りぃに想いを寄せる創太。しかし新メンバー隼人が立ちはだかる/初代あいのり第193話のネタバレ
初代あいのり192話では、シマが栄子に告白するも失敗。その後に栄子までリタイアした回でした。
193話の題名は「天空の風」フジテレビでのオンエア日は2003年10月20日。
ブータンに入国したあいのり
ミャンマーを後にし、4人を乗せた飛行機は次の国を目指す。
やがて目の前に見えてきたのはヒマラヤ山脈。飛行機は厚い雲の中をゆっくりと降下していく。
するとそこに広がるのはどこか懐かしい風景。
その国を訪れた人々は皆、昔の日本によく似ているという。
木と土で出来た家に住み、着物のような服を着て、お米を食べる。
4人がやって来たその国とは…あいのり43カ国目、ブータン王国。
その不思議の国はヒマラヤ山脈の雲の中にある。1974年まで鎖国状態にあったこの国は永く外の世界から孤立し、独自の文化を育んだ秘境の国。そこには穏やかな人々と子供達の笑顔が満ち溢れている。
ブータンに降り立った4人。すると
メンバー「あったー!」
ラブワゴン発見!
メンバー「ナイストゥーミーチュー」
ニマ「アイムニマ」
革靴と着物のような服に、ピンクの帽子がかみ合わない。ドライバーのニマさん、26歳。人なつっこく優しい人だ。
まずは旅の資金が渡される。すると
ニマ「アワーカントリーノーマネー」
りぃ「ないのー」
さくら「えっ、何でないの?」
実は外国人がブータンを旅する際には、事前に法律で定められた金額を納める事になっており、そのため、旅中はお金がかからない。
食費や宿泊費を含む旅行費は1人1日200ドル。高い金額設定なのは観光客の数を制限しているため。ブータンは観光収入が減っても独自の文化を守っていこうとする世界でも珍しい国なのだ。
4人は日本の九州とほぼ同じ大きさのブータンを西から東へと移動することに。こうしてブータンの旅がスタートした。
まず初めにメンバーがやって来た街はパロ。豊かに広がる水田は日本の田園風景を思い起こさせる。
早速、街を歩いてみるメンバーたち。すると
さくら「日本人に似てる」
ハッシー「ああ、似てるわ」
街行く人は日本人そっくり。実はブータン人と日本人の祖先は同じモンゴロイドでその中でも極めて近い人種だと言われている。
更に日本の着物のようなこの民族衣装。伝統文化を守るため法律で国民に着用が義務付けられているという。
4人はパロの街で昼食をとることにした
りぃ「何これ?」
ニマ「エマダツィ」
出てきたのはエマダツィというブータンでは最も一般的な料理。主食の赤米といっしょに食べる
さくら「えっ?辛っ!」
創太「辛っ!これ全部唐辛子じゃん」
りぃ「辛っ!」
実はこのエマダツィ、激辛の青唐辛子とチーズを煮込んだもの。ブータンで唐辛子は香辛料ではなく日本のキャベツやニンジンのようにごく普通の野菜として調理される
さくら「びっくりブータン料理」
そんな中、笑顔が絶えない予備校生のりぃ。その姿をじっと見つめる創太がいた。
橋造りを夢見る創太はこの旅で自分の進路に悩む予備校生りぃのよき相談相手となってきた。そして創太の心の中には徐々にりぃに対する特別な感情が芽生えつつあった
創太“すっごい話すと悩みとか抱えてるくせにみんなの前であんなに笑っててなんて強い子だろうと思って中身もすごくいいなぁって”
新メンバーの隼人が合流
翌日、この日は待望の男性新メンバー合流の日。
りぃ「何か一番に見つけたいんだけど」
さくら「ねー本当だよね」
期待に胸膨らませるさくらとりぃ、すると
創太「いたぁー」
ハッシー「あっ、カッコイイかも」
男性新メンバー発見!
新メンバー「山形から来た隼人です。隼人って呼んでください。26歳なんでお願いします」
隼人(26歳)は山形県出身で寿司屋。スノーボードがプロ級でスポーツ万能の好青年。
隼人「お願いします、良い旅にしましょう」
元気でノリのいい隼人。すると創太が
創太「大歓迎」
男性新メンバーの合流を心待ちにしていた創太。実はミャンマーでボクサー、シマ、浅ちゃんと、3人が次々といなくなり創太はさびしい旅を送っていたのだ
創太“いい仲間になれそう。きっと楽しい旅になる”
しかしこの隼人の合流が創太を地獄へと突き落とす…
再び走り出したラブワゴン。すると山形出身の新メンバー隼人が話し始めた
隼人「ブータン?なんかあほみだいにあづいイメージあっけけどこだい」
さくら「ん?やばい、通じなーい」
隼人「どななだずみだいな」
りぃ「りぃすっごい通じるんだけど」
そう、新メンバー隼人と予備校生りぃは同じ東北出身。隼人の山形弁をりぃだけは理解できるようだ
りぃ「女の子のタイプ?」
隼人「俺はごしゃいでける人(怒ってくれる人)」
りぃ「そうなんだ。ははははは」
りぃ“隼人の山形なまりかなり親近感。うれしいな_”
引っ込み思案のゆーみんが合流
一方その頃、あいのり史上最も悲壮な決意でラブワゴンを待つ一人の女性新メンバーがいた。
番組宛に送られてきた彼女の応募の手紙には
新メンバー“小さな頃から引っ込みじあんで人見知りが激しく、友達も少なくさみしい学校生活を送りました。
そのためかこれまで彼氏はおろか男友達さえ作ることが出来ませんでした。その内自分はきっと恋愛なんてものに縁がないんだ、そういう人生もありかもしれないと思い込むようになりました。
でもこのままではいけないと思い立ち、巷で言う合コンに参加したこともありましたが前日から不安と緊張に襲われやっとの思いで出席したものの狙った男性にアタックするなんてとんでもなく会話することすらままならずに一人無心に焼肉を焼き続けるという結果に終わりました”
それ以来彼女は合コンに誘われる事はなかった。そんな自分を絶対に変えたい、そう決意した彼女は勇気をふり絞ってあいのりに参加したのだ。
隼人が合流して20分後
隼人「どれぇー」
さくら「いたぁー、いたぁー」
隼人「どこ?」
さくら「あれあれほら」
さくら「白いの白いの」
女性新メンバー発見。
メンバー「やっほー」
新メンバー「えっと、京都から来ました中川祐美21歳。えっと、ゆーみんって呼んでください。よろしくお願いします」
ゆーみん(21歳)は京都府出身で大学生。心理学専攻でかなり引っ込みじあん。
早速5人は新メンバーのゆーみんに自己紹介することに。
さくら「創太は大学院生。橋造りたいんだって」
ゆーみん「えっ?お菓子?」
りぃ「はははは超緊張してるよね」
かなり緊張気味のゆーみん。さらに
創太「とりあえず何か聞きたいこと?」
隼人「趣味、ぐるっと」
ハッシー「フェイスマッサージ」
創太「趣味だったんだ。あれ」
ハッシー「顔のマッサージ。うん。顔もみ」
隼人「顔もみ?」
ゆーみんは、メンバー達の会話に全くはいりこめなかった。
合コンで一人焼き肉を焼き続けたゆーみん。そんな彼女がこの旅で恋を経験する日はやってくるのだろうか?
浅ちゃんの原因不明の病
2人の新メンバーがあいのりしたその頃。ブータンからおよそ800km離れたミャンマーでは入院中の浅ちゃんに先生から新たな事実が告げられようとしていた
医者「設備の整った専門の病院に移ることをお勧めします。この病院ではこれ以上詳しい原因がわかりません」
そこで浅ちゃんは、体調の良い時を見計らってミャンマーを出国。タイのバンコクにある最新設備の整った大学病院に移送され再度詳しくウィルス検査をする為、入院することになった。
一方ブータンのホテルでは、さくらが1人物思いにふけっていた。インドネシアからあいのりしたさくらを熱心に誘い続けた浅ちゃん。
さくら「恋愛対象としてちゃんと向き合おうって思いました」
そして浅ちゃんが修行から戻った時
さくら“キラキラした瞳でちょっとカッコ良かったよ”
さくら「浅ちゃんは元気になって帰ってくるよ、絶対リタイアしないと思うんだけどな」
ゆーみん「うん」
さくら「浅ちゃんはすごいイイ奴だよ」
ゆーみん「ふ~ん、早く戻ってきはったらいいのにな」
さくら「ね、会いたいでしょ。早く」
ゆーみん「うん、会ってみたい」
さくら「話したいんだよなぁ、浅ちゃんと」
りぃにアピールを続ける創太
その日の夜、ホテルで夕食をとる6人。すると
さくら「あぁ~優しい創太」
りぃにパンをとってあげる創太。しかし
りぃ「ちょっとにしよっ」
するとハッシーが
ハッシー「今日は新メンバーがいるからちょっと」
さくら「何?照れてんの?」
隼人「あらら」
ハッシー「照れんなって」
隼人「あれ、顔赤くなってきた。顔赤くなってきた」
さくら「りぃかわいい~」
りぃ「かわいくないっ」
そんなにぎやかな食事の中ゆーみん
ゆーみん「ふ~ん」
りぃ「食欲ない?」
ゆーみん「うん、ちょっと今日はやめておく」
創太「もうやめとき」
ゆーみんは1人メンバーに溶け込めずにいた。
翌日。この日ラブワゴンはブータンの首都ティンプーに到着。標高2400メートルにあるこの街は一年中涼しい避暑地のような場所。
そして実はブータンは、信号機が一つもない国。この国にたった一つしかない交差点にはおまわりさんが立っている。
この日、ドライバーのニマさんの案内でメンバーがやって来たのは
ハッシー「お~やってる、やってる」
そこはブータンの伝統的な民族舞踊の練習場。すると
「衣装に着替えて一緒に踊りませんか?」
りぃ「本当?ぜひ」
早速メンバーもブータンの民族衣装を着てみることに。
そして20分後。
創太「おいおいカワイイんじゃないの」
民族衣装に着替え登場した女性メンバー。その姿にデレデレの男性陣。
早速民族舞踊を踊ることに。そんな中、今まで一度も男性と付き合ったことのないゆーみんは…隼人とペアに…しかし手が握れない。
一方、満面の笑みを浮かべ、りぃと踊る創太
創太「結構でも似ってるよそれ」
りぃ「本当?ありがとう」
創太“りぃを見てる時にすごいドキドキしたし素直に気持ちだけ見てみれば、俺りぃ好きです…うん”
その日の午後。創太がりぃを誘い出した
創太「ちなみにねパッと今座ったじゃん、これが心の距離らしいからね」
りぃ「あつ!?」
創太「俺らまだまだだからね」
りぃ「マジで~」
創太「まぁでもね…う~んりぃにはね一個感謝している事が実はあってね。人と喋る時ってすごいね言葉を選んで喋ってたの。そういう部分でりぃにはそういう風な頑張りはしてない」
りぃ「あ~あ、それは良かった」
創太「そうストレートに素直に喋れるなんでも。それがねすごい助かってんだ俺の中で」
そして創太は
創太「これからもっとりぃを知りたいと思ってる」
りぃ「うん、じゃんじゃん探して下さい」
創太「探して下さいって、俺も探せよ。」
りぃ「探してるよみんな、みんな本当、うん」
今はっきりと動き出したりぃへの想い。創太はりぃの心に一体どんな橋をかけるのか?
