陽生がアッキーへの告白を決意!向かった先はラブワゴン/初代あいのり第94話のネタバレ
初代あいのり93話では、ちょっとしたことで急変してしまうダイスケの態度に戸惑うなっちゃんが印象的な回でした。
94話の題名は「直球勝負」フジテレビでのオンエア日は2001年9月17日。
ダイスケのそばにいるのが辛いなっちゃん
パナマを走るラブワゴン。その車内、陽生がずっとつけていた風邪をひかないお守りというブレスレットをアッキーにプレゼント。
アッキー「ホントに風邪ひかないの?」
陽生「ホント。俺、エクアドルこれで大丈夫だった」
アッキーの笑顔に喜びを噛み締める陽生。
この日はフェリーでラブワゴンごと近くの島へ移動する事に。
しかし、フェリーの中ひとり落ち込むなっちゃん。なっちゃんは身も心もボロボロになっていた。そして、なっちゃんはひとり席を立ち無人のラブワゴンへ。なっちゃんはダイスケの側にいる事が辛かったのだ。
すると、落ち込むなっちゃんのいるラブワゴンに何とダイスケが来た。しかし、ダイスケは一言も口を開こうとしない。
そんなダイスケを避けるかのようになっちゃんはラブワゴンの外へ。するとまたもや、なっちゃんを追いかけて来るダイスケ
ダイスケ「大丈夫?」
なっちゃん「うん」
ついになっちゃんは勇気を出して自分から話を切り出した
なっちゃん「私、何か言ったことで怒ってるの?何か原因があったからでしょう?何が?」
ダイスケ「なっちゃんがね、やすはそんな事しないもんねって言ったじゃん。俺いつもあんな事するしね」
なっちゃん「別にそんな…ダイスケはダイスケだから。ごめんね。だから全然本気でそんな風に言ったつもり無かったし、でも言った事でダイスケが傷ついたんだったら。ごめんね」
ダイスケ「いや別に、傷ついたとかそんなんじゃない」
ダイスケと話すことはできたもののなっちゃんの心は一向に晴れなかった。
優香を誘い出した関ちゃん
フェリーが到着したのはボカスデルトーロ。日本の大島ほどの島におよそ9万人の人達がのどかに暮らしている。そしてその夜、関ちゃんが優香を海岸に誘った。
関ちゃん「パナマいいとこだね。俺もう三大陸だよ。俺ね、来たところ(フランス)からゴールの所までいつかもう一回行こうって思ってたんだけど。すごい時間とお金が必要だよね」
優香「そうだよね。すごいね」
関ちゃん「すごい事じゃないよ…」
優香「何で?」
関ちゃん「すごい事じゃないでしょう」
優香「三大陸渡ったって事がすごい」
関ちゃん「すごい事じゃないよ」
優香「嫌なの?」
関ちゃん「好きな人ができて好きな人と1カ国で帰るやつだっているじゃん。俺それはすごいと思う」
優香「関ちゃんが三大陸渡っている間に内容のある恋をしてたんだとしたらそれは別に長い時間かかったとしても恥ずかしい事じゃないんじゃない」
関ちゃん「そうだね…いい事言うじゃん」
優香「株上がった?」
そんな優香の言葉で関ちゃんの心は澄み渡っていった。そして部屋に戻った関ちゃんは久しぶりにポエムを書いた
関ちゃん“優香酒優香酒を飲んだ優しく香るおいしいお酒でもね少しアルコールが強すぎるからゆっくり飲むよP.S.君がつらい時僕が必要な人でありますように”
陽生は初めてこんなに人を好きになったと振り返る
翌日、7人はボートである場所を目指す。到着したのは美しいカリブ海をのぞむ海の上に浮かぶレストラン。
そしてこのレストランには、ある名物料理があった。それは巨大な巻き貝コンク貝。ワシントン条約で保護され、カリブ海でしか食べることができないという。
そしてこの貝は刺身でいただく。日本では食べれないコンク貝、そのお味はおいしいらしい。
レストランからの帰り道。ひとり物思いにふける陽生。
陽生は自分のアッキーへの気持ちに戸惑っていた
陽生“すごい大好きになっちゃって。自分でもびっくりするぐらい初めてこんなに一途になれたかな”
アッキーへの想いはシャツとともに全開だった。
その夜、レストランで食事をしていた7人。その時、陽生は信じられない光景を見てしまった。
それは陽生がアッキーにプレゼントした風邪をひかないお守りのブレスレットがアッキーの右腕に無かったのだ。
あまりのショックな出来事に動揺が隠し切れない陽生。その上、追い討ちをかけるようにダイスケと楽しそうにはしゃぐアッキーの姿。
陽生“アッキーがダイスケの事を好きならもうそれでいい”
