おすぎの為に曲を作った知くん。その頃おすぎは圭介と密会へ、、、/初代あいのり第132話のネタバレ
初代あいのり131話では、おすぎへ思いを寄せる知くんに対して、ライバルとして圭介が名乗りだしてきた回でした。
132話の題名は「哀愁のギター」フジテレビでのオンエア日は2002年7月22日。
圭介に嫉妬する知くん
フェリーに揺られる事2時間。7人は南島へ到着。再びニュージーランドの大地を走り出したラブワゴン。
その車内では、元ボディボーダーおすぎの隣に19歳の圭介が
圭介「絶対ガキだよ。まだ。俺よりガキだよ」
おすぎ「ガキじゃないよ。でもしっかりしてるでしょ?」
圭介「しっかりしてると思うよ。マジで。だけどふざける所はふざけるし。だからそこじゃん?」
仲々いい感じの2人。だが、その真後ろには、複雑な想いで2人を見つめるSサイズの知くんが。
その夜。ホテルの部屋から抜け出しひとりたそがれる知くん。圭介の出現に知くんはショックを隠せなかった
知くん“圭介とおすぎが話をしてるのを見て自分の中で嫉妬という感情が出て来た”
翌日。共に双子のガッツキ南ちゃんと知くんは、今や日課となった定例会議を開いていた。
南ちゃん「知くんは自分アピールしたりしてる?」
知くん「満足にはできてないけど」
南ちゃん「でもさ気になる?」
知くん「気になる」
南ちゃん「恋だ」
知くん「まだそれはわかんねぇ」
南ちゃん「俺さ最近全然(若奈と)隣りになんないじゃん。ラブワゴンとかでも。そんときとかも1人でベラベラしゃべっちゃって」
知くん「紛らわしてんの?」
南ちゃん「かなり。バカだよマジで」
恋に不器用な2人は協力して作戦を練る事に。
知くん「第一段階で俺のステップで誘うがまず第一歩なの。それが今まで出来てなかったから」
南ちゃん「俺もできてないから」
知くん「すげえ勇気だして。何て言ったらいいかな」
南ちゃん「今日話そうよ。ちょっとお茶しない?とか」
これと言った作戦は出ず、定例会議終了。
若奈を誘い出す南ちゃん
その日の午後、ラブワゴンが到着したのは海辺に開けた小さな街カイコウラ。近くの海では、毎日のようにイルカの群れが姿を見せる。今夜は小さなキャンプ場に泊まる事にした7人。
早速、炊事場をチェック。すると地元のバックパッカーが昼食の準備中。作っていたのは色の変わったハンバーグ。
実はこのハンバーグの材料はアワビ!ここカイコウラは個数制限はあるものの天然アワビを自由に獲る事が出来る。そのままミンチにし、小麦粉と卵のつなぎを加えただけの何とも贅沢なアワビ100%のハンバーグ。7人大感激。
食事の後、7人は海岸へ。ワゴンを降りた、その時アザラシを発見!しかもとんでもない数!
ここカイコウラの海岸は野生のアザラシが巣を作る場所。おそるおそるアザラシに近づく7人。
そんな中、南ちゃんが、愛しの若奈を誘った!
若奈「寒いね」
南ちゃん「マジで?(上着)かける?」
南ちゃん、「優しさアピール作戦」
南ちゃん「何話しする?」
若奈「何でもこい」
南ちゃん「初めてデートした2人みたいだべ」
若奈「待って初めてのデートがアザラシ…落ち着かねぇ~南ちゃんアザラシっぽくない?」
南ちゃん「オレ?オレ?どんなのがタイプなの?男」
若奈「顔のタイプは無いさ。優しくて暴力振るわなくて」
南ちゃん「暴力なんて普通振るわないじゃん」
若奈「だって振るう人いたもん。気持ちてきに大事にされたいみたいな。南ちゃんはどんな子がタイプなの」
ここで南ちゃん「遠回しにあなたがタイプ作戦」決行
南ちゃん「サバサバしてる人とかダメなんだ。分かった。ぶりっ子位が好きなの」
どちらかというとぶりっ子の若奈に南ちゃんさりげなくアピール。すると若奈は
若奈「私ぶりっ子嫌い。エヘッ」
全否定。なのに
南ちゃん“若奈と話してると、とても楽しい。でも、若奈が誰を見てるのかが怖くてたまらない”
どんどん距離を詰める圭介とおすぎ
カイコウラの夜。キャンプ場にはひとり思い悩むメンバーがいた。コータだ!
コータと言えば、夢を追い求めるさすらいのロマンティスト。旅の初めからおすぎをロマンスさんに認定し、他人には理解不能なアプローチを仕掛けて来た。
しかしおすぎにキモがられたあの日以来コータの気持ちは、おすぎから離れロマンスさんのいない旅が続いていた。そんなコータには、心を癒してくれる宝物があった。
それは、ルービックキューブ!何とコータ、5個も持っている超マニアだった
コータ“単純にバラして組み立てるその空間認識っていうのとか手の動きっていうのをやりながらストレスっていうのをそこ(6面)に逃がしつつ解くっていう所とか”
果たして悩める恋愛小説家コータに、恋の6面が揃う日は訪れるのだろうか?
