美紀があいのりリタイア宣言!突然の報告にスタッフも焦る/初代あいのり第211話のネタバレ
初代あいのり210話では、自分の気持ちに素直になることを誓ってゆーみんに気持ちを伝えた浅ちゃんでしたが、突然倒れてしまう回でした。
211話の題名は「頑張りスト」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月15日。
幸栄と隼人がこっそり飲み会
浅ちゃんが去って、アベ・マリア産院に残された6人
隼人「頑張るしかないべ。ここで俺らがね沈んでてもしょうがないから。前向きに考えて前向きに行って。それで浅ちゃんも喜ぶと思うし」
浅ちゃんの無事を祈りながら、産院で一生懸命お手伝いに打ち込む
ゆーみん「血出てるねぇ痛くないんかねぇ?」
そして、2時間後。仕事を一段落させたメンバー達は、交代で食事をとる事に。
ダイバーの幸栄と寿司屋の隼人が、街で食堂を探す。すると、2人の目に止まったのは・・・居酒屋
幸栄「誰もいないよな」
隼人「いねぇべ」
幸栄「よし早く早く早く」
という訳で、食事のつもりが、ちょっと飲んじゃう事に
幸栄「ハイお疲れお疲れ」
隼人「ハイー」
幸栄「ハイいただきます」
しかしこのビールが、恋の旅に大きな波紋を呼ぶ事となる!
隼人「ねぇずっと恋愛恋愛ねぇ。恋愛っつってもねぇ。恋愛できるもんじゃねぇでしょ」
幸栄「そうだよね。日本にいても男といる時間があって逆に女の人が欲しくなるみたいな感じじゃん」
隼人「その通りその通り」
すっかり和んじゃってる2人。しかしこの時、スタッフの元に日本から、ある一本の電話が入っていた。
突然、幸栄に訃報が届く
10分後。電話を受けたスタッフが、幸栄を呼び出した。
スタッフ「あの日本から電話があってお婆ちゃんが亡くなったって・・・」
幸栄「えっ・・・」
小さい頃から、お婆ちゃん子だったという幸栄。その幸栄のお婆ちゃんが亡くなったという、突然の知らせ。
仲間に降りかかった不幸を知った隼人は
隼人「マジかよ」
幸栄「頭回んねぇよ」
隼人「泣いとけ。今のうちに。俺も泣いとくから。お婆ちゃんさ、冥福祈るべ」
幸栄「ありがとう。口の達者な婆ちゃんでさ。ホントにね、うるせぇし。どうしていいか分かんないよね。ありがとう大丈夫だよ」
隼人「大丈夫じゃねぇよ。他人事じゃねぇべ。おめぇなんか友達じゃなかったら涙なんて流さないしよ。どうでもいい事なんだず。命の誕生を見たの。やっぱ命の誕生あるって事はやっぱ命の終わりもあるわけだから。今日よ。出産あったらよ。お前行け。立ち会え。無心で見るだけでいいから。命の誕生見てどう感じっかを自分のものにしなさい」
幸栄「はい」
幸栄の事情を知らない美紀の不信感
肩を落とし、産院に戻る2人
幸栄「まぁウソついてもしょうがないけど大丈夫じゃねぇけど。とりあえず大丈夫だから。とりあえず(心に)しまって。お前の前でしか泣かないからさ」
隼人「オォ」
その頃エステの美紀は、帰りが遅い2人を心配して待っていた。
スリランカで、幸栄を意識し始めた美紀。頑張りストの美紀は、いつも一生懸命、幸栄と向き合ってきた
美紀「あぁっ来た!来た来たっ!」
幸栄に降りかかった不幸を知らない美紀は
美紀「遅いんじゃない?ねぇ目赤いんだけど」
幸栄「飲みすぎた」
美紀「ホントに?でもお酒臭いかも。いや気のせいかな。えっホントに?」
幸栄「ゴメン酒飲んじゃった」
美紀「ホントぉ」
幸栄は、美紀を心配させたくなかった。しかし皆の仕事中にお酒を飲んでいた2人。
ハオロン「酒臭いなぁ」
幸栄「飲んでる訳あるよなぁ」
ゆーみん「イヤーッ」
そして幸栄は
幸栄「とりあえずっていうかまぁごめんなさいでした」
美紀“とりあえずさ、謝るからさっていう、何でそんな開き直って謝ればいいのって思って。何か全然違うなっていうか・・・”
頑張りストの美紀にとって、仕事中に旅の資金で飲んだ幸栄の態度は、許せないものだった。
翌日。シスターにお産の手伝いを頼まれ、真っ先に駆けつけた幸栄。隣には同じく駆けつけた美紀が
