りぃに想いを寄せる創太。しかし新メンバー隼人が立ちはだかる/初代あいのり第193話のネタバレ
初代あいのり192話では、シマが栄子に告白するも失敗。その後に栄子までリタイアした回でした。
193話の題名は「天空の風」フジテレビでのオンエア日は2003年10月20日。
ブータンに入国したあいのり
ミャンマーを後にし、4人を乗せた飛行機は次の国を目指す。
やがて目の前に見えてきたのはヒマラヤ山脈。飛行機は厚い雲の中をゆっくりと降下していく。
するとそこに広がるのはどこか懐かしい風景。
その国を訪れた人々は皆、昔の日本によく似ているという。
木と土で出来た家に住み、着物のような服を着て、お米を食べる。
4人がやって来たその国とは…あいのり43カ国目、ブータン王国。
その不思議の国はヒマラヤ山脈の雲の中にある。1974年まで鎖国状態にあったこの国は永く外の世界から孤立し、独自の文化を育んだ秘境の国。そこには穏やかな人々と子供達の笑顔が満ち溢れている。
ブータンに降り立った4人。すると
メンバー「あったー!」
ラブワゴン発見!
メンバー「ナイストゥーミーチュー」
ニマ「アイムニマ」
革靴と着物のような服に、ピンクの帽子がかみ合わない。ドライバーのニマさん、26歳。人なつっこく優しい人だ。
まずは旅の資金が渡される。すると
ニマ「アワーカントリーノーマネー」
りぃ「ないのー」
さくら「えっ、何でないの?」
実は外国人がブータンを旅する際には、事前に法律で定められた金額を納める事になっており、そのため、旅中はお金がかからない。
食費や宿泊費を含む旅行費は1人1日200ドル。高い金額設定なのは観光客の数を制限しているため。ブータンは観光収入が減っても独自の文化を守っていこうとする世界でも珍しい国なのだ。
4人は日本の九州とほぼ同じ大きさのブータンを西から東へと移動することに。こうしてブータンの旅がスタートした。
まず初めにメンバーがやって来た街はパロ。豊かに広がる水田は日本の田園風景を思い起こさせる。
早速、街を歩いてみるメンバーたち。すると
さくら「日本人に似てる」
ハッシー「ああ、似てるわ」
街行く人は日本人そっくり。実はブータン人と日本人の祖先は同じモンゴロイドでその中でも極めて近い人種だと言われている。
更に日本の着物のようなこの民族衣装。伝統文化を守るため法律で国民に着用が義務付けられているという。
4人はパロの街で昼食をとることにした
りぃ「何これ?」
ニマ「エマダツィ」
出てきたのはエマダツィというブータンでは最も一般的な料理。主食の赤米といっしょに食べる
さくら「えっ?辛っ!」
創太「辛っ!これ全部唐辛子じゃん」
りぃ「辛っ!」
実はこのエマダツィ、激辛の青唐辛子とチーズを煮込んだもの。ブータンで唐辛子は香辛料ではなく日本のキャベツやニンジンのようにごく普通の野菜として調理される
さくら「びっくりブータン料理」
そんな中、笑顔が絶えない予備校生のりぃ。その姿をじっと見つめる創太がいた。
橋造りを夢見る創太はこの旅で自分の進路に悩む予備校生りぃのよき相談相手となってきた。そして創太の心の中には徐々にりぃに対する特別な感情が芽生えつつあった
創太“すっごい話すと悩みとか抱えてるくせにみんなの前であんなに笑っててなんて強い子だろうと思って中身もすごくいいなぁって”
新メンバーの隼人が合流
翌日、この日は待望の男性新メンバー合流の日。
りぃ「何か一番に見つけたいんだけど」
さくら「ねー本当だよね」
期待に胸膨らませるさくらとりぃ、すると
創太「いたぁー」
ハッシー「あっ、カッコイイかも」
男性新メンバー発見!
