あいのりネタバレ所

あいのりは過去にフジテレビで約10年放送された恋愛バラエティで伝説化しています。2017年にNetflixで復活が発表されました。その名も「あいのりREBOOT」!MCはベッキーに決定。このブログでは主にあいのりのネタバレを中心にあらすじなどを紹介します。

トビとビビが急接近するが、ビビには言い出せない夢があった/初代あいのり第107話のネタバレ

初代あいのり106話では、トビに恋をしたビビ。しかしビビに想いを寄せる芳ちゃんという三角関係が発覚した回でした。

 

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107話はあいのりスペシャルで題名は「それぞれの道」フジテレビでのオンエア日は2001年12月30日。

 

トビとビビの間に亀裂が生じてしまう

首都テグシガルパを離れ走り始めたラブワゴン。しかし楽しいはずの車内である事件が!

話題はトビのトレードマークのリストバンド。

トビ「いい匂いやろ?」

リストバンドの臭いをかぐビビ。すると

ビビ「臭イ!何カオシッコノ匂イスル。オシッコノ匂イスゴイヤバイ」

トビのリストバンドを執拗に「臭イ」とからかうビビ。一見デリカシーのないビビの言葉。しかし、かつてイギリス領だった香港の教育を受けたビビは極めて欧米人的でストレート。思ったことをそのまま言うのは当たり前なのだ。だが

トビ「自分が好きで嗅いどいて何で俺が文句言われなきゃいけないんだ」

あまりに「臭い」と言われキレてしまったトビ。そして

ビビ「怒ッテンノ?」

トビ「怒ってない」

ビビ「本当二?顔ガ怖イ。何デ?本当ニ怒ッテナイ?ジャア笑ッテ。イツモト違ウ」

トビを怒らせてしまったのではないかと本気で心配するビビ。だが

トビ「ワッハッハハ。ビビッてんの」

トビはふざけて怒ったふりをしていたのだ。

トビ「俺が怒ったふりしたら本気で怒ってんの」

ビビ「ムカツクヨネ」

これにビビが本気で怒ってしまった。

ビビ「モウアッチ行ッテ。モウ話シタクナイ」

ついにはトビも無言になってしまった。

 

その夜、ビビはトビの態度に疑問を感じ始めていた

ビビ“向ウハ真剣ニ恋愛シヨウト思ッテルニ見エナイ”

想いが真剣になればなるほど不安になるトビのいつもと変わらぬ接し方

ビビ“神様、私はどうすればいいか教えて”

一方、トビも部屋で考え込んでいた

トビ“ビビが怒ったので、正直マイッタ”

ジャマイカで「あいのり」したとび職のトビ。高校を出たあと大学進学をあきらめ親孝行のため一家のあと継ぎとしてとび職の世界に入った。人一倍責任感が強く、男気あふれるトビは香港出身のビビを妹のように気にかけ旅してきた

トビ“確かに俺はビビと話はよくする。でもそれは、ビビがみんなと同じじゃないって勝手なお節介なんだ。ビビと帰ることは限りなくゼロに近い”

 

翌日。ラブワゴンはラセイバの港に到着。ここでしばしラブワゴンと離れ6人は船でロアタン島を目指す。しかし、この日のカリブ海は大荒れ。水しぶきがメンバーを襲う。

そして次の瞬間、芳ちゃんに大惨事が!

芳ちゃん「あっヤベ」

トビ「何か落ちたぞ」

芳ちゃん「メガネメガネ。メガネが無い」

波しぶきに吹き飛ばされた芳ちゃんのメガネ。視力は左右とも0.01。このままでは芳ちゃんの旅が危ない!

しかし5分後、トビが船体の隙間から無事発見。そしてメガネの救出から1時間後ロアタン島に上陸。

 

溺れるビビを必死に助けるトビ

カリブ海で最も透明度の高いロアタン島の海は世界中のダイバーが憧れる楽園。

早速、島を散策する6人。するとイルカを発見。浅瀬でメンバーたちをお出迎え。突然やってきたイルカに一同大感激!すると、イルカガが芳ちゃんに近づいてきた。

ビビ「キスキスキス」

ゆき姉「日本に帰らなきゃ」

果たしてイルカは芳ちゃんにキスするのか?心配そうにメンバーが見守る中、はたしてイルカの答えは?

