りぃに想いを寄せる創太。隼人に想いを寄せるりぃの三角関係/初代あいのり第194話のネタバレ
初代あいのり193話では、創太がりぃに思いを寄せるものの、隼人に気持ちが傾き始めたりぃが印象的な回でした。
194話の題名は「Happiness」フジテレビでのオンエア日は2003年10月27日。
ブータンの暮らしに触れるあいのりメンバー
天空にそびえる神々の峰。その厚い雲の中。そこは「不思議の国」だった。どこかなつかしいあの日の日本の面影。私達が一番幸せだった頃の記憶。そんな雲の国に暮らす子供達はみないつも笑顔に満ちあふれていた。ブータンの旅を続けるラブワゴン。すると
ハッシー「本当すごいぎりぎりのところ走ってるよね。」
ブータンは国土のほとんどが山。そのため100m以上の直線道路が一つもなく車は崖すれすれの道を走る。ということで転落事故もしばしば発生。
この日、6人がやって来た街はワンデュポダン。一年を通して温暖なこの地方では、二毛作が盛ん。その為この街の人々は一年中畑仕事に追われる。メンバーが尋ねたのはドライバーニマさんの友人カンドゥさんの家。
メンバー「クズザンポー、クズザンポー。」
早速カンドゥさんが家の中を案内してくれた。まずはキッチン。ブータンではほとんどの民家が今だに薪をたいて料理を作っている。そして部屋へ入るとカンドゥさんが掃除を始めた。
りぃ「何の毛?」
カンドゥさん「ヤク。」
りぃ「ヤクの毛?」
これはヤクという動物のしっぽで出来たほうき。一方、外で洗濯をする奥さんはもちろん手洗い。そう、ブータンの一般家庭にはTVも掃除機も洗濯機もない。
りぃ「何それ?」
カンドゥさんが取り出したのは1人手洗い器。脇にはさんで使う。
りぃ「うわぁ~!こんなん難しいじゃん。」
そして昼食が運ばれてきた。
メンバー「松茸~!」
この日の昼食は松茸のフルコース。実はこの地方、松茸が育つのに最適な気候。その為、この村の裏山では松茸が取れ放題だという。
創太「松茸ご飯だ。松茸ご飯。マジで。」
りぃ「すごーい。」
たっぷりと松茸をよそってくれるお母さん。
創太「しかもすんげー入ってんじゃん。日本じゃ考えらんないよ。」
隼人「んー、松茸だ。これうまいな。」
思いがけない松茸のフルコースに大満足のメンバー。
そして、食事が終わるとカンドゥさんがブータンの生活について話し始めた。
カンドゥさん「ブータンは何もない国ですが私達はとても幸せです。TVや冷蔵庫などは欲しいと思った事は全くありません。私達はそれを誇りに思っています」
実はブータンは世界で唯一近代化を望まない国。その為大きな工場はなくパソコン・電話・テレビの普及率はとても低い。国民総所得:GNIは一人当たり年間$590と日本のわずか60分の1。しかし世界のほとんどの国は、高いGNIを目指すあまり大気汚染やごみの発生、そして貧富の差という悲惨な結果をもたらした。それを知ったブータン国王は、1976年にGNIではなくGNH:国民総幸福量GrossNationalHappinessの上昇、つまり自分は幸せだと感じる国民の数を多くしようと考えたという。
カンドゥさん「私達は家族とたくさんの時間を過ごせる事が一番の幸せなんです。」
隼人「いいな、いい国だ。」
その結果ブータンは日本の年間犯罪件数の千分の一以下と世界最高レベルの治安を誇り貧富の差もなく子供達の笑顔で満ち溢れている。
そしてホテルに戻った6人はブータンについて話し始めた。
創太「これだけ発展している国アメリカ、ヨーロッパ、日本を見て“まだゆっくりやっていこう”みたいな考え方…。便利さも分かってるけど、その分それを使う恐ろしさも分かってる。」
なかなか良い事を言った創太。想いを寄せるりぃもうなづく。すると寿司屋の隼人が
隼人「ブータンはテレビが無いからこうやって皆でしゃべって楽しい会話があってコミュニケーションとって、家族といる時間はブータン人の方が多いしだからああいう笑顔もでっど思うな。そんなお父さんになりたいです。」
そんな隼人にりぃは
“隼人は家族のことを1番に考えてる。本当にあたたかい人だ。”
創太が暴走モードで告白!?
