ひとみとの過去が気になる優香は関ちゃんに想いをぶつける/初代あいのり第96話後編のネタバレ
初代あいのり96話前編では、なっちゃんが勇気を振り絞ってダイスケへ告白をし、見事カップルになって日本に帰国する回でした。
96話後編はスペシャルで題名は引き続き「ラブワゴンは恋の奇跡を呼ぶよSP!」フジテレビでのオンエア日は2001年10月2日。
今回のあいのりスペシャルは、長いので2回に分けたいと思います。
関ちゃんの優香への想いは確信に変わってきていた
ダイスケとなっちゃんと別れ4人を乗せて走るラブワゴン。4人は空港へ向かう。
実はコスタリカの隣りの国ニカラグアは政情不安のため現在、旅が困難。そこで空路、ジャマイカを目指す事に。
お世話になったファンさんとお別れ。陽気だったファンさんも涙が止まらない。
4人がジャマイカに向かうちょうどその頃、日本からは新メンバーの男女が。そしてロサンゼルスからはコスタリカに入国できなかったあの女性新メンバーがそれぞれジャマイカを目指していた。
移動の機内、関ちゃんは
関ちゃん“ジャマイカ。僕の千秋楽優勝決定戦の国としては最高だ”
関ちゃんの優香への気持ちはいつしか確かな愛へと変わっていった。
一方、優香もまた日増しに関ちゃんへの想いが強くなっていた。しかし、ジャマイカ到着を前に再び笑顔を失う優香。この時優香の心に微妙な変化が起き始めていた。
2時間後、あいのり23カ国目、ジャマイカに到着。大自然豊かなこの国は陽気な人々が暮らし、レゲエミュージックの故郷であり、またブルーマウンテンコーヒーの原産地としても有名。
空港に降り立つと、そこに大音響で音楽を響かせながらラブワゴン登場。さらに踊りながら登場したドライバーはデビットさん。そして日本語がしゃべれるらしい。
実はデビットさんは日本でも活躍していたミュージシャンで奥さんは日本人。
旅の資金4000円を渡され、首都のキングストンに入り、その後東へ向かう事に。
車内、異常に盛り上がるレゲエ。合流した当初は優香が気になっていたが関ちゃんへの想いに気付き距離を置くようになっていた
レゲエ“今すごく優香と関ちゃん良い感じだと思う。とりあえず拙者は温かく見守りたいと思う”
2人の事を応援していこうと決めたレゲエにとって、レゲエの聖地ジャマイカは最大の夢だった
レゲエ“ファンキーでクソかっこいいジャマイカ。ステキなsomethingだ”
関ちゃんが優香を誘う
その夜、関ちゃんが優香を誘った。
関ちゃん「ここで会った人と結婚とかしたらすごいよね。どこどこで会ってどこどこで結ばれて。俺、酔っ払ったらいつも子供にジマンする。しつこいって言われそう」
すると優香も
優香「その好きかもしれない人とたくさん一緒に過ごしたいなって」
関ちゃん「あいのりで?」
優香「あいのりでももちろん帰ってからも。私この人の事好きなんだなってたくさん想いたいし。この人にたくさん想われてるんだなってたくさん想いたい」
関ちゃん「女の子らしいとこあるじゃん。初めて見ちゃった」
優香「全部ウソ」
とっても良い感じの2人。しかしこの時優香にある不安が芽生え始めていたことを関ちゃんは知らなかった。
トビと藍、ビビがあいのりに合流
翌日、新メンバー探しに出発。新メンバーに期待高まるレゲエとやす。その時、男性の新メンバー発見。
トビ「ヤーマン。はじめまして。トビです」
トビ(岩崎智史)は21歳で神奈川県出身。鳶職人で恋も仕事も体力勝負若さ全開。
続いて女性メンバー発見!
