タケがゆき姉への告白を決意!手作りパンを作ってプレゼントをする作戦/初代あいのり第113話のネタバレ
初代あいのり112話では、みずほの気持ちに徐々に気付いたレゲエ。レゲエもまた徐々にみずほが気になっていく回でした。
113話の題名は「自信」フジテレビでのオンエア日は2002年2月11日。
みずほを心配する芳ちゃん
グアテマラを旅するラブワゴン。ホテルには、これからどうして良いか分からず途方に暮れるみずほの姿が・・・。すると、そこに近づく芳ちゃん
芳ちゃん「ちょっと疲れてる?」
みずほ「ちょっといかんみたい。マイナスになりよる。思い付く事はしてきたつもりやけどでも実際何も状況変わってないやん。本当に何も進歩が無いやん」
芳ちゃん「俺にはすごい進歩があるように見える。だって最初しゃべってなかったじゃん」
みずほ「キューバやろ?やばかったもんね」
芳ちゃん「でもあそこからここまで持ってくるっていうのはすごいと思うよ。0から1にするのは結構難しい。でも1から2とか2から3ていうのは案外楽かもしれない」
みずほ「まぁ頑張るわ」
芳ちゃんの励ましで、みずほの心の霧は少しだけ晴れていった。
翌日、ホテルを出発したラブワゴンは山道をひた走る。やって来たのは、のどかな田舎町コバン。一面にコーヒー畑が広がるコバンは、世界的に有名なグアテマラコーヒーの1番の生産地。
はるばる日本からやってきた5人を歓迎し、農園の人達が昼食をご馳走してくれる事に。
すると、スコップを手になぜか地面を掘り始めたおじさん達。そして、地面の中から葉っぱに包まれたランチャという郷土料理が登場。
牛や羊の肉とトマトなどの野菜をモシュという葉で包み、蒸し焼きにしたもの。その素朴なグアテマラの味に5人も大満足。
タケがゆき姉にアピール開始
そして食事の後、昼食をご馳走になったお礼にと5人はコーヒー豆の収穫のお手伝いをする事に。
日常的に目にするコーヒー豆の色は茶色。しかし、畑に実をつけているコーヒー豆は実は緑色。これが赤くなったら、つみ取りの時期だという。つみとった豆は工場で皮を剥きさらにこれを乾燥。そして、輸入した国ごとにローストされお馴染みの茶色いコーヒー豆が出来上がる。
真剣に作業するメンバー達。そんな中、ゆき姉を遠くから見つめる、パン職人のタケ。共通点が多いゆき姉に惹かれ、5年ぶりの恋に落ちたタケは、その想いを不器用ながら少しずつ伝えてきた。
しかしゆき姉の口から聞いたやすとの恋。その想いの強さにタケは自信をなくし全く話せなくなっていた。このままではいけない。ゆき姉と話をしようと近づいていくタケ。急な斜面を登っていく。
ようやくゆき姉のそばにたどり着いたタケ。久々にしゃべる、その第一声は
タケ「ゆき姉今日ウ○コした?」
タケ、レディに何て事を!と、思ったら
ゆき姉「したよ。朝起きてすぐした」
意外にも会話成立。
タケ「調子良いわ。グアテマラに合い出した」
一方、レゲエに近づく勇気さえないみずほは、1人黙々と作業する。すると、そんなみずほの姿に芳ちゃんが気付いた。そして
芳ちゃん「あっちの方行った方がいいよ。いい実がある」
みずほを誘導する芳ちゃん。
芳ちゃん「あっちあっちもっと右だよ」
しつこく指示する芳ちゃん、すると、そこでみずほが目にしたのはレゲエだった。芳ちゃん、粋なはからい。
背中を押されたみずほは、勇気を振りしぼり、レゲエに近づいて行く。
みずほ「採れた?」
レゲエ「結構採れたよ」
芳ちゃんのおかげで、久しぶりにみずほはレゲエと話する事ができた。
レゲエとみずほの関係
コーヒー農園からの帰り道。辺りは美しい夕日に包まれる。レゲエの隣に座ったみずほ。だが、何を話せばいいのか分からない。するとレゲエ
レゲエ「(みずほは)おたふく顔。ウケタウケタ。悪い所言ってしまう。思った事全部言うけ」
そんなレゲエ流のコミュニケーションで、みずほにも笑顔が戻った
みずほ“レゲエだって私に対して重い気持ちでいるはずなのに普通に接してくれるそれもあの人のやさしさ”
今、みずほの心に一筋の希望の光がさし込んでいた。しかし、一方のレゲエは全く違う事を考えていた
レゲエ“今、俺は誰にも恋愛していない。この5カ国、誰も気にならんかった。好きな子が出来ない旅は、かなり苦しい。”
これまで、数々の恋をはぐくんできたラブワゴン。それは、誰もがここに乗れば、真実の愛、素敵な恋が出来ると信じている魔法の箱。
しかし、レゲエは恋愛する事が出来ずにいた。まるでラブワゴンのエアーポケットに、1人だけ迷い込んでしまったように…
タケがゆき姉と話が出来ずに悩んでいる
この日、ホテルを出発したラブワゴンはグアテマラを北へとひた走る。走る事10時間。フローレスという街に到着。
そこは世界でも類を見ない珍しい街だった。そうここ、フローレスは、湖に浮かぶ街!島全体に家が密集する、まるでおとぎ話に出てくるような水上の街なのだ。
その夜、5人は夕食をとるため、レストランへ。そんな中、ひとり思いつめるタケ。想いが強くなればなる程、タケはゆき姉と話せなくなっていた。
そして、夕食後。ホテルの部屋で、ひとり考え込むタケ。恋に不器用なタケには、全く答えが見つけ出せないでいた。
だが、メンバーに相談したくても、今いるのは失恋ほやほやの抜け殼男の芳ちゃんと、未だ恋する気配すらない男レゲエ。タケは、どちらに相談するかで、悩んでいた。
そして、考えた末に向かったのは、芳ちゃんの部屋。
タケ「焦れば焦るほど言葉がみつからんくなってさ。心がどうしても伝わらんちゃねぇうまく。結局それで自信無くしとるんよ」
落ち込むタケに芳ちゃんは
芳ちゃん「難しいよね。難しいよ本当に。体力をつけないと」
芳ちゃんに相談したのはやっぱり間違いだった…
勇気を出してゆき姉を誘い出す!