翌日、未だりぃの気持ちを知らない創太は
創太「りぃの隣、いこうかな」
りぃの隣をGET。そして
創太「遠距離(恋愛)ってやった事ある?」
りぃ「遠距離…無いね!」
創太「無いか…遠距離無いんや。遠距離してみたいなー」
創太いきなり直球トーク。さらに
創太「俺って恋愛してる時に暴走するんよ」
りぃ「何?暴走って?」
創太「何も約束してないのに、バ~って車をとばして会いに行ったりとか」
りぃ「いいねー、うれしいと思うよ」
創太「あー、そうなんや」
気をよくした創太はさらに
創太「りぃはな、年上と付き合った方がいいと思うわ。いや、男は精神年齢低いやろ!多分りぃとおれ丁度いいんちゃうかな」
創太ほとんど告白状態。どんどん燃え上がるりぃへの想い。
そして創太はこの日、りぃについての5ページにも及ぶ日記を書いた。
“りぃのカワイイところ。
(1)18才のわりにはよく考えしっかりとした自分をもっていること
(2)ありがとう・うれしいが簡単に言っている様で心に響くこと。口だけでなく目で言葉にするから
(3)ドキドキした時目がまるくなって言葉にならないところ
(4)鼻は少し上向き幅がやけにせまいところ
(5)唇はすごく薄いところ
(6)歯はまっすぐのびている
(7)前歯2本は少し斜め前にでているところ。
それが全部かわいく見えてしまうんだから好きって…ふ・し・ぎ。”
男性と初めてツーショットで話をするゆーみん
その日の午後。村人に誘われ後を付いて行く6人。すると
隼人「風呂だ!」
6人が見つけたのは土に埋められた木のお風呂。実はブータンのお風呂は家の外にあるのが普通。まずはミネラル分をいっぱいに含んだ川の水を浴槽に入れる。
ハッシー「水風呂だよな」
すると、村人がおよそ500度まで熱した石を浴槽に放り込んだ。石にもたくさんのミネラル分が含まれているため、疲れがよくとれ胃腸にも良いと言われている。
さくら「いけ!男性陣」
ここで名乗りをあげたのがオシャレ居酒屋のハッシー。早速、服を脱ぎはじめる。
女性メンバー「イヤイヤイヤ……」
女性陣大ブーイング。すると
ハッシー「見たくないなら見なきゃいいじゃないか!!」
りぃ「見ないよっ」
さくら「あはは…脱いでるよ!」
ハッシー「あっちー!ちょっと待ってコレ!…勘弁してよコレ!」
ハッシーの全裸を前に、目のやり場に困るゆーみん
“男の子と一緒に旅をするのがこんなに大変だとは思ってもみなかった。”
引っ込み思案の性格で、男性とつきあったことはおろか、会話するのも苦手だというゆーみん。勇気を出して参加した合コンで、ひたすら1人焼き肉を焼き続けた自分を変えたくて旅に来た。
その日の夕方。雲の国の谷を風が静かに流れていく。ホテルの庭では1人メンバーから離れるゆーみんの姿が。すると
ハッシー「ハーイ。」
ゆーみん「あっ。」
オシャレ居酒屋のハッシーがやってきた。彼氏はおろか男友達さえいなかったゆーみんにとって、男性と2人きりで話すのはこれが初体験。
ハッシー「どうよ、慣れた感じ?」
ゆーみん「んっ?」
ハッシー「んっ?大丈夫?」
ゆーみん「うん、大丈夫。ごめん。」
ハッシー「ごめんごめん。聞き取りにくかったね。」
ゆーみん「聞いてるようで聞いてなかった。ごめん。」
ハッシー「頭きた。」
ゆーみん「うわ、ごめん。」
ハッシー「冗談。冗談。あーそう天然ボケなの?」
ゆーみん「ん~ん、そんなんじゃないよ。」
ハッシー「ぼけてはないんだ。」
ゆーみん「うん。ぼけてないと思う。」
ハッシー「あ、そう。なんかなんとなくこう、あれだよね。つかみづらい部分あるよね。」
ゆーみん「つかみづらい?ごめんでもそうかもしれん。」
ハッシー「いや、悪い意味じゃなくてだよ。」
かみ合わない会話が続く。そして
ハッシー「目悪い?」
ゆーみん「うん。悪い。」
すると、いっぱいいっぱいのゆーみんは
ゆーみん「結局、眼球の水晶体を引っ張る筋肉の力の問題やんなぁ。」
