あいのりネタバレ所

あいのりは過去にフジテレビで約10年放送された恋愛バラエティで伝説化しています。2017年にNetflixで復活が発表されました。その名も「あいのりREBOOT」!MCはベッキーに決定。このブログでは主にあいのりのネタバレを中心にあらすじなどを紹介します。

順調に距離を縮めるみほとコータ。しかしコータの過去が気になる/初代あいのり第154話のネタバレ

初代あいのり153話では、玲花に告白をした南ちゃんでしたが、失敗して1人で日本へ帰国する回でした。 

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154話はスペシャルで、題名は「あなたがいるから・・・」フジテレビでのオンエア日は2002年12月29日。

 

あいのりの旅はアメリカではなく、ニカラグア

ロサンゼルスを飛び立った飛行機。6人は、行き先も告げられないまま別の国に移動する事に。

そして、ロスを出発して10時間後、飛行機は、とある小さな空港に着陸した。一体ここはどこなのか?

すると何と、メンバーを出迎えたのは、武装した軍人!何か問題でも発生したのか?

その直後有無を言わさず、連行される6人。

実は以前、日本で、番組存続に関わる大事件が発生していたのだ!

ある日、あいのりスタッフ宛に一本の電話が…すると、電話を受けたプロデューサーの顔が一瞬にして青ざめた。

慌ててタクシーに乗り込むプロデューサー。一体何があったというのか

プロデューサー「ニカラグア大使館までお願いします」

ニカラグア!?日本ではあまり知られていないニカラグアは中米のほぼ中央に位置する国。実は過去にこんな事が…。

南米大陸を経て、中米パナマにやってきたラブワゴン。パナマと言えば、11ヵ国という長旅を続けていた関ちゃんが運命の女性、優香と出会った国。続いての国はコスタリカ

コスタリカと言えば、ひた向きにダイスケを想い続けたなっちゃんに、ケッアール伝説が微笑み、見事カップルになった国。

そして、次の国はニカラグアのはずだった。しかし政情不安を理由にコースを変更、ニカラグアに入国しなかった!

さっきの電話は、何と駐日ニカラグア大使からの抗議の電話!!話によれば、「ニカラグアが政情不安」というのは古い情報だったらしく、大使はかなりご立腹らしい。

番組スタッフのリサーチ不足が原因で今まさに国際問題が起きようとしていたのだ!そして30分後、国際問題の当事者は東京西麻布にあるビルに到着。この建物の中には、中南米合わせて13ヵ国の大使館が入っているという。

中には、これまでラブワゴンが訪れた国も数多く大使同士の話題にも上るはず。さぞかしニカラグア大使は、肩身の狭い思いをしていたに違いない。ついに、プロデューサーがニカラグア大使館へ足を踏み入れる

プロデューサー「こんにちは、フジテレビの者ですけど」

大使館の人「少々お待ちください」

ニカラグアを飛ばしたせいで今度は自分が飛ばされてしまう。その時

大使館の人「どうぞこちらの方に」

プロデューサー「失礼します」

そしてついに大使と対面!こちらが駐日ニカラグア大使のハリー・ボダン・シールズさん。早速、リサーチ不足でニカラグアを飛ばしてしまった事を謝罪するプロデューサー。

果たして、大使の怒りはおさまるのか?すると

ハリーさん「前回ニカラグアに来られなかった事情は分かりました。もう気にしてませんよ。もしあなたがたがニカラグアに来るのであれば歓迎しますよ」

何と、来るなら歓迎するというありがたいお言葉。

という事で、あいのり34ヵ国目はニカラグア。中米で最も広いその国土には、熱帯雨林や火山、湖など豊かな大自然が満ちている。この国の主な産業は、農業と牧畜業。

また、日本はこの国に様々な援助をしており国のあちこちに日本から寄付された橋がかけられている。

 

ニカラグアで大歓迎をうけるあいのりメンバー

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一方、そんな経緯を知るはずもないメンバー達。その時6人の前に現れたのは、とんでもない数のニカラグア報道陣!さらに!空港の外で6人を待ち構えていたのは、派手なブラスバンド!総勢100名のお出迎え!!

そう、ニカラグア政府は、駐日大使の連絡を受け国を挙げて、あいのりメンバーの歓迎を用意していたのだった。そんな事を知らない6人はただボー然と、なすがまま。

出迎えたのは、ニカラグア外務省のアジア局長カルロスさんとノルマンさん。そして

カルロスさん「ようこそニカラグアへ。今回皆さん6人を観光親善大使として歓迎いたします」

何と、6人を観光親善大使に任命!早速、日本からはるばるやって来たVIPとしてTV取材を受ける6人。

その模様は、ニュース速報としてニカラグア全土に生中継された。その時ラブワゴン発見!

ニカラグアのドライバーは政府公認のシドニーさん、47歳。観光親善大使として始まったあいのりニカラグアの旅。そして6人の恋は未知なる国ニカラグアで誰も予想しなかった怒濤の展開を見せる事となる!

 

コータにドレス選んで欲しいとお願いをするみほ

6人がやってきたのは、ニカラグアの首都マナグア。国民のおよそ約3分の1にあたる人口100万人が暮らす大都会。しかし、街には今も馬車タクシーが走る。街行く人々もどことなくのんびりしている。

予想もしなかったニカラグア政府からの大歓迎。観光親善大使に任命された一行には何と、専属のSPが!まさに6人VIP待遇!早速、護衛車に先導され、今夜のホテルへ向かう事に。

未だボー然の6人を乗せ、走る事30分。すると、目の前には、超豪華なホテルが出現!ここはニカラグア一の高級ホテル、インターコンチネンタル。政府が6人の為に用意してくれたニカラグアのVIP御用達のホテルだ。

早速、部屋に通される6人。そこは、豪華なリビングが付いた1泊12万円のスイートルーム!ジェットバス付きのこの部屋は、当然ニカラグア政府のおごり!

さらに、一行の案内役・外務省のノルマンさんが

ノルマンさん「皆さんこれから準備をして5時にロビーに集まって下さい。今夜外務省主宰の晩餐会にご招待いたします」

何と、6人を晩餐会にご招待!クローゼットには、6人の為のパーティー用のスーツとドレスまで用意されていた。すると、ロマンティスト・コータが

コータ「あの緑色のレースっぽいのなんかはみほに合うのかなあ」

そして、晩餐会の衣装に着替える6人。そんな中、おっとり系のみほが

みほ「私その緑のやつがイイ」

まっさきに緑色のドレスを選んだ

みほ“私は緑のドレスに決めました、コータに見てもらいたくて”

ファーストキスを夢見てパプアニューギニアからあいのりしたみほ。初海外で旅になじめずにいた自分をまるで、兄のように優しく支えてくれたのがコータだった。面倒見が良く、リーダーとして旅を引っ張っていたコータ。

そんなコータに、みほは生まれて初めての恋をした。そして、みほの心に芽生えたコータへの想いは日を追う事に、大きくなっていった。

 

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その日の夕方、ホテルのロビーにはあいのり初、スーツ姿の男3人。会社でいつもスーツのカズくんは、エリートビジネスマン風。コータは、ロン毛がホスト風。そして鉄は社長風?

するとドレスに身を包んだ女性陣が登場!元気娘・牛丼屋のゆかちんは、赤のドレスでセクシーに変身。黒でアダルトに決めた居酒屋女将・玲花はウィッグもつけて完璧コーディネート。

そして、コータの為に緑色のドレスを選んだみほは、ひとり緊張。ドレスを着るのは初体験。ここに、ドレスアップした6人が勢揃い。

みほ「緊張する」

コータ「もっと胸張っちゃった方がいいよ」

みほ「うん」

コータ「よく似合ってるよ」

その言葉に喜びを噛み締めるみほ。

 

ニカラグア観光親善大使の晩餐会へ招待される

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そして、観光親善大使の6人は晩餐会会場へ出発。その車内、コータの隣に座り嬉しそうなみほ

みほ「これ(スーツ)は自分で選んだの?ネクタイも全部?」

この、みほの何気ない一言がコータの眠れる知性を呼び醒ます事に

コータ「もし自分で選んだらまず紺のスーツでしょ?で、3つボタンでしょ。でここ(衿)がねとがってるでしょ。あのねここがとがってるのピークドラベルって言うんだけれども普通はこれほら今シングル合わせじゃない?ダブル合わせだとピークドにするのって多いんだけれどもシングル合わせでピークドのやつ持ってんだ。で、多分ベストも着るね」

止まらないこだわりトーク、さらに

コータ「これ(ネクタイ)も今日3回巻いてるのね。生地が薄いから。ここに今へこみが1個あるじゃない。ティンプルっていうんだけれどもこのディンプルがちゃんとした形にならないと気に入らないの。あとこれ大剣と小剣ていうのあの剣って字書いてね。大剣と小剣て言うんだけれどもこの長さが揃ってないと嫌なの」

過去数々のメンバーが引きまくったコータのマニアックで長い話。その話にみほは

みほ“結構みんなは、(話が)長い、長いとか、難しいとか、本当訳わかんないとかボロクソに言うんですけど嫌だなって思った事はないです。独特ではあるけれど、自分の世界をしっかり持ってて周りにどんな事言われようと、自分のスタイルを変えないっていうのは、意志がすごく強い人なのかなって思います。難しい、すごい専門的な話は相槌だけうってあんまり聞いてなかったりします”

…なるほど。

 

なぜか、みほとコータがダンスをすることに

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ラブワゴンを降りた6人は、晩餐会のレストランに到着。メンバー達を出迎えたのは、ニカラグア外務省、そして社交界の名だたるVIPばかり。

こうして日本・ニカラグア両国の首脳が集い友好の晩餐会が始まった。ここで、観光親善大使を代表して、コータが挨拶

コータ「本日はえー大変豪華なディナーにお招き頂きまして誠にありがとうございます。僕達はえー皆さんにこうして招いて頂けるなんて事を知らずにこの国に来てしまいましたけれども皆さんの大変温かい歓迎を受けましてもう一変でこの国が好きになってしまいました。本日はありがとうございます」

コータ大使、見事な挨拶。しかし揃って、得意の英語を披露するカズくんと鉄。コータ大使…沈黙。

今宵のメニューは、この国一番のシェフが腕を振るったフランス料理のフルコース。楽団の生演奏を聞きながら、ワインにシャンパン、豪華料理を頂く。この旅では考えられない夢の様なひと時…幸せな気分に、溺れそうなメンバー達。

そして食事の後はダンスタイム。そんな中、想いを寄せるコータとぎこちなく踊るみほ。その日の日記には

みほ“人を好きになると何でも楽しく思えるんですね。人を好きになると、心が幸せになれるのですね。本当、夢のひと時でした。21年間生きてきた中で今日が最高に幸せな1日だったと断言できる位一生忘れられない日となりました”

 

コータもみほのことが好きだと確信

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晩餐会を終えた夜、メンバー達から離れ、玲花は夜風に当たっていた。南ちゃんの告白を断って以来、玲花の心にぽっかりと穴が空いていた。そんな玲花のもとに近づく人影が、コータだ

コータ「オッス」

玲花「気持ちいいね」

コータ「どう?今日は、楽しかった?」

玲花「うん、最高」

コータ「お酒ちょっと、途中で止めちゃってごめんね」

玲花「ううん、ありがとう。あのままいったら暴走中だったから、きっと今でも」

コータ「あ、良かった」

玲花「どうよコータは最近?楽しく生きてる?」

すると、コータは

コータ「今ね、1つ結論らしいものが見えてて…それぞれ色んな人を見てきて。で、辿り着いたかも」

ニュージーランドからあいのりしすでに6ヵ国を旅してきたコータ。この旅で、ロマンスさんを追い求め次々と、心惹かれたメンバーにアプローチしてきたがその独特な感性が理解されず、想いが叶う事は一度もなかった。

そんなコータが、パプアニューギニアで出会ったみほ。旅に慣れず、泣いてばかりだったみほをコータは、まるで妹のように支えてきた。それは、この旅で誰からも頼りにされなかったコータが初めて感じた人に必要とされる喜びでもあった。

そしてコータは、今までみほを支えてきたはずの自分がいつしか、みほによって支えられていた事に今気付いたのだった

コータ“ただ傍にいたい。傍にいて欲しいとか傍にいたい。すごくでもシンプルなんですけども個人的にはこれが好きの形かなとか思ってて”

コータ“みほだけが、たった1人のロマンスさん。僕はみほのことが好きです”

 

みほからミサンガのプレゼント

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翌日、SP車に先導されホテルを出発したラブワゴン。外務省のノルマンさんに案内される6人。

するとそこには、変わった形をしたモニュメントが。よ~く見ると、本物の戦車がコンクリートで固められていた。

ノルマンさん「ここはニカラグアの歴史的な公園で平和の公園と呼ばれています。ご覧のようにここにあるのは古い戦車や武器で昔戦争で使われたものです」

1981年、ニカラグアで、国民と当時の独裁政権との間に起こった内戦。10年に及ぶ激しい戦いの末、国民は勝利を収め自由を手に入れた。しかし、その代償に、多くの国民が家族を失い多くの建物が破壊された。内戦の傷跡は今もなお、ニカラグアの社会に大きく残っている。

この公園には、当時使われた約3000ものライフルや機関銃などの武器が、コンクリートで固められていた。それは「2度と武器を持たない」という国民の強い意思を表していた。

そんなニカラグアの歴史の側面を知ったメンバー達は、平和の公園で思い思いの時間を過ごす。するとコータがみほを誘った!

