南ちゃんの優しさに気付き、玲花の心境にも変化が現れる?/初代あいのり第150話のネタバレ
初代あいのり149話では、みほがコータの優しさに触れて、徐々に恋をしていく回でした。
150話の題名は「鉄」フジテレビでのオンエア日は2002年12月2日。
みほを応援していこうと決意をした鉄
急ぐこともなく、せまいトンガをのんびり走るラブワゴン。その時聞こえてきたのは軽快な音楽。そんな音楽に誘われ、集まってくる人々。7人も中を覗いてみることに。
するとなぜか大歓迎を受けるメンバーたち。その理由はトンガ国営放送で流れた先日のニュース。なんと番組の視聴率は60%!7人は一夜にして有名人になっていた。
トンガではお祝いごとがあると歌って食べて大いに騒ぐのが基本。この日は86歳のおばあちゃんの誕生日だったのだ。
そんなトンガの主食はイモ。トンガには6種類のイモがあり温暖な気候のおかげで1年中、収穫できる。ちなみにこのイモは1メートル以上になるカペという品種。
この日用意されたイモは合計150キロ。これを銀紙で包み、バナナの葉をかけさらに土で覆って蒸し上げること2時間。するとネットリとした食感の蒸しイモが完成。
そして本日のメイン料理は、5時間かけて焼き上げた子豚の丸焼き。トンガ流の豪快なもてなしに大満足の南ちゃん。わずか1時間で全て平らげた。
翌日。海でくつろぐメンバー達。そんな中1人考え込む鉄。
自分はもちろん、他人にも厳しく接する鉄。鉄の厳しさの裏にはパイロットを目指して人一倍努力してきた自負があった。
鉄がパイロットへの憧れを抱き始めたのは物心がついたばかりの3歳の頃
鉄“テレビでやっぱその大空をジャンボが飛んでるシーンとか多分見たと思うんですよ。帰って来た父さんに開口一番、飛行機に乗りたい”
息子の夢を知ったお父さんは飛行機の図鑑と共にある言葉を送ったという『飛行機に乗りたいならパイロットになれ!』以来、ひたすらパイロットを目指した鉄は超難関の航空大学校を受験。しかしそこに待っていたのは挫折の連続だった
鉄“僕4回目に受かったんですよ。何でも試験なんかそうですけど結局そこで諦めるやつが大体落ちるんです。羽目を外す時も一生懸命外す。訓練も一生懸命やるっていう主義が航大なんですよ。そん時にこう必死で生きようとする自分があるんですよ”
「努力すれば夢は必ず叶う」そんな人生哲学を持つ鉄。だからこそ鉄は「この旅で強くなりたい」というみほを応援しようと決めた。しかし旅を続けるうち、自分の荷物を持てないみほの態度に幻滅していった。みほにもっと目標に向かって努力して欲しい。
好きが故に、みほを問い詰めてしまう鉄
翌日。想いを寄せるみほに強くなってもらうために鉄は話し始めた
鉄「コータとね荷物持って2人で歩いてるのとか見てるしやっぱり持たせちゃいけないと思うんだ俺。例えば2人がくっついて日本帰ってからは持ったりすると思うよ、俺だって。でも相手の為を思って時には我慢するのも俺は愛情だと思ってるの。俺の愛情はそういう愛情なの」
みほの日記には
みほ“私は自分のペースで強くなっているつもりです。鉄の言葉が苦しいです”
みほ「わたし…この旅で頑張ってないかな…」
みほの素直な問いかけに鉄は
鉄「どうしてもやっぱわかってもらえない?だってさ、そういうところを無視して強くなってるって認めて下さいっていうのも無理だろう」
鉄の厳しい言葉に何も答えられないみほ。そんな2人のただならぬ雰囲気に玲花と南ちゃんは気付いていた。
そしてラブワゴンは海に到着。元気の無いみほを優しく気遣う玲花。一方、南ちゃんは鉄の傍に
南ちゃん「いやいやキツイって。女の子にはやっぱ旅自体もさ辛いのもあんだ。鉄は強ぇから女の子はやってけねぇからさ」
勘違いから始まった鉄の恋。そして鉄が真実を知る日が刻一刻と近づいていた…。
ラブワゴンの悪い雰囲気を断ち切ろうとするコータとカズくん
翌日。思い思いに過ごす7人。しかし7人の雰囲気は最悪。そんな中、さわやか不動産屋のカズくんとロマンチストコータは
