あいのりネタバレ所

あいのりは過去にフジテレビで約10年放送された恋愛バラエティで伝説化しています。2017年にNetflixで復活が発表されました。その名も「あいのりREBOOT」!MCはベッキーに決定。このブログでは主にあいのりのネタバレを中心にあらすじなどを紹介します。

親友の幸栄の為に、美紀への嫌われ役を買って出るハカセ/初代あいのり第217話のネタバレ

初代あいのり216話では、ドライバーのドミニクさんの恋をしたカジがダンスで猛アピールをした回でした。

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217話の題名は「鎧」でフジテレビでのオンエア日は2004年4月26日。

 

アパルトヘイト時代の差別の事実を知るあいのりメンバー

様々な思いを乗せ、南アフリカを行くラブワゴン。この日メンバーが訪れたのは山沿いにある小さなタウンシップ。

タウンシップとはアパルトヘイト時代に差別を受けた黒人たちが押し込まれた居住区のこと。

実はこのタウンシップにドミニクの学生時代の友人が暮らしているという

ドミニク「ハーイジャッキー」

ジャッキーさん「ハーイ!ドミニク!ハローエブリバディー」

出てきたのはなぜか白人の女性。

こちらジャッキーさんはドミニクと学生時代、アパルトヘイト廃止のため数多くのデモに参加した同志だという。

そしてこちらがジャッキーさんのご主人。そう2人は南アフリカでは非常に珍しい白人と黒人のカップル。裕福な医者の家庭で育ったジャッキーさん。2人の交際は猛反対されたという。

ジャッキーさん「彼を私の母親に紹介した時の母の落胆ぶりっていったら無かったわ」

更に2人には南アフリカの厳しい現実が待ち受けていた

ジャッキーさん「白人が住む居住区はもちろん、黒人居住区でさえ異なる人種の私たちに家を貸してくれる所はなかったのです。」

いまだ互いを受け入れがたい白人と黒人。そのため2人の子供に恵まれてもジャッキーさんたちが一緒に暮らす環境を整えるまで、6年もかかったという。

2人に立ちはだかる差別という壁。だがそんな時、ジャッキーさんを支えたのはご主人のある言葉だった

ガストンさん「私たちにあるのはONELOVEだけです。愛があれば差別は関係なく、自分に正直に生きていけると思うのです」

ジャッキー「男と女はお互いに無いものを補い合っていくものです。そうすればどんな困難でも乗り越えられるでしょう。エアコンが付いてる立派な家に住んでいる人よりも幸せです。今はとても幸せです」

困難を乗り越え、深い愛で結ばれたジャッキーさん夫妻。

その幸せな様子に感動した、箱入り娘の樹莉は

樹莉「すごい幸せがもう溢れててそれが凄くいいなって・・・」

 

樹莉が幸栄へ恋

そして帰りの車内。ダイバーの幸栄と樹莉が隣同士に。

すると樹莉は自分の家族について話し始めた

樹莉「凄い騒ぎようだったよ。私が出るって決まった時。父親もあいのり観だして、インターネットでさ、あいのりのホームページとかプリントアウトしてきて「はーい」とか言って見せてきて。そう、今じゃもう家族みんなで観てるって感じ。」

幸栄「へー。月曜の11時は」

樹莉「うん、あのね、ベッドに座ってお母さんと2人で、語りあって」

幸栄「濃いね」

樹莉「だからこそ、何か今私、みんな応援してくれてるから、頑張りたいし。」

この日の樹莉の日記には

樹莉“家族のみんなへ幸栄のことが好きになりました。でもどう接したらいいかわからない。幸栄は美紀のことが好きってわかるから”

樹莉が自分の気持ちに気づいた頃、幸栄が考えていたのは美紀のこと。

 

途中、トイレ休憩に立ち寄った5人。車内に残ったのは幸栄とハカセ。

東大卒京大大学院という超高学歴を誇るハカセ。この旅では人間味溢れる面白キャラとして良きムードメーカーになっていた。

幸栄「ハカセってさぁ、なんかね、自分の弱いところサラッて言えちゃったりするでしょ?で弱いところもすぐ見せられるじゃん。」

ハカセ「あぁ」

幸栄「凄いよ。」

ハカセ「いや・・・それ誉めてんだよね?」

幸栄「誉めてるよ、もの凄い誉めてる。」

ハカセ「うっそー?」

幸栄「ちょっと好きってことだよ。俺は」

ハカセ「うそマジで?ありがとう幸栄。」

幸栄「うん、ユーアーウェルカムだよ。」

ハカセ「俺、好きだよ幸栄」

幸栄「ありがとう。告白しちゃった、おい。帰るぞ。2人で帰るぞ」

ハカセ「ドミニクチケット」

幸栄「2人で帰ろうか・・・んなことはダメだ!そんなこと言っちゃダメなんだよ」

その夜、恋愛サンドバッグ幸栄は悩んでいた

幸栄“美紀は絶対心の優しい娘だと思う。あの娘を支えてあげたい”

 

美紀を支えてあげたいと思う幸栄

そして翌日。

決意を固めた不死身の男、幸栄は頑張リスト美紀を呼び出した。

幸栄「今日ちょっと聞いて欲しい事があって」

美紀「おっ!何だ何だ?」

幸栄「美紀は、なんか自分の理想をずっと追ってる感じが凄くして、それは自分の弱い部分を、誰かに見せたりしたら(自分自身が)崩れちゃったりするから。自分に鎧を着けてるっていうか、殻の中に閉じこもって『自分の理想はこうだから、違う、違う』って言ってると思うのね。」

美紀「ハハそんな感じ?って感じだよね。へー。」

幸栄「俺は、すごい気になる子がいて、で、この国に来て・・・って、その前からだけど良いとこも悪いとこも、見せたいし見たいなと思っててやってたのね。だけど、俺の中では心を開いてくれてるようには見えないの。その子がね・・・」

美紀「ヘヘヘフフッフッフッ」

幸栄「正直ね、分かんない、気持ちが」

美紀「そうだね。人の気持ちって分かんないもんだよね!」

幸栄「分かんないっていうか・・・」

美紀「うん」

そして美紀は

美紀「じゃ、伝わるといいねっていうふうに言っとくしかないのかもしれないよね。」

幸栄「・・・・・今日言いたかったのはそれだけだから、とりあえず行くね」

美紀「分かった!そっかー、じゃーねーバイバーイ」

幸栄「じゃあね!バイバイ!」

美紀「♪~♪~♪~♪」

幸栄“全然ダメだ。伝わんねぇ”

この日美紀を想い続けてきた不死身の男、幸栄の気持ちが大きく揺らぎ始めた。

 

ハオロンが復活!

翌日。

インド洋を望む海岸線を走るラブワゴン。その車内

カジ「アッアアッアウッウ♪アッアアッアウッウ♪」

ノリノリのセクシーダイナマイツカジが歌うのはビヨンセの『クレイジーインラブ』

カジ“カジの気持ち上昇気流。ピンクパワー全開!”

カジ「イエーイ!」

到着したのは魅惑の都市ダーバン。

鮮やかなマリンブルーの海とどこまでも続く白い砂浜が人々を引きつけるリゾート地だ。

また植民地時代、サトウキビ畑の労働力として多くのインド人が移り住み、今では80万人ものインド人が暮らしている。

 

翌日。

ビーチに向かうことにした5人。すると

ハオロン「おい!アハハ」

「おかえりー!」

「あーハオロンー!」

ハオロンだ!

樹莉を意識するあまりハリキリ過ぎた社長のハオロン。骨折の痛みも落ち着き、旅に戻ってきた

ハオロン「長かったー。みんないる、良かったー。」

「良かったねー」

するとハオロンは

ハオロン「あれ、やっぱりちょっと見ないうちにみんな顔変わるね」

 

ドミニクのサーフィンを観て更に恋をしたカジ

再び6人になったラブワゴンはビーチへ。

するとドミニクが

ドミニク「あの皆さん、私ちょっとお昼ご飯を買ってくるから」

何やらお勧めのランチがあるという。

待つこと10分

ドミニク「これは独特の南アフリカの食べ物“バニーチャオ”」

バニーチャオとは南アフリカ風カレーパンのこと。

作り方は簡単。食パン一斤を半分に切って中をくり抜き、そこに好きなカレーの具をたっぷりと入れただけの豪快料理。このボリュームでたった300円。

カジ「女の子3人で1コぐらいでもいいくらいだよね。」

樹莉「ホント。それで充分だよね。」

「辛っ、辛い」

カジ「辛いね。結構。」

樹莉「うーホントだ、辛い。足に力が入っちゃう。」

美紀「そうだね、私も何かつま先立ちになってる」

 

そして1時間後。

「海ー!」

実はここダーバンは世界大会も開催されるほどのサーフィンの本場。

そこで男性メンバーもサーフィンに挑戦することに。しかし簡単には乗れない。

するとドミニクがボードを持って沖へ。そして

「お!おー!」

「おー」

カジ「凄い乗ってる、乗ってる!」

「すげぇ」

ドミニクの勇姿にカジは

カジ「うまかったよ~。カッコ良かったよ~。やりたぁ~い!難しい?」

なんとやったこともないサーフィンに挑戦すると言い出した

カジ「キャーうわー」

しかし、波に飲まれまくる

カジ“カジは運動がまるで出来なくって本当ダメなんですよ。だけど(ドミニクと)一緒に居たくてこれはもう鼻水出ても飲んで溺れても頑張るしかないと思って。やっぱゆーみんを本当に見てたからあそこまでやらないと気持ちは分かってもらえないし。動かせないって凄い実感してるんで”

カジはドミニクという恋の海に溺れかかっていた。

 

強い友情が芽生えた幸栄とハカセ

翌日。

ダイバーの幸栄が東大&京大のハカセを呼び出した。

幸栄「何かすごい、ハカセが来てくれて、より楽しくなったっていうか・・・。ハカセといるとなんかさぁ、学べることも多くて。結構、多いんだ、俺の中では」

自然を愛するダイバーの幸栄と東大卒京大大学院生のハカセ。

全く共通点がないように見える2人だが、なぜかこの旅で不思議な友情が芽生えていた。

幸栄「どこが好き?女のその、体で。首とか足とか・・・」

ハカセ「耳かな。やっぱ耳かな。」

幸栄「噛んじゃったりするの?」

ハカセ「え?」

幸栄「噛んじゃったりするの?」

ハカセ「噛みたいね」

幸栄「軽くカプッて?」

ハカセ「うん」

幸栄「引きちぎるぐらい?」

ハカセ「いや、甘噛み。ハハハハ」

幸栄「いいね」

すると幸栄はハカセに相談を始めた

幸栄「結構のどかだけどやっぱ色々あるよね。良いとこも悪いとこも国もそうじゃん。人もそうだしさ。いいとこも悪いとこもあって。ドミニクはそれでも南アフリカが好きだっていう。それでもこの子が好きだみたいな・・・」

ハカセ「そうそうそう」

幸栄「俺も結構前向きなほうだと思ってるの。でもね、美紀はすごい前向きで言ってることはもう理想に近いぐらい正しくて。凄いなと思うんだけど。もう壁が、殻がある感じだったのね。もう鎧を着ているみたいな。」

ハカセ「うん、それはあるよ」

幸栄「そういうのを絶対おかしいなと思ってるんだけどそれを伝えられなくて。正直ね。どうしていいか・・・どうやっても、(美紀には)伝わんないんじゃないかなって思って。」

この日のハカセの日記には

ハカセ“幸栄は自分に素直に生きている。だから気持ちが言葉や表情に出る。幸栄は美紀が好きなようだ”

 

その夜。

スタッフの部屋に来たのは頑張リストの美紀。

話題は過去の遠距離恋愛について

美紀「寂しいって別れるまで言わなかった。1年3ヶ月付き合って。寂しいって思ってもしょうがないじゃんって、そんな落ちてても。だって、だって離れてるんだもん。」

ディレクター「何でそうやって考えるの?」

美紀「え、考える」

ディレクター「離れてるじゃん、しかたないじゃん、仕方なくないじゃん!そんな割り切れるもんじゃないじゃん!」

美紀「ウジウジしたのとか嫌いなんだもん。なんかネチネチとかウジウジとか、こう、悲しいこととかなんかこう。何か悩んだりするのも、あんまり。相手に求めなきゃダメなのっていう自分が嫌いなんですよ。」

ディレクター「それが本当の自分だよ、でも」美紀「いやぁもうここまで来たらこれでしょ!」

その頃1人決意を固める男がいた、ハカセだ

ハカセ“美紀にどれだけ嫌われてもかまわない。あえてズバズバ言うことにする。幸栄のためにも。一緒に旅を続ける仲間としても”

 

美紀に鋭くツッコむハカセ

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そして翌日、決意を固めた仕事人ハカセは頑張りスト美紀の隣に座った

ハカセ「美紀とはね、ちょっとね、腹を割って話そうと思ってね。」

美紀「うん。割ろう。」

ハカセ「美紀、俺のこと苦手でしょ?」

美紀「敢えて自分から近寄らないタイプ。」

ハカセ「うん、俺も。」

美紀「あ、ホント?」

ハカセ「うん、俺も。美紀がいたら絶対もうあの、近づかないもん。」

美紀「そうなんだ。」

ハカセ「美紀はね、自分で作った素直眼鏡ってのかけてんの。こういうことが素直なんだ、という眼鏡をかけてんだよね。」

美紀「違うね。」

ハカセ「だから、美紀がホントに思ったことを、ホントにその感じたことを言ってくれてるとは思えないの。」

美紀「え、言ってるよ!言ってるじゃん!」

ハカセ「美紀はね、なんかね、必死で自分を保とうとしてると思うの。」

美紀「え、ない。」

ハカセ「そうやって速攻でこう「ないない」って言うってことは、否定したいんだよ、凄く。美紀のほうが。いや、そう思うだけ。だから一応聞いてよ。あの頭から流さずに。」

美紀「うん」

ハカセ「もう、自分はこうあるべきだ、とかそういう風にガチガチに決まってないと、なんか自分が不安になるというか・・・」

すると、美紀は

美紀「何がしたいの?打ち負かしたいの?」

ハカセ「違う。」

美紀「出来ればなんか面倒臭くなってきたから、なんか面倒臭く感じるの。もっとラフでいいじゃん。友達なんだからもっとラフでいいじゃん。仲間なんだし。」

ハカセ「いや、俺、真剣に話してるよ、ずっと。」

美紀「なんか面倒臭い、いちいちなんかこう、グタグタグタグダ理論づいて、これ、とか。理論づけて、理論づけて、あなたはこうあるべきで、こうあるべきで、いや、何々何々ってなんか・・・認めなくてもいいけど、うん、じゃあ認めなければ?うん。そこで、ガー言ってもなんか、気持ちがグチュグチュグチュグチュしてなんか、こうやったり、こうやったり、こうやったり、こうやったりで・・・。認めなくていいです。」

するとハカセは

ハカセ「裸の王様だよ。美紀は・・・」

美紀「裸の王様?」

ハカセ「誰も裸だって言ってくれなかったんだろう。」

美紀「あぁ、じゃあそうなんじゃない。」

ハカセ「ホントの人との付き合いっていうのを知らないと思う。」

そしてトイレ休憩に立ち寄るメンバー。すると・・・。

美紀「面倒くさい・・・」

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カジがドライバーのドミニクさんに猛アピール。戸惑うドミニクさん/初代あいのり第216話のネタバレ

