幸栄に冷たい美紀。一方の幸栄は美紀への想いが溢れそうになっていた/初代あいのり第215話のネタバレ
初代あいのり214話では、浅ちゃんがゆーみんに告白をするが、失敗。その後、ゆーみんが隼人に告白をして無事成功して帰国したスペシャル回でした。
215話の題名は「完璧な人生」でフジテレビでのオンエア日は2004年4月12日。
カジがドライバーのドミニクに猛アピール
自然と街が調和した大都市ケープタウン。
この日、恋愛の達人カジがドライバーのドミニクに猛烈アタックが始まろうとしていた
カジ「おはようドミニク、頑張っていこう」
ドミニク「はい」
カジ「耳たぶウフフ」
たとえ一番後ろの席に座ったとしてもバックミラーに視線を送り続ける。
オーバーアクションで注意を引く。
更にラブワゴンを降りるときには
カジ「ありがとうドミニク~」
必ず声を掛ける。
ドライバーに恋をしたカジにとって、バックミラーは大切な大切な恋のアイテムになっていた
カジ“ミラーの目を見るのがくせになった。彼がサングラスをかけないでミラーごしに目が合うとドキッとする。あなたはそんな気持ちに気付いてますか?”
日に日に盛り上がる、カジのドミニクへの想い。
しかし翌日。
美紀が
美紀「ドミニク~」
ドミニク「はい」
美紀「気持ちいいね」
この時カジはエステの美紀の存在に危機感を感じ始めた
カジ“美紀もドミニク?どうしよう”
翌日。
カジが呼び出したのはダイバーの幸栄。
美紀に想いを寄せる幸栄を味方に付けようと考えたらしい。
幸栄といえばラブラブだと信じていた美紀から、その気が無いことを告げられたばかり。
カジ「マズイでしょ?」
幸栄「マズイよ。何で?」
カジ「エヘヘッ。もしかしたら(美紀を)取られちゃうかも知れないし。」
幸栄「え、どういうこと?え?」
するとカジ、ドミニクの真似。
幸栄「え、そんなん、ないでしょ!?」
カジ「かなぁ?」
幸栄「あんのかなぁ。いや、俺ね、あんまりそれ気にしてないんだよね。え?気にした方がいい?ウソ!?マジ?」
カジ「鈍ちゃん?」
幸栄「マジ?えー考えてなかった。」
カジ「あなた、あいかわらず、鈍ちゃんね。」
カジの作戦通り、焦り始めた幸栄。
するとカジは
カジ「カジも今さ、ちょっと、こう頑張ろうかなって思ってるじゃん」
幸栄「・・・え!?リアリー?」
カジ「うん。」
幸栄「え?ドミニクに?」
カジ「うん。え、合ってると思う?」
幸栄「いこうよ、それで」
カジ「うふっ!」
幸栄「良かったね、カジね、良かった、良かった。」
カジ「フハハハ、グチャグチャになっちゃう」
そしてカジは遂に本題へ。
カジ「だから、2人協力しないと、ダメ。」
幸栄「そうだな。何でも使って。スパイの様に動くぜ!」
カジ「ははははっ・・・」
幸栄「もの凄いカーンって働くから!」
カジ「美紀をドミニクに近づけないようにもう」
幸栄「あはは!」
カジ「(美紀がドミニクに)行きそうになったら『あー美紀美紀美紀』ってこっちでなんか引っ張ってってね。」
幸栄「うん。ドミニクは、じゃあ俺、美紀の所に行ったら『あっ、ドミニク~』って言うから。マル秘作戦だね。マル秘作戦X(エックス)だね。」
それは美紀とドミニクを引き離す作戦!!
名づけて・・・マル秘作戦X!
