浅ちゃんのリタイアを知り、さくらの気持ちが動き出す/初代あいのり第196話のネタバレ
初代あいのり195話では、創太がりぃに一直線でしたが、りぃの気持ちは隼人へ。しかし隼人はりぃを恋愛対象としてみていないことが発覚した回でした。
196話の題名は「遠い光」フジテレビでのオンエア日は2003年11月10日。
蕎麦でテンションが上がるあいのりメンバー
ブータンの山道を走るラブワゴン。すると
隼人「おっ!すげー織ってるぜ、ほら!」
メンバーがやって来たのは、機織りがさかんなことで有名なプラカール村。早速メンバーは、一軒のお宅を訪ねてみることに。メンバーを迎えてくれたのは、クンザン・デマさん親子。何とお昼ご飯をご馳走してくれるという。すると
さくら「ん?小麦!」
「蕎麦です。」
創太「やったー!」
さくら「こっち蕎麦ってあるんだ。」
この地方は標高が高く、気候は蕎麦を作るのに最適。そのため、村の主食は蕎麦。収穫した蕎麦の実は流れる水の力を利用した石うすで引かれる。ブータンでは今でも昔ながらの自然と共存する生活が残っている。すると、部屋の奥から見慣れない物体が。これはブータン式のソバ作り機。まずは蕎麦粉をお湯でよくこねて、そば作り機につめる。そして木の棒の上に座りテコの原理で押し出すと
隼人「きた、きた。」
りぃ「モンブラン。」
ブータンのソバも日本と同じようにゆでて食べる。タレは赤唐辛子にねぎを加え、それをお湯でといただけのシンプルなもの。これを蕎麦にしっかりと絡めればブータン蕎麦の出来あがり
創太「蕎麦うめー!」
日本を思い出す懐かしい味に、メンバーも大満足。
その日の夕方。メンバーはお礼に日本の家庭料理を作る事に。ここでリーダーシップをとったのは、寿司屋の隼人だ。
隼人「みじん(切り)にはなんねーなーコレな。」
創太「さすがー。」
りぃ「どれ?さすがー!」
さすが寿司屋!隼人はテキパキとメンバーをしきる。
隼人「はい、さくらこっち!はねっぞ気をつけろよ。早くかき混ぜて。」
この日メンバーが作ったのは野菜炒めと混ぜご飯。この日本の味にブータンのお母さんも
「とても美味しいです。」
メンバー「お~お!」
隼人のまた別の一面にりぃは
“今日はものすごく隼人がかっこ良く見えた。でもりぃは何も出来なかった。”
流れる雲に、悠久の時を感じる国、ブータン。その日の夕方散歩に出た6人。
ハッシー「おっ、いい音。ピピピピピ虫の鳴き声だ。」
その時
「アーン。」
さくら「何の声?なんか動物の鳴き声っぽくない?」
すると、ハッシーが
ハッシー「やってるよ!」
ニマ「ナイトハンティング。」
さくら「夜這い?」
声が聞こえてきたのは畑の作物を野生動物から守るための監視小屋。ブータンではその監視役は女性の仕事。この地方では夕方になると監視小屋にいる女性を狙って夜を待ちきれない男達が、夜這いをかけるという風習がいまだに残っているという。
ハッシー「マジ?マジ?超ドキドキしてきた。」
りぃ「行っていいの?」
メンバーは覗きに行くことに。しかしニマさんに止められる。
さくら「動物かと思ったんだけど。」
ハッシー「どう考えたってあれは人間だよ。」
りぃ「何で?」
ハッシー「動物もっと早いもん。」
りぃ「終わるのが?」
ハッシー「終わるのがっていうか声のテンポが。」
りぃ「そうなんだ。」
ハッシーについていけないゆーみん
翌日、おなじみ引っ込み思案のゆーみんとオシャレ居酒屋のハッシーが2人きりに。
ハッシー「どうよ、ゆーみん。」
ゆーみん「うーん。」
ハッシー「ようするに水晶体は大事って事だよね。」
ゆーみん「もうそれはいいよ。」
ハッシー「そういう事じゃないの?」
するとゆーみんが
「あそうだ。ハッシーはどれくらいの人と付き合いましたか?」
ハッシー「またすごい質問きたね。別に過去がどうであろうと気にしない人でしょ。ゆーみんは。20人位いるかもしれない。ひいた?」
ゆーみん「ううん。」
この日のゆーみんの日記には
“やっぱりハッシーにはついていけへん。私は子供の時から自分に自信がなかったし、暗くてブサイクときたら気持ち悪がられない訳がない。恋愛なんていうのは可愛くて明るい女の子だけの特権みたいな気がして自分はそういうものには縁がないんやろうと思ってた。”