幸栄「頑張ってくださーい。頑張ってください」
懸命に妊婦を気遣う美紀。祈るように扇ぎ続ける幸栄
幸栄「頑張ってください。もう少しで生まれる」
そして
幸栄「頑張れ頑張れ」
美紀「あとちょっとだ」
幸栄「おめでとうございます」
新たに生まれてきた命に、思いを馳せる幸栄
幸栄「アハハ可愛いなぁ。おはよう。いらっしゃい。頑張れよ」
幸栄“隼人に何も考えなくていいからちゃんと見てこいって言われて。婆ちゃんもこうやって生まれてきたんだなって。亡くなった人もいればそこですぐ生まれて来る人もいるわけで頑張っていきたいですね”
しかし、美紀の心に小さな不信感が芽生えた事に、幸栄は気付いていなかった・・・。
頑張りすぎる美紀を心配するメンバー
お世話になったアベ・マリア産院に別れを告げ、マダガスカルの中央高原を再び走り始めたラブワゴン。
その日、6人が降り立ったのは、道なき道が続く岩山の中
「すげえ!」
ここはイサロ国立公園。マダガスカルを代表する大自然の宝庫だ!この地には世界的に貴重な動植物が、数多く生息している
「触感が違う、何だこれ?」
これはナナフシの一種。また、ここには世界の半数に当たる40種類のカメレオンが生息する
隼人「すげえ本物のカメレオン!」
美紀「人間色になれば」
そんな渓谷を、さらに奥へ歩いて行くと
「わー凄い!」
天然のプールを発見!秘境の中に忽然と現れる、まさにオアシスだ。
そこで、いち早く水着姿になったのは、エステの美紀!しかし美紀はとんでもない事をしようとしていた。
何と10メートル近くあるこの崖から、飛び込もうというのだ
美紀「怖くなってきた。ヤバい、足ガクガクする」
ゆーみん「美紀、大丈夫?」
ハオロン「危ないよ」
隼人「自分で無理だと思ったらやめろよ」
幸栄「止めといた方がいいと思うけどな俺は」
必要以上の頑張りすぎを心配するメンバー達。
しかし
「ワー!」
美紀、見事な大ジャンプ!
そんな美紀を見つめていたのは社長のハオロンだ!
ラブワゴンに戻っても
ハオロン「凄い美紀はスゴイ。挑戦する精神がスゴイ。すごいわ。あれ飛び込むとは思わなかった。はぁー」
隼人「何さっきからはぁはぁ言ってるの」
ゆーみん「すごい興奮してるハオロン」
ハオロン「何かこうピーナッツだったらさ、大きい皮と薄皮も全部むかれてピーナッツまんまになっちゃう感じだよね」
ひとり飛ばしまくるハオロン。しかし隼人は
隼人“美紀が危険ですね。自分にセーブかけれないんじゃないかと思いました。うん、危険な子ですね”
隼人は気付き始めていた。美紀の心の底に眠る女の凶器に。
ゆーみんと隼人が良い感じ
翌日のラブワゴン。ハオロンの隣にはカジ
カジ「・・・」
そして引っ込み思案のゆーみんが、想いを寄せる隼人と隣同士に
ゆーみん「ウチは変わったと思う?」
隼人「かなり変わったと思うよ。ブータンの時と比べるとかなり変わったと思うよ。」
ゆーみん「どう変わった?」
隼人「もうちゃんと目と目見て喋れるべ。下向いてねぇ」
ゆーみん「他は?」
隼人「化粧も変わった」
ゆーみん「化粧かよ。変えるよ。化粧は化粧くらい。じゃあうちは明るくなった?」
隼人「なった」
ゆーみん「ホンマ?」
隼人「なった、なった」
ゆーみん「おー」
隼人「そりゃ自分次第だべな」
ゆーみん「そうだけど」
隼人「自分の道を信じて、自分の道を行きなさい」
ゆーみん「それが一番良いと思ってくれる?」
隼人「そう」
ゆーみん「それが多分一番幸せや」
隼人の前向きな言葉を、噛み締めるゆーみん。
その日の午後。立ち寄った村の片隅で、ゆーみんとダイバーの幸栄が2人きりに
幸栄「俺が見た感じではゆーみんは気持ち固まってるのかなと思った」
ゆーみん「うん。固まってると思う。多分。自覚が無いからさ、よく分からんけど。多分、こういうのはもうそっか。好きっていう事なんかなっていう感じになった」
幸栄「俺でしょ」
ゆーみん「ん?」
幸栄「違う?分かった、一晩考えてみるから時間ちょうだい。突然だからさ。ゆーみんそっち行こう。雨降ってきた」