徐々にりぃの気持ちが隼人へ!?
この日、メンバーが目指したのは、およそ150年前までお城だったというワンデュポダンゾン。今は僧侶になるための学校になっている。
ここでは7歳から20歳までの子供達およそ500人が寝起きを共にし、将来僧侶になる為に勉強している。彼らは20歳を過ぎると、自分の育った町のお寺に戻り結婚することなく一生仏門に身をささげる。
6人はここで昼食をご馳走になる事に。彼らの食事はオタマ一杯のおかず。この日はサツマイモを赤唐辛子で煮込んだもの。それをご飯と一緒に食べる、とても質素な食事。
すると僧侶達がお米を手に取り丸め始めた。メンバーも見よう真似でご飯を丸める
ゆーみん「アチ、熱いよ、熱い」
ちっちゃなおにぎりを作り食べる。そして5分後
さくら「えっ?もう食事の時間終わり??」
たった5分で食事終了。
そしてやって来たのはお寺の中庭。すると彼らはご飯を平らにつぶし始めた。そして次の瞬間投げた。
これはブータン仏教で「せがき施餓鬼」と呼ばれる分け与えの教え。お寺の下を流れる川の魚や鳥達に自分のご飯を分ける善行の1つなのだ。
外に出ることができない子供たちにとってはご飯を投げ、誰が一番遠くに飛ばすかを競う唯一の遊びになっている。
そこで、早速メンバーも挑戦してみることに。まずは、橋作りを夢見る創太「りぃの目の前でいいところをみせたい」創太の中に静かな闘争心がみなぎる。
そして、りぃへの想いを胸に、創太の米が大空へ羽ばたく
さくら「わードカ~ン…」
りぃ「ダメじゃーん」
続いてスポーツ万能・寿司屋の隼人。
りぃ「おぉー」
さくら「川までいったんじゃないの、これ」
りぃ「いいねーうまいねー」
僧「すっげー!毎日投げてる俺達よりも飛ぶぞ」
翌日、ゆっくりと流れる雲の隙間から太陽の光が降り注ぐ。この日、街の公園を散歩するメンバー。すると
「パチンて音したよ」
創太「弓?」
メンバーが見つけたのは弓矢。
隼人「何?あそこからここさ届くの?」
なんと的までの距離は150メートル。実はこれ、ブータンの国技。この国の男達はみんなこの弓矢を楽しむという。すると
「やってみる?」
するとリベンジにもえる創太が弓を手にとった。「今度こそりぃの前でいいところを見せたい」そして
隼人「おっ左だ」
りぃ「あっ駄目じゃ~ん」
創太の矢的まで届かず
創太「あっあ~全然飛ばねー」
続いて新メンバー寿司屋の隼人が挑戦。創太、そしてりぃが見つめる中、隼人が矢を放つ。
隼人の放った矢は見事的に命中。そして隼人の放った矢は違う所にもつき刺さっていた。
りぃ“隼人、超かっこいい。りぃの好みのタイプ”
隼人が気になり始めたりぃ、そんなりぃを想い続ける創太。
不思議の国ブータンで一方通行の恋が静かに動き始めた。
シマの栄子への告白は失敗に終わる。栄子もリタイア/初代あいのり第192話のネタバレ
初代あいのり191話では、遂にシマが栄子へ告白を決意した回でした。
192話の題名は「卒業」フジテレビでのオンエア日は2003年10月13日。
シマからの告白を受けた栄子
シマが栄子に告白した夜。栄子はこの旅を振り返っていた。
インドネシアであいのりした栄子。旅の初めずっと誰にも心を開けなかった栄子が初めて向き合おうとしたのはボクサーだった。
だがボクサーは突然の帰国。そしてこのメンバーで変わろうともがく栄子と共に歩んでくれたのはシマだった
栄子“ミャンマーに来てシマは変わったと思う。シマはシマなりに色々考えていたんだと思う。今思うとそんなシマに私は頼っていた。精一杯シマの気持ちに答えよう。後悔しないように”
その頃ホテルでは他のメンバーたちにシマの告白が伝えられた。
とても驚いた様子のハッシー。実はハッシーとシマは短い時間で深い関係になっていた。
ミャンマーであいのりしたハッシー。シマと相部屋になることが多く色々な話を通してまさにハダカの付き合いをしてきた2人。
そしていつしかハッシーには不思議な感情が芽生えていた。ある日のラブワゴンで
ハッシー「シマのケツ本当いいケツしてるんだって!これぞ“九州のケツ”みたいな」
さくら「創太はそういう事はできないんだ」
創太「そう、だって2人で一緒にトイレ行くんだよ。考えられないでしょ?1つの便器2人で使ってんだよ。信じられないんだよ」
ハッシー「だってあいのりだよ」
栄子「そこでしなくていいよ」
この日のハッシーの日記には
ハッシー“シマが栄子に告白?びっくりだ!シマとの会話、シマとのテニス、シマとのはだかおどり。全てが思い出になってしまう。もう少し一緒にいたかった”
栄子が出した答えとは
運命の朝。世界三大仏教遺跡バガン。緑の大地に点在するいくつもの遺跡。そこは神々の世界。そんな神秘的な風景の中、シマは栄子を待っていた。
一方、共に旅をしてきたメンバーたちはシマの告白の行方を静かに見守る。その時!栄子が現れた
栄子「おはよう」
シマ「重そうやね。眠れた?ゆっくり?」
栄子「あんまり」
シマ「俺は朝食も昼飯も晩飯も栄子のことばっか気にしとった。いつの間にか栄子の存在が必要になっとった。栄子のことが好きやけん。帰ろう」
果たして栄子の答えは?
栄子「シマとは、ホント、凄い長く一緒にいたよね。ボクサーが帰っちゃって私にとってもボクサーが帰ったって事はものすごい大きい事だったのね。ホントすごい長く一緒にいたのに結局私は分かり合えないまま終わっちゃったのね。すごい後悔したの。だから同じ後悔もう2度としたくないなと思って。少しずつだけど私なりに皆に歩み寄ってみたのね。で、そういうちっちゃな変化にも気づいてくれてシマが一番私をよく理解してくれてるとホントにそう思うんだよね。でも私の一番良き理解者であると共に私にとっては大切な仲間なんだよね。今の段階では仲間以上には思えなかった。でもこんな私を好きになってくれて本当にありがとう。ごめんね。ホントにありがとう」
シマ「ありがとうな。頑張ってな」
栄子「じゃあね」
シマの告白は失敗に終わった
そして別れの時。
シマ「よっ何かしみったれとうで。どうしたん?浅ちゃんこれさ(金庫番)また頼むわ。ハッシーちょこっとしかおれんかったな」
ハッシー「いい顔してるわ」
シマ「頑張れよ、またな。創太、ありがとよ。色々とな。お前には色んなものもらった。感謝する。頑張れよ。ありがとう栄子。感謝してるよ。頑張れよ、ね」
栄子「ありがとう」
シマ「じゃあね、元気出して行こうぜ。じゃあな。元気だせよ。頑張れよー」
シマを残しラブワゴンは走り出した。
シマ「(泣いたのは)十何年ぶりですかね。涙出せばスッキリしますね」
こうしてシマのあいのりの旅は終わった…。
そこには青春を取り戻した男のすがすがしい姿があった。
栄子が突然のリタイア宣言
再び走り始めたラブワゴン。車内には落ち着きを取り戻したメンバーの姿が。
走ること30分。
栄子「プーチュー、そこで止めてください。」
いきなり栄子がラブワゴンを止め、降りてしまった。突然の出来事に何が起きたのかわからないメンバー。
浅ちゃん「栄子、どういう事?」
栄子「私、ここでラブワゴンを降ります」
栄子、突然のリタイア宣言
栄子「私、合流してから、絶対自分ていうものを壊そうとしなくて、誰とも打ち解けなかったのね。結局、誰とも心開かないままずーっとラブワゴンに乗ってちゃって。ミャンマーに入って絶対この国で何らかの結果を出そうって自分なりの答えを出そうと思って。自分なりに精一杯頑張ろうと思った時にボクサーのリタイアだったのね。
それでものすごいなんか色んなこと教えてもらってそん時初めて自分が築きあげてきたものっていうかそういう物を崩せるようになったの。
そしたらね今まで1つしか見えてなかったのがそれが5にも10にもなったわけ。なーんでこんな事早く気付かなかったんだろうって思って。
こんな気持ちで最初からラブワゴンに乗ってたらもっと楽しく旅できたなーって。今になってものすごいそれが後悔。
でも恋愛と同じくらい大切な仲間見つけられたなーってすごい満足してるから。ここでホントにラブワゴン降ります。ありがとうホント皆のおかげ。ホントどうもありがとう」
さくら「マジでー」
栄子「ずーっとどうやって伝えていいか分かんなくって。ありがとさくら。ごめん、ごめん。頑張って。頑張ってね。浅ちゃん、私浅ちゃんのことは何も心配してないから」
浅ちゃん「後悔してない?」
栄子「全然後悔は無い」
浅ちゃん「ここに来て良かったって思ってる?」
栄子「ホントにここに来て良かったってホントに思ってる。頑張って。バイバイ」
さくら「頑張る!」
そしてラブワゴンは去っていった。
栄子「ずっと自分がこうでありたいっていう道を踏み外そうとしなかった。ちっぽけだったなと思った。ラブワゴンに乗れて良かった」
こうして5カ国にわたる栄子のあいのりの旅は終わった。
浅ちゃんが倒れてしまう
5人となったメンバーを乗せ再び走り出したラブワゴン。
そんな中、栄子の突然のリタイアに車内は静まり返っていた。しかし浅ちゃんは
浅ちゃん“がんばらな…がんばらなアカンやろ、オレ”
そんなラブワゴンでさらに事件が起こった。
浅ちゃん「ああ、やべぇ、はぁ~、ふぅ~」
さくら「大丈夫?」
浅ちゃんが倒れた!
