初めてボクサーが栄子にダメ出しをする。その時栄子は?/初代あいのり第187話のネタバレ
初代あいのり186話では、酔っ払ったボクサーが過去のボクシングへの想いを吐露し、それを聞いた栄子の心境に変化が起こった回でした。
187話の題名は「パゴダの国で・・・」フジテレビでのオンエア日は2003年9月1日。
ラブワゴン内でボクサーの横をキープする栄子
この日、メンバーはマレーシアのドライバー、スマンさんに別れを告げ、飛行機で次の国を目指すことに。
あいのり42ヶ国目は、ミャンマー。かつて「ビルマ」と呼ばれていた国、ミャンマーは、人口4,600万人のうち9割が仏教徒。人々は国中に建てられた『パゴダ』と呼ばれる仏塔で日々、仏に祈りを捧げる。国民にとって仏教施設は、日本の公園のように人々が集まる社交場。仏教が深く生活に根ざしている国なのだ
メンバー「あっつーい、あつーい」
雨期にも関わらずこの日の気温は35度。そして湿度は90パーセント。日本の梅雨のような蒸し暑さ。そんな中
栄子「あったー!」
ラブワゴン発見!ミャンマーのドライバーはプーチューさん30歳。もちろん熱心な仏教徒。早速メンバーに旅の資金が手渡される。すると
さくら「うわー、すごーい」
出てきたのは大量の札束。ミャンマーの旅の資金は一人一日2500円。お金を数えるだけで、汗が噴き出す。
旅のルートは首都ヤンゴンからミャンマーを北上することに決定。こうしてあいのりミャンマーの旅がスタート。その車内、栄子アネキが座ったのはボクサーの隣の席。
ボクサー「2個あるから1個やろうか」
栄子「トイレットペーパー?嬉しい」
ボクサー「それでねぇもれなくTシャツがついてくるんだよ」
栄子「いいよいいよ」
栄子はボクサーの洗濯を快く引き受けた。
この日。メンバーがやってきたのは、首都ヤンゴン。およそ250万人が暮らすミャンマーの政治経済の中心地。ヤンゴンは、美人が多い街としても有名。ヤンゴン市内を走るラブワゴン。すると
栄子「すごいいっぱいいる、すごいいっぱいいる」
栄子が見つけたのは総勢100人のお坊さんの列。すると沿道の人が料理を差し出した。これは托鉢という儀式。ミャンマーでは、僧侶はお金を持たず結婚もせず、厳しい戒律の元で修業している特別な存在。そして、僧侶の衣食住の全ては一般の仏教徒からの施しによって支えられている。
一方、人々は僧侶に施すことで『徳』を積む事が出来る。ミャンマーでは徳を積めば積むほど良い来世が迎えられると信じられており、この徳を積む行為は『功徳』と呼ばれ、托鉢は徳を積む絶好のチャンスなのだ。こうしてメンバーは人々の生活に根ざしたミャンマーの仏教の真髄に触れた。
創太とりぃがあいのりに合流
この日は新メンバー合流の日。その車内では
栄子「ボクサーねぇ、密かにテンション上がってる?」
ボクサー「もう超テンション上がりまくりクリスティ」
栄子「どうするホントに誰も笑えない」
ボクサー「といいつつ栄子うけてんだろ心の中で。食いついてんじゃん」
そして走ること10分
栄子「あーいた」
男性新メンバー発見
創太「今までを超えるような革命的な恋愛を真剣に探してるんで宜しくお願いします」
創太(22歳)は大学院生で千葉県出身。建設工学を専攻し、橋作りを夢見る。
シマ「うまいね、それ自分で描いたの?」
栄子「すごーい」
創太「道楽です」
創太を加え、走ること10分
栄子「あ、いたいたいたいた」
女性新メンバー発見
メンバー「わー、かわいいよマジで」
りぃ「心から好きになれる人を探しにきました」
さくら「いくつですか?」
りぃ「18です」
メンバー「えーっ」
崩れ落ちるメンバーたち。そう、りぃはあいのり史上最年少の18歳。今年の3月に高校を卒業したばかり。
りぃ(18歳)は予備校生で福島県出身。恋と勉強の両立を目指す予備校生。
ということは栄子は+7歳。さくら、ボクサーは+8歳。シマは+10歳。
こうして7人になったメンバー。するとボクサー
ボクサー「V6で言えばもう分かれちゃってるじゃん」
早速、シマがりぃを誘い出す
その日の夕方。早速、最年少りぃを誘い出す男が。なんと年齢差10歳のシマだ!