この日、6人がやって来たのはドライバーニマさんの親戚のお宅。
さくら「クズザンポー(こんにちは)。」
メンバーを迎えてくれたのは奥さんのツェリンさん。早速家の中に案内される。すると
ハッシー「何だこれ?」
運ばれて来たのは怪しげな液体。そして、これを茶碗に注ぎ始めた。
ハッシー「いただきまーす。」
隼人「何これ?まっず。」
ハッシー「酒だよ!」
これはこの地方に古くから伝わる“アラ”というお酒。お客さんが来ると昼間でも自家製のアラを出すのがこの地方でのもてなしなのだ。原料となるのは麹。これを発酵させ、釜に入れ火で熱する。すると、麹から出たアルコールや香りを含んだ水分が水蒸気となり、蓋の裏に水滴となって集まる。これがボールの裏を伝って落ち、溜まっていくという独特の製法。アルコール度はおよそ40度。結構キツーイお酒なのだ。
創太「これ、でも味嫌いじゃないな。」
さくら「日本酒みたいな。」
すると喜んで飲み始めたのは寿司屋の隼人…そしてオシャレ居酒屋のハッシー。いつしか2人は楽しくなってしまったようだ。
隼人「楽しい~オレ今日!」
ハッシー「楽しいな。」
隼人「ハッシーイ~エィ!」
ゆーみんが酔っ払う
そして30分後。ハッシー、隼人以外にも酔っ払っちゃったメンバーが…。
さくら「ちょっとゆーみん顔赤いよ。」
隼人「本当だ。ゆーみん酔っ払ってる。目がうつろだ。」
さくら「ゆーみんカワイイ。」
この時、引っ込み思案のゆーみんの記憶はすでになくなっていた。そして、もう一人のゆーみんが目を覚ました。
隼人「セクシーだなんか。」
ゆーみん「いっとこ。」
突然、隼人にお酌するゆーみん。
隼人「俺、順調に酔っ払うぞ。」
ハッシー「ゆーみん、ハハハハ、色っぺ~。」
色っペーという言葉に反応したのか今度はハッシーの隣ににじり寄ったゆーみん。
ゆーみん「あっ、こぼれたわ。」
ハッシー「いいよ。」
ゆーみん「はい。」
ハッシー「いいよ、ありがとう。」
すると
ハッシー「どうしてこんな所で働いてるんだよ?」
ゆーみん「だってお家が苦しいから~。」
ハッシー「お家が苦しいからか。」
ゆーみん「実は16歳なの。」
ハッシー「それはわけありだな。」
さらに
ゆーみん「ハッシーってお金持ってる?」
ハッシー「いくら位ほしい?」
ゆーみん「100(万円)?」
ハッシー「100(万円)じゃ少ないだろ。マンションとかいらないの?」
ゆーみん「んーマンションよりもお家。」
ゆーみん壊れる。
隼人も酔っ払い、さくらに恋!?
そして10分後。ハッシーがトイレから戻った時
ハッシー「連れションって最高~いてっ!」
ハッシーストーブを破壊。ブータンで醜態をさらす酔っぱらった日本人たち。そんな中、橋造りの創太だけは、冷静だった。先頭にたって壊れたストーブを直し倒れた煙突に当たったりぃを心配する。そして帰り道では酔っ払い隼人を介抱。
創太「はい、行くよ。」
隼人「俺やばいぞ創太。」
創太「大丈夫だ俺がいる。痛てっ!痛てっ!」
更に帰りのラブワゴンでは、りぃとゆーみんを最後尾に乗せ、自ら酔っ払いハッシーの隣に。すると、
隼人「何で創太なの?隣。」
ハッシー「何で俺創太の隣?俺創太だと余計気持ち悪くなるよ。」
創太「痛い、痛い。」
キス&激怒そしてハッシーが創太の口にキス
創太「最悪!」
ハッシー「てれんなって。」
さくら「今キスした。」
ゆーみん「え~、口?」
どんどん絶好調になってきた隼人は
隼人「ブータン最高~。」
さくら「あー頭危ないからね。頭もげるからね。やめなさい!ホントにもう!ホントまじで怒るよ。楽しく飲むのはいい。けど人様に迷惑かけないでね。」
隼人「はいスイマセン…。」
この日の隼人の日記には
“さくらに本気で怒られてドキッとした。さくらを女性として見てみようと思った。”
りぃが創太の想いに気付いた
悠久の国ブータンに、また神々しい夜明けがやってきた。山の斜面にはりつくように走るラブワゴン。その車内、ハッシーと予備校生のりぃが隣同士に。
りぃ「ねぇハッシーとかから見て18歳ってどうなの?」
ハッシー「若いなとは思うよ。それはだって俺らには無い物持ってるじゃん。元気の良さとかさ。何でいきなりそんな事聞くの?」
りぃ「悩み多き年頃なんだ。」
ハッシー「18歳?そんな事で悩んでるのか。」
りぃ「そんな事って。」
