ぎに挑戦するシマ
シマ「おーっ!もう一回」
シマ“思い立ったらすぐ行動。これが本来の俺の姿”
このとき、シマは完全に熱き青春を取り戻した!
インレー湖からの帰り道。メンバーはトイレ休憩でひと休み。
思い立ったらすぐ行動のシマがスタッフにカメラを借りた。そしてすぐ行動
シマ「何してんの?こっち見て?いいよー何てきれいなんだ。ひょっとしてこれ俺の声もは入ってるのかな」
りぃ「バカだー」
シマ「あかんがな」
そういいながらも、シマは栄子の元へ。そして
シマ「いい顔は栄子?いい顔は?うーん目がきれいだ」
シマ“栄子が近寄ってきてとまどった。でもかわいかった”
りぃの葛藤
翌日。ミャンマーを北上するラブワゴン。しかし、この日の移動は悪路続き。思うように移動できず、仕方なく近くの街に宿泊することに。すると
ホテルの従業員「ハジメマシテドウゾヨロシク」
なんと日本語を話すホテルの従業員たち。更にロビーに置かれた浄水器には日本語が。
ここはミャンマー中央部に位置するメイッティーラという町。第二次世界大戦中、数十万人もの日本兵が命を落とした場所で、町のお寺には当時の遺品が数多く残されている。この町は古くから日本と関係の深い町なのだ。
翌日。この町で日本語を教えているお坊さんがいると聞いたメンバーは体調の優れないさくらをホテルに残し、訪ねてみることに。すると
生徒たち「社長サンノ机ハドコデスカ?」
メンバー「こんにちはー」
こちらの方が日本語を教えているダマーダラ僧侶。ここでは200名もの生徒が日本への留学、日系企業への就職を目指して毎日勉強している。
そこで授業に参加することに。そしてこの日の授業内容は
ダマーダラ僧侶「漢字テストがある」
というわけで「日本対ミャンマー漢字テスト対決!」ミャンマーからは生徒5人がエントリー。あいのりメンバー5人との合計点で勝負する。
問題は普段、この日本語学校で習っている中一レベルの漢字25問。
シマ「懐かしいこの気持ち。少しドキドキしてきた。あのセンター試験とかさ」
青春時代の緊張感を久々に味わうシマ。一方、受験生のりぃはヤル気満々!そしてテスト開始。
りぃ「ヤバイ受験生。え?しゃせつの意味がわかんないんだよ」
創太「しゃせつもわかんないのかよ」
テスト終了。
ハッシー「簡単でした。満点」
ハッシー、自信満々。果たして日本代表は無事勝利を収めることができるのか?まずはミャンマーチームの一人目
学生「100点!」
見事、100点満点。残る4人は100点、86点、76点、72点。ミャンマーチームの合計は434点。そして負けられない日本チーム。まずは受験生のりぃ
りぃ「イェーイ!」
さすがは受験生。100点満点。更に栄子も100点。しかし創太は2問間違えて92点。そしてシマは
シマ「うわぁはー!」
なんと76点!6問も間違えた。ここまで日本チームは合計368点。残るはハッシー。68点以上なら、日本チームの勝利。果たしてハッシーの得点は?
ハッシー「はははは」
ハッシーの点数はなんと、64点。この結果、2点差でミャンマーチームの勝利!そんなハッシーは
ハッシー「ちょっと、とりあえず今度、漢字教えてくれない?はははは」
一方、地元の学生と話すりぃ。
学生「大学生です。2年生です。専門は海洋学です。日本へ行って大学で勉強したいです。大学卒業しましたか?」
シマ「しました。私は工学部」
学生「あなたは?」
りぃ「今ね、大学入るために受験生なの。勉強してるの」
この日のりぃの日記には
りぃ“目をキラキラさせて夢を語ってた。今の自分は自信もなく夢も口にすることができない”
ミャンマーからあいのりした予備校生のりぃ。県内でも有数の進学校に通っていたりぃは、当然のように大学進学を目指した。しかし、受験に失敗。そして予備校に通い始めたりぃは、ある疑問にぶつかった。「何のために大学に行くのか?」「大学に行って、その先何がやりたいのか?」目的のないまま、漠然と受験勉強を続けることが出来ずりぃは、自分のやりたいことを探すためあいのりに参加。しかし
りぃ“答えは出ないんですよ。考えても、考えても。ただ流されたくないですね”
りぃの事が気になり始めた創太
ホテルへの帰りの車内、一人元気のないりぃ。するとりぃは大学院生の創太に話し始めた
りぃ「大学さぁ、みんな遊んでるの?」
