シマの栄子への告白は失敗に終わる。栄子もリタイア/初代あいのり第192話のネタバレ
初代あいのり191話では、遂にシマが栄子へ告白を決意した回でした。
192話の題名は「卒業」フジテレビでのオンエア日は2003年10月13日。
シマからの告白を受けた栄子
シマが栄子に告白した夜。栄子はこの旅を振り返っていた。
インドネシアであいのりした栄子。旅の初めずっと誰にも心を開けなかった栄子が初めて向き合おうとしたのはボクサーだった。
だがボクサーは突然の帰国。そしてこのメンバーで変わろうともがく栄子と共に歩んでくれたのはシマだった
栄子“ミャンマーに来てシマは変わったと思う。シマはシマなりに色々考えていたんだと思う。今思うとそんなシマに私は頼っていた。精一杯シマの気持ちに答えよう。後悔しないように”
その頃ホテルでは他のメンバーたちにシマの告白が伝えられた。
とても驚いた様子のハッシー。実はハッシーとシマは短い時間で深い関係になっていた。
ミャンマーであいのりしたハッシー。シマと相部屋になることが多く色々な話を通してまさにハダカの付き合いをしてきた2人。
そしていつしかハッシーには不思議な感情が芽生えていた。ある日のラブワゴンで
ハッシー「シマのケツ本当いいケツしてるんだって!これぞ“九州のケツ”みたいな」
さくら「創太はそういう事はできないんだ」
創太「そう、だって2人で一緒にトイレ行くんだよ。考えられないでしょ?1つの便器2人で使ってんだよ。信じられないんだよ」
ハッシー「だってあいのりだよ」
栄子「そこでしなくていいよ」
この日のハッシーの日記には
ハッシー“シマが栄子に告白?びっくりだ!シマとの会話、シマとのテニス、シマとのはだかおどり。全てが思い出になってしまう。もう少し一緒にいたかった”
栄子が出した答えとは
運命の朝。世界三大仏教遺跡バガン。緑の大地に点在するいくつもの遺跡。そこは神々の世界。そんな神秘的な風景の中、シマは栄子を待っていた。
一方、共に旅をしてきたメンバーたちはシマの告白の行方を静かに見守る。その時!栄子が現れた
栄子「おはよう」
シマ「重そうやね。眠れた?ゆっくり?」
栄子「あんまり」
シマ「俺は朝食も昼飯も晩飯も栄子のことばっか気にしとった。いつの間にか栄子の存在が必要になっとった。栄子のことが好きやけん。帰ろう」
果たして栄子の答えは?
栄子「シマとは、ホント、凄い長く一緒にいたよね。ボクサーが帰っちゃって私にとってもボクサーが帰ったって事はものすごい大きい事だったのね。ホントすごい長く一緒にいたのに結局私は分かり合えないまま終わっちゃったのね。すごい後悔したの。だから同じ後悔もう2度としたくないなと思って。少しずつだけど私なりに皆に歩み寄ってみたのね。で、そういうちっちゃな変化にも気づいてくれてシマが一番私をよく理解してくれてるとホントにそう思うんだよね。でも私の一番良き理解者であると共に私にとっては大切な仲間なんだよね。今の段階では仲間以上には思えなかった。でもこんな私を好きになってくれて本当にありがとう。ごめんね。ホントにありがとう」
シマ「ありがとうな。頑張ってな」
栄子「じゃあね」
シマの告白は失敗に終わった
そして別れの時。
シマ「よっ何かしみったれとうで。どうしたん?浅ちゃんこれさ(金庫番)また頼むわ。ハッシーちょこっとしかおれんかったな」
ハッシー「いい顔してるわ」
シマ「頑張れよ、またな。創太、ありがとよ。色々とな。お前には色んなものもらった。感謝する。頑張れよ。ありがとう栄子。感謝してるよ。頑張れよ、ね」
栄子「ありがとう」
シマ「じゃあね、元気出して行こうぜ。じゃあな。元気だせよ。頑張れよー」
シマを残しラブワゴンは走り出した。
シマ「(泣いたのは)十何年ぶりですかね。涙出せばスッキリしますね」
こうしてシマのあいのりの旅は終わった…。
そこには青春を取り戻した男のすがすがしい姿があった。
栄子が突然のリタイア宣言
再び走り始めたラブワゴン。車内には落ち着きを取り戻したメンバーの姿が。
走ること30分。
栄子「プーチュー、そこで止めてください。」
いきなり栄子がラブワゴンを止め、降りてしまった。突然の出来事に何が起きたのかわからないメンバー。
浅ちゃん「栄子、どういう事?」
栄子「私、ここでラブワゴンを降ります」
栄子、突然のリタイア宣言
栄子「私、合流してから、絶対自分ていうものを壊そうとしなくて、誰とも打ち解けなかったのね。結局、誰とも心開かないままずーっとラブワゴンに乗ってちゃって。ミャンマーに入って絶対この国で何らかの結果を出そうって自分なりの答えを出そうと思って。自分なりに精一杯頑張ろうと思った時にボクサーのリタイアだったのね。