ブルネイから合流した熊本男児の元サラリーマン、シマ。酔っぱらう浅ちゃん、ボクサーをフォローし影でメンバーを支えてきた28歳、大人の男
シマ「懐かしいね高校とか。学園祭とかしたろ?」
りぃ「やった」
するとシマ、いきなり過去の恋愛を語り始めた
シマ「18の時に後輩と付き合いだして俺福岡だったからその頃は遠距離やな」
りぃ「遠恋してて」
シマ「?遠恋っていうんだ」
りぃ「あれ?何で?」
年の差を少し感じたシマは話題を音楽に変更
シマ「浜田省吾知ってる?」
りぃ「わかんない」
シマ「ふーん」
りぃ「ごめん」
シマ「いやいいよ」
かみ合わないトーク。するとりぃ
りぃ「最近ホント衰えたの。勉強勉強で。前まではエレベータとかエスカレータとか使おうと思わなかったのにもうね使いたいって思うんだよね」
シマ「俺、逆だね。衰えないように階段使おうって感じだね」
この日のりぃの日記には
りぃ“シマは優しくて頼りがいがあって…お父さんみたい”
ミャンマーOLに聞いた、人気の僧侶ベスト3
この日、ヤンゴン市内を歩くメンバーは、昼食を取ることに。さすが仏教の国。レストランにもしっかり仏像が飾られている。
注文したのは、ミャンマーの代表的な煮込み料理「ヒン」肉、魚、野菜などをじっくり煮込むだけの料理だが、使うのは水ではなく、なんと油。そのため、具の周りには油がベットリ
メンバー「いただきまーす!」
さすがに胃にもたれるらしい。
ブロマイドその日の午後。メンバーは、金色に輝くヤンゴンのシンボル、シュエダゴンパゴダへ向かうことに。
パゴダへの参拝は原則として裸足に民族衣装を着て行う
浅ちゃん「うわぁ、すごいな!」
創太「龍宮城みたい」
参道には何軒ものお店が軒を連ね、参拝者を出迎える。すると
栄子「えー!マジで」
売られていたのはお坊さんのブロマイド。これを持ち歩くとご利益があると信じられているミャンマーではお坊さんのブロマイドは竹下通りのナマ写真並の人気。
そこで!ミャンマーOLに聞いた、人気の僧侶ベスト3!
第3位コンロンサヤドウ僧侶。現在90歳。ベジタリアンな健康僧侶。
第2位ミンクンサヤドウ僧侶。幼い頃仏教の教えを全てマスターしたという天才僧侶。
そして第1位は、タマニャサヤドウ僧侶。現在93歳。25年間トップの座を譲らない国民的大僧侶。
創太が栄子アニキの関門をくぐり抜ける!
参道をくぐり、境内へ。すると
栄子「うわぁ金使いすぎだよ」
シュエダゴンパゴダで、最も目を引くのは高さ100Mの黄金に輝く仏塔。ここには仏教の開祖、あのブッダの髪の毛が8本納められているという。他にも周囲に建てられた60もの塔の中には2500体もの仏像が納められている。
そんな荘厳なお寺で、新メンバー創太と栄子が2人きりに。栄子といえばこれまで、数々の男性メンバーをダメ出しで血祭りにあげてきた男前。果たして、新メンバー創太の運命は
栄子「ごめん、こんな事聞いてあれだけど創太は純粋に恋愛しにきたの?」
慣れた口調で尋問する栄子。すると
創太「もちろんだよ」
栄子「じゃなかったらこんなとこ来ないよね」
創太、最初の難関を無事通過
創太「頭でこう、イメージとかした物を形にする職業につきたいっていうのはもうちっちゃい頃からずっと思ってて。どうせ作るんだったらさでっかいもの作りたいし。橋ね。でも橋とかずっと自分死んでも残るんだよ。それって何かすげぇことじゃないとか思って」
栄子「あんた色々考えてるね」
創太「考えてますよ。こんな見た目でも」
創太は栄子アニキのお眼鏡にかなったようだ。
サキへの想いが強くなってくる浅ちゃん
一方メンバーから離れ、1人過ごす浅ちゃん。かなり落ち込んでいるのか顔色がすぐれない
浅ちゃん“旅が長くなるにつれサキのでかさが分かってもうどうしようもない”
シンガポールで涙を流したあの日以来、浅ちゃんの心の中でサキの存在は日に日に大きくなっていた。誰かに相談しようにも、当時を知るガチャピンはカップルになってすでに帰国。今、浅ちゃんは悩みを誰にも相談できず、一人苦しんでいた。その時
浅ちゃん「なん、なんだ?」
