エリとユウコの間で揺れるゴウ。果たしてどちらを選ぶのか/初代あいのり第59話のネタバレ
初代あいのり58話では、ツネが帰国し、改めてゴウへの想いを確信したエリにライバルとしてユウコが参戦する回でした。
59話の題名は「あいのり元旦スペシャル!21世紀もラブワゴンは走るよ!!」フジテレビでのオンエア日は2001年1月1日。
ユウコがゴウへ猛アピールを開始
灼熱のモロッコを走るラブワゴン。車内ではユウコがゴウの隣りをガッチリキープ!
そんなユウコがいつも見ていたものは、車内に貼られたあいのりの旅で結ばれたカップル達の写真。
ユウコ“ラブワゴンの中の写真を見ると、スゴイうらやましくなるし私の写真もここに貼るぞって思う。貼って日本に帰りたいよ。”
そして、ユウコ「私とゴウちゃんここ、そこエリでしょ」
何とゴウの隣りは私よ宣言!
そんなユウコの日記には
“他から見たら嫌な人なのかも知れないけど、そこで引いたらゴウちゃんはエリの所へ行っちゃう気がして自分の気持ちを通した。エリにゆずる気はない”
一方、ゴウはモロッコに入って何かが変わってきた。
“旅に前向きになるしかないですよね。それで自分の気持ちを吹っ切りたいです”
エリとユウコの争い
街中に着いたラブワゴン。すると、観覧車を発見。モロッコの観覧車は一人立ち乗り観覧車。関ちゃんが挑戦することに。
メンバー達の歓声に見送られ一人乗り込む関ちゃん。しかし、恐がる関ちゃん。そんな関ちゃんを見てメンバー達は大ウケ。しかも上で止まってしまった。震える関ちゃん。
そして10分後、ようやく復旧。命からがら戻ってきた関ちゃん、しかも泣いていた。そんな関ちゃんを見てひとみは苦笑い。
メンバー達は近くの公園へ。そこでユウコがゴウを誘った。
ユウコ「ゴウちゃんは誰か好きな人ができて不安になる事ない?」
ゴウ「あるよ」
ユウコ「ダメなんだよね。多分自分が好きになっても相手に好きになってもらえなかったらすごい恐い」
ゴウ「僕もすごい恐いよ。振られるのって。やっぱそういう気持ちじゃん。人を好きになるのって」
ユウコは不安な気持ちをぶつけた。
ゴウ&ユウコ&エリ スペインからずっと積極的に誘ったユウコ。しかしその積極的さはフラれる事への不安の裏返しだった。
そんなユウコの日記には
“エリは私の事を積極的って言ってたけどエリにとってゴウちゃんは黙って見ていられる程度の存在なのかなって思った。本当に好きなら自分からアピールすればいいのに”
この日のモロッコの気温は42度。暑さで疲れた一行は休憩することに。ゴウにハンカチを差し出すユウコ。
そんな2人をただ黙って見つめるエリ
「ゴウちゃんが立ち直るまで見守っていたい」
しかし、日記には
“ユウコとゴウが一緒にいると周りが見えなくなりそう。すごい辛い”
関ちゃんがひとみを誘い出す
モロッコの暑さから涼しさを求めてさまよう一行。その時、洞窟を発見。この洞窟はヘラクレスの洞窟。ギリシア神話で数々の怪物を倒した英雄ヘラクレスがこの洞窟で休息したという。
洞窟を探検する一行。その時関ちゃんが「皆わざと迷子にならない?」と提案。そして関ちゃんはまんまとひとみを誘い出した。
そして2人は洞窟内で高さ約10mのダイビングポイントを見つける。関ちゃん、観覧車での失態を取り返すためダイビングに挑戦。しかし足がガクガク。その時、
ひとみ「関ちゃん、頑張って」
愛するひとみの声を聞いた関ちゃん、見事飛び込んだ。
ひとみ「関ちゃん、カッコ良かった」
関ちゃん大満足。この日の関ちゃんのポエムには
“僕が崖から飛び込んだのはその先に君の心があるような、その先の君の心を僕は見つけたのかなぁ”
手をつなぐゴウとユウコ
一方、ユウコはゴウを洞窟の奥に誘っていた。洞窟の暗闇が2人を包む。そして暗闇の中、ユウコがゴウの手を握った。洞窟の中にいる間ずっと2人は手をつないだままだった。その日のゴウの日記には
“なんかドキドキした。最近ユウコの株は急上昇している。でもなお の事はまだ引きずっている”
エリが泣き出してしまう
その日の夜、夜景がきれいに見えるロマンチックな高台へ。モロッコのきれいな夜景に感動するメンバー。そんな中、ユウコがゴウを誘った。皆の輪をはずれ、無邪気に影絵で遊ぶ。そしてユウコが何かを思いついた。2人のシルエットがだんだん近づいていく。2人の影が唇を重ねた。
ところがそんな2人をエリが見ていた。
たまらず関ちゃんの元へ走り出すエリ。そしてエリは泣き出してしまった。
翌朝、砂漠を目指すラブワゴン。しかしかなりの悪路でワゴンは大揺れ。車内ではウトウトするひとみを関ちゃんが太い腕でしっかりとガード。一方、ユウコはゴウの隣りをガッチリキープ。そしてエリは切ない想いで見つめていた。エリはユウコとゴウの影絵でのキスを思い出していた。
そんなエリに関ちゃんが気づいた。そして立ち寄った公園で関ちゃんがエリを誘い出した。
関ちゃん「俺、いい詩思いついた。タイトル、エリ。エリはお医者さん。エリの笑顔で皆治るよ。」
エリ「嬉しいです。やっぱ笑顔よね」
関ちゃんの優しさで笑顔が戻るエリ。