藍「はじめまして。福島から来た藍です。24歳です」
藍(金澤藍)は24歳で福島県出身。家事手伝いをしている、大人の男性がタイプ。
ワゴンに乗り込むメンバー達。しかし藍は一向に乗ろうとしない
藍“なぜバッグを持ってくれないのだろう?”
すると気を回してやって来た、やすがバッグを持つ。やす、気配りも上手。
更に新メンバーをもう1人探しに行く。コスタリカで入国できなかったあのメンバーだ。
ビビ「はじめまして。香港から来ました。ビビです」
あいのり初の外国人新メンバー登場。
ビビ(梁賓賢)は21歳で香港出身。モデルをしていて、日本に来て3年の頑張り屋。
ビビの持っているパスポートはイギリス政府発行のもの。4年前中国に返還された香港には、イギリスと中国の2種類のパスポートが存在し入国の際にこれが原因でトラブルが起こる事があるという。
ビビ「日本語はあまり上手じゃないのでゆっくり喋って下さい」
拍手するメンバー。すると新メンバーの藍が
藍「えー拍手無かった。私の時。何なのー」
メンバー達は近くの公園でトークタイム。
関ちゃん「日本人と香港人どう違うの?」
ビビ「男の人?うーん。日本の男の方が気が強いかも。でも香港の男の人の方が彼女には優しいかも」
関ちゃん「日本人の方が冷たいんだ?」
ビビ「冷たい」
関ちゃん「言うねー」
ビビ「言うよ。何でもすぐ言うから」
早くもビビにタジタジの男性陣。こうして新たな7人の旅が始まった。
まずはビーチへやって来た。更衣室が無いため、ビーチで生着替え。
その時、男性陣の目を釘付けにしたのはビビの悩ましい水着姿。モデルのビビ、スタイル抜群。更にへそピアスが。
トビ“ビビの体ビビだけにビビった”
レゲエ“やばすぎる。ビビの乳はすごかった”
すっかりビーチを楽しむメンバー達。
体重が激減した関ちゃん
そんな中、関ちゃんの体にある異変が発生していた。フランスであいのりした関ちゃんの体重は120キロ。それが何と現在は85キロ。
このあいのりの旅で35キロのダイエットに成功したのだ。これは久本雅美、1人分が減った計算になる。
翌日、ジャマイカの首都、キングストンの街に到着。ジャマイカの政治経済の中心地であり、またレゲエ発祥の地で知られあのボブ・マーリーを育んだまさにレゲエの聖地といわれている。街の至る所に音楽が溢れている。
7人はドライバーのデビッドさんの案内で街のレコードショップへ。我を忘れて盛り上がるレゲエ。更にすっかりのりのりのデビットさん。すっかり仕事を忘れる。
勢いづいたデビットさんがメンバーをレコーディングスタジオへ連れていってくれた。
ジャマイカでは誰でも気軽に低料金でレコーディングが可能。しかもその場で簡単に自分だけのオリジナルレコードが作れるという。
そこで7人もオリジナルの曲を作る事に。ここで活躍したのはレゲエ。実はレゲエはこの旅の間、自作のラップを書き溜めていたのだ。
そして皆に歌の指導。レゲエを中心にでビットさんも参加し、約1時間のレコーディングに挑戦。そして待つ事30分、ついにあいのりメンバーオリジナルレコード完成。
スタジオ「あいのりソング♪」
唄(あいのりメンバー+デビット)
「みなみなジャマイカどうですかー?」
「イエ-イ」
「何で来たかなー?」
「あいのりー」
♪あいのりの旅再び恋矢印ハート俺に来い
次なる決戦ジャマイカいかが?暑い国憎い奴
YO!YO!俺達横浜生まれお前ら黙れ俺がしゃべる新メンバー皆けちらす
