あいのりネタバレ所

あいのりは過去にフジテレビで約10年放送された恋愛バラエティで伝説化しています。2017年にNetflixで復活が発表されました。その名も「あいのりREBOOT」!MCはベッキーに決定。このブログでは主にあいのりのネタバレを中心にあらすじなどを紹介します。

人生で初めて告白を受けたゆーみん。浅ちゃんは告白をする為だけに戻ってきた/初代あいのり第213話のネタバレ

初代あいのり212話では、突然倒れてしまった浅ちゃんが復活して、そのままの足でラブワゴンに向かってチケットをもらう回でした。

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213話の題名は「愛されること・・・」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月29日。

 

浅ちゃんがゆーみんに告白

メンバーたちの目の前でゆーみんを誘い出した浅ちゃん。

浅ちゃんの一年に渡る苦難の旅がついに最終決着を迎えようとしていた。

ゆーみん「でも良かった、ホンマ。心配しとったし皆、ホンマに大丈夫?」

浅ちゃん「うん。俺はね。ま、帰り際でしょっぱなで悪いんやけど、俺の話を少し聞いて欲しいねんか」

ゆーみん「どうぞどうぞ」

浅ちゃんの告白の決意をゆーみんは知らない。

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モザンピーク海峡に沈む夕日。

マダガスカル最果ての地で浅ちゃんは募る想いを話始めた。

浅ちゃん「入院してる時に、すげえ辛かったのよ」

ゆーみん「そら、辛いやろ」

浅ちゃん「でも、その時にずっと考えてて、俺このままギブアップする訳にいかんなと。もう体力ゼロやけど。

何でかって言ったら・・・ゆーみんがいる所に戻りたいって思ったんや、俺は。俺はこの長い間すごい旅をしてきてもうすぐ1年になるのかな。

その中でゆーみんと出会ってゆーみんと色々話してきて…ネパールの時、ホンマこの子大丈夫なんかなと思ってた子が、スリランカの途中でふと気付いたら、ゆーみんすごい変わってて、うわ、すごいなこの人って思ったのね。

 

俺はここでもう旅は終えるつもりやし、最後にゆーみんに、俺のこの気持ちを聞いて欲しかったんや。俺はゆーみんの事が好きです。

すごい、自分の好きや好きやって気持ちを伝えたいのでいっぱいやったし、伝えへんかったら絶対悔いが残ると思ったから。

今こうやってここに戻ってきたつもりや。頼りない男かも知らん。そやけど、ゆーみんの事想える自信は誰にも負けへんし、俺はゆーみんの事がマジで好きやから、一緒に日本に帰って下さい。そやし、もう告白っちゅうやっちゃ」

 

ゆーみん「はい、人生初・・・」

浅ちゃん「これチケット。いきなりで悪いんやけど。ごめんな。一晩ゆっくり考えて明日返事欲しいんや。じゃあ明日」

ゆーみん「明日・・・」

浅ちゃんが、その場を去って行く。1人、残されたゆーみん・・・。

 

浅ちゃんの告白を知ったあいのりメンバー

その頃。

告白があった事を知らされたメンバー達。

ゆーみんの答えがどちらであろうと、浅ちゃんは明日、この旅を終える。

突然の別れが待っている事を知り、ショックを隠せない5人。

この日の夕食も、5人でとる事になる。するとハオロン

ハオロン「あ、7人で食べる事はもうないんだ?」

隼人「ないの!」

ハオロン「ほえ~決めたら?」

隼人「ないの」

ハオロン「そうなんだ。(告白)される側の人とも一緒に食事出来ないんだ」

隼人「うざいよ、ちょっと。黙ってて!」

その時、隼人は複雑な想いを抱えていた

隼人“俺がこんな事言うのも本当に悪い事だけどゆーみんは本当に自分の為になる返事をして欲しい。愛する事だけが本当の愛じゃなく愛されることで自分の気持ちもどんどん変わっていくという事を知って欲しい”

 

人生で初めての告白を受けたゆーみん

同じ夜。

ゆーみん「告白、告白なんですよね。うん。聞いて…これってひょっとして告白なんかなってすごいビックリしながら聞いてたんですけど。でもやっぱり単純に自分のことこんなに好きだとか…うちに会いに戻って来たかったとかすごく言ってくれて。そういう人がいるのはすごい本当に嬉しい。やっぱり。何か、やっぱり浅ちゃんがいたのって大きいなって思います。」

浅ちゃんの告白で、ひとに愛される事の喜びを知ったゆーみん。

引っ込みじあんで男友達さえいなかったゆーみんにとって男性から告白されたのは生まれて初めてのことだった。

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復活した浅ちゃんがゆーみんを呼び出して告白!一方美紀と幸栄の間にも微妙な距離が/初代あいのり第212話のネタバレ

初代あいのり211話では、幸栄への気持ちに区切りをつけた美紀があいのりの旅をリタイアすると宣言した回でした。 

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212話の題名は「逢えない時間が愛を・・・」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月22日。

 

頑張りすぎる美紀を心配する隼人

その頃、800キロ離れた首都アンタナナリヴの病院。

旅から取り残された浅ちゃんがひとり検査の結果を待っていた

浅ちゃん“離れれば離れるほど強くなる想いもあるし、自分が持ってた気持ちのでかさに改めて気付けたというか”

会えない時間がゆーみんへの想いをさらに深くしていた。

一方、浅ちゃんをよそに、マダガスカルを、南へとひた走るラブワゴン。

すると

バオバブ?」

アフリカの一部でしか見られないバオバブの木。太い幹には水分がたっぷりと含まれていて生きている貯水塔とも呼ばれる不思議な木。

そんな伝説のバオバブの木の下で、一つの恋が大いなる決着の時を迎える!

 

その夜、街の食堂に立ち寄った6人。おススメの定食があるというので、試してみる事に。

出てきたのは野菜とザリガニの煮込み

「舌が麻痺してる感じがする」

「ヘン、ヘン」

「味わった事ない」

「麻酔注射打たれたみたい」

これはアナマラという野菜の味。舌が痺れて麻痺するような、独特の食感が特徴。マダガスカルでは非常にポピュラーな野菜だ。

「不味い!」

マズイマズイと言いながら盛り上がるメンバー達。しかし、そんな中美紀にいつもの明るさは無い。

そんな美紀の表情に気付いたのは、寿司屋の隼人。何事にも徹底的に頑張る頑張りストの美紀。

しかし、ここ最近の必要以上の頑張りストぶりを隼人は心配していた。

 

翌日

隼人「あっち行ってみっか」

美紀「行く?」

隼人は、美紀を誘い出した。

隼人「寝っころがる?」

美紀「有難う」

隼人「気持ちいい。美紀は大丈夫なの?」

美紀「私は、昨日すごく落ちていた」

隼人「なんで?言ってみ。相談にのるぜ」

美紀「自分の中で恋愛をしようしようって頑張って、その結果が大体自分で決まったんだけど、すごく変に裏目に出たっていうか。旅を続ける意味がなくなっちゃって」

隼人「難しいよね。簡単だったら恋愛なんてつまんないと思うけど、難しいからズシンと来るモノがあって、感動するものもあるし」

美紀「まあね・・・」

すると隼人は

隼人「多分、今まで頼ってきてねぇべしさ」

美紀「頼らないね、人に」

隼人「頼れる人っていうものを見つけてみたらいいんでか?」

隼人の言葉が美紀の胸に突き刺さった。

自分の気持ちを表に出さず誰にも相談せずいつも1人で解決してきた美紀にとってそれは考えた事も無い事だった。

美紀「頼れる人か…」

その夜、美紀は

美紀“私はこの旅でこれから何を得ていくのかな?恋愛が行き詰った今だけど心をリセットして1日1日を大切にして行きたい”

 

幸栄が大事なところを怪我してしまう

6人を乗せ、旅を続けるラブワゴン

カジ「何だろう人多いもんね。お祭り?」

すると

「おー!すごい!」

物凄い人だかり!そして

「でけえよ!」

やる気マンマンの牛さんが登場!

ゼブ種と言われるこの牛は背中のこぶが特徴。性格も特にどう猛だ。

そんな牛のそばに降りていく地元の若者たち。これがマダガスカル名物「牛レスリング」牛のコブを抱きかかえ、押さえ込んだ者が勝ち。

しかし、ホール勝ちする勇者はめったにいずケガ人が続出するというデンジャラスな伝統行事だ。

あまりの迫力に、メンバー達もさすがに引き気味・・・。

と、思ったら・・・フェンス内に乗り込んだ勇気あるメンバーが、自然児幸栄だ

カジ「頑張れ!」

美紀「頑張れ!」

女性陣の声援を背に、幸栄、男らしく大活躍

美紀「大丈夫?」

しかし何やら様子がおかしい

幸栄「タマから・・・タマ・・・タマから血出てる」

幸栄タマから出血。心配そうな男性陣が、幸栄を取り囲んで、大事な所を手当てする

隼人「ハオロンこっち持って」

自然児幸栄、無鉄砲なのがタマにキズ

幸栄「ゆーみん見てんじゃねえよ」

「普通に見てたね」

ゆーみん「何で?」

ここのところ、笑顔を見せる事が多くなったゆーみん。

 

ゆーみんの変化に気付いた隼人

何処までも続くマダガスカルの大地が、恋する心を後押しする。

そして

ゆーみん「やってみよう!」

いつになく大胆な行動をとるゆーみん。

旅の初め、引っ込み思案でメンバーののりに1人ついて行けなかったゆーみん。あの頃とは、まるで別人のよう!