創太「遊ぼうと思えばいくらでも遊べるし勉強しようと思えばいくらでも勉強できるところだよ」
りぃ「自分次第って感じ?なんかねすごい悩んでたよ。いろんなやりたいことがあるんだけど漠然としすぎててなんかこれってものがね無くてね」
創太「まだ見つかんないんだ。これからだけどね。ある程度の目標地点をまず見つけることかなりぃは。進路においては」
りぃ「近くに?」
創太「近くでも遠くでもそれは自分でここまではやってやるぞって思えるような部分を考えて」
大学院生の創太にとってりぃの悩みは自分も通ってきた道。そんなりぃに創太はある感情を抱き始めていた
創太“あの子といるとホッとするんですよね。なんか安心するんですよね。ちょっとりぃは気になるんですよね。好きとかはわかんないけどとにかく気になる”
その頃、浅ちゃんは、、、
その頃、ヤンゴンのスールングン寺院では浅ちゃん改めソーディーカの、仏門での修業が続いていた。
実に男性の9割が成人するまでに一度は仏門に入るというミャンマーでは出家することはごく一般的なこと。人々は悩み事があると仏門に入り、自分自身と向き合う。
修行でマスターしなければならないのが「アナバナ呼吸法」全神経を呼吸に集中し、雑念を取り払う
ソーディーカ「スーハースーハー」
修業当初はこのように弱々しかったソーディーカの呼吸音も
ソーディーカ「スースー」
日々の修業で力強い音がするようになっていた。これは呼吸法をマスターし、集中出来ている現われだという。
メンバーと別れて以来ソーディーカは毎朝托鉢に出かけ、午後からは一切食事を摂らず一人修行という名の心の旅を続けていた。
シマとハッシーの友情
一方ソーディーカから離れること570キロ。男部屋では奇妙な友情が生まれていた。
足を絡ませているのは、シマとハッシー
シマ「あ~うん」
実はこれ、ハッシーが持ってきた携帯美顔器。
この日のハッシーの日記には
ハッシー“シマのうれしそうな顔チョーかわいい”
そして今度はシマがハッシーに
ハッシー「ヤバイそこ。そこだけは…」
シマの栄子への想いは募る一方
その日の午後。メンバーがやって来たのはテニスコート。すると
シマ「おしっ!集合!!はいダラダラしない!はい皆声出す!」
一人張り切るシマ。そう、シマは大学時代、テニス部主将を務めていた「テニスの王子様」
シマ「まずね手のひらをラケットの面だと思う」
シマにとってテニスは青春時代そのもの。徐々に熱くなる。
シマ「大体構えは、足がこうあるでしょ?聞く人の話を!」
すると栄子が
栄子「やってみないとわかんないもんね」
すると
シマ「よし、やろう!」
さくら「早っ」
栄子「いくぜ!」
そして早速シマ、栄子に個人レッスン
シマ“かわいいなぁと思う瞬間…。すごいきつそうに見えるんだけどすごい弱くて。皆に本当は頼りたいんだけど頼れない”
栄子を相手に顔がゆるみっぱなしのシマ。そんなシマを見つめていた創太
創太“最近シマは変わった。応援したい”
すると創太からシマにおいしいパスが
創太「シマ、勝負しようぜ!」
この一言が「テニスの王子様」のハートに火をつけた!そして渾身の力を込めて、サーブを打つ!だがこのシマの本気サーブが思わぬ事態を招く。
創太「痛っ!」
シマ「あー栄子」
りぃ「目当たった」
なんと創太が弾いたボールが栄子の目を直撃!するとシマが走り出した。近くのレストランで氷を調達。
栄子「あーちゅべたいよー!あのさ氷ちょこっとちょうだい」
すると突然、雨が。他のメンバー達がラケットを片付けに行く間シマと栄子が二人きりに。しかし…シマは何も話さない
シマ“ドキドキするこの気持ち久しぶりだ。俺は栄子が好きなんだと実感した。今俺恋しています”
その夜。本日、絶好調のシマの提案で、豪華なディナーをとることに。
お酒も入り、盛り上がるメンバー。中でも恋愛中のシマは…ガン飲み。その結果
シマ「りぃ、注いで。どうやって注ぐか知ってる?ここを持つんだ」
栄子「エロオヤジみたいよ。酔っ払いの相手はできねぇよ」
厳しくダメ出しする栄子。しかし
シマ「今日ねホントに嬉しいの。うん。」
りぃ「胸いっぱいなの?」
シマ「うん。だからね自分を祝いたい。あれ?」
自分で自分を祝うほどノリノリのシマ。熱い青春を取り戻したシマをもう誰も止めることは出来なかった。