若奈への想いが溢れて、過去の思い出が詰まった携帯電話を投げ捨てる南ちゃん/初代あいのり第136話のネタバレ
初代あいのり135話では、おすぎへの真っ直ぐな想いをぶつける圭介。しかしそんな圭介を密かに想う若奈が発覚した回でした。
136話の題名は「宝物」フジテレビでのオンエア日は2002年8月19日。
圭介に近づきたいが、なかなかアクションを起こせない若奈
メインランドへに渡ったラブワゴンはシドニーへ。この旅一番の大都会にはしゃぐメンバーたち。ここシドニーは青々とした海と緑の木々に囲まれた美しい街。
早速7人は、シドニーで買い物をする事に。すると圭介がおすぎを誘った。そんな2人を見ていた若奈は
若奈“圭介と話したいのに近づけない…圭介は誰のコト考えてるんだろぉーな”
そんな若奈を見て南ちゃんが動いた
南ちゃん「若奈欲しいものあったら買いなよ。俺が買ってやるから。買いだって」
押し切られ、ついていく若奈
若奈「南ちゃんが買えばいいじゃん!」
南ちゃん「若奈の方が絶対似合う」
若奈「似合う?本当?本当に?」
南ちゃんが選んだのはコアラのTシャツ!
若奈「じゃあ、これにしよっか?」
南ちゃん「しろ!」
南ちゃん“若奈と一歩一歩前に進んでる気がする。いい感じ”
しかし若奈は
若奈“南ちゃんの気持ち嬉しいけど。南ちゃんは好きだけど恋愛じゃないから”
コータの誕生日に急接近!?
次の日の夜、小説を書きふけるコータ。ペンの進みもいいようだ。
一方その頃、南ちゃんが他のメンバーたちを呼び出した
南ちゃん「明日は何の日でしょう?」
実は、明日はロマンティストコータの誕生日。すると
メンバー「あっ、忘れてた」
メンバー全員忘れていたらしい。
南ちゃん「どうでしょう?なんかしてあげようよ」
ゆり「何が喜ぶ?」
すると南ちゃんが
南ちゃん「あっ、らかった!分かった!ルービックキューブに…」
南ちゃんが考えたプレゼントとはコータの宝物ルービックキューブを使ったものらしい。
ゆり「売ってないかな?」
南ちゃん「流行ってないからな。彼の中でブレイクしてるだけだからさ」
というわけでルービックキューブは気付かれないようにコータ本人から借りることに。
翌日、作戦開始。コータの隣に座ったのはゆり。そして、コータはいつものように宝物のルービックキューブを取り出した。
コータ「これがこの位置のまま、ここで回転したとしようよ」
ゆり「うん。全然考え方が分からんのやけど」
コータ「俺も知らないんだって。指が動いてるんだもん!で、こっちやって…」
ゆり「見てない!すごい!」
コータ「こうやってこうやってこうやって」
6面完成!するとおすぎ
おすぎ「気持ち悪~い」
小説~Togetherwith~
“ブルーの瞳が僕の指先に集まる。少し気持ちがくすぐったい。本当に嬉しそうに女の子らしい笑みを浮かべてくれる。やっぱこの人、かわいいなぁ!つづく…”
ゆり「もっと笑って!」
コータ「ハッハッハッハ」
ゆりの優しい言葉でくずれていくコータ。そして
コータ「別にもしあれだったら貸してあげても…」
ゆり「いい?」
作戦成功!
そしてコータの誕生日。バースデーケーキのかわりにコータの好物のオムレツにお祝いのメッセージをトッピング。
夕食を食べ終わった後
メンバー「コータおめでとう!」
コータ「そう来たか!」
コータ照れながらもうれしそう。そしていよいよメインのプレゼント
ゆり「プレゼントです。この形に見覚えは?」
ダイジョー「ありますか?」
コータ「回るんだけど」
南ちゃん「いいから早く開けて!」
包みを開けてみると中からルービックキューブが。するとそこにはたくさんの文字が書かれていた。
実は6人のメンバーは6面のキューブに一面ずつ誕生日メッセージを書いていた。それをバラバラにした状態で誕生日プレゼントとして渡したのだ。
コータ、さっそく挑戦!果たしてどれ位かかるのか?
コータ「とりあえずルービックキューブをそろえられる男の子になりたいです」
タイムは13秒48!。
おすぎ「マジで!はえー!」
6面を合わせたルービックキューブからメンバーたちのメッセージが浮かび上がってきた。そんな中コータの目に留まったのはゆりのメッセージ
ゆりのメッセージ“DEARコータ29才おめでとう。「星に願いを」聞いてみて!”
その日のコータの日記には、素直な彼の心が綴られていた。
コータ“僕はいま、ゆりのことが好きなんです。彼女と一緒にいられたらそれで幸せです”
翌日、7人はシドニー郊外の漁港にやってきた。見つけたのは漁船にいっぱい積まれた大きなカゴ。近くにいる漁師さんに聞いてみるとカニを獲るものだという。
そこで7人はカニ漁に連れて行ってもらうことに。というわけで、早速出航。オーストラリアの広大な荒々しい海に船も木の葉のように揺れる。
そして2時間後カゴが仕掛けてあるポイントに到着。果たしてカニは入っているのか?見守るメンバーたちの胸も高鳴る。
するとオーストラリア名物の巨大ガニ、キングクラブが獲れた。大きな爪が特徴。港に戻ると漁師のおじさんが1匹ご馳走してくれる事に。巨大ガニをまるごと豪快に浜ゆで。
そして待つ事20分。巨大カニの甲羅は固いのでハンマーで割って、身を出す。美味しいカニに7人大満足。
若奈が圭介を誘う
その日の夕方、浜辺を散歩する7人。そこで若奈は勇気を出してこの旅で初めて想いを寄せる圭介を誘った。緊張する若奈。その第一声は
若奈「どうやって投げるの?コータ!」
えっ、コータ?
圭介「え?誰コータ?今ごまかしたふりしても俺わかってるからさ。今さらコータ言われてもさ、俺」
若奈、大失態。一方そんな2人の様子を見ていた南ちゃんは
南ちゃん「やべぇ、俺あふれたー!」
ダイジョー「南ちゃんもしゃべろうか…」
南ちゃん「しゃべんねぇよ。アバヨ!」
ひとり走り去る南ちゃん
南ちゃん“ショックだった。でも必ず1人になる人は出てくるし。カニも食べたしまぁいい一日だった”
想いを寄せる圭介とやっと2人になれた若奈。若奈はずっとおすぎに対する圭介の気持ちが気になっていた。
若奈「みんな恋は進んでるのかな?」
圭介「女の子の好きなやつはわかんないよ。でも男の好きなやつはだいたい分かってきたよね。南ちゃんはもう…な(若奈)行動みたらそう思わない?若奈毛布大丈夫か?て」
若奈「それは若奈が極端に寒がりだから貸してくれてんだよ」
圭介「バカ!意味が分かんねぇ」
そして、天然娘若奈はついに核心に切り出した
若奈「圭介の好きな人は誰?」
圭介「はっ?おもしろいね。じゃあ若奈誰?」
若奈「…じゃあ若奈が言ったら言う?」
圭介「言わないよ。本当に言う気かよ」
若奈「おすぎ?」
圭介「えっ?知らねぇよ!」
その日の若奈の日記には
若奈“やっぱり圭介はおすぎのコトが好きなんだ”
酔っ払った勢いで携帯電話の中身を見せてしまった南ちゃん
オーストラリアを走るラブワゴン。その車内では南ちゃんと若奈が隣の席に
若奈「南ちゃんいたんだよね?(日本で)好きな人が」
南ちゃん「いないよ」
若奈「えっいたって言ってたよ」
南ちゃん「そりゃちょっとは気になる子くらいはいたべ」
若奈「不純な動機だわぁー。そんな気持ちであいのりに参加するなんて。怖い、怖い。(南ちゃんの)携帯見ちゃったし」
南ちゃん「えっ」
若奈「言ってたよー。メールとか見たもん」
南ちゃん「飲みすぎたんじゃないの?」
若奈「全然飲んでない」
実は昨夜、酔っ払った南ちゃんは女性陣の前で携帯を見せていた。それは合コンで知り合った女の子の番号が入った南ちゃんの宝物だった。若奈の言葉が南ちゃんの胸に突き刺さる。
そしてこの会話がきっかけで後に南ちゃんはとんでもない行動に出ることに。
今が冬のオーストラリア。雨の日にテントは辛い。そこで今夜はホテルを探す事に…。
すると、白いホテルを発見!ホテルの人に案内され、さっそく中へ。しかし
ゆり「何ココ?真っ暗」
すると
ホテルの人「ここは昔刑務所だったの」
実はここ、10年前まで刑務所として使われていた刑務所ホテル。オーストラリアでも特に凶悪な犯罪者達が収容され、絞首刑になった囚人も多いという。さらに
ホテルの人「ここで死刑になった囚人が今も立ったままこの壁に埋められているのよ」
そう今でも埋められてます。しかもそこはメンバーが泊まる部屋のちょうど裏側。
その夜、部屋割りをするメンバー達。
若奈「圭介どこで寝るの?」
圭介「俺、ここ」
若奈「コータと寝るの?」
圭介「1人であっちの方で寝るよって言ったらさ、1人は…とか言うの。コータと寝るのが恐いよな?コ~タ?」
コータ「は~い」
そして怖がる女の子のために、ガッツキ南ちゃんは寝ずの番をすることに決定。
深夜、寝付けない若奈は南ちゃんに自分が抱えていた悩みを話し始めた
若奈「家、本当貧乏なの。子供多いし、お父さん超借金作っててめちゃめちゃ大暴れしてぶっ殺してやるとか言って、お母さんの事。お母さんもまたお父さんの事すごい責め立てるの。そんで、妹とか弟が泣いてて」
若奈が幼い頃、父が事業に失敗し多額の借金。その為心も体も弱った母を中学の頃から支え続けた若奈。親から充分な愛情を受けられず、愛情に対する不信感だけが大きくなっていった
若奈「若奈って恋愛しても、いまいち本気になれなくて。いつも(相手から)言われていいかなってみたいな。自分がね親に愛情受けてなく育っちゃったらそれって一生人を愛せないのかな。愚痴っぽかった?ごめんごめん」
南ちゃん「全然だよ」
若奈「意味わかんない話ししてごめんね」
南ちゃん「意味わかんなくないよ。ごめんな」
若奈「何が?なんで南ちゃんが謝ってるのか分かんない」
南ちゃん「上手い事言ってやれなくて」
若奈が寝入った頃ひとり悩む南ちゃんの姿が。南ちゃんは若奈に、何一つ言葉をかけてやれない自分を悔やんでいた。
その手に握られていたのは携帯電話。若奈を守りたい、若奈に不安な想いをさせたくない。そして南ちゃんはある重大な決意をした。
携帯電話を投げ捨てる南ちゃん
次の日の夜、7人がやってきたのはオーストラリアで最も美しい夜景が見られるシドニー湾。
そんな中、自然に2人になる圭介とおすぎ。一方、ある決意を胸に若奈を誘う南ちゃん。そして事件は起こった!