ゆーみんの中で、はっきりと何かが変わっていた。

 

そして、その夜

ゆーみん「ハー」

誰かを待つゆーみん。呼び出されたのは

隼人「こんばんは」

ゆーみん「ごめんな」

隼人「大丈夫、大丈夫」

隼人だ。

ゆーみん「ごめんごめん。急に。・・・どうでした?4カ国で」

隼人「ゆーみんはどうよ?」

ゆーみん「たぶんこれで満足なんやろなって感じ。うちはやる事はやり切ったしもう十分っていう気はホントする。」

隼人「やるべき事はやったか」

ゆーみん「後は悔いが無く帰れれば。全部がこれで良かったかなとか思ったりするけど。人がどう思わはるか分からんけど。私の気持ちでは間違ってないと思うし。ですよ。何か話したい事はない?」

すると隼人は

隼人「今日は無い」

ゆーみん「うん、何かそういう事だ」

ゆーみんが去って行く。その後ろ姿を見送る隼人

隼人“ゆーみんと喋って、今まで感じた事のない感じが・・・。そんなふうにきてるとは思わなかったんで・・・びっくりしました”

隼人ははっきりと確信した。ゆーみんが自分に告白しようとしている事を・・・。

 

美紀に嫉妬をする幸栄

チュレアル旅を続ける6人がその日たどりついた街は、チュレアル。

熱気と開放的なムードに満ちた、マダガスカル南部を代表する久しぶりの都会だ。

ドライバーのフレッドさんに誘われてその夜やって来たのは・・・ディスコ

美紀「あーそっか。こんな感じかぁ」

踊りを楽しむ地元のOLやヤングたちで一杯なダンスフロアを横目に席につく6人。

「かんぱーい」

しかし、地元の強烈なノリについていけないメンバー達。

ところが

隼人「あれ、カジどこさ行った?」

ゆーみん「分かんなーい」

隼人「いたいた」

カジフィーバーフィーバー。

地元のナウなヤングに混じって髪を振り乱し、脇目も振らずに踊り狂う。

そんなカジに触発され、ダンスフロアーに向かったエステの美紀。地元の男性と踊り始めた。

しかし、美紀が気持ちをリセットしたことなど知らないダイバーの幸栄は

幸栄「マイフレンド」

強引に美紀を男から引き離す。そして、そのまま美紀を連れて外に出た。

幸栄「美紀が踊ってたじゃん」

美紀「踊ってた。うん」

幸栄「外人とね」

美紀「はいっ?」

幸栄「外人と」

美紀「うん」

幸栄「まぁ美紀は楽しそうだったよ。すごく」

美紀「ん?」

幸栄「すごく楽しそうだったよ」

美紀「楽しいよ。だって常に楽しんでるもん」

幸栄「楽しそうだったから、すごい楽しそうだったから。行くタイミングを俺は間違ったもんね!」

美紀「・・・」

幸栄「結構、嫉妬はしたけどね」

美紀「そうなんだ。まぁ外人さんはねぇ何かそこ流ってあるから」

幸栄「でも・・・まぁ良い気持ちはしないよね」

美紀「・・・」

 

隼人の意地

一方、引っ込み思案のゆーみんは積極的に隼人の隣へ。

しかし、どうしても盛り上がらない。気まずくなってきたゆーみんは仕方なくカジの側へ。

その時

ゆーみん「あっあっあぁあぁ」

隼人「ほらチークタイムだ。チークタイム」

ゆーみん「ちょっちょっと待って」

隼人「チークタイムだぜ」

ゆーみん「どーすんの。あぁ・・・あぁ・・・マダガスカルで・・・」

男「ご機嫌なのかい?」

ゆーみん「ん?」

男「ご機嫌なんだね」

ゆーみん「分か・・・恥ずかしい」

男「そうかい」

ゆーみん「恥ずかしいよぉ」

それを見ていた美紀は

美紀「ゆーみんの所行ってきなよ」

隼人「いやいやいやいや」

美紀「行ってきな!」

隼人「行かねぇ行かねぇ。社会見学よ」

美紀「何が?」

隼人「社会見学よ」

美紀「行かないの?」

隼人「何で俺がお前らから行け行け言われるのよ」

美紀「えっ?こういう雰囲気だから行けばいいじゃん」

隼人「あっ?何で?」

美紀「何で?」

隼人「何でお前らからイチイチ行け行け言われなくちゃなんねぇの?」

隼人“俺はあえて助けに行かなかった。優しさを誤解されたくなかった。俺には無理だ”

 

奥地6人を乗せ、マダガスカルのさらなる奥地を目指すラブワゴン。

街から離れると道らしい道はすがたを消し荒れ果てた荒野が続く。

更に一時間後

カジ「すげえなこの道やばいでしょ」

ゆーみん「痛い」

隼人「気持ち悪い」

幸栄「こんな皆グロッキーなの初めてだな。ボロボロだな」

カジ「結構ね」

幸栄「来たね。来るところまで来たな」

それぞれに複雑な想いを抱えたまま、ここまで旅を続て来た6人。厳しい環境の中で限界に近付いてきた・・・。

 

復活した浅ちゃんがゆーみんへ告白

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そんな6人がようやく辿り着いたのはダガスカル最果ての村、イファティ。

古代魚シーラカンスで有名なモザンビーク海峡の美しさは世界有数。

しかし、舗装道路が全くない砂漠地帯に位置するため、この地を訪れる事は容易ではない。知られざる秘境の楽園、それがイファティだ。

ここが6人にとってマダガスカルの旅の最終地点。

そしてこの地で1つの恋が大きな決着を迎えることになる

「頑張れ三十路」

長旅の疲れが溜まったメンバー達は、この国で残された最後の時間を、思い思いに過ごす。

 

その頃。空港に降り立つ1人の男が・・・

浅ちゃんだ!

この日退院が認められ、溢れる想いを胸についにあいのりの旅へと帰ってきたのだ。

1人ベッドの上、ゆーみんに募っていく想い。療養の末、病状は回復。しかし旅を続ける体力は残っていなかった。

それでも浅ちゃんは帰ってきた。ゆーみんに会う為に!

浅ちゃん“彼女はすごい、ひたむきに頑張ってたりするその姿がすごい魅力的だったし。少しマイペース過ぎる所はどうかなと思ったりもするけど、そういう所もひっくるめて好きだと思えるし。入院してる時に一緒に旅をしてないって事も自分にとってハンディなのかなとか、そう考えたら不安はもうきりないけど、もうそんな事考えてても・・・何かそれを通り越しちゃったっていうか。自分の気持ちを伝えないと・・・もう、好きだから”

そして!

浅ちゃん「おお、久しぶりやな。ゆーみんに告白してくるのでチケットを下さい」

ラブワゴンに別れを告げた浅ちゃん。

 

そして

浅ちゃん「よう」

「オー!浅ちゃん」

幸栄「よく帰って来た!」

隼人「痩せたな!」

浅ちゃん「元気?皆」

突然の事に、大喜びのメンバー達!

浅ちゃん「女の子も何かちょっと心なしか疲れめになってるで」

浅ちゃんにとっても、夢にまで見た仲間との再会

浅ちゃん「じゃあ、ちょっと、ゆーみん話したいんやけど、かまへん?」

ゆーみん「いいよ」

浅ちゃん「じゃあ久しぶりに話を」

メンバー達の目の前で、ゆーみんを誘い出した。

モザンビーク海峡に赤い夕日が沈みかけるとき浅ちゃんの1年にわたる苦難の旅が、ついに最終決着を迎えようとしていた!

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美紀があいのりリタイア宣言!突然の報告にスタッフも焦る/初代あいのり第211話のネタバレ

初代あいのり210話では、自分の気持ちに素直になることを誓ってゆーみんに気持ちを伝えた浅ちゃんでしたが、突然倒れてしまう回でした。

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211話の題名は「頑張りスト」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月15日。

 

幸栄と隼人がこっそり飲み会

浅ちゃんが去って、アベ・マリア産院に残された6人

隼人「頑張るしかないべ。ここで俺らがね沈んでてもしょうがないから。前向きに考えて前向きに行って。それで浅ちゃんも喜ぶと思うし」

浅ちゃんの無事を祈りながら、産院で一生懸命お手伝いに打ち込む

ゆーみん「血出てるねぇ痛くないんかねぇ?」

 

そして、2時間後。仕事を一段落させたメンバー達は、交代で食事をとる事に。

ダイバーの幸栄と寿司屋の隼人が、街で食堂を探す。すると、2人の目に止まったのは・・・居酒屋

幸栄「誰もいないよな」

隼人「いねぇべ」

幸栄「よし早く早く早く」

という訳で、食事のつもりが、ちょっと飲んじゃう事に

幸栄「ハイお疲れお疲れ」

隼人「ハイー」

幸栄「ハイいただきます」

しかしこのビールが、恋の旅に大きな波紋を呼ぶ事となる!

 

隼人「ねぇずっと恋愛恋愛ねぇ。恋愛っつってもねぇ。恋愛できるもんじゃねぇでしょ」

幸栄「そうだよね。日本にいても男といる時間があって逆に女の人が欲しくなるみたいな感じじゃん」

隼人「その通りその通り」

すっかり和んじゃってる2人。しかしこの時、スタッフの元に日本から、ある一本の電話が入っていた。

 

突然、幸栄に訃報が届く

10分後。電話を受けたスタッフが、幸栄を呼び出した。

スタッフ「あの日本から電話があってお婆ちゃんが亡くなったって・・・」

幸栄「えっ・・・」

小さい頃から、お婆ちゃん子だったという幸栄。その幸栄のお婆ちゃんが亡くなったという、突然の知らせ。

仲間に降りかかった不幸を知った隼人は

隼人「マジかよ」

幸栄「頭回んねぇよ」

隼人「泣いとけ。今のうちに。俺も泣いとくから。お婆ちゃんさ、冥福祈るべ」

幸栄「ありがとう。口の達者な婆ちゃんでさ。ホントにね、うるせぇし。どうしていいか分かんないよね。ありがとう大丈夫だよ」

隼人「大丈夫じゃねぇよ。他人事じゃねぇべ。おめぇなんか友達じゃなかったら涙なんて流さないしよ。どうでもいい事なんだず。命の誕生を見たの。やっぱ命の誕生あるって事はやっぱ命の終わりもあるわけだから。今日よ。出産あったらよ。お前行け。立ち会え。無心で見るだけでいいから。命の誕生見てどう感じっかを自分のものにしなさい」

幸栄「はい」

 