その日の午後、身体のだるさを訴えた浅ちゃんは病院へ。
この時、熱は39度、更に心拍数110とかなり状態は悪い。すると
医者「感染症の疑いがあるので、ウィルスの抗体検査をします。検査の結果が出るまで隔離します」
なんと浅ちゃん緊急入院。更に感染症の可能性がある為、面会謝絶となってしまった。
一方…シマ、栄子そして浅ちゃんまでいなくなってしまい元気をだそうと昼食を奮発した4人。しかし…
さくら「4人で食事なんて淋しい」
さくらは浅ちゃんの突然の入院にショックを受けていた
さくら“浅ちゃんが帰って来た時、キラキラした瞳でちょっとカッコ良かったよ。それなのに…”
そんな元気のないさくらに創太が気づいた。
そして食事の後、創太はさくらを誘いだした
創太「どうですか?」
さくら「まぁシマもいなくなって、栄子もいなくなって浅ちゃんもいるけどいないような状態…結構なんか、あ~私だけみたいな…取り残された感じ…」
次の国で6カ国目のさくら。その旅をいつもそばで支えてくれた浅ちゃんが倒れさくらの胸に様々な不安がつもり始めていた。
さくら「だけど6カ国ってさぁ…どうなの?」
創太「そこ気にする必要全然ないじゃん」
さくら「する必要ないって言われてもさぁ気になっちゃうんだよ。漠然とした不安だよ」
創太「いやいやいや恋愛だけじゃなくてその中で色々変われたものもあるでしょ?」
さくら「ある」
創太「俺はそれを持ってないし、6カ国っていうのはさくらにとってマイナスでもなんでもない、プラスじゃん」
さくら「無駄ではない」
創太「誇りに思わなきゃ“私は6カ国来てこうなってるって”さくらはさくらなんだからさぁ自分のペースで思ったようにやればいいだけ」
さくら「そっか、頑張ろうね」
創太「頑張ってるよ俺は。俺は頑張ってますよ。まだ足りないけどね頑張りが」
さくら「私も頑張るよ」
創太の熱い言葉が再びさくらの気持ちを前向きにさせた。
翌日、浅ちゃんの検査結果がでない為メンバー達は一足先に次の国へ向かうことになった。
ミャンマーのドライバー、プーチューさんとはここでお別れ。いつも笑顔だったプーチューさん。人なつっこいプーチューさんのキャラクターは皆に親しまれていた。
さくら「ありがとう」
プーチュー「ハブア、ナイストリップ」
さくら「タータ(さようなら)」
プーチュー「バイバイ」
りぃ「タータ(さようなら)」
ミャンマーを後にし4人を乗せた飛行機はバンコクを経由。そして6時間後、目の前に見えてきたのはヒマラヤ山脈。そして、厚い雲の隙間から見えてきたのは日本にとてもよく似ていると言われる不思議の国。
しかしその頃、浅ちゃんに異変が…
スタッフ「大丈夫浅ちゃん?聞こえる?」
浅ちゃん「はぁ、はぁ、ふ~、はぁ」
スタッフ「大丈夫浅ちゃん?頑張って大丈夫だから」
医者「白血球の数が極めて少ないです。とにかく危険な状態です」
容態が急変した浅ちゃん。ラブワゴンはシマ・栄子に続き、今またひとり大切な仲間を失おうとしていた!
シマが栄子へ告白。ミサンガ作戦は功を奏するのか!?/初代あいのり第191話のネタバレ
初代あいのり190話では、今まで恋の動きがなかったシマが栄子へ恋をして一直線で向かっていく回でした。
191話の題名は「OH MY LITTLE GIRL」フジテレビでのオンエア日は2003年10月6日。
創太が密かにりぃに傾き出す
ミャンマーを走るラブワゴン。この日メンバーが向かったのはメイッティーラ湖。
すると、大学院生の創太が受験生のりぃを誘った。話題はりぃの受験勉強の事
創太「勉強楽しくやってんの?話聞いてたら泣く時があるとか言ってたじゃん。覚えられなくて泣いちゃうとか言って」
りぃ「いくらやっても覚えられない時とかね。ホント自分にね何でこんなバカなんだよとかね」
創太「楽しく勉強した方が良くない?でも。1人で背負い込んでる勉強って辛いでしょ。特に受験勉強とかって特にそうだもんね」
りぃ「受験だけの勉強かよみたいな」
創太「そこらへん力になれることあったらホント力になる。高いけど」
りぃ「マジで?」
この日の創太の日記には
創太“りぃは色々悩んでいるようだ。ぶつけてほしい。力になりたい”
シマが栄子への気持ちを込めてミサンガ作り
その夜。スタッフの部屋に来たのは、熱き青春を取り戻した男シマ。
栄子に何かプレゼントしたいというのだが
シマ“日本だったら色んなものがあるので買ってやったりもできるしメシを作ってあげるとかそういったことも色々あるし。この状況で何ができるのかなと思ったときにわからないんですよ”
この状況で何ができるのか悩んだシマは部屋に戻り…ハッシーと裸で踊る。
その車内、栄子の隣をキープした熱き青春男シマ。するとシマがある物を見つけた
シマ「栄子、沢山あるなぁ」
栄子「うん。もらった」
ミサンガといえばこれまで旅に参加してきたメンバーのほとんどが腕に付けてきたあいのり定番アイテム。
貧乏旅行ギリギリの予算では安いミサンガぐらいしか買う事が出来ない。
そこでメンバーたちはミサンガをお互いに結び合い気持ちを確かめ合ってきた。
しかし、熱き青春男シマは
シマ“俺自身ミサンガをつけたことも、もらった事もない。大の男がこんなことやれるか”
その夜シマは
シマ「あれ、間違えてんじゃねぇ、これ?」
創太「うん。間違えてる」
シマ「これ太かもんね」
創太「うん。ちょっと太くなってきてるから」
シマは創太に教えてもらいミサンガ作りを開始。すると
創太「あっ!」
シマ「あ!」
突然の停電。しかしアクシデントにも全く動じず、シマは創太の当てる懐中電灯の明りだけで作業続行
シマ“作るうちにかなり真剣になっていく自分がいた。ただ喜んでくれればいいなと願うだけだった”
そして2時間後。ついに手作りのミサンガが完成!
ミサンガ作戦は失敗!?しかし栄子には気持ちは届いていた
そしてシマが栄子を呼び出したのは夜のミャンマー式カフェ。
シマ「♪僕~が僕~であるために~勝ち~続けなきゃならない♪」
その時、栄子がやってきた。
シマ「ごめんね。寝とった?」
栄子「ううん、おきてたよ」
するとシマ、いきなり本題へ
シマ「実はね、今日呼び出したのはね。ミサンガ作ってみたん。それをね渡したかったん」
栄子「ありがとう」
シマ「そしてそれをね俺が付けたかったん」
シマは栄子の腕にミサンガをつける。さらに
シマ「え、栄子が幸せになるようにって、願ったから。その願い事が逃げないようにね、左手の小指にねこれをしたかったの」
そう言うと、シマが何かを取り出した。
それは願い事が逃げないという小指用のミサンガ。そしてシマは結び始めた。しかし
シマ「よく見えねぇな、これ。ちっくしょう…」
5分経過
シマ「何で入らんのやろね」
栄子「痛い」
シマ「痛かった?」
10分経過
シマ「ちょっと待ってね」
栄子「大丈夫よ」
シマ「入った、入った。ちょっと汚くなっちったな」
栄子「ううん。十分いい。ありがとう」
シマ「それで幸せが逃げないよ」
栄子「うん」
シマ「おやすみ」
ミサンガを渡し立ち去るシマ。この日の栄子の日記には
栄子“不器用なシマがミサンガを作ってくれた。少しずつシマのこと理解できたらと思った。シマあんがと”
浅ちゃんがあいのりに復活!
ミャンマーを北上するラブワゴン
りぃ「遺跡じゃない?」
ついにラブワゴンはミャンマーの旅最後の街、バガンに到着。広大な平原に立ち並ぶパゴダと呼ばれる仏塔と寺院。その数なんと2230。
ここバガンはおよそ1000年もの昔に栄えたパガン王朝の中心地。カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並ぶ、世界三大仏教遺跡の1つ。
そして、この聖なる地で1つの恋が決着を迎えようとしていた。
その日の夕食。いつもと同じ6人の食事。その時
メンバー「いやぁー!おかえりー!あー!」
ソーディーカが帰ってきた!