みほ「こうやって話すのも久しぶりかな」

コータ、一気に勝負に出るのか?その時!子供たちが…

みほ「コータ、子供がいっぱい」

子供「ミサンガちょうだい」

コータ「さっき皆にあげたんだ。つけてるじゃん」

何かあげられる物がないかと、ポケットを探すコータ

コータ「これどうよ」

みほ「ゴム」

コータ「喜んでくれてる良かった」

お人好しのコータ子供達の相手ばかりで、みほと全く話が進まないでいた。するとみほが

みほ「この石さ取れそうになっちゃうって言ってたじゃん。で、これ今日自分で編んだの。いつも荷物とか持ってもらってるから、体力的な面で絶対勝てないじゃない。やっぱり男の人には。だからこういうので」

コータ「いいの?」

みほ「うん。これからも多分お世話になっちゃうと思うけど。ゆるかったかな?」

コータ「そんな事無いと思うよ。普通に前してたのもこんな感じだったし。すごい良い色だと思うんだけど」

みほからもらった初めてのプレゼント

コータ“手作りミサンガ、すごく嬉しいです。クゥーッ、ヤホーッ”

 

コータの深い傷

平和の公園を後にした6人はブラブラと、マナグア市内を歩いていた。すると学校を発見。ここで、玲花がある事に気付いた

玲花「屋根だけの学校なんだ」

確かに、その校舎には壁がなくその代わりに、金網で周りを囲んであるだけだった。すぐ隣は道路で、車がひっきりなしに通っている。貧しい家庭の子供達が、無料で通う事のできるこの学校。車の騒音と排気ガスの中で、6歳から18歳までの子供達が教室の境さえもないひとつ屋根の下で一緒に勉強しているのだ。

メンバー達は、授業を見せてもらう事に。そんな中、コータは子供達に積極的に話しかける

コータ「おおー、コータ。ユアネーム?名前?ナーメ、何だっけ?」

そして昼食の時間、子供達と給食室に来た6人。すると外でスゴイ数の子供達が行列を作り出した。

実は、寄付でまかなっているこの学校は全員の子供に給食を与えられない。特に貧しい家庭の子を優先し全生徒の半分しかお昼を食べる事が出来ないのだ。

その給食も、マカロニとご飯だけの質素なもの。しかし、いつもお腹をすかせた子供達にとってはこれがご馳走だった。内戦によって、経済に大きな打撃を受けたニカラグアは中米で最も貧しい国の1つとされている。幼い頃から、学校に行かないで家計を助けるために働いている子供たちも多い

玲花「一方ではすごい贅沢してるのにね」

コータ「貧富の差が激しい国ってそういう部分があるよね」

そして、学校を後にするメンバー達。すっかり6人になついた子供達はいつまでもラブワゴンを追い続けていた。子供達と別れ、学校からの帰り道。ひとりのメンバーに異変が…誰とも話そうとせず、外を見つめ、険しい表情を浮かべるコータ。

実はその心にはまだメンバー達が知らない深い傷があった。

 

元のあいのり形式の旅へこだわるメンバー

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その夜、ホテルのレストランで夕食をとるメンバー達。観光親善大使の6人は、ニカラグア外務省持ちで豪華な料理を食べ放題!

しかしこの日ばかりは食事の進まないメンバー達。6人の脳裏には、昼間目にした光景が焼き付いていた。そして夕食後、話題は小学校の事に

ゆかちん「屋根だけの学校っていうのを初めて見て色んな問題があってすごい辛い思いをしてる。でもすごい無邪気に笑ってる子供の顔ってすごいなって。強いなって思ったの」

みほ「でもそれでもさ子供達皆すごい笑顔で唄ったり目がキラキラしててかわいかったり逆にすごい勇気づけられちゃったしさ」

コータ「俺はやっぱ切なかったな。あの子供たちが俺らの事つっついてきたりとかするじゃん。あれは彼らなりの甘え方だとは思うんだけれどもさ。強い攻撃的なっていうかさ、そういう形じゃないと甘えられないとか自分自身の事とかも考えてもあんまり甘え上手じゃなかったよなとかっていう感覚とかっていうのがあって。正直ああいう仕草とか強がってる、そういう仕草とか見てんのすごい切なかったな」

そしてこの時、メンバー達の心にある同じ思いが芽生えていた。

 

翌日、6人が動いた!向かったのは外務省・ノルマンさんのもと

コータ「今回は大変素晴らしいおもてなしを頂きまして本当にありがとうございます。6人で相談した結果、元の旅の形に戻らせて頂きたいと思っています」

大使としてではなく、ニカラグアの現実を受け止めたいという6人。その強い願いを受け止めたノルマンさんは外務省に連絡をとってくれる事に

ノルマンさん「あなた方だけで旅をする事については、何の問題もありませんがくれぐれも注意するようにとの事でした」

外務省快く承諾!

という事で貧乏旅行復活。旅の資金は1人1日、2000円これはニカラグアでの貧乏旅行ギリギリの額。ラブワゴンは首都マナグアからニカラグアを北西に向かう事に。

お世話になったノルマンさんに別れを告げあいのりニカラグアの旅は今、新たなスタートを切った!

 

みほの気持ちも盛り上がってくる

マナグア市民の台所、中央市場。色とりどりの果物や野菜が顔を並べ活気にあふれている。貧乏旅行を再開した6人。まずは、腹ごしらえという事で市場の食堂へ。

早速、ニカラグア人の日常食を注文。1番人気なのがカニなどの魚介類とニンジン、とうもろこし、山芋などを4時間かけてじっくり煮込んだ「ソパ・デ・マル」という具だくさんのスープお値段280円。大好評のスープ。

この肉から、極上のダシが出るらしい。そして、メイン料理が登場!イグアナの姿焼き500円。1匹丸ごとを炭火で丹念に焼き上げたこの料理は、精力増強に抜群。ニカラグア人の大好きなおふくろの味。

ニカラグアの市場に行けばごく普通の食材として、あちこちで売られている。取れたてで、とっても活きが良い。魚屋さんではお魚と一緒に並べられている。実は、さっきのスープの中の肉もイグアナだった。

ゆかちん“自分の体の中に大嫌いな爬虫類がいる。日本に帰りたくなった…”

しかし味の方は

コータ「もろササミ」

鉄「めちゃくちゃうめぇじゃん、これ。焼き肉、焼き肉」

コータに勧められイグアナにみほが挑戦。そして…食べた。

みほ「味はおいしいと思う、うん」

みほ“私は今、コータという存在がいるから毎日楽しい。コータという存在がいるから、強くなれる。今の私はきっと、どんどん変化しているのだと思います。私、恋して確実に強くなっているよ”

 

みほへの気持ちに自信をなくしている鉄

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ロマン市場を出発したラブワゴン。陽気に歌いだしたのは、パイロット候補生の鉄。

得意の歌で、メンバーを盛り上げる!歌をきっかけに大盛り上がりのメンバー達。

カズくん「鉄みたいなの浪漫飛行やね。鉄らしい歌や」

 

その日の午後6人は市内の展望台にやってきた。マナグアの中心にある、この展望台からは緑豊かな街並みが一望できる。

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そんな中、メンバー達から離れた鉄はひとりたそがれていた。パプアニューギニアであいのりした鉄。小さな勘違いから、鉄はみほに恋心を抱き始めた。

しかし、突然、鉄はみほは、自分が好きではないと知らされた。それ以来みほへの気持ちを閉じ込めようとしていた。その一方で鉄はプライドを捨て必死でメンバーに溶け込もうとしてきた。

そしてフィジーの海ではみほの背中を押した鉄。だが皮肉にもその時、自分のみほへの熱い想いを再び確信してしまった

鉄“はっきり言って寂しがりやですし一生一人で生きていけるようなタマではないです。本当は弱いんですよね。それは自分も自覚があって。だからこそ強がっちゃう部分があるとも思ってるんですよ”

自分の弱さを隠し強がって生きてきた鉄。みほへの気持ちに気付いたものの、どうしていいか分からない。今、鉄は錆びついていた。そんな鉄のもとに近づくメンバーが!玲花だ!

南ちゃんと共に、孤立する自分を励ましてくれた居酒屋女将・玲花。同い年で、価値観の近い玲花は、南ちゃんが帰国した今鉄にとってこの旅で1番の理解者だった

玲花「何か前に進んでる?」

鉄「難しい質問だな」

玲花「南ちゃんとさ3人で船でしゃべったじゃん。あの状況から変わったんかなあと思って」

鉄「変わったよ。変わったけど。まあでもないです。はっきり言って。年取ってると色々見えちゃう部分もあるじゃん。同い年だから分かると思うけど」

玲花「鉄は見てて実際裏表無い人じゃない。だからぶつかるんだよね。鉄ある意味損してるよね」

鉄「正直かなり落ち込んだね」

玲花「落ち込まないで」

錆びつきそうな鉄の気持ちが、玲花は痛い程理解できた。

 

鉄を心配するコータ

そしてもう1人、鉄を気にしているメンバーがいた…コータだ!

翌日、コータが錆びつき気味の鉄を誘った。コータには鉄をどうしても放っておけないわけがあった

コータ「多分今の鉄のスタンスとか見てるとすごい自分の昔を思い出してきつくなる」

コータの昔、それは旅の初め、他人に理解し難い独特な感性と不器用な接し方で、メンバー達にキモがられ孤立、いつもひとりぼっちの孤独な旅を続けてきた

コータ「俺もだからトラブルでスタートしてる部分があるから。本当女の子っていうのは一回の失敗っていうのは取り返しつかないんだなっていう風に身にしみて感じたっていうのは俺はあって。この話は多分鉄にしかしない話だけど。他の人にしても意味ねぇから」

不器用な問題児2人には今、奇妙なきずな絆が生まれていた。

鉄「俺でも真面目な話ね、考えるよ本当。優しさとか。やっぱり人の命守る仕事だからさ。いつもこうきちんと毅然としてものを言えるように求められる事がやっぱ多かったのね。でもそれを女の子の前で変えてくのがいいんだろうなとは最近は思うんだよね。そういうジレンマがある正直」

コータ「もし今うまくいかなくっても旅が続く限り(ラブワゴンから)降りて欲しくないね、鉄にも」

鉄「うん」

コータ「頑張ろうって感じで」

鉄「頑張ろう。何か今日良かったね」

コータ「そうかなあだと良いんだけど」

鉄「良かった、良かった」

コータ「ドキドキしながら話したよ」

鉄「何ドキドキ、今更何だよ。何度もケンカしたじゃねえかよ」

コータ「だからさ」

同じ旅の仲間として、鉄を励ましたコータ。しかし、これが鉄の思わぬ行動を引き起こす事になる。

 

みほを誘った鉄

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その日の夕方

鉄「たまには話すか?」

みほ「そうだね、うん」

鉄がみほを誘った。2人が話すのは、鉄がどなりつけたあの日以来

鉄「初めはね、やっぱり正直大分やらかしたと思う、俺は正直。それを言い訳にしちゃうとまあ汚いって言われるかもしんないけどやっぱり(女性に)何話したらいいか分かんなくてね。ほんとに、ほんとにそうなのよ。カッコイイ事しゃべろうっていうのはあったし正直。難しい事話そうっていうのはあったし」

みほ「私はね、何か、何て言うのかな。甘い家庭に育っちゃってお父さんにもあんま怒鳴られた事がなくて。鉄の考え、こういう男の人もいるんだなっていうのが分かった」

鉄「うん、あれは俺も悪かったと思ってる。本当にごめんね」

みほ「鉄もすごい変わったと思う。だからちゃんと鉄の事をしっかりと見ていくよ」

鉄「ありがとう。ああ、良かったあ」

数週間ぶりに2人に笑顔が戻った。そして鉄はみほへの恋をふり出しから始めようとしていた。

 

コータとみほの関係を嫉妬する鉄

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この日、6人がやって来たのは民芸品市場。この市場には珍しい民芸品が集まってくる。中でもこのカラフルなハンモックは1つ1つ手作り。この市場でメンバーが足を止めたのは、アクセサリー売場。

コータ「これさ、やっぱり俺的にね、あくまでも俺的にすっげぇイメージなんだ。透明でほらこれなんか白くてさ、水色も入ってて」

みほ「(私の)イメージ?」

楽しそうなコータとみほ。しかしみほが隣りにいてもコータの心には全く余裕が無かった

コータ“みほは僕の事をどう思ってるんだろう”

この旅で1度も実る事のなかったコータの恋。そして

コータ“みほは色々話しはしてくれてるけど自信になってないですよね”

過去の連続失恋でコータは傷つき自分に全く自信が無くなっていた。

さらに、民芸品市場を歩く6人。すると民族衣装の人々に遭遇。数10種類の民族舞踊があるというニカラグア。中でも最もポピュラーなのが、マリンバに乗せて踊るワルツのような優雅な踊り。

早速、メンバー達も近くの店で民族衣装を借りる事に。それぞれお気に入りの衣装を着て、女性陣が登場

カズくん「お姫様みたいやな」

みほを見て思わずコータもにっこり。だがもう1人みほを熱い視線で見つめるメンバーが。鉄、視線が怖い。

そして6人も踊りの輪の中へ。みほが見つめていたのは楽しそうなコータ。一緒に踊りたいみほはコータの側に近づいていく。すると前に飛び出てきたのは鉄だ

鉄「回れ回れ回れ、幼稚園生みたい?」

鉄、超ゴキゲン。

 

鉄がみほのカバンを半分持つ優しさでアピール

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市場を後にした6人。荷物を持って今夜の宿を探す事に。すると鉄が思わぬ行動に出た

鉄「持ってやるよ」

みほ「平気平気」

鉄「半分、半分、重そうじゃねえか」

何と、鉄がみほのカバンを持つと言い出した!かつてはみほの荷物を持とうとしなかった鉄

鉄「半分だけだぞ」

みほ「半分だけ?」

鉄「そっちそっち」

自分のポリシーを曲げて鉄はこの旅初めてみほのカバンを持った

鉄“僕は僕で恥かしかったですね。コータってこういう恥かしい事平気で出来るんだなと思ってすげえなあと思って。まあ、あいつのよさなんだなと思いました”

歩く事10分。6人は安そうなホテルを発見!しかしあいにく部屋が人数分ないらしい。

次のホテルを探す6人。するとここでも、みほの背後からカバンをうかがう鉄。ところが、

みほ「コータ、こっち半分持って」

コータ「うん、大丈夫?」

何と自らコータに自分のカバンを持ってもらうみほ。みほは鉄にカバンを持ってもらってコータに誤解されたくなかった。これには鉄大ショック!