夕食の帰り道、メンバーの輪から離れ途方に暮れる陽生。そんな元気の無い陽生に気づいたアッキーが陽生のそばへ。
すると、陽生から直球の質問が
陽生「無い(ブレスレット)無いじゃん」
アッキー「無くなっちゃった」
陽生「本当に無くしたのかな」
アッキー「ホントだよ。だってずっとあったでしょ。はずしてないよ。もらってから」
陽生「ダイスケとあんな仲いいから」
アッキー「なんで仲良くないじゃん。普通じゃん」
陽生「すげぇ辛かった」
そんな陽生にアッキーは
アッキー“冗談っぽくブレスどこやったんだよぉーって言ったりしてほしかった。陽生には男らしさが足りないような気がする”
ホテルに帰った陽生はすっかり落ち込んでしまった。
陽生「アップ、アップだよ」
そんな陽生の隣にいたのは励まし上手のやす
やす「まだまだ平気だよ」
陽生「ダメだよ。ダメだ」
やす「お前、持ってるものいっぱいすばらしいものあるしさ。もっと自信持って欲しいんだよ」
そんなやすの言葉を陽生は噛み締めていた。
翌日、キャンプ場で自炊する事にした7人。ここで料理をしきるのはイタリア料理のシェフになるという夢を持っている陽生。陽生の見事な包丁さばき。
陽生「自分らしく…」
陽生は背伸びせず自分のできることからもう一度始めようとしていた。
一方、居酒屋勤めのアッキーもかなりの料理上手。女性陣をまとめていく。今夜のメニューは陽生シェフのパスタとアッキーの特製スープ。陽生のパスタ大好評。
一方、陽生はアッキーの特製スープを飲みまくる。そんな陽生の行動にアッキーが気づいた。しかし陽生はひたすらにアッキーのスープを飲みつづけていた。
ホテルに戻った陽生がアッキーを呼び出した。
陽生「俺はさ、ここ来て、すげぇ好きな人見つかったし。俺にもこんなに人好きになれんだなぁって」
熱い想いを語る陽生
陽生「アッキーはどうなの?」
アッキー「(今までは)いいなぁとか思ってて、そのまま好きになってガーっと盛り上がってこっち(あいのり)ではちゃんと、冷静に…。だから時間をかけたいの」
陽生「時間をかけたいんだ?」
アッキー「うん。もう帰りたいとかって思う?」
陽生「俺はもうそれになってきてるから」
時間をかけたいアッキー。たぎる想いを抑えきれない陽生。陽生は2人の温度の違いを思い知らされた。
アッキーと陽生の間に溝ができる
翌日、7人はレストランへ。そんな中、全く会話のないアッキーと陽生。2人の間には全く違う時間が流れていた。
アッキー“私は好きになってすぐ付き合うのが嫌でこのあいのりに参加した。だからちゃんと相手を見て知って全て受け入れて、相手にも全てを受け入れてもらっていっぱいいっぱい好きで帰りたい”
相手と向き合いゆっくり恋がしたいと願うアッキー。
一方陽生は自分の気持ちを抑える事ができなくなっていた。遊び人を気取ってハンパに生きてきた陽生。このあいのりの旅に参加し改めて自分の弱さ、情けなさを実感させられた。だからこそこの旅でハンパな自分に別れを告げたい
陽生“自分諦めやすい性格っすよ。もういいやって今まで、何でも途中で投げ出す。でも本当に好きになれたし、絶対諦めらんないんで。そういう事はもう卒業しようかなとか思って”
遂に陽生がアッキーへ告白を決意!
食事を終えた7人は近くの海岸へ。ここで陽生は恋のライバル(?)ダイスケの隣に座る。
陽生「自分に自信つけたいんだ。俺とさ相撲勝負してくんない?」
ダイスケ「俺に勝って自信つくん?」
陽生「ちょっとはつく…」
ダイスケ「おう」
ダイスケとの相撲勝負、それは自分自身との戦い。中途半端で諦めやすく弱い自分と決別するための勝負だったのだ。
しかし、ダイスケは決して手を抜かない。一方的に投げられる陽生。
その頃、海岸の片隅にいたアッキーが陽生とダイスケの姿に気づいた。アッキーの視線の先には必死で自分自身と戦う陽生の姿。投げられても投げられてもダイスケに向かっていく陽生。諦めきれない想いを胸に陽生は持てる力を振り絞る。
そして、ついにダイスケを投げ飛ばした。自分自身に勝った陽生。そんな陽生を複雑な表情で見つめるアッキー。
何をしても勝てなかったダイスケに初めて勝つことができた。陽生の表情は太陽のような輝きを取り戻していた。
そして、強い決意を胸に陽生が動いた
陽生“相手が誰を想っていようと俺は好きだから。自分の気持ち信じて”
向かった先はラブワゴン。太陽に生まれた男、陽生は今、一世一代の勝負に出ようとしていた。