翌日ラブワゴンはある場所へと向かう。そして歩く事1時間。グアテマラのジャングルに突如姿を現す幻の古代遺跡ティカル。それは、10世紀に突如姿を消したマヤ文明最大の神殿都市。何世紀もの時を閉じ込め神秘的にたたずんでいる。
早速、地上57メートルの巨大遺跡に登る5人。上からの眺めは,まさに絶景。ジャングルに古代マヤ文明の遺跡が顔を出す。
そんな神秘の力に後押しされてかここでタケが勇気を出してゆき姉を誘った。しかし
タケ「何か思いつかんね。生まれた時からパンやったっけ。パンしか染み付いてないかもしれん。会ったら全部パンの話で申し訳ないなぁ」
そんなタケにゆき姉は
ゆき姉「でもパンを忘れたら自分やないしね。1つの事極めとる人は強いよ」
ゆき姉のその言葉は、タケの心に優しく響いていた。
自信を取り戻したタケ
その夜。夕食のレストランへやって来たメンバー達。すると何かを吹っ切ったように、笑顔を見せるタケ。そして突然みんなの前で歌を歌うと言い出した。
それは、愛する人に捧げるラブソング。そしてタケはマイクを握った。選んだ曲はジョージ山本「みちのくひとり旅」今、タケの心の中にある変化が起きていた。
5年前、小麦粉が原因で失恋したタケ。以来、その傷を忘れるために、パンだけを信じ、情熱を注いできた。しかし、いつしかタケの中で、パンしか知らない自分がコンプレックスになっていた。
だが、今日ゆき姉に言われた言葉がタケの迷いを消してくれた
タケ“ゆき姉の言葉ですごく前向きになれたし自信がついた。こんな気持ちを呼び戻してくれたゆき姉に心から感謝したい”
タケは今、パン職人として、そして男としての自信を取り戻した。
こっそりゆき姉へパンを作るタケ
翌日、早朝5時。メンバーに内緒でひとりホテルを出たタケ。一体どこへ向かうのか?すると、タケは一軒のお店へ。そこは地元のパン屋さん。
実はタケ、グアテマラでパン作りがしたいとドライバーのペドロさんに頼んでパン屋さんを紹介してもらっていた。そして目指すは愛するゆき姉に捧げる職人人生最高のパン。
そこでタケが今回作るのは、究極のクリームパン。クリームパンに不可欠な食材、それは良質な卵。今回用意したのは、グアテマラ中部、コバンの広大な草原を走り回って育った、元気な地鶏が産んだ栄養満点の卵。
タケ「自分にとっては最高のパンができると思います」
まずは生地作りからスタート。生地の表面がなめらかになるまで繰り返される厳しい作業。しかし、この地道な作業がパンの出来を左右する。
30分後、職人の指には大きなマメが出来ていた。
タケ「パンも喜んでます。生地触って分かりますよ」
そしていよいよ究極のクリーム作り。タケのクリームパンには匠のワザがあった。
そのおそるべき、こだわりとは『何があってもクリームをずっと見つめ指先と目でクリームと会話をする』
タケ「クリームが笑ってますよ。最高」
さらに『自分がどうなっても良いと言う気持ちで今まで生きてきた人生をすべてこのクリームに注ぐ』最後に隠し味として加えるのが、コアントローというリキュール。
このこだわりのクリームこそ、タケのクリームパンの命。そして2時間発酵させた生地を成形し、いよいよ釜の中へ。日本ではなかなかお目にかかれない本格石釜で一気に焼き上げる。
釜の前で祈りを捧げるタケ。一時も釜の前から離れようとはしない。
そして15分後、ついに釜出し。するとそこにはこんがり焼き上がった見事なパンが。
最後の仕上げとしてクリームをパンに挟み込む。そのクリームと一緒に、タケの愛情も注がれた。
こうして、タケの職人人生を賭けた究極のクリームパンが完成。ハート型のパンも作っちゃいました。早速味をチェックするタケ。
すると、思わず泣き出す。ゆき姉への想いを込め、完成させたクリームパン。そこには特別な想いがあった。
タケ「父に食べさせてあげたくなって。ずっと5年間怒られっぱなしで。すっごい今嬉しい。最高にできて。本当に自分の想いが入ったんですよ。言葉で表現できない事をこのパンに託します」
タケがその足で向かった先は何とラブワゴン。不器用なタケにとって、パンだけが自分を表現できる手段。
今、クリームパンと共に、タケの恋も焼き上がりの時を迎えていた!