南ちゃん「俺は思った。言ったじゃん。女の子が困った顔しても俺はどういう顔していいか分からないって。言葉とかで言うより行動とかで示さないとできないっていうか頑張れないっていうか」
若奈「めちゃめちゃ熱い男でしょ。皆で話してた時南ちゃんが一番しっかり話し聞いて自分の意見言ってると思うよ。知ってるもん。」
南ちゃん「そっか…」
そしてついに南ちゃんが行動に出た!
南ちゃん「たぶん、口でいったりしても俺はそういうのなんか言い訳っぽくなっちゃうじゃん。だから」
若奈「な~に、あれ?」
南ちゃん「携帯!」
南ちゃんは、宝物の携帯電話をシドニー湾に投げ捨てた。
若奈「はぁ~?何やってんの南ちゃん!」
南ちゃん「これが俺の気持ち。ごめんな。引いた?でもこんな事しかできねぇんだよ。携帯投げたのも俺の気持ち…かな?勝手な」
若奈「うん」
南ちゃん“日本で飲みいったりとかする子もいて、なんかそういう日本の女の子の事とか、帰ったらどうとかそういうの気にしたくなかったんでもう若奈だけ全部出し切りたいなって思って、捨てました”
おすぎを想う圭介。しかしそんな圭介を想う若奈/初代あいのり第135話のネタバレ
初代あいのり134話では、おすぎへ告白をした知くん失敗して帰国。親友の南ちゃんも感化されて若奈への想いを再認識された回でした。
135話の題名は「タスマニア物語」フジテレビでのオンエア日は2002年8月12日。
ダイジョーがあいのりに合流
タスマニア島を疾走するラブワゴン。オーストラリアの東南に位置する神秘の島は世界で一番水と空気がきれいだといわれ島の至る所に野生動物が姿を現す。まさに大自然の宝庫だ。
そして今日は男性新メンバー合流の日
南ちゃん「もうそろそろ、いそうじゃないの?」
若奈「イヤー、どうしよう」
ゆり「ドキドキする!」
期待に胸を躍らせ、そわそわする女性陣。走ること10分。男性新メンバー発見!
ダイジョー「静岡から来ました。年齢は初の30歳」
ダイジョー(30歳)はプログラマーで静岡県出身。男気溢れるあいのり史上最年長。
新メンバーのダイジョーを乗せ、再び走り出したラブワゴン。その車内、ダイジョーの話し相手は同じプログラマーで年齢も近いコータ
コータ「言語は何使ってんの?」
ダイジョー「C!」
コータ「VCとかじゃなくC?」
ダイジョー「VCも使う」
コータ「UNIX?」
コータ「へ~じゃあいいなぁ~はぁ~」
夢を追い求めるさすらいのロマンティストコータはニュージーランドで呉服屋ゆりの涙を目撃して以来ゆりに魅かれていった。
そして、30歳ダイジョーの参加の時の事をこう小説につづっていた。
~TogetherWith~八神華夜
“7人が定員のこのラブワゴンに、暖くん(知くん)との入れ替わりとして丸刈りの頭でさわやかに乗り込んできた僕より年上のサンゾー(ダイジョー)。にこやかにサンゾーと会話をかわすブルー(ゆり)の瞳をみながらサンゾーも来たばっかりだしな、ブルーもいいとこあるじゃん、とブルーの行動をほほえましく眺めていたんだ。つづく…”
想いを寄せるゆりと新メンバーダイジョーを暖かく見守るコータ。しかし、この後この30歳ダイジョーがさすらいのロマンティストコータを絶望の淵へと陥れることになる。
南ちゃんが好きな子にだけ優しくする宣言!
ラブワゴンを降りた7人は旅行者のための情報が揃うインフォメーションセンターで今夜の宿を探すことに
店員「安い部屋でも2人で44ドル(3600円)だよ。」
おすぎ「ひとり22ドル(1800円)高いよ」
店員「テントなら1人9ドル(700円)だよ」
ということで山の空き地にテント完成!その夜夕食はバーベキュー。キャンプ気分を満喫するメンバーたち。
すると闇にまぎれて姿を現したのはポッサム。ポッサムは体長40センチほどで大きな目とピンクの鼻が特徴。大自然のタスマニアでは、このようにかわいい動物たちが当たり前のように近づいてくる。続いてやって来たのは小さなカンガルー、ワラビー。
そして深夜、寝静まったテントの中で話し込んでいたのは南ちゃんと圭介
圭介「がんばってる?」
南ちゃん「がんばってるか分かんないけど俺は最初から変わってないし俺なんか1回見て好きになってくれるやついねぇと思うんだ」
圭介「うん」
南ちゃん「だったら俺はもっと色んな所で頑張ったりとか。もうたぶん皆に優しくすんのはもういいと思うんだ。女の子に優しくすんのは俺はもう好きな子にしかしねーし」
南ちゃん、好きな子にだけ優しくする宣言!
翌日、南半球のタスマニアは今が冬。明け方には気温も一気に下がる。この日の気温はなんと5度。
若奈「寒いよ~」
おすぎ「若奈死ぬほど、着ろ!」
若奈「死ぬほど着ちゃったもん」
一方南ちゃんは
南ちゃん「暑くねぇ~?」
なんとTシャツに短パン!すると、若奈は
若奈「うわ、南ちゃん見て!この手の平!」
南ちゃん「やっばいね」
若奈「死んでんだけど」
寒さに弱い天然娘若奈は手がしびれてしまった。そして、ほどけている靴ヒモを結ぶことができない
若奈「手がしびれてる…」
すると、みんなが見ている前で南ちゃんが、靴ヒモを結んであげた。好きな若奈だけに優しくすることを決めた南ちゃん。
その夜1人物思いに耽る南ちゃんの姿が。そして、ポケットにはつながるはずのない携帯電話。それは合コンで知り合った女の子の番号が入った南ちゃんの宝物だ。
ゆりがコータに話を振る
タスマニアを走るラブワゴン。車内では恋愛小説家コータがその溢れる知性で大活躍していた
コータ「ジンベイが18メートルとかでマッコウクジラが25メートル位でシロナガスが30メートル位でダイオウイカがやっぱり18メートル位」
さらにフランスの数学者エヴァリスト・ガロアについても知性を発揮
コータ「エヴァリスト・ガロア君。君は古来希に見る人類の至宝と言うべき天賦の脳髄を持っていながらたった1人の女を巡り決闘の末にその短い生涯を終えたね。すごいかっこいい人」
そして、翌日、ゆりがそんなコータのストライクゾーンにボールを投げてしまった
ゆり「豊臣秀吉ってどんな人?」
圭介「いい人だよ」
ゆり「何どんなパワーの人やったん?」
圭介「コータが知ってる絶対」
ゆり「知ってそう!コータ」
その時コータの目が輝いた!