「チュ」あいのり18組目のカップル誕生!芳ちゃん、イルカ本当におめでとう!

沖に出てイルカと一緒に泳ぐことにした6人。すると、水中を華麗に舞う芳ちゃんの姿が!実は芳ちゃん、顔に似合わず趣味はダイビング。なんとライセンスまで持っているという。すっかりイルカに夢中の芳ちゃん。メンバーたちもそれぞれがイルカと戯れる。

そんな中昨日のケンカ以来、口もきいてなかったトビとビビに事件が。海水を飲んでしまったビビが溺れてしまう

ビビ「息ガ絶エル」

トビ「乗っかれビビ。乗っかれ」

ビビを背中に乗せて岸を目指す。

ビビ“死にかけた。トビがいてよかった”

その時、この2人を見ていた芳ちゃんの目に映った光景はトビに身体を密着させて泳ぐビビの姿。ビビに思いを寄せている芳ちゃんは

芳ちゃん“オレにとって大切な人、ビビ。どう見てもトビが好きなようだ”

芳ちゃんは凍り付いたまま2人を見つめていた。

 

ビビがトビを誘い出す

その日の夕方。お礼を言おうとビビがトビを誘った

ビビ「アリガトウ。苦シカッタヨ。イルカノ所ジャナイ。早ク終ワッテミタイナ」

2人には笑顔が戻っていた。

ビビ「顔ガ赤イヨ」

トビ「焼けた。誰かずっとおんぶしてたから」

ビビ「アリガトウ」

ビビはいつまでもトビを見つめていた。

その夜、トビは昼間の出来事を思い返していた。自分を見つめるビビのまなざし。そこに感じたのは今まで気付かなかった思いだった

トビ“もしかするとビビはオレを…考えると気まずい”

ついにその強い想いに気付いてしまったトビ。

 

ドリロアタン島の海を満喫するメンバー達。そして陸に上がったメンバー達はハチドリを発見!

ハチドリは花の密などをエサにする世界で一番小さな鳥。中南米にしか棲息しない大変珍しい鳥である。実はジャマイカでもメンバー達はハチドリと出会っていた。ハチドリが保護されている場所に行っていたのだ。

瓶の中には砂糖水が入っており先の穴から汁を吸わせハチドリを呼び寄せる。そして指にハチドリを止めることが出来たら幸せになれるというのだ。

 

早速挑戦するが、ハチドリに逃げられてしまうトビ。そしてビビにもなかなか寄り付かない。

その時、幸運を手にしたメンバーが。レゲエの指にハチドリが止まった。しかしこの後レゲエに幸せが訪れる事は無かった…。

 

その日の午後。島を歩いていた6人は野原でレールを発見。そしてやってきたのはトロッコ。芳ちゃんが手を挙げてトロッコヒッチハイク

実は島を走るこのトロッコ。以前はヤシの実の運搬に使われていたが現在は地元の人の足として利用されている無料の交通機関なのだ。周囲に広がるのどかな風景。

そんな中、一途な思いに悩むビビ、戸惑うトビ、そして、密かにビビを思い続ける芳ちゃん。それぞれの想いを乗せトロッコホンジュラスの風を切っていった。

 

芳ちゃんが遂にビビを誘い出す

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そして、翌日。ついに芳ちゃんが動いた。この旅で初めてビビを誘い出したのだ。思わずにやける芳ちゃん。そして

芳ちゃん「今日ちょっと調子悪いな。ヤバイ」

うまくしゃべれない芳ちゃん。するとビビの方から切り出した

ビビ「恋愛ノ方ハドウ?」

芳ちゃん「頑張る…頑張ってる」

ビビ「本当ナノ?」

芳ちゃん「意気込み…がある」

ビビ「ハア?」

すっかり舞い上がる芳ちゃん。すると

ビビ「気ニナッテル人イルノ?」

芳ちゃん「いやー」

ビビ「ダッテ自分ガ頑張ッテルッテ言ッテルジャン」

芳ちゃん「いや言ってない、言ってない。いやそ…」

ビビ「サッキ頑張ッテルッテ言ッタジャナイ」

芳ちゃん「言ったっけ?言ってない。頑張ってないわ」

ビビ「何ソレ?」

トーク終了。ちなみに、この日の芳ちゃんの日記には

芳ちゃん“ビビと初めてしゃべった。すごく緊張した”

