創太がりぃに告白。隼人か創太か!?/初代あいのり第197話のネタバレ
初代あいのり196話では、デング熱による浅ちゃんのあいのり旅が終了することを知ったさくらが、自分自身の気持ちに気付いた回でした。
197話の題名は「明日へと架ける橋」フジテレビでのオンエア日は2003年11月24日。
さくらを心配する隼人
天空にそびえる神々の峰。その厚い雲の中、そこは不思議の国だった…。どこかなつかしい日本の姿を思い起こさせる国ブータン。そんな雲の国に暮らす子供達はみないつも笑顔に満ちあふれていた。
そんなブータンに夜のとばりがおりる。ホテルの外には1人考え込むさくらの姿が。すると
隼人「大丈夫かい?」
やってきたのは、さくらが気になり始めていた寿司屋の隼人。
隼人「寒いな」
さくら「うーん、寒いね。」
隼人「疲れてるんじゃないの。最近?」
さくら「いやそんな事ないよ。結構最近楽だよ。」
隼人「んだした。」
さくら「何か隼人ってさ。緊張しないでしゃべれるね。」
隼人「言われっかもすんねぇな。」
さくら「結構気楽に話せるよね。」
隼人「結構相談事とか言われる。」
さくら「相談事か。」
隼人「何か相談事でもあるのかい?」
さくら「…。」
さくら&隼人2するとさくらは
さくら「もうそろそろ帰る。」
隼人「マジで。」
さくら「行くか。」
隼人「いぐのが。」
さくら「じゃあ頑張って。おやすみ。」
隼人「バイバイ。」
この時、隼人はさくらの心の中に何があるのか気付いていなかった。
翌日、雲が山肌をなめるように流れ行く。
次の街へ向かうラブワゴン。途中、6人は夕食をとることに。
メンバー「いただきまーす。」
そんな中、浮かない表情のさくら。そんなさくらの変化に気付いたのは、常にメンバーを気遣う男、創太だった。そして創太が
創太「最初4人だったぜ(ブータンの旅)何か信じられないんだよなそれが。」
ハッシー「4人て何か寂しかったな。」
隼人「素晴らしい仲間に会えて良かったね。」
創太「照れるなー。」
しかし…さくらは黙ったままだった。
さくらがラブワゴンから降りる決意表明
そして食事の後…さくらが突然口を開いた。
さくら「今まで楽しい旅ありがとうございました。ここでラブワゴンを降ります。」
さくら突然のリタイア宣言!インドネシアからあいのりしたさくら。旅が進む中、誘い続けてくれた浅ちゃんをさくらはいつしか意識し始めていた。その矢先、病に倒れた浅ちゃん。そしてドクターストップ。さくらはその知らせに泣きくずれた。突然のさくらの言葉に動揺するメンバー。
すると、ハッシーが
ハッシー「まだ早いだろ?まだ少し考え直す余地っていうかさそういうのはあるだろう。」
さくら「私はもう考え抜いて頑張って出した結果。ラブワゴンを降ります。」
ハッシー「みんなは?」
そして、口を開いたのは隼人だった。
隼人「ホントいいの?ホント後悔は無いのね?」
さくら「うん。全く無い。」
隼人「全く無い?」
さくら「うん。だから降りる決断をした。」
隼人「…。」
さくら「笑顔でさよならしたい。」
隼人「何かイマイチ納得いがねーな。俺こういうこと初めてだから何言ったらいいか分かんねぇけどよ。ただこの旅参加して短いっけどまだまだしゃべりたんない事とかいっぱいあったけど…。」
しかし、さくらの決意は固かった。
隼人の日記“さくらを女として一から見てみようと思ったのに…あまりにもいきなりすぎる”
浅ちゃんとさくらはどうなる!?
