おすぎと圭介のカップル誕生!同時にゆりとダイジョーもカップルへ/初代あいのり第143話のネタバレ
初代あいのり142話では、圭介がおすぎへ告白をするも、一度おすぎは自分の気持ちを封印していたので戸惑う回でした。
143話の題名は「100%でなくても・・・」フジテレビでのオンエア日は2002年10月14日。
おすぎが出した答えは、圭介との帰国!
オーストラリア北の果て、ダーウィン。
運命の朝。約束の場所でおすぎを待つ圭介。メンバー達が、圭介の姿をラブワゴンから見守る。ずっと圭介と励まし合いながら旅してきたゆりが、圭介の幸運を祈る。
その時おすぎがやって来た!果たしておすぎは、どんな答えを出すのか?
圭介「今まで旅続けてきておすぎのこといっぱい知って好きだし。一緒に日本に帰ってほしい」
自らの想いの全てを出し切った圭介。2人の運命を見守るこの旅の仲間達の前で、果たしておすぎが出した結論は
おすぎ「圭介は最初は勢いだけで若いし何だっと思ったけど圭介がすごい居場所を作ってくれて今まで旅をして来れて良かったと思ってる。でもやっぱり…ちょっと待って。でも圭介に支えられて頑張って来れたんだけど聞きたい事があるのね。6つも年上でもいいの?」
圭介「うん」
おすぎ「あとは日本に帰っても痩せれないと思うけどいいの?」
圭介「うん」
おすぎ「日本でもっと楽しい事2人でしたい」
圭介「うん。俺も」
おすぎと圭介との別れ
そして仲間達との最後のお別れ。
圭介「すげぇ今からキツイと思うけどさ。お前ならできるからさ。頑張って」
南ちゃん「また泣いちゃった」
圭介「ゆりは思ってるように全然いかなくてすげぇキツイと思うけど俺に続いて頑張れ」
ゆり「ありがとう」
ゆかちん「幸せにね」
コータ「じゃあな応援してるぞ!じゃあな」
圭介「コータ危ないから落ちるぞお前」
おすぎ「お前も頑張れよ」
こうして、あいのり21組目のカップルが誕生した!
圭介、おすぎ、おめでとう!
ゆりがコータを誘い出す
圭介とおすぎが帰国したその日。ゆりがコータを誘い出した。
旅の初めコータの想いに応えられず冷たい態度をとる事もあったゆり。しかしそれから月日は流れ2人は様々な出来事を共にしながら旅して来た。
コータ「一番最初に会った時にゆりの第一印象誰だったの?」
ゆり「何でそんな事聞くの今ごろ」
コータ「そっか」
ゆり「ウソ言おうか?私コータって言ったよ」
コータ「ま、しゃべんないといい奴なのになとか言われる事とかあってさ。だからゆりとかも俺は違う形で接する事ができたりとかのんびりやらせてもらう事ができたりとか」
ゆり「もうそういう昔がどうだったからとか忘れよう。色んなことがあったからこそ理解できる部分があると思うし」
コータ「ゆりが笑っててくれるっていうだけでそれだけで俺はもう元気になっちゃう事とか普通にあったりしてて」
ゆり「ありがとう。でも本当にここまでさコータね一緒に見てこれて良かったよ。コータ格好つけてても絶対バレバレだからね。そういうの可愛く思えるからたまに。コータそんな無理しなくてもって」
コータ「えっどんな事例えば」
ゆり「分からないけど一生懸命一生懸命しゃべるやん。楽にさバカ話してそれでもいいのに。何かもっと方法があると思って考えるやん。コータって」
コータ「だってバカ話できないんだもん」
ゆり「バカ話できてるよ。充分。もうOK。頑張って本当に」
コータ「ありがとう」
かつてはゆりに想いを寄せていたコータ。ここまで旅を共にして来た2人の間には恋こそ芽生えなかったもののいま確実に絆が生まれていた。
しかし、そんな2人が話し合えたのはこれが最後だった。
ゆりがダイジョーへの告白を決意!
長かったオーストラリアの旅も終わりに近付いた。一行が訪れたのはダーウィンのとある街角。
ゆり「病院?」
ゆかちん「注射すんの?」
コータ「注射が必要な所に行くって事?」
そう、次の国は破傷風やA型肝炎等の予防注射をしないと入国する事が出来ないらしい。
ゆかちん「A型肝炎って何?私A型だよ」
南ちゃん「俺もA型」
コータ「違う血液型じゃないから」
注射の先発は男らしく南ちゃんが
南ちゃん「怖えマジで。あぁ痛えマジで。何?」
30歳のダイジョー
ダイジョー「ウッ…ハハ」
恋愛小説家のコータ
コータ「あ、うん…うん…」
牛丼屋のゆかちんも
ゆかちん「キャー!」
そんな中、最後に診察室に入ったゆりは
ゆり「注射は打たないで大丈夫です」
そして
ゆり「次の国に行かないから」
ゆり「ハイダリル。告白したいと思うのでチケットを下さい。長い間ドライバー有難う。忘れないから」
泣き虫ゆりが自ら最後の道を歩き出した!
ダイジョーへ告白
夕日を臨む告白の場所でダイジョーを待つゆり。果たしてその想いは、届くのか?
その時ダイジョーがやって来た。ゆりに告白される事をダイジョーは知らない。
ゆり「いやぁ…本音で全部言える時がやっと来たかなあって。いっぱいオーストラリアでさ、何でも全力で外人の女の人見ててすごい笑顔だったりどこでも暴走して怒られたりそういうの一緒にいてて私も旅してくうちにダイジョーが好きになってこれから日本帰ってももっともっといっぱいバカ正直に生きてるの見てたいし。ダイジョーが今100%でなくてもさ、でも絶対100%にできる自信あるから。明日ね、一緒に日本に帰ってほしい。じゃあ明日待ってます」
チケットを手に1人残されたダイジョー。ダイジョーはそれまで誰にも見せた事のない苦悩の表情を浮かべていた。
ダイジョー“かなりビックリした。やっとこれは告白なんだと気づいた”
その夜。ゆりがダイジョーに告白した事を知らされたメンバー達。残された旅のメンバーはとうとう3人。
一方、明日の朝自らの答えを出さなければならないダイジョー。
今日、思いがけず受けたゆりからの告白。この国であいのりしたばかりのダイジョーにとってようやくこれから女性陣を恋愛対象として見ていこうとしていた矢先の告白だった。
ダイジョーは、心の底から悩んでいた
ダイジョー“俺はゆりのために今どう返事をしていいのかわからない。告白の今日までゆりがオレを少しずつ見ていたと思うとオレは何をしていたのかと思い情けない。ゆりがどれだけの気持ちで告白してくれたのかも十分わかった。明日の返事を後悔しない為にもゆりがいないこの旅の事を考えたりゆりと話した時間を考えたりゆりの告白の気持ちを考えたりゆりと日本に帰った場合のことを考えたり…”
必死に答えを探し求めるダイジョー。ゆりとダイジョー、2人の運命の朝が間もなく訪れようとしていた・・・。
ダイジョーが出した答えとは!?
運命の朝。待ち合わせの場所でゆりは1人、ダイジョーを待つ。その時、ダイジョーがやってきた!
果たして、悩み抜いたダイジョーの答えとは?
ゆり「この旅に来てダイジョーに出会えてそのまんまのダイジョーがめっちゃ好きになりました。一緒に日本に帰ってください」
ダイジョー「昨日も一生懸命考えて出した答えをちょっと聞いて。ゆりの事を好きなんだけど自分から告白できる位の気持ちがまだ無いの。でも昨日の告白でゆりはそういう気持ちが100%無くても日本で私が100%にしてあげるって言ってくれてすごい嬉しかったの。それは本当に嬉しくて。で、自分も色々考えたら俺は日本でもゆりと今までの旅みたいに一緒に笑ったり怒ったり泣いたりしたいなって。ゆりと一緒にいようと思って。これは俺のわがままかもしれないけど一生懸命頑張っていくからそれに付き合って」
ゆり「私も頑張るよ。絶対100%にしてみせる自信あるもん」
ダイジョー「ちょっと怖いね」
ゆり「良かった。死ぬかと思った」
ダイジョー「じゃあ…一緒に帰ろうかな」
ゆり「うん」
ダイジョー「俺らさそういうさ、世代じゃないもんね。じゃあ」
ゆり「じゃいくよ、いっせーのせっ!恥ずかしい」
ダイジョー「俺だって恥ずかしいよ」
あいのりメンバーとの別れ
仲間達との最後のお別れ。
ゆり「やったよ」
ゆかちん「おめでとう」
ダイジョー「本当ありがとね頑張って」
ゆり「素直になって逃げないで頑張れ。絶対カップルになって帰ってね」
コータ「そうな。ゆりはホント笑ってるだけですごい助かってたから。何もしない…」
ゆり「ありがとう。泣かさないでよ。ありがとう。頑張ってね。コータバイバイ」
ダイジョー「南ちゃん頼むね」
こうして、あいのり22組目のカップルが誕生した!
ゆり「恥ずかしかったね。かなり悩んだ?」
ダイジョー「うるさいよ」
ゆり「だいぶ悩んだ?いつ決めた?」
ダイジョー「うるさいよ」
ゆり「いつ決めたの?教えて」
ダイジョー「いや教えね。教えない」
ダイジョー、ゆり、おめでとう!