初代あいのり215話では、ドライバーに恋をしたカジは必死にアピール。一方、美紀に恋をしている幸栄は釣れない態度に苦しんでいた回でした。

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216話の題名は「バックミラーの恋」でフジテレビでのオンエア日は2004年4月19日。

 

樹莉に恋をするハオロン

南アフリカの大地を快調に走るラブワゴン。

その車内、今日も想いを寄せる樹莉の隣をゲットした社長のハオロンは上機嫌。

そして走ること3時間

美紀「ダチョウだ!」

幸栄「あっ本当だ」

「ダチョウだー!」

ラブワゴンが到着したのはオーツホーン。ここはダチョウ産業で発展してきた街。

ダチョウはオーストリッチと呼ばれ、その革は柔らかで加工しやすく高級革製品の原料になる。

他にも、卵の殻は置物や電気スタンドとして、赤身の肉は低脂肪・高タンパクのヘルシー食品として注目されている。

 

その日の午後。

樹莉のことを話したくて仕方ないハオロンが仲良しのハカセを呼び出した

ハオロン「なんか、聞きたいこととかない?」

ハカセ「無いよ。」

ハオロン「あぁ・・・」

すると鋭い観察眼を持つハカセは

ハカセ「ハオロンは恋愛動いてる?」

ハオロン「ズバッときたね。ど~なのかな?ど~なんでしょうね。それは、何かあまり、ハハハハ。ダイレクトに言いにくいけど・・・うーん・・・樹莉なんて入ったばっかりじゃない?で、さぁ、いいなーって思うけど、常に(樹莉と)いたくなっちゃうけどさぁ、やっぱりね、7分の1だからさ。ねっ、あんまり(樹莉の)時間を奪わないように努力しないと、はぁ~ホントにね、1日1日が貴重だし何て言うのかなぁ、すっごく楽しいんだけど、いつどんな別れがあるか分かんないし・・・。俺が明日急にいなくなるかもしれないし、それは・・・」

ハカセ「突然いなくなるっていう感じ?」

ハオロン「そう。可能性としてね。うん。」

 

そして翌日。

6人が訪ねたのはドミニクの知り合いのダチョウ牧場。

こちらがダチョウの飼育をしているベンさん。

まず6人が案内されたのはタンスのようなものが置かれた小屋。

それを開けてみると

「かわいい。」

実はこれ、ダチョウの人工孵化機。

ダチョウはおよそ6週間で孵化する。しかし殻が固く、中には自力で割れないヒナもいるため人間の手助けが必要だという

ベンさん「殻を割って出してあげるんだ。」

そこで箱入り娘樹莉がヒナの誕生をお手伝いすることに

樹莉「待ってね、今出してあげるから。」

ハオロン「凄いなんかお母さんみたいホントに。」

ハオロン“凄く笑顔が綺麗ですね。こうなんかお、大きな目見ててとても愛おしい時がありますね”

樹莉「あー出てきた!おめでとー!」

 

ダチョウに乗ってハオロンが怪我!

次にメンバーが向かったのはダチョウに乗れるという広場。

すると入り口に注意書きが。語学堪能、通訳会社社長のハオロンが読み上げる

ハオロン「取り敢えずここに書いてあること説明すると、自分自身の責任で乗ってくれって!」

「OK」

ハオロン「だから怪我しても文句言うなってこと!」

そして牧場の人がレースを見せてくれた。

迫力あるダチョウレースに大興奮のメンバー。

すると、社長のハオロンが

ハオロン「やりたいよ。あれ乗りたいよな。男3人でレースか?」

作業員「やってみますか?」

ハオロン「イエス。トライ!」

ハオロンの提案で男子メンバーによるダチョウレース開催決定!

ハオロン「タッタカタッタッタ~タラタ~ラ~♪」

男としていや社長として熱く燃えるハオロン!全ては愛する樹莉のため・・・

しかし樹莉はトイレ中。

ハオロン「心が、なんか野生児になってくるわ!」

そして樹莉不在のままレース、スタート!

美紀「上手、皆」

カジ「ねえ、よく落ちないね。」

そしてゴール直前!

ハオロン「うわぁー!」

社長、落ダチョウ!

ハカセ「大丈夫かよ?」

ハオロン「大丈夫、大丈夫。ちょっと痛いけど、大丈夫・・・あっ痛い!痛!痛!」

ハカセ「脱臼とかしてんじゃないの?」

カジ「肩からいったから・・・動かさないで」

ハオロン「痛い痛い痛い痛い、やばいやばいやばい!あっコキコキいってます。コキコキいってます。なんか、コキコキいってます。あ、イタタタタタタイタタタタタタタ」

急遽ハオロンは病院へ向かうことに。

残されたメンバーはハオロンの言葉を思い出していた

ハオロン「自分自身の責任で乗ってくれって。だから怪我しても文句言うなってこと!」

そして2時間後

ハカセ「お帰り」

ハオロン「痛い!右鎖骨亀裂骨折!全治5週間」

 

そして翌日。

ハオロンは数日間の安静が必要ということでこの街に残ることに

ハオロン「そういうことなんでね。ちょっとしばらく離れるわ。せっかく新メン入ったばっかりでさ。俺、何かハリキリ過ぎちゃったね」

カジ「そうだね。」

こうしてラブワゴンはハオロンを残し、次の街に向けて出発した。

ひとり残されたハオロンは

ハオロン「あっイタタタタタタ」

 

カジがドライバーのドミニクをダンスに誘ってテンションMAX

この日メンバーがやってきたのはポートエリザベス

ここは古くから貿易の要所として栄えてきた港街。日本で言えば横浜や神戸のような所。

その夜。

スタッフの部屋を訪ねてきたのはセクシーダイナマイツカジ

カジ「まぁ、ワゴンにいても何も出来ないんですけどね。見ることしか(ドミニクは)ホント近くて遠いんです」

カジが想いを寄せるドミニクはドライバー。

スタッフとのルートの打ち合わせや道路状況のチェックなどで忙しくメンバーと話す時間は余りない

カジ“ドミニクのこと気になってしょうがない。でもただ見てるだけ。どう発展させていったらいいんだろ?どうアプローチしたらいいんだろ?”

 

翌日。

ドミニクの案内でやってきたのは街の体育館。すると

「みんな練習してる」

行われていたのは社交ダンス。

アパルトヘイト時代、白人の間で広まった社交ダンスが、今黒人達の間でブームになっているのだ。

美紀「衣裳もセクシーだね。ブラしてないよ。腰の動きすごいね。」

すると

「カムカムカムカム」

メンバーもダンスに参加させてもらえることに。

30分後、先に着替えた男性メンバーは女性メンバーの登場を待つ。

その時!女性メンバーが現れた

幸栄・ハカセ「おー!」

そこには、肌を大胆に露出した超セクシー衣裳の女性メンバーが!

ダンスパートナーは先生の一存で決められる。果たして、カジのお相手は

カジ「きっと踊れる!ウフッ」

なんと!ドミニク!

先生「トゥ、アンドスリーアンド」

突然やってきたドミニクとの至福の時間にカジは戸惑いを隠せない

カジ“照れて踊れなかった。もう恥ずかしくって。体密着だしなんか胸とかかするし手が・・・おぉっと思ってウフフ。盛り上がってきちゃった”

一方こちら、幸栄と美紀のペア。ダンスもどこかぎこちない。

そして、激しく腰を振るのはバレエを習っていたという箱入り娘の樹莉。セクシーな衣装が似合う樹莉のスレンダーボディーにハカセは

ハカセ“腰に手を回すと樹莉の化粧のにおいと温かみが伝わってきて頭が真っ白になった”

 

ポエムその夜。

頭が真っ白になったハカセがスタッフのもとへ。

すると

ハカセ「あっ、ちょっと鼻血ですかね・・・」

いきなり鼻血。

ディレクター「(樹莉を)意識しすぎたっていうこと?」

ハカセ「普通に努めようと思ってもなかなか出来ない自分がいるというか・・・もう・・・それは、もう、慣れていくしかないかな、と・・・」

 

カジ「はぁー」

一方、もう一人頭が真っ白のカジはなぜかロビーに。

すると

ドミニク「ハーイ」

カジ「こんばんは」

ドミニクだ!

そう、ダンスでノリノリになったカジは勇気を出してドミニクを呼び出したのだ

カジ「一緒に踊れて嬉しかった。楽しかった」

ドミニク「女の子たちが出た時にうわー、皆顔と洋服ともう違う人来たみたい。僕信じられなかったからね。ホントに」

カジ「びっくりした?」

ドミニク「はい」

カジ「どうだった?カジ。」

ドミニク「はい、面白い!」

カジ「なんか、もっとさ綺麗とかさー、面白いじゃないでしょ?」

ドミニク「いや、面白いよ。」

カジ「面白いの?」

ドミニク「うん!ビッグショックだ。」

カジ「そう。今日はね、ドミニクに詩を作ったの」

ドミニク「あっホントに?詩?」

カジ「詩、ポエム。」

ドミニク「詩人ですか?」

カジ「初めて。ファーストタイムだよ。あーもう、凄い恥かしいんだけど。がんばって作ったの」

ドミニク「わぉー」

カジ「ちょっと読むね。えっと、リア・ビュー・ミラー“バックミラーの彼の目を見るのがくせになったどの席に座ってもバックミラーばかり見てたいつもバックミラーを見てた彼がサングラスをかけているときはいいだって彼と目が合っても私には分からないからでもサングラスをかけていない彼と目が合うと照れてしまうドキッとする彼を見ていたらいけない気がするあなたはそんな私の気持ちに気付いてますか?”っていう詩です。はい、ドミニクに書いたの」

ドミニク「はい、有難うございます。へぇーはい。」

カジ「おやすみ」

ドミニク「おやすみカジさん」

カジ「グナーイ」

ドミニク「サンキューね。」

カジ「うん、バーイ。」

ドミニク「バーイ。ンプー」

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カジからのアプローチで戸惑うドミニク

そして興奮冷めやらぬカジはスタッフの部屋へ

カジ「もう、ピンクパワー全開」

ディレクター「ピンクパワー全開?」

カジ「多分ダンスもハオロンが居なかったから」

ディレクター「まぁたまたまだよね」

カジ「頭数揃いですよね?ちょっとハオロン様々!」

一方、カジに熱い詩をもらったドミニクは。

ディレクター「カジがずっとミラー見てたの知ってたの?ドミニク。」

ドミニク「いやー、知らなかった。はい。そして今この詩を貰ったんで、ちょっとね、少し・・・ハハハハハハ」

ディレクター「(カジは)好きなのかな?ドミニクのこと。」

ドミニク「ンプー、分からないけどその気がすると思うな。このメンバーと恋愛関係になるということはそんなに思ってなかった。あんまり」

ディレクター「そうだよね。ドライバーだもんね。」

ドミニク「はい。」

ディレクター「困るよね?」

ドミニク「そうだね。いや、困るかは分からないけど・・・」

どっちなんだドミニク!

 

幸栄と樹莉が2人っきりに

翌日。

近くの公園にやってきた5人。初海外で、まだ旅に馴染めない箱入り娘の樹莉とダイバーの幸栄が2人に

幸栄「どうっすか?」

樹莉「なんかねー、私あんま、こう、はな・・・話せないから、その溶け込めるまで・・・」

幸栄「全然違和感ないよ。でも、この人にはこう言いたいなって思うことがあるんだったらそれは言ったほうがいいんじゃない?考え込むのが一番辛いでしょ?後で絶対来ると思うから、ガクッと」

樹莉「・・・」

幸栄「焦ってもしょうがないからさ。自分のペースで。よかったら何でも相談にのるんで。」

樹莉「ありがとう」

幸栄「オッサンなんで」

樹莉「あれ?タメだよね?」

幸栄「年は一緒なんで、年は一緒なんだけど」

幸栄に励まされ、樹莉にも笑顔が。

 

勇気を出して、幸栄が美紀を誘い出す

その夜。

恋愛サンドバッグ幸栄は悩んでいた。

美紀にリタイアを告げられ話しかけては逃げられまるで相手にされない辛い日々の連続

幸栄“俺はいいとこも悪いとこも含めて好きって言える子と帰りたい。美紀としっかり話したい”

 

この日、幸栄は思い切って頑張リスト美紀を呼び出した

幸栄「美紀は、考え方とかはすごいプラスで正しいと思うんだ。で、ま、かわいくてね。空気読めて、すごいもう、希望にバーンて満ち溢れてるじゃん?」

美紀「うん、そうだね!」

幸栄「うん、思うんだけども」

美紀「うん」

幸栄「結構、精神的に弱いでしょ?」

美紀「うっふふふふ」

幸栄「聞いてますか?人の話」

美紀「うん、ゴメンね。私はすっごく向上して行きたい人なのね。で、いつも楽しいことをしていたいのね。優雅にエレガントに、ま、ゴージャスっていうか、常に自分に持っていたいし、自分の周りっていうか生活を、そういう風にしていきたいのね。人間楽ありゃ苦ありだよっていうような感覚っていうよりも、いやぁ楽しいって思うことを楽しいって思って。」

この日も異常な前向きさで幸栄を突き放す頑張リストの美紀。しかし幸栄はあきらめない

幸栄「あんねぇ、理想はある。そうありたいなって思う。そうありたいなぁと思っても、美紀ほど常にそう、前進、前進って感じでは、いられないんじゃないかなって思う。」

美紀「うん」

幸栄「なんで、そんなに思えるんだろうって・・・結構思うね。」

美紀「ふーん。」

本音でぶつかる幸栄。すると美紀は

美紀「あきらめ感じてるんだね、じゃあ。」

幸栄「・・・俺ねこう、こうありたいっつうのがバーンてあるとするじゃん?」

美紀「うん」

幸栄「凄いこれが10だとしたら8ぐらいまでやってからじゃないとそれを言えないのね。達っさないとそれをみんなの前でバーンて言えないんだよね」

美紀「常に達してるのかもしれない、私は。10ありたいって思ったら10いってるから。」

 

その夜。恋愛サンドバッグの幸栄は

幸栄「何で、そうなのって思うところはいっぱいありますけど。でもいいところも絶対いっぱいあるんですよね。俺はそれを見てきたし。あの子はやっぱり、入ってきたときから、凄い、頑張り過ぎてるなっていうのは、ずっと思ってて。出してない、出せてないだけで、絶対変われると思うんですよね、あの子はもっと。変えてあげたいっていうか・・・」

明日のリングに賭ける恋愛サンドバッグ幸栄。

しかし次のラウンドでも再びパンチの嵐が待っていた。

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幸栄に冷たい美紀。一方の幸栄は美紀への想いが溢れそうになっていた/初代あいのり第215話のネタバレ

初代あいのり214話では、浅ちゃんがゆーみんに告白をするが、失敗。その後、ゆーみんが隼人に告白をして無事成功して帰国したスペシャル回でした。

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215話の題名は「完璧な人生」でフジテレビでのオンエア日は2004年4月12日。

 

カジがドライバーのドミニクに猛アピール

自然と街が調和した大都市ケープタウン

この日、恋愛の達人カジがドライバーのドミニクに猛烈アタックが始まろうとしていた

カジ「おはようドミニク、頑張っていこう」

ドミニク「はい」

カジ「耳たぶウフフ」

たとえ一番後ろの席に座ったとしてもバックミラーに視線を送り続ける。

オーバーアクションで注意を引く。

更にラブワゴンを降りるときには

カジ「ありがとうドミニク~」

必ず声を掛ける。

ドライバーに恋をしたカジにとって、バックミラーは大切な大切な恋のアイテムになっていた

カジ“ミラーの目を見るのがくせになった。彼がサングラスをかけないでミラーごしに目が合うとドキッとする。あなたはそんな気持ちに気付いてますか?”