それでものすごいなんか色んなこと教えてもらってそん時初めて自分が築きあげてきたものっていうかそういう物を崩せるようになったの。
そしたらね今まで1つしか見えてなかったのがそれが5にも10にもなったわけ。なーんでこんな事早く気付かなかったんだろうって思って。
こんな気持ちで最初からラブワゴンに乗ってたらもっと楽しく旅できたなーって。今になってものすごいそれが後悔。
でも恋愛と同じくらい大切な仲間見つけられたなーってすごい満足してるから。ここでホントにラブワゴン降ります。ありがとうホント皆のおかげ。ホントどうもありがとう」
さくら「マジでー」
栄子「ずーっとどうやって伝えていいか分かんなくって。ありがとさくら。ごめん、ごめん。頑張って。頑張ってね。浅ちゃん、私浅ちゃんのことは何も心配してないから」
浅ちゃん「後悔してない?」
栄子「全然後悔は無い」
浅ちゃん「ここに来て良かったって思ってる?」
栄子「ホントにここに来て良かったってホントに思ってる。頑張って。バイバイ」
さくら「頑張る!」
そしてラブワゴンは去っていった。
栄子「ずっと自分がこうでありたいっていう道を踏み外そうとしなかった。ちっぽけだったなと思った。ラブワゴンに乗れて良かった」
こうして5カ国にわたる栄子のあいのりの旅は終わった。
浅ちゃんが倒れてしまう
5人となったメンバーを乗せ再び走り出したラブワゴン。
そんな中、栄子の突然のリタイアに車内は静まり返っていた。しかし浅ちゃんは
浅ちゃん“がんばらな…がんばらなアカンやろ、オレ”
そんなラブワゴンでさらに事件が起こった。
浅ちゃん「ああ、やべぇ、はぁ~、ふぅ~」
さくら「大丈夫?」
浅ちゃんが倒れた!
その日の午後、身体のだるさを訴えた浅ちゃんは病院へ。
この時、熱は39度、更に心拍数110とかなり状態は悪い。すると
医者「感染症の疑いがあるので、ウィルスの抗体検査をします。検査の結果が出るまで隔離します」
なんと浅ちゃん緊急入院。更に感染症の可能性がある為、面会謝絶となってしまった。
一方…シマ、栄子そして浅ちゃんまでいなくなってしまい元気をだそうと昼食を奮発した4人。しかし…
さくら「4人で食事なんて淋しい」
さくらは浅ちゃんの突然の入院にショックを受けていた
さくら“浅ちゃんが帰って来た時、キラキラした瞳でちょっとカッコ良かったよ。それなのに…”
そんな元気のないさくらに創太が気づいた。
そして食事の後、創太はさくらを誘いだした
創太「どうですか?」
さくら「まぁシマもいなくなって、栄子もいなくなって浅ちゃんもいるけどいないような状態…結構なんか、あ~私だけみたいな…取り残された感じ…」
次の国で6カ国目のさくら。その旅をいつもそばで支えてくれた浅ちゃんが倒れさくらの胸に様々な不安がつもり始めていた。
さくら「だけど6カ国ってさぁ…どうなの?」
創太「そこ気にする必要全然ないじゃん」
さくら「する必要ないって言われてもさぁ気になっちゃうんだよ。漠然とした不安だよ」
創太「いやいやいや恋愛だけじゃなくてその中で色々変われたものもあるでしょ?」
さくら「ある」
創太「俺はそれを持ってないし、6カ国っていうのはさくらにとってマイナスでもなんでもない、プラスじゃん」
さくら「無駄ではない」
創太「誇りに思わなきゃ“私は6カ国来てこうなってるって”さくらはさくらなんだからさぁ自分のペースで思ったようにやればいいだけ」
さくら「そっか、頑張ろうね」
創太「頑張ってるよ俺は。俺は頑張ってますよ。まだ足りないけどね頑張りが」
さくら「私も頑張るよ」
創太の熱い言葉が再びさくらの気持ちを前向きにさせた。
翌日、浅ちゃんの検査結果がでない為メンバー達は一足先に次の国へ向かうことになった。
ミャンマーのドライバー、プーチューさんとはここでお別れ。いつも笑顔だったプーチューさん。人なつっこいプーチューさんのキャラクターは皆に親しまれていた。
さくら「ありがとう」
プーチュー「ハブア、ナイストリップ」
さくら「タータ(さようなら)」
プーチュー「バイバイ」
りぃ「タータ(さようなら)」
ミャンマーを後にし4人を乗せた飛行機はバンコクを経由。そして6時間後、目の前に見えてきたのはヒマラヤ山脈。そして、厚い雲の隙間から見えてきたのは日本にとてもよく似ていると言われる不思議の国。
しかしその頃、浅ちゃんに異変が…
スタッフ「大丈夫浅ちゃん?聞こえる?」
浅ちゃん「はぁ、はぁ、ふ~、はぁ」
スタッフ「大丈夫浅ちゃん?頑張って大丈夫だから」
医者「白血球の数が極めて少ないです。とにかく危険な状態です」
容態が急変した浅ちゃん。ラブワゴンはシマ・栄子に続き、今またひとり大切な仲間を失おうとしていた!