みほ“恋をしているから、甘えたくなる。頼りたくなる。男の子全員に甘えようとは思っていない。好きな人だけに甘えたいのです”

みほ“恋をすると、相手の事をたくさん知りたいって自然に思うんでコータの事ちょっと深いとこまで聞いてみたい…”

コータを知りたいという想いが、さらに高まっていくみほ。しかし、初恋ゆえの、その純粋な強い想いによってみほは、絶望の波に自ら飲み込まれていく事となる!

 

ゆかちんとカズくんの漫才コンビ誕生!?

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中米ニカラグアの午後…メンバーの目を盗んでさわやか不動産屋・カズくんとゆかちんが2人きりに。そして

カズくん「前々から実は言いたい事があって。今まで言えへんかったけど今言わな…一生後悔すると思うねん」

ゆかちん「ちょっと待って」

カズくんいきなり告白か!?と思ったら

カズくん「病院行って頭診てもろうて来い」

2人「どうもありがとうございました~」

カズくん「こんな感じか。大分マシになってきたな」

あいのり5カ国目に入った元気娘・牛丼屋のゆかちん。トンガから合流した関西出身でノリの良いカズくん。明るい2人は旅の中で意気投合しいつも陽気にメンバーを盛り上げてきた。そして

カズくん「俺ら台本作ろうや。そのうちアホコンビでやるから」

ゆかちん「うん。漫才」

つい勢いで漫才コンビを組む事に!コンビ名はバランスが悪い2人という事で「テンビン」に決定!

そして、この日はテンビンの初公演。今日の為に2人は寝る間も惜しんで練習を重ねてきた。

二人「せーのこんにちは皆さん。テンビンです」

2人の漫才果たしてウケルのか?

ゆかちん「ところでカズくん、旅3カ国目だけど慣れた?」

カズくん「そうやなとりあえず3カ国って言ったらそれなりに時間経ってるしな。結構慣れてきたで俺は」

ゆかちん「私さ、全然慣れないんだよね」

カズくん「何でやねん。お前の方が先輩やろ全然。アホかお前ホンマに」

ゆかちん「カズくん怒ってる顔して怒らないでよ」

カズくん「いやそんな怒ってないけどちゅうかちょっと待て待て」

その日の夕方、ホテルの近くの公園にはカズくんとゆかちんの姿が。しかし

メンバー「…」

ウケなかった…。関西出身のカズくんのプライドはズタズタだった

カズくん「ホンマでも(漫才は)こっちが照れたらアカンでな。こっちが照れたら向こうも照れてまうからさ。自分捨てなアカン」

ゆかちん「私が間を外してボロボロにするの」

カズくん「それを無くすように練習をホンマに必死でしあなアカン」

ゆかちん「私めっちゃ頑張る」

カズくん「成功させたいでなあれは」

漫才の失敗を素直に受け止め、前向きな姿勢のカズくん。そして、カズくんはさらに前向きに理想のカップル像について話し始めた

カズくん「よくあるやん。日本でさ、えっどっちが告白して付き合ったん?とかってさ。おたがい!言うたんねん。そんなん最高やしね。お互いごっつ好きやったから付き合ってん。めっちゃ胸張って言いたない?当たり前やみたいな」

熱い恋愛感を語るカズくんはごっつポジティブだった。

 

コータの深い傷を知ったみほ

翌日、6人は、ドライバーのシドニーさんの知り合いの家を訪ねる事に。メンバーがやって来たのはガルシアさんのお宅。

この日は、日曜日。日曜日には必ず親戚中が集って昼食を食べるのが、この村の習慣。そして、メンバーにもお昼をご馳走してくれるというのでありがたく頂く事に。

一見、チマキのようなナカタマルはトウモロコシの粉を練ったものや、豚肉とご飯、様々な野菜をバナナの皮で包んで蒸し上げた郷土料理。ニカラグアでは、各家庭で日曜日に食べるらしい。

温かい家族に、笑いの絶えない楽しい昼食。メンバー達の表情からも、笑顔がこぼれる。

その日の午後、ガルシア家を後にした6人は、街に繰り出した。そこにはこれから結婚式に向かうカップルが!そこで、メンバーはそのまま近くの教会までついていき結婚式にオジャマする事に。

日曜日、教会はミサに訪れた村の人々でいっぱい。その中で、2人の為の結婚式が行われる。ニカラグアでは新郎新婦と関係のない人達も一緒に結婚を祝う。大勢の村人達に祝福され、永遠の愛を誓った2人。幸せそうなその姿にメンバー達も自分と重ね合わせていた。

 

その夜、結婚式の興奮が未だ冷めやまないメンバー達。

ゆかちん「私単純だからそういうの見ちゃうとすぐに超結婚したい、明日結婚したいと思っちゃう人だから」

カズくん「結婚したいって本気で思える位好きな人を見つけに来たで。やっぱ結婚してた2人とか見てああいう風になりたいと思える人と帰りたいと思ったし、将来結婚して一緒にいるんやったら常に手取り合ってずっと2人で一緒にしたいし」

カズくんは、結婚観もごっつポジティブ!他のメンバーも、結婚や家族の話題で楽しく盛りあがる。しかしそんな中、1人表情の暗いコータ。

みほ「もし結婚したらやっぱり家の家庭がすごい温かかったから温かい家庭にしたいしもし女の子が産まれたら友達みたいに接したいし」

すると、コータが初めて口を開いた

コータ「俺にとっては親が別に理想の夫婦像じゃない。理想の父親像、母親像でもない。親に対しては特に突然キレルね。ふざけんなとか思う部分があるから」

そんなコータの言葉に楽しげだったメンバー達は静まり返ってしまった。

そして深夜、みほは眠れずにひとり考え込んでいた。みほは、今までのコータの言葉を思い返していた

みほ“子供、家族に対して、異常な位反応して時々淋しそうにします。『人に愛されたい』『時々見せる冷たい眼』『自分の居場所』触れていいのかな。何か気になる。コータの中に優しさと冷たさの2つが住んでいます”

みほは、コータの心に宿る別々の人格を見つけてしまっていた。

 

翌日、ホテルを出発する6人。するとみほはコータの隣に座った。みほはどうしても知りたかった、コータの過去に一体何があったのか?しかしなかなか話が切り出せないみほ

みほ“ふれなくてもいい気もするコータの過去。でも気になる”

そして、みほは決心した

みほ「コータはさ、両親に対してさ。ああはなりたくないって言ってたじゃない?」

するとコータは自分の生い立ちをみほに話し始めた

コータ「別に恨んでたりとかそういうわけじゃないんだけれども叩かれる教育。

やっちゃいけない事をするから叩かれるんだけれども叩かれるからこそお袋の事とかも信用できなくて甘える事もできなくて、甘える事もできないから多分寂しい時もあったのかな。

 

弟達にあたるような感じでさ、弟達の事もいじめてたし。それでそうすればまたお袋に怒られる。怒られればやっぱり甘える所がなくて寂しくてまた、あとどっかにあたるとか物を壊すとか」

1972年、コータは尾形家の長男として、埼玉県で生まれた。幼い頃から厳格な両親の教育を受けてきたコータ。しかし、人一倍感受性が強い彼はそんな両親の厳しい教育を素直に受け入れる事が出来なかった。

やがて、親の愛情に対し、不信感を持ち始めたコータは現実から逃げ空想の中に身を置くようになった。学校でも友人関係をうまく築けずその少年時代は孤独なものだった

コータ“いじめられっ子でしたよね。周りと意見が合わせられないっていうのは普通に子供の頃からだったと思うんで。体力も無かったですし、だから手出されたら本当へこむだけっていう感じの泣いて帰るだけで…”

高校進学後もコータは変われなかった。わずか1年で自主退学。人とうまくコミュニケーションをとれずなかなか旅になじめなかったコータ。その背景には、そんな孤独な少年時代の生い立ちがあった。

一方コータとは、対照的な温かい家庭で育ったみほにとってコータのかかえる心の傷はあまりに深く大きなものだった

コータ“彼の中の心のモヤを、私が取り除いてあげたいけれど私にそんな力があるのでしょうか。やっぱり初めての恋、自信がないよ”

今、明らかになったコータの秘密!その心の闇に足を踏み入れてしまったみほ。恋の物語は激しく揺らぎ始めていた!

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南ちゃんが玲花へ告白。玲花が出した答えとは、、、/初代あいのり第153話のネタバレ

初代あいのり152話では、玲花が急に南ちゃんを避けるような態度を取ると、南ちゃんが告白を決意した回でした。 

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153話の題名は「Burning」フジテレビでのオンエア日は2002年12月23日。

 

南ちゃんが玲花へ告白

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告白を決意した南ちゃんがチケットを受け取る。一方、南ちゃんは玲花の元へ向かいながらこの旅を振り返っていた。

2人で協力し仲間を支え、そして、次第に距離を縮めてきた2人。しかし突然見え始めた玲花の影。そして今日、その原因が判明した

南ちゃん“玲花を受け止めよう。なぜなら自分は玲花が好きだから”

その頃、玲花は過呼吸の症状も落ち着き、平静を取り戻していた。そして

玲花“南ちゃんの一言一言を受け止めたい”

そして南ちゃんは再びあの場所へ帰ってきた

南ちゃん「すいません」

スタッフ「ちょっとねぇ。玲花ちょっと具合悪くなっちゃって。もうでも落ち着いた?落ち着いた?」

南ちゃん「大丈夫?寒い?」

玲花「大丈夫。さっきまで冷や汗が」

南ちゃん「じゃあちょっとゆっくり話していくから聞いててくれるかな。俺はずっと女の子に対してね意見ができなかったんだ。でも玲花が来て、そういう事は言わないでくれとかやって欲しくないとかね、そんな事今まで言えなかったのに玲花だから言えたんだ。玲花は今まですごい失ってきたものとか大きいと思うんだ。悔しい思いだとかさ、何でも諦めちゃったりだとかしてきたのがさ、たくさんあると思うの。今も話聞いたし、で、俺はどこまで力になれるか分からないけど2人で乗り越えてきゃいいじゃん。それをさ、俺がそういう時はさ絶対引っ張ってってやるから。俺は玲花の事が大好き。すごい好きだから。だからこれ明日待ってる。一緒に日本に帰ろうぜ。ついて来いよ俺に。俺が絶対引っ張ってってやるから。何度も言うけど。だから一緒に帰ろう日本に。乗り越えようぜ2人で。もうたくさん言ったから。明日待ってるからさ。明日な」

玲花への熱い想いを伝え南ちゃんは去っていった。1人残った玲花

玲花“南ちゃんが震えながら気持ちを伝えてくれた。私も自分の意志で答えを出します”

 

他のあいのりメンバーへ南ちゃんの告白が告げられる

そして南ちゃんの告白が残りのメンバーに伝えられた。

2人のいない帰りの車内では全員、終始無言のまま。しかし、思いは1つだった。

みほ日記“ぜったい上手くいく!南ちゃんの熱い心が玲花に届きますように”

鉄日記“2人で帰国して欲しいと私は強く願う”

カズくん日記“南ちゃんエライ!メッチャほめたるわ。アホー”

ただ南ちゃんの幸せを想うメンバーたち。すると

鉄「これ火事じゃないの?」

それはサトウキビ畑の焼畑の光景だった

コータ「南ちゃんの燃える意志を表しているようだ」

鉄「燃えてるんだアイツ?」

コータ「燃えてるよ。超バーニングだよ。あいつのハート今ごろ」

 

コータがゆかちんを呼び出して、2人でお祈り

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その夜。ゆかちんがコータを呼び出した。

ゆかちん「南ちゃんにはカップルになって帰ってもらいたい。私とコータ同じ気持ちかなぁと思って。コータにパワーもらおうと思ったんだけど。一緒に願ってもらいたいの。パワーを…」

そして二人は祈り始めた。

コータ「南ちゃんが笑顔で帰れますように。とにかく明日いい結果出るよ。そしたらお互いそれを励みにさ頑張ろうぜ、な?」

ゆかちん「頑張るよ。大丈夫」

メンバー全員の想いを背に、明日待ち合わせに臨む南ちゃん。南里始一世一代の大勝負の結末は?