ゆり「豊臣秀吉ってどんな感じの人?」
果たして溢れる知性を持つコータの答えとは
コータ「豊臣秀吉?絶対知らないと思うけれども歴史上の事実一つ教えてあげると右手の親指がもう1本ある」
ゆり「本当?」
圭介「俺も知らなかったよ」
ラブワゴンは今日も平和だった。
圭介の熱い視線の先にはおすぎ
その日の午後、昼食をとる事にした7人。やってきたのは街のパン屋さん。7人の昼食は巨大バーガー。なんと高さ25cm。これだけのボリュームでたったの500円。
若奈「どうやって食べるの、これ?」
ゆり「くずれる、これ絶対」
するとおすぎ見事な食べっぷり!そして、ついに完食。そして昼食後の車内。
おすぎ「あ~やばい、ゲップ!」
しかし、しばらくするとおすぎは沈んだ表情を見せはじめた。知くんの告白を受け入れることが出来なかったおすぎ。明るく振る舞っていてもおすぎは、告白を断った心の痛みを引きずっていた。そんなおすぎを見つめる圭介の熱い視線。
翌日、圭介がおすぎを誘った
圭介「最近はどう?」
おすぎ「最近調子?なんとか取り戻してきた。でも私も結構(知くんに)相談してたからさ。フォローも知くんがしてくれてたし。何かもういなくなるとキツイなって思ったよ。もうちょっといて欲しかったな…」
圭介「なぁ」
その日の圭介の日記には
圭介“やっぱりアイツはムリしてたんだ…。俺の中でおすぎは強い奴って思い込んでて…”
コータに恋愛の神様が微笑む!?
タスマニアの海辺を散歩する7人は何かを発見。さっそく近づいてみるとライトを持ったおばさんが。
するとペンギンだ!それはペンギンの中でも一番小さいフェアリーペンギン。ちょうどこの時間は昼間海で漁をしていたペンギン達が巣に戻るためかわいい行進を見ることが出来る。するとおばさんは
おばさん「ここのペンギンには人を幸せにする伝説があるの」
伝説といえば世界を旅するラブワゴンは今まで数々の伝説に遭遇して来た。私の記憶が確かならばコスタリカの幻の鳥ケツァールの伝説。ケツァールの羽根を手にしたなっちゃんはダイスケと見事カップルになった。
しかし中国・シンゴとミドリの愛の南京錠伝説は玉砕。スペイン・関ちゃんとひとみの結婚の泉伝説も玉砕。アルゼンチン・ケンとオグの幸せのリング伝説玉砕。メキシコ・みずほとレゲエの幸運の虫のブローチ伝説玉砕。
同じくメキシコ・芳ちゃんとミカのグレーホエールの伝説玉砕。数々の伝説はこれまで1勝5敗。かなり負けがこんでいる。
そして、ここタスマニアのペンギン伝説とは海から上がってくるペンギンを後ろ向きで足を開いて待ち股の間をペンギンがくぐれば愛が叶うというペンギンのラッキーアーチ伝説。果たしてこの伝説はあいのりメンバーに幸運をもたらすことが出来るのか!?
伝説に挑戦する4人の男たち。長い旅の全てをぶつける時がやってきた。その時ペンギンが来た。果たしてペンギン達は誰を選ぶのか?4人の表情に緊張が走る。運命の結末が訪れようとしている。
そして、ペンギンたちが一直線に向かっていったその先はなんとコータ!コータの愛は叶うのか?その時コータの前でペンギンが立ち止まった。コータに何かを感じたようだ。どうするペンギン?
そしてコータの股をくぐった!愛の使者たちは、コータの股を選んだのだ。今、恋愛小説家コータに幸運が舞い降りようとしていた…?
翌朝走り出したラブワゴンはタスマニアのエバンデイルという小さな街にさしかかった。すると何やらユニークな乗り物を発見。この自転車は19世紀末のイギリスの自転車、ペニーファージング。
この街では古くからペニーファージングのレースが盛んに開かれその名残で今も街の名物となっているのだ。7人は、この自転車に乗ってみることに。
まずは南ちゃんが挑戦。なかなか好調な南ちゃん。しかし
南ちゃん「危ねぇ!」
コケタ。
ゆり「前にボーンて飛んだもん」
その時圭介が動いた
圭介「おすぎー、行くぞ!」
おすぎをやさしく見守る圭介。
おすぎ「やばい、やばい」
圭介「危ない」
落ちるおすぎ
おすぎ「うわ~。痛~い。打った!打った!」
おすぎ股間を強打。この日の圭介の日記には
圭介“おすぎといる時ってバカな事ばっかりしてしまうけど俺はそーいうおすぎが好きだ”
6才年上のおすぎを真剣に想い始めた19歳圭介。
若奈の恋愛事情
その頃、そんな2人を見ながら、話し込むガッツキ南ちゃんと天然娘若奈
若奈「圭介とかさ、恋してなさ気かなーって思って」
南ちゃん「みんなしてるよ男は。してなさそうでも」
若奈「圭介とかも?」
南ちゃん「うん」
若奈「ふーん、そうなんだ」
南ちゃん「若奈は?どうなの?恋愛してる?」
若奈「…」
何も答えない若奈。そしてそれぞれの想いがすれ違った。
若奈“男っぽい人がいい。頼りになりそうなワイルドな人が。南ちゃんの気持ち分かってるくせに、でも圭介が好きだから…”
自分の想いとは裏腹な現実…若奈の心は切ない痛みを感じていた。
知くんの告白に対して、おすぎが出した答えとは?南ちゃんも感化される/初代あいのり第134話のネタバレ
初代あいのり133話では、おすぎへ告白を決意した知くんがラブワゴンへチケットをもらいにいく回でした。
134話の題名は「君へ届けたい」フジテレビでのオンエア日は2002年8月5日。
南ちゃんへ告白を伝える知くん
夜のクイーンズタウン。チケットを受け取った知くんはある部屋を訪れた。そこには南ちゃんが…。
共に双子の兄弟をもつ南ちゃんと知くん。恋に不器用な者同士、支え合って旅してきた親友だった。
知くん「話あるんだけど。俺今日、告ってくるわ」
南ちゃん「マジで?」
知くん「俺今日めちゃくちゃ頑張るけん。南ちゃんもめちゃくちゃ頑張って。俺やべぇ泣きそうやわ。だけん頑張ってくるわ。南ちゃんも頑張って」
南ちゃん「マジかよ。はえーよー」
知くんは南ちゃんに精一杯のエールを送った。
知くんがおすぎへ告白
夜景の輝く美しい桟橋で、知くんはひとりおすぎを待つ。
知くんは今、身長コンプレックスの壁を乗り越えようとしていた。その時!おすぎが現れた。
知くん「ゴメンな。寒い中。自分の気持ちおすぎに対しての気持ちを歌にしたの。まだ完成したばっかではずしたりするけど聞いて。君へ届けたいって曲なんやけど」
知くん“♪無邪気に笑う君がたまに苦しく見えるんだ。全てを背負うことなど止めて僕に分けて欲しいんだ”
自分に自信がなかった知くん。明るく前向きなおすぎと出会い、コンプレックスを乗り越える勇気を持つことが出来た。この曲には、そんな想いが全て詰まっていた
知くん“♪いつまでも側にいて欲しいから僕はこの想い君へと届けたいんだ”
知くん「ごめん間違ったけど。俺背低いじゃん。身長157cmですっげえコンプレックスの固まりや。この旅にさ参加して変えていきたかったの。そこで恋して好きな人に告白して自分に自信を付けたいっちゅんかな。俺そのおすぎの笑顔とか頑張ってる所、前向きな姿勢、俺に無い部分にすごい惹かれて。おすぎだけずっと見てたの。すげえやろ?一緒に日本に帰ろう。考えて」
想いを全て伝え、知くんは去って行った。予想もしてなかった知くんの告白におすぎは、その場から動く事が出来なかった。
そしてホテルに戻ったおすぎはひとり、知くんの曲の歌詞を読み返していた
おすぎ“歌詞を読んで、知くんの事少し分かったよ。不器用だったんだね。最後まで分かってあげなくてゴメン。自分の無神経さに腹が立つよ”
おすぎ“一番多分おすぎの事をやっぱり分かっててくれてたのかなと思いました”
知くんの純粋な想いが今、おすぎの心を大きく揺り動かしていた。
知くんのおすぎへの告白がメンバーに伝えられる
その夜他の5人に知くんの告白が告げられた。おすぎを想う圭介はただ言葉を失う。
若奈「知くんおすぎか」
ゆり「でも何となく知くんの気配が私は」
若奈「あったよね。私も分かってた」
ゆり「何か違うなって」
若奈「幸せになってほしいな」
一方、男性陣の部屋では圭介が知くんの荷物をまとめていた
圭介「寂しくなるな」
それぞれがこの旅初めての告白に動揺を隠せなかった。
そして運命の朝。この日の事を恋愛小説家コータはこうつづっていた。
~TogetherWith~八神華夜
“トマス(ケビン)の運転するワゴンが僕達を山頂に連れて行くまでの間7人がけのワゴンに5人しかかけていない物足りなさを僕達は景観の美しさを口にする事でごまかしていた。いよいよ山頂にワゴンが止まると暖くん(知くん)が1人吹きすさぶ山風の中線の細い体を凍えさせながら命(おすぎ)を待っている。命の事を気にかけているに違いない祐司(圭介)は一体どんなに不安だろう。僕も自分がどんな顔をして見守っているのかそんな事分かりはしない。つづく”
