りんごへの想いに敗れたマッチ棒。最後に描いた漫画に託した想いとは/初代あいのり第80話のネタバレ
初代あいのり79話では、遂にマッチ棒がりんごへ告白の決意をする回でした。
80話の題名は「地球のどこにいても・・・」フジテレビでのオンエア日は2001年6月4日。
マッチ棒がりんごへ告白
告白を決意しラブワゴンへ向かうマッチ棒。「チケット欲しいんだけど2枚」チケットを受け取る。
何故か一度、ホテルに戻り直也の部屋を訪れたマッチ棒。
マッチ棒「行くわ」
直也「何言ってんだ?」
マッチ棒「行きます。行ってきますつうことで」
直也「告白って事?いいじゃん」
人と接するのが苦手で皆と打ち解ける事ができるのか不安だったマッチ棒。
しかしそんなマッチ棒にあだ名を付けメンバーに溶け込みやすくリードしてくれたのは直也だった。
マッチ棒「ガキんときから姉貴しかいなくてすげぇ兄ちゃんが欲しくて、いろいろ年上の友達とか男友達できたら嬉しくって直也は本当の兄ちゃんつう感じがして別れるのが寂しいんだけど。でも、告白するって決めたから。とりあえず直也にはちゃんと言っておきたくて。いろいろありがとう。行ってきます」
直也「まあ…ガンバレよ」
マッチ棒は直也だけには告白を伝えておきたかったのだった。
直也に別れを告げマッチ棒は告白の場所へ。
そしてその頃、直也は他のメンバーにマッチ棒の告白を伝えた
直也「告白するって。いいよな?」
久々の告白にメンバー達の緊張も高まる。
1人告白の場所でりんごを待つマッチ棒。すると突然、雨が降り始めた。マッチ棒に不吉な予感がよぎる。その時、りんごがやって来た。
マッチ棒「話す事はいろいろあるんだけど、とりあえず俺はりんごが好きだ。
ほいでぇすげぇ好きで、前からりんごと話しててずっと見ててりんごはアイツに恋愛してんのかなっていうのをずっと考えてたのね。
最初は割り込むのはダメかなとか邪魔しちゃ悪いとか考えたのね。でもこのまま言わなかったらそいつとなんか、どうにかなってりんごが恋愛してしまいそうで恐かったのね。
ほいでぇ、俺はすげぇ好きっつうのを言う事にしたのね。顔とか性格とかいろいろ考えたんだけどなんかここが好きっつうのはここっていうのがわかんないのね。
とりあえず俺がりんごとしゃべってて一番好きなのが笑った時の顔。とりあえずそこ以外はこう口から出てこないけど、とりあえずそれは思いついたから言っとく。
昨日はすげぇいろいろ話したかったけど全然出てこなかったのね、言葉が。今日ももっとしゃべりたいけどなんかすげぇ全然言葉が出てこないのね。だから今日言えなかった事は昨日絵に描いて今日持ってきたから。とりあえずそれをあげる」
りんご「ありがとう。すごーい」
マッチ棒「俺はなんかもうすげぇ頭悪くてしゃべんのも下手でもう漫画描くしかないんだけど。漫画だったらいろいろ言いたい事とか全部描けるから…これはチケット。飛行機で東京とか行けるやつだ。これをりんごに預けるから。一晩で考えるとかってすげぇむちゃくちゃな話だけど。明日俺と一緒にニッポン帰ろう…そんな感じです。じゃあ先に帰ります。また明日」
精一杯の想いを伝え去って行くマッチ棒。不器用ながらも力強い告白がりんごの胸に染み渡る。
そして、りんごはマッチ棒からもらった絵を見ていた。そこにはペルーの子供達に囲まれているりんごの笑顔があった。共に旅する中、何枚も絵をもらったりんご。
そこに込められていた自分への想い。そして様々なメッセージ。マッチ棒の秘めた想いがりんごの心を打つ。
そして最後に渡された一枚の絵の片隅には「地球のどこにいてもりんご」そして絵を描くマッチ棒の指先。
りんご"今日話を聞いて気持ちが伝わってきたっていうか嬉しいです…"
マッチ棒の一途な想いがりんごの胸に響いていた。
りんごが出した答えは!?