 

玲花が出した答えは、、、

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運命の朝。待ち合わせ場所の教会で1人玲花を待つ南ちゃん。ともに旅してきたメンバーたちもただ静かに、愛すべき南ちゃんの恋の結末を見守っていた。そして玲花がやって来た。

南ちゃん「俺が今まで玲花が無くしてきたものを全部埋めてってやるから。一緒に日本に帰ろう。帰りたい、帰ろう」

ついに迎えた結論の時。果たして玲花が出した運命の答えは?

玲花「私ねここずーっと昨日の夜だけじゃなくて、ずっと南ちゃんのこと考えてたのね。で、気付いた時にはいつも南ちゃんが傍にいてくれて。さとうきび畑で2人でやってる時さ、すごい自然体でいられたのね私。大きく私を包んでくれてて見守ってくれて昨日の告白の時もさ、私の事すべて受け入れてくれてそれで好きって言ってくれたじゃない?すごいその気持ちに感謝してる。でも南ちゃんんの言葉とか行動とかいつも甘えてしまって、南ちゃんの所に逃げれば一番楽なんじゃないかと思って。でも今のままじゃ前と変わらないの。私の目的は自分の力で過去を忘れたい、断ち切りたいの。自分でその目的を果たしたいのね。だからまだ一緒には日本に帰れない。ごめん」

南ちゃん「頑張って」

メンバーの願いは、届かなかった。

 

南ちゃんの帰国。あいのりメンバーとの別れ

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そして、別れのとき

南ちゃん「泣くなって。まだまだ先あんだぞ」

カズくん「アホ。忘れへんでな」

南ちゃん「俺だって忘れねぇよ、絶対」

みほ「一生懸命旅頑張るからね。応援しててね」

南ちゃん「おう。玲花頼むな」

みほ「任せておいて」

南ちゃん「任せた!おいっ!何泣いてんだよ」

ゆかちん「南ちゃん帰っちゃだめー。帰んないで~だめ~」

南ちゃん「仕方ねぇ。これが俺だから」

ゆかちん「南ちゃんいなきゃ嫌だよ~」

南ちゃん「大丈夫大丈夫。絶対ゆかちん自分の力で何とかできるから。絶対大丈夫。玲花頼むな」

ゆかちん「うん。分かった」

コータ「お疲れ様でした」

南ちゃん「おう!長かった…」

コータ「頑張ります。この格好で(初めて)会ったんだぜ」

南ちゃん「あそうだっけ?覚えてねぇよ。男なんか見てねぇもん」

コータ「俺も覚えてないんだけどさ、多分この格好だったんだよね」

南ちゃん「そっか…まぁ頑張っていけばいいと思うよ」

鉄「南ちゃんには色々助けてもらっちゃったけど本当に迷惑かけたと思ってる」

南ちゃん「大丈夫大丈夫。皆分かってるからさ。おう!ありがとう。泣くなよ」

玲花「南ちゃんの気持ちね、絶対無駄にしない…しないから」

南ちゃん「ずっと忘れねぇよ、な」

玲花「うん。ありがとね。南ちゃん」

南ちゃん「じゃあ」

玲花「皆ごめん。あんなに良い人帰らせるような事になっちゃった」

南ちゃん“俺、人の力になれてんのかなぁとかすげぇ気にしてて。でもちょっとでも玲花の力になれたと思えるような事言ってくれたんでそれだけで満足です。人ひとりの力になれれば良かったです”

こうして南ちゃんの5カ国に渡るあいのりの旅は終わった。

 

コータが南ちゃんとの別れが原因で泣き出す

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南ちゃんと別れ、再び走り出したラブワゴン。いなくなって実感する南ちゃんの存在の大きさ。6人はただ、茫然としていた。

そんな中、突然コータが後ろを向いて話し始めた。唐突なコータの話に誰1人耳を傾けようとはしない。しかしコータは1人話し続けた。

1時間後、ラブワゴンはホテルに到着。先にラブワゴンを降りる女性メンバー。すると突然コータが泣き出した

コータ“長旅を共に過ごしてきた南ちゃん。楽しい時も、悲しい時も一緒だった。南ちゃんの帰国。本当は悲しくてなりません”

長い旅を共にして1番の理解者だった南ちゃん。コータには辛すぎる別れだった。

 

あいのりの旅はアメリカへ

翌日。ラブワゴンが向かったのは空港。そう、今日でフィジーの旅は終わり。そして、トゥイさんから渡された航空チケット。それは

鉄「うわっビックリだ!ロサンゼルス」

なんと次の目的地はロサンゼルス!

コータ「ちょっと待って鳥肌立ってきた」

ゆかちん「アメリカ?」

コータ「ヤッホー」

アメリカへの期待に胸躍らせる6人を乗せフィジーから飛行機でおよそ10時間。ついに、6人はロサンゼルス国際空港に到着。

アメリカ入国にメンバー大興奮!しかし、この直後スタッフから思わぬ言葉が

スタッフ「次の国はアメリカではありません。(ここは)トランジット」

そう、ロス経由の便だっただけ。ということで、さようならロサンゼルス。こうして6人は、行き先も告げられないまま別の国に移動することに。

そして10時間後。飛行機はとある小さな空港に着陸した。

一体ここはどこなのか?不安を胸に、飛行機を降りる6人。するとなんとメンバーを出迎えたのは、武装した軍人!何か問題でも発生したのか?

その直後有無をいわさず連行される6人。その時!6人の前に現れたのはとんでもない数の報道陣!さらに!空港の外で6人を待ち構えていたのは、派手なブラスバンド、総勢100名のお出迎え!

自分たちの置かれた状況が全く把握出来ない6人。一体ここはどこで、これから何が始まろうとしているのか!?

全ては12月29日「あいのりスペシャル」で明らかになる!

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玲花の不可解な態度。バツイチを知った南ちゃんが取った行動とは/初代あいのり第152話のネタバレ

初代あいのり151話では、玲花がずっと隠してきた離婚歴。その事実を知らない南ちゃんはピアスをプレゼントして、猛アピールする回でした。 

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152話の題名は「不可解」フジテレビでのオンエア日は2002年12月16日。

 

2人きりで遊園地へやってきた南ちゃんと玲花

玲花に思いを寄せる南ちゃんはこの日、ホテルの中庭を歩いていた。

庭に咲いている花を集め始めた南ちゃん。この時南ちゃんは、昨日の出来事を思い返していた。そして南ちゃんが訪ねたのはみほの部屋。

南ちゃん「ちょっとお花を採って来たんでフラワーアレンジメント作ってもらいたいんだけど。いけそう?」

みほ「うん。何とか頑張ってみよう。南ちゃんには絶対幸せになってもらいたいから」

南ちゃん「ありがとうございます」

 

その夜。南ちゃんは居酒屋女将の玲花を夜の街へ誘った。

やってきたのは遊園地。最初に2人が選んだのは人気No.1の高速観覧車。

花の日記“南ちゃんと2人で久しぶりに遊園地へ出かけた。何も考えず普段の私でいられた”

そんな遊園地からの帰り道

南ちゃん「楽しかったでしょ?」

玲花「うん」

南ちゃん「花。ホテルで庭見てたら(花が)あって」

玲花「すごぉ~い」

南ちゃん「みほに手伝ってもらって」

玲花「難しかった?」

南ちゃん「いやそんな俺、ちょっと…じゃあここに入れていい?とかそんな感じだったから」

玲花「選んだの?花」

南ちゃん「そう花ね、自分で採って。ホテルの人にすみませんって言って」

玲花「白い花ね大好きなの。ありがとう」

しかし、この時玲花は

玲花“急に胸が苦しくなった。自分が崩れそうになる”

 

玲花の不可解な行動

そして翌日。玲花は不可解な行動をとり始める

玲花「鉄あったかい」

南ちゃんの前で鉄に寄りかかる玲花。さらに、

コータ「山形に冷たくて透明のスープの蕎麦出す所があってこれがめちゃくちゃうまいんだ。もう絶対ね、日本に2人で帰ったら山形まで行くね」

玲花「またコータ私?それは。もうコータ告白しちゃうよ。私コータに」

突然態度を急変させた玲花。信じられない光景に南ちゃんは胸が張り裂けそうだった。

 

自分を責める南ちゃん

翌日。久々に澄み渡った青空の下を走るラブワゴン。到着したのはサナサナ村。人口はおよそ900人。漁業が中心のこの村は、ごく一般的なフィジーの田舎のたたずまいを今も残している。

ドライバーのトゥイさんに案内され、村を歩いていると。なぜか、ガングロのおばさん発見!

実はここサナサナ村には、木の粉を顔一面に塗り、カモフラージュして「あるもの」を捕る伝統的な漁があるという。そこで7人も漁に同行させてもらうことに。

すると、村のおばさんが「あるもの」を発見した。タコだ!!サナサナ村に伝わる伝統的な漁とはタコ漁。この漁が行われるのは干潮時。引き潮で逃げ遅れ岩に隠れたタコを手づかみするというシンプルなこの漁。

ちなみに顔を黒く塗るのはタコに人間だと気付かせないため……らしい。

早速、獲れたてのタコを調理することに。水洗いした後、1時間じっくりと茹でて柔らかくする。最後にココナッツミルクを加えて煮込むのがサナサナ村流。

そして夕食。じっくりと煮込んだタコはナイフの通りもとっても滑らか。さらに、タコの煮汁はスープとして頂く。

こうしてメンバーがタコづくしの料理を堪能する中、1人食が進まない南ちゃん。すると

カズくん「南ちゃん食えよ」

ゆかちん「南ちゃん起きてる?大丈夫?」

南ちゃんは今日1日、悩んでいた。それは急変した玲花の態度。玲花は一体なぜ?

ルックスに自信が無く気の利いたセリフも言えないカッコ悪い自分。好きになった女の子に嫌われるのが怖くてぶつかることを避けてきた南ちゃん

南ちゃん“自分はいざとなったら好きな子には何も言えねぇとか好きになった子には嫌われたくないだとか。そういうのがスゴイあったりして”

南ちゃんは玲花に何も言えない不甲斐ない自分を責めていた。

 

南ちゃんの一番の相談相手コータ

翌日。ホテルの屋上で洗濯をする7人。南ちゃんは、洗濯物を山のように貯めこんでいた

カズくん「南ちゃんとは旅の期間もちゃうからな。汚れもちゃうんやね」

南ちゃん「キレイになんない。本当に」

そんな南ちゃんを尻目に次々と洗濯を終えていくメンバーたち。その結果、1人取り残されてしまった南ちゃん。するとコータが

コータ「何か手伝える?分けろよ。いいじゃん」

更に鉄も

鉄「こういう風に1個ずつ洗ってくのよ」

南ちゃん「あ、はい。皆さん迷惑かけまーす」

鉄「全くなぁ」

こうして、南ちゃんの洗濯を総出で手伝い始めたメンバーたち。

そう、いつしか南ちゃんは、この旅でメンバー全員から信頼され、愛される存在になっていたのだ。

ゆかちんにとっては、恋の先輩。カズくんにとっては1番の親友。みほにとっては、頼れる旅の先生

南ちゃん「男の人にさガーンて怒鳴られた事無かったでしょ今まで。自分の中で整理つける事もできたと思うしある程度はね。泣くなよ~」

鉄にとっては、大切な相談相手

南ちゃん「俺はやっぱ(鉄の)言葉がきつかったりするのもあると思うの。でも絶対好きなら諦めちゃだめだよ。もったいないから。腹くくったほうがいいよ。そっちの方がカッケーって」

そして、ニュージーランドから5カ国を共に旅してきたコータにとって南ちゃんは一番の理解者だった。

オーストラリアのキャンプ場で食事の片付けをしていた時いきなり薪を割り始めたコータ。自分の殻に閉じこもったコータを1番心配したのは南ちゃんだった

南ちゃん「コータ何やってんの?薪割りいいよやんなくても。今なこういう状況でコータが1人で薪割りして皆何やってんのとかじゃなくて何で?何でそうなっちゃうの?みたいな気持ちだから俺は言ってんの。それをコータがそうやってどんどんなっていくのが俺は嫌だから言ってんの。グチじゃなくても何でも聞いてやるから。だから薪割りは今する事じゃねぇべって言ってんの。分かれよそんぐらい。だろ?だったらもういいべ。取りあえず皆で楽しく行こうよ今は。な、よし来た」