りぃ「浅ちゃん!」
栄子「お帰りお帰り」
シマ「まっちょったんやで」
はしゃぐメンバー。しかし、修行を終えたソーディーカはいたって冷静
浅ちゃん「いやぁ…」
シマ「いい顔してんなー。よう帰ってきたな」
浅ちゃん「良かった。また入るスペースあったんや。(栄子)泣きすぎな。ちょっと我がまま通して抜けさしてもらったんやけど、ま色々自分なりに気持ちの整理つけてきた。やっぱちょっと後ろ向きな気持ちがちょっと方向転換してすんごい前向きになったと思うよ。すごい旅を楽しめる気持ちになってる。今はすごい。こんな気持ちになったん。ホンマ久しぶり」
カナダで別れたサキへの想いを引きずり旅を続けてきた浅ちゃん。ここミャンマーでその気持ちを整理するため、仏門に入った。
そして、雑念を取り払う「アナバナ呼吸法」と物事をあるがままに見つめる「ウィパッサナー瞑想」を毎日繰り返し、ひとり心の旅を続けてきた
浅ちゃん“前は何であの時(サキに)おめでとうとかって言ったんだろうとか何であの時(好きって)言わなかったんだろうとか何であのタイミングで出会ったんだろうってもう何で?ばっかりですね。サキのことは忘れなきゃいけないと思ってたんですよ”
修行当初、こんな悩みを抱えていた浅ちゃん。しかし、修行を続けるうち、その心に変化が現れた
浅ちゃん“前まで凄い忘れよう、忘れようとしてるから逆になんかおかしくなってんなって気がしてなんか忘れる必要あんのかなって感じたとき、肩の荷がすごい降りたというか終わったことは終わったことでもあるしでも良い経験にもなったし、そこまで想える相手を見つけれたっていうのも良かったなって思うし”
サキのことを忘れようするあまりサキと出会ったことさえ後悔していた浅ちゃん。しかし、修業を続けるうち、サキのことは過去の出来事として受け止められるようになった。
これは仏教でいう「諸行無常」全ての出来事は絶えず変化しており、過去に囚われ過ぎても意味はないという教え。
浅ちゃんは誰に教わることなく、自分自身の力で、この教えを学び取ったのだ
浅ちゃん“前は後悔だけだったけどやっぱ好きになって良かったなと思う。あと一日一日を精一杯生きるっていうことも分かったと思う”
こうして浅ちゃんはサキの事を想い出にと変え再びあいのりの旅に戻って来たのだ
浅ちゃん「まあ…なんやろかな。宜しくお願いします」
シマ「よう頑張った」
創太「偉い!」
シマが栄子へ告白を決意
翌日。近くの寺院に遊びに来たメンバー。それぞれ自由な時間を過ごす。
そんな中、メンバーから離れ一人になるシマ
シマ“浅ちゃんが帰ってきた。もう後悔はない。あとは行動するだけだ”
そしてシマが向かったのは手持ち無沙汰のスタッフのもと。
スタッフ「どうしたの?」
シマ「栄子が好きです。今日告白します」
告白を決意したらドライバーから日本行きのチケットを受け取り、意中の相手を呼び出して想いを告げるのがあいのりのオキテ
シマ「ハーイ、プーチュー!ハウアーユトゥディ?栄子に告白したいのでチケットを下さい」
青春を取り戻しついに告白を決意した、シマ。この後前代未聞の熱い熱い告白が始まろうとしていた。
栄子へ告白
世界三大仏教遺跡の1つバガン。その遺跡群の中をシマは一人告白の場所へと向かう。そしてシマは、この旅を振り返っていた。
ブルネイであいのりした熊本男児のシマ。仕事より大切な何かを探すため、会社を辞めて参加したシマはこの旅で忘れていた青春時代の情熱を取り戻した。
そしてそんなテニスの王子様は歯科衛生士の栄子に恋をした
シマ“お調子者で自分の弱さを見せない栄子。俺は栄子のいいところ、悪いところ全部好きだ”
途中、巨大な仏像に立ち寄ったシマは静かに祈り始める
シマ「俺にパワーをくれ…」
何世紀もの間、ミャンマーの魂が宿ってきた遺跡の中、時がゆっくり流れていく。そして
シマ「しゃぁぁー!!」
そこへ
シマ「ハッ!」
栄子が現れた
シマ「んんっうん」
栄子「わお」
シマ「すごいっしょ。その辺に座りや。んんっ。凄くない?こんなとこじゃ嘘はつけんよな。ねぇ?」
栄子「どこでも嘘はダメだよ」
シマ「はははそうだけどさ。んんっ。あいのりに参加してさ、1億2千万分の7とか言ってさ。すごい確率でさ、7人が集まったよね。この間の湖の時にはな…話したよね。あの時に自分がどうあるべきなのかどうあったほうが良いのか適切に栄子は言ってくれてそんなことを教えてくれた栄子にお礼がしたいなと思って。今まで一度もやったことがない、ミサンガを編んでみようかなとか思ってね。なかなか考えが古くてさ、こんなこと大の男がやってられるかとかさ、そんなこととかすごい固定観念があってさ。でもそれを栄子に渡したかったったっい。うっん~。言葉にできない表現とかことっひょひょう表現をこっことひょんん?すぅー。いつまでも何歳になってもさ恋っていうのはさ若葉マークがついてるよね。すごい不器用であんま言葉にできんのやけど、よう聞いとけよ。栄子―!」
栄子「びっくりした」
シマ「好きだー!」
栄子「・・・」
シマ「日本に帰ろう。じゃ俺行くな。これ傘置いとくけん。雨ふったらさしんしゃい」
栄子「ありがとう」
そしてシマは去っていった。一人残された栄子。すると
シマ「こんな~にも~騒がしい~♪」
栄子「ププ。何でチャリ?」
青春を取り戻した男シマ。火傷するほどあつーいシマの想いは栄子に届くのだろうか?
シマ「あれ?どこまで行くんやろな。これかぁ?違うよなぁ」
青春を取り戻したシマは栄子へ一直線/初代あいのり第190話のネタバレ
初代あいのり189話では、あいのりのお父さん的な存在になっていたシマが栄子に恋をした回でした。
190話の題名は「僕が僕であるために」フジテレビでのオンエア日は2003年9月22日。
栄子の一言で青春を取り戻したシマ
ミャンマーを走るラブワゴン。今日もシマは
シマ「♪僕が僕であるために~勝ち~続けなきゃならない」
そしてインレー湖で舟に乗り換え走る。すると
りぃ「何だ、あれ?」
見えてきたのは、湖に浮かぶインダー族の村。彼らの家は、湖に柱を打ちつけた高床式住居。彼らは外敵から身を守るために、湖の上で生活を始めたと言われている。
そして村は職業によって4つに分かれている。鍛冶屋の村、織物業の村、漁業の村。そして、農業の村。
ん!?湖の上で農業?何と湖の上で野菜をつくっているインダー族。実はこの畑、水に浮かんでいる浮き畑。
この浮き畑は2つの層に分かれている。湖に浮かんでいた浮き草を集めその上に養分をたっぷり含んだ、湖の底の土を乗せる。
こうして作った畑でトマトなどの野菜を栽培しているのだ。浮き草の層には空気が沢山含まれているため浮き畑には人が乗っても大丈夫
栄子「すーごい、何あれ?」
長いノコギリで切り分ければ、畑を移動させる事も簡単。
メンバー「ハロー!」
メンバーが訪ねたのはドライバー、プーチューさんの友人、アウミンさん。するとアウミンさんがインダー族独特の舟の漕ぎ方を見せてくれるという。
それがこちら、片足漕ぎ
「自由自在だよ」
この片足漕ぎは、舟の上で漁をする際片腕を自由に使うために編み出された生活の知恵。インダー族の人々は、幼い頃から片足漕ぎをマスターしている。
そんな中、シマはこの旅を振り返っていた。ブルネイであいのりした熊本男児のシマ。かつては年収1000万円を超える優秀な営業マンとして活躍。
しかし、仕事に追われ、休みさえ取れない日々を過ごすうち、シマは青春時代の熱い情熱を失っている自分に気づいた。
そして会社に辞表を提出し、あいのりに参加。青春を取り戻したい。そんなシマの心につき刺さった栄子の言葉
栄子「だからさ、変に格好付けるからダメなんじゃない。自分がそうしたいからするでいいんじゃないかなって」
シマ“自分がどうあるべきなのか今まで自分に対してそうやって言ってくれる女の子がまずいなかったですからね。嬉しかったですね”
そしてシマの脳裏にあの熱き青春が蘇ってきた
シマ「おーし!」
なんと、シマが片足漕ぎに名乗りを上げた
シマ“がむしゃらにやりたい。僕が僕であるために勝ち続けなきゃならない。正しいものは何なのか。それがこの胸にわかるまで”
って、これ、尾崎豊の歌?そして片足漕ぎに挑戦するシマ
シマ「おーっ!もう一回」
シマ“思い立ったらすぐ行動。これが本来の俺の姿”
このとき、シマは完全に熱き青春を取り戻した!
インレー湖からの帰り道。メンバーはトイレ休憩でひと休み。
思い立ったらすぐ行動のシマがスタッフにカメラを借りた。そしてすぐ行動
シマ「何してんの?こっち見て?いいよー何てきれいなんだ。ひょっとしてこれ俺の声もは入ってるのかな」
りぃ「バカだー」
シマ「あかんがな」
そういいながらも、シマは栄子の元へ。そして
シマ「いい顔は栄子?いい顔は?うーん目がきれいだ」
シマ“栄子が近寄ってきてとまどった。でもかわいかった”
りぃの葛藤
翌日。ミャンマーを北上するラブワゴン。しかし、この日の移動は悪路続き。思うように移動できず、仕方なく近くの街に宿泊することに。すると
ホテルの従業員「ハジメマシテドウゾヨロシク」
なんと日本語を話すホテルの従業員たち。更にロビーに置かれた浄水器には日本語が。
ここはミャンマー中央部に位置するメイッティーラという町。第二次世界大戦中、数十万人もの日本兵が命を落とした場所で、町のお寺には当時の遺品が数多く残されている。この町は古くから日本と関係の深い町なのだ。
翌日。この町で日本語を教えているお坊さんがいると聞いたメンバーは体調の優れないさくらをホテルに残し、訪ねてみることに。すると
生徒たち「社長サンノ机ハドコデスカ?」
メンバー「こんにちはー」
こちらの方が日本語を教えているダマーダラ僧侶。ここでは200名もの生徒が日本への留学、日系企業への就職を目指して毎日勉強している。
そこで授業に参加することに。そしてこの日の授業内容は
ダマーダラ僧侶「漢字テストがある」
というわけで「日本対ミャンマー漢字テスト対決!」ミャンマーからは生徒5人がエントリー。あいのりメンバー5人との合計点で勝負する。
問題は普段、この日本語学校で習っている中一レベルの漢字25問。
シマ「懐かしいこの気持ち。少しドキドキしてきた。あのセンター試験とかさ」
青春時代の緊張感を久々に味わうシマ。一方、受験生のりぃはヤル気満々!そしてテスト開始。
りぃ「ヤバイ受験生。え?しゃせつの意味がわかんないんだよ」
創太「しゃせつもわかんないのかよ」
テスト終了。
ハッシー「簡単でした。満点」
ハッシー、自信満々。果たして日本代表は無事勝利を収めることができるのか?まずはミャンマーチームの一人目
学生「100点!」
見事、100点満点。残る4人は100点、86点、76点、72点。ミャンマーチームの合計は434点。そして負けられない日本チーム。まずは受験生のりぃ
りぃ「イェーイ!」
さすがは受験生。100点満点。更に栄子も100点。しかし創太は2問間違えて92点。そしてシマは
シマ「うわぁはー!」
なんと76点!6問も間違えた。ここまで日本チームは合計368点。残るはハッシー。68点以上なら、日本チームの勝利。果たしてハッシーの得点は?