浅ちゃんの元へ一人の僧侶が
スタッフ「浅ちゃんどうしたの?」
浅ちゃん「何か声掛けられちゃったんですけど。ごめんなさい言葉が話せないや」
すると僧侶が浅ちゃんに話し始めた。
現地スタッフ「お坊さんが顔を見てちょっと悩み事がありますかって」
浅ちゃん「顔にも出てんだ。すごい後悔してる気持ちとこれからどうしたらいいんだろうっていう気持ちなどが色んな事をすごい考えて。だからちょっと…」
すると
僧侶「悩みがある時は仏様の道に入るのが一番良いのです」
浅ちゃん「へぇ仏門に入れば」
そう告げると、僧侶は立ち去っていった。お坊さんに見すかされるほど悩んでいた浅ちゃん
浅ちゃん“カズくんどないしたらええ。宮ケンが見たら怒るやろーなー”
栄子へダメ出しをするボクサー
翌日。出発前の車内では、栄子がボクサーに約束の物を渡そうとしていた
栄子「これボクサー、まだちょっと袖が濡れてるんだけど」
ボクサー「ありがとう。投げる事ないっしょ」
どうやら栄子、ちゃんとTシャツの洗濯をしたらしい。そして
栄子「匂い嗅いだでしょ?」
ボクサー「いい匂いじゃん洗い立てって」
この日7人がやってきたのは、とあるお寺。すると「なんかいるいっぱい」
見ると、沢山の小鳥が入った籠
プーチューさん「ここは生き物を逃がして徳を積める場所です」
これは仏教の教えである「放生」といわれる善行の一つで生き物を逃がすことにより、徳を積めるというもの。ミャンマーには至る所にこうした場所があり誰でも手軽に「放生」による徳を積むことが出来る。
早速、徳を積むため、メンバーも小鳥を放生することに。そして迎えたボクサーの番。いつになく真剣な表情で祈りを込めるボクサー。今、ボクサーの徳なる小鳥が飛び立つ。ボクサーの祈りを受け、遙かなる大空へ。その時
栄子「やーばいよ」
ボクサーの小鳥の後ろにカラスが
栄子「やばいよーあー」
決定的瞬間をもう一度
さくら・りぃ「やられたー」栄子「晩ごはんだ」
ボクサーの徳、丸飲み。
翌日。
メンバー「いただきまーす!」
昼食はミャンマー風焼き飯。ピリ辛ご飯に目玉焼き付きで、かなりのボリューム
栄子「おいしー!」
さくら「すごい量だよでも」
さすがに全部は食べきれない新メンバー18歳のりぃ。
ボクサー「食えない?」
りぃ「うん。食べる?」
ボクサー「少し」
りぃのご飯を食べてあげるボクサー。すると
栄子「誰も私のご飯は食べてくれるって言わないの?」
そういうと栄子、食べて、食べて、食べまくる
さくら「いや栄子やめときな本当にもう」
ついにはシマの分までやけ食いする栄子。結局、みんなが残した大盛り焼き飯を完食。
その日の夜。ホテルの屋上には栄子とボクサーの姿が。すると栄子、またも慣れた口調で尋問を開始
栄子「ボクサーは恋愛する気あるの?」
ボクサー「恋愛する気?あるよ」
栄子「結構無理してるのとかも全然知らないでしょ?あのご飯の時だって無理して食べてたけど本当は半分ぐらいから食べたくなかったのね。でもさくらとかりぃの方が食べれないからさ。すっごい無理して食べてたのね。やけくそになりながら食べてた」
昼間のことでボクサーにジャブを放つ栄子。
ボクサー「栄子の気持ちすごくよく分かるよ。でもさ皆は皆を見てるんだよ。栄子だけ見てるんじゃないんだよ」
栄子「見てる?」
ボクサー「だから」
栄子「私にはそうは見えない。そう考えると私も考えなきゃいけないところはいっぱいあるけどボクサーも自分を見直さなきゃいけないところっていっぱいあるんじゃない?」
ボクサー「はぁ」
ことごとく栄子にダメ出しを食らい、これまで、ひとことも言い返せなかった男性メンバーたち。しかしこの日のボクサーは違った
ボクサー「ホントさ、俺達何も分かってないような言い方じゃん。声かければいいんかい?それだけでいいんかい?全部決め付けんなよ。そんなに俺たち頼りねぇんかよ。信用できねぇんかよ。でもなんか言わしてもらうとさ俺に言ってきたほど(栄子は)やってきたんかって」
この旅で初めてダメ出し返しをされた栄子は何も言い返せなかった。降り始めたミャンマーの冷たい雨が2人を包んでいた。