圭介がおすぎへ告白!諦めかけていたおすぎは動揺を隠せない/初代あいのり第142話のネタバレ
初代あいのり141話では、ダイジョーがゆりへの気持ちに気付いたものの、ゆりへの何気ない一言でゆりが深く傷ついてしまう回でした。
142話の題名は「終止符」フジテレビでのオンエア日は2002年10月7日。
圭介の優しさに触れるおすぎ
アウトバックの1日は長い。朝7時に出発。ラブワゴンは砂煙の中を駆け抜ける。
そしてお昼時『昼食にしよう』長旅の先を急ぐラブワゴン。昼食も走りながら車内でとる。食後は全員揃って車内で一休み。昼寝が済んだら気分転換に席替え。
暗くなるまでひたすら走り続けこの日の走行距離は700キロ!これは東京から広島までの距離。ようやくその日のキャンプ場に到着。そして夜10時就寝。
翌日もひたすら続く長距離移動。今までにない長旅でメンバー達の疲れもピークに達していた。
そんなラブワゴンの車内で、19歳の圭介と元ボディボーダーのおすぎが隣同士に。すると
おすぎ「何だろう、胃が変だ」
おすぎの様子がおかしい。今までにないハードな移動。それに加え、恋の悩みで身も心もボロボロだったおすぎは車酔いを起こしてしまったようだ。すると圭介が
圭介「こっち来るべ?」
窓際の席をおすぎの為に譲ろうと提案する圭介。
おすぎ「有難うごめん。こっちの方が楽、楽」
さらに圭介
圭介「辛いの?」
おすぎ「大丈夫」
圭介「水は?」
おすぎ「気持ち悪いね」
圭介「大丈夫なの?」
おすぎ「寒いんだよ」
圭介「しくった!貸す物持って来ればよかった」
おすぎをいたわる圭介。普段誰よりも元気なおすぎだからこそ辛そうな姿に圭介の心配もつのる
おすぎ「もう楽だよ、全然楽」
圭介の優しさにこの日は自然と甘えるおすぎ。そんなおすぎに圭介もほっと一安心。
徐々に距離が詰まってきている様子のおすぎと圭介
こうして迎えた翌日。7人がこの日訪れたのは、ダリルさんの友人デビッドさんの牧場。
裸足で登場したデビッドさん。こう見えても何とシンガポールの国土より広い14万ヘクタールという土地に7千頭の牛を飼っている。
ラブワゴンが牽引しているのはエア・ボート。浅瀬が多い沼地では欠かせない移動手段だというこのボート、牧場の広大な敷地内でデビッドさんの足として日常的に使用されている。
この辺り一帯は、オーストラリアを代表する大自然の宝庫!手付かずの見事な湿原地帯がどこまでも続く。
牧場の建物に到着した7人は牧童さんのお手伝いをする事に。まずは柵のゴミ取り。この辺り一帯は雨季の間水没しておりその時流れ着いたゴミが柵を傷めてしまうのだという。
その時、南ちゃんに異変が。そのゴッツイ足に見慣れない物体が
南ちゃん「うわ、すげえ!ヒルみたいの付いてる!」
南ちゃんを襲ったのは、ヒルの大群!すると牧童さんが
牧童さん『これを履かなきゃダメだよ。これがヒルを止めるんだ』
手渡されたのは、何とパンティ・ストッキング。これを履く事でヒルが防げるという
南ちゃん「こんなんでいいんすか?」
するとストッキングのお陰でゴミ取りは一気にスピードアップ!アッと言う間に、作業終了。
そんな牧場での午後。牧童さんに誘われ、圭介とおすぎが牧場の見回りに出掛ける事に。その時圭介「いた!いた!」
何と、ワニを発見
圭介「こええ!こええよ!ヤバイヤバイヤバイ」
すると牧童さんが
牧童さん『捕まえてご覧よ』
圭介「イ、イエス」
ワニの捕獲をすることに。だが実は圭介、爬虫類は大の苦手。それでも、暴れ回るワニを前に圭介はおすぎを庇おうと矢面に立つ
おすぎ「シャーシャー言ってるって。ふわあ!」
圭介「お前ファーファー言い過ぎだよ」
そして圭介が、ワニを押さえつけた!口をガムテープで縛りワニの自由を奪う
圭介「皆ビックリするよ。こんなの持って帰ったら」
圭介の体を張った活躍で見事ワニの生け捕りに成功!ほっと一息つく圭介とおすぎ。2人の間には、自然と笑顔がこぼれていた。
その日。夕ご飯は取れたてのワニ!中でも一番美味しいとされる尻尾の肉。とにかく豪快に捌く。
調理方法はバーベキュー。味付けは塩とレモンのみ。野性味溢れる、まさに男の料理だ。そして早速、ワニにかぶりつく7人
南ちゃん「臭くない」
意外といけるらしい!食卓では、牧童さんを相手に笑顔を絶やさないおすぎ。旅の初めから、どんな時でも明るい笑顔を忘れずに振りまいてきたおすぎ。
一方、世話好きのゆかちんは、食事の間もメンバー達の面倒を見る。
ゆかちん「タマネギの出来上がり!」
南ちゃん「わーい」
おすぎ、そしてゆかちん。圭介は、自らの恋に答えを出そうとしていた・・・。
翌日。お世話になったデビッドさんたちと別れ再び旅を始めたラブワゴン。
途中、小さな食堂に立ち寄った7人。お勧めの定食があるというので試してみる事に。
運ばれて来たのはコッテリとしたスープ
ゆかちん「絶対どっかの肉だよ誰かの」
それは誰かというと
おすぎ「カンガルーの尻尾!」
アウトバック名物、カンガルーの尻尾のスープ!作り方はシンプル!豪快に捌いたカンガルーの尻尾を、乱切りの野菜と共に骨ごと煮込む。そして待つ事4時間。骨からダシがたっぷり取れたカンガルーのテールスープの出来上がり。
このスープ、カンガルー特有のエキスの効きめで精力増強にかなり効果があるという!すると南ちゃんが
南ちゃん「よし食うべ!」
ゆり「あと2個あるよ」
南ちゃん「入れてもらおうかな」
南ちゃん、無駄な精力を増強する事に。
ゆりの辛い状況を知っている圭介は支えになりたいと決意する
アウトバックの旅を続けるラブワゴン。すると、ドライバーのダリルさんが
ダリルさん『州境で時差があるので時計を30分戻しましょう』
広大な国土を持つオーストラリアには州によって時差がある。東海岸のクイーンズランド州から大陸中央部の州ノーザン・テリトリーへやって来た7人は時計の針を30分戻さなければならないのだ。
南ちゃん「飯が遅くなっちゃうよ!」
そんなラブワゴンの車内で30歳のダイジョーと牛丼屋のゆかちんが隣同士になっていた
ワゴン
ダイジョー「ここの脇の所が」
ゆかちん「簡単に縫えるよ。大丈夫だよ。目立たない様にするつもりだから」
ダイジョーの服のほつれの面倒をみる世話好きのゆかちん。そんなゆかちんの隣で嬉しそうなダイジョー。
しかし、そのすぐ前の席に座っていたのはダイジョーに想いを寄せる呉服屋のゆり。楽しそうなダイジョーとゆかちんの様子を見てみぬふり。
その時そんなゆりに気付いたのは圭介だった。女性メンバー最年長26歳のゆりと男性メンバー最年少19歳の圭介。2人は旅を続けて行く内にいつしか何でも相談出来る姉と弟のような関係になっていた。
そして、ゆりのダイジョーへの切ない想いを圭介は誰よりも知っていた
ゆり「あああ…もう頭がいっぱいいっぱいでね」
圭介「しっかりしろよ」
ゆり「もう情けなーい」
圭介「しっかりしろよ。ゆりの事だって俺他人事とは思えないしだからゆりにだって幸せになって欲しいし」
ゆり「でも好きな事には変わりはないんよ。訳がわからん」
辛い想いに必死に耐えるゆり。そんなゆりの姿を前に、圭介は
圭介“俺がちょっとでもゆりの支えになってあげたい”
圭介が告白を決意!
その日、ラブワゴンは久しぶりに街へと辿り着いた。ここはダーウィン。オーストラリア北部を代表する都市だ。そしてラブワゴンはついにオーストラリアの大地を走り抜き大陸北部の海岸線まで辿り着いたのだ!
その夜。ホテルの外で1人誰かを待つ圭介。圭介が呼び出したのはゆりだった。この時、圭介はある決意を胸に秘めていた。そしてそれを、ゆりにだけ告げようと考えていた
決意
圭介「やっぱ俺の倍頑張ってると思うんだよねゆりは」
ゆり「一緒よ絶対」
圭介「それはホントに違うと思うんだ。女の子からホントいくなんて変わったよ、ゆりは」
ゆり「圭介もね。仲間がいるじゃないけど心強かった私は。実際旅のテンポが似てたもんね。ずーっとね」
圭介「そんなふうにねお互いなれるとは思わなかったね」
ゆり「頑張れよ」
圭介「俺今から行こうと思ってるからさ」
ゆり「えっ?」
圭介「コケルかもしれないけど最後に話したかったしさ。ゆりには見てて欲しいしゆりのも見たかったんだけどさ、できそうにないね」
ゆり「今から行くんやんね。頑張って。ありがとう。頑張ってね」
圭介「頑張るよ」
ゆり「私も頑張る」
圭介「行ってきます。お前も頑張れよ本当に」
ゆり「ありがとう」
涙に暮れるゆりをその場に残して1人去って行く圭介・・・。そして
圭介「ダリルのおかげでいい恋、ちゃんとした恋が出来たんで・・・有難う」
19歳の圭介は今、自らこの旅に終止符を打とうとしていた!
圭介がおすぎへ告白
待ち合わせの場所。1人待つ圭介は、緊張を隠し切れない。
その時、圭介に近付く足音が!やってきたのは・・・おすぎだ!
圭介「今日はね真剣にいくわ」
おすぎ「いつも真剣な話しないじゃん」
圭介「真剣にいくよ。緊張してんだけど。まいった…。最初から話したら第一印象がおすぎで知くんから告白されたじゃん。その時に自分がおすぎ大切なんだなって分かったんだよね。でもゆかちん来てすげぇ優しくしてくれる子、年近くて…でズルズルいたんだ。でもこういうふうに長く旅してちゃんとおすぎの事知ってホントサバサバしてて笑ってる時もホントに楽しそうに笑う。おすぎいたから旅もたぶん続けてこれたし言いたい事っていうか俺がおすぎの事好きだっていうのと本気で一緒に帰りたいと思うからさ。何言っていいのかわかんねぇ。たぶん俺部屋帰ったらアイテーッとか思う事いっぱいあると思うけど。じゃあ明日」
正直に想いの全てをおすぎにぶつけた圭介。おすぎの手には、圭介から渡された日本行きのチケットが・・・。
旅を続けるうちいつしか圭介に惹かれていたおすぎ。しかし二十歳の新メンバーゆかちんの出現によって19歳の圭介の心が揺れ動いた事をおすぎは知っていた。
年齢が近くて話しの合う圭介とゆかちん。一方、自分は6つも年上、そしてちょっぴり太め。若くて格好いい圭介にはゆかちんの方がどう見てもお似合い。
そんな想いから、おすぎは圭介への気持ちを自ら封印してしまった。だが、今になって圭介からの突然の告白・・・。
同じ夜、圭介がおすぎに告白した事を知らされたメンバー達。
その中でたった一人、圭介の決意を知っていたゆり。自らの心にもう一つの切ない想いを宿しながら、ゆりは圭介とおすぎの幸せを祈る。
一方、1人眠れぬ夜を過ごすおすぎ・・・。一度は終わらせたはずの恋・・・。
おすぎは果たしてその恋に、どんな結論を出すのだろうか?
