浅ちゃんが仏門に入って出家。ボクサーは緊急帰国/初代あいのり第188話のネタバレ
初代あいのり187話では、いつも栄子にダメ出しばかりをされていた男性陣を代表して、ボクサーが逆にダメ出しをした回でした。
188話の題名は「心の旅」フジテレビでのオンエア日は2003年9月8日。
ボクサーが緊急帰国。栄子を呼び出して伝える
その夜。栄子は思い出していた。この旅で初めて栄子に反論したボクサー。栄子は
栄子“ボクサーと話が出来てよかった。ケンカっぽくなったけどでもよかった”
その頃、ボクサーはスタッフと相談中
ボクサー「何か色々やっぱり昨日話したこととかで自分の中で考えてみて」
するとその時!
スタッフB「すいません。失礼します。ホテルにちょっと電話入ってるんですけど」
スタッフA「今?」
スタッフB「はい、今」
スタッフA「ボクサー宛てにでしょ?」
スタッフB「ボクサー宛てにです」
ボクサーのお母さんから緊急の国際電話が!
ボクサー「もしもし」
母「あのさ、おじいちゃんの容体がちょっと急変しちゃってさ。もう意識が無い状態なんさ。で、先生が言うにはもう一週間が山だろうって」
入院中のボクサーの祖父の容体が急変し、ここ数日が山だという。孫であるボクサーをとても可愛がってくれた祖父・徳治さん。ボクサーのことを誰よりも理解し、ボクシングでチャンピオンになるその夢を応援し、試合会場にも度々足を運んでくれたという。
母「もう意識ないしさ。もうご飯も食べれない状態で。もうホントにガリガリだよ。骨と皮だけって。見てる方が辛くなっちゃう位」
ボクサー「ばあちゃんは?」
母「ばあちゃん泣いてるよ。ばあちゃんの方がね心配なんさ」
ボクサー「あと一週間か」
母「先生が言うにはね。本当に一気に悪くなったよ。こんなに一気に来るとは思わなかったもん。旅続ける?帰ってくる?」
ボクサー「ちょっと考えさせて」
母「自分で決めな。お母さんは限界だから」
そして深夜。ボクサーはメンバーを呼び出した
ボクサー「突然な事なんですが明日帰る事になりました。じいちゃんの容体が悪くて薄々はもしかしたら危ないんじゃないかなと思ってたけど。旅の俺の旅の終わりまではもってくれると思ってたんだけど。ダメだった。もうちょっと皆と旅したかったね。もうちょっと旅したかったね」
すると栄子が
栄子「ありがとう」
ボクサー「こちらこそ」
……祖父の容体悪化のためボクサーは緊急帰国した…。
ボクサーの突然のリタイアにショックを受ける栄子
翌日。あまりにも突然だったボクサーの帰国は、一緒に旅をしてきたメンバーに深い傷を残していた。
その夜。元気のないメンバーをドライバーのプーチューさんがヤンゴン最大の仏塔シュエダゴンパゴダに連れて行ってくれた
さくら「夜に来るとすごい神秘的」
ライトアップされたシュエダゴンパゴダはまさに幻想的。無数の光に照らされ、美しく輝くその姿は、まるで黄金の国。夜にも関わらずたくさんの人々が訪れ、祈りを捧げたり、ゆっくり涼んだり、それぞれの時間を過ごす。ミャンマーの人々にとってパゴダは社交場であり、仏教は身近な存在なのだ。
そんな中、シマが
シマ「栄子、話そうや」
しかし栄子は
栄子「一人でいたいんだけどいい?ごめんね」
一人メンバーから離れていく栄子。残りのメンバーも思い思いに過ごす事に。シマはりぃとお堂の中へ。すると
シマ「りぃ、栄子のとこについていってやり」
りぃ「わかった」
シマ「ごめんな誘ったのに」
りぃ「大丈夫」
この日のシマの日記には
シマ“今は栄子が一番つらい時頑張ってほしい”
その頃、1人、物思いにふけっていた栄子。そこへ
栄子「どうした?」
りぃ「誘ったのにごめんねとか言って」
栄子「あれ?何かシマとかにボクサーがいなくなったからへこんでるとか思われてたらちょっと嫌だな。何かボクサーいなくても普通だよね。そんなに悲しくないんだよね。はぁー」
夜のシュエダゴンパゴダ。浅ちゃんもまた美しく輝くその姿に圧倒されていた
浅ちゃん「すげー!」
そしてあることを思い出していた。カナダで別れたサキへの想いを引きずり、ここまで旅を続けてきた浅ちゃん。そんな時、出会った僧侶の言葉「悩みがあるなら仏門に入りなさい」
浅ちゃんが出家!僧侶へ
翌日。浅ちゃんはドライバーのプーチューさんの元へ。何やら相談事があるという