寿司屋の隼人へ想いを寄せていたりぃ。しかし子供扱いされる自分にりぃはすっかり自信を失くしていた。
その夜。ホテルで夕食をとる6人。そんな中、一人元気の無いりぃ。それにいち早く気付いたのは、りぃに想いを寄せる橋造り創太だった。翌日、直球男創太が動いた。
創太「どうですか?」
りぃ「年下辛いぜー。やっぱ皆上だからさ。自分の考えが愚かに見えてくるっていうかすごい圧倒されっぱなしで。自分の考えとか言えなくなるっていうか。りぃも25歳とかならいいのになみたいな。」
創太「えー25歳?りぃが?」
りぃ「今のりぃのままじゃなくてだよ。」
創太「りぃは今が一番かわいい時だろうな。」
りぃ「うそ~ありがとう。」
創太「いやこれからどんどん落ちるって言ってるんだよ。」
りぃ「ムカツク!そうだよね。今素直に受け取ったのにな。」
創太&りぃ創太「しょうがないと思うけど俺だってりぃをミャンマーブータンと見てて年で見たこと無いよ。りぃの事。」
りぃ「マジで?」
創太「りぃっていうそのものの人間性しか見てきてない。」
りぃ「うれしいね。」
創太「年のことなんて全然気にしてないよ。」
りぃ「うそー良かった。」
そんな創太の言葉にりぃは
“創太はなんでも話せる。りぃの旅を支えてくれてるのは創太かもしれない。”
創太&りぃ翌朝、ホテルの庭で洗濯をするメンバーたち。そんな中、りぃは創太の洗濯を手伝っていた。
りぃ「あんまり絞れてなくても乾くんじゃない?」
創太「俺もう少し家庭的な人が好きだな。」
りぃ「あっははははっ…頑張ろうかな。」
そこにはいつもの笑顔を取り戻したりぃの姿があった。その笑顔に創太は
“すごいうれしかったです今日。ドキドキしちゃった自分がいますね。やっぱ好きなんだなぁっていう…。”
ブータンの雲の中を走るラブワゴン。その車内さくらは、一緒に旅をしたDAIとガチャピンの写真を見つめていた
さくら「カワイイなーこの2人。」
隼人「その2人一緒にいたっけの?」
さくら「うんこの2人ね。待ち合わせの時って何話してるかわかんないの。だけどチュッて2人が歩み寄ってチュってして最後帰るか帰ろうかとかいう言葉だけがね、うちらに聞こえたのね。すごい何かうわーって。」
隼人「あらーいいごとー。」
さくら「良かったよ。」
この日のさくらの日記には
“私もあの2人みたいにここに写真がのりたいな。”
浅ちゃんがリタイア
一方ブータンから離れること1800km。タイ・バンコク…入院中の浅ちゃんを待っていた残酷な現実。
医師「デング熱病です。これ以上旅を続けるのは無理です。」
そしてこの日熱も下がり、やや落ち着きを取り戻した浅ちゃんにその事実を伝える為スタッフは病室を訪ねた。今や8ヵ国という長旅となった浅ちゃん。アメリカであいのりし、最初は仲間の目を見る事も出来ない程シャイだった。しかし一つの恋とめぐり会いそのかなわぬ運命さえも受け入れ、たくましく変わろうとしていた矢先まさかこんな形で浅ちゃんの旅が終わりを告げる事になろうとは。しかも本人への辛い宣告。重い気持ちで病室のドアを開けると…そこには体調を回復しつつある浅ちゃんの姿があった。
スタッフ「大変だったね。」
浅ちゃん「そうですね。」
スタッフは浅ちゃんにデング熱病である事、さらにその病状の説明をした。そして、
スタッフ「残念だけど浅ちゃんはここでリタイアです。」
浅ちゃん「リタイアか、はぁ~辛ぇ~最悪の結果だ。」
その日の夜…浅ちゃんのリタイアがメンバーに告げられた。
スタッフ「先ほど、浅ちゃんの入院している病院から連絡が入りました。診断の結果これ以上旅を続ける事が難しいと。」
さくら「マジで…あんな前向きになってたのに…。」
インドネシアからあいのりしたさくら。いつもさくらを誘ってくれた浅ちゃん。いつも楽しい話で笑わせてくれた浅ちゃんは心の支えだった
“恋愛対象としてちゃんと向き合おうって思いました。”
ミャンマーで出家し、気持ちを新たにした浅ちゃん。その再合流を誰よりも心待ちにしていたのはさくらだった。
“5カ国一緒に旅してきてやっぱり私を認めてくれたっていうか絶対必要だよって言ってくれてたから、だからそういう存在の人がいなくなってしまうのは大きいですよね…すごいショック…絶対帰ってくるって思ってたから…どうすればいいんだろう…。”