メンバー全員から愛されている南ちゃん。誰もが南ちゃんにだけは幸せになって欲しいと願っていた。

仲間たちの友情を感じたこの一瞬。そして、これが南ちゃんにとってこの旅最後の思い出になった。

 

バツイチを告白した玲花

翌日。フィジーを走るラブワゴン。その車内、南ちゃんは1人思い返していた。それは理解できない玲花の行動。そしてあの発言

南ちゃんの日記“今言わないと自分自身も前には進めない。今までといっしょだ”

意を決した南ちゃんは玲花を誘った。そして、勇気を振り絞り、南ちゃんは玲花に話し始めた

南ちゃん「じゃあ帰ろっかとか言ってたじゃん。そういうのをね俺は軽くは聞きたくねぇんだ。帰ろうよって簡単に言うけどやっぱ最終的にはこの旅ってのはそこじゃん。だから俺は最後に一緒に帰ろうよって言いたいんだ。玲花を見てて時々皆の輪にいるんだけどすげえ悲しそうな顔してる時とかあるんだ。悲しいって言うか淋しそうな顔っていうか。俺も玲花も恋愛をしに来てるわけじゃん。だから俺はそこだけはすごい頑張ってほしい。絶対に諦めて欲しくないし」

この時、玲花はある決意を固めた

玲花“南ちゃんの気持ちに逃げるのはイヤだからちゃんと心の内を南ちゃんだからこそ話さなければと思う”

そして

玲花「私ね、南ちゃんにだけはねどうしても言っておきたい事があって」

南ちゃん「聞くよ全然。言ってみ」

玲花「うーん…すごく言いづらくてでも言わなきゃいけないと思ったのね。私ね、バツイチなんだ」

南ちゃん「・・・」

ついに南ちゃんに自分の過去を打ち明けた玲花

玲花「すごい仲の良い友達がいたの。それでね亡くなっちゃって。で、それをきっかけに自分もおかしくなっちゃって。ずっと精神状態が不安定で、10キロ近く拒食症になって、その旦那の家からとりあえず実家に戻ったの。向こう(夫)も熱心にいつ帰ってくるんだ?とかいつ戻ってくるんだ?って言ってくれてたのね。だけど会わなくなってきて強がったりして意地を張ってね、別れる事になったの。それからどんだけ優しくしてくれる人に出会っても何度も同じ失敗しちゃって…それがね…」

南ちゃん「頑張って言ってみ」

玲花「だから今の私っていうのは自分でも分かってるの。情緒不安定なのは。だからスゴイ強くなりたいと思ったの。でも南ちゃんにはちゃんと言おうと思って」

南ちゃん「ありがたいもん。偉い。偉い。それ聞いてなかったらこのままいっても俺はさ、どうなったか分からないけどもさ。ちゃんとそういうの話してくれればさ、アレだし…玲花はさ、私は存在する意味が無いとか言ってたじゃん。意味ないかもって。でも俺にとっては玲花がいたからリタイアしないで済んだし。もうずっとパプアの途中位から玲花のことが好きだったの俺。で、今さ過去とか聞いてそれを俺は忘れさせてやりたいし…ちょっといいや待って、ちょっと待ってて。ちょっと待っててね」

そう言い残し、南ちゃんは突然その場を立ち去ってしまった。

 

南ちゃんが急いでチケットを取りに行く

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会話の勢いでオキテ破りの告白をしてしまった南ちゃん。

そんな南ちゃんが向かったのは……ラブワゴン。しかしこの時、玲花の身にある異変が!

玲花「息が苦しい。息ができない。どうしよう。手が痺れ始めた」

慌ててスタッフが玲花に駆け寄る!それは、パプアニューギニアで倒れたとき診断された、過喚気症候群の症状。

しかし、玲花の状態を知らない南ちゃんは

南ちゃん「玲花に告白するからチケット下さい」

果たして南ちゃんは告白することができるのか!?

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玲花には実は離婚歴があった。その事実を知らない南ちゃん/初代あいのり第151話のネタバレ

初代あいのり150話では、みほが鉄の妥協を許さない言動に苦しさを感じていたころ、南ちゃんと玲花の間に恋が芽生えだした回でした。 

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151話の題名は「プライド」フジテレビでのオンエア日は2002年12月9日。

 

南ちゃんが玲花へピアスをプレゼント

フィジーを旅する7人。この日やってきたのは街の市場。貯めてきた旅の資金の中から全員におこづかいが支給されることに

メンバー「ありがとうございます」

すると南ちゃんが1人ある場所へと向かった。

実は3日前、居酒屋女将の玲花と南ちゃんの間でこんな会話が

南ちゃん「超ピアス欲しい~ずっと同じやつやってるからさ」

というわけで、玲花にプレゼントするピアスをこっそり探しに来た南ちゃん。予算は10ドル。果たして足りるのか?

南ちゃん「ハウマッチ?」

店員「2ダラー」

これは安い!しかしここは貧乏旅行の常識。南ちゃん、さらに値切る。そして

南ちゃん「プリーズ!10ダラーオンリー」

10ダラー?なんと自分で値段を釣り上げる南ちゃん!その結果

南ちゃん「センキュー」

南ちゃん、2ドルのピアスを10ドルでお買い上げ!大喜びの南ちゃん。店のおばさんはもっと大喜び!

その日の午後。南ちゃんはすぐさま玲花を呼び出した

南ちゃん「俺的にはねやっぱ女の子が欲しいなあとか言ってたりしたらさ。やっぱそういうのに使いたいんだよね。あんま分からないからさ、こういうの。プレゼント買ってあげたことないし、あげる」

玲花「ありがとう。もうっ、そういうクサイ事やってくれちゃって!」

南ちゃん「いやいやクサクないよ。たださやっぱ俺そういうことしたいんだよね」

玲花「うれしい~」

 

若奈にも過去にピアスをプレゼントしていたことを暴露される

その夜。玲花にピアスをプレゼントし、上機嫌の南ちゃん。しかし、この後コータの何気ない一言が南ちゃんを奈落の底へ突き落とすことになる。

コータ「昔ねぇ女の子にね、ピアス1組ずつプレゼントしたっていういいやついたよ」

南ちゃん「バカじゃないの?」

コータ「お前じゃんか」

玲花「…」

実は南ちゃん。以前にもピアスを旅の女性メンバー全員にプレゼントしたことがあったらしい。

南ちゃん「皆が欲しい欲しいっていうからさ、仕方ないからさ。で、誰1人つけてなかったからな」

コータ「いやつけてたじゃん。若奈は最後までつけてたよね。だから若奈、片方無くしちゃったからさ、また買ってやってたじゃん」

知られたくない過去を暴露された南ちゃん。

 

南ちゃん改造計画

その夜、男性陣の部屋では

南ちゃん「ピアスの話しをするなよ」

コータ「俺ね、途中になってから気がついた」

南ちゃん「何で女の子3人にあげた位でとまんないの?」

コータ「本当ゴメン、本当ゴメン」

南ちゃん「バカだよこの人。つけてたじゃん、若奈がとか…お前バカかっつうの。で、若奈が無くした後、また買ってあげてたじゃん?バカ?」

カズくん「ゴメン、関西的にはごっつうけんのよ、これ」

南ちゃん「違う、うけないんだって。俺本気だもん!」

鉄「いや、分かるよ。分かるけど」

南ちゃん「そうなんだけどでも…。ピアスをあげたってなったら今日もピアスあげて。お前バカか?って話に」

カズくん「今日の今日やからな」

鉄「その子も聞いてるからな」

南ちゃん「聞いてたよ~」

カズくん「南ちゃん!おいしい~」

南ちゃん「おいしくねぇよ。明日どうやって言い訳すりゃあいいんだよ俺」

1時間後。話題は移って南ちゃんの顔について。

カズくん「改めてね。正面から見るとおもろい顔してる」

南ちゃん「何を言ってるの?」

カズくん「すんげぇおもろい」

南ちゃん「ダメ?」

カズくん「うん。カッコ悪いよ」

そこで、さわやか不動産屋カズくんによる南ちゃん改造計画がスタート

カズくん“南ちゃんの恋を心から応援したいと思う。ガンバレ”

そして2時間後。南ちゃんがなんとここまで回復!カズくん、お見事!

 

翌日。朝食をとる6人。変身した南ちゃんは遅れてくる予定。果たして女性メンバーの反応は?そしてついに南ちゃんが現れた

ゆかちん「あれ、南ちゃんカッコ良くなった?ちょっと待って、立って。南ちゃんちょっとカッコいいよ」

玲花「南ちゃんて太ってないんだね。すごい引き締まったよね。新メンバーみたいだね」

南ちゃん改造計画大成功!

 

みほと鉄の関係は相変わらず、冷めきっている様子

この日ラブワゴンが向かったのは、ビジレブ島の山間部。走ること4時間。見えてきたのはブクヤ村。この村の人口はわずか900人。フィジー伝統の「ブレ」という家々が今でも残っている。

そして、村の訪問に欠かせないのが、腰に巻きつける1枚の布。これはフィジーの正装「スル」そしてもう1つが、この「カバ」と呼ばれる物。

「カバ」とは、コショウ科の植物「ヤンゴナ」の根を乾燥させたもの。この粉末を水に溶いて飲むのだという。こうして7人は、ブクヤ村の酋長の元へ。

早速、カバを作り始めた。フィジーで村に入るためには必ず飲まなければいけないカバ。が、泥水そっくり。

まずは酋長が一杯。続いて南ちゃん。果たしてそのお味は?微妙な味らしい。

この日、村に泊めてもらうことになった7人。すると、コータのいつものおかしな話が止まらない

コータ「あの、一割何分何厘って言うじゃない。あれって昔「割」って言葉使わなくて「分」から始まったんだ。分厘毛糸忽微繊沙塵…虚空清浄とか」

メンバー「何それ?アハハハ」

しかし、更に飛び出すコータのマニアックな知性

コータ「他にもあるよ。ピカソの名前とか。パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パオロ・ファン・ネボムセノ・マリア・デ・ロス・レメディオス・シブリアノ…ルイス・イン・ピカソ

するとみほが

みほ「そうなんだ~すごいね」

コータ「ちゃんと発音できないけど」

ゆかちん「何だろうねその才能。もっと違うところに生かせればいいんじゃない?」

みほ「えーでもすごいよ。私に無いもの沢山持ってるから」

コータ「あとね、円周率の小数点以下25ケタまでとか」

みほ「うん、うん、うん」

コータ「あとね、あとね、あとね」

こうしてブクヤ村の夜は、静に更けていった。

お世話になったブクヤ村の酋長にお礼を言い、再び走り出したラブワゴン。車内ではパイロット候補生の鉄とファーストキスを夢見るみほが隣同士に。

しかし2人は何も話さない。思えば、勘違いから始まった鉄のみほへの想い。しかし「日本全国中の恥さらしじゃねぇか俺は」あの日以来、みほと話せなくなってしまった鉄。そして今日もまた「……」

 

フェリー翌日。7人はフェリーで移動することに。そんな中、鉄は1人、デッキにいた。楽しそうなメンバーをよそに1人ぼっちの鉄

鉄“今、1人が寂しい”

そして鉄が誘ったのは南ちゃんと玲花。

鉄「辛かったね~。正直やっぱ(みほと)話せない状況だったね俺も。厳しいと思うんだよ。そう色々俺も色々考えてんだけど」

鉄は南ちゃんと玲花にこの旅で初めて自分の悩みを打ち明けた。

玲花「鉄のプライドみたいなのがあってそこをちょっと変えてみて」

鉄「そうなんだよ。それ良く分かってんだよ俺も」

南ちゃん「いいよ。いい事だよ。好きな子とケンカしたって毎日一緒にいられるんだよ。日本でケンカしたらいれねぇぜ一緒に。最高じゃん」

玲花「そこで終わりだもんね」

南ちゃん「最高じゃん。何か嫌な事あってもいれんだよ。一緒に。それだけで力もらえんじゃん。いけるよ」

鉄「よっしゃ~やってみますか」

 

翌日。7人は昼食をとるためレストランへ。すると、鉄が話し始めた

鉄「スゴイ記録があってね。携帯2週間まるで鳴んなかった」

南ちゃん「それ携帯持たない方がいいよ」

鉄「本当どうしようかなあと思ったもん。もう充電するの止めたんだよ。だから」

南ちゃん「それね携帯持たない方がいいよ。持ったら淋しいだけじゃん」

鉄「どうして俺が(携帯)持たない方向に話しが進んでるの?じゃあ私が友達になってあげるよとかそういうの無いの?」

南ちゃん「無い無い無い」

鉄「優しくね~」

プライドの高かった鉄が、メンバーの前で初めて見せたもう1つの顔。この時、鉄の中で何かが変わり始めていた。

 

みほのコータへの気持ちに気付いて、何もできない鉄

再び走り始めたラブワゴン。すると見えてきたのは真っ青な海。フィジーで最も美しいといわれるナタンドラビーチ。透き通るような青い海はまさに南の楽園フィジーならでは。

そんな美しいビーチを前に、カズくんはゆかちんと南ちゃんは玲花とそしてコータは1人で砂浜を歩き出す。

その結果、あとに残されたのは鉄とみほ。再び気まずい空気が2人を包む。その時鉄がある事に気がついた。それはコータに向けられたみほの視線。すると鉄は

鉄「みほ、コータの所行きたいんだろ」

みほ「勇気が出ない」

そんな弱気なみほの言葉を聞いて鉄は

鉄「行って来いよ。行かなきゃしょうがないだろ。頑張って」

みほ「ありがとう」

そしてみほは、コータの元へ歩き始めた。コータを想うみほに勇気を与えた鉄。しかし

鉄“その瞬間、私は悟った。強い熱い彼女への想いを”

改めてみほへの想いを確信した鉄。しかし鉄は、どうする事も出来なかった。

 

玲花には実は離婚歴があった!

