頑張り屋の美紀に果敢にアタックをする幸栄。遂に美紀の本心に迫る!/初代あいのり第218話のネタバレ
初代あいのり217話では、幸栄と親友のハカセが悪役になり、美紀に恋愛に対しての姿勢を指摘した回でした。
218話の題名は「泣きたくない」でフジテレビでのオンエア日は2004年5月3日。
樹莉がハオロンを呼び出す
南アフリカを走るラブワゴン。この日、到着したのは首都プレトリア。
マンデラ元大統領が新政権樹立を宣言したユニオン・ビルをはじめ、行政官庁が集まる南アフリカの政治の中心地だ。
カジ「わぁ、綺麗だね~。すごいブワーって、この通り」
街中を彩る紫色の花はジャカランダという花。およそ100年前、ブラジルから持ち込まれたもの。
街全体が紫色に染まるプレトリアは、別名ジャカランダシティーと呼ばれている。
その夜
メンバー「いただきまーす。」
この日の夕食はステーキ
「おいしいよね。」
「牛肉だよ、牛肉。」
実はこれ、ダチョウのステーキ。
脂身の少ないダチョウの肉はヘルシーメニューとして南アフリカでも大人気。
ダチョウといえば・・・そう、ハオロンにとってダチョウは、旅から抜ける原因になった、憎っくき相手
ハオロン「このやろう!食うぞ!うんま~。旨い旨い。すごいおいしい」
ハカセ「ハオロン痛い?」
ハオロン「ちょっとちょっと。(骨が)変なところに入った」
翌日。
樹莉「ハーオロン」
ハオロン「樹莉さん」
30歳社長のハオロンが想いを寄せる箱入り娘の樹莉を呼び出した。
樹莉にどう想われてるか気になるハオロンは
ハオロン「どう、みんなのイメージっていうかさぁ一人、一人紹介して」
樹莉「紹介?」
さり気なく他のメンバーから印象を聞く作戦。
樹莉「ハカセはねぇ、こう毎日違うって感じ」
ハオロン「違うよねぇ」
樹莉「幸栄はねぇ・・・幸栄はすごい話しやすいよね。そしてハオロン」
ハオロン「そして・・・おっさんは?」
樹莉「ハオロン」
果たして樹莉の目に映る社長ハオロンの印象は?
樹莉「そうなんかねぇ想像が付かないんだよね・・・ハオロンがねぇ・・・こう、上にたって仕事をしてるって」
ハオロン「う~ん・・・」
美紀にまっすぐぶつかる幸栄だったが、、、
翌日。
ジャカランダのトンネルを走るラブワゴン。その車内。恋愛サンドバッグ幸栄が頑張リスト美紀の隣に座った
幸栄「美紀はさ、結構顔が険しい時があるよ」
美紀「私、結構?へぇ~」
幸栄「たまに無理してんのかなって見える時もあるのね、そんな訳ではないの?」
美紀「ないないな~い」
幸栄「俺は凄く美紀は強がりだと、凄い思う」
美紀「強がってんのかな?えっ、強がっているつもりないんだけど。だって私弱い所ないんだもん、はっは」
幸栄「マジで?その時点から俺は、結構弱いとこかなぁって思ってる。ダメなものはダメで考えてもしょうがないから前向きに行こうよって言うじゃん?」
美紀「うん、そだね。」
幸栄「それは、ダメなことを捨ててるように見えるの。ダメな時はダメでいいと思うの。落ち込むこととか、ヘコんだりすることで、こうしようとか、凄く見えてくると思うのね。」
美紀「そうかな~」
幸栄「それはちょっと自覚した方がいいよ」
美紀「そう?」
幸栄「うん」
美紀「人間性の違いじゃない?私、物の考え方とか人と全然違うと思うし」
幸栄「・・・」
美紀「なんだろね。私よく分からないな。ハハハッごめんね話にならなくて」
幸栄「話になってるけどね。」
美紀「なってる?」
幸栄「気付いてないところがすごい可哀想だなっつうか・・・」
美紀「・・・・・」
そしてラブワゴンはホテルに到着。
するとラブワゴンから泣き声が・・・?幸栄の方だ!