おすぎが出した答え、、、
その時おすぎがやって来た
知くん「昨日今日かなり寒いけど大丈夫?俺さおすぎの笑顔が好きでこれからもずっと見ていきたい。俺と一緒に日本に帰ろう」
7人で始まったニュージーランドの旅。一途におすぎを想ってきた知くんの告白におすぎの出す答えとは
おすぎ「すごいありがとう。昨日歌を歌ってもらったよね。頭の中ぐちゃぐちゃになってメロディーも何も覚えてないけど知くんいなくなった後、何度も読み返していたんだけど知くんは私の事すごい分かっててくれたと思う。でも私は全然知くんの事をしっかり見えてなかったのかなって。歌詞みてすごい思った。私があいのりに参加した理由は恋愛をしたくて自分ですごく追いかけたかったの。だけど私の中で迷いがまだあって(知くん)を気にはなってたんだけど追いかける事ができなくて…知くんと一緒に日本に帰れない」
知くん「うん。ありがとう。頑張って。幸せになるんだよ。俺も頑張るから日本に帰っても」
おすぎ「歌ありがとう」
知くん「じゃあ頑張ってな」
おすぎ「知くんも頑張ってね」
かなわなかった身長差8cmの恋。おすぎはひとりラブワゴンへ。
そして別れの時。
知くん「皆これからも頑張ってな。別れるのはすげえ寂しいけどこれからも皆のこと忘れんけん。皆頑張って良い恋して。俺南ちゃんと話してて温かい所いっぱい知っててホントにありがとう。これからもどんどん引っ張っていって。メンバーの皆を。頑張って」
南ちゃん「ゴメンネ。湿っぽくいかないつもりだったんだけどさ」
知くんをひとり残し、ラブワゴンは再び走り出した。最後まで笑顔で手を振る知くん。その時
知くん「泣いてもいいっすか。俺ずっと我慢しとったんすよ」
知くんは堪え切れず泣き崩れた
知くん“フラレたけど自分に自信つきました。自分のコンプレックスなんかちっちゃいもんだなって思いました”
こうして知くんの旅はその幕を閉じた。
おすぎはしっかりと恋をして帰国したいと決意する
知くんに別れを告げ、再び走り出したラブワゴン。初めて6人になった車内。メンバーとの別れの寂しさを6人はそれぞれ痛感していた。そしておすぎは、溢れ出る涙を必死にこらえていた
おすぎ“最後まで知くんの気持ちを分かってあげられなくて悲しくなっちゃいました。知くんの分までちゃんとしっかり恋して帰りたい”
自分の納得できる恋をする。おすぎはそう固く決意していた。
走る事30分。到着したのは国際空港!そう、島国ニュージーランドの旅はここで終わり。お世話になったケビンさんともここでお別れ
ケビンさん「私は愛する家族の元へ帰ります。皆の旅が良い旅になる事を祈ってるよ」
こうして6人はニュージーランドを後に新たな国へ。
6人が向った新たな目的地。それはあいのり記念すべき30カ国目となるオーストラリア!どこまでも広がる壮大な自然の中、お馴染みのカンガルーやコアラなどがのびのび暮らす、まさに魅力満載の国。
そしてあいのりオーストラリアの旅はタスマニア島からスタート!世界一水と空気がキレイだと言われるこの島は、至る所で野生動物が見られる自然の楽園だ。
空港に降りた6人。すると新ドライバー発見!オーストラリアのドライバーはダリルさん45歳。何とダリルさんは、オーストラリアの先住民族アボリジニの現役酋長だという!
旅の資金は1日1人3000円。物価に合わせた貧乏旅行ギリギリの額。ラブワゴンはオーストラリア最南端の地タスマニアを出発し、オーストラリアを北上する事に。
こうして新たな恋の旅が幕を開けた!そして、この地でひとりの男の恋に結論が出る事となる。その男とは・・・南ちゃんだ!
南ちゃんが知くんの帰国に感化される
その夜。南ちゃんはひとりニュージーランドの旅を思い返していた。旅の初めから若奈だけを想い続けてきた南ちゃん。その一途な気持ちは決して変わる事がなかった。
そんな中、男らしくおすぎに想いを告げ去って行った親友の知くん。そして今、南ちゃんはある決意を固めていた
南ちゃん“知くんは教えてくれた。だからもう迷わない。次は自分が行く!”
遂に、このオーストラリアで激しく動き出す南ちゃんの恋。しかしそれは、あまりに切なく悲しいドラマの始まりを意味していた。
メンバーを仕切っていた知くんがおすぎへ告白を決意!/初代あいのり第133話のネタバレ
初代あいのり132話では、おすぎへ曲作りをした知くん。その知くんを待ち受けていたのは、圭介と密会をするおすぎだった回でした。
133話の題名は「光」フジテレビでのオンエア日は2002年7月29日。
若奈に振り回される南ちゃん
ニュージーランドを旅するラブワゴンは、この日海にやってきた。浜辺を散歩する7人。すると丸い物体を発見!辺りを見渡してみると、同じ様な丸い岩が無数に転がる。
これはモエラキ・ボルダーと呼ばれる世界でも珍しい不思議な岩。大昔海底に埋まっていた貝殻に含まれるカルシウムが、周辺の砂の成分と化学反応を起こし均等に付着。
約6千万年もの時をかけ真珠が貝の中で作られるように次第に丸く大きくなっていった。その後海底が隆起し、この丸い岩の周囲の地層が波に侵食され地表に現れたのだという。
皆が不思議な岩に興奮する中、ひとりメンバーの輪を離れるガッツキ南ちゃん。愛しの若奈だけを一途に想い、気持ちをぶつけてきた南ちゃん。
しかし気まぐれ天然娘若奈は、数日前は知くんに接近。そして今日は、圭介に接近。南ちゃんは若奈に完全に振り回されていた。
そんな南ちゃんに気付いたおすぎ。南ちゃんは今の思いをぶつけ始めた
南ちゃん「たまんねぇよ。よくわかんねぇ。女の子の事なんてよ。だって俺だけに愛想いいとかだったら分かるじゃん。俺にだけよくしゃべるのは。そうじゃねぇじゃん。皆に良くしゃべんじゃん」
おすぎ「そうだね」
南ちゃん「それじゃあ俺わかんねぇし!俺逆に俺としゃべんない方が最近多いんじゃねえのかなと思っちゃうくらいだよ。つうか多い。ぜってえ多い」
おすぎ「皆仲良いからやりづらいってのもあるしね」
南ちゃん「やりづらいつうかわかんねぇじゃん。皆だってさあ何かあれば手とるしさ、女の子も誰の(服)でも着るじゃん。寒けりゃ。良くねぇよそんなの。ハアー」
南ちゃんはガッツキまで空回りしていた。
ゆりに恋をしたコータ
翌日。7人がやって来たのは、クライストチャーチ大聖堂。荘厳な雰囲気そして見事なステンドグラス、19世紀イギリスの面影を残した美しい教会。
その教会でなぜかぴったりと呉服屋のゆりに寄り添うコータ。
コータといえばおすぎにキモがられたあの日以来、おすぎへの熱はすっかり冷め恋愛小説家コータにロマンスさんは現れないでいた。しかしそんなコータの心に今、ある変化が。
それは、おすぎが男性陣に不満をぶつけたあの夜の事。気が動転したゆりの目から涙が溢れ出していた。その涙を目撃したコータに稲妻が走った
コータ“本気で泣いている女の目はグッときます。だから今日のロマンスさんはゆり”
その結果、恋愛小説のストーリーが大幅に変化。
TogetherWith・・・八神華夜
“僕はあの夜涙ぐむブルー(ゆり)の青い瞳を思い出していた。怒りと笑い、消沈と高揚という正反対の表情ながら僕は2つのブルーの顔の中に同じ光を見つけた気がした。これが恋なのだろうか。つづく”
そしてコータは、新たな小説のヒロイン、ゆりを誘った
コータ「教会建築って好きだなあ。もうここを中心にして街って栄てったと思うんだ。何かドラマだよね」
さらに
コータ「自分の掌とかボーッと眺めてる時たまにある」
ゆり「無い。手相見ることはあるけど」
コータ「手相じゃなくて掌」
ゆり「何が何の為に?」
コータ「ここに自分自身がある気がする」
ゆり「何それ?」
さらに、さらに
コータ「ゆり見てて何か引っかかってきたのよ。ようやく。こう…網を張るじゃん。例えが悪いなあ。魚捕りたいと思ったら網張るじゃん。でも網の目がでっかかったら魚全部すり抜けちゃうじゃん。何も捕れないじゃん。で、今までそういう感じだったんだけれども。ようやく網の目をもうちょっと(小さく)これくらいにした方が良いかなっていうの見えてきた感じ。そうするとだから俺の心のネットにゆりが引っ掛かってくる訳よ。そうするとゆりがたくさん溜まってきてゆりってこんな奴だなっていう」