ゆりの純粋な想いに気付いたダイジョー。圭介の態度にヘコむおすぎ/初代あいのり第141話のネタバレ
初代あいのり140話では、ゆかちんの登場で圭介の想いに戸惑いが生じ、更にはゆりが想いを寄せるダイジョーまでもがゆかちんに恋をする回でした。
141話の題名は「私、恋をしている…」フジテレビでのオンエア日は2002年9月23日。
コータが溺れかける
今日はダリルさんが7人を海に連れて行ってくれるという。久しぶりの潮風に、心躍らせるメンバー達。船の上で早速水着に着替える。ゆかちんにとっては初めて。他のメンバーにとっても本当に久しぶりの海だ。7人は、待ちに待った青い海原へと飛び込んだ
「超きれい!」
ここは、世界的に有名なサンゴ礁の海、グレート・バリア・リーフ。シュノーケリングを楽しむ7人が目にしたのは、鮮やかなサンゴ礁が織り成す水中の楽園!
その時、あるメンバーに異変が
「マジ、マジ」
おすぎ「溺れてる」
南ちゃん「誰が溺れてるの?」
コータ「オレ!オレオレ」
コータだ!
実は恋愛小説家のコータは、カナヅチ。それなのに楽しそうなメンバーにつられてついつい海に飛び込んでしまったらしい。そんな間抜けなコータを助けに向かったのはおすぎだ!元ボディボード世界9位の実力で、アッという間にコータの救出に成功!
コータ「ゴホッ!怖かった、悪いありがとう」
おすぎ「29なんだから頼むよ」
コータ「済みませんでした」
その日のコータの日記には
“本気で怖かったんですけど何がしたいんでしょう僕は・・・"
ゆりを励ます圭介
珊瑚の海を楽しんだ後、船は再び7人を乗せビーチを目指す。そして到着した浜辺で呉服屋のゆりが圭介を誘った
「どうよ?行けそうなの?」
ゆり「悩むよ。昨日、一昨日位からまたゴチャゴチャ考えてて、新メンバーの事好きになる可能性もあるやろなとか思って」
ゆりがこの旅で出逢った30歳のダイジョー。地元の人と触れ合うのが大好き。人生経験があるのに素直な心も忘れないダイジョーにゆりは惹かれていた。
そんなゆりの気持ちに、気付いていた圭介
「思うように話してる?」
ゆり「私は話してるつもりでも全然気付いてもらえてなさそう。どうしたら行けるのかねちゃんと」
圭介「相手の気持ちはどうでもいいでしょ。頑張れよマジでお前も」
圭介はゆりに勇気をプレゼントした。
圭介が好きだと確信したおすぎ
手付かずの自然に囲まれたこのビーチ。実はアボリジニ・コミュニティの中にあるため地元の人以外は立ち入れないダリルさん達専用のビーチだという。そこで、地引網漁を手伝う事にしたメンバー達。圭介が、水中に網を張る係を買って出る。するとおすぎが、圭介を助けようと、もう一方の網を持った。
いつものように、笑顔を振りまくおすぎ。魚を2人で挟み撃ちにする作戦だが、果たして「やったー」圭介とおすぎの活躍で7人は今日の昼食をゲットした!獲れたのはガーフィッシュと呼ばれる白身の魚。調理方法はバーベキュー。ところが、このバーベキューが豪快そのもの!何と、生きたまま焚き火に放り込んで丸焼きにする!焼きあがった魚の味付けはレモンと塩。捕れたての新鮮な魚に7人は大満足!
そんな中、圭介の隣には寄り添うようにおすぎの姿が。この旅で、いつもおすぎの側にいてくれた圭介。自分が6つ歳上なのもちょっと太めなのも必ず乗り越えられる壁だと思っていた。しかしそんな時、突然現れた二十歳の新メンバーゆかちん。しかし、それでも持ち前の明るさを決して忘れる事なくおすぎは精一杯旅していた
“とにかく今は圭介だけを見てるので…もうすごい私は圭介が大好きですね"
ダイジョーにミサンガをプレゼントする
食事の後ビーチで思い思いに過ごすメンバー達。するとゆりが
「今ちょっと来て」
勇気を振り絞り想いを寄せるダイジョーを誘い出した
「この前さ」
ダイジョー「急に深刻な話。顔つき変わるで怖いよ」
ゆり「この前私酔っ払ってたやん。いっぱいダイジョー迷惑かけたやん。だから」
ダイジョー「くれんの?」
ゆり「ありがとうの気持ちも込めて」
それは、ドライバー・ダリルさんのお宅で作ったアボリジニ伝統のミサンガ。好きな人への想いを表す黄色と黒のビーズのミサンガをゆりは心を込めて作っていたのだ
「いらなかったらいらないって言っていいよ。ウソそれ言われるとショックかも」
ダイジョー「分かった。嬉しい」
ゆり「真剣に言ってるの?」
ダイジョー「嬉しいよ。汗びっしょりだ俺」
喜ぶダイジョー慣れない出来事に、照れまくるダイジョー。果たして想いは伝わったのか・・・?
圭介とゆかちんが2人きりに
その頃、1人日光浴をするおすぎを他所に、圭介とゆかちんが2人きりに
「どう?」
圭介「結構迷いがあるんだろうねたぶん」
ゆかちん「悩みってさ何かの欲なんだよ。答えは2つのうち1個しかないじゃん。今日パチンコ行ったら勝てるかもしれないけど行かなかったら負けないで済むかもとかさ」
世話好きのゆかちんは、この日も圭介を前に彼女なりの意見を言おうと一生懸命。その時、昼寝から目覚めたおすぎは圭介が居ない事に気付き1人浜辺を探し始めた。そしておすぎは見てしまった!深く話し込んでいる2人の姿を・・・。
すると、おすぎは
「イエーイ、名コンビ。ハハハ」
笑顔の下に隠された切ない想い。おすぎは、ただ明るく振舞うしかなかった・・・。
翌日7人は、ダリルさんの家を出発する事に。するとチューンナップされたニュー・ラブワゴン!
『これはカンガルーガードだよ。こっちは飛び石ガードだ』
そう、これからラブワゴンが目指すのはオーストラリア中央部に広がる不毛の大地アウトバック。舗装されていない道路は飛び石の危険が付きまとい野生動物もいつ飛び出してくるか分からないという超デンジャラスなエリア。そこでこれからの長旅に備えラブワゴンにはかつてない重装備が施されていたのだ!
そして、ダリルさんご一家と別れの時。また1つ思い出を積み込んでラブワゴンは新たな旅へと出発した。チューンナップしたラブワゴンが目指すのはアウトバック横断の旅。オーストラリア東海岸から大陸中央部まで走行距離2000キロを3日間で一気に駆け抜けるという、これまでラブワゴンが経験した事のない強行軍だ
「あ!カッコいい!」
がまん見れば、地平線まで続く長い長い列車が大地を疾走中。そんな姿を写真に撮ろうとするゆかちん。すると
「俺も撮っちゃおう」
30歳のダイジョーがゆかちんといけない体勢に
「ダイジョー重なりすぎ!」
するとゆりは
「必死よこの人、ビックリした」
30分後、そんなダイジョーに思わぬ異変が
「いってきなダイジョー」
ダイジョー「プライドがあるじゃんやっぱり」
「無いよそんなプライド」
南ちゃん「30歳でこんなウンコ我慢してるヤツ初めて見た」
ようやくラブワゴンは休憩所に到着。ダイジョー、猛ダッシュ「かがんでる!」
コータの悩みに優しく答えるゆかちん
ダイジョーが幸せを噛み締めている頃ゆかちんとコータが2人きりに。するとコータ、いきなり悩みを口に出した
コータ「俺の話長いじゃん」
ゆかちん「でも時間は別にたっぷりあるから」
コータ「と思ったんだけど皆話が長い、特に最初の頃スゴイ言われちゃってて」
29歳のコータが、二十歳のゆかちんにグチる。すると
ゆかちん「ある意味それコータの良い所でもあるんじゃない?話が長いって」
コータ「何で?何で?」
ゆかちん「例えばさ今新メンバーが来ましたって自己紹介しますって覚えられやすいじゃん。話が長いコータですとか言ったら。コイツ話長いんだって話してみたらホントに長いんだって。不利な物を前向きに考えようよ」
親身になってコータにアドバイスする、世話好きのゆかちん。すると
コータ「コータ分かんないって思われたとこ沢山あるしそういう面でわかんない奴が1人でも中にいると皆もさ疲れるじゃん。たぶんそういう感じで皆に迷惑かけてたと思うんだ。それは反省したいなって」
その日のコータの日記には
“ゆかちんは長い僕の話を一生懸命聞いてくれました。それがとても嬉しくて晴れ晴れとした気分になれました。ニコニコの日"
ゆりの気持ちに気付いたダイジョー
同じ頃。ゆりがダリルさんに何やら相談事。すると、ゆりを残して1人席を立つダリルさん。待つ事10分。近付いてくる怪しい人影が「ダリル!」「ゆり!」ゆりの目の前に現れたのは、アボリジニ独特の衣装に着替えたダリルさん。これは、儀式を行う際に欠かす事の出来ないダリルさんの正装だという。
ダリル『プレゼントがあるんだ。媚薬だよ』
ゆり「ああ良い匂い」
ダリルさんがプレゼントしたのは、エミュのオイルとユーカリの葉から出来たアボリジニ伝説の恋の媚薬。どんな男もイチコロの魔法の力があるという。
ダリル『いつも身につけていなさい』
ゆり「ラブパワー?有難うダリル」
思わぬ宝物を手に入れ決意を新たにしたゆりは早速ダイジョーを誘い出した
「何かいい匂いする?ダリルがくれたの。さっきダリルが裸にペイントつけて」
ダイジョー「裸で来たの?何やってるよダリル」
ゆり「いやそういうんじゃなくて。ダリルと抱き合った時に」
ダイジョー「抱き合ったって言うなよ」
ゆり「ちょっと妬く?」
ダイジョー「妬かないよ」
ゆり「妬けよ」
ダイジョー「何で」
ゆり「絶対ねダイジョーはドンカンしょ。すごい」
そして
「♪私恋をしている苦しいくらいもう戻れないこの切なさを♪すごいね言ったね♪私恋をしている」
ダイジョーへの募る想いを今、精一杯ぶつけたゆり。その日のダイジョーの日記には
“最近ゆりがかわいくみえるときがある。勘違いかもしれないがゆりはオレのことが好きなのかな?
