ゆかちんの登場で恋の矢印が狂い始める/初代あいのり第140話のネタバレ
初代あいのり139話では、若奈からの告白を断り、改めておすぎへの気持ちを確認した圭介でしたが、ゆかちんのあいのり参加で気持ちが揺れだしてしまう回でした。
140話の題名は「ハタチ」フジテレビでのオンエア日は2002年9月16日。
圭介への想いが高まってきたおすぎ
その日、7人がやって来たのはロックハンプトン。
人口6万人の街に3百万頭の牛が飼育されており、オージービーフで有名なオーストラリアの中でも牛の首都として名高い街だ。
その夜、食事をとろうと街に繰り出した7人。すると
おすぎ「1キロステーキだって」
7人が見つけたのは、ここロックハンプトンならでは、1キロのステーキ定食のお店!
地元の名物料理というので、テント生活で浮いたお金で挑戦する事に。
食卓に牛肉が欠かせないここオーストラリアでもお皿に一杯のこのボリュームは特別!付け合せのポテトは、場所がないのでお肉の上に!
そんな巨大ステーキが、いよいよテーブルに登場!早速、挑戦する7人
おすぎ「段々食べるの疲れてくるね」
ゆかちん「アゴが疲れる」
そんな中、若奈と別れて以来すっかり元気の無い南ちゃん。全く、食欲がない・・・。何とか一切れ、口にしてみる。すると
南ちゃん「肉だ」
そして何と、5分で完食!そしてまた、落ち込む・・・。
そんな食事の後7人は、レストランの裏に何かを発見!
ここはオーストラリア式の闘牛場。しかし、普通の闘牛とは違い何と、…牛を投げ倒す!
オーストラリア式の闘牛「スティアスローイング」牛に焼印を押す為に倒して押さえつけるという牧童の仕事を競技にしたオーストラリアならではの闘牛だ。全国各地の大会で、荒くれ者のオージー達が男っぷりを競っている。
そんな荒っぽい闘牛の迫力に、思わず圧倒される男性陣。と、そこへ近付いて来る1人のカウボーイ。イヤーな予感が。すると
カウボーイ『男性諸君、参加しないかい?』
案の定、呼び込みが。しかし、こんな危険な競技に参加する訳にはいかない、と思ったら
南ちゃん「行くよ俺は!」
ひとり、ヤケッパチな男がいた。南ちゃんだ!
コータ「面白そうだけど死ぬってこれ」
他の男性メンバーも仕方なくお付き合い。やる気マンマンの荒れ狂う牛を前に女性陣が心配そうに見守る。
そして、南ちゃん。今、人生を投げた男が、牛を投げる!扉が開いた!
南ちゃん「ダメだ」
―投げられず。次は恋愛小説家のコータ
コータ「ちくしょうダメだ」
次々と失敗していく男性陣。続いてレスリング部出身、19歳の圭介の番がやってきた。そして―見事成功!
そんな圭介の活躍に、誰よりも大きな声援を送ったのは、元ボディーボーダーのおすぎ
おすぎ“今は、目の前にいる圭介の事ちゃんと知らなきゃね”
ニュージーランドでの、知くんからの告白。知くんの純粋な想いを断ったおすぎは、人知れず苦しんでいた。
そんなおすぎを支え、励ましてくれたのは圭介だった。心細い時、へこんだ時、いつも寄り添うように側にいた圭介。
彼がいたからこそ、おすぎは知くんとの別れを乗り越え、旅を続ける事が出来たのだ。
だが、そんなおすぎにも、2つの悩みがあった
おすぎ“6コも年がハナレててお腹の肉もブルブルだけど・・・。圭介は、今のおすぎで大丈夫かな?”
25歳のおすぎにとって、19歳の圭介は6つも年下。それにルックスもかなりイケメンの圭介に比べおすぎはちょっと太めで庶民的。
そんな悩みを抱えつつもおすぎは今、自分自身の気持ちにはっきりと気付いていた
おすぎ“圭介を好きだと思ってます。おすぎ頑張れぇ!”