一方ビビは

ビビ“何言ってるかわからなかった”

 

翌日、6人はとある場所を訪れた。並んでいたのは無数の天使。ホンジュラスカトリック教徒が全体の9割以上を占める国。幸せになる祈りを込めて町中に天使を飾るのが習慣なのだ。

6人がこの日訪れたのはそんな天使像を作る工房だった。すると女主人が

女主人「あなた達も幸せの祈りを込めて天使を作りますか?」

お言葉に甘えメンバーたちも天使作りに挑戦。真剣なまなざしで天使像を作るメンバーたち。果たして6人の幸せへの祈りは通じるのか?

そんな中、1人作業が終わらないビビ。見ればビビの天使デカすぎ!トビへの思いを込め人一倍大きな天使を作ったビビ。

しかしこの直後ビビの天使、首もげる。ビビに不吉な予感。

 

レゲエが体調不良でダウン

翌朝。突如、メンバーの1人に異変発生。何と体調不良を訴えてレゲエがダウン。昨夜から激しい腹痛に襲われ嘔吐をくり返しているという。

その容態を心配するみずほ。しかしレゲエに回復の兆しは見えない。そこで急遽レゲエを連れて病院へ。

しかし、医師の診断でも原因はまったく分からない。すぐに精密検査を受けることになったレゲエ。そして検査の結果恐るべきことが判明した!

何と普通、人体では発見できないバクテリアがレゲエの腸内で異常繁殖していたのだ。この原因不明の奇病に戸惑う医師は

医師「昨日何を食べましたか?」

すると

レゲエ「土」

実はレゲエのおバカな瞬間をカメラは捕らえていた。

昨日の天使作りでの事。トビがふざけて寿司職人。レゲエがお客さん

レゲエ「じゃあアナゴ」

するとレゲエそのままがぶりつく。前歯にはベットリと、土。そして、水で口をそそぐかと思いきや、飲みやがった。

レゲエ「土食ったんですけど」

この答えを通訳された先生あきれ返る。幸い薬を2、3日飲めば回復するらしい。少し元気になったレゲエを見てみずほもひと安心。

 

ビビの恋愛宣言に動揺する芳ちゃん

翌日、ロアタン島をあとにした6人。船の甲板では、ゆき姉、ビビ、芳ちゃんが話していた。その時、ビビの口から芳ちゃんが聞きたくなかった決定的な言葉が!

ビビ「最近私アノ人ノ事見テルヨ」

あの人とは勿論、3人の後ろで熟睡しているトビのこと。このビビの恋愛宣言に芳ちゃんはショックを隠せない。

ビビ「イツモ曖昧ナ行動ガ多イ。ワカンナイ。欲シカッタ言葉トカ無イ」

ゆき姉「多分香港の男の子だったら嬉しいとかストレートに言ったりすると思うけど日本の男の子は言えないかな。ねぇ」

芳ちゃん「言えない」

するとビビは

ビビ「ジャア私頑張ッテミル」

さらに落ちこむ芳ちゃん。何も知らず眠るトビ。今、トビへの一途な想いを貫く決意をしたビビ。果たしてその思いは伝わるのだろうか?

そして、風前の灯火となった芳ちゃんの運命は?