眩しく照りつける太陽の下、ビーチで過ごす7人。そんな中、南ちゃんと居酒屋女将の玲花は日光浴を楽しんでいた。

玲花「元気だね。ゆかちんは。ね、音が聞こえるでしょ。こういうの一番好き。私」

南ちゃん「まったりしてんのが?」

玲花「この時間が一番いい」

ゆったり流れる時間に身をゆだねつつ、南ちゃんはこの旅を振り返っていた。一時はバラバラになってしまったメンバーの絆。しかし、2人で力を合わせて乗り越えてきたこの旅。南ちゃんは今、玲花の存在の大きさを改めて実感していた

南ちゃん「見ててね、玲花はすごい人の事を考えてあげてるし、例えば特に女の子の事。俺らが気付かないような女の子でしか気付かないような所もすごい気付いてあげてると思うの」

玲花「じゃあちょっとは役に立ったのかな」

南ちゃん「それはどうしてかな」

玲花「自分の存在っていうかね、つい見失っちゃうの」

南ちゃん「何で自分をそうやって言うのよ」

何も答えることが出来ない玲花

玲花“南ちゃんは私の存在を認めてくれる。でも、私はあのことを思い出してしまう”

そして玲花は

玲花「何か悲しくなってきちゃったよ」

南ちゃん「なん…何でだよ。大丈夫?何でだよ。大丈夫?大丈夫?」

玲花「意味分かんないけどさ。悔しくて悲しくなってきた」

南ちゃん「大丈夫、大丈夫」

玲花「何か生きてる意味が分からなかったんだもん」

南ちゃん「全然意味あるって。大丈夫」

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その日の夕方。南ちゃんはカズくんに玲花のことを相談した

南ちゃん「今日話してていきなり暗くなったりとかさ、すげぇ寂しそうな顔したりとかさ。だから見てらんなかった俺」

カズくん「でも分からんけどね。俺はあの子見ててすげぇ影があるように見えるんだけどね」

その頃、玲花はスタッフの部屋にいた。そして昼間見せた涙の訳を話し始めた

玲花「正確に別れたのは去年の10月なんですけど3年前に家を飛び出してそれからもうずっと別居生活を」

スタッフ「え?彼氏と…」

玲花「あ、もう結婚してたから」

玲花には離婚暦があった…。そんな事実を知らない南ちゃんは

南ちゃん「俺の中ではねすごい過去を聞いても俺はそんなの気になんないし。俺はいくよだから。関係ねぇし」

カズくん「やっぱりでももっと話した方がいいんじゃない?もうちょっと時間かけるべきやと思うで」

さらに玲花は離婚の原因についても話し始めた

玲花「痩せてました」

スタッフ「今よりも痩せてた?」

玲花「38キロ位になって過食症と拒食症の繰り返しで」

3年前、親友の突然の死をきっかけに、精神的なショックから拒食症に陥った玲花。実家に戻り静養するうち夫とも気持ちがすれ違い始め玲花はやり直すきっかけを失った。

それから2年後、夫は別の女性との道を選び玲花は離婚届にハンを押した。

カズくん「でも南ちゃんの前で言うのは良くないと思うんやけど俺ならもう一回考え直しちゃう」

南ちゃん「うん。仕方ない。俺好きだもん、だって」

カズくん「それ言われると返す言葉もないけどさ」

南ちゃん「だからいいんだよ。俺もうこんなやり方しかできないからさ。俺の場合は」

「ご飯だよ~」

カズくん「はーい。まあまた話そうよ。取りあえず焦んな。頑張ってきた長旅がぶち壊しになんで」

南ちゃん「もういいとこまで来てるよ。俺は。完璧」

カズくん「アカンて」

バツイチ拒食症の過去を持つ玲花。その事実を知らない南ちゃん。2人の前に、今、暗い影が落ち始めていた。

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南ちゃんの優しさに気付き、玲花の心境にも変化が現れる?/初代あいのり第150話のネタバレ

初代あいのり149話では、みほがコータの優しさに触れて、徐々に恋をしていく回でした。 

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150話の題名は「鉄」フジテレビでのオンエア日は2002年12月2日。

 

みほを応援していこうと決意をした鉄

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急ぐこともなく、せまいトンガをのんびり走るラブワゴン。その時聞こえてきたのは軽快な音楽。そんな音楽に誘われ、集まってくる人々。7人も中を覗いてみることに。

するとなぜか大歓迎を受けるメンバーたち。その理由はトンガ国営放送で流れた先日のニュース。なんと番組の視聴率は60%!7人は一夜にして有名人になっていた。

トンガではお祝いごとがあると歌って食べて大いに騒ぐのが基本。この日は86歳のおばあちゃんの誕生日だったのだ。

そんなトンガの主食はイモ。トンガには6種類のイモがあり温暖な気候のおかげで1年中、収穫できる。ちなみにこのイモは1メートル以上になるカペという品種。

この日用意されたイモは合計150キロ。これを銀紙で包み、バナナの葉をかけさらに土で覆って蒸し上げること2時間。するとネットリとした食感の蒸しイモが完成。

そして本日のメイン料理は、5時間かけて焼き上げた子豚の丸焼き。トンガ流の豪快なもてなしに大満足の南ちゃん。わずか1時間で全て平らげた。

 

翌日。海でくつろぐメンバー達。そんな中1人考え込む鉄。

自分はもちろん、他人にも厳しく接する鉄。鉄の厳しさの裏にはパイロットを目指して人一倍努力してきた自負があった。

鉄がパイロットへの憧れを抱き始めたのは物心がついたばかりの3歳の頃

鉄“テレビでやっぱその大空をジャンボが飛んでるシーンとか多分見たと思うんですよ。帰って来た父さんに開口一番、飛行機に乗りたい”

息子の夢を知ったお父さんは飛行機の図鑑と共にある言葉を送ったという『飛行機に乗りたいならパイロットになれ!』以来、ひたすらパイロットを目指した鉄は超難関の航空大学校を受験。しかしそこに待っていたのは挫折の連続だった

鉄“僕4回目に受かったんですよ。何でも試験なんかそうですけど結局そこで諦めるやつが大体落ちるんです。羽目を外す時も一生懸命外す。訓練も一生懸命やるっていう主義が航大なんですよ。そん時にこう必死で生きようとする自分があるんですよ”

「努力すれば夢は必ず叶う」そんな人生哲学を持つ鉄。だからこそ鉄は「この旅で強くなりたい」というみほを応援しようと決めた。しかし旅を続けるうち、自分の荷物を持てないみほの態度に幻滅していった。みほにもっと目標に向かって努力して欲しい。

 

好きが故に、みほを問い詰めてしまう鉄

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翌日。想いを寄せるみほに強くなってもらうために鉄は話し始めた

鉄「コータとね荷物持って2人で歩いてるのとか見てるしやっぱり持たせちゃいけないと思うんだ俺。例えば2人がくっついて日本帰ってからは持ったりすると思うよ、俺だって。でも相手の為を思って時には我慢するのも俺は愛情だと思ってるの。俺の愛情はそういう愛情なの」

みほの日記には

みほ“私は自分のペースで強くなっているつもりです。鉄の言葉が苦しいです”

みほ「わたし…この旅で頑張ってないかな…」

みほの素直な問いかけに鉄は

鉄「どうしてもやっぱわかってもらえない?だってさ、そういうところを無視して強くなってるって認めて下さいっていうのも無理だろう」

鉄の厳しい言葉に何も答えられないみほ。そんな2人のただならぬ雰囲気に玲花と南ちゃんは気付いていた。

そしてラブワゴンは海に到着。元気の無いみほを優しく気遣う玲花。一方、南ちゃんは鉄の傍に

南ちゃん「いやいやキツイって。女の子にはやっぱ旅自体もさ辛いのもあんだ。鉄は強ぇから女の子はやってけねぇからさ」

勘違いから始まった鉄の恋。そして鉄が真実を知る日が刻一刻と近づいていた…。

 

ラブワゴンの悪い雰囲気を断ち切ろうとするコータとカズくん

翌日。思い思いに過ごす7人。しかし7人の雰囲気は最悪。そんな中、さわやか不動産屋のカズくんとロマンチストコータは

カズくん「どうなんのやろう。ちょっと心配やけどねマジで…」

コータ「何が心配?」

カズくん「今はね、ほらまだラブとかさ。そういうレベルじゃないやん。まだね。だからさ今はね仲間が心配。何やねん」

コータ「この旅でさ、俺以外で恋愛のことラブっていうヤツ」

カズくん「ラブ?合わしてんて今」

コータ「いたよ、いた」

カズくん「やべぇちょっと待って。ちゅうかさ正直ね。俺は暗いと感じとうよ」

新メンバーのカズくんはギクシャクしている仲間の雰囲気を心配していた。するとコータが

コータ「じゃ盛り上げて行こう2人で!じゃ、ペリーの開国交渉の話」

カズくん「長いっもう」

コータ「長いよ。6分15秒の芸だからね。ネーエ、開国シテクダサーイ」

カズくん「誰やねんそれ」

コータ「ペリーだってば」

カズくん「わからんちゅうねん」

コータ「いや、だから黒船のペリーさんだってば」

カズくん「いや、知っとうけど。何でそんなしゃべり方やねん」

カズくんは相談する相手を間違えていた。

 

みほに謝りたい

その日の午後。1人海でたたずむパイロット候補生の鉄。パイロットになるという子供の頃からの夢だけを追いかけてきた鉄。人一倍純粋な鉄はみほの言葉をすっかり勘違いしていた。

そしてこんな事もあった。鉄の腕に結ばれたミサンガ。それはみほが相談のお礼にと鉄にプレゼントしてくれたもの。その時、鉄は思った。みほは自分とカップルになって帰りたいんだ

鉄“まだみほに伝えたい事いっぱいあるんだ。そして何より謝りたい”

 

翌日。公園で昼食をとることにした7人。

すると鉄がみほを誘った。鉄はみほに厳しく注意しすぎた事を謝ろうとしていた。しかし「…」

そしてランチを食べ終わると鉄はようやく話し始めた

鉄「俺も結構真にとっちゃう人間なんでさ、でも俺は正直欠点なんだけど」

鉄が謝ろうとしたこの時みほの一言でついに鉄は自分の勘違いに気付かされる。

みほ「どう3人見てて、今恋愛できそう?」

鉄「そうだね。お互い好きって気持ちが…ねぇ」

みほ「私今ちょっといいなぁって思う人はいる。だから恋してみる。お互い頑張ろうね」

みほから告げられた思いがけない言葉。いつもは冷静な鉄もこの時は自分の感情を押さえる事が出来なくなっていた

鉄「まぁハッキリ言って俺の気持ちを勘違いさせるような事言って欲しくなかったね」

みほ「私、鉄の事好きとか言ったっけ?」

鉄「言ってないですね~そうそう、言ってないよ。ハイハイ僕の勘違い。コソコソコソコソまぁよくやってくれたわいっ。日本全国中の恥さらしじゃねぇか!俺は」

みほの側から立ち去る鉄。するとみほは泣き出してしまった。

そんな様子を見てみほに駆け寄る玲花

玲花「怖かったね、怖かった」

 

南ちゃんと玲花の関係に変化が!?