幸栄の事情を知らない美紀の不信感

肩を落とし、産院に戻る2人

幸栄「まぁウソついてもしょうがないけど大丈夫じゃねぇけど。とりあえず大丈夫だから。とりあえず(心に)しまって。お前の前でしか泣かないからさ」

隼人「オォ」

その頃エステの美紀は、帰りが遅い2人を心配して待っていた。

スリランカで、幸栄を意識し始めた美紀。頑張りストの美紀は、いつも一生懸命、幸栄と向き合ってきた

美紀「あぁっ来た!来た来たっ!」

幸栄に降りかかった不幸を知らない美紀は

美紀「遅いんじゃない?ねぇ目赤いんだけど」

幸栄「飲みすぎた」

美紀「ホントに?でもお酒臭いかも。いや気のせいかな。えっホントに?」

幸栄「ゴメン酒飲んじゃった」

美紀「ホントぉ」

幸栄は、美紀を心配させたくなかった。しかし皆の仕事中にお酒を飲んでいた2人。

ハオロン「酒臭いなぁ」

幸栄「飲んでる訳あるよなぁ」

ゆーみん「イヤーッ」

そして幸栄は

幸栄「とりあえずっていうかまぁごめんなさいでした」

美紀“とりあえずさ、謝るからさっていう、何でそんな開き直って謝ればいいのって思って。何か全然違うなっていうか・・・”

頑張りストの美紀にとって、仕事中に旅の資金で飲んだ幸栄の態度は、許せないものだった。

 

翌日。シスターにお産の手伝いを頼まれ、真っ先に駆けつけた幸栄。隣には同じく駆けつけた美紀が

幸栄「頑張ってくださーい。頑張ってください」

懸命に妊婦を気遣う美紀。祈るように扇ぎ続ける幸栄

幸栄「頑張ってください。もう少しで生まれる」

そして

幸栄「頑張れ頑張れ」

美紀「あとちょっとだ」

幸栄「おめでとうございます」

新たに生まれてきた命に、思いを馳せる幸栄

幸栄「アハハ可愛いなぁ。おはよう。いらっしゃい。頑張れよ」

幸栄“隼人に何も考えなくていいからちゃんと見てこいって言われて。婆ちゃんもこうやって生まれてきたんだなって。亡くなった人もいればそこですぐ生まれて来る人もいるわけで頑張っていきたいですね”

しかし、美紀の心に小さな不信感が芽生えた事に、幸栄は気付いていなかった・・・。

 

頑張りすぎる美紀を心配するメンバー

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お世話になったアベ・マリア産院に別れを告げ、マダガスカルの中央高原を再び走り始めたラブワゴン。

その日、6人が降り立ったのは、道なき道が続く岩山の中

「すげえ!」

ここはイサロ国立公園。マダガスカルを代表する大自然の宝庫だ!この地には世界的に貴重な動植物が、数多く生息している

「触感が違う、何だこれ?」

これはナナフシの一種。また、ここには世界の半数に当たる40種類のカメレオンが生息する

隼人「すげえ本物のカメレオン!」

美紀「人間色になれば」

 

そんな渓谷を、さらに奥へ歩いて行くと

「わー凄い!」

天然のプールを発見!秘境の中に忽然と現れる、まさにオアシスだ。

そこで、いち早く水着姿になったのは、エステの美紀!しかし美紀はとんでもない事をしようとしていた。

何と10メートル近くあるこの崖から、飛び込もうというのだ

美紀「怖くなってきた。ヤバい、足ガクガクする」

ゆーみん「美紀、大丈夫?」

ハオロン「危ないよ」

隼人「自分で無理だと思ったらやめろよ」

幸栄「止めといた方がいいと思うけどな俺は」

必要以上の頑張りすぎを心配するメンバー達。

しかし

「ワー!」

美紀、見事な大ジャンプ!

そんな美紀を見つめていたのは社長のハオロンだ!

ラブワゴンに戻っても

ハオロン「凄い美紀はスゴイ。挑戦する精神がスゴイ。すごいわ。あれ飛び込むとは思わなかった。はぁー」

隼人「何さっきからはぁはぁ言ってるの」

ゆーみん「すごい興奮してるハオロン」

ハオロン「何かこうピーナッツだったらさ、大きい皮と薄皮も全部むかれてピーナッツまんまになっちゃう感じだよね」

ひとり飛ばしまくるハオロン。しかし隼人は

隼人“美紀が危険ですね。自分にセーブかけれないんじゃないかと思いました。うん、危険な子ですね”

隼人は気付き始めていた。美紀の心の底に眠る女の凶器に。

 

ゆーみんと隼人が良い感じ

翌日のラブワゴン。ハオロンの隣にはカジ

カジ「・・・」

そして引っ込み思案のゆーみんが、想いを寄せる隼人と隣同士に

ゆーみん「ウチは変わったと思う?」

隼人「かなり変わったと思うよ。ブータンの時と比べるとかなり変わったと思うよ。」

ゆーみん「どう変わった?」

隼人「もうちゃんと目と目見て喋れるべ。下向いてねぇ」

ゆーみん「他は?」

隼人「化粧も変わった」

ゆーみん「化粧かよ。変えるよ。化粧は化粧くらい。じゃあうちは明るくなった?」

隼人「なった」

ゆーみん「ホンマ?」

隼人「なった、なった」

ゆーみん「おー」

隼人「そりゃ自分次第だべな」

ゆーみん「そうだけど」

隼人「自分の道を信じて、自分の道を行きなさい」

ゆーみん「それが一番良いと思ってくれる?」

隼人「そう」

ゆーみん「それが多分一番幸せや」

隼人の前向きな言葉を、噛み締めるゆーみん。

 

その日の午後。立ち寄った村の片隅で、ゆーみんとダイバーの幸栄が2人きりに

幸栄「俺が見た感じではゆーみんは気持ち固まってるのかなと思った」

ゆーみん「うん。固まってると思う。多分。自覚が無いからさ、よく分からんけど。多分、こういうのはもうそっか。好きっていう事なんかなっていう感じになった」

幸栄「俺でしょ」

ゆーみん「ん?」

幸栄「違う?分かった、一晩考えてみるから時間ちょうだい。突然だからさ。ゆーみんそっち行こう。雨降ってきた」

ゆーみん「でも多分今の時点で言ったとしても一緒に帰ることはないやろうなと思うねんな」

幸栄「そう思ってるんだったらやっぱ降り向かさなきゃダメじゃん」

ゆーみん「一緒にブータンから来た子はもう皆帰ってしまってすごい何か楽しかったな。でも寂しいなやっぱり」

幸栄「寂しいよ。そんな当たり前。俺なんてもう寂しくて寂しくて困るよ」

ゆーみん「寂しいな。そろそろなんやな・・・」

ゆーみんは、自らの旅に最後の結論を出そうとしていた・・・。

 

入院中で焦りを感じる浅ちゃん

6人のメンバーを乗せ、マダガスカルの大地を旅するラブワゴン。

その頃。6人から遠く離れた首都アンタナナリヴの病院に、7人目のメンバー・浅ちゃんは入院していた

医師「検査結果が出るまで絶対安静です」

異常な数値を記録した肝機能。その精密検査には、相当の時間がかかる。浅ちゃんの退院のメドは、全く立っていない

浅ちゃん“ああ今日もまた退院出来ないのかって。戻りたい一心で。考えすぎて全然寝つけなくて。やっぱもうダメかなってホント思ったけど、でも…まだこんな所で終われないっていうのはずっと考えてたから。もう好きだからゆーみんの事が、それだけは分かるし”

もどかしさの中で、ゆーみんへの想いだけが募っていった・・・。

 

美紀の突然のリタイア宣言

一方、旅を続ける6人はマダガスカル中央高原の高台へとやって来た

隼人「うわすげー!アイヤー」

すると

美紀「幸栄ちょっと話そうか。あそこ行こうか」

幸栄「一番上?」

美紀「うん」

ダイバーの幸栄を積極的に誘い出す、頑張りストの美紀。

幸栄「すごい所だな」

そして、美紀はずっと気になっていた事を切り出した

美紀「幸栄、聞きたい事あったんだけどさ。あの、うーんと、えっと。前ねお酒飲んで帰ってきたじゃん。うーん。変な感じだった。不思議な酔い方だったし。いつか機会があったら聞こうって思ってて」

幸栄「婆ちゃんがさ、ずっと入院してて。その時にスタッフさんが来て、うん。何か亡くなったって言われて・・・それでちょっとおかしかった」

幸栄は、一番の理解者だったお婆ちゃんが亡くなった事を伝えた。

美紀「・・・いいの?ここにいちゃっていいの?」

幸栄「帰っても逃げるだけだと思って。婆ちゃんも喜ばないだろうなって思うしさ。だから、ここにいるんだけど」

美紀「そっか。そっかだから何か普段と何か違うなーっていうのがすごくね。」

幸栄「またキレイな夕日だね。すごいな」

美紀「何かこんなに静かで自然満喫してると、これから自分は何をすべきかなって思う」

気付けば夕闇が、2人の時間に終わりを告げる・・・。

幸栄「ちょっと走る?」

美紀「走ろうか」

幸栄「こけんなよ」

美紀「うん。こけるよ、きっと」

 

その夜。幸栄から真実を聞いた美紀が、決意を固めスタッフのもとへやって来た。

美紀「あの、酔った時があったじゃないですか。それだけちょっとネックになってたんですよ。で、直接聞いてみて、そしたらそのお婆ちゃんの事を聞けて、で、気持ちに整理がついた感じです」

スタッフ「そうなんだ(じゃあ告白?)」

そして、美紀が出した答えは!