かつてない壮絶な旅繰り広げられる日々
これ決戦街行く中
注目視線きわどく目立つピンクのやつ
あいのり雨曇りのち晴れ
見ておれ俺のくらわす一撃走る電撃♪
ビビ&やすレコードの出来栄えに感無量のメンバーたち。そんな中、ビビは
ビビ“日本語難しい”
最年長やすは
やす“若いっていいな”
優香の抱える不安
スタジオを後にした7人はレストランへ。しかし元気の無い優香の様子に気付き関ちゃんが近づくが笑顔でごまかす優香。
優香は胸の中にある不安を関ちゃんに話せずにいた。
その夜、ホテルで優香はひとり悩んでいた
優香“やっぱり気になって、すごい不安…”
不安に怯える優香。その時優香の脳裏をよぎったものはテレビの画面の中の関ちゃんとひとみの大恋愛のシーン。全て日本で見てきた優香。
だが、この旅の中で関ちゃんの口からひとみの事が語られた事は一度も無かった。
優香“今、私が関ちゃん好きっていう気持ちが大きくなっていって。でもひとみの事がやっぱり気になってすごい不安…”
自分はひとみ以上の存在になれないのではないか?関ちゃんに宿るひとみの面影が今、優香の心に暗い影を落し始めていた。
翌日は気温40度という暑さ。優香が体調を崩してダウン。関ちゃんが必死に介抱する。
一旦、ホテルに戻り部屋で休む優香。そして、残りのメンバーは街に出発。優香を想い目も虚ろな関ちゃん。
その頃、マッチ棒と直也は?
ちょうど同じ頃、キングストンの街を歩く直也とマッチ棒。まずジャマイカの空港に降り立った直也とマッチ棒はラブワゴンが絶対立ち寄ると思われる首都キングストンを目指し、関ちゃん探しを開始した。
直也の英語力とマッチ棒が書いたラブワゴンと関ちゃんの似顔絵の最強のコンビで着実に関ちゃんの足取りを追ってきた。
キングストンで聞き込みを続ける2人は露店街へ来た。そんな中、
直也「わあーこんなのりんご好きそう。りんごにお土産とかどう?」
古傷に塩を塗る直也。
直也「こういうの買ってそう」
マッチ棒「こんなの皆持ってそうだもん」
直也「絶対持ってるよこれ。お揃いにして買おうとか…無くしちゃうんだよこれ海に」
マッチ棒「だからダメになったんだよ」
直也、今度は自爆!
気を取り直し聞き込みを再開。
すると露天商のおじさんの話によるとこの近くで生まれて始めてピンク色のワゴンを見たという。近くのお店に入り日本人が良く行きそうな場所を聞いてみる。すると
お店の人「日本人はよくレゲエのレコードを買いにいくわよ」
2人は教えられたレコードショップへ。そうここは間違いない。メンバー達が訪れたあの店だ。
お店の人にレコーディングスタジオに行ったと教えられ早速行ってみる。中に入りスタジオのスタッフに似顔絵を見せてみると
スタジオの人「DJ」
直也「彼がDJだって?彼ができたの?」
意味の良く分からない2人にスタッフがあるテープを聞かせてくれた。それは、あいのりメンバー達が作ったオリジナルの曲。
マッチ棒「来てたよ。来たよ来た」
関ちゃんの熱いラップに2人、絶句。
そして2人は次にメンバーが行きそうな場所を教えてもらい外へ出る。するとその時、スタジオの入り口にメンバー達の写真発見!すると、
直也「なっちゃんがいない」
マッチ棒「えっ、ダイスケもいない」
写真が物語る事実に青ざめる直也。すっかり自分達の目的を忘れ落ち込む直也。果たして2人は関ちゃんに出会えるのか?