そして翌日、鉄とみほの一件を目撃した玲花は南ちゃんに相談した

玲花「ぶっちゃけ仲間がね。仲間じゃない」

南ちゃん「俺はちょっとの間だけ…」

玲花「様子伺ってた?」

南ちゃん「えーっと」

玲花「でもね、それも南ちゃんらしくない。っていうか熱くないよね」

南ちゃん「うん。だから飯食ってる時とか何かの時に俺がっつうか言う。言った方がいいと思うし言う!けど…場を悪くしたらゴメンな」

この日の玲花の日記には

玲花“南ちゃんと一緒にぶつかっていこうと思った。頑張ろう、南ちゃん”

 

そしてその夜。夕食を食べ終えたとき、南ちゃんが話し始めた

南ちゃん「俺はずっと旅してきて今まで俺もないくらい雰囲気悪いなってずーっと思ってたんだ。全員がどっか流しちゃってる。ぶつかるのにビビッてるっていうか。何でかっつーとそれぞれが思いやってねーからだし」

そして、玲花が核心に触れる

玲花「自分はどういう風に思われてると思う鉄?」

鉄「…」

コータ「取りあえず、誰の責任かを今解いてもしょうがないと思うな」

南ちゃん「でもそれで上手くいくんだったらこんな事になってねぇよ」

玲花「何でああいう言葉遣いになっちゃうんだろうなって。それは鉄に私は言いたい」

鉄「俺はやっぱり長年そのやっぱり訓練学校にいたから。ストレートに物を言い合える中で生きてきたから」

南ちゃん「訓練学校通ってきて、やっぱ俺もそうだし、みほだって全員育ってきた環境違うし考えてる事が違うじゃん。でも感覚の違いなんて埋まんないもんだと思わないんだ。努力すれば埋まるんじゃないかと思うのね。何故そこを俺は仲間のために頑張れないのかなと思うんだけど」

そしてついに鉄は

鉄「言い方は悪いと思うし皆が指摘した事は全部悪いと思うよ」

仲間たちの言葉を受け止め鉄は1人考え込んでいた

鉄“今日は自分に向き合えた瞬間があった。みんなに感謝しないと”

自分の行動を深く反省した鉄。そしてこの時、もう1つ鉄にはある想いがあった

鉄“でも、みほの気持ちを誤解していた事、誰にも話すことはないだろう”

想いが真剣だからこそ、ついみほに怒鳴ってしまった鉄。鉄は今みほへの気持ちを閉じ込めた。だがそれは同時に、鉄にとって本当の旅の始まりを意味していた。

 

あいのりの旅はフィジーへ

この日ものんびりトンガを走るラブワゴン。するとなぜか見えてきたのは空港。さらに

ゆかちん「何かなんでサム涙目なの?」

そして、

サム「グッバイ…」

実は琵琶湖ほどの広さしかないトンガタプ島。あれほどゆっくり走っていたラブワゴンでさえすでに島を一周してしまったという。

その結果トンガを後にした7人は急きょ次の国へ移動することに。

3時間後。7人が到着したのは、あいのり33ヶ国目フィジー諸島共和国

南太平洋の楽園フィジーは世界有数のリゾート地。フィジーは古来から様々な文化が行き交い南太平洋の十字路と呼ばれてきた。この国には植民地時代に労働力としてやってきたインド系の人々が人口の半分近く(45%)住んでおりフィジー系の人々とそれぞれ文化伝統を守っている。

青空を期待していたメンバーたち。しかし外はあいにくの雨。するとラブワゴンを発見!

フィジーのドライバー、トゥイさん。身長190センチの元ラグビー選手。するとトゥイさん、ナンバープレートを見ろという

メンバー「お~スゲェ!!」

何とそれは「AINORI」と描かれたナンバープレート。実はここフィジーでは、数字とローマ字を使えば誰でも好きなようにナンバーを決める事が可能。そこでフィジーのラブワゴンのナンバーはAINORIに。

旅の資金は1人1日2400円。これはフィジーの物価にあわせた貧乏旅行ギリギリの額。ルートはここナンディをスタートしビジレブ島を東へと向かうことに。

 

曇り空の下を走るラブワゴン。するとラブワゴンの隣りを何かを積んだ長い列車が走っている。

この列車はサトウキビ専用のサトウキビ列車。収穫時期の毎年6月から12月にかけ24時間休まず運行するフィジーの風物詩。観光産業と並んで、フィジーでは砂糖の生産も盛ん。

そこで7人はドライバー、トゥイさんの知り合いサダさんの畑を手伝うことに。

まずはサダさん、サトウキビを味見させてくれるという

玲花「甘いね」

そして早速7人はサトウキビの収穫作業のお手伝い。

そんな中、南ちゃんは思いを寄せる玲花とイイ感じ。

南ちゃん「皆、無口で仕事やっててもおもしろくないよ!声出して、声出して」

この日の2人の日記には…

南ちゃん“今日はみんなが楽しそうで何よりです。これから玲花にアピールしていこう”

玲花“やっとメンバーが1つになれた気がする。良かったね、南ちゃん”

 

翌日。玲花が南ちゃんを呼び出した。

南ちゃん「良かったよ。でもな…」

玲花「ね。良かった。皆で話した時の南ちゃんカッコ良かったね。私が言いたい事も良く言ってくれるなぁと思って感心したの。決める時は決めんじゃんと思って。やっぱり思った通り熱い男だと思って」

すると玲花は今の自分の気持ちを話し始めた

玲花「何かスゴイ不安だったのずーっと…燃えるような恋ができるかなぁとか。でもちょっと希望の光が見えてきた。すごいちっちゃいけどね、その希望の光は」

南ちゃん「良かったじゃん」

南ちゃん“気がつけば南ちゃんの側にいる。南ちゃんは私に温かく夢を見させてくれる”

今、動き出した玲花の想い。南ちゃんに恋の奇跡は起こるのか!?

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コータの自然な優しさに触れて、みほが遂に恋をした!?/初代あいのり第149話のネタバレ

初代あいのり148話では、綱喜の告白を受けたものの、ゆかちんは100%の気持ちになれず、告白を断る。更にコータとの恋も終わる回でした。 

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149話の題名は「優しい男」フジテレビでのオンエア日は2002年11月25日。

 

新メンバーカズくんが合流!

パプアニューギニアを走るラブワゴン。この日向かったのは空港。

実は今日でこの国を離れることに。ドライバーと別れ、メンバーたちは次なる国へ。

向かった先は、パプアニューギニアから3700キロ離れたトンガ王国。大小およそ170の島々からなるこの国は、日付変更線のすぐ西に位置しているため、世界で一番早く朝を迎える国。

温暖な気候と豊富な食材に恵まておりトンガの人々はとにかくよく笑い、よく食べる。大柄な人が多くトンガはガリバー旅行記に出てくる巨人の島のモデルになった国とも言われている

ゆかちん「人少ないね」

やけに閑散とした空港前。

その時、ラブワゴン発見!しかし、近づいてみると

南ちゃん「あれっ!?ドライバーは?」

なぜかドライバーの姿がない!すると

ゆかちん「あれじゃないの?」

木陰にドライバーを発見!しかし熟睡中。寝起きのよい陽気なこの男性が、トンガのドライバー、サムさん。

旅の資金は1人1日およそ2400円。これはトンガでの貧乏旅行ギリギリの額。ちなみに、この国のお金には全て現在の国王ツポウ4世が描かれている。

旅のルートは、首都のある、ここトンガタプ島が中心。果たしてのどかな国トンガには、どんな恋が待ちうけているのか?

 

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翌日。今日は新メンバー合流の日。

車内では女性メンバーが理想の男性新メンバーを発表。こちらがその理想像。身長178cm、関西人、O型と細かい条件がぎっしり。

ゆかちん「顔はもう爽やかだね…爽やか重視だよね」

南ちゃん「期待しすぎ」

そして、最も重要な条件がこれ

玲花「あくまでもやっぱり普通の人」

普通の人。ちなみに今のメンバーはロマンティスト、ガッツキ、勘違い。

走ること20分。新メンバー発見!

カズくん「はじめまして。三重県から来ましたカズくんです」

カズくん(23)は三重県出身で不動産屋勤務。結婚相手を見つけたいという爽やかサラリーマン。

コータ「趣味は?」

カズくん「テニスとかスノーボードとか」

玲花「爽やかだなー」

ゆかちん「予想通りだよ」

まさにカズくん、女性陣の予想通りさわやか系の普通の人!

 

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新メンバーカズくんが加わり、再び7人になったラブワゴン。すると

レポーター「ハーイ。トンガ国営放送から来ました。皆さんにいくつか質問をしたいのですが」

鉄「トンガの国営放送の方だそうです」

何と国営放送直々の取材!説明によると、トンガは小さな国で滅多に事件など起こらないため珍しいピンクの車を是非取材させて欲しいとのこと。

ということで7人のTV出演が決定!早速インタビューを受けることに。しかし

南ちゃん「南里始です」

コータ「日本語しかしゃべれないので」

取材は全て英語。ここで活躍したのは鉄。さすがパイロット候補生の鉄。しかしこの直後、鉄のプライドがズタズタに!

そのワケは…。

カズくん「I don’t have…」

ゆかちん「すごいうまいじゃん。全然喋れないかと思ってたのにさ」

実はカズくん、語学勉強のためカナダへ留学した経験があり、英語はペラペラ。その結果、この日の鉄の日記には

鉄“おい、おい、こりゃてーへんだ。妙案を練らないと…”

 

南ちゃんの片思いが全く玲花に届いていない様子

その日の午後。ドライバーのサムさんが、7人を自宅に招待してくれた

メンバー「お邪魔しま~す」

そして、7人はサムさんの家でトンガ男性の特別な優しさを知る事になる。

こちらがサムさんの愛妻エレノアさんと娘のブラーインちゃん。そして事件は、7人がサムさん一家となごやかに談笑する中、突如発生した

エレノアさん「座ってないで早く洗濯してよ」

厳しい奥さんの言葉にサムさんは

サムさん「イヨ(OK!)」

そして言いつけ通り、留守中に溜まった家族全員の洗濯物を文句も言わず必死に洗い始めたサムさん。そんな旦那の働く様子は、エレノアさんがしっかりとチェック。

さらに洗濯を終え、ようやく落ち着いたサムさんに再びエレノアさんの厳しい視線が

エレノアさん「サム!夕食の準備を始めて」

するとサムさん、またしても言いつけ通り夕食の準備を開始。実はトンガには、「女尊男卑」の風習があり、家事を男性が行う家庭は多い。そう、女性に尽くすことこそがトンガ男性の優しさなのだ。

 

こうして、サムさんの料理が完成!さすが島国トンガ。新鮮な魚貝類を使ったシーフード料理が並ぶ。

夕食後。今日取材された番組が放送されると聞き、待ち構える7人。すると

アナウンサー「トンガ王国で日本の恋愛テレビ番組あいのりの撮影が行われました」

そしていよいよ7人のインタビューが放送される瞬間が近づく。あれ?1人メンバーが足りない気が。

鉄「オレオレオレ…」

鉄は放送時間の都合でカット!だがこのあと南ちゃんがテレビで衝撃発言をする!

カズくん「好きな人いますかって?」

南ちゃん「間違いなくいます」

何と南ちゃん、国営放送で熱愛宣言!この日のメンバーの日記には、

カズくん“南ちゃんの恋は合流の時すぐ分かった”

ゆかちん“南ちゃんがんばれ”

みほ“恋のパワーってすご~い”

南ちゃんの恋、みんなにバレバレ。しかし当の玲花は

玲花“南ちゃんの思ってる女の子と幸せになってほしい”

 

みほへゾッコンの鉄

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翌日。せまいトンガをゆっくり走るラブワゴン。その車内、仲良く話しこむパイロット候補生の鉄とファーストキスを夢見るみほ。みほの笑顔を見ながら鉄は思い出していた

鉄“みほが私と初めて話したとき、強くなって帰りたいと涙をポロポロ流した。その時の彼女の姿に私は芯の強い、熱い思いを感じた”

あの日以来、鉄の中で日に日に大きくなるみほへの想い。

鉄「みほもここに載るんだよ」

みほ「載るかなあ。載れるといいんだけどね」

鉄「そりゃ載れるだろう」

みほ「アピールとかだよね」

鉄「好きな人にラブコールを送っておけばいいんだよ。そうすると男の方もバカじゃないから、あーそうかなって」

鉄“ガッチリ彼女のハートをつかんだ。絶対に逃さない”

 

みほの荷物を自然と持つコータ

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この日、ラブワゴンがやって来たのは、トンガの首都ヌクアロファ。1万8千人の人々が生活するこの街はトンガの政治、経済の中心地。国王が住む王宮もこの街にある。

早速、今夜のホテルを探すことにした7人。すると、真っ先にラブワゴンを降りみんなのために献身的に荷物を下ろすコータ。

こうして街を歩き始めた一行。するとコータ、今度はみほに

コータ「両手あいてるからさ。それハンドル2つにわけなよ」

そしてコータはみほのカバンを一緒に持ち始めた

みほ「あ楽だ…ありがとう」

その時コータにカバンを持ってもらうみほの姿を鉄は見てしまった。鉄は、みほが話した旅の目標を思い出していた

鉄“人に荷物を持ってもらう。持ってあげてる人も自分の荷物で精一杯。優しさってなんだろう?なんでもしてあげること?”

大好きなみほの目標を叶えてやりたい。強くなる為に優しく見守っていきたい。鉄は複雑な想いでいた。

 

コータの優しさと鉄の優しさ

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その夜。部屋でくつろぐメンバーたち。すると、洗濯を終えた鉄が、コータの部屋に向かった。

鉄「あいのりは自然にそういうのあるよね。男の人が荷物を持つっていう」

南ちゃん「でもそれは仕方ないんじゃないの?」

鉄「俺は荷物持たしてると幻滅させられる」

コータ「それが良く分からない」

鉄「その表面的なもので持ってもらう事をいけないっていう事じゃなくて。ただ重たいから持ってもらってるっていう様な子だったら、もう俺はガキに見えるんだよ」

コータ「俺の考え方としては助け合いだからね。弱い部分は助け合いたいからこそ男と女っていうのは一緒にいたいって思うんだけれども。助け合ってるからこそ何かあったら弱くなるんだろうな」

鉄「俺はコータの優しさ否定はしないんだ。まあやっぱり俺もそういうのできたらいいなって思うし。本人に何歩も足りないその意思の弱さがあるって見抜いちゃうと、冷たくする事で反抗心をね出したんだよ。やっぱり俺そういう発想になっちゃうんだよね」

弱い部分を助けるというコータの優しさ。厳しく見守るという鉄の優しさ。男の優しさとはあなたならどっち?