日に日に盛り上がる、カジのドミニクへの想い。

しかし翌日。

美紀が

美紀「ドミニク~」

ドミニク「はい」

美紀「気持ちいいね」

この時カジはエステの美紀の存在に危機感を感じ始めた

カジ“美紀もドミニク?どうしよう”

 

翌日。

カジが呼び出したのはダイバーの幸栄。

美紀に想いを寄せる幸栄を味方に付けようと考えたらしい。

幸栄といえばラブラブだと信じていた美紀から、その気が無いことを告げられたばかり。

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カジ「マズイでしょ?」

幸栄「マズイよ。何で?」

カジ「エヘヘッ。もしかしたら(美紀を)取られちゃうかも知れないし。」

幸栄「え、どういうこと?え?」

するとカジ、ドミニクの真似。

幸栄「え、そんなん、ないでしょ!?」

カジ「かなぁ?」

幸栄「あんのかなぁ。いや、俺ね、あんまりそれ気にしてないんだよね。え?気にした方がいい?ウソ!?マジ?」

カジ「鈍ちゃん?」

幸栄「マジ?えー考えてなかった。」

カジ「あなた、あいかわらず、鈍ちゃんね。」

カジの作戦通り、焦り始めた幸栄。

するとカジは

カジ「カジも今さ、ちょっと、こう頑張ろうかなって思ってるじゃん」

幸栄「・・・え!?リアリー?」

カジ「うん。」

幸栄「え?ドミニクに?」

カジ「うん。え、合ってると思う?」

幸栄「いこうよ、それで」

カジ「うふっ!」

幸栄「良かったね、カジね、良かった、良かった。」

カジ「フハハハ、グチャグチャになっちゃう」

そしてカジは遂に本題へ。

カジ「だから、2人協力しないと、ダメ。」

幸栄「そうだな。何でも使って。スパイの様に動くぜ!」

カジ「ははははっ・・・」

幸栄「もの凄いカーンって働くから!」

カジ「美紀をドミニクに近づけないようにもう」

幸栄「あはは!」

カジ「(美紀がドミニクに)行きそうになったら『あー美紀美紀美紀』ってこっちでなんか引っ張ってってね。」

幸栄「うん。ドミニクは、じゃあ俺、美紀の所に行ったら『あっ、ドミニク~』って言うから。マル秘作戦だね。マル秘作戦X(エックス)だね。」

それは美紀とドミニクを引き離す作戦!!

名づけて・・・マル秘作戦X!

カジ「頑張ろう!頑張ろう!頑張ろう!頑張ろう!」

 

この日、ドミニクから夕食に招待された6人。

料理は全てドミニク家のメイドさんマリーさんとヴィクトリアさんが作ってくれるという。

カジ「なにかお手伝いさせて下さい。」

マリー「いいの。あなたたちはビールやワインを飲んでいて下さい。」

カジ「分かりましたありがとう。」

今日の夕食は、南アフリカで最もポピュラーな料理“ブラーイ”。

牛肉や鶏肉、羊の肉をリンゴやハチミツなどを入れた各家庭手作りのオリジナルソースで味付けし、炭火でじっくりと焼き上げる南アフリカ流バーベキューだ。

幸栄「うわぁうまそうだよ。超うまそう!」

美紀「うわぁー」

そして広ーいオープンテラスでの夕食会がスタート

ハオロン「うーまい!」

カジ「おいしい!もう、肉好きにはたまんない。」

ハオロン「肉好きなんだ」

カジ「わぁーきれい」

「ごちそうになって。」

カジ「こんな幸せでいいのかなぁ。」

すると、ワイン通の美紀が・・・

不思議なワインの持ち方を・・・

これはラベルを相手に見せるというワイン通ならではの持ち方。

そしてハカセに

ハカセ「どうやって受ければいいの、こういう時は?」

美紀「置いとくのワイングラスは。」

ハカセ「そうなんだ。早く言えよ!」

美紀「だって持っちゃってるから。」

そして美紀のテイスティング

美紀「まろやか、こっちの方が。でも、深い。」

ハオロン「美紀はカッコいいよねぇ・・・本当カッコいいよ。」

すると

美紀「ドミニク」

今度はドミニクにワインを注ごうとする美紀。

その瞬間!カジは幸栄に「マル秘作戦X」を指示!

カジ「エックス、エックス…エックション!」

すると幸栄は

幸栄「うめぇ~!肉汁が、物凄いうめぇ!」

幸栄、カジの指示に全く気づかず

カジ“幸栄にはため息出た・・・”

 

どんどん膨れ上がっていくドミニクへの想い

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日も暮れ、部屋の中に入ることにしたメンバー。

ドミニク「もし、寒かったら・・・」

美紀「借りたーい。ありがとう。」

何と美紀がドミニクのセーターを借りた。

カジ「ど~するよ、もう幸栄~」

幸栄「顔が怖いって!」

そして負けじとカジもドミニクにアピール開始。

カジ「この、このソファ好き~凄い、凄~い」

精一杯カワイ子ぶるカジ。しかし美紀が

美紀「ドミニク暖か~い!」

カジはただ悔しがるしかなかった。

 

美紀とハカセの会話

翌日。

出発前の車内、頑張リスト美紀の隣に座ったのは東大&京大のハカセ。

この日の美紀の日記には

美紀“東大卒で京大のハカセとならより知識を深められそう。楽しみ~”

美紀「趣味ってある?読書?」

ハカセ「読書も好きだし・・・」

美紀「私、本ではね、中谷彰宏さんが好きなの。知ってる?」

ハカセ「あぁ、知ってる」

美紀「凄くタメになる。勉強になる。」

美紀が語る中谷彰宏とは、あの大ベストセラー《面接の達人》を生み出した人気作家。近年は前向きに生きるための方法を説き、特に若い女性に支持されている。

そんな彼の著書にはポジティブなフレーズがあふれ、どれもベストセラーに。そこには、実にためになる言葉が山ほど詰まっている。

例えば「解決策が見つかる「魔法の言葉」を教えよう「ノープロブレム」」「バラ色のサングラスをかければ人生はバラ色になる」「感性の触覚を持つ宇宙人になろう」更に「会社が嫌なら会社になんか行かなくてもいい。P.S.たまにはずる休みしよう。つきあうよ」

女性たちを前向きな言葉で優しく励まし続ける男。中谷彰宏こそ、頑張リスト美紀が心の師と仰ぐ人物なのだ。

そう、美紀はナカタニアン。

美紀「対談もするし、講演会とかも開いてるし、うーん。顔も凄い広いよね。中谷さんにも絶対会いたいって思う。(中谷さんに)会うような人生を送りたいの。」

ハカセ「・・・・・・。」

 

幸栄が美紀の後を追うものの、、、

翌日。

近くの公園にやってきた6人。

するとメンバーから1人離れる美紀。まだ美紀に未練を残す幸栄が後を追う。

幸栄「何やってんの?」

美紀「ん?」

幸栄「この国ヤバイねホント」

美紀「うん。」

幸栄「あったかいよ、おいで。」

美紀「涼しいよ。」

幸栄「・・・。」

美紀「・・・じゃ!」

幸栄「どこ行くの?」

しかし幸栄は諦めない。

幸栄「昨日さ、日記書いてる時にさ。走んの?」

美紀「あー面白かったー!」

幸栄「はぁ・・・」

 

幸栄のもとを離れた美紀は、ハカセのところへ。

美紀「ハカセは、この旅で何をしたいなって思って来た?恋愛でもそうだし、虫も見たいでもいいし。どういう気持ち?」

ハカセ「虫はあんまり・・・」

美紀「虫はあんまりなの!?虫大好きなのに?」

ハカセ「いや・・・大好き、か・・・うん、好きだけど人と話してるほうが絶対楽しい。」

美紀「うん、うん、うん、うん。」

ハカ「だよね。」

美紀「うん。虫は話さないもんね!飛んでっちゃったりするしね!」

ハカセ「・・・・・。美紀のことを聞こうかな?」

美紀「うん。どうぞどうぞ。」

ハカセ「男の子のタイプだね。」

美紀「うん。何かね、一生懸命何かに、自分なりの何かに頑張ってて『あぁ私も頑張らなきゃ!頑張るぞ!』って思えるような、キラッとした何かを頑張ってるような人がいい。前向きな人かな。」

ハカセ「前向きな人?」

美紀「うん!」

ハカセ「ダメだ。ハッハッハ。俺、結構ダメ人間だからなぁ・・・」

美紀「ダメ人間と思ったら、ダメ人間になるよ、うん。人って心が顔とか表情、生きる姿勢っていうかその人に出てくるじゃん?オーラとしてとか。だから私、いっつも楽しい事していたいのね。嫌いなことはやりたいって思わないから、勿論。うん、好きな事何でもやりたいーっていっつも楽しんでエンジョイ!エンジョイ!ってしていたいの。私は自分を成長させる」

前向きな生き方にこだわる美紀。

するとハカセは

ハカセ「・・・あの・・・疲れない?」

 

ハカセが美紀を気遣う

その夜。

ハカセはスタッフの部屋を訪ねた

ハカセ「うん・・・つら、つらいんですよね。」

ディレクター「誰?」

ハカセ“美紀。誰にも負けない完璧な自分。彼女は自分をああいうふうに保ってないとホントにダメになってしまうようななんかそういうのがあるんじゃないかなと”

この日からハカセは観察対象をフンコロガシから美紀へとチェンジした。

 

美紀に恋をする幸栄はつらい日々を過ごす

翌日。

ダイバーの幸栄が頑張リスト美紀の隣に。

そして走り出したラブワゴン。

しかし「・・・・・・・・」

なかなか話し出せない幸栄。

そして走ること10分。

ようやく幸栄が話し始めた

幸栄「健康診断とか行ってる?」

美紀「あんまり行かないかなぁ」

幸栄「体ボロボロかも知んないよ、実は。」

美紀「あぁ私ボロボロなんだなぁって思う。」

幸栄「悲しくないの?」

美紀「あぁ」

幸栄「まぁ大袈裟に言ってしまえば、あと、あと半年(の命)ですとか言われて。」

美紀「半年かぁ、半年のうちに何しとこうかなって思って、一生懸命考えて」

幸栄「いや、一生懸命それは俺も考えるけど。落ち込む時は落ち込むでしょ?やっぱそれは。」

美紀「落ち込まないね!何とかなるってって感じ。」

今日もただ前向きな言葉だけを残し、美紀は眠ってしまった。

美紀にリタイアを告げられ、話しかけては逃げられ、この日も相手にされなかった幸栄。

 

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その夜。

スタッフの部屋を訪れた幸栄は

幸栄「ホント俺、マダガスカルの時なんであんなにこう、マダガスカルの時ねぇ、言ったじゃないですか。(美紀が寄り添って)くれたり。恋愛をする目だったんですよ。後悔はしてないですよ。あの時は。」

ディレクター「(後悔)してるだろ?」

幸栄「ちょっとしてますけど…。」

ディレクター「(まだ)好きなんだ?」

幸栄「好きですね、凄い好きですよ、いや~もうめちゃめちゃ好きですよ、うん。好きです。」

尽きることのない幸栄から美紀への熱い想い。

恋愛サンドバッグの幸栄に明るい未来はあるのだろうか?

ainori.hatenablog.com

人生初の告白をしたゆーみん。無事隼人とカップルになって日本へ帰国/初代あいのり第214話のネタバレ

初代あいのり213話では、浅ちゃんがゆーみんに告白をした回でした。 

ainori.hatenablog.com

 

214話はスペシャル版で、題名は「事実は小説やドラマより・・・スゴかった!スペシャル」でフジテレビでのオンエア日は2004年4月1日。

 

浅ちゃんの告白を受けたゆーみんが出した答えとは!?

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地上最後の楽園マダガスカルの大地に、朝日が昇る・・・伝説のバオバブの木が、静かに太陽を迎える。

それは何億年にも渡る悠久の時の中の変わることのない朝の始まり。

しかし、ただ一つ違うのは、この伝説の木の下で一人の男が、ある結論の時を迎える事。

その時、ゆーみんがやってきた。

マダガスカルの大地は浅ちゃんにどんな運命を用意しているのか?

浅ちゃん「おはよう」

ゆーみん「おはよう」

浅ちゃん「寝れた?全然?俺も」

ゆーみん「そやな」

浅ちゃん「昨日さ、いきなりバババって喋ってゴメンな。そやけど、昨日言った事に間違いないと思うし、俺はゆーみんと一緒に日本に帰りたいと思う。返事聞かせてくれるか?」

10の国境を越え2度の病に倒れながら苦難の旅を続けた男がついにたどりついた真実の愛。7万キロの旅の果てに出すその答えとは!?

ゆーみん「色々考えたら、私の中にも浅ちゃんの存在が大きかったなってすごい思ってんか。私が元気ない時とか本当にケン玉とか何か、ちょっとしたくだらへんような話とかでも良く考えたらすごい嬉しかった。

私はずっと自分の事が人にとって好かれるような女の子ではないっていうふうに思ってんねんか。でも浅ちゃん昨日、ウチの事を好きや言うてくれて私もそういうふうに人の目に映ったりするんやって思って。ほんまに嬉しかった。有難う」

浅ちゃん「うん、自信もてよ。あんたの魅力やから」

ゆーみん「有難う」

浅ちゃん「ううん」

ゆーみん「で、一晩ちゃんと考えた。

浅ちゃんは私が他に好きな人いる事をずっと知ってたと思うねんな。ひょっとしてすごい辛かったんじゃないかなとかも考えた。

 

でもこうやって、病気になってまでやっぱり私に告白してくれたやんか。それってすごい事やと思うし。

それと同じで、私もその好きな人には好かれてるとは思えへんし、でも私も浅ちゃんと一緒で、やっぱりここまで来た以上は自分の言いたい事言ってぶつかって帰らんと私も悔いが残る。だから、浅ちゃんとは、帰れません・・・ホンマに一緒に旅出来てよかったと思った。有難う」

 

浅ちゃん「俺もすげえ楽しかった。頑張れよ、まだまだ。あんた強いねんからさ。もっと自信持って行き!ゆーみん好きになれてマジで良かったって思ってるし」

ゆーみん「ありがとう」

浅ちゃん「大丈夫」

ゆーみん「じゃあ」

浅ちゃん「おう」

 

浅ちゃんとの別れ

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別れの時。

浅ちゃん「美紀・・・アホ!何ちゅう顔してんねん、お前。色々大変な事あるやろうと思うけどさ。美紀の笑顔ってすげえ魅力的だから、オールウエイズ笑顔」

美紀「有難う」

浅ちゃん「カジ」

カジ「楽しかった」

浅ちゃん「自分信じて最後までやってくれよ。汚ないねん顔!」

カジ「ハハハ」

浅ちゃん「色々、皆引っ張ってってやってな。幸栄やったら絶対出来ると思うし」

隼人「一番カッコよかったよ。今までで1番かっこよかったよ」

浅ちゃん「隼人、ありがとう」

隼人「おぅ」

浅ちゃん「ゆーみん、好きになって良かった。惚れたよ。ゆーみんやったら出来る。頑張れ!」

ゆーみん「有難う」

浅ちゃん「頑張れよマジで!」

メンバー「バイバーイ!」

車がエンスト

「止まったー」

浅ちゃん「おーい!おっしゃ」

メンバー「バイバーイ!」

浅ちゃん「皆元気でやれよ!」

こうして、1年に及ぶ浅ちゃんの長い長い旅は終わった

浅ちゃん“色んな国まわって、世界のデカさを知った。帰ったらお金貯めて英語の勉強して、ゆくゆくは観光の職に就きたいと思います。日本を外国の人たちに紹介できたらええなあ。特に京都は外国からの観光客が多いから自分のコトバで相手に伝えたらサイコーやしね。旅は終わったけどオレの人生はまだまだや”

 

南アフリカへ入国したあいのりメンバー

翌日。

ラブワゴンがやってきたのは空港。

長かったマダガスカルの旅もここでおしまい

「ありがとう!」

「メルシー。」

メンバーはマダガスカルから飛行機に乗り込み、次の国を目指す。

 

飛ぶこと3時間。遂にアフリカ大陸に突入!あいのり47カ国目は南アフリカ

アフリカ大陸の最南端に位置し、多くの白人が暮らすこの国は、アフリカ一の経済力を誇る。

その洗練された優雅な街並みから『アフリカ大陸のヨーロッパ』と呼ばれている。

新たな国に到着した6人。すると

「あったー」

「あったー!」

「あったー!」

ラブワゴン発見!

