ゆき姉の気持ちに全く気付かない芳ちゃん。戸惑うゆき姉/初代あいのり第120話のネタバレ
初代あいのり119話では、みずほがレゲエに告白をするが失敗して帰国をする回でした。
120話の題名は「Power」フジテレビでのオンエア日は2002年4月15日。
浮かない表情のレゲエ
この日7人はメキシコシティーの外れにある公園へとやって来た。するとそこにはキレイに飾られた船が。
ここソチミルコ運河には食べモノを売ったり楽器を弾くなど様々な船が行き交い、人々はそんな中で運河下りを楽しむ。船でパーティーを楽しむメキシコ人も多くその姿はさながらメキシコ版、屋形舟。メキシコシティーの優雅な休日の過ごし方なのだ。
7人も運河下りを楽しむ事に!実はこのソチミルコ運河は200隻以上の船が行き交い休日はいつでも大渋滞!7人も、そんな渋滞の中をさらに突き進む。
そんな中、隣同士に座った芳ちゃんとミカの2人も楽しそう。一方、浮かない表情で船旅を続けていたのはレゲエ。
ゆき姉の気持ちを知らない芳ちゃん
その日の夕方ゆき姉が芳ちゃんを誘った。しかし、座った場所は人目も気にせず激しく抱き合うカップルの前。
という事で席を移動。気を取り直してトーク再開!芳ちゃんはゆき姉の気持ちを知らない。
ゆき姉「今はどんな?」
芳ちゃん「今はもう前向き」
ゆき姉「恋愛に?旅に?」
芳ちゃん「全てに」
そして、ゆき姉は勇気を出して一番聞きたかった質問をした
ゆき姉「今おる女の子を恋愛の対象として見れる?」
すると芳ちゃんは
芳ちゃん「うん見れる」
ゆき姉の気持ちをしらない芳ちゃんゆえの素直な言葉
ゆき姉“芳ちゃんの心の中には、確実にミカちゃんがいる。もぉ、私の入る隙間は無い様な気がした…”
その夜部屋では1人シャツを洗っているゆき姉の姿が。
洗っているのは芳ちゃんのシャツ。それは、ゆき姉が芳ちゃんの為に選び、芳ちゃんのために買ってあげた思い出のシャツ
ゆき姉“芳ちゃんが別の人を好きになってもちゃんと芳ちゃんの事見ておけるようにシャツを洗った。今の自分に出来る事は、これ位しかないから”
芳ちゃんの気持ちを知るゆえに自分の気持ちをどう伝えたらいいのか分からなくなっていたゆき姉…
そんな高まる想いをゆき姉はシャツを洗うことで鎮めていた。
この日7人は、ドライバーのエドワルドさんのお勧め料理があると聞き早速、行ってみる事に。
そこに運ばれてきた料理はデミグラスソースのシチュー・そして唐揚げ・スープの3品。
果たして、お味は?
芳ちゃん「これは美味いね」
するとメンバーの前にあるものが。この料理の正体はイグアナ。
ここメキシコではイグアナも貴重なタンパク源。鶏肉の様なさっぱりした味で特にしっぽがおいしいといわれている。
イグアナにはビックリだった7人。しかし、味にはかなり満足の様子。
一番怖がっていた芳ちゃんもひたすらイグアナの肉を食べまくる。
気付けば芳ちゃんの前にはイグアナの骨の山。
どうして良いのかわからないゆき姉
そして翌日メキシコの旅を続けるラブワゴン。
その車内では黙り込むゆき姉の姿が。芳ちゃんのミカに対する気持ちを確信して以来、ゆき姉は自分の気持ちをどう表現すればいいかわからなくなっていた。
そんなゆき姉を見ていたのはゆき姉の気持ちを唯一知るレゲエ。共に5ヶ国を旅しなんでも話せる仲になっていた2人。
そして、その日の夕方。レゲエがゆき姉を呼び出した。
レゲエ「大丈夫よ。だってちゃんと今まで一杯話したんやろ。じゃあ伝わっとうよ絶対」
ゆき姉「ありがたい。私、だんだん芳ちゃんの事とか言い出してからレゲエに助けられる事がいっぱいあった。レゲエがおって良かった。やっぱり自分の事を見てくれてない人を想いよる間って不安できついんよね。けど同じワゴンの中に私の気持ちを知っとう人が1人おるっちゅうだけで安心できたし時々救いあげてくれよったし」