 

この日、街を散歩する7人が目にしたのはトンガの人たちが腰に巻いている不思議な飾り。そして市場へ行ってみると店で売られていたのは、トンガの民族衣装。すだれのような物は女性用の正装『キエキエ』スカートの上から腰に巻きつけて使う。一方、のれん型は男性用の『タオバラ』ヒモを使って腰に巻きつける。

そこで7人も男女それぞれ『タオバラ』と『キエキエ』を購入。その日の午後。トンガの正装のお披露目タイム。久々のスカートに女性メンバーもご満悦。

そして、トンガの正装のまま訪ねたのはドライバーサムさんの知人ジョーさんの家。

そしてジョーさん、木を運んできた。さらに斧で真っぷたつに。すると出てきたのは「オファト」という虫。なんとトンガでは生のままかぶりつく。

実はこのオファト。胃腸の働きを整え、食欲回復に効果があるといわれる薬。早速7人も挑戦。トップバッターは南ちゃん。果たしてそのお味は

南ちゃん「味しない」

そんな中、完全に逃げ腰のカズくん、ゆかちん、みほの3人。するとジョーさんが

ゆかちん「やめてよ!来ないで!!」

逃げまどうカズくんとゆかちん。そしておっとり系のみほがジョーさんにつかまった。

初海外がパプアニューギニアとなったみほ。旅の初めはほとんど食事を口にする事が出来ず時には泣き出すこともあった。先日もやっとニンジンを食べられるようになったばかり。

普通に食事するだけでも必死だったみほにオファトを食べられるはずが…、あっ口に入れた!そして

みほ「飲んだ!」

みほ“私、虫を食べました。逃げたくなかった。飛び込んでいくことの大切さ。今、実感しています”

 

みほはコータと話をすることで自信を得ていた

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翌日。すこぶる体調の良いみほの元へコータが

コータ「昨日でも気合い入ってたでしょ?」

みほ「得意分野でもないし。全然苦手なんだけどとにかく気持ちだけ一生懸命頑張ろうと思った」

コータ「そうな、そうな。俺もそんな感じだからな。最初は(みほの)目があんまり開いてなかった感じ。下向いちゃって、どっちかっていうと伏し目がちな感じでっていう感じだったのが途中位から目がパッと開くようになって。全然何か目が明るくなってきて目には手が生えてないけれども目に手が生えてるとしたらその手が完全に前に来てる感じ。いいんじゃねぇの。何だろう、みほも変わりたいとか強くなりたいとかっていう、来てるわけじゃん。で、自信の根拠ってさぁ自分自身に何かがないとないじゃん。自分自身に根拠があると思った事に関しての自信はもっとガシガシやってっちゃったらスゴイ人になるような気がする」

みほ「自分の意志を伝えるって事が自分に自信に繋がるんだよね、絶対」

みほはこの日コータと話すことで成長しつつある自分に少しだけ自信を持つことが出来た。一方、この日のコータの日記には

コータ“みほに話しながら自分に話しかけていました。心、穏やかです”

コータはゆっくりと流れるトンガの時間を楽しんでいた。

 

翌日。サムさんに誘われ、7人はある場所へ。その場所とは、大柄な人が多いトンガを象徴するような場所。

実はトンガでは、国のイメージを一新させるため『ダイエット推進運動』が進行中。

中でも人気なのが格闘技の動きを取り入れたコンバットエアロビクス。そこで、トンガに来てからあまり運動もせず連日食べ過ぎのメンバーたちはコンバットエアロビクスに参加することに。

そんな中、上半身裸になり、一人張り切るコータ。恋愛小説家なのにこの肉体。ジムに通って鍛え上げたという。

そして1時間後。エアロビクス終了。するとコータの背中を誰かが拭いている。みほだ。この日のみほの日記には

みほ“人を好きになるとその人のそばにいたいと思うのですね。私、コータに恋してます”

ファーストキスを夢見るみほに芽生えたコータへの想い。みほは恋に傷ついたコータの心を癒せるのか?

だがそこには、まだ何も知らない1人の男が立ちはだかろうとしていた。

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綱喜の告白を受けて、ゆかちんが出した答えとは??コータの思いは?/初代あいのり第148話のネタバレ

初代あいのり147話では、綱喜がゆかちんへ告白をしたものの、過去を隠したままだと嫌だというゆかちんが再度、綱喜を呼び出した回でした。

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148話の題名は「想変われない・・・変わりたい・・・」フジテレビでのオンエア日は2002年11月18日。

 

ゆかちんが過去の出来事を綱喜へ伝える

今まで誰にも言えなかった自分の過去を伝える決心をしたゆかちんは綱喜の部屋へと向った

ゆかちん「綱喜?ごめんね突然。ちょっといい?」

予想もしないゆかちんの呼び出しに、戸惑う綱喜。

ゆかちん「ごめんね突然。どうしても1つだけ聞いてもらいたい事があって私がこの旅に来た目的は大きく言うと自分を変えたいのね。

自分を変えたいと思ってこの旅に参加したの。で、それは何でかって言うと私が高校3年生の時に付き合ってた人がバイクの事故で亡くなったのね。

 

その日私はいつものように家に送ってもらってその帰り道に事故に遭っちゃって私はあの日にもし私と会ってなかったら多分彼は事故に遭わなかったと思うの。

彼のためにも100%の気持ちで相手に気持ちを伝えたいっていうのは私の精一杯の誠意だと思うのね。私はこれから一晩じっくり一生懸命に考えて明日自分の納得する100%の気持ちを伝えたいと思う」

綱喜「うん。分かった」

ゆかちん「ゆっくり寝てね」

その場に1人残った綱喜はゆかちんにかける言葉が浮かばなかった

綱喜“やっと謎が解けたというかああいう事だったとは想像もつかず。まあでも最後に聞けて良かったです”

そしてスタッフがコータの部屋へ向かった

スタッフ「綱喜がゆかちんに告白をしました」

コータ「あーそーっすか。うーん…」

綱喜の告白を聞いたコータはこの後、ずっと黙ったままだった。

そして、この日のコータの日記には、ただ一言

コータ“行かないで”

 

ゆかちんが出した答えとは、、、

翌朝・・・

待ち合わせ場所でラブワゴンは運命の2人を待っていた。そして、2人はホテルを出た。

パプアニューギニアで出会った熱血モデル綱喜とゆかちん。その恋にいよいよ答えがでる。

ラブワゴンの中では共に旅してきたメンバーが2人の来るのをじっと待つ。その時!綱喜が来た。果たして綱喜の熱い恋はどんな結末を迎えるのか?

そしてゆかちんが来た。綱喜の告白でついに心の壁を開いたゆかちんが出す答えとは・・・?

綱喜「おはよう。昨日は話してくれてありがとう。その彼ができなかった事、ゆかちんに伝えられなかった事、俺がやるから。ずっとゆかちんの側にいたい。ずっとゆかちんを見ていきたい。もっともっと知らないゆかちんを知りたい。だから一緒に帰ってほしい」

心配そうに2人を見つめるコータ。果たしてゆかちんの出す答えとは、、、

ゆかちん「綱喜は私にとって初めての新メンバーで一緒にパプアニューギニアを旅して長いようで短い間だったけどすごい楽しかった。昨日私は一生懸命自分の気持ちに正直に向き合って出た答えは今、私は綱喜の気持ちに答えられる自分がいなくて今ここで綱喜に好きって言えない自分がいるから。中途半端な答えを出す事はどうしても私にはできない。それが私の正直な気持ち。ごめんね。一緒に帰れない」

綱喜「分かった。最後に約束。絶対にそのこだわりの100%になったら絶対に告白して帰ってきて」

ゆかちん「ありがとう」

心の全てを綱喜に伝えたゆかちんは1人ラブワゴンへと戻る。

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綱喜との別れ

そして綱喜がメンバーとの別れに向かう

綱喜「皆、短い間だったけどすっげーおもしろかったよ。俺は皆に出会えた事を誇りに思う。一生忘れない。だから俺の分まで良い恋して良い旅して帰ってきてほしい」

みほ「ありがとね」

鉄「俺も頑張るよ。マジで。マジで頑張る」

玲花「綱喜。早いよ」

綱喜「大丈夫?体に気をつけて。頑張れ応援してっから」

コータ「楽しかったよ本当に」

綱喜「皆頑張れよー」

綱喜を残してラブワゴンは再び走り出した。ゆかちんとたくさんの想い出を乗せたラブワゴンが小さくなり消えていく。綱喜はあふれる涙を抑える事が出来なかった

綱喜“俺が好きになった人だけに自分の納得いくように旅をして告白して帰ってきてほしいです。それは絶対に”

綱喜の熱い恋はラバウルの澄んだ青空に静かに消えていった・・・。

 

再び走り出したラブワゴン。ゆかちんは溢れる涙を止めることが出来なかった。一方コータは、そんなゆかちんの姿に気付きつつも何も出来ずにいた。

それから時は流れ数日経ってもいつもの笑顔が戻らないゆかちん。隣に座るコータは、ゆかちんになんと声をかけていいのか悩んでいた。

そんなある日の夕方、物思いにふけるコータ。コータは自分の旅を振りかえっていた。

独特のロマンチックな感性が受け入れられず片思いの連続。そしてゆかちんにも・・・。ゆかちんと話したくても向き合いたくても踏みこめなかった自分

コータ“結局分かったのは俺本当に好きだったんだって”

コータは今、大きな決断の時を迎えようとしていた

コータ“ゆかちんと向かい合うべきところまで来たようです。それがゆかちんを諦めることになろうとも逃げることだけは許されません”

 

コータとゆかちんのすれ違い

そして翌日コータがゆかちんを誘った

コータ「ゆかちんが俺が何かゆかちんに質問すると、それはコータに言いたくないって。でも俺はそれを言われた瞬間に逆に壁を感じてたんだ。もちろん言葉が無くて分かりあえたらさーその方がベストだと思うよ。でも俺とゆかちんの間に何もない以上、もっともっと沢山しゃべんないと。正直俺、ゆかちんとの事っていうのは、とにかく材料が無いんだ。もう俺本当に。だって何も知らないんだもん。綱喜の事とかも。ふぅ~」

ゆかちん「ごめんね。綱喜から告白されて1日寝ないで考えてでもその好きって気持ちが100%に達してなかったから断ったんだよね。やっぱね綱喜断って、やっぱり告白断るのってすごい辛い。だからもし誰かに告白されたら私は多分もう断ることは辛いから逃げちゃうと思う」

するとコータは

コータ「それなんか二重に卑怯だね」

ゆかちん「卑怯でしょ」

コータ「もう断るのが嫌だから、だから断らない。何それ?綱喜の事100%じゃないから振ったんだとしたら正直俺、個人的に最低だと思うし」

ゆかちん「じゃあ質問していい?ハッキリその人に好きって言えない状況でその人に好きだから一緒に日本に帰ろうって言われたら帰る?」

コータ「帰る」

ゆかちん「私はそれができないの」

コータ「だから俺は…」

ゆかちん「そうだから別にいいよ。卑怯だって何だって言われてもいいよ。だけど私は私の中でやらなきゃいけないこと沢山あるし」

コータ「うん」

ゆかちん「私のスタイルなんだから」

コータ「いいんじゃないの?」

ゆかちん「うん。別に卑怯だと思ってていいよ。私は逆にそっちの方が卑怯じゃないかなと思うよ。同じ言葉を返したいから私は言うけど」

コータ「ごめん。いや違うのとにかく」

ゆかちん「だから私の・・・」

コータ「あの、違う。ちょっと待って。ごめん、もうね。ゆかちんと今話しててね。ごめん、俺もそうなんだろうけど。俺もそういう対応してるんだろうけども売り言葉に買い言葉にしか聞こえてこない。これ以上、話してもしょうがないんじゃないかな」

 

ゆかちん「コータにこうやって色々話して・・・。今ね。反省する部分やっと知らなかった自分も気付いたしやっぱ言われなきゃ分からなかったから言われて良かったと思うし、言ってくれて素直にありがとうって思うし。いつかコータが恋したりとか私が恋した時に相談に乗れるような関係にしたいし」

コータ「なるほどね。うん。分かった。それでこの話は終わりにしよう」

そして、コータは1人走り去っていった。

コータ“俺の中ではやることやりきったかなって思ってますね。正直ショックですけれどもやっと気持ちがクリアーになったなっていう・・・”

コータ「いかに落ち込まないか・・・。いかに落ち込まないか・・・。いけるでしょ」

こうしてコータが抱き続けてきたゆかちんへの片思いは、終わった。

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