翌日。ラブワゴンはクライストチャーチに到着。150年前、イギリス人よって開拓され「イギリス以外で最もイギリス的」と言われるロマンチックな街。市内を行き交う路面電車は、トラムと呼ばれクライストチャーチの名物になっている。
その日の午後。7人は近くの海岸へ。すると、メンバーの輪を離れ、19歳の圭介が元ボディボーダーおすぎに接近。
一方この日、何故か知くんには気まぐれ天然娘若奈が寄り添う。そんな若奈の行動を見た南ちゃん、大ショック。
なぜか若奈にまとわりつかれ、おすぎに近づけない知くん。さらに圭介の趣味はサーフィン。元ボディボーダーのおすぎとは話が合う
圭介「日本で行こうぜ」
ライバル圭介とおすぎが盛り上がるその頃。知くんはまだ若奈に捕まっていた
若奈「何で成長したんだろうって思わない?」
知くん「何が?」
若奈「貝」
男性陣へ引っ張って欲しいと告白するおすぎ
その夜。7人はクライストチャーチのホテルにチェックイン。受付では、頼もしい女リーダーおすぎが、いつもの様に大活躍。そんなおすぎを当てにし男性陣はさっさと部屋へ。
旅を引っ張ってくれるおすぎに、メンバー達は頼りっきりだった。だが、この夜、ホテルで事件が起こる事となる。
7人は夕食のレストランへ。旅に参加して以来、初めてのビールを飲むメンバー達。ホロ酔いの男性陣はいい感じで盛り上がる。そんな中おすぎの顔からいつもの明るい笑顔が消えていった。
そして、おすぎが突然皆の前で切り出した
おすぎ「私はこのままじゃ恋はできないと思う」
おすぎの言葉に凍りつく男性陣。恋が出来ないのには彼女なりの理由があった。人一倍責任感の強いおすぎは、旅の初めからリーダーとして、レストランのオーダーや値段交渉などひとりで仕切ってきた。そんなおすぎに4人の男性陣は、甘えきっていた
おすぎ「私がずっと仕切ってていいのっていうのはある。今の状態じゃとてもじゃないけど恋できないなって思っちゃうしもっと引っ張っていってほしい」
辛かった想いを吐き出したおすぎに、メンバー達は言葉を返す事が出来ないでいた。
夕食後。ホテルの部屋にはふさぎ込む元ボディボーダーおすぎの姿が
おすぎ“自分でもカーッてなって言い過ぎた。情けない。明日会うのが気まずい”
おすぎは7人の雰囲気を壊した事を後悔していた。そして同じ頃。恋愛小説家コータは、今夜の出来事を小説にこうつづっていた。
TogetherWith・・・八神華夜
“「私はもう、これ以上皆の為には働けないよ」そんな風に言われてしまうとまるで命が自分だけが皆につくしていると勘違いしているようにしか思えなくなる。君だけは僕の我慢や献身に気がついてくれているかもと期待していた「命が皆の事を考えてくれているのは嬉しいよ。けれどもそれは、君が一人で背負う事じゃないよ」「私のやっている事は、無駄か?無駄なのか?」命が食い下がってくる「いろんな見方があるけれども・・・」「長い、ひとことで言って」沈黙「ひと言で言えばそれは『無駄』だ」つづく”
一方その頃。別の部屋にはひとり考え込む知くんが。あんなおすぎを見たのは始めての事だった。背が低い事を気にして、坂の上で歌っていた知くん。そんなコンプレックスも明るく前向きなおすぎといると吹き飛ばす事ができる身長差8?の恋。
だが初めて聞いたおすぎの本音が知くんの心にこだましていた。
おすぎに代わって、率先して仕切る知くん
迎えた翌日。7人はテイクアウトのレストランへ。すると、おすぎの仕事だったオーダーを率先して知くんが仕切る。南ちゃんやコータも積極的に知くんをサポート。
そんな男性陣の態度の変化に、ふさぎ込んでいたおすぎにも笑顔が戻っていた。
出発したラブワゴン。その車内、おすぎの隣には知くんが
知くん「結構悩んだりする?」
おすぎ「悩んだりする。久しぶりに昨日へこんでガーンっておちたけどね。私ってダメだなって。まだまだダメだなって」
責任を感じ自分を責めようとするおすぎ。すると知くんが
知くん「完璧を求めてんの?」
おすぎ「そうだね。求めてないんだけどショックを…受け…そうだね。完璧なんて求め…完璧求めてたのかな」
知くん「(自分に)無い所ってさ補いあっていけば良いんだしさ。誰だって欠点とか色々あるしね」
そんな知くんの言葉におすぎは
おすぎ“知くんの一言でハッとしたよ。少し気持ち楽になりました”
2人の心の距離は、少しづつ近づいていた。しかしその夜、ホテルでは再び事件が発生する事に。
部屋でギターに向かうストリートミュージシャンの知くん。知くんは、おすぎの為に曲を作り始めていた。
一方その頃、ホテルの廊下にはおすぎの姿。そして向かった先には何と圭介が!
実は、おすぎと密会する為、19歳の圭介が強引に呼び出していたのだった。そして2人は階段へ。
その時!気分転換に部屋を出た知くん。向かった先は、何とあの密会現場の階段。
そして知くんの目に、最悪の光景が。それは、仲良く話し込むおすぎと圭介の姿。気が動転した知くんは、階段を通り越し2階へ上る
知くん「あれっ?あっ」
そして言葉も交わさず、知くんはテラスに出た。知くんはギターを弾き始めた。それは知くんがおすぎの為に作っている曲
知くん“すごく辛かったです。最初(2人を)見てこう…見ないように見ないようにって”
知くん“圭介とおすぎが話していた。顔が引きつる。苦しい”
ひたすら曲を弾き続ける知くん。
今、悲しいギターの音色だけが夜の街に響き渡っていた。