タカシがオグへ告白を決意。その時りんごは。。/初代あいのり第74話のネタバレ
初代あいのり73話では、タカシに対して徐々に想いを募らせていくオグと、新しく自分の気持ちに気付いたりんごが印象的な回でした。
74話の題名は「あなたしか見えない」フジテレビでのオンエア日は2001年4月23日。
りんごは自分から積極的にタカシへ行くことを躊躇していた
チリを旅するラブワゴン。車内、親密に語り合うタカシとオグ。一方、直也はギターの調整中。
そしてもう1人、恋に悩むりんご。りんごはタカシへの想いを胸の奥にしまい込んでいた
りんご"本当はタカシはオグと話したいのに入っていけば何か嫌かなとか…オグとの時間大切にしたいのに壊せば悪いかなとか"
りんごの切ない片想いに光りが射す日はやってくるのか?
翌日、関ちゃんがりんごを呼び出す。今日はポエムの発表会だった。
テーマは空。
関ちゃん「じゃあ俺から。~空~空が笑って見えるのも空が泣いて見えるのも天気のせいなんかじゃないきっと自分の気持ちなんだねいつも笑って見える空がいいね」
りんご「素敵だー。関ちゃんっぽい。いいですか?超恥ずかしい。鳥になって今すぐあなたをさらっていきたいだけど私にはあなたを楽しませる力があるの?鳥になれたら今すぐあなたの隣りに飛んで行きたいだけどあなたは大好きなあの子とふたりこの大空を飛んで行くのかな?」
関ちゃん「切ないねぇ。そうやってしてたら本当飛んでっちゃうぜ、いろんな人。りんご気付いたら6カ国とかになっちゃうんじゃない?」
りんご「気付いたら一周してるかもしれない」
この日、ラ・ポルターダという海岸へ。実はこの海岸、貝が堆積してできたもの。そんなロマンチックな海岸で一人淋しくハートマークを書くりんご。すると、そこに関ちゃんが来てお尻にしてしまう。
りんごの気持ちに気付かないタカシ
りんごがタカシの元へ。この旅で始めて自分からタカシに近づいたりんご。
りんご「…うん、ごめん」
タカシ「何?何か考えてたでしょう。何?」
りんご「自分が今好きな人の事を全然知らないしいつも逃げてて、いつも遠くに行こうとしててでもそれじゃだめだなって思って…頑張らなくちゃって思ってる」
胸の奥の想いを少しだけ伝えたりんご。しかしタカシは気付かない。
そんな2人の元へオグ達が近づく。そしてオグは親密そうに話すタカシとりんごの姿を見てしまった。
複雑な想いを胸にオグはその場から立ち去ってしまった。
ワゴン海岸を後にした一行。その車内、りんごはタカシの隣りへ座る。
タカシ「詩とかで言いたい事を言ってもらったら面白いかなって思う」
タカシの言葉にりんごは大切なポエムノートをタカシに渡した。そこには
りんご"あなたが笑ってると嬉しくなるあなたが笑ってると淋しくなるあなたが他の人を見てるのは苦しいくらいによく分かるのですそれでもあなたのそばにいられたことがあなたの温かい言葉にふれられたことが幸せで幸せで仕方なかった"
この時、タカシは気付いてしまった。詩に込められたその想いを
タカシ"りんごの気持ちがすごい伝わってきた。涙が出そうになった"
りんごの切ない想いがタカシの胸を打つ。
タカシとオグの想いがすれ違い
ひたすら荒野を走るラブワゴンは砂漠のオアシス、サンペドロ・デ・アタカマに到着。この村は世界でも有数の乾燥地帯。乾燥しているということは洗濯には絶好の場所。早速、メンバー達はたまりにたまったお洗濯。日向に干す事30分で乾燥終了。
洗濯の後、1人寂しそうなりんごに声を掛けたタカシ
タカシ「帰ろうとか思わなかった?」
りんご「思った」
タカシ「分かった。見てて。今は?何やりたい、一番?」
りんご「出きるかわかんないけどしたいのは好きな人の近くに行きたい。でもそれは難しい」
何も答えることのできないタカシ。