カジ「頑張ろう!頑張ろう!頑張ろう!頑張ろう!」
この日、ドミニクから夕食に招待された6人。
料理は全てドミニク家のメイドさんマリーさんとヴィクトリアさんが作ってくれるという。
カジ「なにかお手伝いさせて下さい。」
マリー「いいの。あなたたちはビールやワインを飲んでいて下さい。」
カジ「分かりましたありがとう。」
今日の夕食は、南アフリカで最もポピュラーな料理“ブラーイ”。
牛肉や鶏肉、羊の肉をリンゴやハチミツなどを入れた各家庭手作りのオリジナルソースで味付けし、炭火でじっくりと焼き上げる南アフリカ流バーベキューだ。
幸栄「うわぁうまそうだよ。超うまそう!」
美紀「うわぁー」
そして広ーいオープンテラスでの夕食会がスタート
ハオロン「うーまい!」
カジ「おいしい!もう、肉好きにはたまんない。」
ハオロン「肉好きなんだ」
カジ「わぁーきれい」
「ごちそうになって。」
カジ「こんな幸せでいいのかなぁ。」
すると、ワイン通の美紀が・・・
不思議なワインの持ち方を・・・
これはラベルを相手に見せるというワイン通ならではの持ち方。
そしてハカセに
ハカセ「どうやって受ければいいの、こういう時は?」
美紀「置いとくのワイングラスは。」
ハカセ「そうなんだ。早く言えよ!」
美紀「だって持っちゃってるから。」
そして美紀のテイスティング
美紀「まろやか、こっちの方が。でも、深い。」
ハオロン「美紀はカッコいいよねぇ・・・本当カッコいいよ。」
すると
美紀「ドミニク」
今度はドミニクにワインを注ごうとする美紀。
その瞬間!カジは幸栄に「マル秘作戦X」を指示!
カジ「エックス、エックス…エックション!」
すると幸栄は
幸栄「うめぇ~!肉汁が、物凄いうめぇ!」
幸栄、カジの指示に全く気づかず
カジ“幸栄にはため息出た・・・”
どんどん膨れ上がっていくドミニクへの想い
日も暮れ、部屋の中に入ることにしたメンバー。
ドミニク「もし、寒かったら・・・」
美紀「借りたーい。ありがとう。」
何と美紀がドミニクのセーターを借りた。
カジ「ど~するよ、もう幸栄~」
幸栄「顔が怖いって!」
そして負けじとカジもドミニクにアピール開始。
カジ「この、このソファ好き~凄い、凄~い」
精一杯カワイ子ぶるカジ。しかし美紀が
美紀「ドミニク暖か~い!」
カジはただ悔しがるしかなかった。
美紀とハカセの会話
翌日。
出発前の車内、頑張リスト美紀の隣に座ったのは東大&京大のハカセ。
この日の美紀の日記には
美紀“東大卒で京大のハカセとならより知識を深められそう。楽しみ~”
美紀「趣味ってある?読書?」
ハカセ「読書も好きだし・・・」
美紀「私、本ではね、中谷彰宏さんが好きなの。知ってる?」
ハカセ「あぁ、知ってる」
美紀「凄くタメになる。勉強になる。」
美紀が語る中谷彰宏とは、あの大ベストセラー《面接の達人》を生み出した人気作家。近年は前向きに生きるための方法を説き、特に若い女性に支持されている。
そんな彼の著書にはポジティブなフレーズがあふれ、どれもベストセラーに。そこには、実にためになる言葉が山ほど詰まっている。
例えば「解決策が見つかる「魔法の言葉」を教えよう「ノープロブレム」」「バラ色のサングラスをかければ人生はバラ色になる」「感性の触覚を持つ宇宙人になろう」更に「会社が嫌なら会社になんか行かなくてもいい。P.S.たまにはずる休みしよう。つきあうよ」
女性たちを前向きな言葉で優しく励まし続ける男。中谷彰宏こそ、頑張リスト美紀が心の師と仰ぐ人物なのだ。
そう、美紀はナカタニアン。
美紀「対談もするし、講演会とかも開いてるし、うーん。顔も凄い広いよね。中谷さんにも絶対会いたいって思う。(中谷さんに)会うような人生を送りたいの。」
ハカセ「・・・・・・。」
幸栄が美紀の後を追うものの、、、
翌日。
近くの公園にやってきた6人。
するとメンバーから1人離れる美紀。まだ美紀に未練を残す幸栄が後を追う。
