ユウコをめぐるささやんとタカシの三角関係/初代あいのり第64話のネタバレ
初代あいのり63話では、新メンバーのオグがひとみとユウコの関係に入っていくことが出来なかったが、関ちゃんの助言で女性陣のみでの話し合いの末、解決した回でした。
64話の題名は「時計」フジテレビでのオンエア日は2001年2月5日。
残り時間の少ないユウコがささやんへ惹かれ始める
ラブワゴンはサンパウロを出発。アラーラスを目指していた。その車内ユウコはひとり泣いていた
“期限のこととか考えないようには今もしてるんですけど恋愛…どんどん自信なくなってっちゃって”
ユウコは時間のない自分に果たして本当の恋ができるのか、恋愛に対し前向きに考えられず悩んでいた。
そんなユウコに気付いたささやん
「どうした?大丈夫?泣いちゃえ、泣いちゃえ。絶対涙ってキレイやからさ。涙って絶対汚いもんやないから泣きたい時には」
ささやんの言葉にユウコは
“ささやんが泣きたい時は泣けって言ってくれた言葉は忘れることはないと思う”
諦めかけていたユウコの恋が大きく動き出そうとしていた。
一行は郊外にある大きな民家に到着。出迎えてくれたのはベルトリーネ夫妻。
食堂に通された7人。するとそこには彼らの子供達が。その人数何と57人。実はベルトリーネさんはブラジル一の大家族。
今まで育てた子供の数は150人。現在57人が同居中。
しかし子供たちはベルトリーネさんの本当の子供ではなく全員孤児。ブラジルでは経済的な理由から子供を育てられず小さな子供たちが孤児になってしまうケースが少なくない。そこでそんな孤児達を養子にし大切に育てているのがベルトリーネ夫妻なのだ。
収入のほとんどを寄付でまかなっている為、毎日の食費だけで生活はギリギリ。子供達は1つのベッドを2,3人で使い小さな子供達の面倒は年長の子供達がみる。庭のブランコは壊れたままだが直すお金も無い。しかしベルトリーネ夫妻は
「私は子供達から与えられる愛だけでここまでやってこられたのです。私にとってここは全てです。」
「ここにいる子供たちが大きくなって幸せな家庭を作ってくれることが私の夢です」
ブラジルの現実を聞かされ言葉を失う7人。
そこで自分達も何かの役にたちたいと子供達の世話や遊びをかって出る事に。子供達に日本の伝統の遊びを教える7人。そして遊びを教えてくれたお返しにダンスを披露してくれる子供達。そんな中、ユウコは考えていた
“私達が来た事をこんなに喜んでくれて、あったかい人達だなって感じだし。自分自身も人に対して優しくなれた気がした”
ユウコの中で何かが少しずつ変わろうとしていた。子供達とすっかり仲良くなったメンバーにお父さんが泊まっていかないかと誘ってくれた。ご好意に甘え、食堂にマットを敷いて泊まらせてもらうことに。その夜、遅くまで何かできることはないか話し合うメンバー。そしてささやんがある提案を持ちかけた。
ささやん「一宿一飯の恩義やないけど何かやりたいね」
その言葉にユウコは
“ささやんの言葉は大きかった。真剣な態度に優しさが伝わってきた”
翌日、早朝からお手伝いする7人。女性陣は料理の準備と赤ちゃんの世話。男性陣は大量の洗濯ものを洗う。さらに使われていない畑に野菜の種を埋める。この時ユウコはこの一瞬の大切さに気付き始めていた。お手伝いが終わった7人は街の木工場で木の板を買い早速作業を開始する。そして、ブランコが完成。大喜びの子供達。
そしてついにお別れの時、ベルトリーネさん一家は全員で見送りに出てくれた。7人からの最後のプレゼントは“愛”と書かれた寄せ書き。7人の感謝の気持ちが込められていた。
「いつでも戻ってきなさい…」
と言ってくれたお父さんの涙に7人の目にも涙が。一家に見送られ出発するラブワゴン。
彼らとの出会いと別れはユウコに変化をもたらした
“お父さんの涙を見て泣いてしまったけど教えてもらった事はいっぱいあるし、辛い別れだと思うのはやめた。私自身恋愛も前向きになれた気がする”
逆境に負けず明るく毎日を過ごす家族を見てユウコも前向きになる事を決めた。そしてユウコが寄せ書きに書いた言葉は
“毎日が記念日になるように”
その言葉には残されたこの旅へのユウコの想いが込められていた。
ささやんとユウコがいい感じ
移動する車内でささやんが
「今までどんなんと付き合ってきたん?」
ユウコ「優しくて自分が一生懸命になれるものはあったかな」
ささやん「それは何でもええの?」
ユウコ「何でもいい」
ささやん「俺は夢持ってる女の子がいいねんや。それに向かってちょっとずつ進んでいってる、成功するしないっていうのは別やねんや」
ユウコ「私もともと建築やりたくて今もやってるんだけど」
ささやん「将来自分の家は自分で設計したい?」
ユウコ「自分が住む家は自分で作りたい」
ささやん「家ってな自分の人生やと思うねんや。これが俺のやって来た結果や、俺が働いて建てたっていう」
常に明るくユウコに接するささやん。ユウコにも笑顔が溢れる。
その日の夜、ユウコはささやんと過ごしてきた旅を振り返っていた。
“一緒にいると安心するささやん。もっといろいろ話していきたいと思う”
一方のタカシは自信をなくしていた
翌日、ラブワゴンはクリチバへ移動。この日もユウコの隣りはささやんがキープ。そして自分の腕時計をユウコにプレゼントするささやん。その時、タカシ は気付いてしまった。ユウコの腕にささんやんの腕時計。タカシ の顔から笑顔が消えた。
その夜、クリチバに到着。長旅の疲れを癒そうとブラジル初のビールで乾杯。久しぶりのビールに笑顔のメンバー。しかしタカシ は沈んでいた
“ユウコの左手にはささやんの腕時計がはめられていた。すごく悔しかった。ユウコを失いたくないと思った”
タカシ&ユウコ 翌日、山岳鉄道の駅へ。かつて貨物を運んだ路線だったが今では観光列車として賑わっている。クリチバからモレチスまで3時間かけて移動。車内ではささやんとユウコが同じシートに座ろうとしていた。その時、
タカシ 「俺、ユウコと座るから、いい?」
タカシ が積極的にユウコの隣りへ。ささやんは仕方なく退散。列車が出発。
タカシ 「ずっとユウコとしゃべってなかったなと思ってさ」
そしてついにタカシ が
「昨日の夕食の時、ユウコがささやんの時計をはめてるのはすごい悔しいと思ったんよ」
ユウコからささやんの腕時計を取り上げるタカシ 。たまらずユウコの目から涙が…ただ泣くことしかできないユウコには複雑な想いがあった。
“時計を取られた時、タカシ の想いの強さに涙が止まらなかった”
複雑な想いのユウコ。そして通りかかったささやんがタカシ の隣りで泣いているユウコの姿を見てしまった。
ささやん「嫌なもんみてもうた。泣いてた…」
オグ「そう思うんだったら支えてあげればいいじゃん」
そしてその時ジュースが倒れる。ささやん、嫌な予感が…
ついにストレートな気持ちをぶつけたタカシ 。ユウコを巡る三角関係は今、終着駅へと加速し始めた。