浅ちゃん「お寺に行った時に仏教の道に入りなさいってアドバイスされたからどんなものなのか全然分からないから教えてもらいたい」
プーチュー「ミャンマーでは悩み事があると誰でも出家して僧侶になります。そして仏陀の教えを守って修業することで自分の気持ちを安定させます。私も今まで3回出家しました。はい、3回です。」
ミャンマーでは実に男性の9割が成人するまでに一度は仏門に入るという。男性は出家を経験して初めて、一人前の男として認められる。つまりミャンマーでは出家が大人への通過儀礼として重要な役割を果たしているのだ
浅ちゃん「お坊さんに何回かなってお坊さんになって良かったと思いますか?」
プーチュー「悩みというのは自分自身との戦いです。仏教の修行も同じで誰も助けてくれません。自分自身で答えを導き出さなければいけません。修行を受けると気持ちが安定して集中できるようになります。そして自分自身が分かります。自分を知ればどんな問題も解決できるようになります」
ミャンマーの旅で浅ちゃんが目の当たりにしてきた、仏教と人々との深い関わり。日々善行に励み、人を敬う心を忘れず迷うことなく心穏やかに過ごす、ミャンマーの人々。
その日の午後。浅ちゃんはメンバーを呼び出した
浅ちゃん「みんなにちょっと話したいことがあるんで聞いてほしいんやけど。俺1回大きい恋愛をして正直今でもそれ引きずってるのね。
すごい中途半端な自分がいる。昔のどうしようもない恋愛をうだうだ言ってる自分がいる。お坊さんにね、お話聞いてじゃあそういう気持ちがあるんやってうやむやなんやったら一度仏門に入らへんかって言われたんや。
俺も最初は笑ったけどさ、そんなんあるかいなって思ったけど色々心をすっごい整理できる時間とか気持ちが身につくって言われて変わるかどうかわからへん。
せやけど今の気持ちやったらすごい自信ないし何か変わるきっかけがあればなと思って。お寺に入りたいと思ってる。
すっごい我がままなことやと思うんやけど。俺このままずっと旅してても皆とはちょっと気持ちが違う。たぶん失礼な気持ちで皆と旅してしまうかなっていうのがあるから。自分的に心の整理をつけたいんやけどええかな?」
そんな浅ちゃんの決意にメンバーは
メンバー「うん!いいよ」
浅ちゃん「ありがとうございます。ちょっとしばらくだけやけど抜けさせてもらうわ。帰ってくるし。帰ってきいひん事はないと思うから」
栄子「帰ってこなかったら探しに行くよ」
その日の夕方。浅ちゃんを乗せたラブワゴンはかつてドライバーのプーチューさんも出家したというスールング寺院に到着。出家したいという浅ちゃんの申し出をお寺の僧侶たちは快く受け入れてくれた。
まずは剃髪のために頭を洗う。僧侶になるという事は普通の人間であることをやめ仏に仕える身になること。そのためには、俗世界の人間としての一切のものを洗い流さなければならない。
そして剃髪の儀式が始まった。仏教では頭にある髪の毛は尊い物で床に落ちることは良くないこととされる。そのため、剃髪には出家する人の関係者が立ち会い布を広げて髪の毛を受ける。今回はメンバーがその大役を務める。
こうして、浅ちゃんの剃髪が終了した。メンバーは床に落ちてしまった髪の毛を丁寧に拾う。
そして次の儀式が行われる本堂へ。浅ちゃんを迎えてくれたのはこの寺院を司るサヤドウウナンディヤ僧侶。まずは僧侶としての禁止事項、9つの戒律を復唱する。
一、殺生をしない
一、物を盗まない
一、お金を持たない
一、淫らなことをしない
一、嘘を付かない
一、酒を飲まない
一、午後食事をしない
一、歌を聴かない
一、心地よく寝てはいけない
次に僧侶の正装ティンガンを身にまとう。これを着た瞬間浅ちゃんは人間から僧侶へと生まれ変わることになる。
そして浅ちゃんに僧侶としての名前が与えられる「ソーディーカ」こうして浅ちゃん改めソーディーカ僧侶が誕生した。
生まれ変わったソーディーカ僧侶には今までのように声を掛けたり、触れたり、目をあわせてはいけない。
ここが浅ちゃん改めソーディーカが生活する部屋。この敷物1枚分がソーディーカに与えられたスペース。部屋の仲間は子供3人と、ソーディーカと同世代の若者2人。
そして別れの時
メンバー「頑張ってねソーディーカ」
サキへの想いを整理するため仏門に入ったソーディーカ。果たしてソーディーカがラブワゴンに戻る日はやってくるのだろうか?