美紀「私はこの国でリタイアしようと思います」

スタッフ「えっ?・・・リタイア・・・それはまた残念な結論だね」

美紀「そうですね。うん。そのネックだった事も聞けてそこで気持ちが動かないっていうかあぁそうだったんだっていう感じだから。うん。後、彼に聞く事は無いなっていう感じですね」

スタッフ「うーん・・・」

美紀「・・・」

スタッフ「ずいぶん、スパスパっと決めちゃうね」

美紀「そうですか?毎日毎日考えてきたことですけど。何回か自分に問いただす所は多々多々あって。遠目から彼を見たりラブワゴンで肩を借りてみたり。でもずっとしていたいなっていうのは全然なくて、うん。でも好きに行く上で気持ちを盛り上げてた所もあって。でもそれは違うんじゃないかなって思って。自分の気持ちに素直にいようって思って。」

スタッフ「しかし残念な結論だな。考え直すことはもう無いの?」

美紀「いや考え直した所で、恋愛が出来るっていう訳ではないんですよ・・・」

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ゆーみんに素直な気持ちを伝える浅ちゃん。しかし浅ちゃんが突然倒れてしまう/初代あいのり第210話のネタバレ

初代あいのり209話では、隼人を想うゆーみん。ゆーみんを想う浅ちゃん。しかし隼人もゆーみんが気になってきた回でした。

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210話の題名は「素のままの私で・・・」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月8日。

 

空回りを繰り返すハオロン

マダガスカルの首都アンタナナリヴで過ごす7人。今日のランチは

ゆーみん「お茶っぽい匂いがするねぇお茶の味がするなぁ」

見た目も味も、出涸らしのお茶葉!これは「ラヴィトゥトゥ」というマダガスカルの郷土料理。

「キャッサバ」という日本のお茶の葉に似た植物をミンチにし豚肉と一緒にじっくり煮込む

カジ「結構美味しい」

ハオロン「思ったよりいける」

最初は戸惑ったメンバー達も、マダガスカルならではの味に慣れて来たようだ。

そんな中

浅ちゃん「ハァーッ」

一人ぐったりとしていたのは、浅ちゃん。この国で11カ国目。長旅のせいか、ここの所かなりお疲れ気味。

 

再びラブワゴンに乗り込んだ7人。車内では、一人浮かない表情の社長のハオロン。

ハオロンといえば、合流早々、空気が読めないトークを連発して、女性陣に大顰蹙。あまり会話をしてもらえない状態が続いていた。

そこで

ハオロン「光る汗ぇTシャツぅ~♪君ぃを見てぇ~」

美紀「(カジ)大丈夫?」

カジ「・・・」

ハオロン「ハァ・・・」

さらに、その日の午後

ハオロン「美紀喋ろうぜ。あそこらへん行ってみようぜ」

美紀「私、気になるのがハオロンの、何々だぜっていうのがすごく言葉に優しさを感じ無い。行こうぜって言っちゃうとその人が行かせてるように聞こえるから」

ハオロン「行きましょう。じゃあ行こうか」

美紀「それいいじゃん」

ハオロン「あぁ」

それでもめげずに、今度はゆーみんの元へ

ハオロン「壁っていうか、感じるな。皆のな信頼を勝ち取る事が」

ゆーみん「信頼は別に勝ち取ったりするもんじゃなくて一緒にずっといて、お互いの事見てたら、自然にそういう風に思えてくるもんやと思う」

 

そんなハオロン達を乗せ、首都アンタナナリヴを離れ走り始めたラブワゴン。

その車内、ここの所お疲れ気味だった浅ちゃんが

浅ちゃん「アィヒアウィーゴータンタンタンタンイェーッオワッオワッ」

いつになく飛ばしまくる浅ちゃん。

ゆーみん「落ち着きよ。どしたん?」

浅ちゃん「はい、すみませんでした。何かなぁ疲れんの、疲れてるのを誤魔化してんのや」

 

元気のないゆーみんを気遣う浅ちゃん

その日の午後。公園で一休みするメンバー達。その中で

ゆーみん「フぅーッ」

引っ込み思案のゆーみんは、一人元気無く過ごしていた。

想いを寄せる寿司屋の隼人から、妻と子供の存在を聞かされて以来すっかり悩みモードのゆーみん。

すると、そこへ

浅ちゃん「大丈夫?」

浅ちゃんがやって来た!

浅ちゃん「体調大丈夫なの?」

ゆーみん「私、別にしんどいんじゃなくてただぐうたらしてるだけ」

浅ちゃん「ケン玉おじさんと喋ろうよ」

ゆーみん「ケン玉おじさんなんや」

浅ちゃん「テッテレッテテテテテ・・・」

すると、ゆーみんは

ゆーみん「もしもしカメよカメさんよ~どうしてそんなにのろいのか♪おーしっ。オイッ」

浅ちゃん「あゴメンゴメン」

浅ちゃんのお陰で、すっかり元気を取り戻したゆーみん

ゆーみん“浅ちゃんといると素のままの自分でいられるのが楽しい”

そして、そんなゆーみんの笑顔を前に、浅ちゃんは

浅ちゃん“ゆーみんを見てたらやっぱこの人とずっと一緒にいたいなっていうのが一番強いと思います。もう好きだからうん。この気持ちだけでいいんじゃないかなって思える所まで来ました”

 

マダガスカル中央高原をひた走るラブワゴン。

7人は長距離移動の合間に、ピクニック気分で近くの山へと繰り出した。

するとそこへ

ハオロン「・・・ん?」

隼人「オー!」

「すごーい!」

集まってきたのは、ワオキツネザル。大陸から離れ独自に進化した、マダガスカル島の生態系を象徴する原猿類の一種だ

カジ「うお!びびった!」

世界的に貴重な保護動物に、こんなに身近に接する事が出来るのも、マダガスカルならではの体験。

 

幸栄へアピールをする美紀

そんな大地を、再び走り出したラブワゴン。

車内では、エステの美紀がダイバーの幸栄の隣をゲット。

隼人「美紀の膝借りたら?」

美紀「来いよ」

メンバー「オーッ~エロいんだけど」

すると美紀も

美紀「(肩)貸して」

幸栄「どうぞ。照れちゃうんだよね」

美紀「照れる?」

幸栄「照れちゃうよね」

美紀「照れちゃう照れちゃう。よいしょ。人肌が暖かくなりますよ。ラブラブ」

幸栄「ドキッとすんな」

幸栄に対して、いつになく積極的な美紀。何事にも一生懸命な美紀は恋愛も頑張りスト!

 

この日ラブワゴンが向かったのは、ドライバー・フレッドさんの知合いの日本人がいるという施設。

7人を出迎えてくれたのは

牧野シスター「初めまして」

マダガスカル在住十年という牧野シスター

牧野シスター「よくいらっしゃいました。暑いでしょ」

ここはアベ・マリア産院。出産のための十分な施設が不足しているマダガスカルでは新生児の死亡率が非常に高い。

そのためこの産院は、遥か遠くの村々からお産のためにやって来る妊婦達で、いつも大賑わい。

そんなアベ・マリア産院を切り盛りする、牧野シスター。日本から遠く離れたこマダガスカルの地で、四千人以上の赤ちゃんを取り上げてきた。

7人は、この施設の空き部屋に泊まらせてもらう代わりに、人手が足りない産院のお手伝いをする事に

隼人「いつでも手伝いますんで」

ハオロン「何でもやらせてください」

牧野シスター「嬉しいな、頼もしい」

 

出産の手伝いをするあいのりメンバー

ここで生まれる子供は、毎月100人近く。多い時は日に10人の生命が誕生する。

医療器具や資金、そして人手がまだまだ足りない産院で、シスターや助産婦さんは、猫の手も借りたいほど大忙しだ。

まずは、体重測定のお手伝い。栄養不良の子が多いこの国で、子供達の発育をチェックするのも、産院の大切な役目。そして赤ちゃんのお風呂入れ

「泣かないねぇ」

「泣かないねぇ」

「気持ち良いんだね」

さらにポリオ、いわゆる小児マヒのワクチンを投与するお仕事まで

ハオロン「動かないでねーハイハイ」

そんな仕事がようやく一段落し、部屋で休憩をとるメンバー達。すると、そこへ牧野シスターが

牧野シスター「お産を手伝ってもらう」

隼人「ハイ分かりました」

何と今度はお産の手伝い!

牧野シスター「命っちゅもんがどんなに大切なもんかって私ね今の人に分かってほしい。日本の小さな子がポンポンと殺すでしょ人を。命を大切にするってことをちゃんと教えてないんじゃないかな?お父さんになったらちょっと教えてよ子供に」

「ハイ」

シスターに連れられ、まずは隼人とゆーみんが、お産の部屋へ。

妊婦さんは二十歳、今回が初産だという

隼人「多分すごいぞ」

ゆーみん「見た事ある?」

隼人「ある。2回目」

ゆーみん「すごい緊張してきた」

隼人「大丈夫」

お産初めて目の当たりにする出産の様子に、戸惑いを隠せないゆーみん。

牧野シスター「ギュッと持ってあげないと。大丈夫お母さんは元気だから」

一方隼人は

隼人「ファイト頑張れ!頑張れ頑張れ」

落ち着いて妊婦を介抱する

隼人「頑張れ頑張れ」

思いがけない難産・・・。シスターの動きも慌しくなる

牧野シスター「ここのちょうど下の所。こういう風に押してください」

ゆーみん「あ出てきた。出てきてる。出てきてる」

すると

「あっ」

(出産)

「ワーッヒューッ」

隼人「オチンチンついてた。男の子だ」

ゆーみん「男だ」

しかし・・・、グッタリしたまま、赤ちゃんは身動き一つしない。

自力呼吸の証しである産声をあげなければ、このまま死んでしまう危険がある

隼人「よし泣けっ」

ゆーみん「大丈夫?」

隼人「泣けっ」

気道を確保しようとしても赤ちゃんは全く反応しない。

その時

赤ちゃん「オギャー」

「おめでとー」

今日もここに、また一つ尊い命が誕生した。

牧野シスター「ちょっとドキドキした。死ぬ率も多いけど医療のね、機械とか日本のようにいっぱいないから。もう生命力に頼るだけ。抱いてごらん」

ゆーみん「はい。えっどどう」

隼人「首気つけろよ首」

ゆーみん「こう持ったらいいの?わーちょっと。あ寝ちゃった。すごい。生まれた」

隼人「可愛いな。ママの心臓の音と同じリズムにしてっと寝やすいんだけど」

ゆーみん「そうなの、すごいね」

生まれたての赤ちゃんを抱きながら、見守り続ける隼人。そんな隼人の姿を見つめるゆーみん・・・。

 

隼人への不安が消えつつあった

そして、ひと休みする事にした2人。

すると、別れた妻との間に子供を持つ隼人が、自分の息子の話を始めた

隼人「もう4才だじゃ。早産まれだから」

ゆーみん「今はもう全然会って無いの?」

隼人「うん。会ってないよ」

ゆーみん「それでいいの?」

隼人「あっちも彼氏とかできてもしその人と結婚するんだったら子供も俺の記憶よりそっちのパパの記憶でね。子供も幸せだと思うしよ。あっちが幸せだったらいいんだけどよ」

そんな隼人の言葉にゆーみんは

ゆーみん“隼人は誠実な所のある人なのかなって。一生懸命父親やっててちゃんと結婚生活っていうのを送ってたんだろうなって。尊敬出来る人ですね”