ラブワゴンはフェズの街に到着。このフェズの街は街全体が世界遺産。そしてここは世界一複雑な迷路の街。初めて来た人は必ず道に迷うという。この迷路の街を歩く一行。しかしいつしか6人は道に迷ってしまっていた。
その時、生皮を背負ったロバが。もしかして道を抜け出す手がかりになるかと思い、ロバについて行く事に。到着したのは革の染色場だった。迷ったついでに見学させてもらう事に。しかし染色液の強烈な臭いが鼻をつく。臭いに耐えられなくなった一行。
「くせー」
その時、タカシが
「ちょっと待って、俺思うんだけど。皆一生懸命に作ってんじゃん。だから嫌そうな感じで見るのってすごい失礼だと思うよ。」
とりあえず作業場を離れた6人。しかしタカシの意見に返す言葉がなかった。
午後になり気温は44度。厳しい暑さの中で完全に体調を崩してしまったユウコ。顔が真っ赤に。そんなユウコの異変にゴウが気づいた。ユウコに優しく声を掛けるゴウ。
みんなに優しいゴウに戸惑う女性陣
フェズの街を出発したラブワゴン。気温は更に上昇し46度。車内でユウコはダウン寸前。そんなメンバーを見かねたドライバーのアブドさんがスタミナのつく料理のお店に案内してくれる事に。着いたのは巨大な肉がぶら下がったお店。そこでモロッコの代表料理「タジン」を食べることに。楽しく食事をするメンバー達の中、席を立つゴウ。向かった先はラブワゴン。その中には暑さで気分が悪くなり休んでいたユウコの姿が。
ゴウ「気力が大事だからね」
ユウコ「うん、頑張る」
ユウコに優しい言葉をかけるゴウ。しかし体力を奪われ弱気になっていたユウコはこんな事を考えていた。
“ゴウちゃんは皆に優しいからかえって分からなくなる。ゴウちゃんは私を見てくれてない”
ゴウの優しさが次第にユウコの心を苦しめていた。
昼食を終え再び走り出したラブワゴン。やがて最大のローマ遺跡、ヴォリビリス遺跡に到着。遺跡を見学する6人。しかしこの時の気温は48度。そんな中、エリのサンダルが壊れてしまった。とても熱くて素足では歩けない。そばにいたゴウが
「おぶってやろうか」
そしてゴウはエリをおぶった。照れながらもエリは嬉しさを隠せなかった。ラブワゴンに戻ったゴウとエリ。ワゴンの中ではぐったりと倒れているユウコの姿が。ユウコはついに倒れてしまったのだ。急遽ホテルへ戻ったメンバー。病院でのユウコの診断は軽い熱中症。しばらく休めば回復するとの事だった。しかし、
スタッフ「ユウコと話したんだけど、旅を続ける事は難しいと言ってるんだ」
ユウコがリタイアするかもしれない。メンバー達に重苦しい雰囲気が漂う。ユウコは暑さで心も体も衰弱しきっていたのだ。しかしユウコのリタイアしたい理由はそれだけではなかった。遺跡を見学している時、エリをおぶっているゴウの姿をユウコは見てしまったのだ。
“言葉も出ないくらいショックを受けた”
ユウコは旅を続ける自信さえ失ってしまっていた。
その夜、エリとひとみがユウコの部屋を訪れた。
エリ「うちらに不満とかあった?」
ユウコ「それは全然ない」
エリ「辛いけどユウコには頑張ってほしいしリタイアはして欲しくない。頑張ろうよ」
ユウコとエリ、ライバル同士の2人に今、友情が芽生えようとしていた。
翌朝、ユウコを待つ5人。そこへユウコがやって来た。
ユウコ「皆に迷惑かける事はいっぱいあるかもしれないけど私も私なりにこれから頑張っていくからまた何かあったら助けてください」
ユウコは旅を続ける決意をした。ユウコを乗せラブワゴンは再び走り出した。
遠慮しだしてしまうエリ
ラブワゴンはモロッコで有名な景勝地、トドラ渓谷に到着。そこにはオアシスの源流となる川が流れる。川の水をくみユウコに渡すゴウ。
ユウコ「私は頑張る。今のまま終わったら中途半端になるなって」
そんな仲の良い2人をエリが見ていた。エリの日記には
“ゴウちゃんをずっと見てたけど気持ちはユウコに決めたみたい”
たまらずエリはその場を立ち去ってしまった。そんな中ユウコがゴウに切り出した。
「今は恋愛してる?」
ゴウは何も答えなかった。ゴウの日記には
“贅沢な悩みかも知れないけど今すごくエリとユウコで悩んでる。自分の迷いに決着をつけたい”
ゴウがなおへの想いを振り切って新しい恋へ
その夜、ゴウはこの旅を振り返っていた。
“今まで会った事のない人達に出会えて自分の無神経さや鈍感さを思い知りました。この旅に来てから本当の優しさや思いやりを知る事ができました。ユウコもエリも本当の意味で自分の事を理解してくれてると思うんですよ”
やがて2人の存在が止まっていたゴウの時計を動かし始めた。そして1人夜の街へ出るゴウ。その手にはスケッチブックが。
そこに描かれていたのはなお の似顔絵。完成してもなお に渡す事のできなかった似顔絵をゴウはずっと持っていた。その絵を見るたびにゴウはなお の事を思い出していた。そして、ゴウはその絵に火をつけた。そしてゴウの日記には
“今、僕は本気で恋愛しようとしている”
なお への想いに決着をつけたゴウ。今、ゴウは新たな恋に踏み出そうとしていた。