それともまだ恋愛してないのか、わからない"
ダイジョーの何気ない一言に傷つくゆり
アウトバックの旅を続けるラブワゴン。その車内でこの日1つの恋を揺るがす事件が起こった!
席替えをしたラブワゴンの中でゆりがダイジョーの隣をゲット!楽しそうに過ごす2人。
ゆり「途中寒くなってきたやん酔ってんのか分からんけどこのまま死ぬかと思った」
それは、大学のクラブで酔っ払ったゆりにダイジョーがずっと寄り添い介抱してくれた時の事。あの夜、ダイジョーがずっと側にいてくれたからこそゆりはダイジョーに対する自分の気持ちにはっきりと気付く事が出来た。それはゆりにとって忘れる事の出来ない宝物のような思い出だった。
ダイジョー「あん時気持ち悪かったのホントに?」
ゆり「当たり前やん。気持ち悪くなくて何であんな恥ずかしい事すんのよ私」
だがその時、ダイジョーの口にした一言が取り返しの付かない事態を招く事に
「自分(ゆり)が吐いてたから俺が飲めなかった」
お酒が飲めなかった事を冗談めかしてゆりのせいにしたダイジョー。
するとゆりは
「ごめんなさい」
そしてダイジョー
「ウソウソ!」
おすぎ「何どうしたの?」
圭介「何やってんのもう」
メンバー達の前で溢れる涙を止められないゆり。あの夜の出来事が何より大切な思い出だからこそゆりはダイジョーの言葉に深く傷付いたのだ。ゆりの複雑な女心が全然分かっていないダイジョー。ゆりはただ泣き続けるしかなかった。
あいのりのリタイアを考え出すおすぎ
そしてその夜。もう1つの恋が大きな岐路を迎える事になる。夕食の席に集まった7人。二十歳のゆかちんの隣には19歳の圭介が。楽しそうに過ごす2人を前におすぎはいつもの通り明るく振舞う。しかし、その笑顔の下には今にも張り裂けそうな想いが隠されていた。
おすぎが想いを寄せる19歳の圭介はここ数日、気が付けば二十歳のゆかちんと一緒。さすがのおすぎも割って入る事が出来ずそんな2人の姿をただ見ているしかなかった。そしてこの旅にいる以上、お似合いの2人から遠ざかる事すら出来ない
“やっぱ真剣に考えると年の差も気になるんですけど私じゃないほうがいいかなとか。(圭介は)表情とか気持ちとかがすぐ顔に出るタイプだから見てれば何となく"
若い圭介より6つも年上の自分。太目のルックスに自信のない自分。おすぎは圭介への恋を諦めようとしていた。そして
“一生に一度の夢のような時間。絶対に忘れません。もうこれ以上はムリ。日本に帰りたい"
おすぎは、リタイアを考え始めていた・・・。
恋に1人終止符を打とうとするおすぎ。涙を流す事しか出来ないゆり。
2人の想いは、荒れ果てた大地の中を、ただ彷徨うしかなかった。
ゆかちんの登場で恋の矢印が狂い始める/初代あいのり第140話のネタバレ
初代あいのり139話では、若奈からの告白を断り、改めておすぎへの気持ちを確認した圭介でしたが、ゆかちんのあいのり参加で気持ちが揺れだしてしまう回でした。
140話の題名は「ハタチ」フジテレビでのオンエア日は2002年9月16日。
圭介への想いが高まってきたおすぎ
その日、7人がやって来たのはロックハンプトン。
人口6万人の街に3百万頭の牛が飼育されており、オージービーフで有名なオーストラリアの中でも牛の首都として名高い街だ。
その夜、食事をとろうと街に繰り出した7人。すると
おすぎ「1キロステーキだって」
7人が見つけたのは、ここロックハンプトンならでは、1キロのステーキ定食のお店!
地元の名物料理というので、テント生活で浮いたお金で挑戦する事に。
食卓に牛肉が欠かせないここオーストラリアでもお皿に一杯のこのボリュームは特別!付け合せのポテトは、場所がないのでお肉の上に!
そんな巨大ステーキが、いよいよテーブルに登場!早速、挑戦する7人
おすぎ「段々食べるの疲れてくるね」
ゆかちん「アゴが疲れる」
そんな中、若奈と別れて以来すっかり元気の無い南ちゃん。全く、食欲がない・・・。何とか一切れ、口にしてみる。すると
南ちゃん「肉だ」
そして何と、5分で完食!そしてまた、落ち込む・・・。
そんな食事の後7人は、レストランの裏に何かを発見!
ここはオーストラリア式の闘牛場。しかし、普通の闘牛とは違い何と、…牛を投げ倒す!
オーストラリア式の闘牛「スティアスローイング」牛に焼印を押す為に倒して押さえつけるという牧童の仕事を競技にしたオーストラリアならではの闘牛だ。全国各地の大会で、荒くれ者のオージー達が男っぷりを競っている。
そんな荒っぽい闘牛の迫力に、思わず圧倒される男性陣。と、そこへ近付いて来る1人のカウボーイ。イヤーな予感が。すると
カウボーイ『男性諸君、参加しないかい?』
案の定、呼び込みが。しかし、こんな危険な競技に参加する訳にはいかない、と思ったら
南ちゃん「行くよ俺は!」
ひとり、ヤケッパチな男がいた。南ちゃんだ!
コータ「面白そうだけど死ぬってこれ」
他の男性メンバーも仕方なくお付き合い。やる気マンマンの荒れ狂う牛を前に女性陣が心配そうに見守る。
そして、南ちゃん。今、人生を投げた男が、牛を投げる!扉が開いた!
南ちゃん「ダメだ」
―投げられず。次は恋愛小説家のコータ
コータ「ちくしょうダメだ」
次々と失敗していく男性陣。続いてレスリング部出身、19歳の圭介の番がやってきた。そして―見事成功!
そんな圭介の活躍に、誰よりも大きな声援を送ったのは、元ボディーボーダーのおすぎ
おすぎ“今は、目の前にいる圭介の事ちゃんと知らなきゃね”
ニュージーランドでの、知くんからの告白。知くんの純粋な想いを断ったおすぎは、人知れず苦しんでいた。
そんなおすぎを支え、励ましてくれたのは圭介だった。心細い時、へこんだ時、いつも寄り添うように側にいた圭介。
彼がいたからこそ、おすぎは知くんとの別れを乗り越え、旅を続ける事が出来たのだ。
だが、そんなおすぎにも、2つの悩みがあった
おすぎ“6コも年がハナレててお腹の肉もブルブルだけど・・・。圭介は、今のおすぎで大丈夫かな?”
25歳のおすぎにとって、19歳の圭介は6つも年下。それにルックスもかなりイケメンの圭介に比べおすぎはちょっと太めで庶民的。
そんな悩みを抱えつつもおすぎは今、自分自身の気持ちにはっきりと気付いていた
おすぎ“圭介を好きだと思ってます。おすぎ頑張れぇ!”
飲みすぎたゆりを優しく介抱するダイジョー
旅を続けるラブワゴン。
この日の7人の宿はオーストラリアの名門ジェームズ・クック大学。東京ドームの80倍という広大なキャンパスに、1万2千人の学生が学ぶ。
構内にある学生寮に泊まる事が出来るというので7人は早速、お部屋を拝見。バス・トイレ共同、3食付きで1人1泊2800円となかなかお得。
その夜。7人が訪れたのはこの大学の名物クラブ。週に一度だけ、学生食堂が本格的なクラブに変身するとあって、娯楽の少ない地方都市の学生達には最大の楽しみとなっている。もちろんお酒もOK!
そして、ここで誰よりもエンジン全開でノリノリの男がいた。30歳のダイジョーだ!
ピチピチした女子大生に囲まれ、おやじダイジョー大ハッスル!
そんな暴走気味のダイジョーを切ない表情で見ていたのはゆり。そんなダイジョーの暴走をくい止めようと、ゆりが近付くがダイジョーのフィーバーは、もう誰にも止められない。
するとゆりは仕方なくヤケ飲み・・・その結果、ゆり、ヤバイ状態。
そんなゆりにダイジョーが声をかけた
ダイジョー「調子悪い?大丈夫?」
気分が悪くなったゆりを、外へ連れ出すダイジョー。そしてゆりを和ませようと歌を歌いだした
ダイジョー「♪思いはそっと胸まで届けベストフレンドベストフレンド」
すると
ゆり「ウッ!きた!ヤバイ」
ダイジョー「大丈夫?ちょっと歌きつかったね。たくさん出たね」
ゆり「ごめんね」
ダイジョー「ベストフレンドで出たね」
自分なりの方法でゆりを介抱するダイジョー。そんなダイジョーの優しさにゆりは身を委ねる
ダイジョー「ゆり、お水」
改めて感じる事が出来たダイジョーの温もり。
その日のゆりの日記には
ゆり“ダイジョーの優しさが、温かかった。一気に想いが大きくなった!”
