最後の最後にカップルになったトビとビビ/初代あいのり第111話のネタバレ
初代あいのり110話では、トビがあいのりのリタイアを宣言する。それを聞いたビビは動揺を隠せないながらも、告白は出来ないと決意する回でした。
111話の題名は「WayofDifference」フジテレビでのオンエア日は2002年1月28日。
自分の気持ちに嘘を付いていたビビ
トビがリタイア宣言をした夜、ビビは1人切なく辛い時を過ごしていた。あまりに突然だったトビのリタイア。
ビビ“モウ帰ル事ニ決マッタシ、トビノ中デハ。後悔シマセン。モウ決マリマシタ”
トビのリタイアを受け入れ、この旅に残る道を選んだビビ。しかしビビには1つだけ後悔している事があった。傷付く事を恐れトビを避けていたビビ。しかしビビは、自分の気持ちに嘘をついていたのだ。
そして、ビビが動いた。このままだときっと後悔する・・・自分自身の恋にケジメをつけるため、ビビはトビの部屋へ
ビビ「ゴメンネ、寝テタ?チョット話ヲシタイ」
戸惑いを隠せないトビ。そしてビビはトビをある場所へと誘い出した。それは、ラブワゴン。
ジャマイカから一緒にあいのりしたトビとビビ。以来4カ国、共に旅してきたラブワゴン。その車内には、様々な2人の思い出が詰まっていた。
ビビ「最後ニ話ヲシヨウカナアト思ッテ」
ビビは、心につかえていた事をトビに話し始めた
ビビ「俺ノ事避ケテルッテ聞カレタジャン。ゴメンネ。本当ニ避ケテタノ。多分トビニトッテソンナニタイシタ事ジャナイケド、アノ日ハ結構色ンナショックナ言葉言ワレテスゴイ苦シカッタ…アノ日。マァデモイイヤ。モウ前ノ事ダカラ。今ゴメンシカ言エナイ。ゴメンネ」
トビ「いいよ」
ビビ「許シテクレル?」
トビ「全然いいよ」
今初めてビビは全てを話す事が出来た。
ビビ「コノ間モ言ッタジャン。7人ノ中デ私ハ一番2人デ帰リタイ気持チガ強イッテ。デモ自分ニ自信ガ無イノ。デモ本当…自分ニ自信ガナイ、本当ハ。ダカラ怖イノ。恋愛スル事モ怖イシ自分カラ自分ノ気持チヲ伝エルノモ怖イシ…マァスゴイ頑張ッタッテ言エナイケド、チョット頑張ッタヨ」
トビ「頑張ってた」
ビビ「今マデ見タコト無イ自分ヲミタノ…」
そして
ビビ「最後…ジャマイカカラ一緒デ今マデアリガトウ」
笑顔でトビに言えた「ありがとう」という言葉。この瞬間、ビビは自らの意志で4カ国に及ぶ切ない恋の幕をおろした。
ビビがラブワゴンを降りる
ビビが去ったラブワゴン。ひとり残されたトビは、ビビの言葉を1つ1つ噛み締めていた。
香港出身のビビは、人一倍気が強く決して素直とは言えなかった。自分もそんなビビに対し意地を張り傷つけてしまっていた。
しかし今日、ビビは初めて自分の弱みをさらけ出した。旅の最後に触れた、ビビの素直でまっすぐな気持ちが胸を打つ。
そしてトビは自分にとってビビがどんな存在だったのかを心に問いかけていた。そしてトビはようやく立ち上がりラブワゴンをあとにする。帰国の時間は刻一刻と迫っていた。
その時!トビはスタッフの元へ!
トビ「変な事言っていいっすか?告白したいんですけどもうダメですかね?多分このままだと絶対後悔します」
スタッフ「…分かった」
今、ビビの大切さに気付いたトビ。その先に待っているのが1年間の別れだとしても。トビは今、最後の賭けに出た。
トビがビビへ告白!