コータのロマンス理論全開!これに対してゆりは
ゆり“気持ちに答えられそうにない”
おすぎが知くんを励ます
この日、7人は公園で昼食。メニューは大きなサンドウィッチ。
すると豪快にかぶりつく知くん。メンバーを盛り上げようといつもの様に明るく振る舞う。しかし圭介とおすぎの密会を目撃したあの夜以来、知くんの心は沈み込んでいた。
だが、落ち込む姿をメンバーに見せまいと、必死に笑顔で旅を続けていた知くん。そんな無理をしている知くんに、理由は分からないもののおすぎは気付いていた。
その日の午後。おすぎは、知くんを誘い出した。自分に対する知くんの気持ちを知らないおすぎは、旅の仲間として知くんを励ます
おすぎ「悩んでんのかな?いつか爆発するかなって思っちゃう」
知くん「ない」
おすぎ「ない?自分の事はネガティブになりそうだけど人の事は結構ポジティブに考えさす方向に言わない?」
知くん「ああ」
それは数日前。旅に疲れていたおすぎに、知くんがかけた言葉。おすぎは知くんのこの言葉に勇気づけられていた
おすぎ「(知くんは)絶対良い方向に考えてくれるじゃん。じゃない?物事を悪い方向には絶対考えないじゃん。自分のことは?」
知くん「自分の事がお留守になってる」
そしてこのおすぎの言葉が知くんに大きな変化を与える事になる。
ドロシーさん夫婦との出会い
この日、7人は牧場を訪れる事に。ニュージーランドの牧場には、旅行者が宿泊出来るファームステイの家が沢山ある。
その夜、ラブワゴンは一軒の家に到着。出迎えてくれたのは、ファームステイのホスト、ダンカンさん夫婦。かつては十数人の大家族だったものの、今は2人きりの生活。旅行者を受け入れる事が楽しみになっているという。
そして夕食の時間。奥さんドロシーさんの手料理に舌鼓!久々に感じる家族のぬくもりに7人にも笑顔がこぼれる
南ちゃん「結婚して何年くらい経つんですか?」
ドロシーさん「もう50年になるわ」
何と2人は今年金婚式を迎えるらしい。するとドロシーさんが結婚当時の写真を見せてくれた。地元のダンスパーティーで踊った事がきっかけで結ばれたという2人。それから50年
ダンカンさん「今の方がハンサムだろう」
ドロシーさん「頭はハゲちゃったけどね」
今なお変わらない2人の深い愛情に7人の心もなごんでいった。
翌日。7人はダンカンさんの牧場の手伝いをする事に。トラックに乗って牧草地へ移動。すると目の前には約3000頭の羊の大群!まずはこの羊達を1ヶ所に集めるのが仕事。
ここで俄然張り切った男がいた。恋愛小説家コータだ!独特の不思議なステップで羊を追い込むコータ。
一方、黙々と作業に打ち込む知くん。何かを吹っ切る様に体を動かす知くんの表情は、次第に本来の明るさを取り戻していった。
牧場の作業を終えたその夜、ひとり考えこむ知くんの姿が。その心にはある変化が起きていた。おすぎに言われた言葉に、知くんはショックを隠せなかった。
身長コンプレックスで自信が持てず、歌も坂の上で歌っていた自分。人にアドバイスは出来るものの、自分の事になると弱い気持ちが顔を出してしまう。だが、知くんは一筋の光を見つけていた
知くん“僕はおすぎに出会い自分にない物を沢山学んだ。背の高さなんてそんな事関係ないって今分かった”
知くんは今、身長コンプレックスの深い闇から抜け出そうとしていた。
メンバー全員を集めて提案をする知くん
夕食後、知くんが動いた。向かったのは女性陣の部屋
知くん「皆おる。あのね今からちょっと話をしたいんや」
メンバー全員を集める知くん。そして
知くん「二日間お世話になったじゃん。ダンカンさんとこに。カッコイイとか言い方はおかしいかもしれんけどああなりたいと皆思ったやろ。で、今度金婚式やろ。明日何かしたくねぇ?」
この知くんの呼び掛けに6人も大賛成。メンバーの中心になってリーダーシップをとる知くん。そんな知くんにおすぎは
おすぎ“知くんは先頭に立って頑張ってた。偉いぞって思ったよ”
翌日。2日間お世話になったダンカンさん夫妻と別れの時。
するとメンバー達から2人にあるプレゼントが。それは、結婚50周年を祝った手作りパネルと、7人からの寄せ書きだった。
早朝から海岸で石や木を拾い、7人がアイディアを出し合って作った手作りの贈り物。そこにはメンバー達のダンカンさん夫妻への感謝の気持ちが込められていた
ダンカンさん「皆が私達のような幸せで仲の良い恋人になれることを祈ってるよ。そしてそうなったら私達もすごく嬉しいよ。愛する人と出逢えることこそ幸せな人生だからね」
50年間変わらぬ愛をはぐくんできた老夫婦と出会い、7人は改めて愛情の大切さを心に刻み込んでいた。こうしてダンカンさん夫婦のもとを7人は、旅立って行った。
知くんが告白を決意
さらにニュージーランドを走るラブワゴン、その車内。
おすぎ「あーあ」
知くん「ため息多いよ」
おすぎ「違うんだよ。ダンカンファミリーがいけないんだよ。あそこ考えさせない?させられた」
知くん「それ見てやっぱ(自分も)動かなきゃいけねぇなって尚更思う」
おすぎ「思うよね。刺激を受けるというか本当に好きな人見つけなきゃって思っちゃった」
この日、メンバー達がやって来たのは湖畔に広がる街、クイーンズタウン。山々に囲まれた一年中避暑地として賑っている。
その日の夕方。湖のほとりでくつろぐ7人。そこには何かが吹っ切れたかのように明るい知くんの姿。
そして知くんが6人の前で歌をうたう事に。ステージはちょい高め。それは7人が初めて出会った時に知くんが歌ったあの曲だった。
その夜、知くんがラブワゴンへ向かった
知くん「プリーズチケット」
ケビン「グッドラックトモ」
身長157cmの知くんが、今、恋の大勝負に出ようとしていた!
おすぎの為に曲を作った知くん。その頃おすぎは圭介と密会へ、、、/初代あいのり第132話のネタバレ
初代あいのり131話では、おすぎへ思いを寄せる知くんに対して、ライバルとして圭介が名乗りだしてきた回でした。
132話の題名は「哀愁のギター」フジテレビでのオンエア日は2002年7月22日。
圭介に嫉妬する知くん
フェリーに揺られる事2時間。7人は南島へ到着。再びニュージーランドの大地を走り出したラブワゴン。
その車内では、元ボディボーダーおすぎの隣に19歳の圭介が
圭介「絶対ガキだよ。まだ。俺よりガキだよ」
おすぎ「ガキじゃないよ。でもしっかりしてるでしょ?」
圭介「しっかりしてると思うよ。マジで。だけどふざける所はふざけるし。だからそこじゃん?」
仲々いい感じの2人。だが、その真後ろには、複雑な想いで2人を見つめるSサイズの知くんが。
その夜。ホテルの部屋から抜け出しひとりたそがれる知くん。圭介の出現に知くんはショックを隠せなかった
知くん“圭介とおすぎが話をしてるのを見て自分の中で嫉妬という感情が出て来た”
翌日。共に双子のガッツキ南ちゃんと知くんは、今や日課となった定例会議を開いていた。
南ちゃん「知くんは自分アピールしたりしてる?」
知くん「満足にはできてないけど」
南ちゃん「でもさ気になる?」
知くん「気になる」
南ちゃん「恋だ」
知くん「まだそれはわかんねぇ」
南ちゃん「俺さ最近全然(若奈と)隣りになんないじゃん。ラブワゴンとかでも。そんときとかも1人でベラベラしゃべっちゃって」
知くん「紛らわしてんの?」
南ちゃん「かなり。バカだよマジで」
恋に不器用な2人は協力して作戦を練る事に。
知くん「第一段階で俺のステップで誘うがまず第一歩なの。それが今まで出来てなかったから」
南ちゃん「俺もできてないから」
知くん「すげえ勇気だして。何て言ったらいいかな」
南ちゃん「今日話そうよ。ちょっとお茶しない?とか」
これと言った作戦は出ず、定例会議終了。
若奈を誘い出す南ちゃん
その日の午後、ラブワゴンが到着したのは海辺に開けた小さな街カイコウラ。近くの海では、毎日のようにイルカの群れが姿を見せる。今夜は小さなキャンプ場に泊まる事にした7人。
早速、炊事場をチェック。すると地元のバックパッカーが昼食の準備中。作っていたのは色の変わったハンバーグ。
実はこのハンバーグの材料はアワビ!ここカイコウラは個数制限はあるものの天然アワビを自由に獲る事が出来る。そのままミンチにし、小麦粉と卵のつなぎを加えただけの何とも贅沢なアワビ100%のハンバーグ。7人大感激。
食事の後、7人は海岸へ。ワゴンを降りた、その時アザラシを発見!しかもとんでもない数!
