鉄の告白を受けたみほはラブワゴンに残ることを決意。コータも動き出す/初代あいのり第157話のネタバレ
初代あいのり156話では、玲花が突然のリタイア宣言。それを経験した鉄が触発されて、みほへ告白を決意してラブワゴンに向かった回でした。
157話の題名は「2人で夢を・・・」フジテレビでのオンエア日は2003年1月20日。
鉄がみほへ告白
美しくライトアップされたレオンの教会で、ひとりみほを待つパイロット候補生の鉄。真っ直ぐな想いを伝えられるのか?いつもは強気な鉄も緊張を隠せない。
すると、鉄がおもむろにポケットから何かを取り出した。それは告白の言葉が書かれた紙。そしてリハーサル
鉄「パプアでみほと初めて話をした時の事僕は今でも良く覚えています。(みほが)急に泣き出して僕は本当にびっくりしました。今は2人でアハハって笑えるけどね。みほはやっぱり僕の思った通りの心の優しいガンバリ屋さん」
その時!ガンバリ屋さんがやって来た
鉄「…。初めてパプアで(みほと)会って急にほら泣き出したじゃん。あれだってびっくりしたしさ。ねぇ今じゃこうやって2人でアハハって笑えるけどさ。やっぱりあの涙はみほの心の優しさを示しているものだと思ったの。どんどんどんどんみほの事が好きになってた。これ覚えてる?」
鉄が取り出したのは、白いミサンガ。
パプアニューギニアで、同じ日にあいのりした2人。鉄は旅になじめず苦しんでいたみほの相談に乗っていた。そのお礼にみほが鉄に渡したのが、この手作りのミサンガだった。
しかし、みほの気持ちを知って、怒鳴ってしまったあの日以来、鉄は2度とミサンガを付ける事はなかった
鉄「みほが嫌な事思い出しちゃうから外した方が良いんじゃないかっていう、ある女の人(玲花)からの助言があって外したの。でも俺なりのちっちゃな反抗なんだけどいつも俺こうやって左のポケットに入れてたの」
みほ「そうだったんだ」
鉄「こんな心のこもったもの俺もらった事ないしさ。それこそ本当に大声でヤッターって叫びたかった。その位俺嬉しかったからこれ。自分じゃ強いと思ってたつもりだったけどやっぱり俺は弱虫な人間なんだと思う。でもね、一途なところ。そういう一途な想いだけは俺は誰にも負けないから。だから俺はやっぱりみほが好き。日本に帰ろう。じゃあまた明日」
胸にしまい続けたみほへの想いをぶつけ、去って行った鉄。ひとり残されたみほは
みほ“鉄、すごく変わった。鉄は自分の弱さを知ろうとしていた”
そして一方、スタッフが訪れたのはコータの部屋
スタッフ「さっき鉄がみほに告白した」
コータ「ふぅ~」
あまりの急な事態にコータは言葉を失うしかなかった。
みほへの告白で焦るコータ
鉄がみほに告白したその夜。コータの部屋をカズくんが訪れた。そして
カズくん「コータええの?マジで、後悔しない?」
コータ「分からん」
カズくん「わかんねぇならやるんじゃないの普通。遅いぜ、後悔したって」
カズくんの言葉にただ黙り込むだけのコータ。
海辺でみほに拒絶されたあの日以来、みほととどう接していいかわからなくなったコータ。そして2人の間に出来た大きく深い溝。みほの気持ちを知らないコータは今、不安に押しつぶされそうになっていた
カズくん「分からんけど告白の力ってデカイぞ。玲花言ってたやん。南ちゃんと帰ろうと思ったって。目いっとうで」
コータ「当たり前だ」
深夜、部屋で一人悩むコータ。鉄に先を越された今、自分は一体、どうすべきなのか…。だがコータは、その答えを見つけられない…
みほが出した答えとは、、、
そして、運命の朝がやってきた。レオンの街を一望する丘の上で鉄がひとりみほを待つ。
そしてラブワゴンから鉄を不安な表情で見つめるコータ。今、2人の男に恋の結論が出ようとしていた。
その時!みほがやって来た。鉄の熱い想いの行方は!?