ゆりがダイジョーを誘い出した
そして、翌日。夕日を臨むロマンチックな丘にゆりがダイジョーを誘い出した
ゆり「恋は始まった?誰か教えてとは言ってないやん。私も人に好きな人いるよって言ったことないけどでも私好きな人いる」
想いを寄せるダイジョーを前に自分の気持ちを素直にさらけ出すゆり。さらに
ゆり「これってデートじゃない?」
ダイジョー「そうなのかね」
ゆり「ダイジョーも優しいしね。だからダイジョーに愛された人はすごい幸せ。だからもっと仲良くして」
ロマンティックな夜景を前にダイジョーに迫るゆり。しかしダイジョーには一つだけ問題があった
ゆり「私が誰にそういう想いを寄せてるのかとかも全然分からない?」
ダイジョー「全然分からん」
ゆり「あぁ・・・」
そう、乙女心に超ドンカンな事。これだけ迫られてもゆりの気持ちにダイジョーは全く気付かなかった!
ダイジョーまでもが、ゆかちんに恋をする
翌日。今度はダイジョー、キャンパスの片隅で牛丼屋のゆかちんと2人きりに
ゆかちん「ダイジョーちょっと待って、直してあげるよ。座んなよ」
旅の疲れから肌を痛めていたダイジョー。その傷口の包帯の緩みに世話好きのゆかちんが気付いた。
ダイジョー「優しいなゆかちん」
ゆかちん「まかせてナイチンゲールゆかちんって呼んで」
ダイジョー「何やそれ」
ゆかちん「私も恋すると何やるかわからないからね。曲とか作って送っちゃうからね」
ダイジョー「自分の曲?」
ゆかちん「自分で詩作って友達に曲作ってもらって。だからその位もう思っちゃうと情熱的になっちゃうのね。すごい好きだと自分もちょっかい出したいから自分からしてくね。チューとかね」
ダイジョー「想像しちゃったよ今」
何気ないゆかちんの話にその日のダイジョーは
ダイジョー“そんな彼女いたら、ホント楽しい!ゆかちんと話をしていると若くなった気になる!”
そして
ダイジョー“今、ゆかちんという存在が気になってる”
ダイジョーの心を激しく巻き込んだゆかちん台風!ゆり、一体どうする?
オーストラリアの旅を続けるラブワゴン。
すると、ドライバーのダリルさんが
ダリルさん『僕の家に遊びに来ないかい?』
オーストラリアの先住民族アボリジニのダリルさんが7人を自分の家に招待してくれるという。
こうして走る事4時間。ラブワゴンはダリルさんの家に到着した。
7人とタスマニアから旅して来たダリルさん。一家の大黒柱である彼がこんなに長い間家を空けたのは初めてという。それだけにご家族の喜びはひとしお。
ダリルさん一家が住むゴードンベイルは、オーストラリアの中でも先住民族アボリジニの文化を色濃く残す街。
今はすっかり現代的な生活をしているが、誇り高きアボリジニの伝統を日々の暮らしのいたる所で垣間見る事が出来る。
例えばこの手作りのミサンガ。男性と女性では身に付けるべき色が異なる。女性は淡い中間色。一方男性は黒・黄色・赤といった力強い色と決められている。
そして、心を込めて手作りした物を異性にプレゼントするのがシキタリ。
ゆかちんとダイジョーの関係に嫉妬するゆり
その日の夕方。7人はダリルさんの家で夕食作りを手伝う事に。
今日の晩御飯はオーストラリアの国民的料理バーベキュー。こうしたバーベキュー台はこの国ではどの家庭にもある必需品だ。
そして、牛肉と共に今晩のメインとなるのが
圭介「エビじゃない?」
おすぎ「シャコ?」
南ちゃん「シャコじゃねえだろ」
これは「バグ」と呼ばれるエビの一種。直訳すれば虫。見た目はヘンだが、ロブスターより安く手に入る庶民の味だ。
そんな中、30歳のダイジョーと牛丼屋のゆかちんが、いつの間にかキッチンで2人きりに。ゆかちんとのひと時に笑顔がこぼれるダイジョー。
そんな2人の様子にゆりが気付いた。しかし、楽しそうな2人の間にゆりは入って行く事が出来ない・・・。
その日のゆりの日記には
ゆり“ゆかちんは可愛いし若いし凄くしっかりしてて。でも、私は私らしさで頑張らなきゃ!”
ダイジョーの気持ちの揺らめきを察しながらも自らの決意を心に誓うゆり。しかし、そんなゆりの想いをダイジョーは知らない。
圭介とゆかちんが急接近!?
翌日。ゴードンベイルの街を行くラブワゴン。車内では圭介とおすぎが隣同士に
圭介「初日の出見に行ったとか言ってたじゃん。だけど実際はそれは暴走なんだ」
圭介は、十代ならではのヤンキー・トーク。
すると、話しについて行けないおすぎは
おすぎ「2人で話しても真剣な話しなくない?マジメな部分も見てみたいよ」
圭介「子供には難しいよ。君らにはできてもね」
おすぎ「君らってさババア扱いしてんじゃん」
圭介の事をもっと知りたいおすぎ。しかし最年少の圭介はおすぎの気持ちに応える事が出来ず真剣な話になるとはぐらかしてばかり。2人の会話は噛み合わない・・・。
そんな重い雰囲気に耐えかねて
圭介「席替え!」
ラブワゴンの席替えを申し出る圭介。
すると圭介の隣りに二十歳のゆかちんがやって来た
圭介「日本だとどんな事する?」
ゆかちん「日本だといつも渋谷にいるね。渋谷でプリクラ撮ったりカラオケしたり買い物したり。でも終電前には帰るね」
圭介「何だ。渋谷にいるんだずっと」
二十歳のゆかちんとはトークが噛み合う19歳の圭介。
その後ろでおすぎはそんな圭介の姿を見ているしかなかった。
自分が圭介より6つ歳上なのも、ちょっと太めなルックスなのもおすぎは乗り越えられる壁だと思っていた。
しかしそんなおすぎと圭介の前に突然現れた新メンバーゆかちん。
今、若い圭介が明るく元気で話しも合う二十歳のゆかちんにどんどん惹かれて行く。
そんな圭介の気持ちをこれまで一緒に過ごして来た25歳のおすぎは誰よりも感じていた
おすぎ“ゆかちんもいい子だし若い子だし。圭介がそういう方向に行くのも分かるというか・・・”
そして、おすぎは聞いてはいけない一言を耳にしてしまう。
圭介「ゆかちんの事ももっとね。ちゃんと知っていきたい」
ゆかちん「そっか」
圭介とおすぎ、ゆりとダイジョー。2つの恋が今、ゆかちんという巨大な嵐に飲み込まれようとしていた・・・。
若奈の告白で圭介が出した答えは、、、圭介の揺れる想い/初代あいのり第139話のネタバレ
初代あいのり138話では、若奈が圭介への告白を決意し、告白をしたことが南ちゃんへ伝えられた回でした。
139話の題名は「嵐」フジテレビでのオンエア日は2002年9月9日。
圭介の出した答えとは、、、
運命の朝、帰国の準備を済ませて湖のほとりで圭介を待つ若奈。
ラブワゴンの中には、一睡も出来ず泣き明かした南ちゃん。そして今まで旅を共にしてきた仲間たちも若奈の恋の行方を見守る。
すると、突然の雨が…徐々に激しさを増す雨。若奈の表情が不安で曇っていく。そんな若奈を見つめることしかできない南ちゃん。心の中でもどかしさが募る。
その時圭介がやってきた。
若奈「おはよう」
圭介「おはよう」
若奈「雨降っちゃったね。圭介は、負けず嫌いで一生懸命がんばるでしょ?あんまり話せなかったけど優しい所とかもそういうのずっと見てきて好きになれたから。一緒に日本に帰りたいです」
真剣なまなざしで見守る南ちゃん。果たして圭介の出した結論は
圭介「自分すげーなんか自信持ってるように見えるけど、でも実際は全然持ってなくて。でもそれでも若奈はちゃんと見てくれて好きになってくれて、それで俺は自信持てると思ったのね。南ちゃんが若奈の事好きなのって自分でも分かってるでしょ?でも逃げようと思えば逃げれる所ってあるじゃん。でも逃げなくて自分に素直になってきつい方選んでくれたわけじゃん。だから俺も若奈から教わった素直になるとかそういうことちゃんとしてさ。好きな奴に告白して帰ろうと思う。ゴメン」
若奈「うん。分かった」
圭介「じゃあね」
若奈「じゃあ、がんばってね。ありがとう」
若奈の恋は幕を閉じた。
南ちゃんと若奈の別れ
1人ラブワゴンへ向かう圭介。最初に迎え入れたのは南ちゃん。しかし2人は無言のまま。南ちゃんの気持ちを痛い程知っていた圭介。そしてメンバー達もかける言葉が見つからない。そして、最後の別れにやってきた若奈
若奈「コータ頑張ってね。お金の管理とかありがとう。おすぎ、ありがとう」
ゆり「頑張ったね」
若奈「頑張った」
そして「南ちゃん!ありがとう」
南ちゃん「おう」
若奈「ごめんね」
南ちゃん「全然」
すると若奈はカバンの中から何かをとり出した
若奈「この石…」
それは南ちゃんがくれた恋人同士が持つと幸せになれるというサンダーバードエッグ。若奈は自分が持っていていいのかずっと悩んでいた
若奈「これ、若奈がもらったけどそれでいいのかな?」
南ちゃん「いいよ。それは嘘ねぇもん。だからいいんだよ。若奈に持っててもらいたいから。持ってて。あともう若奈の辛い話とか絶対聞けないじゃん。だからこれ。これね俺の日本の仲間が皆持ってて皆でパラパラっと頑張っていこうなってこれ最後のプレゼント」
若奈「南ちゃんから色々もらってるからもういいよ」
南ちゃん「これちゃちいけど皆俺の仲間も持ってるから」
若奈「南ちゃんこれあげる」
南ちゃん「ダメだよそれ」
若奈「いっつももらってばっかだったから」
南ちゃん「そっか。もう話とか聞けないけどさ頑張れよ日本帰っても。俺はずっと笑ってるから。辛いことあっても泣かないし。若奈もあんま泣くなよ」
若奈「南ちゃん、本当にありがとう」
南ちゃん「おう。俺も頑張るから見てね。じゃあね」
涙を我慢できない南ちゃん
1人若奈を残し走り出したラブワゴン。こうして若奈の旅が終わった。6人になったラブワゴン。
その車内、涙の止まらないメンバー達。そんな中、南ちゃんだけは決して涙を見せようとしなかった。すると圭介が圭介「みんな、ごめんな」
圭介の言葉で南ちゃんの心の糸が切れた
南ちゃん「ごめん、だめだ!ごめんね」
決して泣かないと若奈に誓った南ちゃん。しかし、もう涙を止めることは出来なかった
南ちゃん“話してる時とか、若奈が辛かったら俺が笑ってやるからとか言ってたんで。今日も多分すげぇ辛かったり好きな奴と帰れなかったし悲しかったりしたから笑っててやんなきゃなと思ったんですけど。うまく言えなくてすみません”
6人となって、オーストラリアの旅を続けるラブワゴン。その車内で、1人思い詰めた表情の圭介。圭介にとって若奈の告白はあまりに突然の事だった
圭介“若奈の告白受けた時におすぎって自分決めてたんで若奈正直な気持ちで言ってくれてたんだから俺も正直になって好きなヤツをちゃんと考えていきたい”
圭介は決意を新たにしていた。それぞれの想いを胸にした6人のメンバーを乗せて、ラブワゴンはオーストラリアの大地を走り続ける・・・。
改めておすぎへの気持ちを確認した圭介
高台そして、3日が過ぎた・・・。
夕日を見に、高台へやってきた6人。すると圭介とおすぎが2人きりに
おすぎ「影だと細く見えんだけどな。影がいいな私、影がいい!」
おずぎとの時間を、楽しそうに過ごす圭介
圭介“今は、おすぎしか見えない!”