 

再び走り出したラブワゴン。この日はドライバーホルヘさんの知り合いの家に泊めてもらうこに。

ラブワゴンが山道にさしかかった。その時!突然、警官隊に制止される。メンバーに緊張が走る。ドライバーのホルヘさんが降ろされ車内をチェック。

ラブワゴンを取り囲んでいるのは、機関銃を構えた警官たち。そして次の瞬間、機関銃が芳ちゃんに向けられた。芳ちゃんピンチか!?すると

警官「何でこの車ピンクなんだ?」

車の色を注意され答えに困るメンバーたち。さらに何とこの先の山道は山賊が出没して危険らしい。渋々警官隊が同行してくれることに。

こうしてラブワゴンは警官隊に護衛されながら危険な山岳地へ!地元の人はこの山道を「死の道」と呼びつい1週間前にも山賊による殺人があったという。もし山賊が襲ってきたら?気が気ではないメンバーたちは不安げに外の景色を見つめる。

 

そして走り初めて3時間。警官隊に動きが!無事到着。ホンジュラス警察の皆さん、ありがとう!そして2時間後、到着したのはマリオさん夫妻のお宅。

するとご主人が珍しいものを見せてくれるという。庭に転がる大きな木。この木はバナナの木ではなくコヨールというヤシの木の一種。木を切り倒し幹に穴をあけると自然に樹液がたまり2日後には自然発酵してコヨール酒のできあがり。御主人が手にするのは竹の筒先に馬のしっぽを巻きろ過できるように作られたストロー。これで木の幹から直接コヨール酒を吸い上げるという。

早速メンバーも飲ませてもらうことに。コヨール酒を飲みまくる芳ちゃん。この時、芳ちゃんは帰りの船の出来事を思い出していた。飲んで、飲んで、飲みまくる芳ちゃん!完全にやけ酒!

 

ビビが想いを込めてTシャツのほころびを縫う

夕方、夕食の材料を買い出しに出掛けたメンバーたち。その帰り道。ビビがトビの背中にあるものを発見!それはトビのお気に入りのTシャツのほころび。

その夜1人部屋で何かをしているビビ。その手にはトビのTシャツが・・・。

思いを込めて一針一針、丁寧に縫っていく

ビビ“好きな人のためにひとつの事を出来たからすごく嬉しかった”

そして翌日ビビがトビを誘い出した。

ビビ「昨日ヌッタ」

トビ「ヌッタじゃなくて縫った」

ビビ「洗った」

トビ「洗った?マジで?1人で縫ったの?ごめんね」

ビビ「イイヨ全然」

トビ「本当に洗濯してる」

ビビ「本当ダヨ。ウソツイテナイヨ」

トビはビビに何かお返しが出来ないものかと考え始めた。

ビビ「ソンナニ持ッテルノ?」

トビ「1個あげようか」

ビビ「イイノ?モラウ。黒ガイイナ。ジャア付ケル。アリガトウ」

トレードマークのリストバンドをプレゼントされたビビ。そして同じリストバンドを自らはめたトビ。ケンカの原因になったリストバンドは今2人にとっての宝物になった。

 

その夜、トビの日記には

トビ“洗濯までしてくれて感動した。ビビの素顔と素直な気持ちに絶対変わることがないと思っていた自分の気持ちが揺らいだ”

トビとビビ、2人の腕にはめられたお揃いのリストバンド。ビビの一途な想いが、今トビの心を激しく揺さぶり始めた。

 

翌日。再び、ゆき姉に恋愛相談を持ちかけたビビ。そこにはなぜか芳ちゃんも…。

ゆき姉「ビビも行っとかんと夜眠られんよ」

トビの所に行くよううながすゆき姉。そこへトビが近づいてきた。すると気を利かせたゆき姉は

ゆき姉「芳ちゃんちょっと洗濯物取りに行こう」

見事に巻き添えを食った芳ちゃん。今、ゆき姉の手によって芳ちゃんの恋に引導が渡された。

カリブ海に陽が沈む。2人の腕にはお揃いのリストバンド。そしてビビが初めて自分の夢を語りだした。

ビビ「私スチュワーデスヤリタイ」

トビ「いいと思うよ。そう簡単にできる仕事じゃないと思うけど」

ビビ「トビハ日本ニ帰ッタラドウスンノ?」

トビ「もう決まっちゃってんじゃん。俺だって学校出てるわけじゃないしさ。大学行ってるわけじゃないし。色んな事やりたいと思ってもある程度限られちゃうから。別に妥協して今の仕事やってるわけじゃないし。言わなかったっけ?彼女の為に生きる男だって。例えば働いて給料もらうわけじゃん。そしたら彼女とどっか遊びに行くのが俺が働いてる理由」