そして、別れの時
さくら「隼人…。」
隼人「よし色々サンキューな。」
さくら「頑張れ。応援してる。」
隼人「お前もな。」
さくら「おう。分かった。」
ゆーみん「さくら元気でな。」
さくら「ありがとうゆーみん。」
隼人「がんばっど。俺がんばっからな。」
さくら「おう。バイバイ。」
さくら“浅ちゃんの分まで頑張ろうとしたけどこれ以上恋愛できるっていうやっぱり自信も無かった。ブータンで変わった私を見て欲しかったかな。浅ちゃんに…。”
さくらがラブワゴンを降りた頃、ブータンからおよそ1800km離れたタイ・バンコク。病院のベッドにはリタイアの宣告後、徐々に回復のきざしを見せていた浅ちゃんが。すると
浅ちゃん「は~、ふ~、マジで終わりなんですか?」
浅ちゃんはスタッフに訴えはじめた。
浅ちゃん「納得できない。すみません、納得できない。自分の中で全然納得いかない終わりかただと思いますね。だから。人に出会えた事に関しては良かったと思うけど自分の旅にしてはもう0点以下ですね。ホント皆どういうふうに俺は割り切ったのか分からない。今まで途中で帰ってきた奴。」
さらに
浅ちゃん「もうハッキリ言います。ぶっ倒れるまでやらしてもらえないですか?」
浅ちゃんの強い意志にスタッフは言葉を失った。
りぃを守ってあげたいと思う創太
さくらがリタイアしたラブワゴンで予想外の事件が起きた。1人涙が止まらないゆーみん。すると予備校生りぃが
りぃ「ゆーみん、大丈夫?いつまでも泣いてたらダメだよ。りぃもね悲しいけど(さくらは)自分でちゃんと答え出して納得して帰ってるんだよ。」
すると寿司屋の隼人が
隼人「さくらは多分悔しい思いだと思うよ今。恋できなくて。」
そして
隼人「泣くなって言ったっても涙出るもんはしょうがないんだから。りぃも泣ぎたい時泣いでもいいんだぞ。我慢したって何も生まれねぇんだから。泣きたい時はおっきい声で泣くの。」
そんな隼人の言葉にりぃは泣き出した。創太にもたれかかるりぃ。それまで我慢していた涙が、隼人の一言で溢れ出した。
この日の創太の日記には
創太“ギリギリの所まで我慢していたりぃがとても愛しく思えた。りぃを守ってやりたい。”
ハッシーに恋愛講座をお願いするゆーみん
翌日、引っ込み思案のゆーみんをオシャレ居酒屋のハッシーが誘った
ゆーみん「なんか私ちゃんとした話できひんかったもんな結局さくらと…もっと何か話せば良かったなって思った。」
ハッシー「もうちょっと早く察してやれてればなぁっていうのは俺もすげぇ感じた。その分ていうわけじゃないけど頑張んなきゃね。俺らもね。」
ゆーみん「そやね。」
ハッシー「ゆーみんって普段から動揺してる様な目してるじゃん。」
ゆーみん「きょどってる?うん。言われる。」
ハッシー「何でそんなきょどってんの?最初俺の顔がよっぽど醜いのかなと思ってさ。」
すると、いきなりゆーみんが
ゆーみん「じゃあハッシーに聞こう。彼氏どうやったらできんの?」
ハッシー「ゆーみんなんてな、すぐできそうなもんだけどな。だって顔なんかカワイイじゃん。」
ゆーみん「ううん。あかんあかん。男の子なんて絶対しゃべれへんかったし。男の子ともこんなにしゃべってるのこっち来てからやし。」
ハッシー「じゃああれだな。旅に来て男3人とはしゃべってウハウハだな。いきなり変わっちゃったもんな。」
ゆーみん「これウハウハ?」
ハッシー「ウハウハだよ。」
ゆーみんゆーみん「どうやったら(彼氏)できんの?」
ハッシー「どうやったら?いややっぱ自分に自信を持つことだよ。だってさ自信を持たないと何もできないからさ。と思わない?俺だって自分の顔に何の自信も持ってないけど。俺はかっこいいんだ、俺は面白いんだって自分に言い聞かせてるから。それで女の子に接するとやっぱ何て言うんだろ。ウジウジウジ言い寄られるよりもカッコ良くは見えるでしょ。だから女の子もそれは一緒じゃない?」
