りぃの本当の気持ちを知らない創太。しかし隼人も、、、/初代あいのり第195話のネタバレ
初代あいのり194話では、創太とりぃ、隼人の三角関係が激化してきた回でした。
195話の題名は「大人になりたい」フジテレビでのオンエア日は2003年11月3日。
ブータンの独特の文化に触れる
天空にそびえる神々の峰。その厚い雲の中そこは不思議の国だった。なつかしい日本の姿を思い起こさせる国ブータン。近代化を拒否しTVも洗濯機も掃除機もない暮らしが育む、心豊かな人々。
そんな雲の国に暮らす子供達はみないつも笑顔に満ちあふれていた。この日ドライバーのニマさんに連れられ、のどかな田園風景の中を歩く6人。
さくら「わー景色がいいじゃないの」そして1軒のお寺に到着。
メンバー「クズザンポー(こんにちは)」
ハッシー「異様な空気だね」
メンバーがやって来たのはチミラカン寺。
女性がお祈りをすると幸せになれるというブータンでは有名なお寺だ。
幸せになれると聞き名乗りをあげたのが18歳の予備校生りぃ。行われる儀式は神聖なもので、決して目を開けてはいけないという。
お経を唱え布を開く僧侶。すると…現れたのは鋼鉄のオチンチン。全く状況を理解していないりぃ。そして儀式が始まる。いきなり18歳の頭に乗ったオチンチン。更にほっぺたや胸に押し付ける。この日のりぃの日記には“つめたくて…気持ちよかった”
そして、その帰り道「ほら!ほら!ほら!」壁に書かれたオチンチン発見。
ハッシー「すげー!」
実はここブータンではオチンチンはポーと呼ばれ古くから魔よけの象徴として深く信仰されている。そのため家の壁や畑など、いたるところにポーを見ることができ、さらには小さい女の子がお守りとして胸にぶら下げているのだ。そしてこの村にはポー作りの職人がいるという。オチンチンを作り続けて55年のハーチョさん(65歳)「お守りとしてあなた達も願いを込めて作ってみるといい」早速メンバーも願いを込めてポー作りに挑戦。
創太「これは男が負けたら恥ずかしいよね、形的にね」
さくら「レッツ・トライ!キノコ作ってると思えばいいんだよね」
ポーなかでも気合十分だったのが幸せ探しのさくら
さくら「ここが難しいよね、これ裏、裏んとこがさ…これさ」
ハッシー「裏んところ?」
さくら「難しいんだよね…」裏が難しいらしい。
一方、これまで男性と付合った事が無いゆーみんはなかなかポー作りを始めることができない。そして30分後、
ゆーみん「一回見てくるわ」
さくら「裏だよ裏」
いきなりゆーみんが立ち上がった。そして外に飾ってあるポーを見に行く。
ゆーみん「なんともいえへん形や…」
一時間後、形が出来上がったポーに赤い色を塗り完成。
さくらはどんな願いを込めてポーを作ったのか“浅ちゃん早く元気になってね”
ゆーみんの男性不信
その日の午後。突然の雨にメンバーはスタッフからトランプを借りて遊ぶことに。
さくら「やった~」
ここでいきなり最下位は引っ込み思案のゆーみん。すると
ハッシー「で、俺がゆーみんにイタズラ書き出きるって事?」
ゆーみんに罰ゲーム決行。
ゆーみん「ちょっと…あ~腹立つ、ホンマ腹立つ」
りぃ「こっち向いて」
ハッシー「こっち向いて」
ゆーみん「もう嫌っ」
そして30分後。皆の顔にも落書きが。更に30分後再び最下位になったゆーみんにハッシーが落書きをする。ゆーみんの顔にポー(オチンチン)と書くハッシー。
りぃ「ひど~いハッシー」
さくら「これ絶対恋愛進まないって!嫌われるだけだって!」
りぃ「かわいそう」