ハッシー「はははは」
ハッシーの点数はなんと、64点。この結果、2点差でミャンマーチームの勝利!そんなハッシーは
ハッシー「ちょっと、とりあえず今度、漢字教えてくれない?はははは」
一方、地元の学生と話すりぃ。
学生「大学生です。2年生です。専門は海洋学です。日本へ行って大学で勉強したいです。大学卒業しましたか?」
シマ「しました。私は工学部」
学生「あなたは?」
りぃ「今ね、大学入るために受験生なの。勉強してるの」
この日のりぃの日記には
りぃ“目をキラキラさせて夢を語ってた。今の自分は自信もなく夢も口にすることができない”
ミャンマーからあいのりした予備校生のりぃ。県内でも有数の進学校に通っていたりぃは、当然のように大学進学を目指した。しかし、受験に失敗。そして予備校に通い始めたりぃは、ある疑問にぶつかった。「何のために大学に行くのか?」「大学に行って、その先何がやりたいのか?」目的のないまま、漠然と受験勉強を続けることが出来ずりぃは、自分のやりたいことを探すためあいのりに参加。しかし
りぃ“答えは出ないんですよ。考えても、考えても。ただ流されたくないですね”
りぃの事が気になり始めた創太
ホテルへの帰りの車内、一人元気のないりぃ。するとりぃは大学院生の創太に話し始めた
りぃ「大学さぁ、みんな遊んでるの?」
創太「遊ぼうと思えばいくらでも遊べるし勉強しようと思えばいくらでも勉強できるところだよ」
りぃ「自分次第って感じ?なんかねすごい悩んでたよ。いろんなやりたいことがあるんだけど漠然としすぎててなんかこれってものがね無くてね」
創太「まだ見つかんないんだ。これからだけどね。ある程度の目標地点をまず見つけることかなりぃは。進路においては」
りぃ「近くに?」
創太「近くでも遠くでもそれは自分でここまではやってやるぞって思えるような部分を考えて」
大学院生の創太にとってりぃの悩みは自分も通ってきた道。そんなりぃに創太はある感情を抱き始めていた
創太“あの子といるとホッとするんですよね。なんか安心するんですよね。ちょっとりぃは気になるんですよね。好きとかはわかんないけどとにかく気になる”
その頃、浅ちゃんは、、、
その頃、ヤンゴンのスールングン寺院では浅ちゃん改めソーディーカの、仏門での修業が続いていた。
実に男性の9割が成人するまでに一度は仏門に入るというミャンマーでは出家することはごく一般的なこと。人々は悩み事があると仏門に入り、自分自身と向き合う。
修行でマスターしなければならないのが「アナバナ呼吸法」全神経を呼吸に集中し、雑念を取り払う
ソーディーカ「スーハースーハー」
修業当初はこのように弱々しかったソーディーカの呼吸音も
ソーディーカ「スースー」
日々の修業で力強い音がするようになっていた。これは呼吸法をマスターし、集中出来ている現われだという。
メンバーと別れて以来ソーディーカは毎朝托鉢に出かけ、午後からは一切食事を摂らず一人修行という名の心の旅を続けていた。
シマとハッシーの友情
一方ソーディーカから離れること570キロ。男部屋では奇妙な友情が生まれていた。
足を絡ませているのは、シマとハッシー
シマ「あ~うん」
実はこれ、ハッシーが持ってきた携帯美顔器。
この日のハッシーの日記には
ハッシー“シマのうれしそうな顔チョーかわいい”
そして今度はシマがハッシーに
ハッシー「ヤバイそこ。そこだけは…」
シマの栄子への想いは募る一方
その日の午後。メンバーがやって来たのはテニスコート。すると
シマ「おしっ!集合!!はいダラダラしない!はい皆声出す!」
一人張り切るシマ。そう、シマは大学時代、テニス部主将を務めていた「テニスの王子様」
シマ「まずね手のひらをラケットの面だと思う」
シマにとってテニスは青春時代そのもの。徐々に熱くなる。
シマ「大体構えは、足がこうあるでしょ?聞く人の話を!」
すると栄子が
栄子「やってみないとわかんないもんね」
すると
シマ「よし、やろう!」
さくら「早っ」
栄子「いくぜ!」
そして早速シマ、栄子に個人レッスン
シマ“かわいいなぁと思う瞬間…。すごいきつそうに見えるんだけどすごい弱くて。皆に本当は頼りたいんだけど頼れない”
栄子を相手に顔がゆるみっぱなしのシマ。そんなシマを見つめていた創太
創太“最近シマは変わった。応援したい”
すると創太からシマにおいしいパスが
創太「シマ、勝負しようぜ!」
この一言が「テニスの王子様」のハートに火をつけた!そして渾身の力を込めて、サーブを打つ!だがこのシマの本気サーブが思わぬ事態を招く。
創太「痛っ!」
シマ「あー栄子」
りぃ「目当たった」
なんと創太が弾いたボールが栄子の目を直撃!するとシマが走り出した。近くのレストランで氷を調達。
栄子「あーちゅべたいよー!あのさ氷ちょこっとちょうだい」
すると突然、雨が。他のメンバー達がラケットを片付けに行く間シマと栄子が二人きりに。しかし…シマは何も話さない
シマ“ドキドキするこの気持ち久しぶりだ。俺は栄子が好きなんだと実感した。今俺恋しています”
その夜。本日、絶好調のシマの提案で、豪華なディナーをとることに。
お酒も入り、盛り上がるメンバー。中でも恋愛中のシマは…ガン飲み。その結果
シマ「りぃ、注いで。どうやって注ぐか知ってる?ここを持つんだ」
栄子「エロオヤジみたいよ。酔っ払いの相手はできねぇよ」
厳しくダメ出しする栄子。しかし
シマ「今日ねホントに嬉しいの。うん。」
りぃ「胸いっぱいなの?」
シマ「うん。だからね自分を祝いたい。あれ?」
自分で自分を祝うほどノリノリのシマ。熱い青春を取り戻したシマをもう誰も止めることは出来なかった。
新メンバーハッシーがあいのりに合流。シマの恋愛にも動き/初代あいのり第189話のネタバレ
初代あいのり188話では、サキへの想いから立ち直れない浅ちゃんが出家する回でした。
189話の題名は「二十八歳の地図」フジテレビでのオンエア日は2003年9月15日。
浅ちゃんとボクサーが抜けたラブワゴン
ボクサーに続き、浅ちゃんも抜け、メンバーが5人になってしまった日の夜。夕食では重い空気が流れ、誰も話そうとしない。そんな中、創太は別れた2人のことを考えていた。
ミャンマーであいのりした創太。派手な見た目とは裏腹に実はとても熱い心の持ち主。ボクサーとの別れでは
創太「お兄ちゃんじゃないけどすっごい頼りになる人だよ」
人目もはばからず号泣していた。そして
創太“2人の分まで頑張ろう。俺にしかできない事あると思う”
翌日。ラブワゴンは首都ヤンゴンを離れミャンマーを北へと向かう。しかし誰も話そうとしない。
翌日も会話はなく、皆黙ったまま。
シマの日記“いつもボクサーと浅ちゃんと3人でいた。もう一緒に旅はできないのか…”
さくら日記“浅ちゃんがお坊さんになった。淋しいなぁ”
栄子日記“ボクサーが帰った。日本で頑張って欲しい”
浅ちゃん、ボクサーとの思い出がよぎるシマ、さくら、栄子の3人。しかし、新メンバーの創太は
創太“今の雰囲気に疑問を感じる。これでいいのか?”
生まれ変わる決意をした栄子
翌日。メンバーがやってきたのはインレー湖。標高1300Mに位置するこの湖は一年中涼しく過ごしやすい。
その日の午後。創太がついに動いた。先輩メンバー3人を誘いだす
創太「ボクサーが抜けて浅ちゃんもいなくなっちゃって。何か足りないものってあるじゃん。感じるじゃん心の中で。そういう状況を俺はどうにかしたいと思ってるのね。旅楽しみに来たわけじゃないし俺は」
シマ「でもそこの中でみんなそれぞれ創太だけが壁にぶちあってんったたあたってんじゃないんだよ。むしろねこれを急に変える方法があったら教えてほしいよ」
創太「皆すごい考えてんのすっごい分かるんだよ。でもこれでいいのかっていうのが少し俺の中で引っかかってる部分があるんだよ。でももう自分でどうしたらいいか分からない。すごい悔しいのそれが」
話し合いは平行線のまま。しかしこの日を境に一人のメンバーに異変が!
ゲーム翌日。
栄子「山手線ゲーム!いぇ~い!」
えっ、栄子が山手線ゲーム?
栄子「コペンハーゲン」
シマ「いえーい!」
さらに、昼食の時も栄子が
栄子「流行ったもの高校の時はやったもの。ルーズソックスがね、高校卒業するくらい」
さくら「あんなたるんたるんじゃなくてクシュクシュソックスとか言って」
創太「俺高1の時ロンバケ」
シマ「ついこの間やったような気がする」
創太「りぃそん時小学生?」
りぃ「わかんない」
シマ「東京ラブストーリーかぁ」
さくら「15年位前なんじゃない。中学生でしょ15年前って。りぃ3才だって」
栄子のおかげで笑顔の戻った5人。実は前日、栄子はスタッフの前でこんな話をしていた
栄子“誰かのせいにするんですよね、絶対。一番悪いのは自分なんですよね。だから本当、今の自分嫌ですね。ボクサーなんかホント一番一緒にいた時間とかすごい長かったのに全然分かってあげられなくて。すごいやっぱり後悔したんですよね。ちゃんと話をしなきゃボクサーと同じことになっちゃうなって思って。もっと皆のことわかんなきゃと思って。私のことも分かってもらわなきゃと思って”
栄子は今までの自分を反省し、変わろうとしていた。
翌日。さくらが栄子を誘った
さくら「なんか最近ねぇ、すっごい栄子の笑い声がね聞こえるの。あの栄子を見てるからさ」
あの栄子とは?ダメ出しを連発し女を捨てていたあの栄子。
さくら「ずっとなんか、文句ばっか言ってたイメージがすごい強かった」
栄子「絶対誰の事も認めようとしてなかったもん。悪いとこばっかり探してここが気に入らないからダメとかここが嫌だからダメみたいな。じゃなくて1個いいとこ見つけたらそれが20にも30にもなるんだよね。ここ来たら自分の嫌なとこばっかり浮き彫りになるじゃん。良いチャンスじゃない?神様がくれたものすごい大きなチャンス」
さくら「きっかけはボクサーとの別れ?」
栄子「それも大きいけど、うん…」
さくら「ボクサーと話したい?」
栄子「今の状態でね」
変わり始めた栄子…それがやがて自らを激しい恋の嵐に巻き込んでいくことをこのときの栄子はまだ知らない。
浅ちゃんの僧侶生活
午前3時。ソーディーカ僧侶の一日が始まる
ソーディーカ「スー、スー」
一人用の蚊帳に入り、僧侶たちが行っているのは「アナバナ呼吸法」呼吸することに全神経を集中させ、雑念を取り払うというもの
ソーディーカ「スー、スー…」
この様に一つのことに集中することを仏教では「禅定(ぜんじょう)」という。30分間の呼吸法の後始めるのが「ウィパッサナー瞑想」ウィパッサナーとは「物事をあるがままに見る」という意味。この瞑想を1時間行い、ゆっくり考える心理状態を作り自分の悩みと向き合う。仏教の修業では、悩みを解決する答えは誰も教えてくれない。自分自身で見つけるしかないのだ。
午前7時。仲間の僧侶とともに托鉢に出る。手に鉢を持ち、信者達からほどこしを受ける。この時集めた食料が、自分たちの昼食になる。寺に戻ると全員の食料を合わせて昼食の準備に取りかかる。
午前10時。今日最後の食事となる昼食。午後からは一切の食べ物を口に入れてはならない。
午後2時、再び修業がスタート。一日4回、行われる修業は30分の呼吸法と、60分の瞑想を繰り返すのみ。果たしてソーディーカは悩みを解決できるのだろうか?