ゆーみんを苦しめ続けた隼人への不安は、少しずつ消えようとしていた・・・。

 

浅ちゃんも必死にゆーみんへアピール

休憩時間産院での休憩時間を、思い思いに過ごすメンバー達。そんなゆーみんの姿を、浅ちゃんは一人見つめていた

浅ちゃん“もうすぐ一年、本当に辛い時は辛かったけど、でもやめないで良かったなって本当に思って”

アメリカであいのりした京都の魚屋浅ちゃん。気付けば一年の月日が、流れようとしていた。

その間、幾度となく繰り返した忘れられない出会いと別れ。そして、後悔・・・。シンガポールでの涙。失意の日々・・・。

そんな苦難の連続を逞しく乗り越えた浅ちゃんは、ネパールでついに、ゆーみんと出会った。

そして11カ国目を迎えた今、ゆーみんに恋をした浅ちゃん。その想いを伝える時は、間近に迫っていた・・・。

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そして、その日の午後

ゆーみん「やっほい」

浅ちゃん「ん行こうか」

ゆーみん「うん」

浅ちゃんが、確かな想いを胸に、ゆーみんを誘い出した

浅ちゃん「あー気持ち良いなマジで。ゆーみんもホント変わったよ。ええように。悩むことはいっぱいあるやろ」

ゆーみん「ある」

浅ちゃん「色々悩んでるけど一歩一歩進んでる姿にそれがホンマにカッコええなと思った。とっても。すげぇ魅力的にも見える部分があったから」

ゆーみん「うん・・・ありがとう」

そして、浅ちゃんは

浅ちゃん「で、この人に何か惹かれるなって思ったのね」

ゆーみん「…うん」

浅ちゃん「ゆーみんも恋愛をしてるのは俺はすごい分かるのね。俺も今すげぇ恋愛してるなって思うし、やっぱ後悔せんようにってのは最近は特に気付いた。だからそういう人が現れたから俺も旅は終わりやなとも思うし」

ゆーみん「うん」

そしてゆーみんは

ゆーみん“ひょっとして浅ちゃん、私の事を…気にしてるのかなと。もしそういう風に思ってくれたり、ね。してる人がいるとかいうのはビックリやし、嬉しいし。初めてで・・・”

生まれて初めての感情をゆーみんは噛み締めていた。

そして1年に渡る旅で出した結論をゆーみんに伝えた浅ちゃん。

しかし、恋の神様は、浅ちゃんに残酷な運命を用意していた。

 

浅ちゃんが倒れる

浅ちゃんが、激しい悪寒を訴え倒れこんだ。

シスターと産院のスタッフが、点滴を持って浅ちゃんの部屋へ向う。駆けつけた医師によると

医師「肝機能の数値が通常の倍以上になっています」

何と急性肝炎の疑いがあるという。一刻も早く精密検査が必要との診断!車で4時間離れた首都アンタナナリヴの総合病院へ搬送された。

そして、専門の医師による診断の結果、何とマラリア感染の疑いもでてきた!ついに緊急入院・・・。

告白を目前に、皮肉な運命に翻弄される浅ちゃん。

神はこの男に、どんな結末を与えるのか!?

ainori.hatenablog.com

ゆーみんと隼人、更には浅ちゃんを含めた三角関係/初代あいのり第209話のネタバレ

初代あいのり208話では、ハッシーが美紀へ告白をするも、無残に敗れ去った回でした。

ainori.hatenablog.com

 

209話の題名は「前途多難」でフジテレビでのオンエア日は2004年2月23日。

 

アフリカへやってきたラブワゴン

その日、6人がやって来たのは国際空港

カジ「もうこの国ともお別れだわ」

代車で続けてきたスリランカの旅は、ここでお終いだ

「バイバーイ」

こうして、島国スリランカから飛行機に乗り込んだ6人。

アジアを旅してきたメンバー達は、赤道を越え南半球へと入り、ついにアフリカへ!

やって来たのは、あいのり46カ国目

「マダガスカール」

マダガスカル

アフリカ大陸に寄り添うように浮かぶ島国マダガスカル

アジア系の祖先を持つといわれ、アフリカ大陸とは全く違う文化を持つ不思議の国。

ここに息づく動植物も、独自に進化したものばかり。

美しい海には、古代魚シーラカンスが泳ぎ、大地にはバオバブの巨木が聳え立つ。

マダガスカル、ここはまさに地球最後の楽園!

 

そんな新たな国に降り立った6人。すると

カジ「あった~」

浅ちゃん「ハイ来ましたー」

ラブワゴン発見!マダガスカルのドライバーは、フレッドさん。妻子持ちの37歳。

早速、ラブワゴンに乗り込む6人!

そんな中、落ち着きの無いメンバーが…。

カジ「楽しみだな、ドキドキしてきた」

ネパールであいのりして自信満々だった恋愛の達人カジ。しかし、スリランカで美紀が入って以来、男性陣の視線は全てカジから美紀へと移動・・・。

セクシーダイナマイツを発揮する場もなく旅して来た。

そんなカジにとって今日は期待の男性新メンバー合流の日。

 

ハオロンがあいのりに合流

走ること10分。

浅ちゃん「あっいたいたいた」

カジ「いたーっ」

浅ちゃん「いたいたいた」

新メンバー発見!

浅ちゃん「大人系じゃねぇの?」

美紀「爽やか爽やか」

カジ「えーっ」

カジ、大興奮!

美紀「カジ速すぎる」

新メンバー「大家好!我叫浩龍!請多多関照」

カジ「?」

新メンバー「えっとそれは冗談でして東京からきました、ハオロンと呼んでください」

ハオロン(30才)は通訳会社社長で東京都出身。中国語・英語・ロシア語など5カ国語を操るこの男。通訳の会社を経営する何とあいのり初の会社社長!ハオロン「イェーイ。やったー合流したぞ。嬉しいよ。入って」

カジ「テンション高いですね」

ハオロン「ハイ!」

このハオロン(浩龍)というニックネームは、本人の強~い要望によって決まったもの

ハオロン「なぜハオロンかといいますと僕中国に留学しておりましてその時につけたチャイニーズネームがハオロンです。ブルースリー、中国語で言うと李小龍で僕もそれにあやかって龍を付けました。ブルースリーが死んだ日と僕が生まれた日が同じです。なので勝手にブルースリーの生まれ変わりだと思ってる次第です」

 

最初から飛ばしまくるハオロン

とりあえず、ドライバーのフレッドさんが、7人に資金を渡す。

旅の資金は一人一日1500円。これはこの国で貧乏旅行をするギリギリの額。

7人はここマダガスカルの首都アンタナナリヴから、一路南を目指す事に。

アンタナナリヴは、標高1200mの高原地帯に位置する、この国一番の大都会。

フランス植民地時代の面影を今に残す、歴史と文化の街でもある。

そんな街を行くラブワゴンの中で、新メンバー・社長のハオロンは

ハオロン「メンバーとかさぁあの後どうなったかとか聞いていいの?ハッシーは?」

浅ちゃん「ハッシーは帰ったよ」

ハオロン「何で?」

浅ちゃん「頑張って帰った。キツイなマジで」

ハオロン「りぃは寿司職人でバツイチだった隼人にふられて帰ったんだっけ?」

メンバー「…」

ハオロン「台本とかあるんでしょ?これ。ここで笑ってとか。ここで誰かと話してとか。無いよね、台本ね。台本あるのかなってホント思っててさ」

メンバー「無いね」

メンバー、ドン引き・・・。

 

宿に到着すると、早速女性陣の部屋では、

カジ「新メンバーすごい期待しちゃったからさぁマズイ」

美紀「っていうかもう良い意味の元気とかさぁ図々しい元気違うからね」

カジ「30歳であれはちょっと幼すぎ」

美紀「社長もしホントちゃんとしてたらこんなとここないでしょ」

カジ「前途多難。ヤバイですカジ、ハーッ」

新メンバー・ハオロン、社長なのに早くもリストラの対象になろうとしていた・・・。

 

日没とともに、夕食へと繰り出したメンバー達。街の食堂で定食を頼んでみると

「これスゲェ量だ」

マダガスカルは、アジア系の祖先を持つ国だけあって、お米が主食。3度の食事に必ずお米を食べ、1人当たりの米の消費量は何と日本の3倍!堂々の世界一!

その最もポピュラーな食べ方が、この「ヴァリシロカ」肉や魚介類のスープの「ぶっかけご飯」だ。

カジ「あうん何か煮干ダシのおでんって感じがして美味しい」

浅ちゃん「これ美味いな」

美紀「そだねぇ」

そして、今夜はお酒も!すると、社長のハオロンが

ハオロン「美紀が何かあのお酒注ぐの上手そうだよね。ハハハ」

さらに

ハオロン「カジはねぇ、アホキャラだよね」

カジ「エクスキューズミー?」

ハオロン「いやアホキャラって俺の中では最高のほめ言葉だぜ」

カジ「あり得ない」

ハオロン、またも暴走。そんな中、一人悶々とするメンバーがいた

ゆーみん「うーんうぅーん」

ゆーみんだ。スリランカで、想いを寄せる隼人から衝撃の過去を聞かされたゆーみん

ゆーみん「別れたっていう事はいたっていうことなんですかね。いるっていう事とはまた意味が違うのか・・・」

それ以来、ゆーみんは悩み続けていた…。

そして飲みまくる。すると、ハオロンが

ハオロン「介抱してやる」

ゆーみん「いらねー」

 

ゆーみんの隼人への想いを知る浅ちゃんは複雑な心境

そんな夕食の帰り道。カジが

カジ「浅野さん浅野さんエスコートして」

浅ちゃん「はい。ゆっくりね」

カジ「キャー」

浅ちゃん「あー姉さん、姉さん」

カジ「ホントね、カルシウム足りないの」

一生懸命カジを介抱する浅ちゃん。すると

浅ちゃん「マジで道に迷っちゃったよ」

カジ「だよね」

時刻は、午後11時過ぎ

隼人「ここ行ったらヤバそうな気するな」

浅ちゃん「すっげデンジャーやな」

「デンジャー!デンジャー!」

最後の楽園マダガスカルといっても、ダウンタウンは治安が悪い

隼人「全然大丈夫」

ゆーみん「うーん危ないよ。いきなり人出てきてグサとかやられたらどうすんの?」

隼人「ん?俺が守る。皆を」

そんな不安な夜が、ゆーみんの大胆な気持ちを駆り立てた

ゆーみん「(コンタクト)レンズ入れてないから地面が見えへんし(腕を)持っていい?」

隼人「いいよいいよ。全然オッケー」

ゆーみんが、隼人と腕を組んだ

ゆーみん“お酒で気が大きくなって初めて男の人と腕を組んだ。ドキドキした…”

カジ「1、2、3、4!」

そして、そんなゆーみんの姿を、浅ちゃんはただ見ているしかなかった。

ゆーみんに、ほのかな恋心を抱いていた浅ちゃん。しかし彼女の隼人への想いも、浅ちゃんは気付いていた

浅ちゃん“ゆーみんのそういう気持ちも痛いほどに分かるから、すごく辛い…。胸が痛いってこういう事言うんだろうなって。でも好きだからゆーみんの事が。頑張ります”

 

幸栄と美紀が急接近!