さくら「ハッシー最低!!」
するとゆーみんがキレた
ハッシー「イテッ」
りぃ「こわっ!」
さくら「ゆーみん、マジギレ!」
眉毛のつながったゆーみんのマジキックがハッシーに炸裂。この後、ゆーみんに笑顔は戻らなかった。
“昔からなんか男の子とかに嫌な思いをさせられた事が多かったので…嫌がらせ…ちょっとした事でキモイとか…”
“心の狭い女だと自分でもわかってるけど…やっぱり男の人にはなじめない”
そんなゆーみんに気付いたのは橋作りを夢見る創太だった。
創太がゆーみんを誘い出す
翌日、お寺で休憩をするメンバー。すると、
創太「ゆーみんチョット話そう、二人で話そう」
ゆーみん「うん」
創太がゆーみんを誘った。創太といえば…ミャンマーで雰囲気の悪いラブワゴンを変えようと訴え、落ちこんださくらを励ますなどいつもメンバー全員に気を配ってきた男
“恋愛に対してばっかり考える旅だと思ってたらメンバーっていうものに対してすんごい考えさせられる…ゆーみんは何かきっかけになってやんなきゃっていうか、オレがなんなきゃって”
創太「少しは慣れてきた?」
ゆーみん「…」
創太「まだ慣れねえよなー」
ゆーみん「う~ん、やっぱ慣れへんかな~」
創太「本当いい旅なんだけどなー色々なことあるから、出会いも多いし別れも多いしその度にこう感情が動いて、それでね“あー俺ってこんな人間だったんだ”って思う部分結構あるよ。まあ色々悩みを抱えてきてるとは思うけど無理しないで」
ゆーみん「ありがとう…ゴメンなんかあんまり面白い話……」
創太「いやいや、それ言い過ぎ、気にし過ぎ」
この日のゆーみんの日記には“男の人から初めて励ましてもらった。何て言っていいのか分からなかった”
良い雰囲気のハッシーとゆーみん
翌日。何とまたもゆーみんとハッシーが2人きりに。数日前のハッシーとの会話で目の水晶体について熱く語っていた引っ込み思案のゆーみん。果たして今日は。
ハッシー「最高の景色だよね」
ゆーみん「こういう所とか行ったらまたちょっと上がってたりして視力」
ハッシー「えっ何、大学で水晶体について勉強してんの?」
ゆーみん「ううん。高校の生物の時間に牛の目の解剖」
ハッシー「牛の目?をやってんの?」
ゆーみん「やったの」
ハッシー「あの話は相当うけたね、もう一回聞きたい」
ゆーみんの日記“ハッシーはとても眼球に興味があるようだ”そして、
ゆーみん「丸い鉢に水入れたら光とか集まるやん。レンズ効果で…」
ハッシー「おお」
ゆーみん「それといっしょでガラス体もちょっとドロドロってしてんねんけどそれがあるから水晶体から光が入ってきたら水晶体のレンズの屈折率でこう光がクックッって曲がってガラス体が通して網膜に焦点が合う」
ハッシー「ああ」
ゆーみん「なんか目とか近くばっかでパソコンとかして疲れてる人は近く見て遠く見て近く見て遠く見てってやったら目が…疲れが取れますとか言わはるやん」
実験してみるハッシー。
ゆーみん「どう?」
ハッシー「良くなった」
ゆーみん「ハハハ、良くなった?」
ハッシー「良くなった」
ゆーみん「それやから」
ハッシー「ありがとう、これからやってみるよ」
りぃの気持ちに気付かない創太
翌日メンバーがやってきた街はブムタム。標高3000mに位置し夏でも朝夕は気温10度を下回るほど寒い街。そして、この日の宿に到着。すると
さくら「暖炉がある」
ゆーみん「暖炉?」
りぃ「あーホントだ!」
部屋の中には薪ストーブが。
創太「何これ?すごいね」
早速男性メンバーも薪を使ってストーブをたく事に…そして10分後。