ドライバー「ハーイ、初メマシテ。」

メンバー「初めましてー!」

南アフリカのドライバーはドミニクさん。

普段は観光ガイドをしている36歳。

ゆーみん「えぇと、ゆーみん。」

ドミニクさん「ユーミン。♪Youdon’thaveto」

ゆーみん「全く関係無いし」

メンバー「陽気だね。」

実はドミニクさん、日本に6年間留学し、英語の講師をしていたため、日本語はペラペラ

カジ「カジです。」

ドミニクさん「カワイイデスネ」

カジ「かわいいって言われた」

ゆーみん「カジ独身か聞くねや」

カジ「あ、そうだ。独身ですか?」

ドミニクさん「ソウデス」

ハオロン「もしかして!?ありえるね。」

しかし!この軽い冗談がやがて現実のものとなろうとは・・・

 

旅の資金は一人一日3000円。これは南アフリカでの貧乏旅行ぎりぎりの額。

旅のルートは広大な大地を北上していくことに。

こうして新たな国、南アフリカの旅がスタートした。

そして走ること30分

隼人「すげぇすげぇ!うわぁ!」

幸栄「すげぇキレイだね!」

ハオロン「大都市じゃん!」

美紀「いーなー!」

6人がやってきたのは南アフリカ最初の都市ケープタウン

喜望峰をはじめとした大自然と、洗練された都会が調和するケープタウンは、観光客に最も人気がある街。

南アフリカへの白人移住が始まった地で、現在も多くの白人たちが暮らしている

ゆーみん「アフリカってこんな進んでるんや。」

メンバー「海だ。」

隼人「生きてて良かったよぉ!最高!ど~すんのよ、おい。」

街のすぐ近くのビーチへ。

夕暮れの白い砂浜は恋人たちのデートコース

美紀「すーごい。」

カジ「そりゃあこんなとこにいたらラブラブにもなっちゃいますよねぇ。」

美紀「ねー。」

恋人達の時間を惜しむようにゆっくりと沈みゆく夕陽。

新たな国、南アフリカ最初の1日が静かに暮れようとしていた。

そしてこの時、ゆーみんは思い出していた。浅ちゃんとのあの誓いを

ゆーみん「自分の言いたいこと言ってぶつかって帰らんと私も悔いが残る」

 

ゆーみんが告白を決意

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告白その夜。

スタッフの部屋にやってきたのはゆーみん

ゆーみん「ふぅ・・・ふぅ~ん・・・ね。」

スタッフ「・・・何、ねぇって何?」

ゆーみん「いやぁ何かあっという間だったというか、ねぇ・・・あっという間でした」

そしてゆーみんはいきなり

ゆーみん「明日告白して、これでもうみんなとはお別れやとか思ってるんで。」

スタッフ「えっ?明日?」

ゆーみん「うん。」

南アフリカ入国初日!隼人への告白を決意したゆーみん!

アフリカ大陸の旅は、いきなりクライマックスを迎える!

 

ゆーみんが隼人へ告白

そして、その日はやってきた。

ゆーみん、隼人への告白の日。

ケープタウンの中心部を歩くメンバー。

しかし、ゆーみんの決意を誰も知らない。

カジ「ホント街がキレイだ」

隼人「いいねー音楽!」

鳴り響く音楽に美しい街並み。まるでヨーロッパにいるかのような錯覚を起こさせる街、南アフリカケープタウン

この日の昼食はお洒落なオープンカフェ

カジ「わあ、おいしそう!」

隼人「うまそう」

これは南アフリカの伝統料理「ボボティー」

牛ひき肉に干しぶどう、カレー粉、オレンジのジャムをたっぷりと加え、オーブンでじっくり焼き上げるこの料理。カレー風味のミートローフのようなもの

幸栄「あーうまいかもしんねー、これ!」

カジ「おいしい、ドミニク。」

いつもと何一つ変わらないメンバーとの何気ないひと時。

しかし、ゆーみんにとっては、この旅で許された残り少ない時間。

隼人「はい、いきました!いきました!飲んだ!飲んだ!飲んだ!ゆーみんが飲んだ!飲みました!」

 

そして昼食後。

6人がやってきたのはテーブルマウンテン

山頂がテーブルのように平らになっているところから名づけられた、ケープタウンのシンボルだ

カジ「うわーうわーヤバイよー!」

美紀「すっごーい!」

目の前には真っ青な大西洋、そして自然と調和したケープタウンの美しい街並みが。

そんな景色に目を奪われる隼人、ゆーみん、カジ。

すると

カジ「よいしょぉ!」

カジがその場を離れ、寿司屋の隼人とゆーみんが2人きりに。

カジ「(隼人とゆーみん)いい感じになってるよね?」

幸栄「うん、思う、思う。」

カジ「だよね。お邪魔かなと思って。えへへへ。」

隼人「おっ、鷲!」

ゆーみん「凄い。風に乗ってるんやわ、いいな」

隼人「見るものすべてがすごい」

隼人と2人っきりで見つめる南アフリカの美しい風景。

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幸せな時が流れる中、告白を決意したはずのゆーみんの心に迷いが生まれ始めていた

ゆーみん“ここにいたら隼人が何してるとかいうのが見れて、で一緒にいれるし。それだけでもやっぱ私は十分嬉しいし。告白しちゃったらやっぱりもうそれっきり会うこともなくなるわけだし”

一方、隼人は

隼人“(ゆーみんは)めちゃめちゃピュアっすよホントに、純粋ですよ”

離婚歴、そして4歳の息子を持つ隼人。そんな自分に恋愛未経験のゆーみんが想いを寄せていることに隼人はハッキリと気づいていた

隼人“俺ッスよ、ヨゴレっすよ。はっきり言うと。(ゆーみんは)いい子なんすけどね。恋愛のほうは・・・どうしても出来ないっすね”

同じ景色に包まれながら、決して交わることのない2人の想い

隼人「あれだよね?」

ゆーみん「うん。どれ?」

隼人「・・・」

ゆーみん「ハオロンはどうしてんの?男の子とはうまくやってんの?」

隼人「うん。うまぐやっでだよ」

ゆーみん「ホンマに?」

こうして、時だけが無情にも過ぎていった・・・。

 

告白を前になかなか勇気が出ないゆーみん

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その夜のホテル。

ゆーみんはひとり考えていた。

告白したらもう隼人とは会えない。

しかし、ゆーみんが動いた。部屋に戻り、荷物をまとめ始めた

ゆーみん“落ちついて考えてみればやることはやったような気がするし。じゃあもうこれは行くしかないのかなぁと思って”

そして

ゆーみん「あんな、美紀とカジちょっとかまへん?来てもらって。んと、色々ちょっと渡しときたいものがあって」

この言葉でカジはすべてを察した

カジ「遂に、(告白に)行く・・・のね?」

ゆーみん「うん。これから行ってきます」

カジ「ありがとうゆーみん。ホント悲しくて泣いちゃいそう」

美紀「ホントにありがとう。願ってる」

カジ「スゴイと思ってたから。動いてるのをさ、見てるから」

ゆーみん「こんなんうちが言うなって分かってるよって思われるかもしれんけど、やっぱここで恋愛したら楽しいし恋愛してね」

カジ「わかってるよ」

ゆーみん「と思うけど」

 

ゆーみんがチケットをもらい、隼人を呼び出す

そして

ゆーみん「あの、チケットを頂きたいんです。はい、隼人に告白します」

ドミニクさん「頑張ッテクダサイ」

ゆーみん「ありがとうございます」

それは1年前、春の訪れを待つ桜が、まだつぼみの頃だった。

ゆーみん「京都から来ました中川祐美です。人と喋るとかいうのが凄く苦手でして。周囲からちょっと変わったやつとかあの子ちょっと暗いんじゃないのとかいう風な目で見られてしまって21年間ずっと彼氏も男友達って言えるような人の存在すらもないっていう。まぁまぁこんなんなっちゃいまして、で・・・。何かきっかけを自分で作って変えなこれはもうこのままじゃ変わらないと思ってそれでこのあいのりに志望しました。絶対自分で告白をして帰って来たいというのが自分の目標なんです」

ゆーみん“まず、いかにして男の子の中でいっつも一緒にいるっていう状態に慣れるかっていうのが私にとって大変だったんで・・・。慰めたりとかね、されても全然何も思わなかったりすると思うんですけど笑われただけだったんでそれがすごい嬉しかったんですよね。お酒飲んだら気が大きくなるらしくて腕を勝手に組ませてもらったし。だって向こうから誘ってもらうことなんて無かったもん一回も。今の隼人が好きやしそれでいいんじゃないかなって思う、別に”

決して届くはずのない想いを胸にゆーみんの生まれて初めての告白が今始まろうとしていた・・・。

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その夜。

静まり返った南アフリカケープタウンの港で一人隼人を待つゆーみん

ゆーみん「あーイライラする、はぁ。ダメだ、多分テンパってんだ、これ。ふぅん・・・ふぅ・・・何言うかもちゃんと考えてきてないし・・・ふぅ、はぁ・・・」

生まれて初めての告白で一杯一杯のゆーみん。

AD「隼人もう来ちゃいますよ」

小牧ディレクター「ゆーみん、ちょっといい?」

たまらず現場の小牧ディレクターが声をかけた

小牧ディレクター「大丈夫?ゆーみん」

ゆーみん「何かあれなんですよね。告白するとか言って私、何言ったら告白になるんかとかわかんないんですよね。

ホンマに好きやったら100%がどうこうとか本気で私の事振り向かせたいとか思うのかなとかちょっと考えたんですけど。私が好きなのは多分そういうふうに好きなんじゃないんですよね。その好きっていうのをまとめるのが、今てんでバラバラになっちゃってるんですけど」

 

小牧ディレクター「だからさ、初めて人を好きになって初めて告白するわけだからさ。何も分からなくて当然だし。何が正しくて何がいけないとかなんてある訳じゃないからさ」

ゆーみん「はぁ・・・あ、すいません。」

小牧ディレクター「大丈夫。大丈夫。」

ゆーみん「はい。」

 

そして・・・隼人が現れた!

今から告白されるとは思っていない隼人はパジャマ姿

隼人「スゲーよこれ、景色。何だよ!」

ゆーみん「パジャマ着てる」

隼人「びっくりしちゃったよ」

ゆーみん「人が緊張してきてんのにパジャマだよ、この人。あー損した。しかも変な声がする。なんなんここ?」

オットセイの群れが。

隼人「バルタン星人だ」

ゆーみん「ふー。やっばい。何言いにきたん?私」

隼人「わかんねぇ」

ゆーみん「なんなん?はー。この状況で分かると思うけど告白します」

隼人「はいー?」

ゆーみん「はー。なんなんやもう。なんだかんだ言ってもうちら5ヵ国ずっと一緒にいるやんか?見てて分かると思うけど自分に自信とか無かったよね。

 

で、そういうことの原因が私が人に何か嫌われるようなもんとかあるからちゃうっていう話とかしてたのって覚えてる?ワゴンの中やったけどな。

で、その時にめちゃ普通にアホだずとか言ってめちゃ笑われてまさか笑い飛ばされるとか思ってなくて、でもそういうふうに普通にアホだずっていって笑ってもらったからそんな大したことでもないかとか結構、あっそうなんやとか普通に思えて。

 

で、それから半分以上、多分もうその時点で好きやったと思うねんけど。

でもスリランカに行った時に離婚の話を聞いたからみんなが、言ってくれて良かったし、その言ってくれたことで隼人との距離が縮まったよって言ってたけど、私は正直それだけ隼人が好きやって思ったからやっぱりビックリしたし皆みたいに単純に言ってくれて良かったっていう風にはちょっと思えへん部分があってんな。

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やっぱりその事で隼人は誠実な人じゃないんじゃないかっていう風に一瞬疑ったし、でもそういう人やったからこそ私の話とか色々聞いてくれてなぁ。

そういう風に笑い飛ばしたりもしてくれたし、私から見た隼人はやっぱり凄く男の人として誠実やった」

 

隼人「ありがとう」

 

ゆーみん「私はやっぱり隼人と一緒にいてこれが私なんやなっていう風に見えてきたっていう感じがするし。自分が持てるようになったんかなっていうふうに思ってる。

それにもっと色々変わっていけると思ってる、私は。でももうごちゃごちゃ言わんととにかくもうずっと一緒にいてほしい。

別に何するとかそんなんじゃなくって一緒に居れるだけで私はホンマに楽しかったし。あっ楽しいし、嬉しいし。だから一緒に帰ってください。じゃチケットだ。パジャマで寒いのにありがとう。じゃうちは行きます。」

隼人「お休み」

こうしてゆーみんの生まれて初めての告白は終わった。

隼人「はー」

 

ホテルに戻ったゆーみんは、緊張から開放されたのか、熟睡中。

そこへ、ディレクターが想いを聞く為声を掛けた。

しかし、告白の結果はほとんどあきらめているゆーみん。寝起きも手伝って、機嫌は最悪の状態にあることをディレクターは気付いていなかった。

小牧ディレクター「自分の言葉でちゃんと伝えられた?」

ゆーみん「・・・・・・水飲んでいいですか?ゴクッゴクッゴクッゴクッ」

小牧ディレクター「ど、どうだった?」

ゆーみん「いや、どうにもこうにもないですけど」

小牧ディレクター「・・・・・・・・・。」

そして

小牧ディレクター「(今日は話すのやめよっか。」

一方隼人は

隼人「突然だな、おい・・・」

隼人“ゆーみんの告白は力強く感じた。弱い人がこんなにも強くなれるものなんだなあと思った”

しかし

隼人「いい子なんすけどね。でも妥協はしたくないんで・・・。うーん・・・」

 

ゆーみんの告白を受けた隼人が出した答えとは!?