翌日。

7人がやって来たのはマダガスカル式洗濯場!水道の普及率が低いこの国では、洗濯は川でするのが当たり前。

早速、7人も挑戦してみる事に。しかし

浅ちゃん「ダメだ!」

なかなか汚れが落ちない。その時

「貸してごらん」

このお母さん、このあたりでは評判の洗濯の達人

浅ちゃん「お母さん直るのかね」

すると達人が取り出したのは何とトウモロコシの芯!ブラシとして使うと、テキメンの効果があるという。本場の技で、しつこい汚れを落とす達人

「おーっ」

浅ちゃん「ありがとうございます」

しかし

ゆーみん「ありゃ茶色くなったな何か」

隼人「汚くなったよ逆に。浅ちゃん」

これが、おおらかなマダガスカル流。

 

そして洗濯物を干す7人。すると幸栄が

幸栄「ハイ俺のパンツ欲しい人?」

美紀「くださーい」

楽しそうに過ごすダイバーの幸栄とエステの美紀。

三角関係だったハッシーが去り、この旅に残された幸栄と美紀。2人には、もう何の障害もなくなったようだ。

洗濯物が乾くまで、2人きりで過ごす事に。

美紀「お酒の席も楽しかったね」

幸栄「楽しかったね。良かった昨日は。美紀だけじゃん。あんまり酔ってないっていうか」

美紀「何か酔いたいなっていう風に思うんだけどどっかで自分でブレーキかけるんだよね。何か悪いなって思う。変な所があるんだよね」

自制心が強い頑張りストの美紀にとって、酔っ払った自分を曝け出すなんて、もってのほかのようだ。すると

幸栄「美紀は結構頑張っちゃうのかなっていう部分はあるよね。俺はね頼られて全然悪い気はしないから、頼ってくれたら頼ってくれてんだなって思って素直に嬉しい部分があるからそうしてほしい」

そんな幸栄に美紀は

美紀“幸栄は頼もしい。信頼できるなって思う”

幸栄と美紀、2人の恋が今燃え上がろうとしていた!

 

自宅その日、ドライバーのフレッドさんが案内してくれたのは

フレッドさん「マイワイフ」

メンバー「えーっ」

そう、フレッドさんの自宅。

一家4人が暮らすのは、こじんまりしたキッチンに寝室、そしてリビングという、2kの小さな一軒家。

7人は、そんなフレッドさんのお宅で、お昼ご飯をご馳走になる事に。

この日の料理は、お赤飯。すると

「オーッ」

「マジけ」

何と牛乳を炊き立てのお赤飯にかけた!お米大国マダガスカルならではの、ユニークなお米の食べ方!仕上げには、ハチミツをた~っぷりとかける!

美紀「結構牛乳が濃厚」

ゆーみん「甘い」

カジ「ミルクじやみたいな」

一家の温かいもてなしに、すっかり和む7人。そんな中

隼人「うぃーっいないいないバーッ」

無心になって子供と遊ぶ寿司屋の隼人。そして、そんな隼人の表情を、静かに見守るゆーみん

ゆーみん“やっぱり、ふと考えますね。奥さんと子供がいた人の事を本当に分かりきれるのかなっていう風にも。やっぱ隼人が好きやから隼人に直接話聞きたいです”

人生で初めて恋した男性を本当に理解するために、ゆーみんは隼人と、もっと深く話しをしたかった。

 

ゆーみんが隼人を誘い出す

その日の午後。

ゆーみんが、勇気を出して隼人を誘い出した

ゆーみん「・・・」

隼人「昨日酒飲んだ帰り道よ。軽いデートしたみたいな感じじゃないけ?」

ゆーみん「ごめん。何でもない。」

隼人「何であっち向くの?」

ゆーみん「何でもない。だってなぁ。だって何でもない。ああいう事されるのは嫌?」

隼人「あー昨日の夜みたいな、いや全然良いよ」

ゆーみん「別に誰にされても喜んでそう」

隼人「あっ?俺?んだのかなぁ。どうなんだべ」

ゆーみん「知らね。まぁうちもそんなした事なんてないけどさ別に」

隼人「いいっすよね」

ゆーみん「何が良いんだよ。恥ずかしいよ」

隼人「恥ずかしっ」

ゆーみん「何や!何やもう。うーん」

結局、思っていたような深い話は出来ずじまい・・・。

 

その日の夕方、街の市場にやって来たメンバー達。すると、

浅ちゃん「ゆーみん、ちょっと見て回ろか」

ゆーみんに想いを寄せる浅ちゃんが!

ゆーみん「ん?あでもいやこの前も浅ちゃんと一緒に行ったし」

ゆーみん、きっぱり浅ちゃんを拒絶。そして

ゆーみん「行くべ」

隼人「行くべ行くべ」

ゆーみん「行くべ行くべ」

今度こそ深い話しをするために、隼人を誘い出したゆーみん

ゆーみん「今どうしてるの?」

隼人「何が?」

その時!

隼人「亀かよ。すっげぇでっけぇ」

ゆーみん「やめてホンマ怖いから。ハァーッ」

また、失敗・・・。

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ゆーみんと隼人、浅ちゃんの三角関係

翌日。7人が繰り出したのは街一番の高台

美紀「すごい綺麗」

首都アンタナナリヴの街並みが幾重にも広がる。すると

浅ちゃん「ゆーみん色々回っていかへんか?」

ゆーみん「うん行こうか」

浅ちゃん「ありがとう」

浅ちゃんが、ゆーみんを誘った

ゆーみん「あゴメンなあれ何か浅ちゃん言って(誘って)くれたのに「いいわこの前行ったから」とか」

浅ちゃん「全然かまへんよ」

ゆーみん「でも言い方はやっぱ気つけるわ。感じ悪かったわ。あの言い方は」

浅ちゃん「大丈夫大丈夫」

ゆーみん「ありがとう良かった」

浅ちゃん「良かった良かった、何で俺が良かったっていわなあかんねん。おーキレイキレイ。良いよね。ここでこうやって風景を見てる瞬間ももうこの時だけなんやろなぁ。もう取り戻せへん過去やで。そう考えたらロマンチック」

ゆーみん「ロマンチック」

浅ちゃん「ヘヘヘ」

ゆーみん「フフフ」

想いを寄せるゆーみんと、楽しそうに過ごす浅ちゃん

浅ちゃん“彼女はかけてくれる言葉がすごい優しかったり見せかけの言葉じゃないなっていうのが良いし。すごい自分のやらなきゃいけない事とかひたむきに頑張ってたりする、その姿がすごい魅力的だったし。そういう所がどんどん惹かれていったりするし”

そんな浅ちゃんとゆーみんを見守るように、2人を照らし出す夕日が静かに沈んで行く

ゆーみん「おっ沈んだ。キレイやった」

浅ちゃん「うん良かったです」

しかし、ゆーみんの視線が追っていたのは隼人の姿。

ゆーみん・・・隼人・・・浅ちゃん・・・。

3人の織りなす恋模様が、マダガスカルの大地で一つの結論を出す事になる!

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ハッシーが美紀へ決死の告白。美紀が出した答えは、、、/初代あいのり第208話のネタバレ

初代あいのり207話では、隼人があいのりメンバーにバツイチであることを公表した回でした。 

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208話の題名は「ウルトラ・ポジティブ!」でフジテレビでのオンエア日は2004年2月16日。

 

隼人の子持ちという事実を受け入れられないゆーみん

スリランカの乾燥地帯をひた走るラブワゴン(代車)。

やって来たのはアヌラーダプラ。2500年前、この国最古の都があったこの街は、スリランカ仏教の聖地として知られている。

数多くある遺跡の中心に立つ純白の仏塔「ルワン・ウェリ・サーヤ」は、まさにスリランカのタージマハール。

そしてこの聖地でひとりのメンバーが、恋の結論を迎える事となる!