新メンバー「山形から来た隼人です。隼人って呼んでください。26歳なんでお願いします」
隼人(26歳)は山形県出身で寿司屋。スノーボードがプロ級でスポーツ万能の好青年。
隼人「お願いします、良い旅にしましょう」
元気でノリのいい隼人。すると創太が
創太「大歓迎」
男性新メンバーの合流を心待ちにしていた創太。実はミャンマーでボクサー、シマ、浅ちゃんと、3人が次々といなくなり創太はさびしい旅を送っていたのだ
創太“いい仲間になれそう。きっと楽しい旅になる”
しかしこの隼人の合流が創太を地獄へと突き落とす…
再び走り出したラブワゴン。すると山形出身の新メンバー隼人が話し始めた
隼人「ブータン?なんかあほみだいにあづいイメージあっけけどこだい」
さくら「ん?やばい、通じなーい」
隼人「どななだずみだいな」
りぃ「りぃすっごい通じるんだけど」
そう、新メンバー隼人と予備校生りぃは同じ東北出身。隼人の山形弁をりぃだけは理解できるようだ
りぃ「女の子のタイプ?」
隼人「俺はごしゃいでける人(怒ってくれる人)」
りぃ「そうなんだ。ははははは」
りぃ“隼人の山形なまりかなり親近感。うれしいな_”
引っ込み思案のゆーみんが合流
一方その頃、あいのり史上最も悲壮な決意でラブワゴンを待つ一人の女性新メンバーがいた。
番組宛に送られてきた彼女の応募の手紙には
新メンバー“小さな頃から引っ込みじあんで人見知りが激しく、友達も少なくさみしい学校生活を送りました。
そのためかこれまで彼氏はおろか男友達さえ作ることが出来ませんでした。その内自分はきっと恋愛なんてものに縁がないんだ、そういう人生もありかもしれないと思い込むようになりました。
でもこのままではいけないと思い立ち、巷で言う合コンに参加したこともありましたが前日から不安と緊張に襲われやっとの思いで出席したものの狙った男性にアタックするなんてとんでもなく会話することすらままならずに一人無心に焼肉を焼き続けるという結果に終わりました”
それ以来彼女は合コンに誘われる事はなかった。そんな自分を絶対に変えたい、そう決意した彼女は勇気をふり絞ってあいのりに参加したのだ。
隼人が合流して20分後
隼人「どれぇー」
さくら「いたぁー、いたぁー」
隼人「どこ?」
さくら「あれあれほら」
さくら「白いの白いの」
女性新メンバー発見。
メンバー「やっほー」
新メンバー「えっと、京都から来ました中川祐美21歳。えっと、ゆーみんって呼んでください。よろしくお願いします」
ゆーみん(21歳)は京都府出身で大学生。心理学専攻でかなり引っ込みじあん。
早速5人は新メンバーのゆーみんに自己紹介することに。
さくら「創太は大学院生。橋造りたいんだって」
ゆーみん「えっ?お菓子?」
りぃ「はははは超緊張してるよね」
かなり緊張気味のゆーみん。さらに
創太「とりあえず何か聞きたいこと?」
隼人「趣味、ぐるっと」
ハッシー「フェイスマッサージ」
創太「趣味だったんだ。あれ」
ハッシー「顔のマッサージ。うん。顔もみ」
隼人「顔もみ?」
ゆーみんは、メンバー達の会話に全くはいりこめなかった。
合コンで一人焼き肉を焼き続けたゆーみん。そんな彼女がこの旅で恋を経験する日はやってくるのだろうか?
浅ちゃんの原因不明の病
2人の新メンバーがあいのりしたその頃。ブータンからおよそ800km離れたミャンマーでは入院中の浅ちゃんに先生から新たな事実が告げられようとしていた
医者「設備の整った専門の病院に移ることをお勧めします。この病院ではこれ以上詳しい原因がわかりません」
そこで浅ちゃんは、体調の良い時を見計らってミャンマーを出国。タイのバンコクにある最新設備の整った大学病院に移送され再度詳しくウィルス検査をする為、入院することになった。
一方ブータンのホテルでは、さくらが1人物思いにふけっていた。インドネシアからあいのりしたさくらを熱心に誘い続けた浅ちゃん。
さくら「恋愛対象としてちゃんと向き合おうって思いました」
そして浅ちゃんが修行から戻った時
さくら“キラキラした瞳でちょっとカッコ良かったよ”
さくら「浅ちゃんは元気になって帰ってくるよ、絶対リタイアしないと思うんだけどな」
ゆーみん「うん」
さくら「浅ちゃんはすごいイイ奴だよ」
ゆーみん「ふ~ん、早く戻ってきはったらいいのにな」
さくら「ね、会いたいでしょ。早く」
ゆーみん「うん、会ってみたい」
さくら「話したいんだよなぁ、浅ちゃんと」
りぃにアピールを続ける創太
その日の夜、ホテルで夕食をとる6人。すると
さくら「あぁ~優しい創太」
りぃにパンをとってあげる創太。しかし
りぃ「ちょっとにしよっ」
するとハッシーが
ハッシー「今日は新メンバーがいるからちょっと」
さくら「何?照れてんの?」
隼人「あらら」
ハッシー「照れんなって」
隼人「あれ、顔赤くなってきた。顔赤くなってきた」
さくら「りぃかわいい~」
りぃ「かわいくないっ」