アフリカ大陸最南端『喜望峰』に運命の日を告げる朝日が昇る。

この時、ゆーみんは悟っていた。望む答えは返ってこない。

この恋の果てに、希望という言葉は存在しないことを・・・。

しかしその表情は、晴れ晴れとしていた。

一方、ラブワゴンでは一縷の希みを託す4人の仲間たちが奇跡だけを信じ、静かにゆーみんを見守る。

その時!隼人が現れた

隼人「おはよー」

ゆーみん「おはよう。風すっごい」

そして、一つ一つ言葉を選ぶようにゆーみんが話し始めた

ゆーみん「私の気持ちは結構ずっと固まってたし。私はそれを絶対曲げたくないって思ったから曲げんとやってきた・・・と思う。何か後悔とか思い残したとか無いしすごい満足してる今は。だからあと考えてんのは隼人と一緒に帰りたいというのだけで。隼人が、考えたことを教えて欲しい」

 

共に5ヶ国・・・旅の中で互いを見つめてきた2人・・・

隼人の出した答えとは

隼人「ゆーみんどは、ブータンがらのスタートで最初の印象っていうのは何でこの人は下ばっかり見てんだろうって。

下ばっかり見て、生きている実感っていうの、こう活気に満ち溢れてないっていうの。そういうの見えで、そだな印象で。だげどずっど、下ばっかり見てだっけ人がどんどんどんどん前向きに考えるようになってそん時から顔つきも可愛くなってって。

 

凄い俺、俺としてもビックリした。ゆーみんのそのそういう、実はたくましい子だった。俺も結構なんだあの・・・離婚して、弱気みだいな・・・弱音か、弱音吐いでだんだけど。だげどゆーみんがらの告白。

それ聞いで、離婚は終わりじゃないって。そっからがスタートだって思ったの。結果だけじゃないって。結果出るまで自分がどれだけ頑張って自分にどう納得したか。

 

それが大事なんだなって。最後の最後にゆーみんがら教えてもらって、まだ100%な気持ちじゃないけどゆーみんと一緒にいて、一緒にいて。そっから始めんのもいいんじゃないかな。あんたと一緒にいたいんで、一緒に帰りましょう

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ゆーみん「うん。帰る」

隼人「帰ろう、帰りましょう」

ゆーみん「帰る、どうすんの?」

隼人「はい」

ゆーみん「だって」

隼人「いくよ」

ゆーみん「私、どうしたらいいの?どうしたらいいの?」

隼人「目つぶりなさい。胸をはって目をつぶりなさい。はい、行くよ。早く胸をはって目をつぶりなさい。行くよ」

 

見事カップルになった、ゆーみんと隼人

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カジ「やったー!おめでとー!」

ゆーみん「カジー」

美紀「すっごく嬉しい」

幸栄「いやぁホントいいもん見た」

隼人「次はお前だぞ」

幸栄「良かったな」

隼人「ハオロン、あんた30歳なんだから皆を引っ張るあれあるんだから」

美紀「恥ずかしそうだったよ隼人」

隼人「だって恥ずかしそうにするんだもん」

カジ「かわいかったー。楽しみだね、これから。いっぱい楽しいことあるね。じゃあね頑張るんだよ」

ゆーみん「カジもね」

隼人「閉めるよ」

カジ「ありがとう」

隼人「じゃーなー。頑張れよ、んだればね」

幸栄「じゃーな」

隼人「うんだればー」

ハオロン「おめでとう」

最果ての喜望峰にあいのり28組目のカップル誕生!

ゆーみん、隼人おめでとう!

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カップルとなってラブワゴンを見送ったゆーみんと隼人。

小牧ディレクター「今日のゆーみん見てどうだった?」

隼人「美人ですね。何だず。美人ですよ。胸張ったほうがいいよ、アンタ」

小牧ディレクター「初めてのキスの味は?」

ゆーみん「またそういうエロイ。顔がエロイ」

小牧ディレクター「ごめん、エロイかな?」

ゆーみん「エロイ。そういう事聞くのエロイ」

小牧ディレクター「感、感、感覚っていうか」

ゆーみん「やめてください、そういうのなし、無し、無し」

隼人“やっぱり正直っすよね。腹黒さとか無いじゃないですか。ホント自分に正直に真っ直ぐで。やっぱり何だかんだいって自分ってすごい弱い人間なんすよ。でもやっぱりゆーみんも最初弱かったじゃないですか。弱い人間でも頑張れば強くなれるんだなってこと知ったんで、立場は全然違うかもしれないですけど俺も離婚してから一歩っていうのを踏み出せなかったんで同じ立場なのかなっていう。前の事をプラスに考えて今から一緒にやって行けたらいいんじゃないですかね”

隼人「宜しくお願いします」

ゆーみん「宜しくお願いします。ぶっちゃけ聞いていい?私の事、す・・・好きなん?私の事好きなん?」

隼人「好きだよ」

ゆーみん「ホンマに?」

隼人「好きだよ」

ゆーみん「そうなん?でもどうすんやろう?どうすんやろ、どうなん、どうなんの?」

隼人「何が?」

ゆーみん「平べったく言ったらあの付き合うってことになるの?」

隼人「なんじゃないの?」

ゆーみん「あそうなの?え、何かやっぱり違うの?え?今までとは」

隼人「何?何言ってんの?」

ゆーみん「え?分からん、分からん。全然、分からん」

隼人「今さら、何言ってんのあんた」

ゆーみん「はは、分からん」

ゆーみん“これで終わったと思ったがそうじゃなくなった。日本に帰ってからも続きがあるらしい。大変・・・だけどこれで終わりじゃないのが嬉しい”

 

カジの焦り

ゆーみん、隼人と別れ、ケープタウンの町を走るラブワゴン。

メンバー「イエーイ!」

美紀「お祝いしたいよね」

皆、久々のカップル誕生に大喜び。

しかしラブワゴンに残ったこの4人。自分たちはどうなのか?

あいのりして4ヵ国、OLのカジは人生モテモテの自称『恋愛の達人』合流当初はそのセクシーバディーで男性陣の視線を釘付け。

しかし・・・カジは辛い旅を続けることに。恋をすることも、されることもなく

カジ“いいかげん恋したい。カジはどんどん追いつめられる。肌ボロボロ・・・このままだと来月から行く永久脱毛の13万円が無駄になる”

一方、こちらは恋愛真っ最中。新潟から沖縄に移り住んだダイバーの幸栄は自分に正直に生きる超自然児。

そんな幸栄が想いを寄せるのはエステの美紀。美紀の積極的なアプローチに幸栄は完全に心を奪われ、気持ちは高まる一方

幸栄“すっごい気になって気になって気になって気になって顔も合わせられない位なんですけど、ほとんど気持ちは固まってるんで。いやもう絶対一緒にいたいなって思います”そんな幸栄の恋のお相手が元エステティシャンの美紀。

どんな時も弱音をはかない『頑張リスト』美紀は、気になっていたダイバーの幸栄に積極的にアプローチ!順調に恋を育んでいるかに見えた。

しかし幸栄に対する気持ちがないことに気付いた美紀は突然リタイヤを宣言。しかし隼人の言葉に思い直し旅を続けていた

美紀“南アフリカの美しい自然と街並みで楽しくなってきた。前向きにGOGOッGO―”

そして最後はこの男。30歳通訳会社社長のハオロン。

合流した直後いきなり場の空気が読めない発言の連発。それが尾を引きハオロンは軽~く浮いていた

ハオロン“ひとりでいる時間が長い。恐ろしく長い”

恋愛など全く生まれそうにないトホホなラブワゴン。

しかしここ南アフリカで告白に次ぐ告白がやって来ることをメンバー達は知らなかった。

 

ハカセがあいのりに合流!

そして待望の新メンバー合流の日

スタッフ「(新メンバーの)情報を入れときます」

カジ「はい!」

ここでスタッフから男性新メンバーのプロフィールが

スタッフ「今から男。東京大学卒業。現在京都大学(大学院)博士課程」

美紀「はぁ~すごい!」

カジ“心臓が口から出そう。今度こそ今度こそ突っ走っちゃお~きっとステキな人だと思う”

カジ「イエーイ!!!」

カジの期待を乗せ走ること10分

幸栄「あ!いたいたいたいた!」

カジ「マジで!?」

幸栄「あの橋の上!」

美紀「あ~!」

男性新メンバー発見!

ハオロン「最初肝心だから、カジ。」

カジ「そうだね。大丈夫?」

幸栄「もう1つボタン開けた方がいいと思う」

カジ「ゴーゴゴー」

カジ・美紀「こんにちはー」

新メンバー「初めまして」

カジ「・・・へぇ~・・・」

新メンバー「京都から来ました、岸茂樹っていいます。あの、僕、大学で研究をしてまして、あの生態学。これ、あの、フンコロガシ」

ハカセ(26才)は愛知県出身。東大卒のハカセが所属するのは京都大学大学院農学研究科応用生物学専攻昆虫生態学研究室。

ここで日夜、『食糞コガネムシ類の親による子への投資分配様式についてトレードオフに関する論理的モデルに基づき種の違いによる投資戦略の差異や親による餌投資の量的質的評価の程度について』研究している。そんなハカセの趣味はカメラ

幸栄「あ!カメラ持ってる!」

ハカセ「これ、趣味で。とりあえずここで一枚」

カジ「ファーストショット?」

幸栄「じゃあこれ真ん中にしようよ」

ハカセ「はいよ」

幸栄「早いな」

カジ「ちゃんと言ってよ~!」

ハオロン「プロだ。プロプロプロ。」

 

新メンバーのハカセを乗せ、再び走り出したラブワゴン。

メンバーも高学歴のハカセに興味津々。

幸栄「東大卒でしょ?現役?一発?」

ハカセ「うん。」

カジ「すごいねー」

幸栄「じゃあハカセのタイプ」

美紀「どんな子が来てほしい?」

ハカセ「結構俺面食いなの。」

カジ・幸栄「ハハハハ」

カジ“新メンバーがハカセ?!どうして恋愛できそうな相手を入れないわけ?マジでありえないんですけど・・・キャラ重視としか思えない”

 

樹莉があいのりに合流!

そんなカジの怒りを乗せて走ること10分

美紀「いた~!」

ハオロン「あーいたいたいた!」

女性新メンバー発見!

美紀「かわいい~!」

そして新メンバーの前を通り過ぎたほんの一瞬で恋に落ちた男がいた。

30歳社長のハオロンだ!

ハオロン「やっべぇ。」

美紀「かわいい。」

ハオロン「見た?」

カジ「おっハオロンが目輝かしてる」

新メンバー「こんにちはー」

ハオロン「目大きいね」

新メンバー「初めまして、こんにちは。神奈川県から参りました。岡部樹莉と申します。樹莉と呼んでください。」

樹莉(22歳)は神奈川県出身で運送屋さんでアルバイトをしている。家族の熱烈な声援を受けて参加した箱入り娘だ!

幸栄「緊張してるね。」

樹莉「ちょっとだけ。」

メンバー「アハハハハ」

初海外で緊張気味の樹莉がラブワゴンへ。

しかし

ハオロン「ハァハァ・・・」

ハオロンは1人その場に座り込む

ハオロン「僕のあいのりが始まりました。道の真ん中にいる時に、ウワッ!と。でも・・・僕が緊張しちゃってハハハ」

「行くよ~」

 

早速、樹莉にアピールするハオロン

新メンバーを加え、ラブワゴンに乗り込むメンバー。

すると箱入り娘樹莉の隣をハオロンがキープ

ハオロン「そっち側だと(肌が)焼けるけど大丈夫?焼けちゃうから替わろうか?」

樹莉「ありがとう。」

樹莉をさり気なく気遣う社長のハオロン。

そして走ること10分

ハオロン「特技は何?」

樹莉「ん?特技?何だろう?ちょっとクラシックバレエちょっとだけやってた」

ハオロン「バレエか、体ラインが良くなるよね」

樹莉「姿勢がよくなった」

ハオロン「良くなるよね。やろっかな俺も、バレエ」

ハオロン“何を話しているんだか自分でもよく分からない真っ白になるような感じがします。テンション高すぎても皆にバレバレなのもちょっとどうかなっていうのもハイ”

 

そしてドライバー、ドミニクさんの案内でやってきたのは近くの植物園。

「綺麗。すごい綺麗。」

ドミニクさん「国ノ花。キングプロテア。」

観光ガイドの仕事をしているドミニクさんは花にも詳しい。

ドミニクさん「色ンナ有名ナ花、ココカラ始マッタ花。例エバジェラニウム。デージーモ全部元々ココカラ。ケープ、ケープ州ノ花。」

私たちが普段よく目にするこれらの花は、みな、南アフリカケープタウン原産の花。

そう南アフリカは花の王国なのです。

ドミニクさん「コレハ何ノ花デショウ?」

すると東大卒京大大学院生のハカセが

ハカセ「日本でも結構あって極楽鳥花っていう」

ハオロン「さすがだね。」

樹莉・ハオロン「ハハハハ」

これに気を良くしたハカセは

ハカセ「ドミニク、ちょ、ちょっと待って。僕やってみたいことがあって。あのカラ寄せって言って鳥を寄せることができるの」

メンバー「へぇ~」

なんと野鳥を呼び寄せることが出来るというハカセ。

メンバーが見守る中、いざハカセの東大&京大仕込みの秘技が飛び出す

ハカセ「プシープシープシー」

メンバー「?」

 

その日の午後。

ハオロン「樹莉~話そう。」

箱入り娘の樹莉を社長のハオロンが誘った

ハオロン「樹莉って良い名前だね。樹莉ってすごいね。芸能人みたいだね」

樹莉「なんか(あいのりの)実感沸かないんだよね」

ハオロン「まだ沸かなくて大丈夫だよ」

樹莉「でもやっぱね、凄い家族が喜んで何か私以上に盛り上がってた。」

ハオロン「そう家族の話して」

樹莉「家族ねーお父さんとお母さんと4つ下の妹と20下の弟」

ハオロン「20下の弟ってすごいね」

樹莉「ねー自分の子供みたいだよ。一緒になって子供になってるって感じ」

ハオロン「気持ちいいなーうれしいな~。ハハハハ」

 

美紀がリタイアを考えていることを知った幸栄

その夜。

スタッフを尋ねてきたのはダイバーの幸栄。

頑張リスト美紀が肩にもたれかかってきたあの日以来、幸栄は美紀との関係に手応えを感じ1人盛り上がっていた。

美紀が一度はリタイアを決意したとも知らずに

幸栄「調子こいてるかもしんないすけど多分結構いい感じだったと思ってるんですよ。だってこんなのやんないじゃないですか。絶対やんないすよね?こういう状態だったら周りから見たらもう帰れよぐらいじゃないですか?一発俺もバッてやってやりたいですね。決めてやりたいですね」

 

次の日の夕方。

ダイバーの幸栄はルンルン気分で頑張リストの美紀を呼び出した。

しかしこの後、幸栄は美紀の本当の気持ちを知ってしまうことになる

幸栄「俺は、スリランカマダガスカルとすごい気になる子がいてその気持ちは日に日に強くなってってマダガスカルの時はもうすごい好きでそんで告白も考えたんだ」

美紀「そうなんだぁ」

幸栄「・・・結構自分の中にホントにもう(告白に)行こうかなぁぐらいだったんだけど色々迷いとか色々あって」

美紀「それぞれあるよね」

幸栄「・・・調子どう?」

美紀「帰らなきゃっていう感じなんだけど、でも取り合えず取り敢えずって感じで」

幸栄「取り敢えず?」

美紀「うん!旅に色々頑張ってきたわけなのね、私なりに。で、答えも出たことだし」

幸栄「出たんだ?」

美紀「出た。出たっていうかリタイアとか」

幸栄「リタイア考えてたってこと?」

美紀「うん。リタイアとかはそれはさておき」

幸栄「リタイアってことは恋愛してないってことでしょ」

美紀「リタイア・・・。まぁそれはさておきにしとこうよ」

幸栄「いやいや結構重要だよ」

美紀「そうかなあ」

幸栄「美紀さ、なんか全部自分出せてる?」

美紀「うんッ!」

美紀“幸栄これから仲間なんだからお互いもっと気持ちよく過ごせたらいいよね”

 

美しい南アフリカケープタウンの街を走るラブワゴン。

その車内、ダイバーの幸栄は、すっかり落ち込んでいた

幸栄“何とかしないと何とかしないとマズイなと思って。マダガスカルの時と今の俺に対する態度が明らかに違うし。だからもうダメっすね”

一方すっかり明るくなった頑張リスト美紀は

美紀「ここで心理ゲーム!」

メンバー「イェーイ」

久しぶりの登場、あいのり恋愛心理テスト。

このテストでは隠れた男の本性がたちまち暴かれます。皆さんも紙と鉛筆を御用意ください。

説明は美紀先生から

美紀「まず、ノートに檻を描いてください」

幸栄「何、檻を描けばいいの?」

美紀「檻、檻描いて。その後、中にオスのライオンを描いてください」

わかりましたか?