ハッシー「そうなの?」
ゆーみん「うん。瞳孔が奥なんやねんな。奥が透けて見えてんねんな。この茶色いところは光彩。でこの白くないところは水晶体が入ってるやん。だから結局その水晶体を引っ張る筋肉の…。」
ハッシー「わかんね。何言ってんだ。まぁいいや。それでとりあえず水晶体が?」
ゆーみん「とりあえずその目のレンズ…。」
その日のゆーみんの日記には
“男性とどう接すればいいか分からなかった。”
そしてハッシーの日記には
“ゆーみんとこの先どう接すればいいのだろう。とにかく水晶体は大事にしよう。”
翌日、村を歩く6人。すると、
創太「先行ってていいよ、俺たぶん時間かかるわ。」
創太が1人メンバーから離れ吊橋を見に行く。創太といえば大学院で建設工学を専攻し橋造りを夢みる男。そして、ミャンマーで壊れた橋を目の当たりにした創太は
創太「ねじりとか、まげとか、こうたわみとかが一斉に発生しちゃって…。」
しかし、これまで創太が目指してきたのは高い技術と美しいデザインの橋だった。ところがブータンの旅の中、創太はある事に気付いた。
“技術は人を幸せにするものだと思っていた。
でもブータンでは技術は便利にするだけで幸せは生まないという考え方だ。
自分の考え方を180度ひっくり返された。”
隼人と2人きりになったりぃ
この日の午後、予備校生のりぃが想いをよせる寿司屋の隼人と2人きりに。
隼人「それにしてもキレイだな。」
りぃ「ね~。」
隼人「ブータンはいいね。」
りぃ「ブータンいいよね~。」
隼人「なんか俺親しみわく。」
りぃ「うそ~。」
隼人「なんか地元みたいで。」
りぃ「なんか隼人と喋ってたら訛りが出てきそう。」
隼人「地元さいっときは普通に訛ってんだべ?だって。」
りぃ「“だべ”とか言うけど…うん。」
隼人「“なんとかだがい”って、“あれがい”って。」
りぃ「あっ“がい”は言う。」
隼人「だべぇ、“がい”言うべ、“隼人がい”とかよくばっちゃん電話…。」
りぃ「うん言うね、うん。」
隼人「“ばあちゃんだぞい”って…言うべ~?言うべ?“ばっぱやん”って言うんじゃ“ばっぱやん、ばっぱやん、行くぞい”“ばっぱやん、行くぞい”」
りぃ「いいね~東北の人…。」
隼人「来ちゃったよ~。」
りぃ「来たね~。」
隼人「山形から来ちゃったよ~。」
りぃ「来ちゃったね~。」
その時
りぃ「あっ!虹!」
隼人「うぁ本当だ。」
りぃ「超キレイ。」
隼人「虹だ~。」
りぃ「やばい。」
隼人「なんだこれ~。」
りぃ「うちらベストポジションだ~い、これきた~。」
隼人「やばいなこれ~。」
りぃ「すごいしか言えない、超キレイ。」
その日のりぃの日記には
“隼人といるといつも笑顔がたえる事がない”
そして
“りぃは隼人が好き”
創太と隼人の男の友情
翌日、野原で話していたのは、橋造りを夢見る創太と寿司屋の隼人。誰よりも隼人の合流を喜んでいた創太。そして旅の中で2人は男同士の友情を育んできた
創太「ぶっちゃけ男メンバーどう?」
隼人「うん最高だね。」
創太「最高、最高。」
隼人「来て良かった俺。」
創太「良かった、俺も大好きなんだよね。」
創太「今までどれ位付き合ってきた?最長どれ位続いた?」
隼人「4年半」創太「4年!それすげーわ。」
隼人「まぁ本当にイイ女なんだけど。」
創太「いや~ちゃんと恋愛してるな。」
この日の創太の日記には
“隼人は男から見てもイイ男だ。”
翌日。畑仕事を手伝う事になった6人。作業は2人1組で行う。そんな中、予備校生のりぃは想いを寄せる寿司屋の隼人とペアに。すると
隼人「これ穴開いたよ。」
りぃ「えー、本当だ。」
隼人「ハハハハ。」
りぃ「ハハハハ。」
隼人「これボロボロ落ちたべ、これ。」
りぃの笑い声が麦畑に響きわたる。そんなりぃの姿を見守る創太は
“楽しそうなりぃを見ているとオレも幸せ。”
隼人へと傾くりぃの想いを未だ知らない創太。恋と友情のトライアングルは微妙なバランスで揺れていた。