何度ぶつかっても美紀にパンチをもらう恋愛サンドバッグ幸栄。
この日幸栄は灰になった・・・
幸栄をなんとか励ましたい樹莉は歌をプレゼントする
翌日。
首都プレトリア市内で昼食をとる6人。
暖かい日差しに恵まれ、食欲旺盛なメンバーの中元気のない灰になった恋愛サンドバッグ幸栄。
するとその様子に樹莉が気づいた。
南アフリカからあいのりした箱入り娘の樹莉はいつも自然体で気さくに話しかけてくれる幸栄に密かに想いを寄せ始めていた
樹莉“うーん。幸栄見てると考え込んでそうな時があるから”
実は昨日の幸栄と美紀の会話は樹莉にも聞こえていた
樹莉“幸栄がすごく辛そうだった。でも私にはどうすることも出来なかった”
その日の午後。
部屋で、手紙を読む樹莉。それはあいのり出発前、母親から手渡されたもの。
母からの手紙「最愛の娘樹莉へ大切な人とめぐり合えること祈っていますママより」
そして樹莉は決意した。大切な人、幸栄を元気付けることを。だがその決意がこっ恥ずかしいメルヘンシーンを生むことに!
出発前の車内。
幸栄「ハァ・・・」
今日も元気がないダイバーの幸栄。それに気づいた樹莉は小さな紙を取り出した。
樹莉「岡部樹莉がプレゼント。メンバーの替え歌。」
メンバー「おーハハハ」
まずは、ハカセの歌
樹莉「♪カシャッカシャッカシャカメラマンいつでもどこでもカメラを片手にカシャッカシャッカシャハカセだよ♪」
ハカセ「ありがとう、ありがとう」
ハカセ日記“僕はただのカメラ小僧か。ちょっと寂しかった”
続いてハオロンの歌
樹莉「♪ハーオロンハーオロン何語が好きな~の語学オタクのナ~ルシスト♪」
かなりきつ~い内容。しかし
ハオロン「うまい!うまい!うまい!」
「よく出来てるじゃん!」
「凄いねー」
ハオロン「超うれしい、ありがとう」
ハオロン、なぜか大喜び!
樹莉「では幸栄」
幸栄「はい」
樹莉「幸栄は海です。」
幸栄「海?」
つじつま合わせの2曲が終わり、いよいよ本命幸栄の歌
樹莉「♪幸栄は強くて逞しいでっかい海が良く似合う幸栄は元気で明るくて優しくみんなを守ってる♪」
「凄ーい!」
幸栄「ありがとうありがとう」
樹莉「どうぞー。」
幸栄「ありがとうございます」
幸栄はただ、「ありがとう」としか言えなかった・・・
カジがドミニクへアピールをするが、ドミニクは彼女が欲しくない!?
その日の夕方。
ラブワゴンに近づく人影が。セクシーダイナマイツカジだ!
ドミニク「ハイ、カジ」
カジ「ドミニク、助手席行ってもいい?」
ドミニク「はい、どうぞ」
カジ「わぁー、初めてだ助手席、高いね、ここが。うれしーなー」
ドミニク「ンプー」
そして10分後。
間がもたなくなったドミニクは
ドミニク「ドライブに行きたい?」
カジ「え!?行きたい、えっ?連れてってくれる?」
ドミニク「ハイ。」
カジ「やったぁ~」
カジは首尾よく、ドミニクと2人きりのドライブゲット!