翌日、待ち合わせの場所でりんごを待つマッチ棒。その様子をラブワゴンから見守るメンバー達。その中には複雑な想いの直也。
そして、りんごがやって来た。
マッチ棒「とりあえず言いたい事は昨日全部言ったから全然付け加えることは無くて一緒にニッポンに帰って欲しい」
りんご「マッチ棒は自分と似てて一緒にいれたら幸せになれるって思ったんだけど、今貫きたい想いがあるから一緒には帰れません」
マッチ棒「オッケー。俺はりんごがすげぇ恋愛してるの知ってたし、その人と絶対それ以上の恋愛して欲しい」
りんご「マッチ棒にいっぱい絵とか漫画とかもらって全部大好きなのね。マッチ棒に詩を書いたの"いつも一緒だったねいつも隣りにはマッチ棒がいてくれた私が泣いていたら涙を拭いてくれたね心の中はまるで私を映した鏡みたいだから微妙な心の感覚も分かり合えるそんな気がしてたんだマッチ棒の天然には味があるマッチ棒の描く絵には命がある約束しよう強くなるって本当にありがとうりんご"」
強くなると約束してラブワゴンに戻っていくりんご。
マッチ棒との別れ
そして別れの時がやってきた。一緒に旅した仲間との別れに悲しみが込み上げる。そして直也とのお別れ。
直也「ガンバレよ。ありがとな」
マッチ棒「とりあえずすげぇ楽しかったよ。ほんで、今のいままでね、ここ来るまで何かお別れだけど実感なかったけど。外から俺以外のメンバー全員がラブワゴンに乗っているの初めて見て、あーお別れだと思って。やっぱメチャメチャおもしろかったよ。ありがとう。ちょっと待って。最後に皆に贈りたい言葉が」
カバンの中を探す。しかし、見つからない。
ダイスケ「はい、出せやー」
つっちー「マッチ棒だもん」
ダイスケ「どこ行ったんや」
マッチ棒「あらっ!まっ、いいや」
直也「お前らしい」
マッチ棒「じゃあバイバイ」
マッチ棒を残してラブワゴンは走り始めた。
マッチ棒"旅が終わったスゲー色々あった旅だ俺は自分の弱さダメさをスゲー見せてもらったと思ってるあのせまいせまいワゴンの中でだ"
こうしてマッチ棒の旅は終わった。
マッチ棒が漫画に託した想い
マッチ棒と別れた車内。りんごは涙をこらえるので精一杯だった
りんご"やっぱり自分の気持ちが強いから一緒に帰れなかったから、その気持ちを大切に諦めないで…"
想いを貫くと約束した。しかしどうすれば良いのか分からない。りんごは複雑な想いに押しつぶされそうになっていた。切なさだけを載せ走りつづけるラブワゴン。
りんごがマッチ棒からもらった絵を眺めていた直也
直也「こことか直也って書いてある」
りんご「関って書いてある」
マッチ棒が描いたりんごの絵。その足元の影の所には隠し文字でNAOYAの名前が書かれていたのだ。
SEKI。DAISUKE。YUU。TUTTI。そして、
直也「こことかりんごとか書いてある」
りんご「本当だ…」
そこにはRINGOの名前も。メンバー全員の名前を書いていたマッチ棒。さらに
直也「ここなんか字みたい」
絵の中の笑顔のりんご。その足元にはマッチ棒からりんごへのメッセージが記されていた。
マッチ棒「また会おう」
告白の時、マッチ棒がりんごに宛てたメッセージは
マッチ棒「MATAAOURINGO」
また会おうというメッセージ。そこには断られることを悟っていたマッチ棒の切ない想いが込められていた。
別れを予感しそれでもなお想いをぶつけてくれたマッチ棒の強さ。恋に臆病だったりんごはそんなマッチ棒の強さを受け止めいつまでもその絵を見つめ続けていた。
マッチ棒"また会おうりんご"