優香がダウン、、、心配そうな関ちゃん
一方、体調の悪い優香を残しメンバーがやって来たのは魚介類が評判のレストラン。
そんな中、珍しく食が進まない関ちゃん。優香の事が気に掛かるらしい。
ホテルに戻った関ちゃん、優香の部屋へお見舞いに。少し休んで体調を回復させていた優香に関ちゃんも一安心。
そして優香お休みのままこの日メンバーが向かったのはブルーマウンテン。世界的に有名なコーヒー豆を育み、山頂から見える日の出がカリブ海一美しいといわれる山、ブルーマウンテン。
その日の出を拝もうとブルーマウンテン登山に挑戦する事にしたメンバー達。一旦ふもとのロッジで出発の夜中まで休憩。
そして午前2時、メンバー達は登山を開始する。しかし想像以上に険しい山道。ハードな登山に女性陣バテ気味。そんな中、リーダーシップを発揮したのは関ちゃん。メンバーを必死に引っ張っていく関ちゃん。
そして一歩一歩進みながら優香との旅をふりかえっていた。今、優香への想いを強く噛み締めていた。
一方、ホテルで休む優香は眠れぬ夜を過ごしていた。テレビで見た関ちゃんとひとみの大恋愛。関ちゃんは本当にひとみへ想いを断ち切れたのか?自分はひとみを超える存在になれるのか?優香は関ちゃんとの恋に踏み出す事ができなくなっていた
優香“ひとみの事は関ちゃんの事を考えて触れないでおくべきかな”
優香の心は揺れていた。
4時間後、ようやくブルーマウンテンの山頂に到着。すると関ちゃん
関ちゃん「キリマンジャロ制覇!」
トビ「違う。ブルーマウンテン」
すると次の瞬間、雲の切れ目から神々しい光が。ブルーマウンテンから望む日の出の美しさに言葉を失うメンバー。
そんな中、誰よりも真剣な想いで朝日を見つめていた関ちゃん
関ちゃん“パナマの頃は恋愛が無理だと思ってたんですよ。その時にいつも優香がいてくれるだけで助かって…優香がいるだけで気持ちが穏やかになれて”
そして関ちゃんはある決意を固めた。
関ちゃん“もう大好きが爆発する寸前で明日、告白する”
一方、優香は
優香“ひとみのことを聞いてみよう。逃げるだけでは恋愛できない”
ブルーマウンテンから帰って来たラブワゴンに体調の戻った優香が合流。元気な優香に関ちゃんニッコリ。更に寝ながらも関ちゃんニッコリ。
一方、浮かない表情の優香。どうしても気になるひとみの事
優香“もう私は第三者の影に怯えるような恋愛はしたくない。その人が現在の人であろうと過去の人であろうと…”
優香が関ちゃんを呼び出してひとみの事を聞く
そして優香は関ちゃんを誘った。
優香「何かさー。好きになったら止まらなくなるタイプだからさぁ。ラブワゴンに乗って誰かをすごく好きになる前に、いろいろ考える。考えちゃうっていうか…。例えばね、それが例えば関ちゃんだったとしたら。おかしいんだけど、私は見てるじゃん。ひとみの事全部。関ちゃんが恋してきた事。その結末もその後の関ちゃんも。テレビを通してだけだけど。だから何か、ひとみとの事見てなかったことにするのも自分は難しい。ひとみの事今振り返ってどういう恋だった?」
関ちゃん「全然。もう半年以上も前の事だし。全然つかれても痛くない事だから。逆に会って良かったなとか思うし。好きになって良かったなとも思うし。結構いい事いっぱい言われたなとか…」
関ちゃんの口から始めて語られたひとみの思い出に、優香は
優香“関ちゃんがひとみに注いでいた真っ直ぐな愛情、想い、優しさ、あいのりでの色々なシーンが浮かんでしまう。考え出してしまうとあまりにもリアルで苦しくなる”
その直後、優香は突然泣き出してしまった。聞きたかったはずの事なのに聞けて良かったはずなのに、なぜか溢れる涙。
関ちゃんはひとみの事は過去の思い出だという。しかし、改めて思い知らされた関ちゃんのひとみへの想い。
それは優香にとってとてつもなく大きなものに感じられた。過去を思い出に変えた関ちゃん。
一方、過去の存在を振り切ることができない優香。2人の恋は今にも壊れそうなもろいガラス細工にも似ていた。