 

翌朝エステの美紀の左手の傷は、一向に回復の兆しを見せていなかった。

そこでこの日、もう一度病院で検査してもらうことに。

美紀の治療を待つ6人。そんな中、寿司屋の隼人の後ろで赤ちゃんが駄々をこね始めた。

かわいい赤ちゃんに、思わず顔がほころぶ。そんな隼人を…引っ込み思案のゆーみんは見てしまった

ゆーみん“21歳のまだまだ小娘な自分が、隼人を理解できるのか分からない…”

ゆーみんは、かつて妻子を持っていた隼人との間に深い溝を感じていた。

「あっ来た」

美紀「診察してもらった」

治療してもらったものの、頑張り屋の美紀も表情が冴えない。

 

ハッシーが動き出す

そして翌日のラブワゴンで、美紀が思いもよらぬ行動に出た

美紀「取っちゃえ取っちゃえ」

何と、不安に耐え切れずハサミでランボーも真っ青の自己流手術。美紀、それは頑張るにも程がある。

しかし美紀は、あまりの痛みからついに泣き出してしまった。そんな姿にハッシーは言葉を失っていた。

スリランカで出会ったエステの美紀。いつも明るくポジティブで、ひたむきに仲間を気遣う頑張リスト。ケガの痛みを笑顔で隠しながら、これまで旅を続けてきた。

しかし頑張り続けてきた美紀が初めて見せた涙。ハッシーは大きな衝撃を受けていた。そして

ハッシー“もしかしたらこの国で帰りそうな気もするんですよね、美紀が。リタイアとか…”

 

翌日。ハッシーは、美紀ではなくゆーみんを誘った

ハッシー「悪いね、もう一人のHくんじゃなくて」

ゆーみん「どうでもいい、そんなの。何やな!」

ハッシー「何で叩くんだよ。どうよ?何か行き詰ったりしてないの?」

ゆーみん「どっどう思う?ハッシーは。この前聞いたやんか。(隼人に)嫁がいたって」

ハッシー「聞いたね」

ゆーみん「聞いたやんか」

ハッシー「っていうのは?」

ゆーみん「色々よく分からん。難しいねんけど。やっぱりギャップが、うちと隼人のギャップがありすぎて。私が隼人の事分かるの…分かれるのかなぁって思って」

完全に行き詰まっていたゆーみん。すると

ハッシー「人ってさ、そういう性格だったり生きてきた環境だったりさ。そういうものが違う…違う部分があるから人を愛すると思うの俺は。俺は間違いなく(隼人から)ゆーみんは引かない気はするけどね」

ゆーみん「うん。けどいいのかなこんなんで」

ハッシー「何がこんなんなの?」

ゆーみん「普通の人が引く所で思いっきりアクセル踏んでる気がすんねん」

ハッシー「あっゆーみん?普通の人って何?」

ゆーみん「分からん。わからへんけど」

ハッシー「普通の人って何だよ。誰と比べてんだよ」

ゆーみん「わからへんけど」

ハッシー「だってゆーみんはゆーみんだろ?そんな世間一般と同じ恋愛をしたい訳?」

ゆーみん「そういう訳では別に無い」

ハッシー「でしょ?そんな普通の人とかそういう考えは切捨てなさい」

ゆーみん「そうかな」

ブータンで出会ったハッシーとゆーみん。引っ込み思案のゆーみんを、恐るべき前向き思考で励まし、支えて続けてきたハッシー。

ハッシーにとってゆーみんは、内気な妹のような存在だった。そして

ハッシー「頑張れよ。応援してます」

ゆーみん「ありがとう。ハッシーも頑張れよ」

ハッシー「照れんなって。惚れんな。じゃあそんなこんなでここでバイバイ」

ハッシー“今のゆーみんなら正しい答えではなく、自分に納得のいく答えをきっと見つける事が出来るだろう。俺がいなくても”

 

ポジティブシンキングのハッシー

ゆーみんをこの日も前向きなアドバイスで勇気付けたハッシー。

そうハッシーは超前向き思考、ウルトラポジティブシンキングの持ち主だった。

そしてこの超ポジティブシンキングによってハッシーの耳には、決して聞こえるはずのない『美紀の心の声』さえ聞こえていた。

初めて美紀と話したあの時

美紀「ハッシーいつもお水とかサラダとか取ってあげたりするじゃん。男の子女の子問わずね。それすごい良いと思う。『そんなハッシーってステキ』」

お揃いのハンカチを買ったあの時

美紀「この位でも何か記念に残れば『2人だけの記念だよ』」

美紀に人生の夢を語ったあの時

ハッシー「店の二号店をロスのサンタモニカって所に出したいと思ってるんだけど」

美紀『私もサンタモニカに連れてって』

美紀が子犬と戯れたあの時

美紀「あっ犬と鬼ごっこできるかな?『ホントはハッシーに追いかけてほしいの』」

そして

美紀「徐々に見えてきてるのはある。私の求めてる人。あーこの人いいなーみたいな」

もう一度言おう!ハッシーはウルトラポジティブシンキングの持ち主なのだ

ハッシー“美紀が見ているのは、この俺だ!”

告白を決意したら、ドライバーからチケットを受け取り意中の相手を呼び出し、想いを告げる

ハッシー「チケットください」

ドライバー「頑張ってくださーい」

過酷なラブワゴンの旅で、常に前向きであり続けようとした男ハッシー。その先に待つのは天国か地獄か!?

 

ハッシーが美紀へ告白!

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美しい夕日に照らされた湖のほとりで、ひとり美紀を待つハッシー。その表情は自信に満ち溢れていた。

美紀との恋の最終章。ハッシーは最後の仕上げに取り掛かっていた。

胸キュンなセリフ暗記中。その時!愛しの美紀が現れた

美紀「キレイなところだね」

ハッシー「MAYBE?」

美紀「PARDON?」

ハッシー「キレイだねここ。スゴイそれこそ静かに時が流れてるって感じがしない?人が泳いでんのとか体洗ってんのとか。今日はさ、ちょっと俺の話しを聞いてもらいたいな、と。

美紀がスリランカ、この国の最初で…うん。合流して、最初はね、可愛くて明るい子だなっていう印象的にはね。

ちょっと飛んじゃってるかなっていう部分もあったけど、うん。でもやっぱり話してくうちに。あと行動とか見てくうちに。

 

結構、もっと深く知りたいなっていう風にすごい思ってて。ゾウのウンコの処理した所で、覚えてる?犬と鬼ゴッコしてたの?何か色んな顔持った子だなぁってスゴイ思って。

俺が美紀ともしそういう関係になる事ができたら良い意味でこう刺激のあるお互いが、そういう付き合いが出来そうだなって感じたし、ただやっぱ体力的にね。結構辛そうだったし万が一いなくなっちゃって自分、俺が後悔するのが嫌だったから。

もう今日、言おうっていう風に自分で決断した。美紀の最愛のパートナーになりたいなってすごい思って。だから俺は美紀が好き。もっと知りたいしもっと知って欲しいから。え、告白しました。ちょっと待ってね。暗くなっちゃったね、だいぶ。ジャン、作りました」

美紀「すごいね、キレイだね」

ハッシー「キレイでしょ。またピンクを織り交ぜておいたから。ちゃんと大事にね。チケット、じゃあ明日朝待ってます。じゃあ遅くにごめんね。じゃあ手お大事に。薬飲んで。バイバイ」

最後まで美紀を気遣い、ハッシーは立ち去った。花束に込められた熱い想いに美紀はどんな答えを見つけ出すのか…

 

その夜。他の5人のメンバーにハッシーの告白が伝えられた。

ライバルダイバーの幸栄はショックを隠せない。

スリランカで美紀を巡って闘ってきたハッシーに先を越された幸栄は、ひとり途方に暮れるしかなかった

幸栄“やっぱ帰って欲しくないなってのが正直な気持ちであります”

ゆーみん「ハッシー、寂しくなるな。色々話聞いててもらったしすんごい何か前向きな事とか言ってくれはったし、本当にイイ奴、ハッシーはイイ奴。ハッシーはイイ奴」

 

ハッシーの告白を受けて、美紀が出した答えは??

運命の朝。聖地アヌラーダプラの寺院を暖かい日差しが包み込む。そこにはハッシーが確信を秘めた想いを胸に美紀が現れるのを待っていた。

共に旅してきた仲間たちはラブワゴンフィーチャリング日光江戸村号から、その恋の結末を見届ける。

その時!美紀がやって来た!

告白がOKならキスして帰国NOならチケットを返す

ハッシー「MAYBE?」

美紀「PARDON?」

ハッシー「どう体調は?」

美紀「体調は良くなってる」

ハッシー「良かった。俺はこのあいのりの旅に本気の恋っていうものを探しに来て美紀に出会いそれを見つけることができた。そういう気持ちにさしてくれた事をホントに感謝してる。俺は美紀が好き。一緒に日本へ帰ろう」

果たして、美紀の出した答えとは!?

 

美紀「ハッシーはジェントルマンでいつも特定の人だけじゃなくてみんなに気が遣えてそれが自然に出てくる人だなって思ってていつも隣にいてくれて気に掛けてくれて助けてくれてひとつひとつにすごくありがとうって思います。

 

前に言ったと思うんだけど、私気になる人が出来たかもって言った時があったでしょ。もうちょっとその人と話しをして、自分の気持ちを確かめたいと思うからハッシーと一緒には日本に帰れません。ペコリ。

じゃあこのチケットは返します。今までありがとう」

ハッシー「こちらこそ」

美紀はひとりラブワゴン(代車)へ。

 

ハッシーとの別れ

別れの時。

浅ちゃん「頑張ったやんけ」

ハッシー「このバスだと実感が沸かないよ。寂しいっちゃ寂しいけど、みんなまだ(旅が)あるし。ただ、まあ俺のことは忘れんなよ」

「当たり前だろ」

「忘れるわけないよ」

「マジありがとね」

「カッコ良かった」

ゆーみん「ありがとうハッシー」

ハッシー「じゃあな」

「ハッシーありがとう」

「じゃあなバイバイ」

ハッシーを残し、ラブワゴン(代車)は再び旅に出た。

こうしてオシャレ居酒屋ハッシーの旅はスリランカでその幕を閉じた

ハッシー「(気になる人は)誰なんだろう…」

 

一方、6人になったラブワゴン。ますます広く感じる20人乗りの車内で、メンバー達は言葉を失っていた。

そんな中、美紀は

美紀“ハッシーが真剣に考えてくれたからこそ中途はんぱにこたえる事は出来なかった”

そして

美紀“もう少し一緒にいて、自分の気持ちを確かめたい。幸栄に対しての・・・”

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隼人がバツイチ子持ちの事実を打ち明ける。その時ゆーみんは/初代あいのり第207話のネタバレ

初代あいのり206話では、浅ちゃんがゆーみんに恋をしていることをスタッフに打ち明けた回でした。

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207話の題名は「忘れられなくて」でフジテレビでのオンエア日は2004年2月9日。

 

隼人は自分自身に憤りを感じていた

スリランカの荒野を北に向かう、ラブワゴン・フューチャリング日光江戸村号。

その夜。夕食のレストランへやって来た7人。

すると、これはパパダンという米の粉を揚げたスリランカのスナック。チキンや野菜、数種類のカレーをつけて食べる。

セクシーダイナマイツ、カジのパパダンはやはりダイナマイトサイズ。

そんな中、寿司屋の隼人にカレーを取り分ける引っ込み思案のゆーみんの姿が

隼人「ありがとう」

ネパールから隼人を一途に想い続けてきたゆーみん。そんなゆーみんを浅ちゃんは複雑な想いで見つめていた

浅ちゃん“ゆーみんの気持ちや、ゆーみんが常に見てる人も分かる。これはカナリしんどい恋愛に気付いてもーたな”

 

そして夕食後、部屋に戻ったメンバーたちは思い思いの時間を過ごす。

そんな中、ひとり部屋で考え込む隼人の姿が…

離婚し、離ればなれとなった息子がいる隼人。この旅で、隼人は自分の過去を仲間たちに打ち明ける事が出来ずにいた

隼人“みんなさ、嘘ついてる自分が嫌んだくて嫌んだくて…”

そして過去を乗り越える為に旅に参加したはずが、全く恋愛に踏み込めない自分。隼人は強い憤りを感じていた。

 

翌日スタッフと共にエステの美紀がある場所へ向かった。そこは病院。一体どうしたというのか?