飲みすぎたゆりを優しく介抱するダイジョー
旅を続けるラブワゴン。
この日の7人の宿はオーストラリアの名門ジェームズ・クック大学。東京ドームの80倍という広大なキャンパスに、1万2千人の学生が学ぶ。
構内にある学生寮に泊まる事が出来るというので7人は早速、お部屋を拝見。バス・トイレ共同、3食付きで1人1泊2800円となかなかお得。
その夜。7人が訪れたのはこの大学の名物クラブ。週に一度だけ、学生食堂が本格的なクラブに変身するとあって、娯楽の少ない地方都市の学生達には最大の楽しみとなっている。もちろんお酒もOK!
そして、ここで誰よりもエンジン全開でノリノリの男がいた。30歳のダイジョーだ!
ピチピチした女子大生に囲まれ、おやじダイジョー大ハッスル!
そんな暴走気味のダイジョーを切ない表情で見ていたのはゆり。そんなダイジョーの暴走をくい止めようと、ゆりが近付くがダイジョーのフィーバーは、もう誰にも止められない。
するとゆりは仕方なくヤケ飲み・・・その結果、ゆり、ヤバイ状態。
そんなゆりにダイジョーが声をかけた
ダイジョー「調子悪い?大丈夫?」
気分が悪くなったゆりを、外へ連れ出すダイジョー。そしてゆりを和ませようと歌を歌いだした
ダイジョー「♪思いはそっと胸まで届けベストフレンドベストフレンド」
すると
ゆり「ウッ!きた!ヤバイ」
ダイジョー「大丈夫?ちょっと歌きつかったね。たくさん出たね」
ゆり「ごめんね」
ダイジョー「ベストフレンドで出たね」
自分なりの方法でゆりを介抱するダイジョー。そんなダイジョーの優しさにゆりは身を委ねる
ダイジョー「ゆり、お水」
改めて感じる事が出来たダイジョーの温もり。
その日のゆりの日記には
ゆり“ダイジョーの優しさが、温かかった。一気に想いが大きくなった!”
ゆりがダイジョーを誘い出した
そして、翌日。夕日を臨むロマンチックな丘にゆりがダイジョーを誘い出した
ゆり「恋は始まった?誰か教えてとは言ってないやん。私も人に好きな人いるよって言ったことないけどでも私好きな人いる」
想いを寄せるダイジョーを前に自分の気持ちを素直にさらけ出すゆり。さらに
ゆり「これってデートじゃない?」
ダイジョー「そうなのかね」
ゆり「ダイジョーも優しいしね。だからダイジョーに愛された人はすごい幸せ。だからもっと仲良くして」
ロマンティックな夜景を前にダイジョーに迫るゆり。しかしダイジョーには一つだけ問題があった
ゆり「私が誰にそういう想いを寄せてるのかとかも全然分からない?」
ダイジョー「全然分からん」
ゆり「あぁ・・・」
そう、乙女心に超ドンカンな事。これだけ迫られてもゆりの気持ちにダイジョーは全く気付かなかった!
ダイジョーまでもが、ゆかちんに恋をする
翌日。今度はダイジョー、キャンパスの片隅で牛丼屋のゆかちんと2人きりに
ゆかちん「ダイジョーちょっと待って、直してあげるよ。座んなよ」
旅の疲れから肌を痛めていたダイジョー。その傷口の包帯の緩みに世話好きのゆかちんが気付いた。
ダイジョー「優しいなゆかちん」
ゆかちん「まかせてナイチンゲールゆかちんって呼んで」
ダイジョー「何やそれ」
ゆかちん「私も恋すると何やるかわからないからね。曲とか作って送っちゃうからね」
ダイジョー「自分の曲?」
ゆかちん「自分で詩作って友達に曲作ってもらって。だからその位もう思っちゃうと情熱的になっちゃうのね。すごい好きだと自分もちょっかい出したいから自分からしてくね。チューとかね」
ダイジョー「想像しちゃったよ今」
何気ないゆかちんの話にその日のダイジョーは
ダイジョー“そんな彼女いたら、ホント楽しい!ゆかちんと話をしていると若くなった気になる!”
そして
ダイジョー“今、ゆかちんという存在が気になってる”
ダイジョーの心を激しく巻き込んだゆかちん台風!ゆり、一体どうする?