新メンバーのハッシーがあいのりに合流
一方、ソーディーカから300キロ離れた場所では
メンバー「やっほーい!」
メンバーがインレー湖を巡っていた
りぃ「すごい山きれいだね」
インレーを走る事30分。シマが予期せぬモノを見つけた!
シマ「ほらあれさぁ段ボール持ってない!?」
メンバー「えー」
男性新メンバー発見!!
栄子「えーちょっと待って!」
りぃ「髪長めじゃない?」
栄子「遠めから見たらかっこいい系?ちょっとわくわく!ちょっと待ってよ何で今日に限ってこんな私露出高いのー」
栄子のテンション上がりまくり!果たして、期待通りのイケメンなのか?
ハッシー「こんにちは!」
微妙な女性メンバー。
ハッシー「東京から来ました橋野直樹。ちなみに国籍は日本です。本気の恋ってのを見つけて日本に帰りたいと思っています。宜しくお願いします」
ハッシー(24歳)はダイニングバーを経営する、二代目の東京都出身。怪しい雰囲気漂うハッシー。
すると、いきなりハッシーから
ハッシー「どうぞ」
何と花束を送り女性陣の気を引こうとするハッシー。しかしその第一印象は…
りぃ「オデコ広~い」
栄子「オヤジくさい」
さくら「ちょっとタジィー系」
その日の夕方。早速、新メンバーハッシーが最年少18歳のりぃを誘った
ハッシー「でもマジでホントにあれでしょ?みぃが海外初めてでいきなりこういうとこきたら夜寝るとき虫とかさ」
りぃ「もう慣れた。虫つかむもんだって」
ハッシー「それがみぃか。虫とか平気でつかんで飛ばす子いるよとかいってみぃか?」
名前の間違いに気付きつつも、指摘できないりぃ。話題をかえようと話のネタを探す。そして
りぃ「分かった、似てる人いた。言っていい?中居くん」
ハッシー「おー」
嬉しそうなハッシー。ところが不満があるらしい
ハッシー「自分の中ではキムタクなんだよ。」
りぃ「あやしい」
ハッシー「あっそうみぃが」
りぃ「りぃだよりぃ!りぃ」
ハッシー「あっりぃだりぃ」
新メンバー、怪しいハッシー。果たしてこの男旅に溶け込めるのか?
お父さんのような存在になってしまっているシマ
仏教の国ミャンマーを北上するラブワゴン。すると突然車の長い行列が
栄子「わっすごっ!」
シマ「これかぁ!」
列の先には崩れかかった橋が!実は2日前に橋が壊れたため、前に進めず川を挟んで長い渋滞が出来てしまったという。中には、待ち切れずに川を渡り、動けなくなった車まで。
そんな中、壊れた橋の状態を真剣に観察する創太。修理の様子をしげしげと眺める。そう、創太と言えば橋の設計を研究している大学院生。
この日の日記には、こわれた橋の状況が図解付きで克明に記録されていた。創太は復旧の見込みをメンバーに説明する
創太「下にね、板をポーッって通してその上と下にこう板を重ねてた形の橋になっているわけね。完全に密着してないから同一に挙動しないんっすよ。自動車が上ガーッって通った時にそれぞれがそれぞれの振動で互い違いに揺れちゃったりするわけで。ねじりとかまげとかたわみとかが一斉に発生しちゃって。それでたぶん自動車加重によって限界が来てばこんてこう」
メンバー「?」
待つこと3時間。ようやく橋の応急処置が完了。何とかラブワゴンも橋を通過。
翌日。朝食をとるためメンバーは市場にやってきた
メンバー「おー来た!おーし、うん」
出てきたのは、ミャンマーの朝食の定番「イチャクエ」小麦粉を練り合わせ、ただ揚げただけのシンプルな揚げパンだ。この「イチャクエ」は、練乳がたっぷり入った甘いコーヒーにつけて食べるのがミャンマー流
りぃ「うん、おいしい。うまーい!」
イチャクエの味に大満足のメンバー。すると栄子が
栄子「お父さん買って」
シマをお父さん呼ばわり
シマ「じゃあいい子にしてたら買ってあげる」
栄子「やったー」
実は最近、シマのお父さんキャラはメンバーの中ですっかり定着しつつあった
栄子「いやこのでっかいのお父さんこのでっかいの買って」
シマ「よーし、いっちょこ(いっちゃおう)」
翌日。ラブワゴンに乗り込むシマは、最近、お父さんキャラでいじってくれる栄子の隣へ。そして、ある質問を投げかけた。
シマ「俺はどういう奴だと思う?」
栄子「たぶんポツッと言った一言にすごい意味が込められてるんだろうけどそこから奥を探し出すのにはまだ全然材料が足りない」
ブルネイであいのりしたシマ。高校時代は応援団長、大学ではテニス部の主将を務め熱い青春時代を過ごしてきた熊本男児のシマ。就職してからは営業マンとして活躍し、年収は1千万を越えるまでに。しかし
シマ“毎日追われていたんですね時間にとにかく。3ヵ月休みがないとかもありましたし。その時にすごく良く考えましたね。つまんない人生だなって。お金だけしか残らないみたいな”
果たして自分は幸せなのだろうか?悩んだ末に会社に辞表を提出。そして、あいのりの旅への参加を決意。1000万円の年収を捨て熱き青春を取り戻すために…。
栄子に恋をしたシマ
その日の夕方。シマは栄子を呼び出した。
シマ「いざこう2人になれば、何を話せばいいんやろって感じやね」
栄子「わかんないね。いざ2人になるとね」
シマ「栄子はすっごい俺と似てんだけどさ」
栄子「私もシマが一番近いな。自分に一番近いなって思った」
シマ「後が違うな。後って言うかね、変な言い方さ自分隠すためっていうかさ、栄子は自分でバカやって元気になって度が過ぎる時もあるけど変に自分に自信があるんだよな。何の自信でもないんだよなそれってな。俺もそうだな。何がど、お、もう前からさ行動力が全てだったんねぇ。何があったんだろうね。何がそうさせたんやろね」
青春時代を取り戻せなくなっていたシマ。すると栄子
栄子「だから変に格好つけるからダメなんじゃない?そういうのやめてみたら?何も考えないで。自分がそうしたいからするでいいんじゃないかなって」
この日の栄子の言葉は冷え切っていたシマの心の中に深くしみこんでいった。
翌日。移動中のラブワゴンから、妙な歌声が
シマ「こんなーにもー、騒がしい」
突然歌い始めたシマ!実は「青春を取り戻しに来た男」シマは、高校時代バンドでボーカルを担当し尾崎豊をよく歌っていたという。
そう、シマにとって、尾崎は青春の歌。この日のシマの日記には
シマ“栄子を目で追ってしまう。好きという感情が芽生えつつあるのかもしれない”
青春を取り戻しに来た男、シマ。シマの熱い歌声は栄子のハートに届くのだろうか?
浅ちゃんが仏門に入って出家。ボクサーは緊急帰国/初代あいのり第188話のネタバレ
初代あいのり187話では、いつも栄子にダメ出しばかりをされていた男性陣を代表して、ボクサーが逆にダメ出しをした回でした。
188話の題名は「心の旅」フジテレビでのオンエア日は2003年9月8日。
ボクサーが緊急帰国。栄子を呼び出して伝える
その夜。栄子は思い出していた。この旅で初めて栄子に反論したボクサー。栄子は
栄子“ボクサーと話が出来てよかった。ケンカっぽくなったけどでもよかった”
その頃、ボクサーはスタッフと相談中
ボクサー「何か色々やっぱり昨日話したこととかで自分の中で考えてみて」
するとその時!
スタッフB「すいません。失礼します。ホテルにちょっと電話入ってるんですけど」
スタッフA「今?」
スタッフB「はい、今」
スタッフA「ボクサー宛てにでしょ?」
スタッフB「ボクサー宛てにです」
ボクサーのお母さんから緊急の国際電話が!