隼人「ゲホゲホゲホ……」
創太「すんげ~煙いね」
その日の午後広場でバスケットボールをする創太とりぃ、そして隼人。隼人がりぃにパス。そして、りぃが隼人にパス。
りぃ「うまいね、うまいね、いいね」
この日の創太の日記には
“りぃはオレに元気をくれる。そして隼人といると自分が出せる。ホントにイイ旅だ”
その日の夕方、りぃと創太が二人っきりに。すると直球男創太が
創太「最近の俺ってどう?」
りぃ「笑ってるよね」
創太「でしょ!」
りぃ「でもりぃあんま変わってないかも」
創太「え、そう?オレ最近のりぃ結構好きやで」
りぃ「マジで?」
創太「うん、だってりぃの笑い声無かったらすんごいつまんないよ!ワゴン中。だいぶ助かってるで」
りぃ「じゃあ笑おう!」
創太「うん笑いな本当に、本当りぃいてくれて良かったと思ってる」
りぃ「うそ?すげ~うれしいね、うれしいよ。良かった。役に立ってて」するとりぃが
創太&りぃりぃ「“あいうえお”って言って」
創太「あいうえお」
りぃ「お~お」
創太「何でよ?“あいうえお”位言えるわ俺」
りぃ「違う違う…なんかさぁ“あいうえお”て言ってとか言った時にすぐ言う人と“えっ何で?”って聞く人がいるの…“何で?”って聞く人はあんまり」
創太「好きじゃないの?」
りぃ「うん、意味わかんない?」
創太「やべ~やべ~俺今ので嫌われる可能性あったんだ。あぶね~」
創太「“あいうえお”って言って」
りぃ「あいうえお」
りぃとの会話にうかれる創太。しかし、りぃの気持ちが隼人に向かっていることを創太は知らない。
ハッシーが急に小笠原先生を誘い出す
翌日、6人が街を歩いていると
さくら「何かやってる!音楽がほら日本だよ」
ハッシー「あっ、盆踊りだ。盆踊り」
さらに
メンバー「クズザンポー、あらっ!」
ハッシー「あれっ?日本…」
先生「はい、日本人です」
そこにいた女性は小笠原陽子さん24歳。青年海外協力隊としてブータンの子供達に体育を教える為、1年前にこの街へやって来たという。そこで授業にメンバーも参加させて頂くことに。ブータンの子供達とふれあい一緒にはしゃぐメンバー達。そして踊りが終わると子供たちが創太の周りに集まってきた。初めて見る髪形に興味津々の子供達。
この日小笠原先生が教えていたのは中学1年生のクラス。
さくら「あの子達中1?」
先生「11歳とかもいれば18歳もいるんで」
ブータンでは学校に入学する年齢がバラバラのため、中学校でも11歳から20歳までの生徒がいる。
先生「ブータンはいかがですか?いらしてみて」
さくら「のどか」
先生「大体の人はすごい良い人。子供もやっぱり純粋っていうか。なんでもやっぱり日本の事にすごい興味を示すからこっちもなんかこんなんで喜ぶの?みたいな。こっちも面白いし」
さくら「大変なところはどの辺ですか?」
先生「ああ、寂しいですね。で、なんかビール飲みたいと思って買いに行くじゃないですか。そうすると、お店は大体生徒の家だったりするんですよ。行くと、“ああ、ミスお酒買ってる”“1人で飲むの?”とか」
そんな中、小笠原先生をじっと見つめていたのは、予備校生のりぃ。県内でも有数の進学校に通っていたりぃは大学受験に失敗。そして予備校に通い始めた。しかし「何のために大学に行くのか?」「大学に行ってその先何がやりたいのか?」疑問が大きくなるばかりで、受験勉強を続けることが出来ずりぃは自分のやりたい事を探すため、あいのりに参加した。しかし、ここブータンで1人働く小笠原先生を前に予備校生のりぃは