オーストラリアの旅を続けるラブワゴン。
すると、ドライバーのダリルさんが
ダリルさん『僕の家に遊びに来ないかい?』
オーストラリアの先住民族アボリジニのダリルさんが7人を自分の家に招待してくれるという。
こうして走る事4時間。ラブワゴンはダリルさんの家に到着した。
7人とタスマニアから旅して来たダリルさん。一家の大黒柱である彼がこんなに長い間家を空けたのは初めてという。それだけにご家族の喜びはひとしお。
ダリルさん一家が住むゴードンベイルは、オーストラリアの中でも先住民族アボリジニの文化を色濃く残す街。
今はすっかり現代的な生活をしているが、誇り高きアボリジニの伝統を日々の暮らしのいたる所で垣間見る事が出来る。
例えばこの手作りのミサンガ。男性と女性では身に付けるべき色が異なる。女性は淡い中間色。一方男性は黒・黄色・赤といった力強い色と決められている。
そして、心を込めて手作りした物を異性にプレゼントするのがシキタリ。
ゆかちんとダイジョーの関係に嫉妬するゆり
その日の夕方。7人はダリルさんの家で夕食作りを手伝う事に。
今日の晩御飯はオーストラリアの国民的料理バーベキュー。こうしたバーベキュー台はこの国ではどの家庭にもある必需品だ。
そして、牛肉と共に今晩のメインとなるのが
圭介「エビじゃない?」
おすぎ「シャコ?」
南ちゃん「シャコじゃねえだろ」
これは「バグ」と呼ばれるエビの一種。直訳すれば虫。見た目はヘンだが、ロブスターより安く手に入る庶民の味だ。
そんな中、30歳のダイジョーと牛丼屋のゆかちんが、いつの間にかキッチンで2人きりに。ゆかちんとのひと時に笑顔がこぼれるダイジョー。
そんな2人の様子にゆりが気付いた。しかし、楽しそうな2人の間にゆりは入って行く事が出来ない・・・。
その日のゆりの日記には
ゆり“ゆかちんは可愛いし若いし凄くしっかりしてて。でも、私は私らしさで頑張らなきゃ!”
ダイジョーの気持ちの揺らめきを察しながらも自らの決意を心に誓うゆり。しかし、そんなゆりの想いをダイジョーは知らない。
圭介とゆかちんが急接近!?
翌日。ゴードンベイルの街を行くラブワゴン。車内では圭介とおすぎが隣同士に
圭介「初日の出見に行ったとか言ってたじゃん。だけど実際はそれは暴走なんだ」
圭介は、十代ならではのヤンキー・トーク。
すると、話しについて行けないおすぎは
おすぎ「2人で話しても真剣な話しなくない?マジメな部分も見てみたいよ」
圭介「子供には難しいよ。君らにはできてもね」
おすぎ「君らってさババア扱いしてんじゃん」
圭介の事をもっと知りたいおすぎ。しかし最年少の圭介はおすぎの気持ちに応える事が出来ず真剣な話になるとはぐらかしてばかり。2人の会話は噛み合わない・・・。
そんな重い雰囲気に耐えかねて
圭介「席替え!」
ラブワゴンの席替えを申し出る圭介。
すると圭介の隣りに二十歳のゆかちんがやって来た
圭介「日本だとどんな事する?」
ゆかちん「日本だといつも渋谷にいるね。渋谷でプリクラ撮ったりカラオケしたり買い物したり。でも終電前には帰るね」
圭介「何だ。渋谷にいるんだずっと」
二十歳のゆかちんとはトークが噛み合う19歳の圭介。
その後ろでおすぎはそんな圭介の姿を見ているしかなかった。
自分が圭介より6つ歳上なのも、ちょっと太めなルックスなのもおすぎは乗り越えられる壁だと思っていた。
しかしそんなおすぎと圭介の前に突然現れた新メンバーゆかちん。
今、若い圭介が明るく元気で話しも合う二十歳のゆかちんにどんどん惹かれて行く。
そんな圭介の気持ちをこれまで一緒に過ごして来た25歳のおすぎは誰よりも感じていた
おすぎ“ゆかちんもいい子だし若い子だし。圭介がそういう方向に行くのも分かるというか・・・”
そして、おすぎは聞いてはいけない一言を耳にしてしまう。
圭介「ゆかちんの事ももっとね。ちゃんと知っていきたい」
ゆかちん「そっか」
圭介とおすぎ、ゆりとダイジョー。2つの恋が今、ゆかちんという巨大な嵐に飲み込まれようとしていた・・・。