鉄「やっぱり旅に参加してよかった。今心からそう思える。じゃあ僕もみほと一緒に夢を見たいです。みほも僕と一緒に夢を見ましょう。死ぬまで本当に死ぬまで一緒に夢を見ましょう。鉄と一緒に日本に帰ってください」
みほ「昨日は本当にびっくりした。鉄の優しさ、私は最初は分からなかったのね。でも昨日も一生懸命鉄の行動を振り返って鉄の持ってる優しさ、それをやっと今理解できた。いつも見守ってくれてたんだよね」
鉄「見守ってました」
みほ「本当にそれは感謝してる。ありがとう。でも私は一緒に日本に帰ることはできない。今私の気持ちの中で恋心が芽生えていてそれが私にとって初恋で味わった事の無い感情と今向き合ってるから。ごめんね」
鉄「いいよ」
みほ「頑張るね。本当にありがとう」
鉄「僕もありがとう」
鉄を残し、ひとりラブワゴンに戻るみほ。鉄の一途な想いは届かなかった。
鉄との別れ
そして別れの時・・・。
カズくん「俺も頑張って帰るで」
鉄「夢は諦めたらそこでお終い」
ゆかちん「鉄には何もしてあげられなかったかもしれないけど鉄は頑張ったから。私はその鉄の勇気見習って頑張るから。ちょっと虫!」
鉄「虫には好かれんだよ。俺は」
コータ「お疲れさん」
鉄「俺はコータに励まされて良かったと思ってる。頑張ってよ」
みほ「ありがとう」
ゆかちん「ケンカしようねまた」
鉄を残し、ラブワゴンは再び旅に出た。
こうしてパイロット候補生鉄の一途な恋はレオンの大空へ消えていった。
鉄と別れ、再び走り出したラブワゴン。
その車内、鉄を断りコータの隣に座るみほ。しかし、コータはかける言葉が見つからない。
みほの気持ちを知らないコータは全く自分に自信を持つ事が出来ずにいた
コータ“気が気じゃなかったしすごい焦ったしすっごい張り詰めてたんでマジでホッとしました”
この日のコータの日記には
コータ“みほお帰り”
ゆかちんとカズくんの関係
ついに4人となったメンバーを乗せラブワゴンは中米ニカラグアを走る。
そして、やって来たのは、ボアコ。山に囲まれたこの街は牧畜業が盛ん。そのため街中でも、馬が普通に庶民の足として活躍している。
4人になり寂しくなったメンバーは少しでもテンションを上げようと、雰囲気の良さ気なホテルにチェックイン。
しかしガラスのない窓、鍵のないドア、さらに水の出ないシャワー。まさに、ないないづくしのこのホテル、しかしヤモリ君はいる。しかもとってもたくさん。4人のテンション、大下がり。
翌日、気晴らしに公園を訪れた4人。
するとカズくんがゆかちんを誘った。想いを寄せるカズくんに誘われたゆかちんは嬉しくてたまらない。すると、カズくんが何かを取り出した
カズくん「ニカラグア第二弾やで」
カズくんが書いた漫才の台本だ。カズくんとゆかちんは、この旅で漫才コンビを組んでメンバーを盛り上げてきた。
トンガであいのりし、3カ国目を迎えたカズくん。しかし、未だ恋の動きはない。
この日もメンバーを盛り上げるために、ゆかちんを誘い漫才の稽古に励んだだけだった。その時ゆかちんは、複雑な思いでいた
ゆかちん“カズくんの中で私は今、どういう存在なんだろう。ただのコンビの相方なのかな…”
翌日。ボアコの街に、大勢の人がくり出してきた。この日は街の誕生を祝った年に1度のお祭り。盛り上がる街にメンバー達もくり出した。
すると4人がやって来たのは、闘牛場。そしてこの闘牛場で、コータの恋は大きな岐路を迎える事となる。
500キロを超えるどう猛な牛に立ち向かう男たち。カウボーイの街ボアコでは闘牛は生死を賭けた勇気ある男の晴れ舞台。その勇敢な姿にメンバーたちも大興奮。
みほへの告白を決意したコータが動き出す
そんな中、1人表情の固いコータ。みほに対して自信を持てない情けない自分を断ち切りたい
コータ“今、僕のみほへの想いを伝えよう”
そしてコータが動いた!愛する女性のために…自信を取り戻すために…今、ひとりのロマンティストが命賭けの勝負に挑む!
そして!出てきたのは体重は600キロを超える、ボブ・サップの様なとんでもない暴れ牛!地元の男たちさえなかなか近づけない。
そんな中誰よりも勇敢に牛に近づいていくコータ。コータは自信のない自分を振り切ろうと、さらに牛を挑発する。
その時何と!挑発にキレた体重600キロの猛牛がコータに怒りのヘッドバット!果たしてロマンティストは、死んでしまったのか?
あまりの光景に言葉を失う女性陣。その時大拍手が「スッゲェよ。サムライボーイ!お前はこの街の英雄だ」
そこには、以前の自信のないコータの姿はなかった。そしてこの時、コータの胸にある決意が刻まれていた
コータ“僕の旅の終わりが近づいています。みほ、愛してる”
コータは6カ国に及ぶロマンスを追い求めた旅に今終止符を打とうとしていた。