レゲエ「力になれたんやね。じゃあ」
ゆき姉「すごい助かった。私本当に日本におったら好きな人できたら美容院に行ったり新しい服きたりそういう事をするけどここはもう本当に何もないけ。自分自身しかないやん。する事は想いを言葉にする事と行動に移す事しかないから」
レゲエ「無いね。でも皆そうやん。自信持たな。何が起こるか分からんのよ。弱気じゃダメよ」
そして
レゲエ「俺のパワー全部持ってっていいけ」
レゲエがゆき姉に送った言葉にはレゲエのある思いが込められていた。さらに
レゲエ「最後に気合い入れてやろうか。背中叩いてやろうか?」
ゆき姉「お願いします」
レゲエ「立って。思いっきりいくよ。本気で行くけ。いい?バーンていくよ。いい?」
ゆき姉「痛い。ありがとう頑張れる」
レゲエに勇気をもらい、ゆき姉は去っていった。1人、ベンチに残るレゲエ。そしてレゲエの目から涙が
レゲエ“ゆき姉が去ったあと複雑な感情が混ざり合って涙が出た。悔しさや切なさ、そして嬉しさ、こらえきれなかった。1人だから泣こうと思った”
レゲエがあいのりリタイア宣言
翌朝。7人はいつもの様に朝食を取る。そんな中、思いつめたようなレゲエの表情。そして朝食後、突然レゲエが口を開いた
レゲエ「ご馳走様をする前に皆にいわないけん事がある。俺は、今まで7ヶ国もおって1回も真剣に恋する事ができんかったよね。努力が足りんかった部分もあるかもしれんけど努力でどうする事もできん事もいっぱいあったよね。このまま旅を続けて恋できるかどうかもう分からんくなったんよね。で、こんな気持ちのまま旅を続けても皆にも迷惑やしもう皆と旅する事はできん。ここでリタイアする」
リタイア宣言!突然の事に言葉も出ないメンバー。ゆき姉はこの時昨日の事が頭をよぎった…あの時レゲエはすでにリタイアを決意していた。
TAKA「お前いつから考えてたんだよ?」
レゲエ「うん。結構なるよ」
TAKA「お前、言えよ」
レゲエ「やれるだけの事は全部やった。悔いは全然無い。皆頑張ってほしいよね。絶対リタイアとかせんでカップルになって帰ってきてほしい。告白してほしい皆には」
TAKA「何でそんな別ればっかりあるんだよ。何とかなんないの?」
レゲエ「もう俺自身で決めた事やけ。帰るよもう…。このまま旅はできん」
タイガー「何デ何デ早イノ?」
レゲエ「俺もおもしろかったよ」
コスタリカであいのりしたレゲエは7カ国と言う史上2位のながさで旅をしてきた。
しかし、みずほからの告白にも答える事はできず自分から恋することもなかった…恋をしたくても出来ない自分。
これ以上、旅をしても皆に迷惑がかかるだけ。苦しみ悩みぬいた末にレゲエが出した答え、それがリタイアだった。
レゲエがラブワゴンを降りる
そして、別れのとき
レゲエ「負けたらいけんよ。俺だけでええんやから帰るのは」
タイガー「絶対最後マデ頑張リマス」
レゲエ「5ヶ国、おもしろかったよ芳ちゃん。芳ちゃんおって色々俺も安心できたし。いい旅できたね」
芳ちゃん「ありがとう」
レゲエ「頑張って最後まで。俺の分も俺ができんかった事も」
共に旅してきたラブワゴン。そして、仲間との別れ。レゲエを残し再び走り始めたラブワゴン。1人それを見送るレゲエ
レゲエ“貴重なラブワゴンの席を僕が居る事で本当に無駄にしたくなかったです。僕がリタイアする事でゆき姉や皆には勇気を出して頑張ってほしいですね”
こうしてレゲエの7カ国にわたる旅はリタイアという形で幕を閉じた。
一方、レゲエがいなくなり6人になったラブワゴン。その車内ではゆき姉がレゲエに言われた言葉を思い出していた…
レゲエが残した最後の言葉…この時、ゆき姉はその言葉の意味を考え続けていた。