まず1枚の紙に檻を描いてください。

そしてその中に1匹の雄ライオンを描いてください。

さぁ~皆さんもお描きください!

ハオロン「出来た。」

美紀「答えは性的欲求度を示してます」

このテストは男性の深層心理に隠されている性的欲求度を診断します。

心理学的に雄ライオンは性欲の象徴、檻はその欲望を抑えこむもの、『理性』を暗示しています。

ポイントはライオンの大きさ。

ライオンが大きく描かれ、檻の中に空間が少ないほど性的欲求度が高く、欲求不満状態にあることを示します。

テストの結果、ハオロンと幸栄はライオンがオリの中で大きく描かれ、少し欲求不満気味であることが分かりました。

そして東大卒京大大学院生のハカセの絵は

カジ「ヤダー!アッハッハ」

なんと!ライオンがオリからはみ出しています

美紀「性的にはもう限界を超えてます。彼の頭の中はいつあなたに襲いかかろうかそれだけでいっぱいです。隣気をつけてー」

ハカセ「いっぱいですよ。いっぱいです。」

 

その日の夕方。

30歳社長のハオロンが、性欲の塊ハカセを呼び出した

ハオロン「今までさぁ、あいのり来る前とかさ、彼女とかいた?」

ハカセ「俺、大学卒業するまであんまり、っていうか誰とも付き合ったことなくて」

ハオロン「高校は?」

ハカセ「無いよ」

ハオロン「そっか、やっぱ犠牲にしてたんだね。いろいろね。もてそうだけどね」

ハカセ「白々しいな」

ハオロン「いや冗談抜きでホント、ホント」

ハオロンにもようやく友達ができたようだ。

 

カジがまさかのドライバードミニクを好きになった!?

翌日。

今日はドライバー、ドミニクさんのお宅にお邪魔させてもらうことにしたメンバー。

しかしここでカジにとんでもない出来事が待ち受けていた!

小高い丘を登っていくと

カジ「こぉ・・・ここ?ここ?」

なんと自動で開閉する門。それを抜けるとさらに二つ目の門が

カジ「到着?」

そして階段を上り長い中庭を抜けるとドミニクさんの豪邸が!

ドミニクさん「コチラガ私ノオ父サンガ住ンデイル家。ソレカラ私ハソコデ住ンデマス」

メンバー「へぇ~」

なんとドミニクさんはたった1人、こちらの家で生活しているという。

カジ「おじゃましま~す」

ドミニクさんがたった一人で暮らしているこちらの離れには15畳のベッドルームがなんと3部屋。もちろん全てバス・トイレ付

ハカセ「凄すぎるでしょ、この家?」

カジ「凄ーい。」

さらに階段を下りて外に出ると

幸栄「何だこりゃ?」

ドミニクさん専用のオープンテラス。そしてバーカウンター!

カジ「はぁ~」

カジ、ため息が・・・

そして当然プール。さらにサウナまで付いている。

ケープタウンの街並みを一望出来る高台に建つ、総敷地面積800坪のドミニクさんのお宅。

これで南アフリカに住む白人の家としては珍しくないサイズの家だという。

ドミニクさんの父イヴさんはアルゼンチンから移り住み、ケープタウンでホース工場を経営。

ドミニクさんは若い頃から世界中を旅し、オーストラリア、そして日本に留学。ゆくゆくはお父さんの会社を継ぐ予定だという。

するとカジが

カジ「もう、ありえないドミニク!どうしよう。楽しくなってきちゃった」

幸栄「良かったじゃん」

カジ「ありえなぁい。あっははは」

 

そしてその夜、スタッフを待っていたのは、あいのり史上かつてない、驚くべき知らせだった!!

カジ「報告があります。」

スタッフ「・・・ほい。」

カジ「えっと、カジは恋に落ちました。フフフ」

まさか?!

スタッフ「誰?」

カジ「ドミニクだけど。ウフフフフ、照れちゃった。」

スタッフ「うそ、きちゃった」

カジ「きちゃった。何でそんな落ち込んでんですか?」

スタッフ「チケット取りに行く?行かない?それも考えなきゃね」

カジ「考えてください」

スタッフ「OK。じゃあちょっと東京に連絡します。それは・・・」

カジからドライバードミニクさんへの想いを聞いた同行ディレクターは早速、判断を仰ぐ為日本に緊急メールを送信。

スタッフ「ドライバーとの恋愛は許されるのでしょうか?」

そして翌日。

南アフリカに届いた番組プロデューサーの判断は

プロデューサー「面白いからいいんじゃない?そっちは暑い?頑張ってね」

あいのり史上初ドライバーに恋をした女カジ。果たしてこの禁断の恋の行方は?!

 

アパルトヘイトの現実を知るあいのりメンバー

翌日。

ケープタウンの洗練された大都会を走るラブワゴン

幸栄「今日もいい天気だな。」

カジ「5日連続だね」

ドミニクさん「ソウデスネ」

カジ「かわいい~。」

今日はドミニクさんがある場所に案内してくれるという。

そして走ること20分。目的地に到着。

しかし黙り込む6人。ラブワゴンの外には何人もの黒人の人々が。

そして道には大量のゴミや廃材が捨てられ、周りにはいくつもの荒れ果てた小屋が立ち並ぶ。

この日、メンバーを出迎えてくれたのはドミニクさんの友人、スピューウェーさん

スピューウェーさん「ついて来て下さい」

スピューウェーさんの後をついて行ってみると

スピューウェーさん「向こうに見える豪邸は白人たちが住む住宅地だ。金網からこっちが俺たちが住むタウンシップさ。」

タウンシップ。

タウンシップとは主に黒人の人たちが生活している地域のこと。

山すそにあるこの狭い土地に、現在およそ2万人もの黒人が暮らしている。

南アフリカにはこのようなタウンシップが現在も数多く点在している。

美しい街並みとのあまりの差にメンバー達は言葉も出ない。

5ヶ国語に堪能なハオロンが通訳をかって出た

ハオロン「向こう(白人たち)はボートもあるし、車もあるし。全てはアパルトヘイトのせいだ」

アパルトヘイト

アパルトヘイトとは10年前まで南アフリカに存在した『人種隔離政策』。

当時の白人政府はあらゆる面で白人を優遇し、それ以外の黒人をはじめとする人種を差別してきた。

当時、人口の70%以上を占める黒人たちは国土のわずか10%の土地に押し込められ、苦しい生活を余儀なくされた。

そして1994年黒人初のマンデラ大統領が誕生し、アパルトヘイトは終焉を迎えた。

しかしアパルトヘイトが廃止されてから10年。住む場所は自由になったものの、黒人たちは未だ貧しい生活から抜け出せない。

ハオロン「あー、(金網の)向こう側に住んでいる白人の家でお手伝いしたりとか、仕事をしに行ったり、ここからしてるって。あそこに水道あるけど皆ここに(水を)汲みに来てるんだって」

一つの蛇口から出る水を皆で使って生活する現実。現在、黒人の収入は白人の4分の1に過ぎないという。

これはアパルトヘイトの影響で満足に教育が受けられず、職に就くことが困難なことが理由に挙げられる。

時に貧しさは人間から希望まで奪ってしまう。白人たちが生活する豪邸を見上げての生活。

 

昼食するとスピューウェーさんが昼食に誘ってくれた

幸栄「なんだ、これ?」

ハオロン「コメ?」

これは黒人の人たちの主食「パップ」とうもろこしの粉をお湯に溶かして膨らせたもの。

そして、煮豆と羊の内臓の煮込みが毎日のメニュー

メンバー「いただきまーす。」

しかし調味料がほとんど使われておらず羊の内臓特有の強烈なにおいのため、一口食べるのがやっと。

スピューウェーさん「俺たちがいつも食べてる食事がこれだよ。あの歳の子供を見ると兄を思い出すよ。刑務所に連れていかれた兄をね。あれっきり帰って来ない。まだ12歳だった。30年も前の話さ。」

幸栄「別に何かした訳じゃないでしょ?」

ハオロン「どうして、お兄さんが警察に捕まったんですか?」

スピューウェーさん「肌の色さ。」

メンバー「・・・・・・。」

 

幼稚園そして昼食後、スピューウェーさんの案内である場所へ。

そこは周囲をゴミに囲まれたタウンシップ内の幼稚園

ハオロン「わぁ、凄いキレイ。」

ここは子供を持つ親たちが、お金を出し合って運営している幼稚園。

教育が受けられず、貧しい生活を強いられている自分たちのようにさせたくないという、親たち、希望の城だ。

メンバーは子供たちと遊ぶ。

そして幼稚園を後にする6人。

一歩外に出ればそこにはゴミだらけの荒んだ光景が広がっていた。

タウンシップからの帰りの車内

カジ「あれ(タウンシップ)を見てこれ(発展した街)を見ると、同じ国で、ホント、そんなに離れてないじゃん?車で10分、15分・・・」

ハオロン「ね。違う国だよね。」

 

その夜。

ハオロン「スピューウェーさんの言葉一つ一つ、重たくて心が結構、疲れたね。うん。」

カジ「親もすごい貧しいと思うのに子供に全てを託して(幼稚園に)通わせてて凄いって」

するとそこへドミニクさんがやって来た

ドミニクさん「どうだった?今日は」

幸栄「びっくりしました」

ドミニクさん「この国はもう色々あるからそれを分かって欲しいと思ってた。今までは皆はあぁキレイキレイとその自然の所しか見てなかったから。」

そしてドミニクさんは自分が体験したアパルトヘイトについて語り始めた

ドミニクさん「僕はあの、13歳かな14歳かな、ちょっとレゲエ、レゲエ音楽が好きになった。そしてその時、少しずつ今日行った所、タウンシップも行ってた。皆は、あなた頭がおかしい、どうしてあそこに入るの?とか言われたいつも。そして(タウンシップを)出た時に警察にもし見つかると凄いボディチェックをされて、どうしてここに入ってきたと聞かれた。大学の時には毎日すごい(アパルトヘイト反対の)デモがあった。そして僕もたくさんのデモをやって、なんていうか肌の色は関係ない。一緒にいい国を作ろうという気持ちがあった。そしてその時、軍隊が大学に来た。何回も皆(デモをする)大学生をこうして、その時は本当に怖かった。だからこの国は複雑。もう本当に大変です。とっても深くて複雑。もし教育が平等だったらここは平和な国になると思う。でもいい世界を作るためにはLOVE&PEACEの気持ちが一番大切だと思う」

 

翌日。

ドミニクさんの話を聞いた6人は再びタウンシップを訪ねた。

カジ「下校時刻だー」

幸栄「帰るのか?」

メンバーがやってきたのは昨日の幼稚園。

幼稚園の前に捨てられたままの大量のゴミ。そしてそんな危険な道路で裸足で遊ぶ子供たち。

すると

幸栄「よしやるぞ。」

カジ「よいしょー」

メンバーたちはゴミを拾い始めた。

タウンシップで暮らす人々の生活を見て、メンバーたちはせめて幼稚園の周りだけでも綺麗にしようと考えたのだ。

未来を担う子供たちのために

幸栄「ガラスな。」

樹莉「ガラス危ないんだよねー。」

突然、樹莉が靴下を脱ぎ始めた。

そして子供たちと同じように自ら裸足になり、道に落ちているガラスを1つ1つチェックする

樹莉“子供たちを見て(弟の)優人を思い出した。出来るだけのことをしたいと思った”

すると

幸栄「お、子供たちが手伝ってくれてる。」

ハカセ「うん」

カジ「サンキュー。」

地元の人々も、掃除を手伝い始めた。

今まで街が汚いのを気にもかけなかったタウンシップの人々。

遠い国から来た6人のひたむきな若者の姿が彼らの心を動かしたのかもしれない・・・。

そんな中、社長のハオロンは今まで見せたことのない真剣な表情で掃除に打ち込んでいた

ハオロン「ゴミ袋をそこに置いた後にその上にこの板を置くから。そうすると犬が来ても、あの、グチャグチャにされないし。」

「はーい。」

すると突然ハオロンが・・・

ハオロン「グシュンハァハァ情けない・・・これぐらいのことしか、出来ないもんな・・・」

語学堪能で通訳の会社を経営している社長のハオロン

ハオロン“言葉で人を繋ぐ仕事をしている自分にとって受け入れたくない悲しい現実。自分にできる抵抗が掃除くらいしかないのか?と思ったら悔しくて涙が止まらなかった”

そしてゴミだらけだった幼稚園の前の道路は3時間後、すっかりきれいになった。

ガラスのなくなった道路では裸足の子供たちの笑い声が響いていた。

そして帰り道。まだ泣いているハオロンにハカセが声をかけた

ハカセ「ハオロン。飴あげる。」

ハオロン「いらないいらない」

ハカセ「これはね、僕の中の約束だから。涙を流したりとかずっと文句を言ってると母親に飴玉1個こう口の中に入れられるんだよ。そうすると結構泣きやんじゃうの」

スピーウェーさん「日本に帰ったらみんなに伝えてください。この国や私達のタウンシップについて。」

 

ドミニクに恋をしたカジはどうなるのか!?