ボクサー「もしもし」
母「あのさ、おじいちゃんの容体がちょっと急変しちゃってさ。もう意識が無い状態なんさ。で、先生が言うにはもう一週間が山だろうって」
入院中のボクサーの祖父の容体が急変し、ここ数日が山だという。孫であるボクサーをとても可愛がってくれた祖父・徳治さん。ボクサーのことを誰よりも理解し、ボクシングでチャンピオンになるその夢を応援し、試合会場にも度々足を運んでくれたという。
母「もう意識ないしさ。もうご飯も食べれない状態で。もうホントにガリガリだよ。骨と皮だけって。見てる方が辛くなっちゃう位」
ボクサー「ばあちゃんは?」
母「ばあちゃん泣いてるよ。ばあちゃんの方がね心配なんさ」
ボクサー「あと一週間か」
母「先生が言うにはね。本当に一気に悪くなったよ。こんなに一気に来るとは思わなかったもん。旅続ける?帰ってくる?」
ボクサー「ちょっと考えさせて」
母「自分で決めな。お母さんは限界だから」
そして深夜。ボクサーはメンバーを呼び出した
ボクサー「突然な事なんですが明日帰る事になりました。じいちゃんの容体が悪くて薄々はもしかしたら危ないんじゃないかなと思ってたけど。旅の俺の旅の終わりまではもってくれると思ってたんだけど。ダメだった。もうちょっと皆と旅したかったね。もうちょっと旅したかったね」
すると栄子が
栄子「ありがとう」
ボクサー「こちらこそ」
……祖父の容体悪化のためボクサーは緊急帰国した…。
ボクサーの突然のリタイアにショックを受ける栄子
翌日。あまりにも突然だったボクサーの帰国は、一緒に旅をしてきたメンバーに深い傷を残していた。
その夜。元気のないメンバーをドライバーのプーチューさんがヤンゴン最大の仏塔シュエダゴンパゴダに連れて行ってくれた
さくら「夜に来るとすごい神秘的」
ライトアップされたシュエダゴンパゴダはまさに幻想的。無数の光に照らされ、美しく輝くその姿は、まるで黄金の国。夜にも関わらずたくさんの人々が訪れ、祈りを捧げたり、ゆっくり涼んだり、それぞれの時間を過ごす。ミャンマーの人々にとってパゴダは社交場であり、仏教は身近な存在なのだ。
そんな中、シマが
シマ「栄子、話そうや」
しかし栄子は
栄子「一人でいたいんだけどいい?ごめんね」
一人メンバーから離れていく栄子。残りのメンバーも思い思いに過ごす事に。シマはりぃとお堂の中へ。すると
シマ「りぃ、栄子のとこについていってやり」
りぃ「わかった」
シマ「ごめんな誘ったのに」
りぃ「大丈夫」
この日のシマの日記には
シマ“今は栄子が一番つらい時頑張ってほしい”
その頃、1人、物思いにふけっていた栄子。そこへ
栄子「どうした?」
りぃ「誘ったのにごめんねとか言って」
栄子「あれ?何かシマとかにボクサーがいなくなったからへこんでるとか思われてたらちょっと嫌だな。何かボクサーいなくても普通だよね。そんなに悲しくないんだよね。はぁー」
夜のシュエダゴンパゴダ。浅ちゃんもまた美しく輝くその姿に圧倒されていた
浅ちゃん「すげー!」
そしてあることを思い出していた。カナダで別れたサキへの想いを引きずり、ここまで旅を続けてきた浅ちゃん。そんな時、出会った僧侶の言葉「悩みがあるなら仏門に入りなさい」
浅ちゃんが出家!僧侶へ
翌日。浅ちゃんはドライバーのプーチューさんの元へ。何やら相談事があるという
浅ちゃん「お寺に行った時に仏教の道に入りなさいってアドバイスされたからどんなものなのか全然分からないから教えてもらいたい」
プーチュー「ミャンマーでは悩み事があると誰でも出家して僧侶になります。そして仏陀の教えを守って修業することで自分の気持ちを安定させます。私も今まで3回出家しました。はい、3回です。」
ミャンマーでは実に男性の9割が成人するまでに一度は仏門に入るという。男性は出家を経験して初めて、一人前の男として認められる。つまりミャンマーでは出家が大人への通過儀礼として重要な役割を果たしているのだ
浅ちゃん「お坊さんに何回かなってお坊さんになって良かったと思いますか?」
プーチュー「悩みというのは自分自身との戦いです。仏教の修行も同じで誰も助けてくれません。自分自身で答えを導き出さなければいけません。修行を受けると気持ちが安定して集中できるようになります。そして自分自身が分かります。自分を知ればどんな問題も解決できるようになります」
ミャンマーの旅で浅ちゃんが目の当たりにしてきた、仏教と人々との深い関わり。日々善行に励み、人を敬う心を忘れず迷うことなく心穏やかに過ごす、ミャンマーの人々。
その日の午後。浅ちゃんはメンバーを呼び出した
浅ちゃん「みんなにちょっと話したいことがあるんで聞いてほしいんやけど。俺1回大きい恋愛をして正直今でもそれ引きずってるのね。
すごい中途半端な自分がいる。昔のどうしようもない恋愛をうだうだ言ってる自分がいる。お坊さんにね、お話聞いてじゃあそういう気持ちがあるんやってうやむやなんやったら一度仏門に入らへんかって言われたんや。
俺も最初は笑ったけどさ、そんなんあるかいなって思ったけど色々心をすっごい整理できる時間とか気持ちが身につくって言われて変わるかどうかわからへん。
せやけど今の気持ちやったらすごい自信ないし何か変わるきっかけがあればなと思って。お寺に入りたいと思ってる。
すっごい我がままなことやと思うんやけど。俺このままずっと旅してても皆とはちょっと気持ちが違う。たぶん失礼な気持ちで皆と旅してしまうかなっていうのがあるから。自分的に心の整理をつけたいんやけどええかな?」
そんな浅ちゃんの決意にメンバーは
メンバー「うん!いいよ」
浅ちゃん「ありがとうございます。ちょっとしばらくだけやけど抜けさせてもらうわ。帰ってくるし。帰ってきいひん事はないと思うから」
栄子「帰ってこなかったら探しに行くよ」
その日の夕方。浅ちゃんを乗せたラブワゴンはかつてドライバーのプーチューさんも出家したというスールング寺院に到着。出家したいという浅ちゃんの申し出をお寺の僧侶たちは快く受け入れてくれた。
まずは剃髪のために頭を洗う。僧侶になるという事は普通の人間であることをやめ仏に仕える身になること。そのためには、俗世界の人間としての一切のものを洗い流さなければならない。
そして剃髪の儀式が始まった。仏教では頭にある髪の毛は尊い物で床に落ちることは良くないこととされる。そのため、剃髪には出家する人の関係者が立ち会い布を広げて髪の毛を受ける。今回はメンバーがその大役を務める。
こうして、浅ちゃんの剃髪が終了した。メンバーは床に落ちてしまった髪の毛を丁寧に拾う。
そして次の儀式が行われる本堂へ。浅ちゃんを迎えてくれたのはこの寺院を司るサヤドウウナンディヤ僧侶。まずは僧侶としての禁止事項、9つの戒律を復唱する。
一、殺生をしない
一、物を盗まない
一、お金を持たない
一、淫らなことをしない
一、嘘を付かない
一、酒を飲まない
一、午後食事をしない
一、歌を聴かない
一、心地よく寝てはいけない
次に僧侶の正装ティンガンを身にまとう。これを着た瞬間浅ちゃんは人間から僧侶へと生まれ変わることになる。
そして浅ちゃんに僧侶としての名前が与えられる「ソーディーカ」こうして浅ちゃん改めソーディーカ僧侶が誕生した。
生まれ変わったソーディーカ僧侶には今までのように声を掛けたり、触れたり、目をあわせてはいけない。
ここが浅ちゃん改めソーディーカが生活する部屋。この敷物1枚分がソーディーカに与えられたスペース。部屋の仲間は子供3人と、ソーディーカと同世代の若者2人。
そして別れの時
メンバー「頑張ってねソーディーカ」
サキへの想いを整理するため仏門に入ったソーディーカ。果たしてソーディーカがラブワゴンに戻る日はやってくるのだろうか?
初めてボクサーが栄子にダメ出しをする。その時栄子は?/初代あいのり第187話のネタバレ
初代あいのり186話では、酔っ払ったボクサーが過去のボクシングへの想いを吐露し、それを聞いた栄子の心境に変化が起こった回でした。
187話の題名は「パゴダの国で・・・」フジテレビでのオンエア日は2003年9月1日。
ラブワゴン内でボクサーの横をキープする栄子
この日、メンバーはマレーシアのドライバー、スマンさんに別れを告げ、飛行機で次の国を目指すことに。
あいのり42ヶ国目は、ミャンマー。かつて「ビルマ」と呼ばれていた国、ミャンマーは、人口4,600万人のうち9割が仏教徒。人々は国中に建てられた『パゴダ』と呼ばれる仏塔で日々、仏に祈りを捧げる。国民にとって仏教施設は、日本の公園のように人々が集まる社交場。仏教が深く生活に根ざしている国なのだ
メンバー「あっつーい、あつーい」
雨期にも関わらずこの日の気温は35度。そして湿度は90パーセント。日本の梅雨のような蒸し暑さ。そんな中
栄子「あったー!」
ラブワゴン発見!ミャンマーのドライバーはプーチューさん30歳。もちろん熱心な仏教徒。早速メンバーに旅の資金が手渡される。すると
さくら「うわー、すごーい」
出てきたのは大量の札束。ミャンマーの旅の資金は一人一日2500円。お金を数えるだけで、汗が噴き出す。
旅のルートは首都ヤンゴンからミャンマーを北上することに決定。こうしてあいのりミャンマーの旅がスタート。その車内、栄子アネキが座ったのはボクサーの隣の席。
ボクサー「2個あるから1個やろうか」
栄子「トイレットペーパー?嬉しい」
ボクサー「それでねぇもれなくTシャツがついてくるんだよ」
栄子「いいよいいよ」
栄子はボクサーの洗濯を快く引き受けた。
この日。メンバーがやってきたのは、首都ヤンゴン。およそ250万人が暮らすミャンマーの政治経済の中心地。ヤンゴンは、美人が多い街としても有名。ヤンゴン市内を走るラブワゴン。すると
栄子「すごいいっぱいいる、すごいいっぱいいる」
栄子が見つけたのは総勢100人のお坊さんの列。すると沿道の人が料理を差し出した。これは托鉢という儀式。ミャンマーでは、僧侶はお金を持たず結婚もせず、厳しい戒律の元で修業している特別な存在。そして、僧侶の衣食住の全ては一般の仏教徒からの施しによって支えられている。
一方、人々は僧侶に施すことで『徳』を積む事が出来る。ミャンマーでは徳を積めば積むほど良い来世が迎えられると信じられており、この徳を積む行為は『功徳』と呼ばれ、托鉢は徳を積む絶好のチャンスなのだ。こうしてメンバーは人々の生活に根ざしたミャンマーの仏教の真髄に触れた。
創太とりぃがあいのりに合流
この日は新メンバー合流の日。その車内では
栄子「ボクサーねぇ、密かにテンション上がってる?」
ボクサー「もう超テンション上がりまくりクリスティ」
栄子「どうするホントに誰も笑えない」
ボクサー「といいつつ栄子うけてんだろ心の中で。食いついてんじゃん」
そして走ること10分
栄子「あーいた」
男性新メンバー発見
創太「今までを超えるような革命的な恋愛を真剣に探してるんで宜しくお願いします」
創太(22歳)は大学院生で千葉県出身。建設工学を専攻し、橋作りを夢見る。
シマ「うまいね、それ自分で描いたの?」
栄子「すごーい」
創太「道楽です」
創太を加え、走ること10分
栄子「あ、いたいたいたいた」
女性新メンバー発見
メンバー「わー、かわいいよマジで」
りぃ「心から好きになれる人を探しにきました」
さくら「いくつですか?」
りぃ「18です」
メンバー「えーっ」
崩れ落ちるメンバーたち。そう、りぃはあいのり史上最年少の18歳。今年の3月に高校を卒業したばかり。
りぃ(18歳)は予備校生で福島県出身。恋と勉強の両立を目指す予備校生。
ということは栄子は+7歳。さくら、ボクサーは+8歳。シマは+10歳。
こうして7人になったメンバー。するとボクサー
ボクサー「V6で言えばもう分かれちゃってるじゃん」
早速、シマがりぃを誘い出す
その日の夕方。早速、最年少りぃを誘い出す男が。なんと年齢差10歳のシマだ!