ここカイコウラの海岸は野生のアザラシが巣を作る場所。おそるおそるアザラシに近づく7人。
そんな中、南ちゃんが、愛しの若奈を誘った!
若奈「寒いね」
南ちゃん「マジで?(上着)かける?」
南ちゃん、「優しさアピール作戦」
南ちゃん「何話しする?」
若奈「何でもこい」
南ちゃん「初めてデートした2人みたいだべ」
若奈「待って初めてのデートがアザラシ…落ち着かねぇ~南ちゃんアザラシっぽくない?」
南ちゃん「オレ?オレ?どんなのがタイプなの?男」
若奈「顔のタイプは無いさ。優しくて暴力振るわなくて」
南ちゃん「暴力なんて普通振るわないじゃん」
若奈「だって振るう人いたもん。気持ちてきに大事にされたいみたいな。南ちゃんはどんな子がタイプなの」
ここで南ちゃん「遠回しにあなたがタイプ作戦」決行
南ちゃん「サバサバしてる人とかダメなんだ。分かった。ぶりっ子位が好きなの」
どちらかというとぶりっ子の若奈に南ちゃんさりげなくアピール。すると若奈は
若奈「私ぶりっ子嫌い。エヘッ」
全否定。なのに
南ちゃん“若奈と話してると、とても楽しい。でも、若奈が誰を見てるのかが怖くてたまらない”
どんどん距離を詰める圭介とおすぎ
カイコウラの夜。キャンプ場にはひとり思い悩むメンバーがいた。コータだ!
コータと言えば、夢を追い求めるさすらいのロマンティスト。旅の初めからおすぎをロマンスさんに認定し、他人には理解不能なアプローチを仕掛けて来た。
しかしおすぎにキモがられたあの日以来コータの気持ちは、おすぎから離れロマンスさんのいない旅が続いていた。そんなコータには、心を癒してくれる宝物があった。
それは、ルービックキューブ!何とコータ、5個も持っている超マニアだった
コータ“単純にバラして組み立てるその空間認識っていうのとか手の動きっていうのをやりながらストレスっていうのをそこ(6面)に逃がしつつ解くっていう所とか”
果たして悩める恋愛小説家コータに、恋の6面が揃う日は訪れるのだろうか?
翌日。ラブワゴンはクライストチャーチに到着。150年前、イギリス人よって開拓され「イギリス以外で最もイギリス的」と言われるロマンチックな街。市内を行き交う路面電車は、トラムと呼ばれクライストチャーチの名物になっている。
その日の午後。7人は近くの海岸へ。すると、メンバーの輪を離れ、19歳の圭介が元ボディボーダーおすぎに接近。
一方この日、何故か知くんには気まぐれ天然娘若奈が寄り添う。そんな若奈の行動を見た南ちゃん、大ショック。
なぜか若奈にまとわりつかれ、おすぎに近づけない知くん。さらに圭介の趣味はサーフィン。元ボディボーダーのおすぎとは話が合う
圭介「日本で行こうぜ」
ライバル圭介とおすぎが盛り上がるその頃。知くんはまだ若奈に捕まっていた
若奈「何で成長したんだろうって思わない?」
知くん「何が?」
若奈「貝」
男性陣へ引っ張って欲しいと告白するおすぎ
その夜。7人はクライストチャーチのホテルにチェックイン。受付では、頼もしい女リーダーおすぎが、いつもの様に大活躍。そんなおすぎを当てにし男性陣はさっさと部屋へ。
旅を引っ張ってくれるおすぎに、メンバー達は頼りっきりだった。だが、この夜、ホテルで事件が起こる事となる。
7人は夕食のレストランへ。旅に参加して以来、初めてのビールを飲むメンバー達。ホロ酔いの男性陣はいい感じで盛り上がる。そんな中おすぎの顔からいつもの明るい笑顔が消えていった。
そして、おすぎが突然皆の前で切り出した
おすぎ「私はこのままじゃ恋はできないと思う」
おすぎの言葉に凍りつく男性陣。恋が出来ないのには彼女なりの理由があった。人一倍責任感の強いおすぎは、旅の初めからリーダーとして、レストランのオーダーや値段交渉などひとりで仕切ってきた。そんなおすぎに4人の男性陣は、甘えきっていた
おすぎ「私がずっと仕切ってていいのっていうのはある。今の状態じゃとてもじゃないけど恋できないなって思っちゃうしもっと引っ張っていってほしい」
辛かった想いを吐き出したおすぎに、メンバー達は言葉を返す事が出来ないでいた。
夕食後。ホテルの部屋にはふさぎ込む元ボディボーダーおすぎの姿が
おすぎ“自分でもカーッてなって言い過ぎた。情けない。明日会うのが気まずい”
おすぎは7人の雰囲気を壊した事を後悔していた。そして同じ頃。恋愛小説家コータは、今夜の出来事を小説にこうつづっていた。
TogetherWith・・・八神華夜
“「私はもう、これ以上皆の為には働けないよ」そんな風に言われてしまうとまるで命が自分だけが皆につくしていると勘違いしているようにしか思えなくなる。君だけは僕の我慢や献身に気がついてくれているかもと期待していた「命が皆の事を考えてくれているのは嬉しいよ。けれどもそれは、君が一人で背負う事じゃないよ」「私のやっている事は、無駄か?無駄なのか?」命が食い下がってくる「いろんな見方があるけれども・・・」「長い、ひとことで言って」沈黙「ひと言で言えばそれは『無駄』だ」つづく”
一方その頃。別の部屋にはひとり考え込む知くんが。あんなおすぎを見たのは始めての事だった。背が低い事を気にして、坂の上で歌っていた知くん。そんなコンプレックスも明るく前向きなおすぎといると吹き飛ばす事ができる身長差8?の恋。
だが初めて聞いたおすぎの本音が知くんの心にこだましていた。
おすぎに代わって、率先して仕切る知くん
迎えた翌日。7人はテイクアウトのレストランへ。すると、おすぎの仕事だったオーダーを率先して知くんが仕切る。南ちゃんやコータも積極的に知くんをサポート。
そんな男性陣の態度の変化に、ふさぎ込んでいたおすぎにも笑顔が戻っていた。
出発したラブワゴン。その車内、おすぎの隣には知くんが
知くん「結構悩んだりする?」
おすぎ「悩んだりする。久しぶりに昨日へこんでガーンっておちたけどね。私ってダメだなって。まだまだダメだなって」
責任を感じ自分を責めようとするおすぎ。すると知くんが
知くん「完璧を求めてんの?」
おすぎ「そうだね。求めてないんだけどショックを…受け…そうだね。完璧なんて求め…完璧求めてたのかな」
知くん「(自分に)無い所ってさ補いあっていけば良いんだしさ。誰だって欠点とか色々あるしね」
そんな知くんの言葉におすぎは
おすぎ“知くんの一言でハッとしたよ。少し気持ち楽になりました”
2人の心の距離は、少しづつ近づいていた。しかしその夜、ホテルでは再び事件が発生する事に。
部屋でギターに向かうストリートミュージシャンの知くん。知くんは、おすぎの為に曲を作り始めていた。
一方その頃、ホテルの廊下にはおすぎの姿。そして向かった先には何と圭介が!