カジ「なんか秘密なことをしてるみた~い。ねぇ~」
2人きりの空間に興奮気味のカジ。するとカジからドミニクに直球質問が
カジ「ドミニクはさぁ、どういう人と付き合ってきたの?」
しかし、この直球質問で、カジは墓穴を掘ることになる。
墓穴とは遺骨を葬る穴のこと。そこから転じて、滅びる原因を自ら作ることをいう。
ドミニク「まだ、20代の頃はすぐ誰とでも恋愛とか恋に落ちたいと思ってた。色んな国のガールフレンドがいた。ミラノでモデルをしていた彼女とか。あとはいろんな彼女が出来て・・・僕、まあ1年間、彼女まだ出来ていない。」
カジ「ふーん。彼女が欲しくない?」
ドミニク「今もう36歳になったから、だからちょっとゆっくりゆっくり決める。だから(彼女は)あまり探してない。」
カジ「そっかー。」
ドミニク「何かごめんね。日本語はそんなに。」
カジ「ううん」
ドミニク「説明が出来ないから。」
カジ「わかるよ。」
その夜。
墓穴を掘ったカジは
カジ「・・・・・・なんか、実際モデルみたいな人と、すっごい綺麗な人と付き合ってきてると思うし、世界中の綺麗な人見てきてると思うし。言葉にして言われると、改めて実感してしまって・・・短い期間で想いが通じるかなーとか・・・。自信がなくなってきました・・・。」
墓穴を掘ってしまったカジ。カジはこのまま埋まってしまうのか?
美紀に再度アタック!すると美紀の心が開放されていく
プレトリアの夜。
一人悩むのは、灰になった恋愛サンドバッグ幸栄。心に響くのは、あの歌声。♪幸栄は強くて逞しい♪
そして幸栄は決意した
幸栄“俺は美紀のことが好きだ。あきらめたくない”
翌朝。
不死鳥のように蘇った幸栄が、頑張リスト美紀を呼び出した。
しかし、脳裏に浮かぶのは、苦い思い出ばかり・・・
幸栄「俺は」
美紀「うん」
幸栄「美紀の何か、嬉しそうな顔だったり悲しそうな顔だったり照れた顔だったり見たことがあるから。このままだったら心配になるというか・・・。」
美紀「うん。うふふ」
今日も笑顔で話を聞く美紀。
しかしこの後、幸栄が発した何気ない一言が、美紀の心の隙間に突き刺さる。
幸栄「いっつも前向きで、いっつもすごく頑張ってるんだけどこのまま頑張り続けちゃったら、歳とった時に、凄い気の強い、理想ばっかり追った、こう目のきついババアにね、なっちゃうんじゃないか」
突然泣き出してしまった美紀。
幸栄「ごめん、タオル忘れちゃった。」
美紀「うん、大丈夫。多分、ちっちゃい頃からだと思うのね。笑顔でいれば心配かけないかなとか、自分が、辛かったりとかそういう顔したらやっぱりお母さん傷つけちゃうし・・・」
美紀が9歳の時、美紀の両親が離婚した。美紀を引き取った母親は、休むことなく毎日働き続け、女手一つで美紀を育て上げたという。
その時、美紀に芽生えた一つの想い。「お母さんに心配をかけたくない」
美紀“泣かない、泣きたくない。弱いとこ見せたくないっていうのがあって。だから口の中思いっきり噛んでこっちの痛みでこらえるんですよ涙は。部屋に帰って押し入れ開けて布団に顔突っ込んでガー泣くんですよ。声聞こえないように”
両親の離婚という悲しみを乗り越えるために・・・そしてお母さんに心配をかけないために・・・。美紀が身につけたもの。それが前向きな頑張リストという鎧だったのかも知れない・・・。
そして今日、幸栄のかけた優しい一言で美紀は今まで見せたことのない素直な表情を見せた。
美紀「お母さん1人だから、あんまり迷惑を掛けないようにしよう。大丈夫だよ、私は、辛くないよっていう風に何かそういう風になってきたんだなーって」
幸栄「すっげえ優しくて、多分お母さんのこと考えて、頑張って、頑張って、頑張って、そうなったんだなっていうか、絶対・・・でもそれでお母さんは、助かったこともあると思うし。(美紀の)助けになれるんだったら、なりたいし。」
美紀「うん」
幸栄「あったけーな」
幸栄が告白を決意!
その日の夕方。
幸栄がついに動いた。向かった先はラブワゴン!
幸栄“あの涙はあの子の力になれたっていうか救うことが少しは出来たんじゃないかなと俺は思ってますし。初めてこう美紀とちゃんとこう近づけたっていうか。やっとこれから向き合えるんじゃないかなと俺は思ってます”
幸栄「美紀に告白したいんで、チケットを頂だい」
一方、幸栄が告白を決意したことなど、知るはずもない美紀。
果たして美紀は幸栄の告白を受け入れるのだろうか?