幸栄「何やってんの?」
美紀「ん?」
幸栄「この国ヤバイねホント」
美紀「うん。」
幸栄「あったかいよ、おいで。」
美紀「涼しいよ。」
幸栄「・・・。」
美紀「・・・じゃ!」
幸栄「どこ行くの?」
しかし幸栄は諦めない。
幸栄「昨日さ、日記書いてる時にさ。走んの?」
美紀「あー面白かったー!」
幸栄「はぁ・・・」
幸栄のもとを離れた美紀は、ハカセのところへ。
美紀「ハカセは、この旅で何をしたいなって思って来た?恋愛でもそうだし、虫も見たいでもいいし。どういう気持ち?」
ハカセ「虫はあんまり・・・」
美紀「虫はあんまりなの!?虫大好きなのに?」
ハカセ「いや・・・大好き、か・・・うん、好きだけど人と話してるほうが絶対楽しい。」
美紀「うん、うん、うん、うん。」
ハカ「だよね。」
美紀「うん。虫は話さないもんね!飛んでっちゃったりするしね!」
ハカセ「・・・・・。美紀のことを聞こうかな?」
美紀「うん。どうぞどうぞ。」
ハカセ「男の子のタイプだね。」
美紀「うん。何かね、一生懸命何かに、自分なりの何かに頑張ってて『あぁ私も頑張らなきゃ!頑張るぞ!』って思えるような、キラッとした何かを頑張ってるような人がいい。前向きな人かな。」
ハカセ「前向きな人?」
美紀「うん!」
ハカセ「ダメだ。ハッハッハ。俺、結構ダメ人間だからなぁ・・・」
美紀「ダメ人間と思ったら、ダメ人間になるよ、うん。人って心が顔とか表情、生きる姿勢っていうかその人に出てくるじゃん?オーラとしてとか。だから私、いっつも楽しい事していたいのね。嫌いなことはやりたいって思わないから、勿論。うん、好きな事何でもやりたいーっていっつも楽しんでエンジョイ!エンジョイ!ってしていたいの。私は自分を成長させる」
前向きな生き方にこだわる美紀。
するとハカセは
ハカセ「・・・あの・・・疲れない?」
ハカセが美紀を気遣う
その夜。
ハカセはスタッフの部屋を訪ねた
ハカセ「うん・・・つら、つらいんですよね。」
ディレクター「誰?」
ハカセ“美紀。誰にも負けない完璧な自分。彼女は自分をああいうふうに保ってないとホントにダメになってしまうようななんかそういうのがあるんじゃないかなと”
この日からハカセは観察対象をフンコロガシから美紀へとチェンジした。
美紀に恋をする幸栄はつらい日々を過ごす
翌日。
ダイバーの幸栄が頑張リスト美紀の隣に。
そして走り出したラブワゴン。
しかし「・・・・・・・・」
なかなか話し出せない幸栄。
そして走ること10分。
ようやく幸栄が話し始めた
幸栄「健康診断とか行ってる?」
美紀「あんまり行かないかなぁ」
幸栄「体ボロボロかも知んないよ、実は。」
美紀「あぁ私ボロボロなんだなぁって思う。」
幸栄「悲しくないの?」
美紀「あぁ」
幸栄「まぁ大袈裟に言ってしまえば、あと、あと半年(の命)ですとか言われて。」
美紀「半年かぁ、半年のうちに何しとこうかなって思って、一生懸命考えて」
幸栄「いや、一生懸命それは俺も考えるけど。落ち込む時は落ち込むでしょ?やっぱそれは。」
美紀「落ち込まないね!何とかなるってって感じ。」
今日もただ前向きな言葉だけを残し、美紀は眠ってしまった。
美紀にリタイアを告げられ、話しかけては逃げられ、この日も相手にされなかった幸栄。
その夜。
スタッフの部屋を訪れた幸栄は
幸栄「ホント俺、マダガスカルの時なんであんなにこう、マダガスカルの時ねぇ、言ったじゃないですか。(美紀が寄り添って)くれたり。恋愛をする目だったんですよ。後悔はしてないですよ。あの時は。」
ディレクター「(後悔)してるだろ?」
幸栄「ちょっとしてますけど…。」
ディレクター「(まだ)好きなんだ?」
幸栄「好きですね、凄い好きですよ、いや~もうめちゃめちゃ好きですよ、うん。好きです。」
尽きることのない幸栄から美紀への熱い想い。
恋愛サンドバッグの幸栄に明るい未来はあるのだろうか?