実は、おすぎと密会する為、19歳の圭介が強引に呼び出していたのだった。そして2人は階段へ。
その時!気分転換に部屋を出た知くん。向かった先は、何とあの密会現場の階段。
そして知くんの目に、最悪の光景が。それは、仲良く話し込むおすぎと圭介の姿。気が動転した知くんは、階段を通り越し2階へ上る
知くん「あれっ?あっ」
そして言葉も交わさず、知くんはテラスに出た。知くんはギターを弾き始めた。それは知くんがおすぎの為に作っている曲
知くん“すごく辛かったです。最初(2人を)見てこう…見ないように見ないようにって”
知くん“圭介とおすぎが話していた。顔が引きつる。苦しい”
ひたすら曲を弾き続ける知くん。
今、悲しいギターの音色だけが夜の街に響き渡っていた。
知くんに恋のライバル出現!?圭介がおすぎへアピール開始/初代あいのり第131話のネタバレ
初代あいのり130話では、身長にコンプレックスを抱える知くんがおすぎへ恋をした回でした。
131話の題名は「参戦」フジテレビでのオンエア日は2002年7月15日。
コータがおすぎを誘うも、、、
お世話になったマオリ族の人達とのお別れの時がやって来た。
旅に参加して初めて、人の温かさにふれた7人。別れの悲しさで涙がこみ上げる。
こうしてラブワゴンはマオリ族の村を後にした。
ロトルアを離れ南に向かうラブワゴン。その車内、まだマオリ族との別れに浸るメンバーが・・・コータだ
コータ“僕は、自分のこだわりを大切にしたいように民族の誇りも大切にしたいと思っている。マジで感動”
その夜。7人は夕食をとるためレストランへ。今夜のメニューはラムのステーキ。
羊が人口の15倍いるニュージーランドでラムステーキは一番人気のある庶民の味。
味付けは羊の臭みをとるためミントソースをかける。本場のラムステーキに、7人大満足。
翌日、恋愛小説家コータがおすぎを誘った。
これまで何度も独自のロマンスワールドで、おすぎにアプローチしてきたコータ。果たして今日はどんな作戦なのか?
コータ「ラブワゴンの中、皆ラブワゴン的な話しないよね。」
おすぎ「急ぐと辛いよね」
コータ「さっきね圭介とかと俺もそろそろちゃんとLOVE始めなきゃいけねぇよって皆言ってた。もう俺は始まってるけどね」
おすぎ「怖いよ。何かすごい自分の小説に書いてそう」
するとおすぎは、前々から気になっていた事を切り出した
おすぎ「キザっぽくない?」
おすぎ、もっともな感想。
コータ「キザってことないと思うんだけどさ。何がキザなのさ。じゃあ何がキザの基準?まずキザの基準」
おすぎ「キザの基準?…ロマン」
とっても正確な意見。すると恋愛小説家コータのロマンスハートに火がついた!
コータ「あれ(山)1個見てるだけで色んな事考えるからね。もしかしてあそこを越えて騎馬の軍勢が来るとかさ。とかもしかしたらさ例えばもののけ姫みたいにこうダイダラボッチっていうかシシ神様のでっかくなったのがガーって上がって来たっていいだろうし」
するとおすぎは
おすぎ「キモイ」
バッサリ・・・
南ちゃんが若奈へアピールをするが、、、
翌日、ドライバーのケビンさんに案内され、7人はある場所へ。
出迎えてくれたのは、アランさん。しかしアランさん、このいい天気だというのに、なぜか長グツ姿。さらに家の中に入ってみると、そこには木彫りの長グツが。
アランさん「この街では長グツ投げコンテストの世界選手権があるんだ」
実はこの木彫りの長グツは、長グツ投げ大会の優勝トロフィー。何とアランさんは長グツ投げニュージーランドチャンピオンだったのだ。
ニュージーランドの田舎町では、長グツ投げは人気スポーツ。街の子供達も普段から当然、長グツ。日夜、長グツをより遠くに投げる練習に励んでいるという。
7人が案内されたのは長グツ投げ大会の公式競投場。まずはチャンピオンがお手本を披露。
何とアランさん、38メートルというニュージーランド記録を持っている。
ここで名乗りを上げたのは南ちゃん。南ちゃんの視線の先には愛しの若奈が。この時南ちゃんは思い出していた。いきなり若奈に指摘された、鼻クソ。さらに指摘された第二の鼻クソ。それ以来、いい所なしの自分
南ちゃん“若奈にいい所を見せ様と力が入る。男とはそういうものだ!”
愛する人のために!男らしさを見せるために!南ちゃんはこの一投に全てをかける!しかし、長グツ、行方不明。
その日の夜、ショックで落ち込む南ちゃんを、チームツインズの片割れ知くんが誘った
知くん「進んだ?」
南ちゃん「進まない。ダメだ。良くわからねぇよ」
知くん「向こうの気持ちとか分からんしね」
南ちゃん「微妙だよ」
知くん「相手の気持ち知りたいっていうのはムチャクチャあるけどまず自分の気持ち」
すると南ちゃんがおならをした
南ちゃん「すみません」
知くん「いいえ。前に進むしかないしな。でも何らか自分のプラスになるんじゃないの」
友情溢れる言葉に南ちゃんはまたおなら。
知くん“南ちゃんはわかってくれたらしい”
チームツインズの2人は今、くさ~い仲になっていた。
知くんと圭介が恋のライバル!?
翌日、ラブワゴンはニュージーランドの北島を南に向けてひた走る。
車内では、おすぎがゲームで盛り上げる。いつも笑顔で7人を引っ張り、盛り立てて来た女リーダーおすぎ。日増しに知くんのおすぎへの想いは強くなっていった
知くん“おすぎのオープンな所ですかやっぱり。ハグキ出してばか笑いするおすぎとかも結構良いなって。今まで以上に知りたいなって思いましたね。おすぎのこと”
その日の夕方、知くんは19歳の圭介を呼び出した。実は圭介も第一印象はおすぎだった。
知くん「どう?恋は進みよん?」
圭介「そうだね」
知くん「結構考えてそうじゃん。皆。誰か気になる皆」
圭介「気になるよな。やっぱおとこが動かなきゃいけないつうのもあるけどね。そうしないと俺のスタイルが作れねえ。口説きスタイル」
知くん「口説きスタイルかあ」
すると知くんは
知くん「もし同じ人の事な好きになってもな。お互いそれはもう遠慮せんでいこうね」
圭介「それはそうだよ。そんなんしたら意味ねえよ」
翌日、7人は北島最南端の港に到着。ここからフェリーに乗り南島へ向かう。
到着までフェリーの船室でくつろぐ男性陣。するとおすぎが1人でデッキへ出た。これに気付いた知くん。おすぎと2人きりになるまさに絶好のチャンス。
その時!突然席を立ったのは圭介。そして何と圭介はデッキにいるおすぎの元へ。この予想もしなかった圭介の行動に、言葉を失う知くん。
圭介「すげえ考えるけど楽しいんだよね。これは本当に何か恋してんだみたいな」
おすぎ「恋してんの?」
圭介「恋しようとしてるんだ」
圭介“おすぎの事真剣気になる”
一方、2人の様子が気になって仕方ない知くん。するとコータから、追い打ちをかけるキツ~イ一言が
コータ「あの2人よく外なんかで話してるよね。LOVEだよ。LOVE」
身長157センチの前に立ちはだかる、強力なライバル、圭介。知くんの恋に、今暗雲が立ち込めていた。
身長コンプレックスを抱える知くんが、早速おすぎへ恋をするも、、、/初代あいのり第130話のネタバレ
初代あいのり129話では、誰もいなくなったラブワゴンが再出発でニュージーランドからはじまった回でした。
130話の題名は「8センチの想い」フジテレビでのオンエア日は2002年7月8日。
南ちゃんと知くんの共通点
この日、オークランドを出発したラブワゴンは、郊外へ。目の前に広がるのはニュージーランドののどかな風景。
その時道路を埋め尽くすとんでもない数の羊達。羊に道をふさがれてしまったラブワゴン。
しかし、羊の数が人口の15倍にも上るこの国では、こんなことは日常茶飯事。その為、道路には羊に注意の標識が、さらに、乗馬している人に注意の標識。場所によってはペンギンに注意まである。まさにニュージーランド、恐るべし。
その夜、ホテルで熱く語り合うのは、ストリートミュージシャンの知くんと、若奈に一目惚れの南ちゃん。2人にはある共通点が。
南ちゃん「俺って実は双子なんだ」
知くん「マジで?俺も双子よ」
何と2人とも双子同志。一卵性の双子の弟を持つ南ちゃん。一方知くんも一卵性、同じストリートミュージシャンの兄を持つ。
知くん「初めてやね。こんな背の大きい子ばっかりちゅうの。何でか知らないけどビビっちょる」
南ちゃん「分かるよそれ。だって俺なんかもてないから見た目だけでかっこいいやつだったら黙ってても女が話かけてくんじゃん。俺とかしゃべんなきゃダメだと思ってるからとりあえずひたすらしゃべってんの。ずーっつとベラベラ。俺結構、好きな人できたら周りにすぐ言っちゃうんだ」
知くん「誰が一番?」
南ちゃん「天然が好きだから若奈かな」
南ちゃん正直に告白。すると
知くん「俺はおすぎ」
知くんも腹を割る
知くん「よし頑張ろうね。同じ双子やし」
ここにチームツインズ誕生!その後、部屋に戻った南ちゃんはいつもの日課を始めていた。
旅の初日、愛しの若奈に鼻クソを見つけられた南ちゃん
南ちゃん“これから自分は、鼻クソに気を付けようと思った”
早速、南ちゃんが若奈を誘い出す
その翌日。鼻の手入れも万全に、南ちゃんは想いを寄せる若奈を誘い出した。リラックスモードの南ちゃん。ガッツキトークスタート。
南ちゃん「一目ぼれとかすごい多いんだ。良いと思うとすげぇ好きになっちゃうんだ。俺は向こうに嫌なことされても我慢できるんだ。好きになっちゃうと」
若奈「私が鼻くそって言ったことあれ謝んなきゃって。ちょっと怒ってるでしょ?本当は」
南ちゃん「怒らないよ。でも恥ずかしかった」
若奈「(色が)グレーだったよ。半生?」
南ちゃん「半生」
鼻クソショックも収まり、南ちゃんに至福の時が・・・そしてワゴンに乗り込むメンバー達。
その時南ちゃんの顔をじっと見つめる若奈
若菜「また(鼻クソ)出てる」
南ちゃん、二度目の鼻クソ発覚!果たして、ガッツキ南ちゃんの鼻クソが無事なくなる日は訪れるのだろうか?