その夜、トビは1人考えていた

トビ“夕方ビビと2人で話した。ビビのことばかり考えている”

初めて聞いたビビのスチュワーデスの夢。トビは夢を追いかけるビビの姿がとても輝いて見えていた。そしてトビは真っ直ぐビビと向かい合っていこうと決意していた。

一方ビビは思いがけず悩んでいた。夕方、トビに初めて話したスチュワーデスの夢。だがビビにはあのとき言えなかった重大な「ヒミツ」があった。

実は「あいのり」に参加する前にある計画を立てていた。それはスチュワーデスになるためのイギリス留学。帰国したらすぐビビは1年間、日本を離れなければならなかった

ビビ“トビに留学のことを教えたら絶対引いちゃうんじゃないかなってすごくこわくなる”

 

ビビは留学のことを言い出せず悩んでいる

翌日のラブワゴン。だが、その車内ビビに元気がない。ビビはこの旅で初めて思ったことを口にできず悩んでいた。

その日の夕方、ドライバーのホルヘさんが元気のないビビを連れ出した。ホルへさんに案内されたのはホンジュラス1有名な占い師マリアナさんのお宅

占い師「好きなタロットカードを1枚だけ選んで下さい」

ビビが選んだカードは"恋人達"のカード

占い師「あなたの恋愛は行動しなければ明るい方向は見えてきません。諦めず前向きに行動すれば明るい光が見えてくるでしょう」

ビビは行動する事が大切という言葉をかみしめていた。

 

 

その夜。今まで秘密にしていた留学の話を打ち明けることを決意しビビはトビを呼びだした。

決心はしたものの、なかなか本題を切り出せないビビ

ビビ「ハアドウシヨ」

トビ「今更迷うなよ」

ビビ「実ハネ、皆ニ隠シテル事ガアルノ。皆ニズット嘘ツイテル事ガアルノ。本当ハイギリスニ1年間留学シニ行クノ。留学ノ事ガ決マッテカラコノ旅ニ参加シタノ」

トビ「最初から知ってたの?」

ビビ「ウン」

トビ「えっ?」

ビビ「モシ最初カラ皆ニ教エタラ例エバ誰カヲ好キニナッテソノ人ニ教エタラソノ人ハ引イチャウンジャナイカナッテ。何カ恋愛デキナクナッチャウカラ。ダカラ1人ノ好キナ人ヲ…好キナ人ガデキタラソノ人ダケニ教エヨウカナッテ。ダケド…ダカラ私ノ留学ノ事ヲ知ッテモソレデモ好キニナッテクレル人ガイタライイナト思ッテ。デモ最近ハ結構悩ンデテモシ本当ニ2人デ帰レルトシタラ留学ノ事ヲキャンセルシヨウカナッテ思ッテルノ」

夢を追うより、好きな人を選ぶと言うビビ。しかし、トビの口から返ってきたのは、思いがけない言葉だった。

トビ「キャンセルはしない方がいいと思うよ」

ビビ「何デ?」

トビ「俺がこうやって外出てずっと色んなもん、だから学校も行かなかったじゃん。高校ぐらいしか行ってないし。何もしてなかったから。色々経験しないと人間大きくなれないなと思ったから。今やっと分かったから俺は行った方がいいと思う」

ビビ“トビがあんなふうに言うって思わなかった。私のこと、どう思っているんだろう?”

 

その夜、トビは1人考えていた。恋のため夢をあきらめるというビビ。しかし、大学進学をせず、家業を継いだトビは、ビビに夢を諦めてほしくなかった。

トビ“何かやろうと思っている人を止めることなんて誰にも出来ない。だから、オレは留学してこいって言えた。やっぱりビビとは帰れない”

トビはビビへの想いを断ち切る事を決意した。恋のために夢さえも捨てるという女。しかし、夢をあきらめて欲しくないと願う男。

再びすれ違い始めた2人には、苦しいほどに切ない未来が待ち受けていた。

 

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