ダイジョーへの気持ちに気付いたゆり
翌日。メンバー達が訪れたのは、公立の小学校。日本からの珍しい来訪者を歓迎する生徒達。
すると「コンニチワ」子供達が、日本語を喋った!実はここオーストラリアで今一番学ばれている外国語は日本語。最大の貿易相手国であり、欧米より地理的にも近い日本への関心は非常に高く、こうした地方の公立小学校でも日本語を教えているのだ。
先生に勧められ6人は臨時教師を勤める事に。まだ小学生なので、折鶴などの日本文化に触れる事も大切な授業の一つ。
そんな中、アッという間に子供達に溶け込んだのは
ダイジョー「手裏剣?」
ダイジョーだ!オーストラリアで合流したダイジョーは、あいのり史上最年長。そして、そんなダイジョーは大の子供好き。
さらに、休憩時間。ここでもダイジョー、独特の動きでちびっこのハートを鷲掴み!瞬く間に学校一の人気者になっていた。
そんなダイジョーを、遠くから笑顔で見守っていたのは呉服屋のゆりだ!ニュージーランドであいのりして以来、恋の動きがなかったゆり。恋愛出来ないのではないかと人知れず悩んだ事もあった。
そんなゆりの前に現れたダイジョー。笑顔を絶やさず地元の人と触れ合うのが大好き。ダイジョーは26歳のゆりにとって、この旅で初めて出会えた大人の男性だった。
ゆり“人生経験一番しててでも何でも素直に表現できてバカな事も言えて優しい時は優しいしそういうとこが私は一番好きなのかなぁって思いますね”
圭介とおすぎそしてゆりとダイジョー、一気に動き始めた2つの恋。しかし、そんな束の間の幸せは、この後思いも寄らない壮絶な嵐に襲われる事になる!
ゆかちんがあいのりに合流
その日、ラブワゴンの6人は新メンバーを迎える事に。するとコータが
コータ「クン、クン」
ゆり「何してるの?何のチェック?」
コータ「臭わないかなと」
女性新メンバーへの期待で、盛り上がる男性陣。
そして、走る事30分。新メンバー発見!!
ゆかちん「初めまして、ゆかちんです。宜しくお願いします」
ゆかちん(20才)は牛丼屋で働く、劇団員。千葉県出身で世話好きのしっかり者。
ゆかちん「二十歳です。宜しくお願いします」
ダイジョー「若いなぁ」
女性メンバー最年少二十歳のゆかちんの笑顔に、男性陣は
(ダイジョーの日記)“外見は、めちゃめちゃタイプ!”
(圭介日記)“明るくてカワイイ子だ”
(コータ日記)“やば・・・。ゆかちん、かわいーんですけど”
明るく元気な新メンバーゆかちん、しかしそんな彼女の笑顔の裏には誰にも言えないある悲しい秘密が隠されていた・・・。
なかなか傷が癒えない南ちゃん
陽が暮れる頃、街へと繰り出した7人。その道すがら、南ちゃんと恋愛小説家のコータが2人きりに。
若奈との恋に破れた南ちゃんは、すっかり元気をなくしていた。
南ちゃん「1日が長いよ」
コータ「ついこの間までまるっきり多分同じだったと思うから何となく分かる気すっけどな。ちょっと旅ツライかも。辛いっていうか重いかも。何かあったら言ってね」
南ちゃん「言わないよお前なんかに」
不器用に励ますあう2人。だが、南ちゃんの傷が癒えるにはまだまだ時間が必要らしい。
翌日、メンバー達の目の前で30歳のダイジョーが突然裸に。
実はダイジョー、意外にデリケート。お肌が荒れて湿疹が出来ていた。すると
ゆかちん「南ちゃん私も手伝うよ」
ダイジョーのオデキに怯む事なく、新メンバーのゆかちんが薬を塗る。
食卓で、お腹の調子を悪そうにしていた19歳の圭介にも
ゆかちん「飲んだ方がいいよこれ、効くらしいよ」
ゆかちんが気を利かせ、日本から用意してきた胃腸薬を渡す。
どうやらゆかちん、かなりの世話好き。メンバー達を放って置く事が出来ないタチらしい。
さらにラブワゴンでは1人元気の無い南ちゃんに
ゆかちん「南ちゃん、スゴイ元気になるよ」
南ちゃんのために、一冊の本を渡す。部屋に戻った南ちゃんは、読書に夢中。
ゆかちんからもらった本のタイトルは「心がだんだん晴れてくる本」
ゆかちんの参加で揺れる圭介の想い
翌日。公園で、思い思いに寛ぐ7人。そんな中
圭介「あっち行ってみる?」
ゆかちん「あっちも奇麗だね」
新メンバーのゆかちんが、19歳の圭介と2人きりに。
この旅に加わって間もない二十歳のゆかちんにとって、19歳の圭介は一番年齢が近い存在
ゆかちん「どうなの?楽しい?」
圭介「色々きついこともあったけどね」
ゆかちん「でもこんだけメンバーいるから辛かったら辛いって誰かに言えばいいし」
圭介「でも俺そういうの見せるの嫌なんだよね」
ゆかちん「素直になれよ。私もね見せたくない部分とか話したくないことっていっぱいあるよ。色々あって過去は。でも聞いてもらいたいって気持ちになったら圭介かもしれないし誰かかも知れないけど話せる日がくるかなと思う。それ全部吐ききったら生まれ変われるような気がする」
圭介「自分持ってんな結構」
ゆかちん「熱いよ私。頑張るんだもん」
19歳の圭介を前に、情熱的な素顔を垣間見せたゆかちん。そしてその日、ゆかちんと初めてじっくり話した圭介は
圭介“ゆかちん入ってきて年とか一番近いし話合う所も多分皆よりはあると思うんですよ。そんなのとかで知りたいって思うようになって…ゆかちんに対して目で追ってる部分とかもあって”
突然揺れ始めた19歳圭介の心。しかし、それはゆかちんを巡る恋の嵐の、ささやかな序章に過ぎなかった!