身長コンプレックスを抱える知くん
安宿で迎えた夜。1人思い悩むメンバーがいた。ストリートミュージシャンの知くんだ。
身長157センチの小さな体は、その心までも萎縮させていた知くん
知くん“やっぱり自信がないし考え込んだりするんですよ。悪い方向に。だから今までも背の低い子と付き合ったり、背高くて良いなって思っても自分より背が高いからやめとこうみたいな。きっかけなんですよね。自分の中でこの旅って。ここで変えなきゃいつ変えるのかって思うんですよ”
身長コンプレックスゆえに自分に自信がなかった。そんな自分を変えたくて知くんは旅に参加していた。
翌日、ホテルを出発したラブワゴンは羊の群れの中をひた走る。この日訪れたのは北島の中央に位置する街、ロトルア。
7人はニュージーランドの先住民族、マオリ族の村を訪ねることに。まずは村の人々とご挨拶。鼻と鼻とをこすり合わせるのがマオリ族の友情の証だという。
マオリ族の衣装に着替えたメンバー達。マオリでは、男は強くなければならないという。すると村長がすもうで力比べをしようと言い出した。その対戦相手とはマオリ族、若頭筆頭アンソニー・ルワンガ。身長197cm、ラグビーで鍛え上げられたまさに鋼の肉体。
その時!名乗りを上げたのは何と知くん。身長157センチ。2人の身長差は、ピッタリ40センチ。しかし・・・知くん、子供扱い。これにはおすぎ大爆笑。
続いて南ちゃん・・・つぶされる。コータも全く歯が立たず。破壊力ケタ違いのこの男。
最後に挑むのは19歳の圭介!何と圭介、マオリの勇者に勝利!実は圭介、高校時代、レスリング部で鳴らしたかなりの強者。
そんな圭介の奇跡の勝利に女性陣大喜び!一方、負け犬3匹、ヘコむ・・・。
その日の午後、村の人達がマオリの伝統料理をご馳走してくれる事に。その料理とは、土に埋めた蒸し料理らしい。
蒸し料理といえば世界を旅するラブワゴンは、これまで様々な地中で蒸す料理に遭遇。
チリ・プエルトモンでは、葉っぱを重ねた中に貝やソーセージ、牛肉などを入れ蒸した料理。
グアテマラ・コバンではモシュという葉に包まれた豚肉と野菜の蒸し料理。
メキシコ・ユカタン半島では、香辛料がたっぷり入った鶏肉の蒸し料理。
そして、ニュージーランドの蒸し料理は何とうなぎの姿蒸し。ハーブと一緒にうなぎを蒸し焼きにしたハンギは、マオリ族の名物だという。
その味は大好評!マオリの人々の温かさにふれ、7人は大感激。
高まるおすぎへの想い
そして翌日、やって来たのはニュージーランドの旅で初めての海。憧れの南太平洋が目の前に広がる。
そんな中、突然砂浜に穴を掘り始めた男性陣。その穴に呉服屋のゆりを埋める。一体何が始まるのか?
それを見た知くん、なぜかニヤリ。すかさず写真を撮るコータ。すると身長ピッタリ、素敵な偽造写真完成?
さらに今度は天然娘若奈とポーズ。知くん上機嫌。気を良くした知くんは、その勢いで密かに想いを寄せつつあるおすぎを誘った。だが、緊張気味の知くん。すると、
おすぎ「コ―ラック飲まないとでなくなってきた。ケツがやばい。切れる切れる」
知くん「俺の前で言わなくてもよくねぇか」
合流直後、知くんの歌を聞いて涙を流したおすぎ
おすぎ「詩見てうーってくるじゃん。何かね共感。そういう風に思ってもらえたら嬉しいなって思うとおぉ良い詩だって。やっぱり夢があるといいよね」
知くん「おすぎだってそんな夢あったやろ」
知くん「あった。それにむかってる時は良かったけど挫折してからは何もすることなくて飲んでばっかりで。遊んでばっかり。何してるんだろうって毎日」
ボディボードで世界ランク9位まで登りつめたおすぎ。しかし練習中に靭帯損傷の大ケガを負い、選手生命は絶たれてしまった。そんな心の傷をおすぎは笑顔で隠していた
おすぎ「もしその人に夢があるなら便乗したくなる。私も共感できるというか応援できる人がいいなって」
その日の知くんの日記には
知くん“おすぎと話して僕はなんて器の小さい男だと感じた。もっとおすぎを知りたい”
高まっていく知くんの想い、身長差8センチの恋が、今大きく動き出そうとしていた。
コータの独特の世界観についていけない、あいのりメンバー
7人は、マオリの宿泊施設があると聞き訪ねる事に。
その車内、元ボディーボーダーおすぎの隣には恋愛小説家コータ。
心ときめいた女性を「ロマンスさん」と呼び、毎日1人ロマンスさんを認定すると決めたコータ。この日の日記には
コータ“今日はおすぎがロマンスさん”
恋愛小説家コータにはこの日、作戦があった
コータ「2番はちょっと良く覚えてないけれども歌えば思い出すんだけれども」
歌を歌うと言い出したコータ、その歌とはなぜか、ドイツ語の歌。
そして5分経過。ノリノリのコータの歌はついに9番に突入!更に10番へ。これにはおすぎ、もううんざり。
7人はマオリの宿泊施設に到着。ここは、マライというマオリ族の集会場。代々の先祖が祭られ、様々な行事に使われる、一族にとって大変神聖な場所だという。
という事で、7人は間違いが起きない様に、男女の間に仕切りを作る事に。しかし、これが逆に想像力をかき立てる。
男3人が静かに興奮しているかたわらで、ひとりお金を数えている恋愛小説家コータ。最年長28歳という理由で金庫番を任されていたコータは、実は今、大きな壁にぶつかっていた。
小説~TogetherWith・・・~八神華夜(コータ)~
コータ“レストランの店内はこじんまりとしていていかにも居心地よく僕達を招き入れる。
祐司(圭介)『タケルー(コータ)、注文どうする?』
食欲のままの口調で祐司(圭介)が尋ねてくると僕の心は現実の重みを受けて一気に沈み込む。
乏しいお金をやり繰りしなければ僕達の先行きはたちどころに行き詰まる。かといって締めすぎれば、皆の不満を一心に受けるのは僕。
タケルー(コータ)『うーんと、この辺りかな』
僕が選択肢を提示すると祐司(圭介)がいけずうずうしく
祐司(圭介)『えー、このTボーンは駄目なの?』
と言ってよこす。そこに気遣いのかけらもない。ふざけんなつづく”
この日の深夜。7人は仕切りをはさんで寝袋でザコ寝。するとコータに異変が!突然コータが自分のポリシーを語り始めた
コータ「ロマンスさんリスペクトっていうのは、人生で必要なのは夢とロマンスとおてんとさまでロマンスがないと人生がつまんなくなるんですね。僕にロマンスを与えてくれるのがロマンスさんでそういうロマンスさんに逢いたいなあと思って参加しました。」
すると女性陣、隣でヒソヒソと緊急会議。さらに、続くロマンストーク
コータ「人生を渡っていく上で時々サイコロを振るんですな。サイコロを振って出た目ってのは大体悪い目が出るんだけれども、つうか何が出ても悪い事したなあと思うんだけれどもそこで経験した事っていうのはすごい勉強になったりするんだぁ」
この日の女性陣の日記には、
おすぎ“まだ頭が混乱してる”
若奈“泣きそうになった”
ゆり“おやすみなさい”