ゆーみん「最も苦手なことやな。」
ハッシー「そう?苦手だけど、でも自分が変わろうと思えば出来る事だろう。どっちも。」
ゆーみん「うん。」
そんなハッシーの言葉にゆーみんは
ゆーみん“確かに私は荷物としてラブワゴンに乗っているわけじゃない…でもどうすればいいんだろう。焦ってしまう。”
りぃへ告白を決意した創太
その日の夜。ホテルには1人物思いにふける創太の姿が。建設工学を学ぶ創太は、最先端の技術で素晴らしいデザインの橋を造る事を夢見ていた。しかし、ブータンで目にしたのは一昔前の技術で造られた粗末な橋と近代化を拒否しながらも幸せに暮らす人々。
創太“自分の考え方を180度ひっくり返された”
創太の将来の夢は、確かな目標へと変わっていった。
創太“最新技術は人々の生活を便利にするだけで幸せは生まないという事に気付いた。オレは人を幸せにする橋を造りたい。”
そして、旅で出逢った予備校生のりぃ
創太“俺の隣にはりぃが必要。そう、この旅で求めていたものはりぃ…これだっ。”
ブータンで確信した人生の目標とかけがえのない1人の女性。創太がラブワゴンに別れを告げ、自分の道を歩み始める時が近づいていた。どこか懐かしい国、ブータン。神々しいまでの輝きに満ちた朝がやってきた。そして、一人ホテルを出た創太。向かった先は…ラブワゴン。
創太「想いを告げたい人がいるのでチケットをお願いします。」
ニマ「幸運を祈ります。」
創太「サンキュー。バーイ。」
りぃに想いを告げる決心をした創太。2人の心に明日へと続く橋はかかるのだろうか。
創太の告白
1人、告白の場所で待つ創太。りぃがやって来た。一途にりぃを想い続けた創太は、すべてをこの時にかける。
創太「おい。まあ座りなさい。」
りぃ「あい。よいしょ。」
創太「今日は言いたいことがひとつあって呼び出したんだけど。昨日の夜から何言おうかな、どうやって言おうかなと思ってずーっと考えてたんだけど言葉なんも出てこないのよ。俺この旅に来た時、最初りぃの荷物俺が片方ポンって。」
りぃ「うん。持ってくれたよね。」
創太「持ってあげたでしょ。その時素直にありがとうっていうかうれしいっていうようなね。
あの日からずっとりぃの表情がねすごい気になってたのよ。で、表情が気になってたはずが日を重ねるごとにりぃ自身を気になるようになった。
で、その、りぃの笑ってる顔がすごい大好きでその顔を見てるとね、今の自分の中にある気持ちを正直自分と向き合った時に自信がもてたし何よりもこの旅で一番りぃの事を見てきたのは俺だって言い張れる。本当に。
悩みもいっぱいあると思うし不安なところもいっぱいあると思う。いくらでも守りたいと思うし助けてやりたいし今のりぃが好き。これからのりぃを見ていきたい。それだけだよ。チケット渡します。はい。
気持ちが100じゃなくていいよ。50でも60でも全然かまわないよ。また明日。はいよじゃあね。」
りぃ「じゃあね。」
想いの全てをぶつけ、創太は一人去って行った。
その日の夜。他のメンバーに創太の告白が伝えられた。
隼人「お~お。」
ハッシー「マジですか。」
突然の知らせに驚きを隠せない3人。その頃、りぃは1人、悩みに暮れていた。
ミャンマーであいのりした予備校生のりぃ。自信と希望を与えてくれた創太。自分を一番理解し、支えてくれた創太。しかし、一方でりぃは…同じ東北出身の隼人の男らしさと力強さに惹かれていった。
りぃ“りぃはどうしたらいいんだろう…”
誰よりも自分を理解し自分を好きになってくれた男。心の中は全く分からないが誰より魅かれてしまう男。りぃの心は全く違う2人の男の間で激しく揺れていた。