翌日。

暖かな日差しに包まれ、走るラブワゴン。

その車内、カジはドミニクさんの言葉を思い返していた。

カジ「肌の色は関係なく、一緒にいい国を作ろうという気持ちがあって」

カジ“ドミニクの話が聞けてよかった。まじめでステキな人だと思った。ますますドミニクのこと好きになった”

そんなカジの視線の先。バックミラーに映るのは想いを寄せるドミニクの姿。

そしてこれが、切ないカジのバックミラーの恋の本当の始まりだった・・・

ainori.hatenablog.com

人生で初めて告白を受けたゆーみん。浅ちゃんは告白をする為だけに戻ってきた/初代あいのり第213話のネタバレ

初代あいのり212話では、突然倒れてしまった浅ちゃんが復活して、そのままの足でラブワゴンに向かってチケットをもらう回でした。

ainori.hatenablog.com

 

213話の題名は「愛されること・・・」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月29日。

 

浅ちゃんがゆーみんに告白

メンバーたちの目の前でゆーみんを誘い出した浅ちゃん。

浅ちゃんの一年に渡る苦難の旅がついに最終決着を迎えようとしていた。

ゆーみん「でも良かった、ホンマ。心配しとったし皆、ホンマに大丈夫?」

浅ちゃん「うん。俺はね。ま、帰り際でしょっぱなで悪いんやけど、俺の話を少し聞いて欲しいねんか」

ゆーみん「どうぞどうぞ」

浅ちゃんの告白の決意をゆーみんは知らない。

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モザンピーク海峡に沈む夕日。

マダガスカル最果ての地で浅ちゃんは募る想いを話始めた。

浅ちゃん「入院してる時に、すげえ辛かったのよ」

ゆーみん「そら、辛いやろ」

浅ちゃん「でも、その時にずっと考えてて、俺このままギブアップする訳にいかんなと。もう体力ゼロやけど。

何でかって言ったら・・・ゆーみんがいる所に戻りたいって思ったんや、俺は。俺はこの長い間すごい旅をしてきてもうすぐ1年になるのかな。

その中でゆーみんと出会ってゆーみんと色々話してきて…ネパールの時、ホンマこの子大丈夫なんかなと思ってた子が、スリランカの途中でふと気付いたら、ゆーみんすごい変わってて、うわ、すごいなこの人って思ったのね。

 

俺はここでもう旅は終えるつもりやし、最後にゆーみんに、俺のこの気持ちを聞いて欲しかったんや。俺はゆーみんの事が好きです。

すごい、自分の好きや好きやって気持ちを伝えたいのでいっぱいやったし、伝えへんかったら絶対悔いが残ると思ったから。

今こうやってここに戻ってきたつもりや。頼りない男かも知らん。そやけど、ゆーみんの事想える自信は誰にも負けへんし、俺はゆーみんの事がマジで好きやから、一緒に日本に帰って下さい。そやし、もう告白っちゅうやっちゃ」

 

ゆーみん「はい、人生初・・・」

浅ちゃん「これチケット。いきなりで悪いんやけど。ごめんな。一晩ゆっくり考えて明日返事欲しいんや。じゃあ明日」

ゆーみん「明日・・・」

浅ちゃんが、その場を去って行く。1人、残されたゆーみん・・・。

 

浅ちゃんの告白を知ったあいのりメンバー

その頃。

告白があった事を知らされたメンバー達。

ゆーみんの答えがどちらであろうと、浅ちゃんは明日、この旅を終える。

突然の別れが待っている事を知り、ショックを隠せない5人。

この日の夕食も、5人でとる事になる。するとハオロン

ハオロン「あ、7人で食べる事はもうないんだ?」

隼人「ないの!」

ハオロン「ほえ~決めたら?」

隼人「ないの」

ハオロン「そうなんだ。(告白)される側の人とも一緒に食事出来ないんだ」

隼人「うざいよ、ちょっと。黙ってて!」

その時、隼人は複雑な想いを抱えていた

隼人“俺がこんな事言うのも本当に悪い事だけどゆーみんは本当に自分の為になる返事をして欲しい。愛する事だけが本当の愛じゃなく愛されることで自分の気持ちもどんどん変わっていくという事を知って欲しい”

 

人生で初めての告白を受けたゆーみん

同じ夜。

ゆーみん「告白、告白なんですよね。うん。聞いて…これってひょっとして告白なんかなってすごいビックリしながら聞いてたんですけど。でもやっぱり単純に自分のことこんなに好きだとか…うちに会いに戻って来たかったとかすごく言ってくれて。そういう人がいるのはすごい本当に嬉しい。やっぱり。何か、やっぱり浅ちゃんがいたのって大きいなって思います。」

浅ちゃんの告白で、ひとに愛される事の喜びを知ったゆーみん。

引っ込みじあんで男友達さえいなかったゆーみんにとって男性から告白されたのは生まれて初めてのことだった。

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復活した浅ちゃんがゆーみんを呼び出して告白!一方美紀と幸栄の間にも微妙な距離が/初代あいのり第212話のネタバレ

初代あいのり211話では、幸栄への気持ちに区切りをつけた美紀があいのりの旅をリタイアすると宣言した回でした。 

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212話の題名は「逢えない時間が愛を・・・」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月22日。

 

頑張りすぎる美紀を心配する隼人

その頃、800キロ離れた首都アンタナナリヴの病院。

旅から取り残された浅ちゃんがひとり検査の結果を待っていた

浅ちゃん“離れれば離れるほど強くなる想いもあるし、自分が持ってた気持ちのでかさに改めて気付けたというか”

会えない時間がゆーみんへの想いをさらに深くしていた。

一方、浅ちゃんをよそに、マダガスカルを、南へとひた走るラブワゴン。

すると

バオバブ?」

アフリカの一部でしか見られないバオバブの木。太い幹には水分がたっぷりと含まれていて生きている貯水塔とも呼ばれる不思議な木。

そんな伝説のバオバブの木の下で、一つの恋が大いなる決着の時を迎える!

 

その夜、街の食堂に立ち寄った6人。おススメの定食があるというので、試してみる事に。

出てきたのは野菜とザリガニの煮込み

「舌が麻痺してる感じがする」

「ヘン、ヘン」

「味わった事ない」

「麻酔注射打たれたみたい」

これはアナマラという野菜の味。舌が痺れて麻痺するような、独特の食感が特徴。マダガスカルでは非常にポピュラーな野菜だ。

「不味い!」

マズイマズイと言いながら盛り上がるメンバー達。しかし、そんな中美紀にいつもの明るさは無い。

そんな美紀の表情に気付いたのは、寿司屋の隼人。何事にも徹底的に頑張る頑張りストの美紀。

しかし、ここ最近の必要以上の頑張りストぶりを隼人は心配していた。

 

翌日

隼人「あっち行ってみっか」

美紀「行く?」

隼人は、美紀を誘い出した。

隼人「寝っころがる?」

美紀「有難う」

隼人「気持ちいい。美紀は大丈夫なの?」

美紀「私は、昨日すごく落ちていた」

隼人「なんで?言ってみ。相談にのるぜ」

美紀「自分の中で恋愛をしようしようって頑張って、その結果が大体自分で決まったんだけど、すごく変に裏目に出たっていうか。旅を続ける意味がなくなっちゃって」

隼人「難しいよね。簡単だったら恋愛なんてつまんないと思うけど、難しいからズシンと来るモノがあって、感動するものもあるし」

美紀「まあね・・・」

すると隼人は

隼人「多分、今まで頼ってきてねぇべしさ」

美紀「頼らないね、人に」

隼人「頼れる人っていうものを見つけてみたらいいんでか?」

隼人の言葉が美紀の胸に突き刺さった。

自分の気持ちを表に出さず誰にも相談せずいつも1人で解決してきた美紀にとってそれは考えた事も無い事だった。

美紀「頼れる人か…」

その夜、美紀は

美紀“私はこの旅でこれから何を得ていくのかな?恋愛が行き詰った今だけど心をリセットして1日1日を大切にして行きたい”

 

幸栄が大事なところを怪我してしまう

6人を乗せ、旅を続けるラブワゴン

カジ「何だろう人多いもんね。お祭り?」

すると

「おー!すごい!」

物凄い人だかり!そして

「でけえよ!」

やる気マンマンの牛さんが登場!

ゼブ種と言われるこの牛は背中のこぶが特徴。性格も特にどう猛だ。

そんな牛のそばに降りていく地元の若者たち。これがマダガスカル名物「牛レスリング」牛のコブを抱きかかえ、押さえ込んだ者が勝ち。

しかし、ホール勝ちする勇者はめったにいずケガ人が続出するというデンジャラスな伝統行事だ。

あまりの迫力に、メンバー達もさすがに引き気味・・・。

と、思ったら・・・フェンス内に乗り込んだ勇気あるメンバーが、自然児幸栄だ

カジ「頑張れ!」

美紀「頑張れ!」

女性陣の声援を背に、幸栄、男らしく大活躍

美紀「大丈夫?」

しかし何やら様子がおかしい

幸栄「タマから・・・タマ・・・タマから血出てる」

幸栄タマから出血。心配そうな男性陣が、幸栄を取り囲んで、大事な所を手当てする

隼人「ハオロンこっち持って」

自然児幸栄、無鉄砲なのがタマにキズ

幸栄「ゆーみん見てんじゃねえよ」

「普通に見てたね」

ゆーみん「何で?」

ここのところ、笑顔を見せる事が多くなったゆーみん。

 

ゆーみんの変化に気付いた隼人

何処までも続くマダガスカルの大地が、恋する心を後押しする。

そして

ゆーみん「やってみよう!」

いつになく大胆な行動をとるゆーみん。

旅の初め、引っ込み思案でメンバーののりに1人ついて行けなかったゆーみん。あの頃とは、まるで別人のよう!

ゆーみんの中で、はっきりと何かが変わっていた。

 

そして、その夜

ゆーみん「ハー」

誰かを待つゆーみん。呼び出されたのは

隼人「こんばんは」

ゆーみん「ごめんな」

隼人「大丈夫、大丈夫」

隼人だ。

ゆーみん「ごめんごめん。急に。・・・どうでした?4カ国で」

隼人「ゆーみんはどうよ?」

ゆーみん「たぶんこれで満足なんやろなって感じ。うちはやる事はやり切ったしもう十分っていう気はホントする。」

隼人「やるべき事はやったか」

ゆーみん「後は悔いが無く帰れれば。全部がこれで良かったかなとか思ったりするけど。人がどう思わはるか分からんけど。私の気持ちでは間違ってないと思うし。ですよ。何か話したい事はない?」

すると隼人は

隼人「今日は無い」

ゆーみん「うん、何かそういう事だ」

ゆーみんが去って行く。その後ろ姿を見送る隼人

隼人“ゆーみんと喋って、今まで感じた事のない感じが・・・。そんなふうにきてるとは思わなかったんで・・・びっくりしました”

隼人ははっきりと確信した。ゆーみんが自分に告白しようとしている事を・・・。

 

美紀に嫉妬をする幸栄

チュレアル旅を続ける6人がその日たどりついた街は、チュレアル。

熱気と開放的なムードに満ちた、マダガスカル南部を代表する久しぶりの都会だ。

ドライバーのフレッドさんに誘われてその夜やって来たのは・・・ディスコ

美紀「あーそっか。こんな感じかぁ」

踊りを楽しむ地元のOLやヤングたちで一杯なダンスフロアを横目に席につく6人。

「かんぱーい」

しかし、地元の強烈なノリについていけないメンバー達。

ところが

隼人「あれ、カジどこさ行った?」

ゆーみん「分かんなーい」

隼人「いたいた」

カジフィーバーフィーバー。

地元のナウなヤングに混じって髪を振り乱し、脇目も振らずに踊り狂う。

そんなカジに触発され、ダンスフロアーに向かったエステの美紀。地元の男性と踊り始めた。

しかし、美紀が気持ちをリセットしたことなど知らないダイバーの幸栄は

幸栄「マイフレンド」

強引に美紀を男から引き離す。そして、そのまま美紀を連れて外に出た。

幸栄「美紀が踊ってたじゃん」

美紀「踊ってた。うん」

幸栄「外人とね」

美紀「はいっ?」

幸栄「外人と」

美紀「うん」

幸栄「まぁ美紀は楽しそうだったよ。すごく」

美紀「ん?」

幸栄「すごく楽しそうだったよ」

美紀「楽しいよ。だって常に楽しんでるもん」

幸栄「楽しそうだったから、すごい楽しそうだったから。行くタイミングを俺は間違ったもんね!」

美紀「・・・」

幸栄「結構、嫉妬はしたけどね」

美紀「そうなんだ。まぁ外人さんはねぇ何かそこ流ってあるから」

幸栄「でも・・・まぁ良い気持ちはしないよね」

美紀「・・・」

 

隼人の意地

一方、引っ込み思案のゆーみんは積極的に隼人の隣へ。

しかし、どうしても盛り上がらない。気まずくなってきたゆーみんは仕方なくカジの側へ。

その時

ゆーみん「あっあっあぁあぁ」

隼人「ほらチークタイムだ。チークタイム」

ゆーみん「ちょっちょっと待って」

隼人「チークタイムだぜ」

ゆーみん「どーすんの。あぁ・・・あぁ・・・マダガスカルで・・・」

男「ご機嫌なのかい?」

ゆーみん「ん?」

男「ご機嫌なんだね」

ゆーみん「分か・・・恥ずかしい」

男「そうかい」

ゆーみん「恥ずかしいよぉ」

それを見ていた美紀は

美紀「ゆーみんの所行ってきなよ」

隼人「いやいやいやいや」

美紀「行ってきな!」

隼人「行かねぇ行かねぇ。社会見学よ」

美紀「何が?」

隼人「社会見学よ」

美紀「行かないの?」

隼人「何で俺がお前らから行け行け言われるのよ」

美紀「えっ?こういう雰囲気だから行けばいいじゃん」

隼人「あっ?何で?」

美紀「何で?」

隼人「何でお前らからイチイチ行け行け言われなくちゃなんねぇの?」

隼人“俺はあえて助けに行かなかった。優しさを誤解されたくなかった。俺には無理だ”

 

奥地6人を乗せ、マダガスカルのさらなる奥地を目指すラブワゴン。

街から離れると道らしい道はすがたを消し荒れ果てた荒野が続く。

更に一時間後

カジ「すげえなこの道やばいでしょ」

ゆーみん「痛い」

隼人「気持ち悪い」

幸栄「こんな皆グロッキーなの初めてだな。ボロボロだな」

カジ「結構ね」

幸栄「来たね。来るところまで来たな」

それぞれに複雑な想いを抱えたまま、ここまで旅を続て来た6人。厳しい環境の中で限界に近付いてきた・・・。

 

復活した浅ちゃんがゆーみんへ告白

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そんな6人がようやく辿り着いたのはダガスカル最果ての村、イファティ。

古代魚シーラカンスで有名なモザンビーク海峡の美しさは世界有数。

しかし、舗装道路が全くない砂漠地帯に位置するため、この地を訪れる事は容易ではない。知られざる秘境の楽園、それがイファティだ。

ここが6人にとってマダガスカルの旅の最終地点。

そしてこの地で1つの恋が大きな決着を迎えることになる

「頑張れ三十路」

長旅の疲れが溜まったメンバー達は、この国で残された最後の時間を、思い思いに過ごす。

 

その頃。空港に降り立つ1人の男が・・・

浅ちゃんだ!