若奈が圭介へ告白!戸惑う南ちゃん/初代あいのり第138話のネタバレ
初代あいのり137話では、南ちゃんからの想いと優しさに触れて、思い悩む若奈が印象的な回でした。
138話の題名は「覚悟」フジテレビでのオンエア日は2002年9月2日。
カンガルーのお世話をするあいのりメンバー
オーストラリア東部の大草原を走るラブワゴン。すると
圭介「あっ、なんか死んでるあれ。カンガルー死んでた」
ラブワゴンを降りて近づく7人
ゆり「うわ、かわいそー」
そして道端に乗り捨てられた車にはカンガルーとぶつかった跡がくっきりと残っている。
ここオーストラリアでは、カンガルーと車の接触事故が多発しているため、道路の至る所にカンガルー注意の標識がたてられている。
再び走り出したラブワゴン。オーストラリアの現状を知り、言葉が出ない7人。
そんな様子を見てドライバーのダリルさんが案内してくれたのはソニアさんのお宅。
そして、家の中に入ってみると部屋のあちらこちらに、ちいさな子供のカンガルーが
ソニア「このカンガルーの子供たちは皆お母さんを交通事故で亡くしているの。ここで育てて野生に帰すの」
ソニアさんは20年前から交通事故で母親を亡くしたカンガルーの母親代わりとなり一人立ちするまで育て、野生に帰しているという。
すると7人は「なんかしてあげようよ」早速ソニアさんのお手伝いをする事に。
ソニアさんの家ではこの壁にぶらさげた手作りの袋が、カンガルーのお母さん代わり。有袋類のカンガルーにはこの袋が欠かせないのだ。
そこでメンバー全員、この袋を借りてお母さんに変身!若奈が担当するカンガルーの赤ちゃんは、生後4ヵ月。この家で一番小さいタップス
若菜「タップス!ご飯の時間でしゅよ。ごめんね、起きて」
まだまだ赤ちゃんのタップス。手で目を覆っているのはお母さんの袋の中と同じように暗くして、安心させてあげるため。排尿や排便の時は手で刺激を与えて出やすくしてあげる。
一方南ちゃんのカンガルーの赤ちゃんは
ダイジョー「でけぇー、南ちゃんでけぇー」
生後1年。名前はケイト。この家で一番大きいケイトはいたずら盛り。そして
南ちゃん「あっ、ヤッベー。速効小便もらしたっぺぇ。もらしたよこいつ。一番大きいのに!」
さらに
南ちゃん「ケイト!ケイト来い!来い!コノヤロー」
ケイトに手こずる南ちゃん。
若奈の想いに気付かない圭介
一方その頃、若奈は勇気を出して19歳の圭介を誘った
圭介「どうなっていくんだろうねこれから」
若奈「メンバー仲良いしね」
圭介「仲良すぎだよな」
若奈「でも好きな人は1人じゃん?」
圭介「でも誰かが動かねぇとさ、見た目で分かりやすいやつっているじゃん。動けてるわけじゃん。頑張ってるわけじゃん。俺らもそういう風にしたいんだよな」
若奈「…。でも逆に動けてないけど実はメチャメチャ好きな人とかもいるかもよ」
圭介「動けてないけども好きな人?」
若奈「好きってアピールはできてないけど密かに想い募らせてる子もいるかもよ」
圭介「うーん。でもその子はどうしたらいいんだろうね?」
若奈「どうしたらいいんだろうね」
精一杯の想いをぶつける若奈。しかし圭介は自分の事を言われていることに気付いてはいなかった。
その夜、ソニアさんを囲んでの楽しい食事。つきない話は、ソニアさんとカンガルーのここでの暮らしについて。
ダイジョー「顔で(カンガルー達は)分かるんですか?全員」
ソニア「あなたは友人を何で見分けるの?」
ダイジョー「顔」
おすぎ「何で始めたんですか?」
ソニア「カンガルーの赤ちゃんも人間と同じで誰かの助けがないと死んでしまうのよ。思い出してみて、野生動物だけじゃないわ。あなたも愛情をもらって大きくなったのよ」
このソニアさんの言葉を聞いて、南ちゃんは思い出していた。親から充分な愛情を受けられず、ずっと愛情への不信感を抱いていた若奈。そんな若奈と交通事故で母親を亡くしたカンガルーの赤ちゃんが南ちゃんの中で重なって見えた。
あいのりの旅を終了することを決意する若奈
翌朝カンガルーの赤ちゃんにミルクを与える南ちゃんと若奈の姿が…そしてそこにはなぜかコータの姿も…
まるで育児をする妻を見るかのようにやさしく若奈を見守る南ちゃん
南ちゃん“自分には若奈しかいない。若奈に絶対告白して、日本に帰っても若奈の事は俺が守る”
その日の夕方1人たそがれる若奈。そのすぐ近くでは、2人、楽しそうに掃除をする圭介とおすぎの姿が…
若奈の背中に響く圭介とおすぎの楽しそうな笑い声…若奈はもうそんな2人の姿を見る事ができなかった。
しかし若奈は南ちゃんのくれた大きな愛情に応える事もできない。そして若奈はある決意をした
若奈“若奈は旅を終わらせます。自分のためにもそれが一番いいと思う”
翌日ソニアさんの家にかわいいお客さんがやって来た
若奈「あっ、コアラ!」
このコアラ、木から落ちて動けなくなっていた所をソニアさんが助けたという。
おすぎ「コアラっておっさんみたい。なんか酔っぱらった時のおっさんみたい」
その日の午後お世話になったソニアさんとは今日でお別れ。それぞれ世話をしたカンガルーの赤ちゃんに別れを告げるメンバーたち。
南ちゃん「おもらしだ。最初から最後までおもらしだ」
ソニア「あなた達の子供はここにいるわ。またいつでもお母さんになりに来なさい」
若奈が圭介へ告白
オーストラリアを再び走り出したラブワゴン。旅の疲れをとるため、今夜の宿はロッジ。久し振りに手足を伸ばせるベッドにメンバー大満足。
そしてその日の夕方旅を終わらせる覚悟をした若奈がついに南ちゃんを呼び出した。
若奈にはどうしても最後にしなければならない事があったのだ
若奈「もう随分長い事旅してるよね。いっぱい一緒にいたね。でも一番南ちゃんが色々若奈に気つかってくれたりしてんの分かってた。優しいよね。南ちゃんには南ちゃんでいてほしい。そのまんまで」
南ちゃん「いるよ俺はずっと。変わらないよ」
若奈「ごめんね」
南ちゃん「どうしたの?何かテンション高くね?」
若奈「南ちゃんにさ…借りてたじゃん。これ昨日洗ったの返す」
前日の夜若奈は、ニュージーランドからずっと借りていた南ちゃんのトレーナーを洗っていた。
寒がりな若奈を気遣い、自分はTシャツ短パンとなって貸してくれたトレーナー。そんな南ちゃんの愛情の証であるトレーナーに若奈は別れを告げようとしていた
南ちゃん「大丈夫なの、もう?寒くねーの?」
若奈「寒くない。ありがとう。手洗いしたんだよ。わかんないねどこ行くか。寒い国に行ったらその時また借りるかもしれないね」
南ちゃん「うん貸してやるよ。そしたら。どうした?」
若奈「どうもしない」
南ちゃん「どうしたの?」
若奈「どうもしないよ」
この日南ちゃんの日記には
南ちゃん“ショックだった。つらくて悲しくて今は何も考えたくない。若奈が好きなのは自分じゃなかったんだ”
その後、一人部屋に戻った若奈
若奈“南ちゃんにありがとうって気持ちと、でも圭介に好きっていいたい気持ちともう頭の中がメチャメチャで…”
そして若奈が向かった先は、ラブワゴン。
若奈「私は圭介に告白します。チケットを下さい」
ダリル「イエス」
若奈「今までずっとありがとう」
ダリル「イエス、グッドラック」
若奈は自分の想いを貫いて、圭介への告白を選んだ
若奈“若奈は一人で帰る覚悟で圭介に告白します。でも絶対に後悔はしないよ、これでいいんだ”
陽が落ちた湖で若奈は1人圭介を待つ。今までずっと言えなかった気持ちを告げるために…
その時圭介がやってきた
圭介「オイッス」
若奈「若奈はいつも南ちゃんと一緒にいて圭介とあんま話すこととかなかったでしょ?だけど今日はちゃんと話すから圭介もマジメに話してね。圭介は知らなかったと思うけど、もうずっと圭介ずっと見て来たし.圭介のこと好きだから」
圭介“すげぇービックリした。どーして俺なんだ!?俺が見る限り、若奈は南ちゃんだと思ってた”
若奈「ねっ相撲する時もね、がんばってたよね。何か皆で一緒にしようとかさそういう時、一生懸命するでしょ。負けず嫌いするじゃん。そういうのとか見てないようでちゃんと見てたし。でも圭介はいつもおすぎと一緒にいたでしょ。そういう時もただ見てるだけで。何かすごい自分でカッコ悪いなって。メチャメチャ辛かった。だから全然自信ないけど圭介のこと大好きですごいいいなって思うから一緒に日本帰ろう」
圭介「後悔しない?」
若奈「しないよ!」
圭介「笑える?」
若奈「笑えるよ!」
若奈「また明日」
若奈はずっと秘めていた想いを圭介にぶつけ、去っていった。
そして動揺する圭介。圭介は南ちゃんの気持ちを痛い程分かっていた
圭介“南ちゃんが自分の事好きっていうのがやっぱ伝わってるじゃないですか、若奈にはたぶん。若奈もまた正直な気持ちでいってくれたんだから俺も正直になって”
南ちゃんに若奈の告白が告げられる
その直後、南ちゃんに告白があった事が告げられる。
スタッフ「南ちゃん、いい?」
南ちゃん「はい」
スタッフ「ちょっと報告があるんだけど」
南ちゃん「はい」
スタッフ「若奈が圭介に告白しました」
南ちゃん「…」
南ちゃんは、何も言葉を返すことが出来なかった。
そしてスタッフが部屋を出た直後…南ちゃんの押し殺した泣き声が南十字星が光るオーストラリアの夜空に悲しく響いていた。
圭介への想いを引きずりながら、南ちゃんの優しさに戸惑う若奈/初代あいのり第137話のネタバレ
初代あいのり136話では、南ちゃんが若奈へのアピールを決意し、過去の思い出が詰まった携帯電話を投げ捨てる回でした。
137話の題名は「涙のクリスタル」フジテレビでのオンエア日は2002年8月26日。
圭介と南ちゃんの間で悩む若奈
シドニーを離れ、オーストラリアを北上するラブワゴン。後ろの席には若奈が南ちゃんと圭介の2人に挟まれ座っていた。
南ちゃん「どうしたの?」
若奈「ん?」
南ちゃん「今ため息つこうとしたべ。あくび?」
若奈「ちょっと寝起きでボーッとしてて」
圭介「だめだよ!寝起きもバチッていかなきゃ」
想いを寄せる圭介、そしていつも優しい南ちゃん。2人の間で若奈は苦しさで押し潰されそうになっていた。
若奈はずっと自分だけで抱えていた心の痛みを南ちゃんに話せた
若奈“南ちゃんなら真剣に聞いてくれるのかなって思った。じゃあそういう同じ流れで圭介とそういう話しになったら言えるかって言ったらたぶん言えないと思うんですね”