ゆーみん「でも多分今の時点で言ったとしても一緒に帰ることはないやろうなと思うねんな」
幸栄「そう思ってるんだったらやっぱ降り向かさなきゃダメじゃん」
ゆーみん「一緒にブータンから来た子はもう皆帰ってしまってすごい何か楽しかったな。でも寂しいなやっぱり」
幸栄「寂しいよ。そんな当たり前。俺なんてもう寂しくて寂しくて困るよ」
ゆーみん「寂しいな。そろそろなんやな・・・」
ゆーみんは、自らの旅に最後の結論を出そうとしていた・・・。
入院中で焦りを感じる浅ちゃん
6人のメンバーを乗せ、マダガスカルの大地を旅するラブワゴン。
その頃。6人から遠く離れた首都アンタナナリヴの病院に、7人目のメンバー・浅ちゃんは入院していた
医師「検査結果が出るまで絶対安静です」
異常な数値を記録した肝機能。その精密検査には、相当の時間がかかる。浅ちゃんの退院のメドは、全く立っていない
浅ちゃん“ああ今日もまた退院出来ないのかって。戻りたい一心で。考えすぎて全然寝つけなくて。やっぱもうダメかなってホント思ったけど、でも…まだこんな所で終われないっていうのはずっと考えてたから。もう好きだからゆーみんの事が、それだけは分かるし”
もどかしさの中で、ゆーみんへの想いだけが募っていった・・・。
美紀の突然のリタイア宣言
一方、旅を続ける6人はマダガスカル中央高原の高台へとやって来た
隼人「うわすげー!アイヤー」
すると
美紀「幸栄ちょっと話そうか。あそこ行こうか」
幸栄「一番上?」
美紀「うん」
ダイバーの幸栄を積極的に誘い出す、頑張りストの美紀。
幸栄「すごい所だな」
そして、美紀はずっと気になっていた事を切り出した
美紀「幸栄、聞きたい事あったんだけどさ。あの、うーんと、えっと。前ねお酒飲んで帰ってきたじゃん。うーん。変な感じだった。不思議な酔い方だったし。いつか機会があったら聞こうって思ってて」
幸栄「婆ちゃんがさ、ずっと入院してて。その時にスタッフさんが来て、うん。何か亡くなったって言われて・・・それでちょっとおかしかった」
幸栄は、一番の理解者だったお婆ちゃんが亡くなった事を伝えた。
美紀「・・・いいの?ここにいちゃっていいの?」
幸栄「帰っても逃げるだけだと思って。婆ちゃんも喜ばないだろうなって思うしさ。だから、ここにいるんだけど」
美紀「そっか。そっかだから何か普段と何か違うなーっていうのがすごくね。」
幸栄「またキレイな夕日だね。すごいな」
美紀「何かこんなに静かで自然満喫してると、これから自分は何をすべきかなって思う」
気付けば夕闇が、2人の時間に終わりを告げる・・・。
幸栄「ちょっと走る?」
美紀「走ろうか」
幸栄「こけんなよ」
美紀「うん。こけるよ、きっと」
その夜。幸栄から真実を聞いた美紀が、決意を固めスタッフのもとへやって来た。
美紀「あの、酔った時があったじゃないですか。それだけちょっとネックになってたんですよ。で、直接聞いてみて、そしたらそのお婆ちゃんの事を聞けて、で、気持ちに整理がついた感じです」
スタッフ「そうなんだ(じゃあ告白?)」
そして、美紀が出した答えは!
美紀「私はこの国でリタイアしようと思います」
スタッフ「えっ?・・・リタイア・・・それはまた残念な結論だね」
美紀「そうですね。うん。そのネックだった事も聞けてそこで気持ちが動かないっていうかあぁそうだったんだっていう感じだから。うん。後、彼に聞く事は無いなっていう感じですね」
スタッフ「うーん・・・」
美紀「・・・」
スタッフ「ずいぶん、スパスパっと決めちゃうね」
美紀「そうですか?毎日毎日考えてきたことですけど。何回か自分に問いただす所は多々多々あって。遠目から彼を見たりラブワゴンで肩を借りてみたり。でもずっとしていたいなっていうのは全然なくて、うん。でも好きに行く上で気持ちを盛り上げてた所もあって。でもそれは違うんじゃないかなって思って。自分の気持ちに素直にいようって思って。」
スタッフ「しかし残念な結論だな。考え直すことはもう無いの?」
美紀「いや考え直した所で、恋愛が出来るっていう訳ではないんですよ・・・」