この日退院が認められ、溢れる想いを胸についにあいのりの旅へと帰ってきたのだ。

1人ベッドの上、ゆーみんに募っていく想い。療養の末、病状は回復。しかし旅を続ける体力は残っていなかった。

それでも浅ちゃんは帰ってきた。ゆーみんに会う為に!

浅ちゃん“彼女はすごい、ひたむきに頑張ってたりするその姿がすごい魅力的だったし。少しマイペース過ぎる所はどうかなと思ったりもするけど、そういう所もひっくるめて好きだと思えるし。入院してる時に一緒に旅をしてないって事も自分にとってハンディなのかなとか、そう考えたら不安はもうきりないけど、もうそんな事考えてても・・・何かそれを通り越しちゃったっていうか。自分の気持ちを伝えないと・・・もう、好きだから”

そして!

浅ちゃん「おお、久しぶりやな。ゆーみんに告白してくるのでチケットを下さい」

ラブワゴンに別れを告げた浅ちゃん。

 

そして

浅ちゃん「よう」

「オー!浅ちゃん」

幸栄「よく帰って来た!」

隼人「痩せたな!」

浅ちゃん「元気?皆」

突然の事に、大喜びのメンバー達!

浅ちゃん「女の子も何かちょっと心なしか疲れめになってるで」

浅ちゃんにとっても、夢にまで見た仲間との再会

浅ちゃん「じゃあ、ちょっと、ゆーみん話したいんやけど、かまへん?」

ゆーみん「いいよ」

浅ちゃん「じゃあ久しぶりに話を」

メンバー達の目の前で、ゆーみんを誘い出した。

モザンビーク海峡に赤い夕日が沈みかけるとき浅ちゃんの1年にわたる苦難の旅が、ついに最終決着を迎えようとしていた!

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美紀があいのりリタイア宣言!突然の報告にスタッフも焦る/初代あいのり第211話のネタバレ

初代あいのり210話では、自分の気持ちに素直になることを誓ってゆーみんに気持ちを伝えた浅ちゃんでしたが、突然倒れてしまう回でした。

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211話の題名は「頑張りスト」でフジテレビでのオンエア日は2004年3月15日。

 

幸栄と隼人がこっそり飲み会

浅ちゃんが去って、アベ・マリア産院に残された6人

隼人「頑張るしかないべ。ここで俺らがね沈んでてもしょうがないから。前向きに考えて前向きに行って。それで浅ちゃんも喜ぶと思うし」

浅ちゃんの無事を祈りながら、産院で一生懸命お手伝いに打ち込む

ゆーみん「血出てるねぇ痛くないんかねぇ?」

 

そして、2時間後。仕事を一段落させたメンバー達は、交代で食事をとる事に。

ダイバーの幸栄と寿司屋の隼人が、街で食堂を探す。すると、2人の目に止まったのは・・・居酒屋

幸栄「誰もいないよな」

隼人「いねぇべ」

幸栄「よし早く早く早く」

という訳で、食事のつもりが、ちょっと飲んじゃう事に

幸栄「ハイお疲れお疲れ」

隼人「ハイー」

幸栄「ハイいただきます」

しかしこのビールが、恋の旅に大きな波紋を呼ぶ事となる!

 

隼人「ねぇずっと恋愛恋愛ねぇ。恋愛っつってもねぇ。恋愛できるもんじゃねぇでしょ」

幸栄「そうだよね。日本にいても男といる時間があって逆に女の人が欲しくなるみたいな感じじゃん」

隼人「その通りその通り」

すっかり和んじゃってる2人。しかしこの時、スタッフの元に日本から、ある一本の電話が入っていた。

 

突然、幸栄に訃報が届く

10分後。電話を受けたスタッフが、幸栄を呼び出した。

スタッフ「あの日本から電話があってお婆ちゃんが亡くなったって・・・」

幸栄「えっ・・・」

小さい頃から、お婆ちゃん子だったという幸栄。その幸栄のお婆ちゃんが亡くなったという、突然の知らせ。

仲間に降りかかった不幸を知った隼人は

隼人「マジかよ」

幸栄「頭回んねぇよ」

隼人「泣いとけ。今のうちに。俺も泣いとくから。お婆ちゃんさ、冥福祈るべ」

幸栄「ありがとう。口の達者な婆ちゃんでさ。ホントにね、うるせぇし。どうしていいか分かんないよね。ありがとう大丈夫だよ」

隼人「大丈夫じゃねぇよ。他人事じゃねぇべ。おめぇなんか友達じゃなかったら涙なんて流さないしよ。どうでもいい事なんだず。命の誕生を見たの。やっぱ命の誕生あるって事はやっぱ命の終わりもあるわけだから。今日よ。出産あったらよ。お前行け。立ち会え。無心で見るだけでいいから。命の誕生見てどう感じっかを自分のものにしなさい」

幸栄「はい」

 

幸栄の事情を知らない美紀の不信感

肩を落とし、産院に戻る2人

幸栄「まぁウソついてもしょうがないけど大丈夫じゃねぇけど。とりあえず大丈夫だから。とりあえず(心に)しまって。お前の前でしか泣かないからさ」

隼人「オォ」

その頃エステの美紀は、帰りが遅い2人を心配して待っていた。

スリランカで、幸栄を意識し始めた美紀。頑張りストの美紀は、いつも一生懸命、幸栄と向き合ってきた

美紀「あぁっ来た!来た来たっ!」

幸栄に降りかかった不幸を知らない美紀は

美紀「遅いんじゃない?ねぇ目赤いんだけど」

幸栄「飲みすぎた」

美紀「ホントに?でもお酒臭いかも。いや気のせいかな。えっホントに?」

幸栄「ゴメン酒飲んじゃった」

美紀「ホントぉ」

幸栄は、美紀を心配させたくなかった。しかし皆の仕事中にお酒を飲んでいた2人。

ハオロン「酒臭いなぁ」

幸栄「飲んでる訳あるよなぁ」

ゆーみん「イヤーッ」

そして幸栄は

幸栄「とりあえずっていうかまぁごめんなさいでした」

美紀“とりあえずさ、謝るからさっていう、何でそんな開き直って謝ればいいのって思って。何か全然違うなっていうか・・・”

頑張りストの美紀にとって、仕事中に旅の資金で飲んだ幸栄の態度は、許せないものだった。

 

翌日。シスターにお産の手伝いを頼まれ、真っ先に駆けつけた幸栄。隣には同じく駆けつけた美紀が

幸栄「頑張ってくださーい。頑張ってください」

懸命に妊婦を気遣う美紀。祈るように扇ぎ続ける幸栄

幸栄「頑張ってください。もう少しで生まれる」

そして

幸栄「頑張れ頑張れ」

美紀「あとちょっとだ」

幸栄「おめでとうございます」

新たに生まれてきた命に、思いを馳せる幸栄

幸栄「アハハ可愛いなぁ。おはよう。いらっしゃい。頑張れよ」

幸栄“隼人に何も考えなくていいからちゃんと見てこいって言われて。婆ちゃんもこうやって生まれてきたんだなって。亡くなった人もいればそこですぐ生まれて来る人もいるわけで頑張っていきたいですね”

しかし、美紀の心に小さな不信感が芽生えた事に、幸栄は気付いていなかった・・・。

 

頑張りすぎる美紀を心配するメンバー

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お世話になったアベ・マリア産院に別れを告げ、マダガスカルの中央高原を再び走り始めたラブワゴン。

その日、6人が降り立ったのは、道なき道が続く岩山の中

「すげえ!」

ここはイサロ国立公園。マダガスカルを代表する大自然の宝庫だ!この地には世界的に貴重な動植物が、数多く生息している

「触感が違う、何だこれ?」

これはナナフシの一種。また、ここには世界の半数に当たる40種類のカメレオンが生息する

隼人「すげえ本物のカメレオン!」

美紀「人間色になれば」

 

そんな渓谷を、さらに奥へ歩いて行くと

「わー凄い!」

天然のプールを発見!秘境の中に忽然と現れる、まさにオアシスだ。

そこで、いち早く水着姿になったのは、エステの美紀!しかし美紀はとんでもない事をしようとしていた。

何と10メートル近くあるこの崖から、飛び込もうというのだ

美紀「怖くなってきた。ヤバい、足ガクガクする」

ゆーみん「美紀、大丈夫?」

ハオロン「危ないよ」

隼人「自分で無理だと思ったらやめろよ」

幸栄「止めといた方がいいと思うけどな俺は」

必要以上の頑張りすぎを心配するメンバー達。

しかし

「ワー!」

美紀、見事な大ジャンプ!

そんな美紀を見つめていたのは社長のハオロンだ!

ラブワゴンに戻っても

ハオロン「凄い美紀はスゴイ。挑戦する精神がスゴイ。すごいわ。あれ飛び込むとは思わなかった。はぁー」

隼人「何さっきからはぁはぁ言ってるの」

ゆーみん「すごい興奮してるハオロン」

ハオロン「何かこうピーナッツだったらさ、大きい皮と薄皮も全部むかれてピーナッツまんまになっちゃう感じだよね」

ひとり飛ばしまくるハオロン。しかし隼人は

隼人“美紀が危険ですね。自分にセーブかけれないんじゃないかと思いました。うん、危険な子ですね”

隼人は気付き始めていた。美紀の心の底に眠る女の凶器に。

 

ゆーみんと隼人が良い感じ

翌日のラブワゴン。ハオロンの隣にはカジ

カジ「・・・」

そして引っ込み思案のゆーみんが、想いを寄せる隼人と隣同士に

ゆーみん「ウチは変わったと思う?」

隼人「かなり変わったと思うよ。ブータンの時と比べるとかなり変わったと思うよ。」

ゆーみん「どう変わった?」

隼人「もうちゃんと目と目見て喋れるべ。下向いてねぇ」

ゆーみん「他は?」

隼人「化粧も変わった」

ゆーみん「化粧かよ。変えるよ。化粧は化粧くらい。じゃあうちは明るくなった?」

隼人「なった」

ゆーみん「ホンマ?」

隼人「なった、なった」

ゆーみん「おー」

隼人「そりゃ自分次第だべな」

ゆーみん「そうだけど」

隼人「自分の道を信じて、自分の道を行きなさい」

ゆーみん「それが一番良いと思ってくれる?」

隼人「そう」

ゆーみん「それが多分一番幸せや」

隼人の前向きな言葉を、噛み締めるゆーみん。

 

その日の午後。立ち寄った村の片隅で、ゆーみんとダイバーの幸栄が2人きりに

幸栄「俺が見た感じではゆーみんは気持ち固まってるのかなと思った」

ゆーみん「うん。固まってると思う。多分。自覚が無いからさ、よく分からんけど。多分、こういうのはもうそっか。好きっていう事なんかなっていう感じになった」

幸栄「俺でしょ」

ゆーみん「ん?」

幸栄「違う?分かった、一晩考えてみるから時間ちょうだい。突然だからさ。ゆーみんそっち行こう。雨降ってきた」

ゆーみん「でも多分今の時点で言ったとしても一緒に帰ることはないやろうなと思うねんな」

幸栄「そう思ってるんだったらやっぱ降り向かさなきゃダメじゃん」

ゆーみん「一緒にブータンから来た子はもう皆帰ってしまってすごい何か楽しかったな。でも寂しいなやっぱり」

幸栄「寂しいよ。そんな当たり前。俺なんてもう寂しくて寂しくて困るよ」

ゆーみん「寂しいな。そろそろなんやな・・・」

ゆーみんは、自らの旅に最後の結論を出そうとしていた・・・。

 

入院中で焦りを感じる浅ちゃん

6人のメンバーを乗せ、マダガスカルの大地を旅するラブワゴン。

その頃。6人から遠く離れた首都アンタナナリヴの病院に、7人目のメンバー・浅ちゃんは入院していた

医師「検査結果が出るまで絶対安静です」

異常な数値を記録した肝機能。その精密検査には、相当の時間がかかる。浅ちゃんの退院のメドは、全く立っていない

浅ちゃん“ああ今日もまた退院出来ないのかって。戻りたい一心で。考えすぎて全然寝つけなくて。やっぱもうダメかなってホント思ったけど、でも…まだこんな所で終われないっていうのはずっと考えてたから。もう好きだからゆーみんの事が、それだけは分かるし”

もどかしさの中で、ゆーみんへの想いだけが募っていった・・・。

 

美紀の突然のリタイア宣言

一方、旅を続ける6人はマダガスカル中央高原の高台へとやって来た

隼人「うわすげー!アイヤー」

すると

美紀「幸栄ちょっと話そうか。あそこ行こうか」

幸栄「一番上?」

美紀「うん」

ダイバーの幸栄を積極的に誘い出す、頑張りストの美紀。

幸栄「すごい所だな」

そして、美紀はずっと気になっていた事を切り出した

美紀「幸栄、聞きたい事あったんだけどさ。あの、うーんと、えっと。前ねお酒飲んで帰ってきたじゃん。うーん。変な感じだった。不思議な酔い方だったし。いつか機会があったら聞こうって思ってて」

幸栄「婆ちゃんがさ、ずっと入院してて。その時にスタッフさんが来て、うん。何か亡くなったって言われて・・・それでちょっとおかしかった」

幸栄は、一番の理解者だったお婆ちゃんが亡くなった事を伝えた。

美紀「・・・いいの?ここにいちゃっていいの?」

幸栄「帰っても逃げるだけだと思って。婆ちゃんも喜ばないだろうなって思うしさ。だから、ここにいるんだけど」

美紀「そっか。そっかだから何か普段と何か違うなーっていうのがすごくね。」

幸栄「またキレイな夕日だね。すごいな」

美紀「何かこんなに静かで自然満喫してると、これから自分は何をすべきかなって思う」

気付けば夕闇が、2人の時間に終わりを告げる・・・。

幸栄「ちょっと走る?」

美紀「走ろうか」

幸栄「こけんなよ」

美紀「うん。こけるよ、きっと」

 

その夜。幸栄から真実を聞いた美紀が、決意を固めスタッフのもとへやって来た。

美紀「あの、酔った時があったじゃないですか。それだけちょっとネックになってたんですよ。で、直接聞いてみて、そしたらそのお婆ちゃんの事を聞けて、で、気持ちに整理がついた感じです」

スタッフ「そうなんだ(じゃあ告白?)」

そして、美紀が出した答えは!

美紀「私はこの国でリタイアしようと思います」

スタッフ「えっ?・・・リタイア・・・それはまた残念な結論だね」

美紀「そうですね。うん。そのネックだった事も聞けてそこで気持ちが動かないっていうかあぁそうだったんだっていう感じだから。うん。後、彼に聞く事は無いなっていう感じですね」

スタッフ「うーん・・・」

美紀「・・・」

スタッフ「ずいぶん、スパスパっと決めちゃうね」

美紀「そうですか?毎日毎日考えてきたことですけど。何回か自分に問いただす所は多々多々あって。遠目から彼を見たりラブワゴンで肩を借りてみたり。でもずっとしていたいなっていうのは全然なくて、うん。でも好きに行く上で気持ちを盛り上げてた所もあって。でもそれは違うんじゃないかなって思って。自分の気持ちに素直にいようって思って。」

スタッフ「しかし残念な結論だな。考え直すことはもう無いの?」

美紀「いや考え直した所で、恋愛が出来るっていう訳ではないんですよ・・・」

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