カズくん「どうなんのやろう。ちょっと心配やけどねマジで…」
コータ「何が心配?」
カズくん「今はね、ほらまだラブとかさ。そういうレベルじゃないやん。まだね。だからさ今はね仲間が心配。何やねん」
コータ「この旅でさ、俺以外で恋愛のことラブっていうヤツ」
カズくん「ラブ?合わしてんて今」
コータ「いたよ、いた」
カズくん「やべぇちょっと待って。ちゅうかさ正直ね。俺は暗いと感じとうよ」
新メンバーのカズくんはギクシャクしている仲間の雰囲気を心配していた。するとコータが
コータ「じゃ盛り上げて行こう2人で!じゃ、ペリーの開国交渉の話」
カズくん「長いっもう」
コータ「長いよ。6分15秒の芸だからね。ネーエ、開国シテクダサーイ」
カズくん「誰やねんそれ」
コータ「ペリーだってば」
カズくん「わからんちゅうねん」
コータ「いや、だから黒船のペリーさんだってば」
カズくん「いや、知っとうけど。何でそんなしゃべり方やねん」
カズくんは相談する相手を間違えていた。
みほに謝りたい
その日の午後。1人海でたたずむパイロット候補生の鉄。パイロットになるという子供の頃からの夢だけを追いかけてきた鉄。人一倍純粋な鉄はみほの言葉をすっかり勘違いしていた。
そしてこんな事もあった。鉄の腕に結ばれたミサンガ。それはみほが相談のお礼にと鉄にプレゼントしてくれたもの。その時、鉄は思った。みほは自分とカップルになって帰りたいんだ
鉄“まだみほに伝えたい事いっぱいあるんだ。そして何より謝りたい”
翌日。公園で昼食をとることにした7人。
すると鉄がみほを誘った。鉄はみほに厳しく注意しすぎた事を謝ろうとしていた。しかし「…」
そしてランチを食べ終わると鉄はようやく話し始めた
鉄「俺も結構真にとっちゃう人間なんでさ、でも俺は正直欠点なんだけど」
鉄が謝ろうとしたこの時みほの一言でついに鉄は自分の勘違いに気付かされる。
みほ「どう3人見てて、今恋愛できそう?」
鉄「そうだね。お互い好きって気持ちが…ねぇ」
みほ「私今ちょっといいなぁって思う人はいる。だから恋してみる。お互い頑張ろうね」
みほから告げられた思いがけない言葉。いつもは冷静な鉄もこの時は自分の感情を押さえる事が出来なくなっていた
鉄「まぁハッキリ言って俺の気持ちを勘違いさせるような事言って欲しくなかったね」
みほ「私、鉄の事好きとか言ったっけ?」
鉄「言ってないですね~そうそう、言ってないよ。ハイハイ僕の勘違い。コソコソコソコソまぁよくやってくれたわいっ。日本全国中の恥さらしじゃねぇか!俺は」
みほの側から立ち去る鉄。するとみほは泣き出してしまった。
そんな様子を見てみほに駆け寄る玲花
玲花「怖かったね、怖かった」
南ちゃんと玲花の関係に変化が!?
そして翌日、鉄とみほの一件を目撃した玲花は南ちゃんに相談した
玲花「ぶっちゃけ仲間がね。仲間じゃない」
南ちゃん「俺はちょっとの間だけ…」
玲花「様子伺ってた?」
南ちゃん「えーっと」
玲花「でもね、それも南ちゃんらしくない。っていうか熱くないよね」
南ちゃん「うん。だから飯食ってる時とか何かの時に俺がっつうか言う。言った方がいいと思うし言う!けど…場を悪くしたらゴメンな」
この日の玲花の日記には
玲花“南ちゃんと一緒にぶつかっていこうと思った。頑張ろう、南ちゃん”
そしてその夜。夕食を食べ終えたとき、南ちゃんが話し始めた
南ちゃん「俺はずっと旅してきて今まで俺もないくらい雰囲気悪いなってずーっと思ってたんだ。全員がどっか流しちゃってる。ぶつかるのにビビッてるっていうか。何でかっつーとそれぞれが思いやってねーからだし」
そして、玲花が核心に触れる
玲花「自分はどういう風に思われてると思う鉄?」
鉄「…」
コータ「取りあえず、誰の責任かを今解いてもしょうがないと思うな」
南ちゃん「でもそれで上手くいくんだったらこんな事になってねぇよ」
玲花「何でああいう言葉遣いになっちゃうんだろうなって。それは鉄に私は言いたい」
鉄「俺はやっぱり長年そのやっぱり訓練学校にいたから。ストレートに物を言い合える中で生きてきたから」