“自分の考えがおろかに思えてしまう。色んなことに圧倒されっぱなしだ”
翌日、ひとりたそがれるハッシー。そこへ偶然
ハッシー「こんにちは」
小笠原先生がやってきた
先生「お1人なんですか?」
ハッシー「僕は1人で…いや僕今2人じゃないですか?記念に(ラブワゴンの)中に乗って5分位話しません?」
ハッシー、小笠原先生をナンパ!そして
ハッシー「こっから陽子先生の家っていうのはすぐ近くなの?」
先生「すぐです」
ハッシー「今日とか明日とか陽子先生自体は(僕と)食事とかできないの?」
先生「いやそんな!いけません。公共の電波で!」
ハッシー「何で?陽子先生マジで大人気よ」
先生「ありえーん」
ハッシー「いやマジマジ」
先生「絶対ない。絶対ウソ言ってる」
ハッシー「カワイイカワイイ。すっごいキレイ」
先生「絶対ウソそれ」
ハッシー「あ、ウソだったかな。ホントとりあえず…」
先生「頭カチ割っていいですか」
ハッシー「2回だけね」
その日のハッシーの日記には“陽子先生にラブラブ光線を送ってみた。僕の光線は届いただろうか?”
隼人にとって自分は恋愛対象ではないと悟ったりぃ
その頃りぃは想いを寄せる寿司屋の隼人と2人っきりに。だがこの後りぃは深い闇の底に突き落とされてしまう。
隼人「なんかこの旅来てよ、色んなもの見っべ。日本と違う全然違うべしゃ。だから先生とかすごいよね。オレ役たってんのかな誰かの」
りぃ「何で?そんな事考えちゃうの?」
隼人「たまにな。俺はもう自分の事しゃべったから次はりぃの番です」
りぃ「何しゃべればいいんだろう…」
隼人「ない?まだ18歳だもんね」
りぃ「どうなの?隼人から見た18歳は。まだまだ甘ちゃんだなって感じ?」
すると隼人は
隼人「まぁな」
りぃ「そうなのか」
この時りぃは知った。隼人にとって自分は恋愛対象ではないと…
“日本にいるときは大人になんかなりたくないって思ってたけど今だけは大人になりたいと思う”
その日の夕方、夕食をとる6人。そこには、すっかりいつもの笑顔が消えてしまったりぃがいた。
そんなりぃの様子が気になるのは創太。その夜、創太がりぃを呼び出した
創太「なんか色々悩み持ってるとは思うけどな。でも本当にりぃの事もっと知りたいから話してほしいよ。俺としては。できればね」
りぃ「何から言えばいいかみたいな感じなんだよね」
創太「一個一個、順をおって話してくれればいい。オレ頼られるの嫌いじゃないから、むしろもっと頼って欲しいから」
りぃ「・・・」
創太の日記“辛さだけが心の中で広がりオレはりぃに対してどんどん何も言えなくなっていった”
創太はりぃの横でただ座っているしかなかった。
浅ちゃんがデング熱であいのりをリタイア
一方ブータンからおよそ1800km離れたタイ・バンコク。入院したままいっこうに体調の戻らない浅ちゃん。感染症の疑いもあり大学病院で様々な検査の日々が続いていた。そしてこの日、ついにその結果が出た。医師の口から出た言葉は
医師「検査の結果、彼はデング熱病です」
デング熱病。デング熱病といえば、インドネシアでゆっきーがその病に倒れリタイアを余儀なくされたあの病気。感染源は熱帯に多く生息するネッタイシマカで、高熱・激しい頭痛などを引き起こす。浅ちゃんはゆっきーと違う型のデング熱ウィルスに感染しており絶対安静が必要。さらに医師は
医師「これ以上旅を続けるのは無理です」
浅ちゃんドクターストップ!
一人病いと闘う浅ちゃんを待っていた残酷な現実。浅ちゃんはその事実をまだ知らない。