そんなにぎやかな食事の中ゆーみん
ゆーみん「ふ~ん」
りぃ「食欲ない?」
ゆーみん「うん、ちょっと今日はやめておく」
創太「もうやめとき」
ゆーみんは1人メンバーに溶け込めずにいた。
翌日。この日ラブワゴンはブータンの首都ティンプーに到着。標高2400メートルにあるこの街は一年中涼しい避暑地のような場所。
そして実はブータンは、信号機が一つもない国。この国にたった一つしかない交差点にはおまわりさんが立っている。
この日、ドライバーのニマさんの案内でメンバーがやって来たのは
ハッシー「お~やってる、やってる」
そこはブータンの伝統的な民族舞踊の練習場。すると
「衣装に着替えて一緒に踊りませんか?」
りぃ「本当?ぜひ」
早速メンバーもブータンの民族衣装を着てみることに。
そして20分後。
創太「おいおいカワイイんじゃないの」
民族衣装に着替え登場した女性メンバー。その姿にデレデレの男性陣。
早速民族舞踊を踊ることに。そんな中、今まで一度も男性と付き合ったことのないゆーみんは…隼人とペアに…しかし手が握れない。
一方、満面の笑みを浮かべ、りぃと踊る創太
創太「結構でも似ってるよそれ」
りぃ「本当?ありがとう」
創太“りぃを見てる時にすごいドキドキしたし素直に気持ちだけ見てみれば、俺りぃ好きです…うん”
その日の午後。創太がりぃを誘い出した
創太「ちなみにねパッと今座ったじゃん、これが心の距離らしいからね」
りぃ「あつ!?」
創太「俺らまだまだだからね」
りぃ「マジで~」
創太「まぁでもね…う~んりぃにはね一個感謝している事が実はあってね。人と喋る時ってすごいね言葉を選んで喋ってたの。そういう部分でりぃにはそういう風な頑張りはしてない」
りぃ「あ~あ、それは良かった」
創太「そうストレートに素直に喋れるなんでも。それがねすごい助かってんだ俺の中で」
そして創太は
創太「これからもっとりぃを知りたいと思ってる」
りぃ「うん、じゃんじゃん探して下さい」
創太「探して下さいって、俺も探せよ。」
りぃ「探してるよみんな、みんな本当、うん」
今はっきりと動き出したりぃへの想い。創太はりぃの心に一体どんな橋をかけるのか?
徐々にりぃの気持ちが隼人へ!?
この日、メンバーが目指したのは、およそ150年前までお城だったというワンデュポダンゾン。今は僧侶になるための学校になっている。
ここでは7歳から20歳までの子供達およそ500人が寝起きを共にし、将来僧侶になる為に勉強している。彼らは20歳を過ぎると、自分の育った町のお寺に戻り結婚することなく一生仏門に身をささげる。
6人はここで昼食をご馳走になる事に。彼らの食事はオタマ一杯のおかず。この日はサツマイモを赤唐辛子で煮込んだもの。それをご飯と一緒に食べる、とても質素な食事。
すると僧侶達がお米を手に取り丸め始めた。メンバーも見よう真似でご飯を丸める
ゆーみん「アチ、熱いよ、熱い」
ちっちゃなおにぎりを作り食べる。そして5分後
さくら「えっ?もう食事の時間終わり??」
たった5分で食事終了。
そしてやって来たのはお寺の中庭。すると彼らはご飯を平らにつぶし始めた。そして次の瞬間投げた。
これはブータン仏教で「せがき施餓鬼」と呼ばれる分け与えの教え。お寺の下を流れる川の魚や鳥達に自分のご飯を分ける善行の1つなのだ。
外に出ることができない子供たちにとってはご飯を投げ、誰が一番遠くに飛ばすかを競う唯一の遊びになっている。
そこで、早速メンバーも挑戦してみることに。まずは、橋作りを夢見る創太「りぃの目の前でいいところをみせたい」創太の中に静かな闘争心がみなぎる。
そして、りぃへの想いを胸に、創太の米が大空へ羽ばたく
さくら「わードカ~ン…」
りぃ「ダメじゃーん」
続いてスポーツ万能・寿司屋の隼人。
りぃ「おぉー」
さくら「川までいったんじゃないの、これ」
りぃ「いいねーうまいねー」
僧「すっげー!毎日投げてる俺達よりも飛ぶぞ」
翌日、ゆっくりと流れる雲の隙間から太陽の光が降り注ぐ。この日、街の公園を散歩するメンバー。すると
「パチンて音したよ」
創太「弓?」
メンバーが見つけたのは弓矢。
隼人「何?あそこからここさ届くの?」
なんと的までの距離は150メートル。実はこれ、ブータンの国技。この国の男達はみんなこの弓矢を楽しむという。すると
「やってみる?」
するとリベンジにもえる創太が弓を手にとった。「今度こそりぃの前でいいところを見せたい」そして
隼人「おっ左だ」
りぃ「あっ駄目じゃ~ん」
創太の矢的まで届かず
創太「あっあ~全然飛ばねー」
続いて新メンバー寿司屋の隼人が挑戦。創太、そしてりぃが見つめる中、隼人が矢を放つ。
隼人の放った矢は見事的に命中。そして隼人の放った矢は違う所にもつき刺さっていた。
りぃ“隼人、超かっこいい。りぃの好みのタイプ”
隼人が気になり始めたりぃ、そんなりぃを想い続ける創太。
不思議の国ブータンで一方通行の恋が静かに動き始めた。