ブルネイから合流した熊本男児の元サラリーマン、シマ。酔っぱらう浅ちゃん、ボクサーをフォローし影でメンバーを支えてきた28歳、大人の男
シマ「懐かしいね高校とか。学園祭とかしたろ?」
りぃ「やった」
するとシマ、いきなり過去の恋愛を語り始めた
シマ「18の時に後輩と付き合いだして俺福岡だったからその頃は遠距離やな」
りぃ「遠恋してて」
シマ「?遠恋っていうんだ」
りぃ「あれ?何で?」
年の差を少し感じたシマは話題を音楽に変更
シマ「浜田省吾知ってる?」
りぃ「わかんない」
シマ「ふーん」
りぃ「ごめん」
シマ「いやいいよ」
かみ合わないトーク。するとりぃ
りぃ「最近ホント衰えたの。勉強勉強で。前まではエレベータとかエスカレータとか使おうと思わなかったのにもうね使いたいって思うんだよね」
シマ「俺、逆だね。衰えないように階段使おうって感じだね」
この日のりぃの日記には
りぃ“シマは優しくて頼りがいがあって…お父さんみたい”
ミャンマーOLに聞いた、人気の僧侶ベスト3
この日、ヤンゴン市内を歩くメンバーは、昼食を取ることに。さすが仏教の国。レストランにもしっかり仏像が飾られている。
注文したのは、ミャンマーの代表的な煮込み料理「ヒン」肉、魚、野菜などをじっくり煮込むだけの料理だが、使うのは水ではなく、なんと油。そのため、具の周りには油がベットリ
メンバー「いただきまーす!」
さすがに胃にもたれるらしい。
ブロマイドその日の午後。メンバーは、金色に輝くヤンゴンのシンボル、シュエダゴンパゴダへ向かうことに。
パゴダへの参拝は原則として裸足に民族衣装を着て行う
浅ちゃん「うわぁ、すごいな!」
創太「龍宮城みたい」
参道には何軒ものお店が軒を連ね、参拝者を出迎える。すると
栄子「えー!マジで」
売られていたのはお坊さんのブロマイド。これを持ち歩くとご利益があると信じられているミャンマーではお坊さんのブロマイドは竹下通りのナマ写真並の人気。
そこで!ミャンマーOLに聞いた、人気の僧侶ベスト3!
第3位コンロンサヤドウ僧侶。現在90歳。ベジタリアンな健康僧侶。
第2位ミンクンサヤドウ僧侶。幼い頃仏教の教えを全てマスターしたという天才僧侶。
そして第1位は、タマニャサヤドウ僧侶。現在93歳。25年間トップの座を譲らない国民的大僧侶。
創太が栄子アニキの関門をくぐり抜ける!
参道をくぐり、境内へ。すると
栄子「うわぁ金使いすぎだよ」
シュエダゴンパゴダで、最も目を引くのは高さ100Mの黄金に輝く仏塔。ここには仏教の開祖、あのブッダの髪の毛が8本納められているという。他にも周囲に建てられた60もの塔の中には2500体もの仏像が納められている。
そんな荘厳なお寺で、新メンバー創太と栄子が2人きりに。栄子といえばこれまで、数々の男性メンバーをダメ出しで血祭りにあげてきた男前。果たして、新メンバー創太の運命は
栄子「ごめん、こんな事聞いてあれだけど創太は純粋に恋愛しにきたの?」
慣れた口調で尋問する栄子。すると
創太「もちろんだよ」
栄子「じゃなかったらこんなとこ来ないよね」
創太、最初の難関を無事通過
創太「頭でこう、イメージとかした物を形にする職業につきたいっていうのはもうちっちゃい頃からずっと思ってて。どうせ作るんだったらさでっかいもの作りたいし。橋ね。でも橋とかずっと自分死んでも残るんだよ。それって何かすげぇことじゃないとか思って」
栄子「あんた色々考えてるね」
創太「考えてますよ。こんな見た目でも」
創太は栄子アニキのお眼鏡にかなったようだ。
サキへの想いが強くなってくる浅ちゃん
一方メンバーから離れ、1人過ごす浅ちゃん。かなり落ち込んでいるのか顔色がすぐれない
浅ちゃん“旅が長くなるにつれサキのでかさが分かってもうどうしようもない”
シンガポールで涙を流したあの日以来、浅ちゃんの心の中でサキの存在は日に日に大きくなっていた。誰かに相談しようにも、当時を知るガチャピンはカップルになってすでに帰国。今、浅ちゃんは悩みを誰にも相談できず、一人苦しんでいた。その時
浅ちゃん「なん、なんだ?」
浅ちゃんの元へ一人の僧侶が
スタッフ「浅ちゃんどうしたの?」
浅ちゃん「何か声掛けられちゃったんですけど。ごめんなさい言葉が話せないや」
すると僧侶が浅ちゃんに話し始めた。
現地スタッフ「お坊さんが顔を見てちょっと悩み事がありますかって」
浅ちゃん「顔にも出てんだ。すごい後悔してる気持ちとこれからどうしたらいいんだろうっていう気持ちなどが色んな事をすごい考えて。だからちょっと…」
すると
僧侶「悩みがある時は仏様の道に入るのが一番良いのです」
浅ちゃん「へぇ仏門に入れば」
そう告げると、僧侶は立ち去っていった。お坊さんに見すかされるほど悩んでいた浅ちゃん
浅ちゃん“カズくんどないしたらええ。宮ケンが見たら怒るやろーなー”
栄子へダメ出しをするボクサー
翌日。出発前の車内では、栄子がボクサーに約束の物を渡そうとしていた
栄子「これボクサー、まだちょっと袖が濡れてるんだけど」
ボクサー「ありがとう。投げる事ないっしょ」
どうやら栄子、ちゃんとTシャツの洗濯をしたらしい。そして
栄子「匂い嗅いだでしょ?」
ボクサー「いい匂いじゃん洗い立てって」
この日7人がやってきたのは、とあるお寺。すると「なんかいるいっぱい」
見ると、沢山の小鳥が入った籠
プーチューさん「ここは生き物を逃がして徳を積める場所です」
これは仏教の教えである「放生」といわれる善行の一つで生き物を逃がすことにより、徳を積めるというもの。ミャンマーには至る所にこうした場所があり誰でも手軽に「放生」による徳を積むことが出来る。
早速、徳を積むため、メンバーも小鳥を放生することに。そして迎えたボクサーの番。いつになく真剣な表情で祈りを込めるボクサー。今、ボクサーの徳なる小鳥が飛び立つ。ボクサーの祈りを受け、遙かなる大空へ。その時
栄子「やーばいよ」
ボクサーの小鳥の後ろにカラスが
栄子「やばいよーあー」
決定的瞬間をもう一度
さくら・りぃ「やられたー」栄子「晩ごはんだ」
ボクサーの徳、丸飲み。
翌日。
メンバー「いただきまーす!」
昼食はミャンマー風焼き飯。ピリ辛ご飯に目玉焼き付きで、かなりのボリューム
栄子「おいしー!」
さくら「すごい量だよでも」
さすがに全部は食べきれない新メンバー18歳のりぃ。
ボクサー「食えない?」
りぃ「うん。食べる?」
ボクサー「少し」
りぃのご飯を食べてあげるボクサー。すると
栄子「誰も私のご飯は食べてくれるって言わないの?」
そういうと栄子、食べて、食べて、食べまくる
さくら「いや栄子やめときな本当にもう」
ついにはシマの分までやけ食いする栄子。結局、みんなが残した大盛り焼き飯を完食。
その日の夜。ホテルの屋上には栄子とボクサーの姿が。すると栄子、またも慣れた口調で尋問を開始
栄子「ボクサーは恋愛する気あるの?」
ボクサー「恋愛する気?あるよ」
栄子「結構無理してるのとかも全然知らないでしょ?あのご飯の時だって無理して食べてたけど本当は半分ぐらいから食べたくなかったのね。でもさくらとかりぃの方が食べれないからさ。すっごい無理して食べてたのね。やけくそになりながら食べてた」
昼間のことでボクサーにジャブを放つ栄子。
ボクサー「栄子の気持ちすごくよく分かるよ。でもさ皆は皆を見てるんだよ。栄子だけ見てるんじゃないんだよ」
栄子「見てる?」
ボクサー「だから」
栄子「私にはそうは見えない。そう考えると私も考えなきゃいけないところはいっぱいあるけどボクサーも自分を見直さなきゃいけないところっていっぱいあるんじゃない?」
ボクサー「はぁ」
ことごとく栄子にダメ出しを食らい、これまで、ひとことも言い返せなかった男性メンバーたち。しかしこの日のボクサーは違った
ボクサー「ホントさ、俺達何も分かってないような言い方じゃん。声かければいいんかい?それだけでいいんかい?全部決め付けんなよ。そんなに俺たち頼りねぇんかよ。信用できねぇんかよ。でもなんか言わしてもらうとさ俺に言ってきたほど(栄子は)やってきたんかって」
この旅で初めてダメ出し返しをされた栄子は何も言い返せなかった。降り始めたミャンマーの冷たい雨が2人を包んでいた。