この日、一行は民芸品市場へやって来た。ここでもりんごとタカシの姿が。タカシは沈みがちなりんごを放っておけなかったのだ。
だがそんな2人に再び気付いてしまったオグ。足早に立ち去る。タカシの優しさが誤解を招いたのだ。居場所の無いオグは直也の元へ。
りんごに優しすぎるが故にタカシはオグとすれ違い始めていた。
ホテルに戻ったオグは1人この旅を振り返っていた。
アルゼンチンで失恋した時、傷ついた自分を見守り続けてくれたタカシ。タカシの優しさ誠実さに次第にタカシに惹かれていった
オグ"1日1日ごとにどんどん好きになっていく。自分の気持ちが止められない"
しかし、今は別の女性と過ごすタカシを見てその想いさえ信じられなくなっていた
"人の心なんていつどんな瞬間に変わるなんて分からない。ずっと同じ人を想ってる保証なんてない。変な不安で胸んとこが痛くてうまく話せない。タカシを信じたい。でも恐いよ"
再び痛み始めたオグの心の中の傷。そしてまた、タカシも深い苦しみの中にいた。りんごの自分への強い想いを知った時タカシはりんごを避ける事ができなかった。その優しさが誤解を生みオグを傷つけようとしていた。
タカシの決心
"僕はもうオグ1人しか見ていないんだよと伝えなければならない。彼女の中の不安を完全に消し去りたい"
翌日、タカシはオグを呼び出した。
タカシ「俺の気持ちはもう変わらないから。そういうのを見て欲しいなと思って」
だがオグは不安な気持ちを語り始めた
オグ「すごく信じたいけど…今、引いたら楽なのかなって思う時もある。自分が逃げたい時もあるっていうか、そうすれば万事うまくいくんじゃないかなって。傷つかないで終わるかなって。すれ違いすぎちゃったのかな」
オグへの変わらない想いを伝えたはずのタカシ。しかし、傷ついたオグの心は恋の迷路をさ迷っていた。
翌日、体調不良のりんごを残し、早朝ホテルを出た一行。冷え込む車内では元気のないオグ。そしてタカシも恋の迷路をさ迷っていた。
山道を登る事2時間。そこには美しい朝焼けの中、あたり一面に煙が立ちあがっていた。実はこの付近は活火山地帯。早朝になると岩の間から間欠泉が吹き上がるのだ。その時、山の頂から朝日が顔を出した。暖かい日差しがメンバーたちを包み込む。
そしてこの朝日は凍り付いていたタカシの心を静かに溶かそうとしていた。タカシは今自分がすべきことが分かった
タカシ"僕はりんごに優しすぎたかもしれない。まだ間に合うだろうか…"
りんごへの優しさを打ち切り、オグを見ていくことを伝えたタカシ
ホテルに戻ったタカシがりんごの部屋へ向かった。そしてタカシはりんごにオグの事を語り始めた。
タカシ「その人の愛情をすごい感じる事ができて、すごい素直に物事考えられるようになって」
りんご「素敵なことだね」
タカシ「だから会えてよかった。その人に。ずっと見ててずっと想ってたんだ。ごめんね。」
タカシは自分の正直な気持ちを語った。それがりんごへの誠意だった。
その頃、オグは途方に暮れていた。そこへ直也
直也「バキューン!撃ち殺した?ハート撃ち殺した今?」
直也がやってきた
直也「元気かよ」
オグ「元気じゃない」
直也「どうして?」
2人で作った詩を歌う直也
直也「聞いた?どうした?」
オグ「ちょっと感動」
2人で作った詩が、そして直也の優しさがくじけそうなオグの心を暖かく包み込んでいった。
タカシがオグへの告白を決意
そして同じ頃、ひとつの恋に結論を出そうとするメンバーがいた。タカシがラブワゴンへ向かう。
チケットを受け取り教会でオグを待つタカシ。すれ違い、一度は離れかけたオグの心を取り戻すために。
そしてオグがやってきた。この告白に自分の全てを賭けるタカシ。
果たして神は心に傷を持った2人にどんな運命を用意しているのか