南ちゃん「訓練学校通ってきて、やっぱ俺もそうだし、みほだって全員育ってきた環境違うし考えてる事が違うじゃん。でも感覚の違いなんて埋まんないもんだと思わないんだ。努力すれば埋まるんじゃないかと思うのね。何故そこを俺は仲間のために頑張れないのかなと思うんだけど」
そしてついに鉄は
鉄「言い方は悪いと思うし皆が指摘した事は全部悪いと思うよ」
仲間たちの言葉を受け止め鉄は1人考え込んでいた
鉄“今日は自分に向き合えた瞬間があった。みんなに感謝しないと”
自分の行動を深く反省した鉄。そしてこの時、もう1つ鉄にはある想いがあった
鉄“でも、みほの気持ちを誤解していた事、誰にも話すことはないだろう”
想いが真剣だからこそ、ついみほに怒鳴ってしまった鉄。鉄は今みほへの気持ちを閉じ込めた。だがそれは同時に、鉄にとって本当の旅の始まりを意味していた。
あいのりの旅はフィジーへ
この日ものんびりトンガを走るラブワゴン。するとなぜか見えてきたのは空港。さらに
ゆかちん「何かなんでサム涙目なの?」
そして、
サム「グッバイ…」
実は琵琶湖ほどの広さしかないトンガタプ島。あれほどゆっくり走っていたラブワゴンでさえすでに島を一周してしまったという。
その結果トンガを後にした7人は急きょ次の国へ移動することに。
3時間後。7人が到着したのは、あいのり33ヶ国目フィジー諸島共和国。
南太平洋の楽園フィジーは世界有数のリゾート地。フィジーは古来から様々な文化が行き交い南太平洋の十字路と呼ばれてきた。この国には植民地時代に労働力としてやってきたインド系の人々が人口の半分近く(45%)住んでおりフィジー系の人々とそれぞれ文化伝統を守っている。
青空を期待していたメンバーたち。しかし外はあいにくの雨。するとラブワゴンを発見!
フィジーのドライバー、トゥイさん。身長190センチの元ラグビー選手。するとトゥイさん、ナンバープレートを見ろという
メンバー「お~スゲェ!!」
何とそれは「AINORI」と描かれたナンバープレート。実はここフィジーでは、数字とローマ字を使えば誰でも好きなようにナンバーを決める事が可能。そこでフィジーのラブワゴンのナンバーはAINORIに。
旅の資金は1人1日2400円。これはフィジーの物価にあわせた貧乏旅行ギリギリの額。ルートはここナンディをスタートしビジレブ島を東へと向かうことに。
曇り空の下を走るラブワゴン。するとラブワゴンの隣りを何かを積んだ長い列車が走っている。
この列車はサトウキビ専用のサトウキビ列車。収穫時期の毎年6月から12月にかけ24時間休まず運行するフィジーの風物詩。観光産業と並んで、フィジーでは砂糖の生産も盛ん。
そこで7人はドライバー、トゥイさんの知り合いサダさんの畑を手伝うことに。
まずはサダさん、サトウキビを味見させてくれるという
玲花「甘いね」
そして早速7人はサトウキビの収穫作業のお手伝い。
そんな中、南ちゃんは思いを寄せる玲花とイイ感じ。
南ちゃん「皆、無口で仕事やっててもおもしろくないよ!声出して、声出して」
この日の2人の日記には…
南ちゃん“今日はみんなが楽しそうで何よりです。これから玲花にアピールしていこう”
玲花“やっとメンバーが1つになれた気がする。良かったね、南ちゃん”
翌日。玲花が南ちゃんを呼び出した。
南ちゃん「良かったよ。でもな…」
玲花「ね。良かった。皆で話した時の南ちゃんカッコ良かったね。私が言いたい事も良く言ってくれるなぁと思って感心したの。決める時は決めんじゃんと思って。やっぱり思った通り熱い男だと思って」
すると玲花は今の自分の気持ちを話し始めた
玲花「何かスゴイ不安だったのずーっと…燃えるような恋ができるかなぁとか。でもちょっと希望の光が見えてきた。すごいちっちゃいけどね、その希望の光は」
南ちゃん「良かったじゃん」
南ちゃん“気がつけば南ちゃんの側にいる。南ちゃんは私に温かく夢を見させてくれる”
今、動き出した玲花の想い。南ちゃんに恋の奇跡は起こるのか!?