深夜2時、ホテルの中庭でトビはビビを待つ。スタッフが急いでビビを呼びに行く。旅の期限ギリギリの決断は、どんな運命をもたらすのか?そしてビビがやって来た。
トビ「寒い?」
ビビ「寒イ」
トビ「長袖無いんでしょ。上から着な」
ビビ「アリガトウ」
トビ「突然ごめんね。ビビは自分が中国人だから男の子は絶対日本人の女の子が来たらその娘を選んじゃうって。俺すっげえショックで、それが。その時からビビがそんな事を感じないように楽しく旅ができるようにビビは他の女の子と違う目で見てきたのね。あの湖で話した時、ビビを泣かしちゃった時、その時からビビに避けられてたじゃん。それがすごいさびしくてさ。で、今日ビビが俺がリタイアするって聞いて泣いてくれてさっきワゴンの中で話した時も久し振りに素直なビビを見て、俺この娘だったら絶対幸せにできる。そういう風に思って。てゆうかもう好きと思って…。留学も全然応援するし。この娘のためだったら待ってようっていう風に思えた。一緒に日本に帰ろう。絶対幸せにするから」
素直な気持ちを全てビビに伝えトビは去って行った。別れを受け入れる決意を固めていたビビはトビの告白に戸惑いを隠せない。すれ違い続けた2人の恋の結論はあと数時間後に迫っていた。
トビの告白を聞いた芳ちゃんは、、、
午前3時。突然スタッフに起こされたメンバー達にトビの告白が告げられた。予想外の出来事に言葉を失う芳ちゃん。
そして、複雑な想いを胸に部屋に戻った芳ちゃんは動揺する自分の心と必死に戦っていた。旅に参加して以来、一途にビビを想ってきた芳ちゃん。しかし、ビビの気持ちがトビにある事に気付いた芳ちゃんは、自分の気持ちを抑え込みビビの幸せを願う苦しい道を選択した
芳ちゃん“自分が望み、応援してきた結果。明日は絶対泣かないで笑顔で別れを言おう。そう心に決めた”
最後までビビのために…芳ちゃんがそんな切ない決心を固めた頃、パナハッチェルの夜が明けた。
ビビが出した答えとは?
運命の朝。帰国の準備を整え湖のほとりでビビを待つトビ。土壇場で決意した告白には、果たしてどんな結論が下されるのか?共に旅してきた2人の恋の行方をラブワゴンから仲間達が見守る。
そこには、真剣な芳ちゃんのまなざしがあった。その時!ビビがやって来た。
トビ「ビビの事好きで幸せにしたいと思ってる。…から一緒に帰ろう」
素直になる事が出来ず、すれ違ってきた2人。今、その恋に終止符が打たれる。一度は別れを決意したビビが出した結論とは?!
ビビ「ジャマイカカラ一緒デ今マデトビニ対シテ色ンナ気持チニナッタケド今ハヤッパリトビノ事ガ好キデス。ズット素直ニ言イタカッタノネ。コレカラハ多分、留学デ離レタリ会エナクナッタリスルカモシレナイケド私ハドコヘ行ッテモ私ノ気持チハ変ワラナイカラコレダケ信ジテホシイ。大好キ」
トビ「良かった…」
2人の恋を見守ってきた仲間達にも感動がこみ上げる。
ビビ「スゴイドキドキシタ。泣カナイデヨ。男デショ」
トビ「俺遠距離恋愛とか初めてだけど絶対頑張ろうと思ってるから」
そして共に旅した仲間達との別れの時。
レゲエ「今日は俺泣かんよ」
トビ「俺も泣かないよ。泣かないように」
芳ちゃん「良かった本当に」
そしてビビは芳ちゃんのもとへ
ビビ「色々アリガトウ。芳チャンガ居テ良カッタ。芳チャンモ頑張ッテネ」
芳ちゃん「頑張る…」
芳ちゃんはそれだけ言うのが精一杯だった。2人を残しラブワゴンは新たな旅に出た。
カップルここにあいのり18組目のカップル誕生!
トビ、ビビ本当におめでとう。
トビ、ビビと別れ5人になったラブワゴン。芳ちゃんはあふれ出そうになる涙を必死にこらえていた
芳ちゃん“これが一番良いと納得させて、自分の中で。ビビのすごい笑顔とか見たことなかったし、良かったです…”
そしてビビが残した最後の言葉「芳チャンガ居テ良カッタ」
芳ちゃん“言いたい事はたくさんあったはずなのに言葉が出てこなかった。何かが一つ終わった”