実は美紀、数日前に手に出来た傷からばい菌が入り、化膿して大きく腫れ上がってしまっていた。

しかし、人一倍頑張り屋の美紀はメンバー達に迷惑をかけまいと、病院にも行かず、笑顔で旅を続けてきた。

だがその頑張りが傷を更に悪化させてしまったのだ。

その頃、ラブワゴンではゆーみんが男性陣に事情を説明

ゆーみん「美紀とかも明るくするタイプの子やし、あんまり気遣われたくないんやろなとか思うけど。(人に)見せへんけどさ。ギリギリやねん、ずっと。こっちきてから」

思いもよらない美紀の状況に、言葉を失うダイバーの幸栄、そしてオシャレ居酒屋のハッシー。

そこへ病院から美紀が帰って来た。

隼人「美紀、大丈夫なの?」

美紀「うん。大丈夫だよ。塗り薬もらった」

こうして再び走り出したラブワゴン。その車内にはいつもの笑顔を振りまく美紀の姿が…。

しかし、その左手は痛々しく腫れ上がっていた。

 

怪我をした美紀を気遣うハッシー

翌日。ホテルを出発したラブワゴンは山道を走る。

ワゴンを降りて、さらに歩くこと15分。すると、目の前に巨大な岩山が姿を現した。

高さ185メートルの一枚岩、シーギリヤロック。およそ400年前に建てられた王宮の遺跡が頂上に残されている。まさにスリランカを代表する世界遺産

7人は切りたった岩肌にかけられた細い階段を登っていく事に

浅ちゃん「めっちゃ足震えてきた」

そんな中、

ハッシー「大丈夫?あんまり(左手に)体重かけるとまずいね」

ハッシーは美紀のケガを気にしてエスコートする

ハッシー“美紀がツライ時、苦しい時、俺が守ってやりたい”

隼人「てっぺんでございます」

カジ「着いたー」

そこには見渡す限りのジャングルが広がっていた。

 

そんな大自然に背中を押され、あの男が動いた

ハッシー「MAYBE?」

ハッシーが美紀を誘った

ハッシー「美紀はどんな感じ?」

美紀「どんな感じ?そうだなぁ」

ハッシー「でも今美紀が一番神経使って頑張ってんじゃねぇのかなって見えるね」

美紀「そうかな?それぞれみんな頑張ってるもんだよ」

ハッシー「旅引っ張ってんの美紀かよとか思っちゃったりする」

美紀「そんな事無いでしょ」

ハッシー「でも我慢する必要は無いと思うよ。泣いたって、泣い、なななな泣きたい時は泣いといた方が良いよ本当。泣きたいと思った時に泣いとかないと涙もかわいそうだよ。やっと出てくるチャンスなんだから。辛くなったら洗濯位は…水着と下着だけだったらやってあげるから。分かった?」

美紀「落とすよ。こっから」

それは作戦ではない、ハッシーの心からの優しさだった。すると美紀は

美紀「あっ、よーいドンしてあの木まで競争しよっか」

ハッシー「しねぇよ」

美紀「しようよ~」

ハッシー「どうやってだよ」

 

ゆーみんが隼人を誘い出す

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天空にそびえる巨大な一枚岩。その雄大な姿に背中を押されたメンバーがもう1人。

引っ込み思案のゆーみんが寿司屋の隼人を誘った。すると隼人から思いがけない言葉が

隼人「女の子の中で一番強いの俺ゆーみんだと思うんだ。」

ゆーみん「あっまぁでも単…結構、おおざっぱにできてるから。ご飯食べれれば気が済むし。良く寝れればあーさっぱりとかいう感じやしね」

隼人「強くなったね、ゆーみんね」

ゆーみん「(気持ちの)ふり幅あったんですけどね。スリランカ来て」

隼人「一番成長したっけね」

ゆーみん「…どう変わった?」

隼人「(人と)ちゃんと目と目向かって深いところまで聞けるようになったし、よく笑うようになったし」

ゆーみん「あとは?あとは何か無いのかよ」

隼人「可愛くなったんじゃないの?」

ゆーみん「どうも…はぁ~」

隼人「何だず」

ゆーみん「ふーん。広いな、すっごい広い」

隼人「悩み事どがよ、考えてる事どがよ。この景色見てっどよ。ちっちゃいなぁと思うな」

ゆーみん「うん」

隼人「…色々頑張ってんだけどな俺。自分ではね。何も見えてこないんだよな」

ゆーみん「何が見えてこーへん?見えてこない?」

隼人「…何やってんだよ。本当によ、俺はよ!」

ゆーみん「それは何に対して?」

隼人「自分に対して」

ゆーみん「自分に対してですか?そっか」

隼人「あーあ」

 

美紀の一言で隼人の中で何かが崩れ落ちた

その夜、にぎやかな音に誘われ7人は食堂へ。

この日の夕食は『コート・ロティ』キャベツ・ネギ・にんじんなどの野菜に加えるのが、ロティという小麦粉とココナッツで作った麺。これを一緒に炒め、リズミカルに刻んでいく。この音がスリランカの屋台の名物となっている。

ボリュームたっぷりの庶民の味は、一人前80円。

そして夕食後。紙ナプキン代わりの新聞紙で折り紙をして遊ぶ7人。

美紀「どっから見てもゾウ。ぱおーん」

すると隼人が

隼人「チンチン」

バシッ!

カジ「隼人~26でしょ」

隼人「大っきな子供って言われたから」

カジ「ホントそう思う」

だがその直後、美紀の何気ない言葉で隼人の心が切り裂かれる事になる

美紀「でも隼人がお父さんだったら、たぶんすごいこう素直な子供が育つよね」

隼人「子供が何?」

美紀「子供が素直になる」

隼人「良い事言うじゃない」

美紀「お父さんバカにするけどね。お父さんの前では何だ、何だとか言いつつみんなの前で、俺父ちゃん好きだ、とか言ってすごいお父さん大好きだぁ」

その時、隼人の中で、何かが音を立てて崩れた。

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そして7人はホテルへ。足早に部屋に戻る隼人。しかしその直後。地元の子供の姿が…。

そして耐え切れず隼人はひとり泣き出してしまった。

静まり返った夜のホテル。寿司屋の隼人は暗い闇の中をさまよっていた。

離れ離れとなった家族への想い。胸に封印してきたはずだった。しかし

隼人“やっぱ(家族を)引きずってるんですかね。割り切ってたつもりだったんですけどどっか引っかかってるんでしょうね、やっぱり。それで今日(気持ちが)ぶわーって出てきて…”

そして深夜

隼人「ちょっと話あるんだ。座っててください。その辺にお掛けになってください」

女性陣「お邪魔します」

隼人「ずっと言うか言わねぇかずっと迷ってんだっけど、みんなさ。実はよ、俺よ、バツイチの子持ちなの。で、ずっと忘れらんねくて。子供の事も忘れらんねくて。カミさんの事もずっと忘れらんねくて。

辛くて辛くて離婚してからもずっと恋できなくて、みんなどしゃべっでっどみんなちゃんと自分の事言ってけで今までの恋愛経験とかみんなちゃんと言ってくれっけから。もう自分の中でもいっぱいいっぱいでよ。

 

嘘つく、嘘ついだりよ、人騙したりする事大嫌いだから、それずーっと思ってで、どっか引っ掛かる部分があって、みんなにさ、(偉そうに)色々こうなんじゃないのが?とかこうなんじゃないの?とか言ってぎだげど。

実は自分が一番ちっちゃくて何も出来ねぐて、ずっと溜まってで先さ、進まんねくて。そういう気持ちでずっといて、自分が嫌んだぐて…イライラして。恋愛どころじゃなくてよ。うん。これから先まだ旅続けっけどみんなも変な気遣わないで聞きたいことあっだらバンバン聞いでいいし。ただそれだけ…」

 

 

ハッシー「だいぶ楽になった?」

隼人「ちょっとな」

美紀「話してくれてありがとう」

ハッシー「別に今のメンバーだったらみんな誰もそれを言ったからといって逆に気遣って話したりするような事は無いと思うし」

幸栄「別にバツイチだからどうとか俺は思わないし隼人は隼人だし、何にも変わらないし。どだなだず」

隼人「どだなだず」

自らの過去、そして今までの苦悩の旅を正直に語った隼人。仲間達は隼人を温かく受け入れた。

 

隼人がバツイチ子持ちだという事実を知ったゆーみん

しかしゆーみんは

ゆーみん“どっどう整理して良いかがわからないです。正直…。隼人に奥さんがいて、あっ奥さんがいた?のか。でも奥さん…別れたっていう事はいたっていう事なんですかね?いるっていう事とはまた意味が違うのか…。隼人に奥さんがいっいた事があって、で、子供さんがいるっていう事を…ふー。幸せやったのかな?幸せやったんですかね?どう消化して良いのかがわからない。みんなみたいに「言ってくれて良かった。ありがとう隼人」っていう話じゃないと思います。私にとっては。「あぁこれで前より仲良くなったね」っていう話じゃない。たぶん”

突きつけられた隼人の衝撃の過去をゆーみんは受け止める事が出来なかった。

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