翌日、ラブワゴンを降りた一行は乗馬が出来る牧場へ。さっそくペアで馬に乗る事に。若奈の前には圭介。そしてさっそく圭介が動いた
圭介「乗ろうぜ、おすぎ!」
若奈の目の前でおすぎを誘う。そして南ちゃん
南ちゃん「乗るか?乗ろうよ!」
複雑な表情のまま南ちゃんについていく若奈。しかし仲良く馬に乗る圭介とおすぎを尻目に最後まで南ちゃんと馬に乗る事ができない若奈
若奈“圭介に南ちゃんとばっかりいると思われたくなくって…。こんな状境は南ちゃんの気持ちをもてあそんでる”
若奈は南ちゃんにどういう態度で接すればいいのか分からなくなっていた。
そして7人は牧場の近くにあった洞窟を探索することに。しかし、この洞窟には女の魔性が潜んでいた。
ゆりとダイジョーを見つけてコータが固まる
それぞれ洞窟内を自由に行動するメンバーたち。すると呉服屋のゆりが
ゆり「ばっくれよぉー」
なんとゆりが30歳ダイジョーを誘った。それに気づいたコータがすかさずついていく。洞窟の静けさが3人を包む。
ダイジョー「静か…」
ゆり「この沈黙、どうしていいか分からんよな?」
コータ「そっか俺、何か水の音聞いてんのかなって思ってた」
ゆり「いや別に。寒いねここ」
コータ「着ろ、着とけって」
自分のジャケットをゆりに差し出すコータ。
ゆり「大丈夫、大丈夫」
コータの好意をさりげなく拒むゆり。すると
ゆり「あたし、じゃあ1人で戻ろうかな?」
ダイジョー「ひとりで戻るの?」
ゆり「うん!」
コータとダイジョーを残し、ゆりは一人去っていった。
しばらくして他のメンバーの所に合流したコータ。そんな様子を上から見ていたのはダイジョーとひとりで戻ったはずのゆり
ゆり「私、こっち来る思った?そんなん下行ったら皆いるし面白くないやん。今見たっぽくない?あっ、見つかったかな?」
コータは2人の姿を見つけてしまった。Together with 今回は作者の都合により休載いたします。
コータがゆりを誘い出す
そして翌朝、あるメンバーに呼び出されたゆり。するとやって来たのはコータだ
コータ「ヤッホ~!」
そしてコータはどうしてもゆりに聞きたい事を切り出した
コータ「ゆり、俺と話してるとさ重いか?」ゆり「えっ?重くないよ。私は重いとかそういうわけじゃないねんけど、そやけど私もっと色んな人と話したくて」
コータ「なるほどね。でもコンスタントに重いのかなーって思って」
ゆり「だったら、どんなん?」
コータ「はぁ~」
コータの日記には
コータ“正直僕は疲れ果ててしまったよ。このあいのりの旅に。もうダメだ”
そして翌日、コータは南ちゃんに相談した
南ちゃん「どう?最近」
コータ「最悪!」
南ちゃん「あ、そう」
コータ「そっちは?」
南ちゃん「俺は普通だよ」
コータ「ちょっと急に話飛ぶけれどもさ、ここ何日間かで感情の残りかすみたいなのが残ってるから。それは何だろうっていうか行って何だろう。これで何だろう?えっ行きたいっていうか」
南ちゃん「わけわかんない。長いからだよ。それ皆思ってるよ」
コータ「基本的にはだから一番でっかい所は恋愛の悩みだし」
南ちゃん「何かあったらマジ聞くからさ。昔付き合った女がこういうのでさ、例えばだよ。ひどい目にあったよって話だったら俺もそんなんしょっちゅうだよとか俺あるしそういうのたぶん」
コータ「俺ひどい目にあわせた記憶しか無いんだ」
南ちゃん「そうなんだ。俺ひどい目にしかあってねぇから。じゃ、そりゃ駄目だな」
コータの相談終了。さすらいのロマンティスト、コータ
コータ“人を想っている喜びと人に想われている安らぎが欲しいよ!そうは思わないかい”
圭介の態度にステキだったと感じるおすぎ
その日地図を広げ何やら相談する7人。すると
若奈「え、おすぎいたのここ?」
おすぎ「ここ!」
実はおすぎがオーストラリアに留学中毎日ボディボードの練習をしていた海がこの近くにあるという。
ボディボードで世界ランク9位まで上りつめたおすぎ。しかし練習中にじん帯損傷の大けがを負い選手生命は絶たれてしまった。
一行はおすぎの思い出の海を訪ねることに。ラブワゴンの中おすぎを見つめる圭介
圭介“ちょっとでもおおくおすぎの事知りたいし、子供じゃない俺の事知ってもらいたい”
ここがおすぎの思い出の海、キラ・ビーチ。波に魅せられ世界中のサーファーが集まるサーフィンの聖地だ。そして圭介がおすぎを誘った。
おすぎ「ここで板折れるの何本も見た。19から24まで5年間やったんだ。面白くて面白くてしょうがなくてやりまくってた。やばい懐かしいな」
圭介「もうずっとしてなかったの?」
おすぎ「ずっとしてない…」
おすぎはじん帯損傷の大けがをしてから、選手生命を絶たれたショックとケガへの恐怖心でボディボードに乗る事が出来なくなっていたのだった
おすぎ「恐いんだよなぁ」
圭介「何が恐いの?」
おすぎ「昔は楽しいことばっかり想像してたからガーっていってたけどなんか今はさ、いろんなこと考えちゃってさ…」
弱気なおすぎの言葉を聞いた圭介は
圭介「もう一生やっちゃったらいいんじゃん?体動くまで動く限り。そこまでやったんだからさ」
おすぎ「一番頑張ってた時じゃない?オーストラリアは。波乗りに関しても自分の中に関してもそれ考えるとできるような気がする。頑張れそうな気がする。頑張れそうな気がするねぇ」
圭介「頑張れ。ここに来たらな!」
おすぎ「そうだね」
おすぎ“圭介には今日沢山うれしいコトバもらったよ。今までの旅でイチバン圭介ステキだった”
南ちゃんの優しさに苦しむ若奈
そして翌日そこには波に乗るおすぎの姿が。想い出の海でおすぎは、輝く自分を取り戻したのだ。
一方海から上がり、ふるえていたのは若奈。すると南ちゃんが声をかけた
南ちゃん「若奈!」
心配そうな南ちゃん。降ってきた冷たい雨から、若奈を必死に守る
南ちゃん「くせーかもしんないけどな、我慢しろよ」
若奈「くさいよ~」
自分の洋服を若奈に着させる。
南ちゃん「OKだべ?寒い、まだ?」
若奈「まだ寒い」
そして雨の中再び走り出したラブワゴン。車内では海で冷え切った若奈の体調を気遣いエアコンの向きを気にする南ちゃん。
若奈「ありがとう南ちゃん」
しかし若奈の表情は暗くしずんでいた。複雑な家庭で育ち愛情に飢えていた若奈。そんな若奈にいっぱいの愛情を注いでくれた南ちゃん。
しかし、欲しがっていたはずの強い愛情が、今、若奈を苦しめていた
若奈“南ちゃんのやさしさがすごくすごくつらくなって、泣きそうになるんだよね。ごめんね。ごめんね”
メンバーたちはラブワゴンを降りて、途中休憩。すると道端になっているラズベリーを発見。
そんな中コータの様子がおかしい!そしてしばらくするとコータはおすぎを誘った。
コータ「天気よくて風景も良くて誰か隣にいてボーッとしてる。気分が良いな。終わり。」
おすぎ「でも最終的にはどうなっちゃうんだろうね」
コータ「コータくん?コータくん君は何にも取り得が無いからいつも頑張る頑張るって感じで頑張ってるけどね。頑張ってても意味の無い事もあるよ。頑張りすぎて君はすぐ疲れちゃうんだからそろそろ一端休憩しなさい。ハイ、分かりました!休憩っていう感じ」
おすぎ「了解!」
おすぎ、めんどくさいので休養を許可!
その日の午後、テントを張り今夜の宿も完成。そして7人は裏山で珍しい物がとれると聞きさっそく行ってみることに。
すると、そこにあったのは石コロ。よく見ると卵のような形をしているものが多い
「これはサンダーバードエッグというんだ。この石を割って、もしクリスタルが入っていたら永遠の恋のパワーをもらう事が出来る魔法の石なんだ。でも探すのは大変だよ!」
このサンダーバードエッグは、卵形の石灰質の石。中にはクリスタルが含まれている物がありこのクリスタルが入った石をカップルでひとつずつ持てば永遠の恋がかなうという魔法の石だ。話を聞いた南ちゃんは
南ちゃん“サンダーバードの卵最高!ぜったい、見つけて若奈にあげる”
魔法の石サンダーバードエッグを求めて夢中で土を掘るガッツキ南ちゃん
南ちゃん「だめだ」
すると、その時
若奈「あっ、あっ、あっ、あっ、あったー!」
なんと南ちゃんより先に若奈が見つけてしまった。焦る南ちゃん
南ちゃん「マジ、見つかんね~。何これ?これだめだ」
おすぎ「デブだから1つのとこ座ってらんないよね」
南ちゃん「うるせー!足がしびれんだよ!」
おすぎ「私も一緒だから」
それでも必死に掘り続ける南ちゃん。その時
南ちゃん「あ~!これは?」
ついに南ちゃんも発見。
その日の夕方、見つけたサンダーバードエッグを切断。まずは若奈から…果たして恋のパワーを持つというクリスタルは入っているのか
「この石にクリスタルは入ってないね」
そしていよいよ南ちゃんのサンダーバードエッグ切断。祈る思いの南ちゃん。果たして結果は
「これはいい石だ」
南ちゃんのサンダーバードエッグは銀色のクリスタル入り、恋のパワーも満点だ!
若奈にクリスタルをあげる
クリスタル翌日、南ちゃんは想いを寄せる若奈を呼び出した
南ちゃん「ジャン!」
若奈「すごいじゃん、南ちゃん!そうだよ南ちゃんのクリスタルが入ってる」
南ちゃん「入ってる。だからあげる」
若奈「…」
南ちゃん「どうしたの?だからおっきいほうあげる。重いかもしんないけど、はい」
若奈「ありがとう。大事にするね。何か若奈いっつも南ちゃんに借りたりもらったりしてて何にもしてないね」
南ちゃん「してなくないよ。俺はいっぱいもらってるよ。例えば俺は日本だったらすげえきれいな海見ても俺はきれいとか言わない。でも若奈と2人で話したりすると俺はそういうのきれいだなって思ったりとかすげー素直になってるよ。まだいくらでもあるよ。言えば。いっつも人を好きになることとかも教えてもらったしいっぱいもらってるよ。俺は女の子にこんな色んな事教えてもらったのは始めてだよ。うんそうだな」
泣き出す若奈。
南ちゃん「笑って早く。俺も願い事1つ笑って。大丈夫だよ。いくらでも来いよ。いくらでも聞いてやるから。口だけじゃねーってとこ見せてやる、俺が」
南ちゃん“嬉しかったっすね、すごい。大事にするねとか言ってくれたりとか、あとずっとこうやって持ってて。だからもう自分の気持ちに気づいてくれているから泣いたんだなと思います”
その夜、南ちゃんの手には携帯電話ではなく魔法の石サンダーバードエッグが握られていた。